Tsubaki ECO Series servo type ユーザーマニュアル

  • こんにちは!椿本チエインのパワーシリンダ エコシリーズ サーボタイプ(LPES15、LPES30など)の取扱説明書の内容を理解しています。この取扱説明書には、安全な使用方法、設置方法、保守点検方法などが詳しく書かれています。このパワーシリンダの機能や使用方法についてご質問があれば、お気軽にお尋ねください!
  • パワーシリンダの許容推力はどのくらいですか?
    パワーシリンダの最高速度は?
    ブレーキに水や油脂が付着しないようにする理由は?
    クランプボルトの締め付けトルクはどのくらいですか?
    異常が発生した場合はどうすればよいですか?
LES04.00TS
2018.07.01 発行
つばき
パワーシリンダ
<エコシリ-ズ サーボタイプ
45フレーム
取扱説明書
株式会社 椿本チエイン
おねがい
この取扱説明書は、実際にご使用いただくお客様のお手元に
確実に届くよう、ご配慮ください。
LPES15
LPES30
つばき
パワーシリンダ エコシリー サーボタイプ 45フレーム
安全上のご注
ご使用(据付、運転、保守、点検等)の前に、必ずこの取扱説明書とその他の付属書類をすべて熟読し、
正しくご使用ください。機器の知識、安全の情報そして注意事項のすべてについて熟読してからご使用くだ
さい。お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られるところに必ず保管してください。この取扱
説明書では、安全注意事項のランクを「危険」「注意」として区別してあります
取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡又は重傷を受ける可
能性が想定される場合
取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽症を受
ける可能性が想定される場合及び物的傷害だけの発生が想定される場合。
尚、 と記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
活線状態で作業しないでください。必ず電源を切って作業してください。尚、電源 OFF 後 15 分以上経過
し、サーボアンプのチャージランプが消灯した後、スタなどで電圧を確認してから行ってください感電
のおそれがあります。
運搬、設置、配管・配線、運転操作、保守・点検の作業は、専門知識と技能を持った人が実施してくださ
い。爆発、引火、火災、感電、けが、装置破損のおそれがあります。
人員輸送用装置に使用される場合には、装置側に安全のための保護装置を設けてください。装置暴走による
人身事故や、装置破損のおそれがあります。
昇降装置に使用される場合には、装置側に落下防止のための安全装置を設けてください.降体落下による
人身事故や、装置破損のおそれがあります.
ブレーキに水、油脂類が付着しないようにしてください。ブレーキトルクの低下による落下、暴走事故のお
それがあります。
爆発性雰囲気中では使用しないでください。爆発、引火、火災、感電、けが、置破損のおそれがあります。
ランプボルトの締め付けは必ずトルクレンチを用い規定の締付トルクにて確実に締め付けてください。
ボルトの締め付け具合によっては破損、動力伝達不良など非常に危険な状態になります。
運搬のために吊上げた際に、製品の下方へ立ち入ることは、絶対にしないでください。落下による人身事故
のおそれがあります。
サーボモータメーカの取扱説明書を参照の上、確実に行ってください。感電や火災のおそれがあります
電源ケーブルやモータリード線を無理に曲げたり、っ張ったり、はさみ込んだりしないでください感電
のおそれがあります。
サーボアンプ・サーボモータは、確実に接地工事を行ってください。感電のおそれがあります。
注意
サーボモータに商用電源を直接接続しないでください。故障の原因になります。
運転中、内筒へは絶対に接近又は触れないでください。巻き込まれ、けがのおそれがあります。
停電したときは必ず電源スイッチを切ってください。知らぬ間に電気が復旧し、けが、装置破損のおそれが
あります。
日常点検・保守
