3M Microbial Luminescence System MLSII, 1 ea 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
3Microbial Luminescence System (MLS)
MLS-USB Instrument User Guide
3Microbial Luminescence System (MLS)
Manuel d’instructions de l’appareil MLS-USB Instrument
Sistema de luminiscencia pra detección microbiana 3M (MLS)
Guía de usuario del aparato MLS-USB
Sistema de Luminescência Microbiana (MLS) 3
Manual do usuário do instrumento MLS-USB
3 微生物ルミネセンスシステム(MLS)
MLS-USB装置ユーザーガイド
3 微生物发光系统(MLS)
MLS-USB仪器使用者指南
57
Japanese (日本語)
目次
1 ご利用にあたってのご注意 58
1.1 用途 58
1.2 ユーザーの使用責任 58
1.3 安全に関する情報 58
1.4 環境動作条件 59
1.5 FCC(アメリカ連邦通信委員会)について 59
1.6 包装の内容 59
1.7 ユーザーが用意するもの 59
2 ルミネセンスの概要 60
2.1 生物発光および 3M 微生物ルミネセンスシステム (MLS) 60
3 MLS-USB装置を開梱する 61
4 装置を初めて使用するための準備 62
5 サンプルテストのためにMLS-USB装置を準備する 63
5.1 インジェクターを洗浄しています 64
5.2 インジェクターに水を通します。 64
6 試薬コントロールチェックおよびUHTアッセイのためにMLS装置を準備する 64
6.1 MLS試薬の一般ガイドライン: 64
6.2 試薬を準備しています 64
7 試薬コントロールチェック試験 65
7.1 ATP コントロールを準備する 65
7.2 装置の準備 65
7.3 試薬コントロールチェックの説明 65
7.4 結果の解釈 66
7.5 トラブルシューティングのヒント 29
8 UHT乳製品の滅菌試験 67
8.1 テストサンプルの準備 67
8.2 アッセイの設定 67
8.3 結果の解釈: 68
9 試験後の装置の掃除 68
10 システムのシャットダウン 68
11 お手入れ 69
12 MLS-USB装置を別の作業台に動かす 70
付録I 試薬使用量の計算* 71
付録II 試薬コントロールチェック トラブルシューティングの概略 72
58
1. ご利用にあたってのご注意
3M™ 微生物ルミネセンスシステムMLS-USB装置を使用する前に、本説明書およびメーカーのオペレーターズマニュア
ルをお読みになり、安全情報に従ってお使いください。 必要に応じて参照できるように本説明書を保管してください。
1.1 用途
3M MLS-USBはマイクロプレート照度計で微生物の検出に使用します。 3M MLS装置に使用する3M MLS試薬の最新リ
ストについては公認の3M Microbiology担当者にご連絡ください。 3Mは他のメーカーの製品と併用するようには設計さ
れていません。またそのように文書化されていません。 本装置は付属の電源ケーブル専用に設計され、試験を受けてい
ます。 -適切なトレーニングを受けている技術者のみが3M MLS-USB装置を操作してください。
1.2 ユーザーの使用責任
試験方法を選択する際、サンプル方法、テストプロトコル、サンプルの準備、取り扱い、および実験手技などの外部要因
が結果に影響を及ぼすことを認識することが重要です。
選んだ試験方法がお客様の基準に合うと確信できる適当なマトリクスおよび微生物チャレンジを伴う十分な数のサンプル
を評価する任意の試験方法を選択するのはお客様の判断によります
また、その検査方法および結果がお客様あるいは供給業者の要求を満たしているかについても、お客様の判断となりま
す。
任意の試験方法において、本製品の使用による結果はマトリクスまたは試験プロセスの質の保証を構成するものではあり
ません。
1.3 安全に関する情報
凡例:
要注意 オペレーターズマニュアルを参考にして下さい。
警告
感電に関する危険を避けるため、以下を守ってください。守らないと、死亡または重篤な人的傷害が生じる
可能性があります。
• 定期的に電源コードの損傷を点検してください。
損傷した部品は全て交換して下さい。 • 電源ケーブルを交換する際には、3M指定の電源ケーブルのみを使
用してください。
注意
環境汚染に関する危険を避けるため、以下を守ってください。守らないと軽度または中程度の人的障害が生
じる場合があります。
• インラインコードを含む製品本体を処分する場合は、地方自治体の規則に従って下さい。 • この装置は、
鉛でできている部品が組み込まれています。製品本体を処分する場合は、地方自治体の規則に従って下さ
い。
欧州指令 2002/96/ECに従いこの製品は分別せずに自治体のゴミとして廃棄することはできません。 代わ
りに、この製品は欧州地方条例に従って分別されて集めらる必要があります。 左のシンボルマークは、この
製品が2005年8月13日以降に市場に出回ることを示しています。 このシンボルはヨーロッパでのみ適用でき
ます。
59
1.4 環境動作条件
環境条件 動作条件 単位
高度 無制限 m
標準排気温度 該当なし °C
最大排気温度 該当なし °C
相対温度 37%で凝縮なし %
電圧 50AN(米国/カナダ) 120 ボルト AC
電圧 50AE (ヨーロッパ) 240 ボルト AC
電圧 50AJ (日本) 100 ボルト AC
周波数 50-60 Hertz
汚染程度
排出 クラス A (高調波電流の流出および電圧変
流: クラスB)
1.5 FCC(アメリカ連邦通信委員会)について
注: 本機器は
FCC(アメリカ連邦通信委員会)規則パート15に従い、クラスAデジタル機器の上下限値に適合していることが試験によ
り判明しています。 このような上下限値は、装置を商業的環境で操作する際に、有害な干渉から適切に保護するための
