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1.開梱時のチェック
パワーシリンダをご購入になりましたら、まず下記の点をお調べください。
(1)銘板に記してある推力、ストロークなどがご要求のものと一致しているかどうか。
また付属品などがご要求どおりついているかどうか。
(2)輸送中の事故などにより破損していないか。
(3)ボルトやナットがゆるんでいないか。
もし、不具合なところがありましたら、ご購入頂いた販売店もしくは当社営業所まで
ご連絡ください。その際、本体銘板の記載内容をご確認のうえ、お伝えください。
2.据付
2-1.保管場所
パワーシリンダは全閉構造になっていますが、錆の発生などの問題がありますので屋内の環境の良い
場所に保管してください。特に屋外で相手機械に据付後仮配線のままで放置する場合などは、シート
等で保護し、雨水、湿気には十分ご注意ください。
★2-2.据付場所
適切な据付けは、パワーシリンダを能率よく長期間ご使用頂くために最も大切なことです。
下記の点をご注意のうえ据付け下さい。
通常の屋外で使用できる全閉構造となっておりますが、常時水や蒸気などのかかるような悪環境や雪
が積もるような場合は、屋外形といえども適当なカバーが必要です。潮風、塩分のかかるところでは
屋外形に塗装方法、調整リミットスイッチの構造など一部仕様変更が必要です。使用周囲温度はご使
用条件にもよりますが、-15℃~+60℃の範囲内でご使用になれます。(但し、低温状況下におい
てシリンダの速度特性が低下するおそれがあります。)この範囲外の温度でご使用になる場合は、当
社までご相談ください。
使用周囲温度とは、周囲温度を含んだ運転中のシリンダのブラケット部の表面温度が-15~+60℃
であることを示します。温度を測定される場合は、シリンダブラケットの表面温度をご確認下さい。
また、稼働部が完全に停止している事をご確認の上、実施してください。
引火性雰囲気では、絶対使用しないで下さい。爆発・火災発生の恐れがあります。
また、3Gを越える振動や衝撃がかかる場所でのご使用はお避け下さい。
パワーシリンダを据付けられる場合やパワーシリンダの近くで作業をされる場合は必ず駆動源の
電源を切って安全を十分確認した上で行って下さい。電源スイッチが本体と離れた場所にあるときは、
誤って電源が入れられることがないようにご配慮下さい。
パワーシリンダは、本体のみではなく、駆動モ-タ、変減速機、カップリング、伝動軸及びピロ-ブ
ロック等の組合せにより構成されている為、それぞれの取付、特に芯出し、レベル出しには注意して
ください。又、トラニオンコラム取付と作用方向の直角度は完全に出して下さい。
※特殊仕様の場合、使用環境や使用周囲温度などの使用条件が異なる場合がありますので、納入図面を
確認下さい。
★2-3.据付方向
据付け方向は、特に制限ありません。
※特殊仕様で納入図上に記載のある場合は、ご注意ください。