運転中の保守点検においては、内筒へは、絶対に触れないでください。巻き込まれ、人身事故のおそれが
あります。
停止時に装置の内部に立ち入って点検する場合には、駆動機、被動機の回転止めや作動止を確実に行い
かつ装置内部が充分に冷却された後、常に内部の換気を行いながら、施工してください。さらに点検作業
中には、外部に安全確認の要員を配置し、作業者との安全確認を常に行うようにしてください。又、装置
内部は潤滑油で滑りやすい状態であることを充分認識し、確実な安全策を講じてください。人身事故の
おそれがあります。
点検時に取り外した装置の安全カバー等を外したままで運転しないでください。巻き込まれ、けがのおそれ
があります。
  
パワーシリンダの銘板たは製作仕様書の仕様範囲外で使用しないでください。感電、が、装置破損等
のおそれがあります。
パワーシリンダの開口部に指や物を入れないでください。感電、けが、火災等のおそれがあります。
損傷したパワーシリンダを継続使用しないでください。けが、火災等のおそれがあります
銘板を取り外さないでください。
お客様による製品の改造は、当社の保証範囲外ですので、責任を負うことができません。
必ず、ストローク範囲内で使用ください。ストローク範囲をこえて使用になりますと故障の原因となります。
荷受時の点検
天地を確認の上、開梱してください。けがのおそれがあります。
現品が、ご注文通りのものかどうか確認してください。間違った製品を設置した場合、けが装置破損等の
おそれがあります。
運搬時は、落下、転倒すると危険ですので十分ご注意ください。吊り金具があるパワーシリンダは必ず吊
り金具を使用してください。ただし機械に据え付けた後、吊り金具で機械全体を吊り上げることは避けてく
ださい。吊り上げる前に梱包箱、外形図、カタログ等により、ワーシリンダの質量を確認し、吊り具の定
格荷重以上のパワーシリンダは吊らないでください。ボルトの破損や落下転倒によるけが、装置破損のお
それがあります。
パワーシリンダの周囲には可燃物を絶対に置かないでください。火災のおそれがあります
パワーシリンダの周囲には通風を妨げるような障害物を置かないでください。却が疎外され、異常過熱
よるやけど、火災のおそれがあります。
パワーシリンダには絶対に乗らない、ぶら下がらないようにしてください。けがのおそれがあります。
磁気センサー付の場合は、磁界が発生している場所では使用しないでください。誤動作の原因となります。
食品機械等特に油気を嫌う装置では故障寿命等での万一の油洩れに備えて、油受け等の損害防止装置を
取付けてください。油洩れで製品等が不良になるおそれがあります。
通電前に、必ず配線が正しいことを確認ください。けが、装置破損などのおそれがあります。
配線は、電気設備技術基準や内線規程にしたがって施工してください。焼損や火災のおそれがあります
保護装置は、モータに付属していません。過負荷保護装置は電気設備技術基準により取付が義務づけられて
います。過負荷保護装置以外の保護装置(漏電遮断器等)設置することを推奨します。損傷や火災のおそ
れがあります。
相手機械との連結前にロッド進行方向を確認してください。進行方向の違いによって、けが、装置破損
おそれがあります。
本シリンダはメガテスト厳禁です。サーボモータに内蔵している電子部品を破損するおそれがあります
逆転をさせるときは必ず一旦停止させた後に逆転始動をしてください旦停止させずに正転運転を行うと
装置破損のおそれがあります。
運転中、パワーシリンダは機種により高温となります手や体を触れないようにご注意ください。やけどの
おそれがあります。
異常が発生した場合は直ちに運転を停止してください。感電、けが、火災のおそれがあります。
定格負荷以上での使用をしないでください。けが、装置、パワーシリンダの破損のおそれがあります。
日常点検・保守
パワーシリンダの表面は高温になるので、素手でさわらないでください。やけどのおそれがあります。
異常が発生した場合の診断は、取扱説明書に基づいて実施してください。異常の原因を究明し対策処置を施
すまでは絶対に運転しないでください。
分解・組立
万が一シリンダに不具合が発生した場合は、分解、立てを行わないで製品を当社にご返却ください再組
立てをしてもシリンダが正常に動作しない、または感電、けが、火災等のおそれがあります。
