Nissei Dedicated inverter VF-nC3M ユーザーマニュアル

  • ニッセイGTR-ECOシリーズIPMギアモータドライブ専用インバータVF-nC3Mの取扱説明書の内容を理解しました。安全上の注意から、配線、運転操作、保守点検、廃棄方法まで、幅広い情報を網羅しています。このインバータに関するご質問にお答えしますので、お気軽にご質問ください。
  • インバータの故障や誤動作で人命に関わる装置に使用できますか?
    指定以外のモータを使用できますか?
    インバータ停止時でも危険性がありますか?
    配線前に確認すべきことは?
    廃棄する際の注意事項は?
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1
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NISSEI CORPORATION E6581693
1
I
Ⅰ.安全上のご注意
インバータ本体およびこの取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を防ぎ、安全に使用し
ていただくために、重要な内容を記載しています。次の内容(表示、図記号)を良く理解してから本文をお読みに
なり、記載事項をお守りください。
表示の説明
表示 表示の意味
「誤った取扱いをすると人が死亡する、または重傷を負う可能性のあること」
を示します。
注意 「誤った取扱いをすると人が傷害(*1)を負う可能性、または物的損害(*2)のみ
が発生する可能性のあること」を示します。
(*1)傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、ケガ、やけど、感電などをさす。
(*2)物的損害とは、財産、資材の破損に関わる拡大損害をさす。
図記号の意
表示 表示の意味
禁止(してはいけないこと)を示します。
具体的な禁止内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。
指示(必ず従う必要のある内容)を示します。
具体的な指示内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。
警告もしくは、注意を示します。
具体的な警告・注意内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。
警告
NISSEI CORPORATION E6581693
2
I
■用途限定について
本インバータは、当社GTR-ECOシリーズのIPMギアモータ専用の可変速用途にご使用いただけます。
安全上のご注意
インバータの故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体に危害を及ぼす恐れがある装置(原子力
制御用、航空宇宙用、交通機器用、生命維持や手術用、各種安全装置用など)にインバータを使用
することはできません。本装置を特殊用途にご使用の場合には、事前に販売担当まで相談ください。
本製品は厳重な品質管理のもとに製造しておりますが、重要な設備への適用に際しは、例えば、イ
ンバータの故障信号出力の不動作が発生しても重大事故にいたらないように、設備側に安全装置を
設置してください。
当社指定のIPMギアモータ以外の負荷には使用しないでください。(当社指定のIPMギアモー
タ以外に使用すると事故の原因となります。
サーボロック動作中、モータは駆動していませんがインバータ機器はIPMギアモータが停止する
ように動作をしていますので、主回路端子台等に触れまして感電しないようにご注意してくださ
い。
インバータ停止状態(駆動指令無し)でも、負荷側からモータが 3000rpm(モータ軸換算)以上で
回されると、モータで発生する誘起電圧によりインバータを破損させる可能性があります。
モータが負荷に回される可能性がある場合は、必ずインバータの出力側に開閉器を入れた回路構成
を採用してください。
■取扱全般について
警告 参照項目
分解禁止
・分解、改造、修理しないこと
感電、火災、ケガの原因となります。修理は販売店にご依頼ください。
2.
禁止
・通電中は端子台カバーをはずさないこと
内部には電圧の高い部分があり、感電の原因となります。
・ケーブル配線口や冷却ファンカバーなどのすき間から指を入れないこと
感電、ケガの原因となります。
・内部に物(電線くず、棒、針金など)を入れたり、差し込まないこと
感電、火災の原因となります。
・水などの液体をかけないこと
感電、火災の原因となります。
・インバータ1台に複数台のモータを接続して使用しないこと
モータ制御ができません。
2.1
2.
2.
2.
10.2
指示
・端子台カバーを取り付けてから、入力電源を投入(ON、入)すること
端子台カバーを取り付けずに、入力電源を投入(ON、入)すると感電の原因となります。
・もし、煙が出ている、変なにおいがする、異常音がするなどの異常が発生した場合は、
ぐに入力電源を遮断(OFF、切)すること
そのまま使用すると、火災の原因となります。販売店に修理をご依頼ください。
・長時間運転しない場合でもほこり等を原因とする漏れ電流等により故障する可能性があ
ますので、入力電源を遮断(OFF、切)してください。
万一そのまま通電していると、火災の原因となります。
2.1
3.