ものです。 本装置は、高周波エネルギーを生成、使用、および放射します。従って、ガイドに準拠した設置や使用がお
こなわれていない場合には、有害な干渉が無線通信に生じることがあります。 本機器の住宅地での使用は有害な干渉の
原因となる可能性があり、その場合、ユーザーは費用を負担して是正措置を講じる必要が生じます。
1.6 包装の内容
3M MLS-USB装置
MLSの部品が必要です
o 装置用電源ケーブル
o USBケーブル
o シリンジ (3)
o インジェクター (3)
o チューブキット (3個のインジェクター用)
o 排水プレート
3M MLS-USB装置ユーザーマニュアル
メーカーのMLX照度計 オペレーターズマニュアル
Revelation™ ソフトウエア(CD)
装置開梱の説明シート
1.7 ユーザーが用意するもの
コンピュータ(USBポートで接続されたもの)
最低必要条件: ウインドウズ搭載のパソコン Pentium 500 MHz 以上 CD-ROM ドライブ 空き容量≥100 MB ≥64
MB RAM (128 が推奨されます) Microsoft® Windows 2000または Windows XP
コンピュータモニタ (SVGAカラーグラフィックカードおよび互換性のあるカラーモニタ)
マウス
キーボード
60
プリンタ (オプション;Windows 2000 または XP 準拠)
50~1000 µL用のピペット
ピペットチップ
インキュベータ(培養器)
2. ルミネセンスの概要
アデノシン三リン酸(ATP) はあらゆる生体にある基本的なエネルギー分子です。 全ての微生物、植物、および動物
の細胞に存在します。 「体細胞」という言葉は植物および動物(非微生物)細胞に日常的に使用されます。 ATPはま
た、自然作用または生産過程中にホモジナイズや熱処理などで細胞が破壊された時に、器質因性物質に”遊離” ATP とし
て(細胞外に)存在することもあります。
「生物発光」とは、生物学的プロセスで光を産生する反応をいいます。 ATPが存在するとき、ルシフェラーゼと呼ばれ
る酵素はその基質であるD-ルシフェリン(本文書では総称でL/L1と言及しています)と共に、最終生成物として光を産生
する生化学的反応を引き起こします。 放出される光の量は存在する ATP の量に比例します。 感度が良い照度計を使用
することにより、低レベルの光が検出され測定することができます。
生物発光反応:
ルシフェラーゼ
O2+ルシフェリン+Mg
++
+ ATP オキシルシフェリン + CO2 + AMP + PPi + 光
2.1 生物発光および 3M 微生物ルミネセンスシステム (MLS)
3M MLSプラットフォームはATPの生物発光を利用して、超高温(UHT)製品または長期にわたる品質保存期限 (ESL)をも
つ製品の微生物汚染を検出します。 これらの製品の微生物汚染検出において信頼できる結果を得るためには、微生物が
検出可能なレベルに成長するまで待つ必要があります。 体内ATP および遊離ATPを著しく低下させることも、微生物(
汚染している)ATP を正確に検出するために重要です。 これは、ATPaseと呼ばれるATP分解酵素を使用することで実施
できます。
放出される光の量は存在する ATP の量に比例するので、生物発光反応はテスト製品の汚染度を決定する手助けになりま
す。 微生物が存在しない場合、ATPase処理後殆どもしくは全く検出可能なATPがありません。 L/L1を加えると、低
レベルもしくは検出不能なので、したがって合格範囲内です。
3M MLS試験分析の要約:
96 サンプルまでアッセイ用プレートに入れることができます。 試薬のタイミングおよび追加についてはMLS-USBがコ
ントロールします。 ステップ 1: ATPaseを各テストウエルに加えて15分間インキュベートし、体内ATP および遊離ATP
を分解させます。 ステップ 2: 抽出剤を各テストウエルに加えて損なわれていない微生物の細胞を溶解し、微生物ATP
を遊離させます。 ステップ 3: L/L1試薬をテストウエルに加えると、L/L1と微生物ATPの間に光発光反応を生成します。
MLS-USB装置は、各サンプルから放出された光のレベルを読み取り、結果を相対発光量(RLU)で示します。 図1 は、3M
MLSを使用したアッセイのステップです。
結果は、従来の微生物学的方法を使用すると2~5日かかるのに対して40分以内で得られます(テストサンプルの数によ
ります)。
デフォルトの合否の基準は定められていますが、これらの基準は製品のタイプおよびユーザーの要求に応じて異なる場合
があります。 適切な合否基準は、従来の標準的な方法に対して複数のサンプルでテストを行い、製品のそれぞれのタイ
プに最初に設定されました。
図1. ATPase、抽出剤、およびL/L1 を汚染したミルクサンプルに加える
61
3. MLS-USB装置を開梱する
MLS‐USB装置の設置場所を決めてからインストールプロセスを開始することが重要です。 装置はおよそ幅 91 cm (36
in) x 61 cm (24 in)、高さ41 cm (16 in) です。
1. 装置を簡単に電源出力にアクセスできるような場所に設置して、かつ支障なくプレートキャリヤを開けられるように
してください。
2. 通気および装置の過熱を防ぐために、少なくとも四方に各15 cm (6 in) の透き間をとってください。
3. 発送用のダンボールの上からこん包材を取り除いて装置を開梱してください。 注意:MLS-USB装置の重量は22 kg
(50 lb)以上です。 発送用のダンボールから装置を取り出すためには2人必要な場合があります。
4. システムから外側のプラスチック包装を取り除きます。
5. システムの下側のドアを手で開けます。 重要: プレートキャリヤドアを90 度以上(水平の状態で)開けないでくだ
さい。回復不能な損傷を与え、軽い漏れを発生させる可能性があります。 装置のダンボールに入っている装置開梱
の説明シートを参照してください。
6. システムにはプレートキャリヤを固定するために3 個の発泡スチロール塊がついています。 発泡スチロール塊は図2
のように配置されています。
7. プレートキャリヤコンパートメントの前から中央の発泡スチロール塊を引っ張ります。