パワーシリンダに使用している部品は RoHS 指令に対応した部品で構成されています。シリンダを廃棄す
る場合は、一般産業廃棄物として処理してください。
1
このたびは、つばき パワーシリンダ エコシリー サーボタイプ 45 フレームをお買い上げいただき、
まことにありがとうございます。本シリンダは、高性能ボールネジを使用し、高速軽量コンパクトを追求した
サーボモータ対応の直線作動機です
パワーシリンダ エコシリ-ズ サーボタイプは、今まで一般的によく使われている空圧、油圧シリンダや
その他の直線作動機に比べ多くのすぐれた特長を有しており、機械的気的にも高品質な製品です。しかしなが
ら、この性能を最大限に引き出していただくためには、取扱据付から保守点検までにおいて的確な処置をして
いただく必要があります。
この取扱説明書は、据付から保守にいたるまでを述べていますので、ご熟読の上、パワーシリンダ エコシリ
-ズ ーボタイプを最大限有効にお使いいただけるよう、ご活用ください
尚、この取扱説明書で、不明な点がありましたらご購入いただいた販売店もしくは当社営業所までお問い合わ
せください。また、お問い合わせに際しては、本体銘板の記載内容をご連絡ください。
また、ご使用のサーボモータメーカのカタログ及び取扱説明書もご熟読の上、ご使用ください。
-目次-
1. 開梱時のチェック・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3
2. 据付・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3
3. サーボモータ取付・・・・・・・・・・・・・・・・・・P5
4. 電線のつなぎ方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P
5. 運転前の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
6. 基本諸元・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
7. 一般注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
8. 保守・点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8
9. トラシュング ・・・・P10
証・・・・・・・・・P11
2
当社製品の取扱い上のご注意
1. 取扱説明書について
取扱説明書は最終的にご使用いただくお客様のお手元まで届くようにしてください。また、ご使用前
に必ずお読みいただき正しくご使用されるようご指導願います。
万一扱説明書がお手元にない場合は購入いただいた販売店もしくは当社お問合せ窓口に商品
名、機種、形番等をお申し付けの上、ご請求ください
2. 安全にご使用いただくために
・当社製品が作動することにより危険が予測される場合は、事前に危険を避ける処置をおとりくださ
い。
当社製品が万一正常に作動しなくなった場合においても危険な状態に至らないよう装置側で十分な
配慮をお願いします。
3. 保守、点検作業の際に
・作業に適した服装、適切な保護具(安全装置、手袋、安全靴等)を着用してください。
・二次災害を引き起こさないように、周辺を整理し安全な状態で行ってください。
・必ず電源を切り機械が完全に停止した状態で行ってください。
また不慮に電源が入らないようにしてください
・労働安全衛生規則第二編第一章第一節一般基準を順守してください
4.使用、保管の際に
・パワーシリンダは屋内形構造になっております。錆の発生などの問題がありますので屋内の環境の
良い場所に保管してください。湿気には十分ご注意ください。急激な温度変化のある場所に設置し
ますと結露が生じ、故障や錆の原因になりますのでご注意ください。
・本製品の中に水などの液体や金属類が入った状態で使用すると危険です。機械の中に異物が入らな
いようにご注意ください。
・腐食性雰囲気の中での保管や使用はしないでください。
火性雰囲気での使用は出来ません。
・本製品を解体した状態で保管、使用することは、機械の故障や感電などの事故の原因になりますの
