3M Pipettor II 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

このマニュアルも適しています

(日本語)
1
JA
発行日: 2015-03
エレクトロニック ピペッター II - 5 mL
3
ユーザーマニュアル
目次
1. 製品概要 ...................................................................................................................................................................1
2. 用途および安全情報 ..............................................................................................................................................1
用途 ................................................................................................................................................................................... 1
お客様の使用責任 .........................................................................................................................................................1
安全情報 ..........................................................................................................................................................................1
設置条件 ..........................................................................................................................................................................3
3. 内容品 .......................................................................................................................................................................3
4. 特長 ...........................................................................................................................................................................3
5. 使用方法 ...................................................................................................................................................................3
ピペッターの操作部各部 ............................................................................................................................................4
6. ピペッターの設定 ..................................................................................................................................................6
6.1 設定メニュー ...........................................................................................................................................................6
6.2 モードの選択 ..........................................................................................................................................................6
6.3 1:5希釈(総容量5 mL ......................................................................................................................................... 7
6.4 1:10希釈(総容量5 mL ....................................................................................................................................... 8
6.5 1:20希釈(総容量5 mL ....................................................................................................................................... 9
6.6 1:5希釈(総容量1 mL .......................................................................................................................................10
6.7 1:10希釈(総容量1 mL .....................................................................................................................................11
6.8 1 mLのピペッティング........................................................................................................................................13
6.9 5 mLのピペッティング........................................................................................................................................14
6.10 任意希釈設定 .......................................................................................................................................................15
6.11 速度の選択............................................................................................................................................................16
7. トラブルシューティング、お手入れ方法および保守 ..................................................................................17
7.1 エラー表示 ..............................................................................................................................................................17
7.2. プレートに気泡が見られる場合 ......................................................................................................................17
7.3. チップコーンに液体が入った場合/ピストンへのグリース塗布 .......................................................... 17
7.4. 推奨されるお手入れ方法および保守 .............................................................................................................18
7.5. チップコーンのクリーニング ..........................................................................................................................19
7.6. フィルターの交換 ................................................................................................................................................20
7.7. バッテリーの交換 ................................................................................................................................................20
7.8. キャリブレーションチェック(d1モード、1:55 mL希釈) .................................................................21
8. 技術データ .............................................................................................................................................................22
9. ピペッターチップ ................................................................................................................................................22
10. 限定保証 ...............................................................................................................................................................23
11. リサイクル手順(WEEE .................................................................................................................................23
(日本語)
1
JA
1. 製品概要
3M™ エレクトロニック ピペッター II - 5 mLは、3M™ ペトリフィルムプレートで最もよく利用される希釈濃度にあらか
じめ設定されており、微量の液体を高精度かつ高再現性で取り扱うことができます。マイクロプロセッサー制御システム
がピペッティングの速度、キャリブレーション、容量の選択を管理することで、人為的なミスの発生を抑え、機器の汚染
を防止します。軽量でエルゴノミックデザインを採用した操作部は、手作業によるピペッティングで菌株に反復性損傷が
生じないよう設計されています。
2. 用途および安全情報
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLをご使用になる前に、本書に記載されているすべての安全情報をお読みになり、
よく理解し遵守してください。
また、これらの情報は大切に保管してください。
用途
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLの用途は、食品・飲料業界の検査室環境において、液状食品検体を3M ペトリフ
ィルムプレートなどの培地に滴下することを想定しています。また、訓練を受けた検査実施担当者のみを使用者として想
定しています。本製品は、3M指定のACアダプターとの併用のみに限定して設計および試験されています。本製品を誤った
方法で使用した場合、3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLの安全機構が働かないことがあります。
お客様の使用責任
お客様には、使用前に添付文書および製品情報を熟読し、情報に精通する責任があります。詳細につきましては、当社ウェ
ブサイトwww.3M.com/foodsafetyをご覧いただくか、お近くの3M販売担当者または販売店にお問い合わせください。
検査方法を選択する際には、サンプリング方法、検査プロトコル、サンプルの準備、取り扱い、および検査手技などの外
的要因が結果に影響することを認識することが重要です。
お客様の基準を満たすように、適切な食材および菌株を用いた十分な数のサンプルを評価するための検査方法または製品
を選択することは、お客様の責任となります。
また、その検査方法および結果が顧客あるいは供給業者の要求を満たしているかについても、お客様の判断となります。
どの検査方法を使用した場合でも、3M食品衛生管理製品を使用して得られた結果により、検査で使用した食材または工程
中の品質を保証するものではありません。
安全情報
使用している記号の説明
警告: 回避しない場合、死亡または重篤な傷害が生じうる危険な状況を示します。
注意: 回避しない場合、軽微または中等度の傷害が生じうる危険な状況を示します。
注記: 回避しない場合、物的損害が生じるか、3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mL自体が損傷しうる状況を示し
ます。
安全に関する記号の説明
警告:危険電圧
警告:使用説明書をお読みください
警告:バイオハザード
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLは、欧州WEEE指令2002/96/EC
に準拠しています
(日本語)
2
JA
W警告
本書に記載されるすべての残存危険性に対する暴露に伴う危険を回避するために:
ピペッターをご使用になる前に、本ユーザーマニュアルに記載されているすべての安全情報をお読みになり、よく理解し
遵守してください。また、これらの情報は大切に保管してください。
危険電圧に伴う危険を回避するために:
アダプターが破損している場合は、使用しないでください。使用する前に、3M指定部品と交換してください。
推奨されるお手入れ・保守計画以外にピペッターをお客様自身で修理しないでください。お客様が交換できる修理部品
はありません。3M指定のサービス業者のみに修理を依頼してください。
使用国において認証された、3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLに指定の3M純正アダプターのみを使用してくだ
さい。
ACアダプター、スタンド、ピペッターを液体に浸漬しないでください。
火災に伴う危険を回避するために:
エタノール製造元の製品安全データシートおよび製品ラベルに記載のすべての指示および推奨事項に従ってください。
ピペッターや充電スタンドのクリーニング時には、アダプターまたは充電スタンドの電源プラグを抜いてください。
また、再度電源を入れる前にエタノールを完全に蒸発させてください。
バッテリー寿命が短くなる可能性がありますので、ピペッターを改造しないでください。3Mの指示に従ってバッテリー
を交換してください。バッテリーを完全に放電させてから廃棄してください。バッテリーを焼却処分しないでくだ
さい。
バイオハザードへの暴露に伴う危険を回避するために:
始業時、終業時、その他のクリーニング手順や保守手順に従ってください。
偽陰性の結果によるバイオハザードへの暴露に伴う危険を回避するために:
使用する前に、ピペッターの機能を調節してください。
機器の精度を損わないよう、推奨チップのみを使用してください。
注意
環境汚染に伴う危険を回避するために:
バッテリーや電子部品を廃棄する際は、適用される行政の規制にすべて従ってください。
バッテリーに穴を開けたり、焼却したり、つぶしたり、分解したりしないでください。毒性物質や有害物質が飛散ま
たは流出するおそれがあります。バッテリーをショートさせないでください。熱傷の原因となるおそれがあります。
ピペッターのフィルターやチップ、すべての検体や検査物質を廃棄する際は、適切な検査施設の手順に従ってくだ
さい。
人体への傷害が生じる危険を回避するために:
決してバッテリーを口に入れないでください。飲み込んだ場合は、医師または最寄りの専門機関に連絡してください。
手首や筋肉の緊張に伴う危険を回避するために:
適宜な休憩を挟まずにピペッターを連続使用しないでください。
注記
ピペッターのクリーニングや保守に伴う危険を回避するために:
常にGLPGood Laboratory Practices)に従ってください。
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLをオートクレーブで加熱滅菌処理しないでください。
本ユーザーマニュアルの記載どおり、適切な除染/クリーニング手順に従ってください。
吸引や分注の最中にピペッターを15°以上傾けないでください。ピペッターの側面を下にして横に置かないでくださ
い。ピペッターを使用しない時は、常に充電スタンドにセットしてください。
チップを取り付ける際は、ピペッターのチップコーンをチップトレーにぶつけないでください。トレーにぶつけると、
内部部品が破損するおそれがあります。
強い衝撃は避けてください。ピペッター、充電スタンド、アダプターを落とさないでください。
本製品を使用する際は、乱暴に取り扱わないでください。ボタンを操作する際は、適度な力で押してください。
本製品を温度や湿度が急に変化する環境や埃の多い環境で使用しないでください。
ピストンに回復不能な損傷を与えないよう、推奨するグリースのみを使用してください。
チップコーンやイジェクター部を損傷しないよう、推奨チップのみを使用してください。
(日本語)
3
JA
設置条件
環境条件 範囲
屋内使用専用
高度 最大2,500 m8,202フィート)
日本およびオーストラリアの場合は最大2,000 m6,562フィート)
保管温度 -20+40°C-4+104°F
動作温度 +15+35°C+59+95°F
性能試験温度 +19+25°C+66+77°F
最大湿度 31°Cまでは80%40°Cでは相対湿度50%まで線形に減少
汚染度
2
過電圧 過電圧カテゴリーII
電源供給電圧の変動は公称電圧の最大±10%まで。
3. 内容品
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mL x 1
3M製ニッケル水素バッテリー x 1
充電スタンド x 1
アダプター(ACアダプター) x 1
試験成績証明書 x 1
安全に関する重要な情報 x 1
クイックリファレンスカード x 1
交換用チップコーンフィルター(50枚/袋) x 1
内容品がすべて揃っていることを確認してください。また、輸送中に破損が発生していないことを確認してください。
また、アダプターが電気的要件を満たしているかも確認してください (セクション5を参照してください)。
4. 特長
チップ内で一般的な希釈を行うようあらかじめ設定されたピペッティングモードと分注モード
ユーザーがピペッティングと希釈を設定できる任意設定モード
キャリブレーションエラーの自動検出機能
9段階で切り替えられる吸引速度と分注精度
右利き/左利きいずれのユーザーにも使いやすいチップイジェクトボタン
軽いタッチの操作ボタン
速度、モード、容量設定の見やすい液晶ディスプレイ
コードレスで手軽に操作
充電スタンド付き
交換可能なニッケル水素バッテリー
手になじむエルゴノミックデザイン
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLは、「Standard Methods for Examination of Dairy Products」のほか、FDA 2400の基準に定
められた規格にも準拠しています。
5. 使用方法
注意:バッテリーが新しいか、完全に放電している場合は、ピペッターを充電スタンドに12時間セットしてバッテリーを
満充電してください。
1. 2. 3. 4.
アダプターの接続
アダプターの定格電圧が電源コンセントの電圧に正確に対応していることを確認してください。
タイマー式またはスイッチ式の電源コンセントは使用しないでください。
本製品に付属のアダプターか、3M指定の交換部品のみを使用してください。
アダプターを充電スタンド底部後ろのコネクタージャックに接続してください。
(日本語)
4
JA
アダプターの電源プラグをAC電源コンセントに接続します。充電時は、バッテリー記号が+/-記号とともにピペッター
のディスプレイに表示され、点滅します。
バッテリーが満充電になると、バッテリー記号はディスプレイに表示されなくなります。[RESET]または
PRESSTIP]と表示された場合は、チップイジェクトボタンを押してピペッターをリセットしてください。これで、ピ
ペッターを使用できます。
ピペッターの操作部各部
本書では、主に下記の操作部を参照します。
キーパッド
選択 上下矢印
Enter
(入力・確定)
- 吸引速度と分注速度を変更します。
- 次のモードに切り替えます。
- 任意の容量や速度を増減します。
- モード、速度、容量の変更を確定し
ます。
操作ボタン:
スタートボタン チップイジェクトボタン リセット
- ピストンの動作をすべてコントロー
ルします。
- 2回押すとチップが外れます。
- 1回押すとピペッターをリセットし
ます。
(日本語)
5
JA
最適に操作するには、以下の推奨事項を常に守ってください。
1. セクション2「安全情報」を確認します。
2. 使用中は、ピペッターを垂直に立てて持ちます。精度を最大限に保つため、吸引や分注の最中にピペッターを15°以上
に傾けないでください。
3. 吸引中は、常に液面から5 mmまでの深さにチップを入れて保ちます。
4. 分注中は、気泡が生じないよう、液面から5 mm以上の高さにチップを保ちます。
ピペッター用バッテリーの充電
バッテリーは、輸送中に放電しないよう、プラスチック製保護材で保護されていま
す。使用する前に、プラスチック製保護材を取り外してください(図1)。
1. ボタンを同時に押して、カバーを開けます。
2. プラスチック製保護材を取り外します。
ピペッターを充電スタンドにセットします。充電スタンドは、3M エレクトロニ
ック ピペッター II側面の金属端子と充電スタンド上部の金属端子が接触するこ
とで機能します。
バッテリーが新しいか、完全に放電している場合は、ピペッターを充電スタン
ドに12時間セットしてバッテリーを満充電してください。
ピペッターを使用しない時は、常に充電スタンドにセットしたままにしてくだ
さい。バッテリーが常に充電され、ピペッターをすぐに使用できます。
(日本語)
6
JA
6. ピペッターの設定
6.1
設定メニュー
1. 3M ペトリフィルムプレート用希釈モード(プリセット)
モード 希釈率 希釈剤量 検体量 総容量
d1 1:5
4.00 mL 1.00 mL 5.00 mL
d2 1:10
4.50 mL 0.50 mL 5.00 mL
d3 1:20
4.75 mL 0.25 mL 5.00 mL
d4 1:5
0.80 mL 0.20 mL 1.00 mL
d5 1:10
0.90 mL 0.10 mL 1.00 mL
2. 1 mL分注反復モード
このモードでは、1 mLの分注を反復します。
モード 容量 反復回数
rd
1.00 mL 15
3. ピペットモード
このモードでは、ブローアウト量を含む標準的な1 mL5 mLのピペッティングを行います。
モード 容量
P1
1.00 mL
P5
5.00 mL
4. 任意希釈モード
このモードでは、ピペッターに可能な範囲内で任意の希釈率を選択できます。
モード 希釈剤量の範囲 検体量の範囲 増分 総容量(最大)
d0
0.105.00 mL 0.004.90 mL 0.05 mL 5.00 mL
6.2
モードの選択
ピペッターに登録されている各種モード(d1d2d3d4d5rdP1P5d0)は、以下の2種類のキーで選択でき
ます。
上下矢印キー Enterキー
1. スタートボタン 1回押して、ピペッターを起動します。
2. 上下矢印ボタン を繰り返し押して、使用可能なモード
を表示します。
d l
5.00 mL
SPEED 5
OUT
3. 目的のモードが表示されたら、Enterキー を押します。モードの選択が確定され、選択したモードを使用できるよう
になります。
、吸引または分注サイクルの最中は、 を操作できない場合があります。
(日本語)
7
JA
6.3 1:5
希釈(総容量
5
mL
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰り
返し押します。
d l
1.55 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1:5希釈(総容量5 mL)を開始でき
ます。ディスプレイには、ピペッターが4.00 mLを吸引で
きる状態であることが表示されます。
d l
1 4.00 mL
SPEED 5
IN
4. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。4.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには1.00 mLを吸引できる状態であるこ
とが表示されます。
d l
2 1.00 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、1.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
5 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
d l
5.0 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには4.0 mLの吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d l
1 4.00 mL
SPEED 5
IN
7. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
8
JA
6.4 1:10
希釈(総容量
5
mL
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
d 2
1.10 5 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1:10希釈(総容量5 mL)を開始でき
ます。ディスプレイには、ピペッターが4.50 mLを吸引でき
る状態であることが表示されます。
d 2
1 4.50 mL
SPEED 5
IN
4. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。4.50 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには0.50 mLを吸引できる状態であるこ
とが表示されます。
d 2
2 0.50 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、0.50 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
5 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
d 2
5.0 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには4.50 mLの吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d 2
1 4.50 mL
SPEED 5
IN
7. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
9
JA
6.5 1:20
希釈(総容量
5
mL
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
d 3
1.20 5 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1:20希釈(総容量5 mL)を開始で
きます。ディスプレイには、ピペッターが4.75 mLを吸引
できる状態であることが表示されます。
d 3
1 4.75 mL
SPEED 5
IN
4. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。4.75 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには0.25 mLを吸引できる状態である
ことが表示されます。
d 3
2 0.25 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、0.25 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
5 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
d 3
5.00 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには4.75 mLの吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d 3
1 4.75 mL
SPEED 5
IN
7. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
10
JA
6.6 1:5
希釈(総容量
1
mL
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
d 4
1.50 1 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1:5希釈(総容量1 mL)を開始でき
ます。ディスプレイには、ピペッターが0.80 mLを吸引で
きる状態であることが表示されます。
d 4
1 0.80 mL
SPEED 5
IN
4. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。0.80 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには0.20 mLを吸引できる状態である
ことが表示されます。
d 4
2 0.20 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、0.20 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
1 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
d 4
1.00 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには0.80 mLの吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d 4
1 0.80 mL
SPEED 5
IN
7. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
11
JA
6.7 1:10
希釈(総容量
1
mL
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰り
返し押します。
d 5
1.10 1 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1:10希釈(総容量1 mL)を開始でき
ます。ディスプレイには、ピペッターが0.90 mLを吸引でき
る状態であることが表示されます。
d 5
1 0.90 mL
SPEED 5
IN
4. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。0.90 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには0.10 mLを吸引できる状態であるこ
とが表示されます。
d 5
2 0.10 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、0.10 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
1 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
d 5
1.0 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには0.90 mLの吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d 5
1 0.90 mL
SPEED 5
IN
7. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
12
JA
分注の反復(1 mLの分注を15回反復)
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
rd
4 -1 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. を押して、新しい1 mL分注の反復回数(15回)
を選択します (この例では3に設定されます)。
COUNT
3x 1.00 mL
4. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは3.00 mLを吸引できます(3 x 1 mL)。
rd
3x 1.00 mL
SPEED 5
IN
5. チップを検体に入れ、スタートボタンを押します。3.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには3回のうち1回目の分量1.00 mLを分
注できる状態であることが表示されます。
rd
COUNT
3x 1.00 mL
SPEED 5
OUT
6. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。3回のうち1
目の分量1.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには3回のうち2回目の分量1.00 mL
分注できる状態であることが表示されます。
rd
COUNT
2x 1.00 mL
SPEED 5
OUT
7. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。3回のうち2
目の分量1.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイには3回のうち3回目の分量1.00 mL
分注できる状態であることが表示されます。
rd
COUNT
1x 1.00 mL
SPEED 5
OUT
8. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。3回目の分量
1.00 mLが吸引されます。
(日本語)
13
JA
次に、ディスプレイにはピペッターが新たに反復分注でき
る状態であることが表示されます。
rd
3x 1.00 mL
SPEED 5
IN
9. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ4から手順を繰り返します。
6.8 1
mL
のピペッティング
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
P1
1 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは1.00 mLを吸引できます。
P1
1.00 mL
SPEED 5
IN
4. チップを検体に入れ、スタートボタンを押します。1.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
1 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
P1
1.00 mL
SPEED 5
OUT
5. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには1.00 mLの吸引から1 mL
のピペッティングを反復できる状態であることが表示され
ます。
P1
1.00 mL
SPEED 5
IN
6. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
14
JA
6.9 5
mL
のピペッティング
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
P5
5 mL
2.
を押して、選択を確定します。
3. ピペットチップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは5.00 mLを吸引できます。
P5
5.00 mL
SPEED 5
IN
4. チップを検体に入れ、スタートボタンを押します。5.00 mLが吸引されます。
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量
5 mL)を分注できる状態であることが表示されます。
P5
5.00 mL
SPEED 5
OUT
5. ピペットチップを3M ペトリフィルムプレートに分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全
量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには5.00 mLの吸引から5 mL
ピペッティングを反復できる状態であることが表示され
ます。
P5
5.00 mL
SPEED 5
IN
6. チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ3から手順を繰り返します。
(日本語)
15
JA
6.10
任意希釈設定
1. ディスプレイに右図のように表示されるまで、 を繰
り返し押します。
d 0
SPEC mL
2.
を押して、選択を確定します。
ディスプレイには、前回使用した希釈剤の吸引量設定が表
示されます。
1 0.60 mL
3. を押して、新しい検体量(0.105.00 mL)を選択し
ます(この例では4.50 mL)。
1 4.50 mL
4.
を押して、選択を確定します。
ディスプレイには、前回使用した検体の吸引量設定が表
示されます。
2 0.30 mL
5. を押して、新しい検体量を選択します (この例で
0.50 mL)。
2 0.50 mL
6.
を押して、選択を確定します。
7. チップをチップコーンに取り付けます。
これで、ピペッターは希釈を開始できます。ディスプレイ
には、ピペッターが選択した希釈剤量を吸引できる状態で
あることが表示されます。
d 0
1 4.50 mL
SPEED 5
IN
8. チップを希釈剤に入れ、スタートボタンを押します。選択した希釈剤量(4.50 mL)が吸引されます。
次に、ディスプレイには選択した検体量を吸引できる状態
であることが表示されます。
d 0
2 0.50 mL
SPEED 5
IN
9. チップを検体液に入れてスタートボタンを押すと、0.50 mLが吸引されます。
(日本語)
16
JA
次に、ディスプレイにはブローアウト量を含む総容量を
分注できる状態であることが表示されます。
d 0
5.00 mL
SPEED 5
OUT
10.ピペットを分注する位置に調整して、スタートボタンを押します。チップ内の全量が分注されます。
この時点で、ディスプレイには希釈剤量の吸引から希釈シー
クエンスを反復できる状態であることが表示されます。
d 0
1 4.50 mL
SPEED 5
IN
11.チップイジェクトボタンを2回押してディスポーザブルチップを取り外したら、ステップ7から手順を繰り返します。
6.11
速度の選択
速度は以下の3種類のキーで変更できます。3M エレクトロニック ピペッター IIをあらかじめ設定されたモード(d1d2
d3d4d5rdP1P5d0)のいずれかに切り替えて、速度を変更してください。
速度「1」が最も低速で、速度「9」が最も高速です。
1. を押して、吸引速度を表示します。
SPEED 5
IN
2. を押して、新しい吸引速度を選択します。
3. 目的の吸引速度が表示されたら、 を押します。
次に、分注速度が表示されます。
SPEED 5
OUT
4. を押して、分注速度を選択します。
5. 目的の吸引速度が表示されたら、 を押します。次に、ディスプレイは希釈剤の吸引速度に戻ります。
吸引または分注サイクルの最中は、速度選択機能は使用できない場合があります。
(日本語)
17
JA
7. トラブルシューティング、お手入れ方法および保守
7.1
エラー表示
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLには、ピペッターの機能を管理するモニタリングプログラムが内蔵されてい
ます。ディスプレイに[Error]と[Press Ent.]というメッセージが表示された場合は、ピペッターが正常に機能しなかった
ことを示します。以下の手順に従い、エラーメッセージを消去してピペッティングを再開します。
1. ピペッターをスタンドにセットするか、アダプターを接続して、30分以上充電します。
2. を押して、エラーメッセージを消去します。ディスプレイには、[reset]および[press tip]というメッセージが表
示されます。
3. チップイジェクトボタン のいずれかを押して、ピペッターをリセットします。
7.2.
プレートに気泡が見られる場合
3M ペトリフィルムプレートに小さな気泡が多数見られる場合は、分注速度が速すぎると考えられます。分注速度を低速に
設定します(セクション6.11「速度の選択」を参照してください)。
より粘度の高い検体では、分注中に検体表面(液面)にチップを接触させておくと、大きな気泡が単体で発生する場合が
あります。気泡の発生を防ぐには、分注中、液面から5 mm以上の高さにチップを保ちます。
7.3.
チップコーンに液体が入った場合/ピストンへのグリース塗布
チップコーンフィルターの上まで液体を吸引した場合は、以下の手順に従ってチップコーンをクリーニングしてくだ
さい。
分解:
43
1
2
1. バッテリーパック(1)を取り外します。
2. チップイジェクターカラー(2)を反時計回りに回して取り外します。
3. チップイジェクターアセンブリー(3)を反時計回りに回して取り外します。
4. 隠れていたピストン(4)を反時計回りに回して取り外します。
5. 70%エタノールで湿らせた柔らかいリントフリークロスで、チップコーンを軽く拭きます。チップイジェクターカラーの
内部は、綿棒でクリーニングできます。
6. 各部品を乾燥させます。
7. ピストン(4)下部の黒いシール部材表面にグリースを薄く塗布します。
(日本語)
18
JA
注:3M食品衛生部門の担当者が特に推奨する専用のピストングリースのみをご使用ください。他のタイプのグリースを使
用すると、ピストンに損傷を与えることがあります。
ピペッターを組み立て直して、キャリブレーションチェックを実行します。
8. ピストン(4)を時計回りに回して取り付けます。
9. 黒いチップイジェクターアセンブリー(3)を取り付けます。チップコーンフィルターを再度取り付けます。
10.チップイジェクターカラー(2)を時計回りに回して取り付けます。
11.バッテリーパック(1)を再度取り付けます。ピペッターをリセットしたら、スタートボタンを数回押して動作を確認
します。チップイジェクターの動作を確認します。
注:上記と同じ手順でピストンにグリースを塗布してください。ピストンには月1回グリースを塗布することを推奨し
ます。
7.4.
推奨されるお手入れ方法および保守
3M エレクトロニック ピペッター II - 5 mLを問題なくご使用いただくためには、定期的なクリーニングが必要です。研磨剤
を含まない中性洗剤で軽く湿らせた柔らかい布で、ピペッターの外表面をクリーニングします。オートクレーブで加熱滅
菌処理しないでください。
推奨されるお手入れおよび保守計画
手順 推奨される計画
チップコーンのクリーニング 1回;頻繁に使用する場合は、お手入れの回数を増やしてください。
注:シャフトに液体が浸入した場合は、すぐにクリーニングしてください。
フィルターの交換 1回;頻繁に使用する場合は、お手入れの回数を増やしてください。
*注:フィルターの目詰まりが原因でピペッターが機能しない場合や、検体液でフィ
ルターが汚れた場合には、フィルターを交換してください。
ピストンのクリーニング/グリー
スの塗布
1回;頻繁に使用する場合は、実施の回数を増やしてください。
*注:シャフトに液体が浸入した場合はクリーニングして、除染手順の一環としてピ
ストンにグリースを塗布してください。
4検体キャリブレーションチェック
10検体キャリブレーションチェ
ック
バッテリーの交換
1回;頻繁に使用する場合は、実施の回数を増やしてください。
3ヵ月に1回;頻繁に使用する場合は、実施の回数を増やしてください。
**1年が経過したら交換;頻繁に使用する場合は、交換の回数を増やしてください。
**
「頻繁に使用する」とは、毎日6時間以上連続して使用することを言います。
(日本語)
19
JA
7.5.
チップコーンのクリーニング
チップコーンは週1回クリーニングすることを推奨します。ただし、頻繁に使用する場合は、クリーニングの回数を増やし
てください。シャフトに液体が浸入した場合は、すぐにチップコーンをクリーニングしてください。
分解:
43
1
2
1. バッテリーパック(1)を取り外します。
2. チップイジェクターカラー(2)を反時計回りに回して取り外します。
3. チップイジェクターアセンブリー(3)を反時計回りに回して取り外します。
4. 隠れていたピストン(4)を反時計回りに回して取り外します。
5. 70%エタノールで湿らせた柔らかいリントフリークロスで、隠れていた部品を軽く拭きます。チップイジェクターカラ
ーとチップコーンの内部は、綿棒でクリーニングできます。
6. 各部品を乾燥させます。
7. ピストン(4)下部の黒いシール部材表面にグリースを薄く塗布します。
再組立て:
8. ピストン(4)を時計回りに回して取り付けます。
9. 黒いチップイジェクターアセンブリー(3)を取り付けます。チップコーンフィルターを再度取り付けます。
10.チップイジェクターカラー(2)を時計回りに回して取り付けます。
11.バッテリーパック(1)を再度取り付けます。ピペッターをリセットしたら、スタートボタンを数回押して動作を確認
します。チップイジェクターの動作を確認します。
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3M Pipettor II 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
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