8. プレートキャリヤコンパートメントの左側に手を入れます。 左の発泡スチロール塊をつかんで取り除きます。
9. プレートキャリヤコンパートメントに手を入れます。 プレートキャリヤをつかんで手動で左に動かします。
10. プレートキャリヤコンパートメントの右側に手を入れます。 右の発泡スチロール塊をつかんで引っ張り出します。
発泡スチロール塊を捨てないでください。
11. 装置開梱の説明シートに従って、装置の開梱を進めてください。
12. 更に詳細な説明が必要な場合には、メーカーのオペレーターズマニュアルをご覧ください。
図2. プレートキャリヤのまわりの発泡スチロール塊の位置(上から見た図)
Revelation™ ソフトウエアのインストール
USBケーブルをまだ装置に接続しないでください!USBドライバーはRevelationソフトウエアのインストール中にインス
トールされます。
1. コンピュータの電源(PC)を入れます。
2. Microsoft Windowsをスタートさせます。
3. インストール用CDを挿入します。 Revelation MLX ソフトウエアのInstallShield Wizardは自動的にスタートします。
4. 「Next」をクリックし、Wizardの使用説明にしたがってください。 インストールが完了したら、「Finish」をクリ
ックしてPC からインストール用CDを取り出してください。
5. Windows Program FileからRevelationソフトウエアにアクセスします: Dynex Technologies > Revelation MLX >
Revelation MLXの順にアクセスします。
ኴዉዙእኊዀ዇዁
₼⮽ቑኖኺዐንኳዊ
አኌ᧤♥ቭ⮥ሼ᧥
ₚ⌃ኦቿ
㈛቎∎䞷ሼቮ
ቂቤ቎≬丰
62
Dynex
Revelationソフトウエア。エンドユーザーは、DynexRevelation™ソフトウエアが3Mの製品ではなく、エンドユーザー
の便宜のために「無保証」を原則として無料で提供されていることを理解し合意するものとします。3Mは、DYNEX
REVELATION™ソフトウェアに関する、特定の目的の商品性と適応度の保証を含む、明示または暗示を問わず全ての保
証の責任を放棄する。3Mは、エンドユーザーに対し、いかなる状況でも、保証の不履行、契約の不履行、過失、不法行
為上の厳格責任、あるいはたとえ3Mがそうした利益、収益、機器、使用、データ、あるいはいかなる種類の情報の損失
を含むがこれに限らない損害の可能性を通知していた場合でさえも含めたそれ以外のいかなる法的理論に基づく、直接
的、間接的、付随的、特殊的、あるいは結果的に生じる損害を含む、いかなる種類のいかなる損失または損害の責任を負
わない。
コンピュータを接続しています
1. USBケーブルを設置します。
2. MLS装置の後ろ側にあるUSBポートに、ケーブルの片側を差し込みます。
3. コンピュータのUSBポートに、ケーブルのもう片側を差し込みます。
電源ケーブルを接続しています。
注意! MLS-USB装置を、適切に接地された電源コンセントに接続してください。 有資格の電気技師から助言を受けて、
電源コンセントが適切に接地されているかを確認してください。
1. MLS-USB装置に電源ケーブルを設置します。
2. 装置の後ろ側に電源ケーブルを接続します。
3. MLS-USB装置を、適切に接地された電源コンセントに接続します。
4. 装置を初めて使用するための準備
注:
MLS‐USB装置に関係する化学物質または試薬を使用する場合にはいつでも、実験室の安全ガイドラインに従うことが重
要です。
1. 装置前側の右下端にある電源スイッチをON にします。
2. PCのスイッチを入れます。
3. ログインスクリーンが表示されます。 「ENTER」キーを押し、パスワード記入欄は空白のままにしておきます (デ
フォルトプログラム設定はパスワードで保護されていません;ユーザーが変更することができます)。
4. 装置は主要な装置コンポーネントのセルフテストを自動的におこないます(X-Y軸、光電子増倍管 [PMT]など)。
5. セルフテストが完了したら、ATPが含まれていない水の バイアル3本を瓶ラック(装置の右上側)に設置します。
6. 排水プレート(#3912)を、緑の点がプレートキャリヤの右上端にくるようにプレートキャリヤに挿入します(装置に
最も近い位置)。 プレートキャリヤドアを閉じます。
7. 琥珀色のバイアル3本を、ATP が含まれていない水(キット番号3005 )で満たします。 バイアルをMLS装置の瓶
ホルダーに取り付けます。
8. メインメニューから「Utilities」を選択し、次にドロップダウンメニューから「Dispensers」を選択します。
「Initialize」をクリックしてシリンジの準備をします。
9. シリンジの初期化が行われたら、「Wash/Purge Injectors」をクリックします。 インジェクターA、B、およびCを選
択し、次に「20 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」を押してインジェク
ターを洗浄します。
注: Wash/Purgeプロセスの間、液体は試薬チューブおよびインジェクターを通り抜けて排水プレートに流れ出ま
す。 排水プレートがプレートキャリヤを検知しないと、装置はWash/Purgeプロセスを実行しません。
10. 最初の操作中、シリンジ内の液体の動きに注意してください。 最初の1、2回は試薬ライン内に空気が入っているの
63
は普通ですが、液体がラインに引き込まれた後はすぐに消えてなくなる筈です。 気泡がWash/Purgeプロセスの間中
見られる場合には、シリンジの密封があまかったり、試薬ラインとバルブ間、またはインジェクタープローブとの接
続がゆるかったりする可能性があります。
11. Wash/Purgeプロセスが完了しプレートキャリヤが装置から出てきたら、排水プレートを注意深く取り外して空にし
ます。
12. ATPが含まれていない水が入ったバイアル3 本を3M MLS洗浄液(キット番号3005)の入ったバイアル3 本と取り替え
ます。
13. Utility/Dispensers内で、「Wash/Purge Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、およびCを選択し、次に