で避けてください。
・密閉した容器内など放熱が期待できない場所での使用は故障の原因となりますので使用しない
でください。
・本製品は、非常に大きな推力を出すことが出来ます。パワーリンダを含め装置等の可動部分には手
足や身体を近づけないようにしてください。巻き込み事故や挟み込み事故を起こすおそれがありま
す。
・本使故障、異音、)に気づた時
ださい。
3
1. 開梱時のチェック
パワーシリンダがお手元に届きましたら、まず下記の点をお調べください。
1)
品(オプションのトラニオン金具、フート金具(取付ボルト)は本体に同時梱包しています。)など
がご要求通りついているかどうか。
2) 輸送中の事故などにより破損していないか。
3) ボルトやナットがゆるんでいないか。
もし、不具合がありましたら、ご購入いただいた販売店もしくは当社お問い合わせ窓口までご連絡くださ
い。その際、本体銘板の記載内容をご確認のうえ、お伝えください。
2.据付
適切な据付けは、パワーシリンダを能率よく長期間ご使用頂くために最も大切なことです下記の点に注
意のうえ据付けください。
2-1.据付場所
パワ-シリンダは屋内形となっております。水や蒸気などのかかるような悪環境な場所では使用し
ないでください。また、使用可能周囲温度については、0~40℃以内でご使用ください。引火性雰囲気
では、絶対使用しないでください。爆発・火災発生のおそれがあります。また、1G を超える振動や衝撃
がかかる場所でのご使用はお避けください。お客様装置強度架台強度はパワーシリンダの定格推力の 3
倍以上を確保してください。磁気センサー付の場合は、磁界が発生している場所では使用しないでくださ
い。
2-2.据付方向
据付方向に制限はありませんが、外形図上に記載のある場合には、その指示に従ってください。
2-3.据付方法
1) トラニオンマウント
パワーシリンダのフレ-ムは、絶対に外部から締付けないでください。トラニオンピン及びトラニオ
ン穴部にグリースを塗ってください。また、I形・U形先端金具の連結ピンにもグリ-スを塗ってく
ださい。トラニオン金具取付ボルトは強度区分 10.9 又は 12.9 のものをご使用ください。
パワ-シリンダが作動することにより本体が大きく揺動する場合は、連結部に滑り軸受や転がり軸受
を使うようにご配慮ください。
尚、長ストロークで且つ水平でご使用の場合、下図の様、フート金具の併用を推奨いたします。
トラニオン金具
トラニオン金具 フート金
4
2) フートマウント
フート金具は同梱のボルトにてシリンダの本体に取付けてご使用ください。
フート金具はトラニオン金具と併用でご使用ください
フート金具、トラニオン金具の取付ボルトは強度区分 10.9 又は 12.9 のものをご使用ください
3)フランジマウント
フランジマウントはフランジ取付用 M4(深さ 13mm)の 4 箇所を利用して取付けてください。水
平取付けの場合は、シリンダ本体に横荷重は絶対に加えないでください。
2-4.ロッドの回転防止
ロッド回り止め(オプション)以外は、推力に伴ってロッドに回転力が生じますので必ず相手装置側で
回転止めを行ってください。
許容推力時のロッドの発生回転トルクは、下表の通りです。
LPES15 LPES30
ロッド回転力
N・m{kgf・m}
0.16
{1.57}
0.32
{3.14}
2-5.据付注意事
全ストロークにおいて相手装置との取付けに無理がないことを確認してください。
・据付後、トラニオン金具とシリンダ本体が干渉なくスムーズに揺動することを確認してください。
シリンダに横荷重が作用する場合は、ガイド等を設けて直接シリンダに横荷重が作用しない様にご配慮
ください。
フート金具
トラニオン金具
フランジ取付用
4-M4 深さ 13
5
3.サーボモータ取付
お客様にてサーボモータを取付ける場合、下記をご参照頂き、取付けを行ってください。
3-1.モータ直結(減速機なし)の場合(LPES15F、LPES30F)
①サーボモータ軸の錆や埃、び止めの油などはきれいに拭
き取ってください。尚、サーボモータの出力軸キー付の場
合はキーを取外してください。また、キー溝の位置は、
図の通り、ップリングのスリット位置より 180 度反対
側のサー
