CKD ZRSシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
取扱説明書
メカインデックス
ローラギアカムユニッ
ZRS シリーズ
SM-A74502
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A74502 はじめに
1 2023-04-11
はじめに
このたびは、当社のメカインデックス「ZRS シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。
本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載した
のです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品を使用するにあたって、機械の組立、電気、機構などを含めたユニットについての基礎的な知識
を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引
起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては性能が発揮できない場合や事故につながる場合があります。
用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を行ってください。
本製品は仕様により輸出貿易管理令の対象品となる場合があります。
最寄りの営業所へお問い合わせください。
SM-A74502 安全にご使用いただくために
2 2023-04-11
安全にご使用いただくため
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、それを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してください。
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
警告
注意
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A74502 安全にご使用いただくために
3 2023-04-11
製品に関する注意事項
危険
本製品を以下の用途に使用しない。
人命や身体の維持、管理などに関わる医療器具
人の移動や搬送を目的とする機構、機械装置
機械装置の重要保安部品
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
仕様範囲外の負荷や回転速度ではメカインデックスの破損や動作不良・精度不良の原因となりますの
で、使用しないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。ただ
し、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である設備の電源を OFF にし、漏電に注意してくださ
い。
装置設計にかかわる安全性については、団体規格、法規等を守る。
労働安全衛生法および その他の安全規則、団体規格、法規な
SM-A74502 目次
4 2023-04-11
目次
はじめに .............................................................................................................................
安全にご使用いただくために ...............................................................................................
製品に関する注意事項 ....................................................................................................
目次 ....................................................................................................................................
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 5
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 5
1.2 内部構造 .............................................................................................................. 8
1.3 動作解説 .............................................................................................................. 9
1.3.1 カムとカムフォロアの位置関係 ........................................................................ 9
1.3.2 カム割付 ..................................................................................................... 9
2. 設計・選定時 ............................................................................................................. 10
2.1 選定 ................................................................................................................... 10
2.2 取付・据付 ...........................................................................................................11
2.3 出力軸部 ............................................................................................................ 12
2.4 入力軸部 ............................................................................................................ 13