「6 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」を押します。
14. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
15. 洗浄液が入ったバイアル3 本全部をATPが含まれていない水のバイアル3 本およびインジェクターA、B、およびCと
取り替え、「20 strokes」をおこないます。
16. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
17. Wash/Purgeプロセスをもう一度繰り返します(ステップ12~16)。
装置の初期設定はこれで完了しました。 装置で試薬コントロールチェックをいつでも行うことができます。 (セクショ
ン7を参照)。
注: 装置をすぐに使用しない場合には、3M MLS洗浄液を試薬ラインに入れたままにしておいてください。 試薬コント
ロールチェックあるいは製品テストを開始する前には必ず、試薬ラインをATPが含まれていない水で20回洗浄してくだ
さい。
5. サンプルテストのためにMLS-USB装置を準備する
ここでは準備が無事に整ったMLS-USB装置を最初に使用するプロセスについて説明します (セクション4)。
1. まずMLS-USB装置の電源を、次にPCの電源を入れます。
2. ログインスクリーンが表示されます。 「ENTER」キーを押し、パスワード記入欄は空白のままにしておきます。
3. 装置のセルフテストが完了するまで待ちます。
5.1 インジェクターを洗浄しています
このセクションでは試薬ラインには3M MLS洗浄液が入っていることを前提としています。
1. セルフテストが完了したら、ATPが含まれていない水の バイアル3本を瓶ラック(装置の右上側)に設置します。
2. メインメニューから「Utilities」を選択し、次にドロップダウンメニューから「Dispensers」を選択します。
「Initialize」をクリックしてシリンジの準備をします。
3. シリンジの初期化が行われたら、「Wash/Purge Injectors」をクリックします。 インジェクターA、B、およびCを選
択し、次に「20 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」を押してインジェク
ターを洗浄します。
注:Wash/Purgeプロセスの間、液体は試薬チューブおよびインジェクターを通り抜けて排水プレートに流れ出ま
す。 排水プレートがプレートキャリヤを検知しないと、装置はWash/Purgeプロセスを実行しません。
4. 最初の操作中に、シリンジ内の液体の動きを確認します。 最初の1、2回は試薬ライン内に空気が入っているのは普
通ですが、液体がラインに引き込まれた後はすぐに消えてなくなる筈です。
5. Wash/Purgeプロセスが完了しプレートキャリヤが装置から出てきたら、排水プレートを注意深く取り外して空にし
ます。
6. ATPが含まれていない水のバイアル3 本を3M MLS洗浄液が入ったバイアル3 本と取り替えます。
7. Utility/Dispensers内で、「Wash/Purge Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、およびCを選択し、次に
6 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」を押します。
64
8. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
9. 洗浄液が入ったバイアル3 本全部をATPが含まれていない水のバイアル3 本およびインジェクターA、B、およびC
と取り替え、「20 strokes」をおこないます。
10. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
5.2 インジェクターに水を通します。
1. 試薬(抽出剤、ATPase、L/L1)を装着します。
2. 「Utility/Dispensers」 メニューから「Prime Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、およびCを選択し、次
に「4 strokes」を選択します。
3. 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」を押します。
4. 水を通し終わったら、排水プレートを注意深く取り外して空にします。
装置は試薬コントロールチェックを行う準備が整いました。 (セクション7を参照)。
6. 試薬コントロールチェックおよびUHTアッセイのためにMLS装置を準備する
6.1 . MLS試薬の一般ガイドライン:
使用前に試薬の再水和をおこない、室温に戻しておきます。 冷えた状態の試薬は相対発光量(RLU)の測定値が低く
なる場合があるのでサンプルが間違って無菌と判断される可能性があります (偽陰性になる)。
試薬が不活性になることがあるので、温めないでください。
°試薬を使用しない場合には2~8°Cで保管してください。
試薬を冷凍しないでください。
ATPの汚染を避けるために、素手で、または試薬に直接触れたMLS装置のいかなる部分ででも、ピペットの先端や試
薬瓶の栓に触らないでください。
6.2 . 試薬を準備しています
L/L1:
1. 凍結乾燥L/L1 酵素の瓶を開けます (緑色のふた)。 注意深く栓を取り外します。 中は真空になっています。
2. ピペットでL/L1 バッファー(金色のふた)の瓶の中身全部をL/L1 酵素の瓶に入れます。
3. 栓を元に戻します。 瓶を2回逆さにしてから、ゆっくりと回転させます。 振らないでください!
4. 再水和 L/L1試薬は常温で12 時間、または2~8°Cで保管した場合に5 日間安定です。
ATPase:
1. 凍結乾燥ATPase酵素の瓶を開けます。 (青色のふた) 注意深く栓を外します;中は真空になっています。
2. ピペットでATPaseバッファーの瓶(金色のふた)全部をATPase酵素に入れます。
3. 栓を元に戻します。 瓶を2回逆さにしてから、ゆっくりと回転させます。 振らないでください!