位相を合わせておいてください。
②M ブラケットのクランプ取付用プラグを外しカップリングを回して、クランプボルトの頭がクラン
プ用穴から見える位置に合わせてください。
注)LPES30Fは下図の様に、斜めにトルクレンチを差し込む必要があります。
③カップリングのクランプボルトを緩めてください。
④モータをカップリングに挿入してください。その際、カップリングに無理な力が作用させない様に
十分に注意してください。
注)モータを取付ける際、モータを回転方向に回すとクランプボルトとの位相がズレることがあり
ますのでご注意願います。
⑤モータをインロー部まで完全に挿入後、モータ取付ボルトにてサーボモータを取付けてください。
⑥トルクレンチを用いて、カップリングのクランプボルトを指定の締付トルクで締め付けください。
締付トルクについては次頁表を参照ください。
⑦取外しておいたプラグを M ブラケットに取付けてください。
表1クランプボルト締付トルク
形番 クランプボルトサイズ 締付トルク
N・m {kgf・m}
LPES15F M2 0.5 {0.04}
LPES30F M2.5 1.0 {0.10}
クランプボルトの締め付けは、必ずトルクレンチを
用い、規定の締付トルクにて確実に締め付けてくだ
さい。ボルトの締め付け具合によっては破損、動力
伝達不良など非常に危険な状態になります。
危険
モータ取付ボルト
モータ取付ボルト
<LPES15F>
キー溝
スリット
キー溝付の場合の位置関係
<LPES30F>
<LPES15F>
<LPES30F>
トルクレンチ
6
3-2)精密遊星減速機付きの場合(LPES30R
3-2-1)モータ軸が丸軸の場合
①モータ取付面が上部になるよう減速機を設置ください。
②モータ軸の錆、埃、錆び止め油などはきれいにふきとってください
③アダプター部のプラグを外し入力軸を回してボルトの頭をプラグ穴位置に合わせます。
④六角棒スパナなどによりクランプボルトが緩んでいることを確認してください。
⑤モータ軸を入力軸穴にスムーズに挿入してくださいこの時モータ軸を傾けて挿入されますと軸穴と
のカジリなどが生じ正しい取り付けが出来なくなるので十分注意してください。
⑥インロー部が完全に挿入された後適切な締付トルクでモータをアダプターに完全に固定してくださ
い。
⑦入力軸のクランプボルトをトルクレンチなどにより表2の締付けトルクで締め付けてください。
時、規定の締付けトルク以下で締付けられた場合クランプボルトの緩みによるモータ軸のスリップ
など不具合につながりますので十分ご注意ください。
クランプボルトにはロックタイトなどの緩み止めを塗布しないでください。適正な締結トルクが得ら
れず締結不足になる場合があります
⑧プラグを取り付けてください。以上でモータのセットは完了です。
表2クランプボルト締付トルク
クランプボルトサイズ
締付トルク
M3 1.9 N・m
M4 4.3 N・m
M5 8.7 N・m
M6 15 N・m
M8 36 N・m
M10 71 N・m
3-2-2)モータ軸がキー付きの場合、D カット軸の場合
①キー付きのモータ軸はキーを取り外せば丸軸と同様にクランプでご使用いただけます。
②モータ軸キー溝(D ト)各スリト、クランプボルトは図に示す置にセットしください
③その他は丸軸の場合と同様の手順で減速機に取り付けてください。
7
4.電線のつなぎ方
4-1.配線
ご使用のサーボモータメーカの推奨するケーブル径のものをご使用ください。
4-2.接地
パワーシリンダの据付後、サーボモータはサーボアンプを通して確実に接地してください
4-3.結線
ご使用のサーボモータメーカの取扱説明書をご参照の上、サーボモータとサーボアンプの結線を行って
ください。
4-4.磁気センサ-の配線
パワ-シリンダのオプションの磁気センサ-は次のことに注意して配線してください。磁気センサ-の
破損につながります。
(1)電源電圧の+・GND を逆に配線しないでください。
(2)過電圧・過電流を加えないで下さい。(MAX.DC28V 以下,MAX.40mA 以下)
(3)動力線とセンサー配線を1つにまとめて配線しないでください。
(4)レーや電磁弁のようなサージを発生するコイル負荷を直接駆動する場合は、サージ吸収素子内