2.5 軸締結部 ............................................................................................................ 14
3. 取付 .......................................................................................................................... 15
3.1 取付 ................................................................................................................... 15
3.2 設置環境 ............................................................................................................ 18
3.3 開梱 ................................................................................................................... 18
4. 使用方法 ................................................................................................................... 19
5. メンテナンス ............................................................................................................... 21
5.1 メンテナンス ....................................................................................................... 21
5.2 廃棄に関する注意事項 ....................................................................................... 22
6. トラブルシューティング ............................................................................................... 23
7. 保証条項 ................................................................................................................... 24
7.1 保証条件 ............................................................................................................ 24
7.2 保証期間 ............................................................................................................ 24
5 2023-04-11
1. 製品概要
1.1 形番表示
ZRS
05
X
006 120 S 1 S 1 -
FLA123456
or NHFGHSB05C
⑤ ⑥ ⑦ ⑧
機種形番
カインデックス
⑨: 特別仕様No/オプション付形番
6
※オプション付の形番については総合カタログ
(CC-1601)を参照してください。
※特性値・外形寸法・静定格出力トルク、動定格
出力トルク及び精度については総合カタログ
(CC-1601)を参照してください。
6番姿勢
5番姿勢
4番姿勢
3番姿勢
3
4
2
図2参照
S
1
左ねじれ・1停留(図1
⑦: 出力軸形状
6
右ねじれ・2停留(図1
2
左ねじれ・2停留(図1
5
右ねじれ・1停留(図1
ンジ
1
③: 割出数・振り角 (表1)(表2
F
S
ストレー
⑧: 据付け姿勢(図3
②:動作
X
ンデックス
Y
オシレート
④: 総割付角 (表3)
記号
内容
①: サイ 
08
11
5
T
MS曲線
⑥: カのねじれ 揺動パタ
2番姿勢
1番姿勢
04
05
06
軸間距離40mm
軸間距離50mm
軸間距離63mm
軸間距離80mm
軸間距離110mm
軸間距離140mm
S
図2参照
14
⑤: カ曲線
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1:③割出数
記号
内容
記号
内容
記号
内容
002
2
009
9
020
20
003
3
010
10
024
24
004
4
012
12
030
30
005
5
015
15
032
32
006
6
016
16
008
8
018
18
※② X:インデックス動作を選択時のみ選択できます。
2:③振り角
記号
内容
120
120°
090
90°
060
60°
045
45°
030
30°
※② Y:オシレート動作を選択時のみ選択できます。
3:総割付角
記号
内容
記号
内容
記号
内容
090
90°
210
210°
330
330°
120
120°
240
240°
360
360°
150
150°
270
270°
180
180°
300
300°
1:⑥ カムのねじれ
2:⑥ 揺動パターン
T(標準) S
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3:⑧ 据付姿勢
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1.2 内部構造
ZRS04~ZRS14
品番
部品名称
品番
部品名称
品番
部品名称
1
入力軸
7
平行キー
13
軸受
2
Oリング
8
平行キー
14
出力軸
3
Oリング
9
平行キー
15
カムフォロア組立
4
カム
10
オイルシール
16
軸受
5
軸受
11
Oリング
17
Oリング
6
オイルシール
12
Oリング
18
Oリング
Oリング、オイルシール、軸受は消耗部品です
・修理・各部品が必要なときは、製品銘板に記載の形番を確認の上、最寄りの支店、営業所または代
理店にお問い合わせください。
・取扱いでご不明な点がありましたら、最寄りの支店、営業所または代理店にお問い合わせください。
SM-A74502 1. 製品概要
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1.3 動作解説
1.3.1 カムとカムフォロアの位置関係
1.3.2 カム割付角
カム溝の1周 (360°) は停留部 (直線部) と割付部 (曲線部) からなっています。
停留部ではカムを回転させても出力軸は旋回しません。