4. 再水和ATPaseは常温で12 時間、または2~8°Cで保管した場合に2 日間安定です。
抽出剤:
抽出剤の溶液はすぐに使用でき、常温で安定です。
65
表 1. MLS 試薬の保管、使用、安定性の要約
試薬 容量*
1本の瓶に
対するテス
ト数*
保存
安定性
機能
2°~8°C
周囲の
抽出剤 125 mL >1200 周囲の
12ヶ月(または瓶
の使用期限)
迅速に細胞壁を溶解して微生物ATPを遊離し
ます。
ATPase
ATPaseバッファーのバ
イアル全量(9.5 mL)で希
釈します。
150
2°~8°C
2 日間 12 時間
体細胞を溶解して、サンプル内の体/遊離ATPを
分解させます; 「バックグラウンド」の測定値
を下げることによって微生物汚染の検出を可能
にします。
L/L1
L/Lバッファーのバイア
ル全量(35 mL)で希釈し
ます。
>300
2°~8°C
5 日間 12 時間 ATP と反応して光の反応を引き起こします。
ATPコン
トロール
ATPが含まれていない
水 (1.0 mL)
20
2°~8°C
24 時間 12 時間
装置の完全性およびアッセイ用試薬をテスト
します
* 容量および1本の瓶に対するテスト数は、3M™ MLS UHT 乳製品スクリーンキット#3000DPQCOG および #3060に記
述されています。 試薬の容量は他のキットで異なります。
7. 試薬コントロールチェック試験
ATP コントロールキット(米国 #3004; 米国外 #LWATP10 または #ATP10)を使用して試薬およびシステムの性能を確認
します。 製品テストを開始する前には、毎日試薬コントロールのチェックをおこなってください。
7.1 . ATP コントロールを準備する
注: このセクションはATP コントロール#3004について記載します。 ATP standard #LWATP10 および #ATP10に同封
されたキット説明書を参照してください。
1. 注意深く凍結乾燥したATP のバイアルを開けます。 ゴム栓に触らないように注意してください。 ATP-Free Water
を1.0mlバイアルに移します。 Replacer le bouchon et inverser le acon 5 à 10 fois. 使用前、再水和には少なくとも5
分間かかります。
1.0mLのATPは、20個のウエルまたは完全な試薬チェック5回分に十分な量です。
再水和されたATP溶液は2~8 ℃で保管した場合に24 時間安定です。
2. 新しいATPase および L/L1を用意するか、または以前に再水和した試薬は最近用意されたものかどうかを確認してく
ださい。 試薬準備の説明および安定性についてはセクション6 を参照してください。
7.2 . 装置の準備
このセクションでは、セクション5 に記述されている過程がすでに終了していることを前提としています。
66
1. アッセイ用試薬(抽出剤、ATPase, および L/L)を装置に入れます。
2.
Utilities/Dispensersで、「Prime Injectors」を選択します、 インジェクターA、B、およびCを選択し、次に「4
strokes」を選択します。 「OK」をクリックして試薬ラインの準備を始めます。
3. 排水プレートがプレートキャリヤにあることを確認してください。
4. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
5. 装置は試薬コントロールチェックの準備が整いました。
7.3 試薬コントロールチェックの説明
このセクションでは、試薬ラインの準備が整っていることを前提としています。
1. マイクロウエル6 個のストリップ(#3008)を使用して、再水和されたATP 50 µLを最後の4個の各マイクロウエルにピ
ペットで入れます(ウエル C1~F1、ウエルA1 および B1 は空のままにしておきます)。 ウェル側にATPを置いては
いけません。
2. マイクロウエルストリップをマイクロウエルストリップホルダー(#3009)に入れ、次にウエルA1 がプレースキャリヤ
の左上端にくるようにホルダーを装置プレートキャリヤに入れます(装置に最も近い位置)。
3. メインメニューの「Reagent」ボタンをクリックします。 必要な場合には、ロット情報を終了させます。
4. ファイル名およびユーザー情報を入力し、「OK]をクリックすると試薬コントロールのチェックが開始されます。 ア
ッセイは、ウエルC1~F1のテストウエル6個およびATPコントロール用に予めプログラムされています。
5. 結果はおよそ3分以内に得られます。
6. 試薬チェックの結果が以下のように良好の場合、装置と試薬を使う準備が整っています。
7. -セクション8またはユーザー特定のプロトコルに従って、UHT乳製品の滅菌試験をおこなってください。
7.4 結果の解釈
一般的に、良い試薬コントロールチェックの結果は以下の通りです:
ウエル A1 および B1 にはATPase、抽出剤、およびL/L1が入っている ( ATPが入っていない)ので、陰性コントロールと
して使用します。
両方のウエルが<35 RLU の場合は、装置または試薬が汚染されていないことを示します。
ウエルC1 および D1にはATP、 ATPase、抽出剤、およびL/L1が入っています。
両ウェルが<150RLUの場合、ATPase酵素活性が適切であることを示しています。
E1 および F1にはATP、抽出剤、およびL/L1が入っている( ATPaseが入っていない)ので、陽性コントロールとし
て使用します。
両方のウエルが >4000 RLU の場合は、L/L1試薬およびATPコントロールが活性であることを示します。
注: ATP試薬コントロールキット#3004に付随する前掲の合格基準 ATP システムコントロール試薬 #LWATP10 および
#ATP10の合格基準は以下の表2に示されています。 試薬コントロールチェックおよびUHTテストの合否基準は、製品ま
たはユーザーの要求によって異なります。
67
表2. 試薬コントロールチェックのデフォルト「合格」値
ウエル
3M MLS ATP 試薬コントロールキッ
ト#3004用
RLU
3M MLS ATP システムコントロール試
薬#LWATP10 または ATP10
RLU
A1 < 35 < 35
B1 < 35 < 35
C1 < 150 < 35
D1 < 150 < 35
E1 > 4000 > 1500
F1 > 4000 > 1500
7.5 トラブルシューティングのヒント