蔵タイプの製品をご使用頂くか、回路上にサージ対策を施してください。
※磁気センサーが特殊仕様の場合は納入図にてご確認ください。
<回路図>
5.運転前の注意
5-1.配線、電源の確認
配線に誤りはないかどうか、特にモータの結線(回転方向)が正常であるかどうかをご確認ください。
又、サーボアンプの各パラメータの確認を行ってください。その後、ロッドをストロークの中央付近に
して、低速運転にて動作方向を確認してください。
5-2.相手機械との連結状態の確認
シリンダロッドに横荷重(連結ピンの軸方向にかかる力)がかかっていないかどうか、特にシリンダが
全ストローク中で揺動する場合など先端金具やその他の部分でせったり、干渉したりするところがない
かをご確認ください。シリンダロッドに横荷重が加わりますと破損や寿命の低下・異音発生の原因にな
ります。
6.基本諸元
基本形番
許容推力 最高速度
最大入力回転速度
アルミフレーム
サイズ 使用ボールネジ
LPES15 150N
{15.3kgf}
300mm/s
3000r/min □45 外径 φ12
リード 6mm
LPES30 300N
{30.6kgf}
300mm/s
3000r/min □45 外径 φ12
リード 6mm
8
7.一般注意
7-1.負荷につい
以下のような負荷は、パワーシリンダの効率を低下させたり、モータやネジの寿命に悪影響を及ぼした
り、内筒(ロッド)、フレームなどを損傷する原因となりますので避けてください。
横荷重
ロッドを曲げるような力(横荷重)がかからないようにしてください
衝撃荷重
過負
大きな慣性負荷
7-2.速度につい
「6.基本諸元」に示しております以上の速度もしくはモータ回転速度での運転は行わないでください。
ボールネジの共振による騒音・振動が発生し、製品寿命が短くなる可能性があります。
7-3.異常時の対
運転中に少しでも異常を感じられたら、直ちに運転を中止し、落下等の事故防止を施した上で点検くださ
い。またーボアンプのアラームが発生した際は、モータ出力が出ないため負荷を支えられず落下事
につながるおそれがありますので必ず保持用ブレーキが作動する様に外部シーケンスを構成してくだ
い。
7-4.過負荷保護について
本シリンダは、本体に過負荷保護機能が内蔵されておりません。従いまして、枠番の許容推力を超え
場合等はサーボモータのトルク制限機能にて過負荷保護対策を行ってください。
7-5.サーボモータのブレーキについて
停止時及び製品故障時(アラーム発生など)に危険な状態が想定される場合には保持用として電磁ブレー
キ付きサーボモータを使用してください。尚、電磁ブレーキは保持用ですので、制動用として使用しな
でください。
7-6.手動操作について
本シリンダは構造上手動軸を設けておりません。シリンダ位置の調整についてはサーボアンプ操作にて運
転(微速)してください。
8.保守・点検
保守点検の際には、必ず電源を切り機械が完全に停止した状態で行ってください。また不慮に電源が入
らないようにしてください。本体の分解を行いますとパワーシリンダは負荷を保持出来なくなり、落下
事故の原因につながります。作業前に必ず負荷を取り除いてください
8-1.ボールネジへの給脂
ボールネジシャフト、ロッドはあらかじめグリースを塗布しておりますので、そのままご使用ください
グリースの補給は下表を目安にしてください。
ボールネジの給脂はフレーム部の給脂栓を外しロッドをフルストローク前進させ、グリースガンでネジ
外周に塗布してください。グリース塗布量はストロー 100mm 当たり 5g 度です。
又、使用グリースは、下表をご参照ください。
9
使用頻度 給脂サイクル
500~1000往復/日
3ヶ月~6ヶ月毎
100~500往復/
6ヶ月~1年毎
10~100往復/
1年~1.5年毎
上記値はより長くご使用いただくための値であり
寿命を保証する値ではありません。
○推奨グリース
会社名 グリース名称
出光興産 ダフニーエポネックス No.2
ロッドの外周面へ油膜が切れないようにグリースを塗布してください。グリースは、ネジと
同一のものをご使用ください。
8-2.構造図
推力により若干構造が異なります
<LPES15 構造図>
品 番 品名 個数 品 番 品名 個数
1
サー
1
81
ルネ・ナ
1
11
ケット
1
83
内筒
1
14 レー 1 84 I形先端金具 1
16
内筒
1
85
角穴止めネジ M3×3
1
18
ハウジン
1
86
ァインナット
1
23
先端ハウジング
1
87
スペ
1
50
ESカップリング
1
91
先端ガイドスペー
1
53
穴付ボルト M4×55
2
92
角ナット M5
1
54
穴付ボルト M4×65
2
93
バネ座金 M5
1
55
バネ座金 M4
2
94
平座金 M5
1
61
マグネット
1
96
給脂口ボルト
2
67
磁気
3
97
シールワッシ
2
71
1
101
ミニチュリング
2
72
穴付ボルト M3×5
2
104
スクレー
1
注記
・品番 91、92、93、94 はストローク 300 以上に使用
・品番 71、72 はロッド回り止め仕様(オプション)の場合に使用。
給脂栓
グリースガン
ボールネジ ゙ールナット
フレーム
内筒(ロッド)
10
9.トラブルシューティング
故障が発生した場合は、下記表を参照ください。
また、サーボアンプのアラームが発生した場合はご使用のサーボモータアンプの取扱説明書をご参照の上、
適切な処置を行ってください。
モータが加熱
1.負荷の過大
2.使用頻度が過大
3.電
4.電
負荷軽減、容量検討
容量検討
機体の損傷 1.衝撃荷重の作用
2.横荷重の作用
修理
修理
磁気センサ-が
出力しない
1.誤配線
2.過電圧
配線のやり直し・センサ-交換
適正電源に修正・センサ-交換
使アン
11
10.保証
1. 無償保証期間
工場出荷後18ヶ月間または使用開始後(お客様の装置への当社製品の組込み完了時から起算し
す)12 ヶ月間のいずれか短い方をもって、当社の無償による保証期間と致します。
2. 保証範囲
無償保証期間中に、お客様側にて取扱説明書に準拠する正しい据付使用方法保守管理が行われて
いた場合において、当社製品に生じました故障は、社製品を当社に返却いただくことにより、その
故障部分の交換または修理を無償で行います。
但し、無償保証の対象は、あくまでお客様にお納めした当社製品単体についてのみであり以下の費
用は保証範囲外とさせて頂きます。
(1) お客様の装置から当社製品を交換又は修理のために、取り外したり取り付けたりするために要
する費用及びこれらに付帯する工事費用。
(2) お客様の装置をお客様の修理工場などへ輸送するために要する費用。
(3) 故障や修理に伴うお客様の逸失利益ならびにその他の拡大損害額。
3.有償保証
無償保証期間にもかかわらず、以下の項目が原因で当社製品に故障が発生しました
場合は、有償にて調査・修理を承ります。
(1)お客様が、取扱説明書通りに当社製品を正しく据付られなかった場合。
(2)お客様の保守管理が不充分であり、正しい取扱が行われていない場合。
(3)当社製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。
(4)お客様側で改造を加えるなど、当社製品の構造を変更された場合。
(5)当社または当社指定工場以外で修理された場合。
(6)取扱説明書による正しい運転環境以外で当社製品をご使用になった場合。
(7)災害などの不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合。
(8)お客様の装置の不具合が原因で、当社製品に二次的に故障が発生した場合
(9)お客様から支給を受けて組み込んだ部品や、お客様のご指定により使用し
部品などが原因で故障した場合。
(10)お客様側での配線不具合やパラメータの設定間違いにより故障した場合。
(11)正常な製品寿命に達したもの。
(12)その他当社の責任以外で損害が発生した場合
4.当社技術者の派遣
当社製品の調査、調整、試運転時等の技術者派遣などのサービス費用は別途申し受けます
この取扱説明書に関するお問い合わせは、お客様問合せ窓口をご利用ください。
お客様問合せ窓口 TEL (0120)251-602 FAX ( 0120)251-603
長岡京工場 : 617-0833 京都府長岡京市神足暮角1-1
株式会社 椿本チエイン
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