3.
NISSEI CORPORATION E6581693
3
I
注意 参照項目
接触禁止
・放熱フィン、放電抵抗器に触れないこと
それらは高温になるので、やけどの原因となります。
3.
指示
たIアモ適したインバータを使用すること
適さないインバータをご使用の場合、IPMギアモータが正しく回転しないばかりで
なく、過熱や焼損等の重大事故になるおそれがあります。
1.1
■運搬・据付について
警告 参照項目
禁止
・損傷したり、部品が欠けている場合は、運転しないこと
感電、火災の原因となります。販売店に修理をご依頼ください。
・可燃物を近くに置かないこと
もし、故障などで発火した場合に、火災の原因になります。
・水などの液体のかかる場所に取り付けないこ
感電、火災の原因となります。
1.4.
1.4.
1.4.
警告 参照項目
指示
・取扱説明書に定められた環境条件で使用すること
それ以外の条件で使用すると故障の原因になります。
・金属板に取り付けること
背面は高温になるので、可燃物に取り付けると、火災の原因となります。
・端子台カバーを取り外した状態で使用しないこと
感電の原因となります。
・システム仕様に合わせた緊急停止装置を設けること(入力電源の遮断→機械ブレーキ動
など)
緊急停止装置を設けないと、インバータ側だけでは緊急停止できずに、ケガの原因とな
ます。
・オプション類は当社の指定品を使用すること
それ以外を使用すると、事故の原因となります
・配線器具及びオプションを使用する場合は、盤内に収納するこ
盤内に収納しないと、感電の原因となります。
1.4.
1.4.
1.4.
1.4.
1.4.
10.
注意 参照項目
禁止
・運搬時、正面カバーをもたないこと
カバーがはずれて本体が落下し、ケガの原因となります。
・振動の大きいところに取り付けないこと
本体が落下し、ケガの原因となります
2.
1..
指示
・端子台カバーの取外しおよび取付けの際には、ドライバなどで、手を傷つけないように注
意すること。ケガの原因となります。
・端子台カバーをはずす時は、必ず電源を切ってください。
・ドライバで押さえすぎると、本体を傷つける恐れがあります。
・配線後は、端子台カバーを必ず元通りに取り付けてください。
・本体質量に耐えられるところに取り付けるこ
耐えられないところに取り付けると、本体が落下し、ケガの原因となります。
・ブレーキング(モータ軸の保持)が必要な場合は、機械ブレーキを設けること
インバータのブレーキ機能だけでは機械的保持ができずにケガの原因となります。
1..
1..
1..
1..
1..
1.4.
NISSEI CORPORATION E6581693
4
I
■配線について
警告 参照項目
禁止
・出力(モータ側)端子(U/T1,V/T2,W/T3)に入力電源を接続しないこと
インバータが壊れ、火災の原因となります。
直流端子(PA/+と PC/-間または PO PC/-間)には、制動抵抗器を接続しないこと
火災の原因となります。
制動抵抗器は、「外付け制動抵抗器を使用する場合」にしたがって接続してください。
・入力電源を遮断(OFF、切)した後、15 分以内はインバータの電源側のみならず、接
続されている機器(MCCB)等の配線を触らないこと
感電の原因となります。
・VI端子を外部電源入力()による接点入力端子として使用する場合、外
部電源を先に切らないこと
VI 端子が ON 状態となり、誤動作の原因となります。
2.
2.2
2.2
2.2
6.3.1
警告 参照項目
指示
・電気工事は専門家が行うこと
専門知識のない方が入力電源を接続すると火災や感電の原因となります。
・出力(モータ側)端子の相順は正しく接続すること
誤った相順で接続するとモータが逆回転することがあり、ケガの原因となります。
・据え付けてから配線すること
据え付ける前に配線すると、感電、ケガの原因となります。
・配線する前に、次の作業をすること
①入力電源を遮断(OFF、切)する
②15分以上経過してから、チャージランプが消灯していることを確認する
③直流電圧(DC400V 以上)が測定可能なテスタ等を使用して、直流主回路電圧(PA/+
PC/-間)が45V 下であることを確認する
これらの作業をせずに配線すると、感電の原因となります。
・端子台ネジは指定の締め付けトルクで締めること
指定の締め付けトルクで締めないと、火災の原因となります。
入力電源電圧が本体銘板に記載されている定格電源電圧の+10%、-15(連続使用:
100%負荷時は±10%)以内であることを確認すること
入力電源電圧が定格電源電圧の+10%、-15%(連続使用100%負荷時は±10%)
以内でないと故障や火災の原因となります。
・F,R,S1,S2端子およびVI端子を接点入力端子として使用する場合、スライドス
イッチ SW1(LOGIC)とパラメータ(シンク/ソース切換)のロジック設定を一
致させるこ
誤動作の原因となります。
2.
