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注 記:交差汚染による偽陽性の危険を最小限に抑えるため、増幅DNAの入った試薬チューブは絶対に開けないでください。これ
には、3M分子検出アッセイ2 -
カンピロバクター
試薬、3M試薬コントロール、3Mマトリックスコントロールチューブが含まれます。
汚染されたチューブは、常に、水で1~5%(v/v)に希釈したの家庭用漂白液に1時間浸漬した後、アッセイの準備作業領域から隔
離して、廃 棄してください。
結果と解釈
アルゴリズムが核酸増幅の結果より得られた光出力曲線を解釈します。結果はソフトウェアが自動的に解析し、結果に応じて色分
けされます。陽性または陰性の結果は、それぞれが持つ固有の曲線パラメータを解析することにより特定されます。結果が陽性と
推定される場合はリアルタイムでレポートされますが、陰性およびInspect(検証が必要な結果)の場合は、その検査が完了した後
に 表 示 さ れ ま す 。
陽性と推定される検体は、検査室の標準作業手順書、または適切な参照法
(1,2)
に従って確認する必要があります。まず、前培養した
3M
カンピロバクター
属菌用増菌ブロスによる一次増菌物を選択的
カンピロバクター
属菌用プレートに移し微好気条件で培養し、
適切な生化学的、顕微鏡的、血清学的手法を使用して単離菌を確認してください。増菌ブロスを最適な状態に維持するには、検体
採取後、増菌バッグを巻くようにして畳んでください。
注:陰性検体がシステムとして0を返さない場合でも、3M分子検出アッセイ2 -
カンピロバクター
増幅試薬は「バックグラウンド」
相対発光量(RLU)を持っています。
異常な光出力がみられるなどの稀なケースについては、アルゴリズムがこれを「再検査してください」と表示します。3M社はお客様
に、「再検査」検体に対して検査を再度行うことを推奨します。その結果が続けて再検査であった場合は、任意の別の方法または行
政の規制
(1,2)
によって指定されたとおりに確認検査を行ってください。
付録A. プロトコルの中断:加熱処理済み溶解物の保管と再検査
1. 加熱処理済み溶解物を保管するには、3Mライシスチューブに清潔なキャップを嵌めます(「ライシス」セクション、4.5を参照)。
2. 2~8°Cで最大72時間保管します。
3. 保管された検体を2~3回反転させて混合し、増幅用として準備します。
4. チューブのキャップを外します。
5. 混合したライシスチューブを3M分子検出ヒートブロックインサートに置き、100 ± 1°Cで5 ± 1分間加熱します。
6. 3M分子検出ヒートブロックから3Mライシスチューブラックを取り出し、3M分子検出チルブロックインサート内で5分間以上
(最大10分間)冷却します。
7. 上記の「増幅」セクションに詳述されているプロトコルを継続します。
参考文献:
1. Microbiology Laboratory Guidebook. U. S. Department of Agriculture (USDA) Food Safety and Inspection Service
(FSIS) Microbiology Laboratory guidebook 41.04. Isolation and identication of
Campylobacter jejuni/coli/lari
from
poultry rinse, sponge and raw product samples. August 1, 2016.
2. ISO 10272-1. Microbiology of the food chain - Horizontal method for detection and enumeration of
Campylobacter
spp
. Part 1. Detection method.
3. U.S. Food and Drug Administration. Code of Federal Regulations, Title 21, Part 58. Good Laboratory Practice for
Nonclinical Laboratory Studies.
4. ISO/IEC 17025. General requirements for the competence of testing and calibration laboratories.
5. ISO 7218. Microbiology of food and animal feeding stus - General rules for microbiological examination.
6. 3M Installation Qualication (IQ) / Operational Qualication (OQ) Protocols and Instructions for 3M Molecular
Detection System. Contact your 3M Food Safety representative to obtain a copy of this document.
7. ISO 11133. Microbiology of food, animal feed and water - Preparation, production, storage and performance testing
of culture media.
8. U. S. Department of Agriculture (USDA). Food Safety and Inspection Service (FSIS) Directive 10, 250.1.
Salmonella
and
Campylobacter
verication program for raw meat and poultry products. September 20, 2013.
記号の説明
www.3M.com/foodsafety/symbols
(日本語)
JA