1. 試薬チェックで思わしくない結果が出た場合には、ATP、および/または、 ATPase および L/L1 の新しい瓶を使用し
て手順を繰り返してください。 試薬ラインに水が通してあることを確認してください。 試薬チェックで再び思わし
くない結果が出た場合には、1つ以上の試薬に問題があるか、またはMLS装置自体に問題がある可能性があります。
2. 試薬の品質保持期限を確かめて下さい。そして、試薬の適切な保管を確実に行ってください。 水和した試薬の有効
期限は以下のとおり
ATPase = 2日、2-8°C
L/L1 = 5日、2-8°C
ATPコントロール= 24時間、2-8°C
更なるトラブルシューティングのヒントについては付録IIを参照してください。
8. UHT乳製品の滅菌試験
3M MLS UHT乳製品スクリーンキットはこの装置に使用することができます。 これらのキットはATPの生物発光を利用
して、無菌乳製品および乳製品タイプの製品内の微生物ATP を検出します。 -これらのキットは、非微生物源からATP
を取り除き、微生物ATPのみを測定するためのものです。 微生物ATP(適切な合否基準外)の検出は製品中の微生物汚染
を意味しています。
8.1 テストサンプルの準備
1. ユーザーのテストプロトコルで指定されている適切な時間および温度で、元の未開封容器のテスト製品をインキュベ
ートします。
2. インキュベーション後、テスト製品を振って、ホモジナイズさせます。 注意深くパッケージを開けます。
8.2 アッセイの設定
1. 試薬を準備します (セクション6)
2. 製品テスト前に、試薬コントロールチェック(セクション7)を行います。
3. ピペットを使用して、最初のサンプル50 µLをマイクロウエルプレートのウエルA1(#3007)に入れます。 それぞれの
サンプルに新しいピペットチップを使用してください。 サンプルをウエルの側面に入れないでください。
4. 全サンプルにおいてステップ1~3を繰り返します。 常にサンプルを正しい順序に入れてください(ウエルA1をH1
に、次にA2 を H2というように)。
5. 下記のように試薬を装置に入れます:
抽出剤:インジェクターのA
68
ATPase:インジェクター の B
L/L1:インジェクター のC
6. アッセイ用プレートをウエル A1がプレートキャリヤの左上端にくるように装置内に入れます(装置に最も近い位
置)。
7. メニューバーから「UHTアッセイ」を選択し、ファイル名、オペレータ、および試験するサンプルの数を入力しま
す。 「Start」をクリックするとアッセイを開始します。
8. アッセイの結果は、全サンプルの分析終了後に相対発光量(RLU) で表示されます(96サンプルで40分)。
9. 必要に応じて、陰性コントロールのサンプル(例:無菌サンプルまたはインキュベートしていないサンプル)を試験
サンプルに含むこともできます。 陽性コントロールのサンプル(例:生乳)もまた含むことができます。
10. 当日の試験が終了したら、日常的な洗浄手順にしたがって、試薬ラインをATPが含まれていない水および洗浄液で洗
い流してください セクション9を参照)。
8.3 結果の解釈:
ガイドラインとして、結果が<150 RLUの場合には合格です; しかしながら、合否の基準は製品およ
びカスタマーの要求によってことなる場合があります。 質問等がある場合には、テクニカルサービ
ス担当者にご連絡ください。
9. 試験後の装置の掃除
通常の使用で、MLS装置に微生物汚染やバイオフィルム生成が生じます。 3M MLSインジェクター・クリーニングキ
ット(#3005)は、インジェクターおよび試薬ライン内の、微生物汚染やバイオフィルム形成の防止に役立ち、従ってバッ
クグラウンドの測定値が高くなったり、擬陽性の結果がでたり、および不正確な試薬の分注が不正確になったりするのを
防ぎます。 MLS装置を適切に維持するために、少なくとも1日1回は3M MLSインジェクタークリーニングキットを使
用してください。
1. ATPが含まれていない水のバイアル3本をMLS装置の瓶ホルダーに入れます。
2. Utility/Dispensersメニューの「Wash/Purge Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、Cを選択して、次に
「20 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」をクリックするとインジェクタ
ーの洗浄を開始します。
3. 洗浄サイクルが終了したら、排水プレートを取り外して空にします。
4. ATPが含まれていない水のバイアル3 本を3M MLS洗浄液が入ったバイアル3 本と取り替えます。
5. Utility/Dispensers(ユーティリティ/ディスペンサー)メニューで、Wash/Purge Injectors(洗浄/パージ・インジェク
ター)を選択します。 インジェクターA、B、Cを選択して、次に「6 strokes」を選択します。 排水プレートをプ
レートキャリヤに挿入し、「OK」をクリックするとインジェクターの洗浄を開始します。
6. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
7. 洗浄液が入ったバイアル3本全部をATPが含まれていない水のバイアル3 本およびwash/purge(洗浄/パージ)試薬ラ
インA、B、およびCと取り替え、20 回洗浄します。 注意深く排水プレートを取り外して空にします。
注: 装置を使用しない場合には、3M MLSクリーニング溶液を試薬ラインに入れたままにしてください。 -試薬コントロ
ールチェックまたは製品テストを始める前には、必ずATPが含まれていない水で試薬ラインを20 回洗浄してください。
10. システムのシャットダウン
1. ソフトウエアスクリーンの右上端の「X」をクリックすると、Revelationソフトウエアが閉じます。 結果を保存した
いかどうかというメッセージが表示されます。 保存したい結果のセットで「Yes]を選択します。
69
2. コンピュータスクリーンの左下端にある「Start」メニューで、「Shut Down」を選択します。 メッセージが表示さ
れるまでお待ちください。
3. Shut Downメッセージに「OK」が表示されたら、装置前側の右下端の電源スイッチでMLS-USBの電源を切りま
す。
11. お手入れ
通常の使用で、MLS装置uに微生物汚染やバイオフィルム生成がェ生じます。 3M MLSメンテナンス溶液(米国
内:#3006、米国外:#BMLSCK)はインジェクターおよび試薬ライン内のタンパク質残渣おィよび微生物汚染を取り除く
ので、バックグラウンドの測定値が高くなったスり、擬陽性の結果がでたり、試薬の分注が不正確になったりするのを
防ぎます。MLS装置を適切に維持するために、少なくとも1週間に1回は3M MLSメンテナンスタンパク質除去液を使
用してください。
安全に関する重要な注意: 注意 - 3M MLS メンテナンス溶液は腐食性です。 最初にこのキットを使用する前にMSDS
(製品安全データシート)をお読みください。 あらゆる必要な予防策を取ってください。 安全めがね、手袋、保護服
を身につけてください。 排水プレートを空にする際は注意しておこなってください。
1. ATPが含まれていない水(3M MLSインジェクタークリーニングキット#3005) のバイアル3本を装置の瓶ホルダーに
入れます。
2. Utility/Dispensersメニューの「Wash/Purge Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、Cを選択して、次に
「20 strokes」を選択します。 排水プレートをプレートキャリヤに挿入し、「OK」をクリックするとインジェクタ
ーの洗浄を開始します。
3. 洗浄サイクルが終了したら、排水プレートを取り外して空にします。
4. ATPが含まれていない水のバイアルを3M MLS メンテナンスキットタンパク質除去液のバイアル3本と取り替えま
す。
5. Utility/Dispensersメニューの「Wash/Purge Injectors」を選択します。 インジェクターA、B、Cを選択して、次に「
6 strokes」を選択します。 プレートキャリヤに排水プレートを挿入して、「OK」をクリックするとインジェクタ
ーの洗浄が開始されます。
6. 注意深く排水プレートを取り外して空にします。 少なくとも20分間、試薬ライン内にタンパク質除去液を入れたま
まにする必要があります。
7. タンパク質除去液のバイアルをATPが含まれていない水のバイアル3本およびwash/purge試薬ラインA、B、Cと取替
え、 20 strokesを選択します。
注意深く排水プレートを取り外して空にします。
注: メンテナンス溶液がクリーニング溶液またはBDK抽出液に触れると、一時的に赤い沈殿物が生じることがあり
ます。 そうなった場合には、装置に試薬で呼び水する前に、ATPが含まれていない水で完全に試薬ラインを洗浄す
ることが大切です。 掃除の説明についてはセクション9を参照してください。
8. サンプルをテストする前に試薬コントロールチェックをおこなってください。 (セクション7)。
表3はMLSUSB装置の推奨される定期的なメンテナンスについてのまとめです。
表3. MLS-USBユーザー用 定期的なメンテナンスのスケジュール
推奨される方法
周波数
毎日 一週間毎
ATPが'含まれていない水で試薬ラインを洗浄します(開始時およびUHT
アッセイ間)
X
-インジェクタークリーニング溶液、およびATPが'含まれていない水でラ
インをきれいにします。
X
メンテナンス溶液でインジェクターA、B、Cをきれいにします。 X
70
12. MLS-USB装置を別の作業台に動かす
1. 試薬を瓶ホルダーから取り外します。
2. 試薬チューブが安全な状態で適切な場所にあることを確認します。
3. プレートキャリヤのドアを開けて、出荷用発砲スチロール塊3個をプレートキャリヤのまわりに入れます (装置開梱
説明シートを参照)。
4. 装置を立てたまま水平に移動させててください。
5. 注意深く装置を目的の場所に置きます。 プレートキャリヤのドアを開けて、出荷用発砲スチロール塊をプレートキャ
リヤのまわりから取り除きます。
6. きれいにした後、次回にテストをおこなうまで、3M MLSクリーニング溶液を試薬ラインの中に残しておきます。 (
セクション9参照)。.
3M Microbiology製品情報用 www.3M.com/microbiology
商標
3M およびBiotraceは、3M 社の3M あるいは Biotrace International PLC の商標で、カナダで許可を得て使用しています。
©3M 2008. All Rights Reserved.
Microsoft および Windowsは米国および/または他諸外国のMicrosoft Corporation登録商標または商標です。
本ソフトウエア文書に使用された映像およびアートワークには、もはや使用されていない、以前のブランド名および商標
が描写されていることがあります。 3Mは本文書を現在使用されているブランド名および商標への更新を続けます。
71
付録I 試薬使用量の計算*
抽出剤 瓶の内容量は125 mL。
1.5 mL(システム準備用)+ 0.5 mL(ラインのバックアップ用)
125 mL - 2.0 mL (システム準備/バックアップ)= 123 mL (使用可能な抽出
液)
各UHTテストにはおよそ100 µL必要なので、1 mL = 10テスト分
123 mLの抽出液 x 10 テスト分 / mL = 1本の瓶に対するテスト数>1200
ATPase 再水和した瓶の内容量は9.5 mL。
1.5 mL(システム準備用)+ 0.5 mL(ラインのバックアップ用)
9.5mL - 2.0 mL (システム準備/バックアップ) = 7.5 mL (使用可能な
ATPase)
各UHTテストにはおよそ50 µL必要なので、1 mL = 20テスト分
7.5 mL ATPase x 20 テスト数 / mL = 150 テスト/瓶
L/L1 再水和された瓶の内容量は35 mL。
1.5 mL(システム準備用)+1.5 mL(ラインのバックアップ用)
35 mL - 3.0 mL (システム準備/バックアップ) = 32 mL (使用可能な L/L1)
各UHTテストにはおよそ100 µL必要なので、1 mL = 10テスト分
32 mL L/L x 10 テスト / mL = 320 テスト/瓶
目盛りはATPase および L/L1試薬瓶に表示されているので、各試薬瓶でおよそ何回のテストを行えるかをユーザーが知
ることができます。
* 計算は3M MLS UHT 乳製品スクリーンキット #3000DPQCOG および #3060に関するものです。 試薬の容量は他のキ
ットで異なります。
72
付録II 試薬コントロールチェック トラブルシューティングの概略
コント
ロール
ウエル
ウエル
内容
テストの
目的:
合格
基準*
(RLU)
結果のシナリオ
A B C D E F G
A1
抽出
剤、ATPase、
L/L1 ( ATP
なし)
試薬の
汚染
<35 6 36 5 7 9 154 4
B1 <35 5 37 7 8 7 189 8
C1
抽出
剤、ATPase、
L/L1、ATP
ATPase
の活性
<150 8 155 6 158 4100 204 11
D1 <150 9 165 9 97 2950 132 12
E1
抽出剤、 L/L1
、ATP
(ATPaseな
し)
ATP コ
ントロー
ル、L/L1
活性
>4000 5653 5127 6 5276 5348 10578 3800
F1 >4000 5240 5497 9 4930 5067 14573 3100
結果
OK
可能性ある
問題
可能性ある
問題
可能性ある
問題
可能性ある
問題
可能性ある
問題
可能性ある
問題
* ウエル A1
~D1 がわ
ずかに不出
来。試薬ラ
インの汚染
あるいはバ
イオフィル
ムの問題で
ある可能性
がある
* L/L1 が適
切に分注さ
れない
* ウエル E1
、F1にATP
コントロー
ルがない
* ウエルスト
リップがホ
ルダーに水
平に入って
しまう
* ATP コン
トロールが
ウエルC1
、 D1の壁に
残る
* 不適切なピ
ペットのテ
クニック
* ATPase が
適切に分注
されない
* ATPase が
不活性
* 試薬ライ
ンに汚染ま
たはバイオ
フィルムが
ある
* 高い周辺
温度のた
め、ATPコ
ントロール
および/また
はL/L1 の活
性が低下
* C-プロー
ブが適切に
分注しない
可能性ある
解決策:
可能性ある
解決策:
可能性ある
解決策:
可能性ある
解決策:
可能性ある
解決策:
可能性ある
解決策:
* 試薬を回収
しないで除
去する
* 琥珀色の瓶
および溶液
を取り替え
る;新しい
ATPを含ま
ない水およ
び洗浄液で
試薬ライン
を洗浄する
* メンテナン
スの手順
* 試薬コント
ロールチェ
ックを繰り
返す
* C-プロー
ブの油圧系
統をチェッ
ク: 適切に分
注されてい
るかを確認
する
* 試薬コント
ロールチェ
ックを繰り
返す
* 試薬コント
ロールチェ
ックを繰り
返す、ATP
コントロー
ルをマイク
ロウエル底
部に 注意
しながらピ
ペットで入
れる
* 試薬コント
ロールチェ
ックを繰り
返す
* B-プロー
ブの油圧系
統をチェッ
ク: 適切に分
注されてい
るかを確認
する
* ATPaseを
取り替える
* 試薬コント
ロールチェ
ックを繰り
返す
* 試薬を回
収しないで
除去する
* 琥珀色の
瓶および溶
液を取り替
える; 新し
いATPを含
まない水お
よび洗浄液
で試薬ライ
ンを洗浄
する
メンテナン
スの手順
* 試薬コン
トロールチ
ェックを繰
り返す
* 実験室お
よびMLSの
温度をチェ
ックする;
<25°Cであ
ることが
必要
* 新しいATP
control およ
び/またはL/
L1を使用し
て試薬コン
トロールチ
ェックを繰
り返す
* メンテナン
スの手順
* 合格基準はATP試薬コントロールキット #3004に付随する ATP standard #LWATP10 および #ATP10に同封されたキッ
ト説明書を参照してください。
  • Page 1 1
  • Page 2 2
  • Page 3 3
  • Page 4 4
  • Page 5 5
  • Page 6 6
  • Page 7 7
  • Page 8 8
  • Page 9 9
  • Page 10 10
  • Page 11 11
  • Page 12 12
  • Page 13 13
  • Page 14 14
  • Page 15 15
  • Page 16 16
  • Page 17 17
  • Page 18 18
  • Page 19 19
  • Page 20 20
  • Page 21 21
  • Page 22 22
  • Page 23 23
  • Page 24 24
  • Page 25 25
  • Page 26 26
  • Page 27 27
  • Page 28 28
  • Page 29 29
  • Page 30 30
  • Page 31 31
  • Page 32 32
  • Page 33 33
  • Page 34 34
  • Page 35 35
  • Page 36 36
  • Page 37 37
  • Page 38 38
  • Page 39 39
  • Page 40 40
  • Page 41 41
  • Page 42 42
  • Page 43 43
  • Page 44 44
  • Page 45 45
  • Page 46 46
  • Page 47 47
  • Page 48 48
  • Page 49 49
  • Page 50 50
  • Page 51 51
  • Page 52 52
  • Page 53 53
  • Page 54 54
  • Page 55 55
  • Page 56 56
  • Page 57 57
  • Page 58 58
  • Page 59 59
  • Page 60 60
  • Page 61 61
  • Page 62 62
  • Page 63 63
  • Page 64 64
  • Page 65 65
  • Page 66 66
  • Page 67 67
  • Page 68 68
  • Page 69 69
  • Page 70 70
  • Page 71 71
  • Page 72 72
  • Page 73 73
  • Page 74 74
  • Page 75 75
  • Page 76 76
  • Page 77 77
  • Page 78 78
  • Page 79 79
  • Page 80 80
  • Page 81 81
  • Page 82 82
  • Page 83 83
  • Page 84 84
  • Page 85 85
  • Page 86 86
  • Page 87 87
  • Page 88 88

3M Microbial Luminescence System MLSII, 1 ea 取扱説明書

タイプ
取扱説明書