割付部にカムフォロアがあるときカムを回転させると旋回します。
この旋回に相当するカムの回転角を割付角といいます
①停留時
カムの停留部で停止
②旋回開始時
割付部に入り旋回を開始
③旋回時
割付部で旋回中
割付部
停留部
60°
カムの幅
割付部
カムフォロア中心軌跡
6割出、割付180°の展開図
カムの展開図
0° 90° 180° 360°
SM-A74502 2. 設計・選定時
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2. 設計・選定時
2.1 選定
注意
負荷トルクはメカインデックスの動定格出力トルク以下であること。
入力軸回転速度は仕様の回転速度としてください。
入力軸回転速度を 200rpm 以上で使用する場合にはご相談ください。
高速回転仕様の組付け調整が必要になります。(特別仕様となります)
テーブルの最大径はメカインデックス選定時に計算された許容最大テーブル外径以内で使用する。
許容最大テーブルを超える場合はご相談ください。
クラッチ・ブレーキでメカインデックスの断続運転を行う場合、クラッチ・ブレーキの動作時間を確認する。
クラッチ・ブレーキの動作時間は、クラッチ・ブレーキ自体の特性や動作させる軸・プーリなどの回転速
度、慣性モーメントにより異なります。
検出スイッチを取り付ける場合、検出スイッチの応答時間を確認する
入力軸回転速度が速いと検出スイッチでは検出できない場合があります。
メカインデックス本体の使用周囲温度は、0℃~40です。(結露なきこと)
メカインデックスの入力軸トルクは、ギアモータや減速機等の出力軸許容トルク以下にする。
インバータでメカインデックスの駆動・停止を行う場合、両方に必要な制御時間の合計がメカインデックス
の停留時間内であることを確認する。
インバータの必要容量は、モータ容量以上のインバータを選定してください。
オプションで取り付ける部品は、各メーカーカタログにて確認をお願いします。
各メーカーにより仕様や特性値・耐久性が設定されており、使用する環境や速度・頻度により使用で
きない場合や短期間で寿命に達する場合がありますのでご注意ください。
オプション部品のメーカーでの寿命の目安(例)
オプション部品
寿命の目安
メーカー名
ブレーキ付きモータ、/B付きモータ
動作回数 200 万回
オリエンタルモーター
SM-A74502 2. 設計・選定時
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2.2 取付・据付
注意
点検、分解、組立が容易に行え、油面計の確認ができる配置に据付ける。
潤滑油の交換が困難な装置への組付けは、給排油口に配管を接続することをお勧めします。
メカインデックスを自動機等に組込んでしまうと、潤滑油が交換できない場合があります。
このような場合には、自動機の組立時にメカインデックスの給排油口に配管を接続して、容易に潤滑
油を交換できるようにすることをお勧めします。
給排油口
ネジ径 D
ZRS-04~ZRS06
Rc 1/4
ZRS-08~ZRS14
Rc 3/8
垂直方向だけでなく、水平方向からも取付ベースに固定できるようにする
メカインデックスには大きな負荷がかかります。
作業ベース
配管およびコック
給油口、ネジD
配管
(油面計より高くする)
排油口、ネジD
取付ベース
取付ベース
SM-A74502 2. 設計・選定時
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2.3 出力軸部
注意
許容スラスト力以内で使用する
負荷トルクがメカインデックスの動定格出力トルク以内で、出力軸にかかるスラスト力が許容スラ
スト力を超える場合、回転テーブルはスラストベアリングまたは、ローラ等で個別に力を受ける
造にしてください。
回転テーブル治具の設計について
メカインデックスにかかる負荷を小さくするために、回転テーブル径、治具の取付ピッチ径は小さく、質
量は軽くするようにしてください。
回転テーブルはボルト締付だけでなく、位置決めピン2ヶ所に打ち、取り外した後の再現性が有
ようにしてください。(フランジタイプ)
プレス、刻印、カシメなどの作業で、上からの垂直負荷がかかる場合は、回転テーブルやメカインデッ
クスに直接負荷をかけず、必ず受け台、もしくはそれに代わる装置を取り付けてください。
テーブル径
治具、ワーク
力を受ける
メカインデックス軸間距離
回転テーブ
ベアリング
架台
カップリング
メカインデックス
SM-A74502 2. 設計・選定時
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2.4 入力軸部
注意
モータからメカインデックス入力軸までの駆動系はバックラッシを極力少なめにし、また剛性を持たせる。
メカインデックスの入力軸は等速で回転させることが原則です。駆動系にバックラッシや回転ムラがあ
ると、テーブル回転時のショック、本体の寿命低下、部品の破損等を引き起こす原因となります。
モータとメカインデックスの入力軸の間に他の入力軸を直列に入れない。
入力軸を停留部以外で起動・停止させると、設計値以上の負荷トルクが働き、メカインデックスの破損
等の原因になります。
メカインデックスの入力軸と減速機の出力軸を
直接カップリングなどで接続する場合、バック
ラッシの出にくいカップリングの使用、芯ずれ
の調整ができる機構の採用を考慮してください。
ブレーキモータの起動停止頻度は 5/分以下が目安となります。
インデックスマ
入力軸
減速機
カム軸
モータ
メカインデックス
入力軸
減速機
カム軸
モータ
メカインデックス
減速機
カップリング
調整用スペーサ
駆動例
ショックのでやすい例
良い駆動例
SM-A74502 2. 設計・選定時
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注意
タイミングベルトやチェーンを使用する時にはテンション装置
を取り付ける。
ンシ装置ない、シック動の因と
す。
入力軸から他のアタッチメント等のタイミングをとる
場合、入力軸のキー溝と出力軸停止範囲の関係
注意する
総合カタログ(CB-019S 動作の説明「タイミングチ
ャートとキー溝位置」を参照ください。)
入力軸のキー溝が右図の割付角の範囲にある
とき出力軸が旋回し、停留部の範囲にあるとき
出力軸は停止します。
(1停留メカインデックスシリーズの場合)
2.5 軸締結部
注意
キー材には下表を推奨します。
重要な部分の固定はキーだけではなく、割形、摩擦締結材などに
より確実に締付ける。
カップリング、ギア、スプロケット、プーリ、カム、ボス等と軸と
の固定方法としてキーを使用する場合、キーにガタがあると
ショックや振動の発生源となります
機種・タイプ
推奨規格
スタンダードタイプ (ZRS)
普通形 JIS B 1301-1996
テンションレバー
チェーン
テンションレバー例
停留部
割付角×1/2
割付角
入力軸
キー
ボス
SM-A74502 3. 取付
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3. 取付
3.1 取付
危険
