・ 教示操作の作業は原則としてロボットの危険領域外で行うこと。
(危険領域とは、その中に人が入った場合に、危険な状態が起こる恐れがあるロボット周辺の
領域を意味します。)
やむを得ず危険領域内で教示を行う場合には、下記に従うこと。
(1) 必ず2人で作業を行う。1人が作業を行い、1人は危険領域外で監視する。また互いに
誤操作防止に努める。
(2) 作業者は、危険領域内で教示を行う場合には、第三者の操作を防止するため、コントローラの
マスターキーとティーチペンダントを持って作業すること。
(3) 作業者は、非常停止ボタンがいつでも押せる態勢で作業を行うとともに、ロボットの
動作領域や、周囲のしゃへい物等を十分確認した上で、異常時にはすぐ退避できる
位置で作業を行う。
(4) 監視者は、ロボット全体を見渡せる位置で作業を監視し、異常の際はただちに非常停止
ボタンを操作する。また他の人が危険領域に近づかないようにする。
・ 装置の電源を入れた際に異常が発生した場合や、コントローラ本体の「POWER LED」が
点灯しない場合には、ただちに電源を切り、配線の確認をすること。
感電や火災の原因となります。
・ 手動誘導の際にロボットが指定した方向に動作しない場合は非常停止を行って装置を
停止すること。
事故や故障の原因になります。弊社サービス会社までご連絡ください。
・ ティーチペンダントのボタン操作は、必ず目で確認すること。誤操作により事故の原因となります。
・ 電源投入した場合、自動運転を行う際には事前にプログラムリセットを行うこと。
プログラム実行環境が継続の場合、周辺機器に干渉して装置の故障や事故の原因となります。
・ 装置を運転する前には、下記の事前点検を行うこと。
(1) ロボット、コントローラ、周辺機器及びケーブルの外観に異常がないこと。
(2) ロボット及び周辺機器の動作範囲内またはその近くに障害物がないこと。
(3) 非常停止、その他の安全対策装置が正常に働くこと。
(4) ロボットの動作時に異常な音、振動がないこと。
事前点検を怠ると装置の故障や事故の原因となります。
・ テスト運転の速度は、初期設定でロボットの最高速度の20%になっており、さらに250mm/secに 制限され
ています。
ISO10218-1 産業用ロボット ―安全要求事項― 「5.6.2項 減速制御運転」の要求事項に
従い、テスト運転時のツールセンタポイントの速度が250mm/secを超えないように設定
されております。本設定はロボットの最高速度の20%より優先されます。
・ 自動運転の速度は、初期設定でロボットの最高速度の100%になっています。
・ ロボットをサーボオフした際、本体ハーネスのねじれの反力によってアームが
移動する場合があります。