2.1
2.1
2.1
2.1
1.4.
2.2
6.3.1
・アース線を確実に接続するこ
確実に接続しないと、故障、漏電のときに、感電、火災の原因となります。
2.
2.2
10.
注意 参照項目
禁止
・出力(モータ側)端子にはコンデンサを内蔵した機器(ノイズフィルタやサージ吸収器な
ど)を取り付けないこと
火災の原因となります。
2.
必ずアース線を
接続せよ
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5
I
■運転操作について
警告 参照項目
・正面扉を開いた時の右上の内部端子には触れないこと
高電圧部分のため、感電の原因となります。
1.3.
警告 参照項目
・モータが停止していてもインバータに通電しているときはインバータ端子に触れないこと
通電中にインバータ端子に触れると感電の原因となります。
・ぬれた手でスイッチを操作したり、ぬれた布などでふかないこ
感電の原因となります。
・リトライ機能が選択してある場合は、アラーム停止時にモータに近づかないこと
突然再始動し、ケガの原因となります。
モータにカバーを付けるなど、再始動しても安全性を確保できるように設計してください。
3.
3.
3.
指示
・端子台カバーを取り付けてから入力電源を投入(ON、入)すること
盤内収納時に端子台カバーを外して使用する場合は、必ず盤扉を閉じてから電源を投入し
てください。端子台カバーまたは盤扉を開けたまま電源を投入すると感電の原因となりま
す。
・故障リセットをする前に、運転信号を切るこ
運転信号を切らずに故障リセットすると、モータが突然再始動し、ケガの原因となります。
3.
3.
注意 参照項目
禁止
・モータや機械の許容運転範囲(モータの取扱説明書などを参照)を守ること
守らないと、ケガの原因となります。
・ストール防止動作レベル()を極端に低く設定しないこと
ストール防止動作レベルをモータ無負荷電流付近もしくはそれより低い値に設
定した場合、ストール防止機能が常に動作し、回生と判断すると周波数を上昇させます。
通常の使用方法ではストール防止動作レベルを30%以下にはしないでくださ
い。
3.
6.18.
指示
・運転するIPMギアモータに適したインバータを使用すること
適さないインバータをご使用の場合、IPMギアモータが正しく回転しないばかりでなく、
過熱や焼損等の重大事故になるおそれがあります。
・漏れ電流の値はキャリア周波数、入出力配線の長さなどによって作用されますので、
1.4.3項の対策をご検討ください。
インバータの入出力配線およびモータの静電容量を通じて漏れ電流が流れ、周辺機器に悪
影響を与えることがあります。
1.4.
1.4.
NISSEI CORPORATION E6581693
6
I
■延長パネルより運転を行う場合について
警告 参照項目
指示
・通信エラートリップ時間(f803)および通信エラー時動作f804)を設定すること
これらが設定されていないと、通信断線時に緊急停止できないことがあり、ケガ、事故の
原因となります。
・システム仕様に合わせた緊急停止装置およびインターロックを設けること
緊急停止装置およびインターロックを設けないと、長パネルだけでは緊急停止できずに、
ケガ、事故の原因となります。
6.2
■瞬停時に再始動するシーケンスとした場合について
注意 参照項目
指示
・モータ、機械に近づかないこ
瞬時停電が発生し、一旦停止したモータ、機械が復電後(突然)始動します。
思わぬケガの原因になります。
・インバータ、モータ、機械に対し、瞬停再始動設定中の注意ラベルを貼り付け、事故の未
然防止の対策を図ってください
モータがフリーラン回転中に運転指令が入力された場合、モータが正常に再始動できずに、
脱調・過電流などのトリップ停止する可能性があります。
モータが一旦停止後に運転指令を行うようにしてください。
6.11.
■リトライ機能を選択した場合について
注意 参照項目
指示
・モータ、機械に近づかないこ
リトライ機能を選択すると、アラーム発生後一旦停止したモータ、機械が選定した時間経
過後(突然)始動します。思わぬケガの原因となります。
・インバータ、モータ、機械に対し、リトライ機能設定中の注意ラベルを貼り付け、事故の
未然防止の対策を図ってください。
6.11.
6.11.
NISSEI CORPORATION E6581693
7
I
■保守点検について
警告 参照項目
・部品交換しないこと
感電、火災、ケガの原因となります。部品交換は、販売店にご依頼ください。
14.2
指示
・日常点検をすること
保守点検しないと異常や故障を発見できずに事故の原因となります。
・点検する前に、次の作業をすること
①入力電源を遮断(OFF,切)する
②15分以上経過してから、チャージランプが消灯していることを確認する
③直流高電圧(DC400V以上)が測定可能なテスタ等を使用して、直流主回路電圧
(PA/+と PC/-間)が45V以下であることを確認する
これらの作業をせずに、点検すると、感電の原因となります。
14.
14.
14.2
■廃棄について
注意 参照項目
指示
・本ユニットを廃棄する場合は、専門の産業廃棄物業者(*)に依頼するこ
依頼せずに処理すると、コンデンサの爆発や有毒ガスの発生により、ケガの原因となりま
す。
(*)専門の廃棄物処理業者とは、「産業廃棄物収集運搬業者」「産業廃棄物処分業者」をいいま
す。産業廃棄物の収集・運搬及び処分は認可を受けていない者が行うと、法律により罰せ
られます。(「廃棄物の処理並びに清掃に関する法律」
16.
■注意ラベルの貼り付けのお願い
インバータ、モータ、機械に対して、事故を未然に防止するための注意ラベル例です。
瞬停時に再始動するシーケンス設定時(6.11.1項参照)「リトライ機能」6.11.2項参照)を設定した場合に
は見えやすい所に貼り付けてください。
瞬停時に再始動シーケンスとした場合には、注意ラ
ベルを見えやすい所に貼り付けてください。
(注意ラベル例)
リトライ機能を選択した場合には、注意ラベルを
見えやすい所に貼り付けてください。
(注意ラベル例)
注意(瞬停再始動設定中) 注意(リトライ機能設定中)
モータ、機械に近づかないでください。
瞬時停電が発生し、一旦停止したモータ、機
械が復電後(突然)始動します
モータ、機械に近づかないでください。
アラーム発生後、一旦停止したモータ、機械
が設定した時間経過後(突然)始動します
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8
I
I Ⅱ.はじめに
このたびは、当社GTR-ECOシリーズのIPMギアモータドライブ専用インバータ“VF-nC3M”をお買い上
げいただき、まことにありがとうございます。
本取扱説明書は、CPUバージョンが「Ver.104」を対象としています。
なお、お断りなしにバージョンアップすることがありますので、ご了承ください。
NISSEI CORPORATION E6581693
i
安全上のご注 ···················································································· 1
はじめに ·························································································· 8
1. まずお読みください ·············································································· A-1
1.1 ご購入品の確認 ·············································································· A-1
1.2 形式の内容 ·················································································· A-2
1.3 各部の名称と機能 ············································································ A-3
1.4 適用上のお願い ·············································································· A-13
2. 機器の接続 ······················································································ B-1
2.1 配線上の注意事項 ············································································ B-1
2.2 標準的な接 ················································································ B-3
2.3 端子の説明 ·················································································· B-6
3. 運転のしか ···················································································· C-1
3.1 VF-nC3Mの簡単な運転のしかた ·························································· C-2
3.2 VF-nC3Mの運転方法について ···························································· C-6
3.3 メータの設定・校正 ·········································································· C-10
3.4 電子サーマルの設定 ·········································································· C-13
3.5 多段速運転(15段速度) ···································································· C-15
4. パラメータの設定方法 ············································································ D-1
4.1 設定/表示モードについて ···································································· D-1
4.2 パラメータの設定方法 ········································································ D-3
4.3 検索・設定変更に便利な機能 ·································································· D-7
4.4 EASY キー機能 ·············································································· D-11
5. 主なパラメータの説明 ············································································ E-1
5.1 ヒストリ機能()による変更履歴検索 ····················································· E-1
5.2 ガイダンス機能()によるパラメータの設定 ··············································· E-2
5.3 加減速時間を設定する ········································································ E-5
5.4 運転方法の選択 ·············································································· E-7
5.5 メータの設定・校正 ·········································································· E-10
5.6 正転・逆転選択(パネル運転時) ······························································ E-10
5.7 最高周波数 ·················································································· E-11
5.8 上限・下限周波数 ············································································ E-12
5.9 電子サーマルの設定 ·········································································· E-13
5.10 多段速運転 ·················································································· E-13
5.11 標準出荷設定 ················································································ E-13
5.12 登録パラメータ表示選択 ······································································ E-13
NISSEI CORPORATION E6581693
ii
6. その他のパラメータの説明 ········································································ F-1
6.1 入出力パラメータ ············································································ F-1
6.2 入力信号選択 ················································································ F-4
6.3 端子機能選択 ················································································ F-6
6.4 周波数指令の設定 ············································································ F-8
6.5 運転周波数 ·················································································· F-15
6.6 下限周波数連続運転時自動停止 ································································ F-16
6.7 簡易サーボロック機能の設定 ·································································· F-17
6.8 ジャンプ周波数-共振周波数を避ける ·························································· F-19
6.9 多段速運転周波数 ············································································ F-19
6.10 PWMキャリア周波数 ········································································ F-20
6.11 トリップレス強化設定 ········································································ F-21
6.12 ブレーキシーケンス機能 ······································································ F-28
6.13 PID制御を行 ············································································ F-30
6.14 当て止め て押し機能 ······································································· F-34
6.15 ルクリミット·············································································· F-37
6.16 御ゲイン調整機能·········································································· F-39
6.17 2 加減速 ·················································································· F-41
6.18 保護機能 ···················································································· F-44
6.19 調整パラメータ ·············································································· F-54
6.20 パネルパラメー ············································································ F-56
6.21 通信機能(RS485) ······································································ F-61
6.22 フリー単位表示倍率2 ········································································ F-68
6.23 フリーメモ ·················································································· F-69
7. 外部信号で運転したいとき ········································································ G-1
7.1 外部からの運転方法 ·········································································· G-1
7.2 入出力信号による応用運転(端子台からの運転) ················································ G-2
7.3 外部からの速度指令(アナログ信号)設定について ·············································· G-11
8. 運転状態をモニタする ············································································ H-1
8.1 状態モニタモードの画面構成 ·································································· H-1
8.2 状態モニタモード ············································································ H-2
8.3 トリップ時の表示 ············································································ H-5
9. 各種規格への対応 ················································································ I-1
9.1 CE対応について ············································································ I-1
9.2 UL規格への対応について ···································································· I-2
10. 周辺機器の選定 ·················································································· J-1
10.1 配線機器の選定 ·············································································· J-1
10.2 電磁接触器の設置について ···································································· J-2
10.3 過負荷継電器の設置につい ·································································· J-3
10.4 別置形オプションについて ···································································· J-4
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iii
11. パラメータ一覧表/データ ········································································ K-1
11.1 ユーザパラメー ············································································ K-1
11.2 基本パラメータ ·············································································· K-1
11.3 拡張パラメータ ·············································································· K-5
11.4 入力端子機能 ················································································ K-19
11.5 出力端子機能 ················································································ K-21
12. 機器の仕様 ······················································································ L-1
12.1 機種及び主な標準仕様 ········································································ L-1
12.2 外形寸法と質量 ·············································································· L-4
13. サービスコールをする前に-トリップ情報とその対策 ················································ M-1
13.1 トリップの原因表示および警報表示の内容と対策 ················································ M-1
13.2 トリップ原因のリセット方法 ·································································· M-7
13.3 トリップ表示がないのにモータが回らないときは... ··············································· M-8
13.4 その他の異常現象のチェック方法 ······························································ M-9
14. ぜひ保守点検を ·················································································· N-1
14.1 日常点検 ···················································································· N-1
14.2 定期点検 ···················································································· N-2
14.3 サービスコールするときは ···································································· N-4
14.4 保管する場合は ·············································································· N-4
15. 保証について ···················································································· O-1
16. 廃棄についてのお願い ············································································ P-1
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A-1
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1.まずお読みください
1.1 ご購入品の確認
ご使用になられる前に御注文の製品かどうかご確認下さい。
注意
指示
適用される当社製GTR-ECOシリーズIPMギアモータと電源の仕様に適したインバー
タをご使用ください。適さないインバータをご使用の場合、IPMギアモータが正しく回転
しないばかりでなく、過熱や焼損等の重大事故になるおそれがあります。
形式表示ラベル
注意銘板
適用電源
適用モータ容量
機種名
適用銘板 製品本体
梱包箱
取扱説明書
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定格銘板
インバータ形
定格出力容量
適用電源
定格入力電流
定格出力電流
定格銘板 注意銘板
ブランド名
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1.2 形式の内容
銘板上の形式について説明します。
V F N C 3 M 2 0 0 7 P Y A30
機種名
TOSVERT
VF-nC3M シリーズ
適用電動機容量
001: 0.1kW
002: 0.2kW
004: 0.4kW
007:0.75kW
015: 1.5kW
022: 2.2kW
入力電圧
200V~240V
注意)盤内に収納したインバータの定格銘板は、必ず電源を遮断してから確認するようにしてください。
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1.3 各部の名称と機能
1.3.1 外観
扉を閉じた状態
注1)サイドバイサイド設置する場合および周囲温度が40℃を超える場合には、次ページのシールを取り外してください。
2)プラスチックで囲っている機種もあります。
[正面図]
制御配線口
RS485 コネクタ
主回路配線
上部注意銘板(シール)(注1)
定格銘板
通風スリッ
冷却フィン(注 2)
[下面図] [側面図]
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上部注意銘板(シール)例
[扉の開け方]
RUN STOP
RUN
STOP
EASY
MODBUS/VP8S
S1
R
F
CC
NO
OUT
FLAFLBFLC CCP5 FM
VI/S3
S2 P2
MODE
★モニタの表示について
操作パネルの表示器に使用している LED の表示は、動作・パラメータ等を表すために次のような
記号を使用しています。
LED 表示(数字)
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 -
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 -
LED 表示(アルファベット)
Aa Bb C c Dd Ee Ff Gg H h I i Jj Kk Ll
a b c w d e f g h k i } j l
Mm Nn O o Pp Qq Rr Ss Tt Uu Vv Ww Xx Yy Zz
m n o x p q r s t u v y
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警告
禁止
・正面扉を開いた時の右上の内部端子には触れないこと
高電圧部分のため、感電の危険があります。
[扉を開けた状態]
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1.3.2 端子台カバーの開け方
注意
指示
・端子台カバーの取り外しおよび取付けの際には、ドライバなどで、手を傷つけないように
注意すること。ケガの原因となります。
・配線カバーをはずす時は、必ず電源を切ってください。
・ドライバで押さえすぎると、本体を傷つける恐れがあります。
・配線後は、端子台カバーを必ず元通りに取り付けてください。
外側および内側の端子台カバーをはずす場合には、下記手順に従ってはずしてください。
(1) 外側の端子台カバーのはずし方。(VFNC3M-2001~2007PY-A30)
マークの穴にドライバなどの先の細いもの
を差込みます。
ドライバなどをそのまま押します。
ドライバなどを押したまま、端子台カバーを下
側に回すようにしてはずします
端子台カバーを斜め上に引き抜きます。
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(2) 内側の端子台カバーのはずし方。(VFNC3M-2001~2007PY-A30)
★配線後は、端子台カバーを必ず元通りに取り付けてください。
指を端子台カバーのツメの部分に当てます。 したまま、端子台カバーを下側に回すように
してはずします。
端子台カバーを斜め上に引き抜きます。
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(3) 外側の端子台カバーのはずし方。(VFNC3M-2015、2022PY-A30)
マークの穴にドライバなどの先の細いもの
を差込みます。
ドライバなどをそのまま押します。
ドライバなどを押したまま、端子台カバーを下
側にスライドさせます。
端子台カバーを引き抜きます。
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