発火物や引火物、爆発物などの危険物が存在する場所に設置しない。
発火や引火、爆発の原因になります。
警告
動力源が故障する可能性を考慮する。
動力源に故障が発生した場合でも、人体傷害や装置故障を引起こさないように対策を施してくださ
い。
非常停止・停電などによる機械の停止時、または停止した機械の再起動時、装置の破損・人身事故など
が発生しないように、安全回路または安全装置を設計する。
メンテナンスを行うときや長期間機械を停止するときなど、作業者や設備の安全を確保する必要がある場
合は、ブレーキ以外の機械的なロック機構を設ける。
ブレーキは、停止中に保持力を超えるような力が加わるときどを含め、あらゆる場合において、入
力軸を完全に保持できるものではありません。
メカインデックスの運搬・設置時は製品の落下・転倒に気を付けて作業を行う。
けがをするおそれがあります。
SM-A74502 3. 取付
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注意
組付けは機械の組立について基本的な知識を持った人が行う。
誤った組付けをされますと、けがや装置破損の原因になります。
各部のボルトやねじにゆるみがないか確認する
防水、防錆対策の実施。
メカインデックスの入出力軸および据付面は、防錆処理をしておりません。保管状態、使用雰囲気などに
より錆が発生する場合があります。 加工面には、防錆油、グリースまたは防錆塗料などを塗布してくださ
い。
水・油のかかる環境では使用しない。(結露なきこと)
メカインデックスは防水・防滴仕様ではない為、動作不良や破損の原因になります。
粉塵の多い場所や水滴・油滴などのかかる場所ではカバーなどを取り付ける。
オプションで取り付ける部品は、各メーカーカタログにて確認をお願いします。
各メーカーにより仕様や特性値・耐久性が設定されており、使用する環境や速度・頻度により使用で
きない場合や短期間で寿命に達する場合がありますのでご注意ください。
オプション部品のメーカーでの寿命の目安(例)
オプション部品
寿命の目安
メーカー名
ブレーキ付きモータ、/B付きモータ
動作回数 200 万回
オリエンタルモーター
出力軸・入力軸の接続をカップリング等で行う場合、軸芯を合わせる。
芯がずれると、軸の折損の原因にもなります。
メカインデックスの起動停止は必ず入力軸の停留区間で行う。
(総合カタログ(CC-CB-019S)「入力軸キー溝位置と割付角」を参照ください
割付部での非常停止・起動やインチング(寸動)は極力避けてください。
通常運転の負荷をはるかに超える過大な荷重がメカインデックスにかかり、故障・精度悪化の原因と
なります。
止むを得ず安全のために非常停止したときは、必ず手動でゆっくりと停留区間まで回転させてから、
再起動してください。(メカインデックスの駆動は、一般的にウォーム減速機を使用していますので、
動で回す場合は減速機の入力軸を回してください。
また、入力軸に一回転検出スイッチが取り付けされている場合は入力軸が停留区間で停止するよう
検出カムの位置を調整してください。
モータの周囲には可燃物を置かない。
モータの周囲には通風を妨げるような障害物を置かない。
異常過熱による火傷、火災の恐れがあります。
インバータで運転する場合、インバータの規定周波数内で使用する
偏荷重等の仕事トルクがかかる場合、機械側に安全装置をつける。
メカインデックスの据付姿勢によっては、入力軸やモータなどが設定回転速度以上となり、回生電力で
インバータがトリップし、昇降物落下等の恐れがあります。
SM-A74502 3. 取付
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注意
入・出力軸にプーリ、スプロケット、テーブルなどを取り付ける時、ハンマー等で衝撃を与えない。
衝撃を与えた場合、メカインデックスの破損や精度の悪化する原因となります。
入・出力軸の接続にゆるみやガタが無いか確認する
ゆるみやガタがあると、テーブルの回転がぎこちなくなりショックの原因になります。
仕様の据付姿勢で据付ける
据付姿勢に合せて給排油口、油面計の位置が加工してあります。
油面が油面計の中央付近に有ることを確認する。
メカインデックスは潤滑油を充填して出荷しています。
運転開始前には、 付属の空気穴付プラグに取り替える。
プラグを取り替えないと油漏れが発生する恐れがあります。
なお、使用回転速度、環境等で内部圧力の上昇によって空気穴付プラグより潤滑油が漏れ出る場合
があります。この場合は配管用エルボ等を使い、漏れ出ないように追加配管してください。
空気穴付プラ
配管用エルボ
空気穴付プラ
通常の場合
配管が必要な場合
(配管は御社にて準備ください。)
SM-A74502 3. 取付
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3.2 設置環境
下記の環境では使用しないでください。
周囲温度が 040℃の範囲にない
水滴が掛かる
多湿で温度変化により結露が発生する
腐食性ガス、液体、化学薬品の雰囲気がある
直射日光や風雨、水が当た
大きな振動や衝撃が伝わる場所
3.3 開梱
注意
重い製品は作業者単独では持ち運ばない。
梱包の上には絶対に乗らない。
梱包が変形するような重い物や荷重の集中する品物を載せない。
運搬時や取扱時は、落下などの衝撃を与えないように十分配慮する。
ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
ねじの抜け、油漏れ、軸の曲がり等万一不具合な点がありましたら、最寄りの営業所へご連絡ください。
SM-A74502 4. 使用方法
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4. 使用方法
注意
ご使用中に異常音が発生した場合、ただちに運転を中止する
メカインデックス内部の破損が考えられますので、最寄の営業所へご連絡ください。
メカインデックスの運転中に可動部に触れない。
けがの原因になります。
メカインデックスの出力部動作中に、入力軸を急停止させない。
クラッチブレーキ等で入力軸を急停止させると設計値以上の負荷トルクが働き、カイン
デックスの破損によりテーブル等がオーバーランして、けがや装置全体の破損の原因にな
ます。
トルクセーバが付いている場合トルクセーバがリリースし、ーブル等がオーバーランし
て、けがや装置全体の破損の原因になります
やむを得ず安全確保のため等で非常停止が必要な場合は、急停止を避けるなど止める方法
検討すると共に非常停止時の負荷トルクに耐えられるサイズのメカインデックスやトルク
セーバを選定してください。
非常停止をした場合は、必ず手動でゆっくりと停留部まで回転
させてから、再起動する
上記の場合に備えて、駆動系の中に手動で入力軸の
転ができるよう、手廻しハンドルを設けてください。
出力軸
手廻しハンド
入力軸側プーリ
減速機
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CKD ZRSシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル