NTN K-ECG25 / K-ECJ45 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
1
取扱説明書
(保証書付き)
小型周波数可変コントローラ
高機能タイプ
K-ECG25(制御容量2A)
K-ECJ45(制御容量4.5A)
はじめに
このたびはNTN小型周波数可変コントローラ(高機能タイプ)をお買い上げいただきありがと
うございます。本コントローラを正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に必ずこの説明書
を精読してください。なお、この取扱説明書(保証書付き)は最終ご需要先まで必ずお届けくださ
い。また、使用する方は、お読みになった後もいつでも確認できますよう、すぐに取り出せる場所
に大切に保管してください。
1.ご使用の前に
本器を安全にご使用いただくために、また、
機能を十分ご活用いただくために、下記およ
び次頁の注意事項をお守りください。
本器がお手元に届きましたら、輸送中におい
て破損がないかを点検してください。万一、
破損等の不具合が見つかった場合は、最寄り
の営業所にご連絡ください。
このコントローラはNTN製電磁式パーツ
フィーダ専用です。適用本体以外への使用、
および仕様範囲を越えた使い方はしないで
ください。故障の原因となります。
本取扱説明書で使用している「パーツフィー
ダ」とは、ボウルフィーダや直進フィーダ
の総称を意味します。
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.ご使用の前に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.安全上のご注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2~4
3.機能と特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.外観と各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.取付け方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.はじめて使用する場合 ・・・・・・・・・・・・・・
7.入出力の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・ 9~22
振動センサの配線 ・・・・・・・・・・・・・・ 13~14
8.運転・調整の方法 ・・・・・・・・・・・・・・ 23~36
定電圧モードの場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
定振幅モードの場合 ・・・・・・・・・・・・ 28~30
共振点追尾+定振幅モードの場合 31~34
.ファンクション機能・・・・・・・・・ 37~51
F-Vカーブについ・・・・・・・・・・・・・ 51
10.保護・警報機能について ・・・・・・・・ 52~53
11.トラブルの場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 54~56
12.仕様(外形寸法) ・・・・・・・・・・・・・・ 57~59
ページ
目 次
ご使用になる前に
この取扱説明書を最後までお読み
のうえ正しく作業してください。
PMPC035-c
K-ECG2
V.F. CONTROLL ER JAPAN
AC100-115/20 0-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
Vib.ARUN Fre.A LIMIT
K-ECJ4
V.F. CONTROL LER JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 4.5A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
RoHS
Vib.ARUN Fre.A LIMIT
l
0
ECG25 ECJ45
この取扱説明書は、バージョン02.0以降に対応して
います。電源をONにした直後に表示されるバージョン
情報を確認の上、ご利用ください。(P.24 参照)
2
2.安全上のご注意
安全に関してはユーザ自身の責任も重大となります。本説明書をよく読んで
からご使用を開始してください。また、コントローラを正しく安全に使用して
いただくために、本体の警告・注意ラベルには必ず従うとともに、次の安全上
の注意事項も必ずお守りください。
危険
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負
可能性が非常に高いと想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負
可能性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性及
物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
操作パネルのLED表示が消灯するまでは絶対に作業はしないでください。作業は
電源OFF後、2分以上経過してから行ってください。
感電の恐れがあります。
パネルを開いたままでの運転は絶対に行わないでください(非常時を除く)また、
パネルを開く場合は、必ず電源を切ってください。
感電やショートして発火する恐れがあります。
一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの配線作業は絶対に行わな
でください。
感電やショートして発火する恐れがあります。
本コントローラはNTNパーツフィーダ(電磁式振動部品供給機)専用の制御装置
です。圧電型パーツフィーダや単相モータなど、他の用途には使用できません。
ショートして発火する恐れがあります。
必ずコントローラおよび本体のアース線を接地してください。
アースをしないと感電の恐れがあります。
爆発・引火性のガスや液体のある場所では絶対に使用しないでください。
火災の原因になります。
修理技術者以外の人は、絶対に分解したり修理・改造は行わないでください。
発火したり、異常動作してけがをする恐れがあります。
3
水や油その他薬品類などが掛かる場所や、屋外あるいは高温多湿な場所での使用はしな
いでください。
感電や火災、故障の恐れがあります。
配線を傷つけたり、引張ったり、無理に曲げたりしないでください。また、配線上に重
い物を載せたり、挟み込んだりすると、ケーブルが破損し、火災・感電の原因となりま
す。
コントローラに通電中は、停止中でもコントローラの出力端子には触れないでください。
出力端子には最大で交流 200V が出力されるため、感電の恐れがあります。
出力端子(1,2)に交流電源を接続しないでください。
火災・故障の原因となります。
紙・木屑・油などの異物や可燃物などがコントローラの中に入らないようにしてくださ
い。また、コントローラを布で覆うなど放熱性を損なうようなこともしないでください。
火傷や火災などの事故の恐れがあります。
濡れた手でスイッチを操作しないでください。
感電の恐れがあります。
指定された電圧以外では使用しないでください。
火災・故障の原因となります。
ヒューズを交換する場合は、必ず一次側の電源またはメインブレーカを切ってください。
感電の恐れがあります。
コントローラBOXの放熱フィンおよびその周囲は高温(50~70℃)となる場合が
あります。火傷の恐れがありますので注意してください。また、周囲に必ず放熱用
スペースを設けてください。(P.7 参照)
電源の「ON」「OFF」を頻繁に行わないでください。
コントローラが故障します。
P.15 7.-(5)外部御入力の配線の項を参照してください。)
電源の「ON」「OFF」を短時間で繰り返し行わないでください。
大きな突入電流が流れ、コントローラが故障する可能性があります。
振動や衝撃のある場所には設置しないでください。
コントローラが故障します。
4
絶縁耐圧試験およびメガーテスト(絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定)を行う場合は下
記欄外の注意書きを参照願います。
間違えますとコントローラが故障します。
電源OFF後に表示データの切替えやファンクション設定などの操作は行わないでく
ださい。(電源スイッチOFFからLEDが消灯するまでの間)
次の電源投入時にEr2で停止することがあります。
電源には接地相と非接地相の区別があります。電源の接地相側を確認し、必ずコントロ
ーラの指定端子を接地相側に接続してください。(P.11 参照)
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
コントローラの一次電源側には地絡保護のため漏電遮断機または漏電検知器を設けて
ください。特に接地相への接続ができない場合は必ず取付けてください。
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
ボウルに溶接をする場合は、必ずボウルの金属部分に溶接機のアースクリップを確実に
接続してください。溶接用のアースが不確実ですと、本体とコントローラを接続してい
るアース線が焼損し、感電や漏電およびコントローラ焼損等の恐れがあります。
コントローラの一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの溶接作業はしな
いでください。コントローラが故障する可能性があります。
使用する電圧、電流、環境に合わせて適切なケーブルを選択・使用してください。
間違ったケーブルを使用すると漏電や火災の恐れがあります。
運転中に電源を遮断しても直ぐに停止しません。また、ラン/ストップキーは機能設定
をした時のみ有効となっていますので、外部から運転を制御している場合に緊急停止す
る場合は、外部制御信号を使って停止させてください。
F/Vカーブおよび定格電流の設定は本体を運転する前に行ってください。
設定を間違えるとマグネットが焼損する恐れがあります。
振動センサの取付け(振動させる)方向は決まっています。(P.13~14 参照)
方向を間違えるとうまく調整できませんので気を付けてください
振動センサの配線にはノイズが入らないように注意してください。ノイズが入ると動作
しなくなったり、振幅が急に大きくなったりします。
配線の引き回し、使用するケーブルに注意してください。(P.13~14 参照)
損傷したり、品が欠けているコントローラを据え付けたり、運転することがないよう
にしてください。
けがの恐れがあります。
コントローラまたはコントローラに接続されている配線や機器類からノイズが発生し
ます。周辺の機器やセンサが誤動作しないように注意してください。事故の恐れがあり
ます。
※注意:絶縁耐圧試験は、AC ライン-アース間は AC1500V、DC ライン-アース間は DC500V 以下で
実施してください。漏れ電流は 10mA 以下です。また試験時は内部のコンデンサに高圧が
充電されます。感電しないように十分注意して下さい。
5
本取扱説明書にでてくる用語について
1.「パーツフィーダ」とはボウルフィーダや直進フィーダ等の総称を意味し、全てNTN
品のみを対象としています。
2.表記されているものは、「パーツフィーダの振動本体」のことを指します。
3.単にLEDと表記されているものは、操作面のデータ表示部(P.6 参照)のことを指します。
4.「運転中エアブロー」などNTN独自の用語が使用されています。動作の詳細についてはNT
までお問い合わせください。
3.機能と特長
(1) マイクロプロセッサによる高精度なデジタル制御
各種設定、動作をデジタル制御していますので、高精度、高安定度な制御を実現すると同
時に設定値がデジタルで表示されますので、再設定する場合も簡単にできます。
(2) ワイド入力「幅広い電源電圧に対応」
入力電圧範囲は AC100~115/200~230V±1050/60Hz±10%)で、出力電圧は電源電圧
応じ 100V 出力 200V 出力りまAC100V 入力で AC200V 出
力が必要な場合はAC100V電源ユニットK-UE083付きに変更願います。
(3) 定振幅機能の搭載P.28 参
振動センサからの信号をフィードバックし、パーツフィーダの振幅が一定となるように出
力電圧を制御する定振幅機能を搭載しました。
(4) 共振点追尾機能の搭(P.31 参照)
常に共振点で動作するように駆動周波数をフィードバックする共振点追尾機能を搭載し
ました。なお、共振点追尾を選択した場合は自動的に定振幅機能もONになります。
(5) 多段速機能P.20、P.40 フ H11~20、P.50 参
内部に3種類の速度データを記憶し、外部からの切替え信号で速度を変更することができ
ます。また、アナログ電圧によって無段階(1V または 1%単位)に速度を制御することも
できます。
(6) 保護機能の充実
出力短絡保護や過負荷保護など充実した各種保護機能を標準装備しています。また、保護
動作に応じて信号を取り出すことも可能です。
(7) パネルロックP.49 参
操作パネルによる操作を必要に応じて禁止できます。作業者による誤操作や接触等による
意図しない設定の変更などを排除できます。制限する範囲に応じて操作ロックとつまみロ
ックの2種類を搭載しています。
(8) エアブロー用タイマと入出力端子の装備P.17~19P.45~46 参
エアブロー用ソレノイドバルブの制御回路を標準搭載していますので、運転中エアブロー
や2列ANDエアブローなどの制御も簡単に利用することができます。
(9) ワーク不足検出機能(P.21、P.46~47 ファクション H08~H10 を参照)
ワーク不足検出タイマを搭載しています。
(10) ノイズに強い振動センサを新開発P.13~14 参
振動センサを小型・高性能化しました。5mまでなら通常のキャブタイヤケーブルによる
延長も可能です。
ただし、配線環境によってはシールド線が必要となる場合もあります。
6
4.外観と各部の名称
下記図はK-ECG25で説明していますが、部品レイアウトはK-ECJ45も同じです。
(1)外観図(寸法については P.59 を参照願います)
(2)端子台部分(パネルを開いたところ)
端子台レイアウト(拡大図)
端子名称は基板に印刷してあります。
信号用端子台
電力用端子台
アースバー
速度調整つまみ
操作パネル
警告シール
電源スイッチ
ゴムブッシュ
ケーブルグランド
製造番号(Ser.№)
データ表示部
運転中表示灯
K-ECG25
V.F. CONTROLLER JAPA
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
Vib.ARUN Fre.A LIMIT
付属品(振動センサ
P1398
NTN
信号用端子台 電力用端子台
運転中信号
アラーム信号
異常信号
出力
電源
ヒューズ
Y1A
Y1C
AL1
C1
EM
C2
1
0
1
2
3
4
5
6
7
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
P0
24V
P1
24V
P2
外部制御入力
センサ入力
速度切替入力
アナログ入力
バルブ制御出力
ECG25/3A
ECJ45/5A
ソフトスイッチ
K-P1398
振動センサ用コネク
取付足
7
5.取付け方法
(1)取付け場所
振動のない金属(不燃物)などの堅固な物に取付けてください。
放熱性を損なわないよう、必ず周囲にスペースを設け、且つ垂直に取付けてください。
油脂類や薬品類などがBOXの樹脂部や塗装、ケーブルなどを傷める場合があります。
れらの液体やミストなどが直接コントローラに掛からないようにしてください。
(2)取付穴と周囲のスペース
コントローラの取付けに関する寸法は下図を参照願います。また、コントローラ周囲には
放熱のため下図に示す間隔をあけてください。(単位:㎜)
取付寸法 周囲との間隔
高温部の近く
横向きにする
木材
水平にする
液体がかかる
上下逆さにする
正しい取付け
振動や衝撃のある場所
K-ECG25
V.F. CONTROLLER
RUN
JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
60(82)
30(60)
140
160
170
2-φ5
5
15
30(60)
2-R2.5
Vib.A Fre.A LIMIT
15(12.5)
K-ECG25
V.F. CONTROLL ER
RUN
JAPAN
AC100-115/200 -230V 50/6 0Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
取付面
30
60
510
Vib.A Fre.A LIMIT
内はECJ45の寸法図です
コントローラをボウルフィーダのベースに
取り付ける場合は、別途オプションユニッ
トをお買い求めください。
ベース取付け金具:K-PZ0466
詳細はNTNまでお問い合わせください。
8
6.はじめて使用する場合
コントローラをご購入後はじめて使用する場合は、下記に従い入出力の接続や各種機能の
設定を行ってください
完成品として購入いただいた場合の設定等は不要ですが、運転前に必ず接続と設定を確認
頂くようお願いします
周波数調整
パーツフィーダの振幅が適正
となるように周波数調整を行
います。
パーツフィーダを運転させた
状態で、周波数を手動で適正範
囲に設定します。
P.26 を参照)
入出力の接続
ご使用いただくパーツフィーダや入出力信
号線、振動センサ(定振幅モードと共振点追
尾モードのみ)を接続してください。
P.9 以降を参照)
運転までの流れ
速度調整
運転を停止していた場合は運転を再開し、速度調整つまみで適正な
振幅が出るように調整します。速度調整つまみは時計方向へ回すと
振幅が上がります。P.34 参照)
ファンクション設定
ご使用条件に合わせ、ファンクシ
ョン機能の設定を行います。
<基本設定>
・定格電流設定 ⇒J01
・運転方式の選択 ⇒J02
・F-Vカーブ ⇒J04
・運転条件 ⇒J06
・振動センサの極性⇒J07
P.37 以降を参照)
適正範囲
周波数(Hz)
共振点
避けてく
ださい
設定マーク
<定電圧モード> <定振幅モード> <共振点追尾モード>
共振サーチ・ゲイン調
運転を停止し、05を「4」
設定。自動で共振周波数サーチと
ゲイン調整を行います。(P.31
以降を参照)
本コントローラは用途により3つの運転モードから選択ができます。各モードの詳細は P.25 以降
を参照してください。
<基本的な接続>
・電源線→P.11
・負荷線→P.12
<使用条件による接続
・振動センサ→P.1314
・外部制御→P.1516
・センサやバルブ等の接続
P.1719
ファンクション設定
ご使用条件に合わせ、ファンクション機能の設定を行います。
<基本設定>
・定格電流設定 ⇒J01
・運転方式の選択⇒J02
・F-Vカーブ ⇒J04
P.37 以降を参照)
ファンクションによっては、
コントローラの運転を停止さ
せる必要があります
ゲイン調整
運転を停止し、J05を「3」
に設定。自動でゲイン調整を行
います。(P.28 以降を参照)
9
7.入出力の接続方法
外部接続図(次頁のブロック図も参照願います)
(各配線の詳細は下記の注意書きに説明先のペー
ジを記入してありますので参照願います。
注意
配線方法および配線時の注意事項は P.2~4 の安全上の注意事項と下記の各項目ごとの説
明書きを参照願います。
電源の配線 P.11 「電源への接続」の項を参照
*2 負荷の配線 P.12 「負荷線の接続」の項を参照
*3 振動センサの配線 P.13~14 「振動センサの配線」の項を参照
*4 外部制御信号の配線 P.15~16 「外部制御入力の配線」の項を参照
*5 オーバフローセンサの配線 P.17~19 「センサ・ソレノイドバルブの接続」
項を参照
*6 運転中信号の取り出し P.21 「運転指示出力の配線」の項を参照
*7 その他 多段速制御 P.20 「多段速機能」の項を参照
バルブ配線 P.18~19
アラーム・異常信号 P.21
※次ページ以降の入出力の接続方法ではECG25を基本として説明していますが、ECJ45
も同じ仕様となります。
パーツ
フィーダ
電源ケーブル
ワーク確認
 センサ
*1
*2
*3
*5
使用するケーブルの種類とサイ
ズは使用条件および環境に応じ
て適切なタイプを選定してくだ
さい。
配線作業は必ずメインブレーカを
切ってから行うこと。感電する恐
があります。
単相交流電源に接続する。
振動本体の電圧に合わせ、
AC100115V ま AC200
230V にしてください。周
波数 50/60Hz 兼用です。
緑または緑/黄はアースに接
続すること。
【端子台の並び】
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
P0
24V
P1
24V
P2
Y1A
Y1C
AL1
C1
EM
C2
1
0
1
2
3
4
5
6
7
*1
*2
*4
*5
*6
*7
*7
*7
信号用端子台 電力用端子台
運転中信号
電源
負荷
異常信号
アラーム信号
外部制御信号
センサ信号
速度切替信号
アナログ信号
バルブ制御信号
10
コントローラブロック図(配線は前頁も参照願います)
*1 上図の端子の並びは実際の端子配列とは順番が違います。
*2 入力回路の0Vおよび入出力回路の24Vは全て共通です。
3 IN1、IN2、B1、B2 P0、P1、P2 成はそれ
れ同じ回路構成となっています。
(1)パネルを外す
操作パネルを固定しているビスM3-
2本を緩め操作パネルを外してくださ
い。脱落防止になっていますので、3~
4回転させればビスは外れます。回し過
ぎると抜ける可能性があります。
②操作パネルは、内部のメイン基板とケー
ブルで接続されています。操作パネル側
のコネクタを引き抜いて操作パネルを
外して下さい。
注)操作パネルを接続したまま配線作業を
おこなうと、メイン基板側コネクタに負
荷がかかり接触不良の原因となります。
必ず操作パネルからケーブルを外し、
線を行って下さい。
電源
スイッチ
FUSE
3A(ECG25)
5A(ECJ45)
出力
直流電源
BOX
L
N
12C1EM C2Y1CY1A
Relay
コントローラ K-ECG25(ECJ45)
インバータ
 回路
AL1
Relay
制御信号出力
(ねじ端子台)
BOX
}
制御回路
0V
+24V
IN2
IN1
+V
X1
(実際の端子配列とは順番が違います
}
B1
B2
A1
P0 P1 P2
制御信号出力
(ばね式端子台)
+24V
3.3k
3.3k
10k
アナログ入力
(ばね式端子台)
0V
負荷
}
}
CPU
危 険
配線作業は必ずメインブレーカを
切ってから行うこと。
K-ECG25
JAPAN
①緩める
*3
*2
ケーブル
コネクタ
②コネクタを
引き抜く
操作パネル
11
(2)電源への接続
端子台レイアウトの詳細は
P.6、P.9 を参照願います。
電源ケーブルを単相電源に接続します。このとき
地絡に対する保護のため、N端子(リード線色
または黒2)を必ず接地相側に接続してください。
AC100V 電源出力 AC100V にな
りますのでご注意願います。AC100V 入力で AC200V
出力にしたい場合は AC100V 電源ユニット付きコン
トローラへの変更が必要となります。詳細はNTN
までお問い合わせください。
端子台名称 リード線色 備 考
赤または黒1 非接地側
白または黒2 接地側 単相電源
アースバー 緑または緑/黄 アース
注1 パーツフィーダ用コントローラは必ず商用電源または正弦波電圧出力の電源に接続す
ること。正弦波PWMインバータなど高調波を含んだインバータの出力側には接続しな
いでください。コントローラが故障します
注2 コントローラの一次側には地絡事故防止のため、必ず漏電検知器または漏電遮断機を設
置してください。定格電流は P.57 の仕様の項を参照してください
注3 電源線は長さを 10m 下としてください。また 3m 上の長さにする場合は 2.5mm2以上
のサイズのケーブルを使用(一次側ブレーカとの保護協調にも注意)てください。
源線を接続する場合は左側面のカバーを外す必要がありますので、コントローラの内容
を熟知した技術者が行ってください。また、コントローラ端子台への接続は丸型圧着端
子(端子ねじ:M3)を使用してください。
注4 変圧器を使用する場合は次ページ下欄の「トランス使用上の注意」も参照願います。
注5 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること接地が不
完全ですと感電する恐れがあります。
注6 電源ラインにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器とは電源を分離する
かノイズフィルタを入れる等の対策をしてください。また、主回(電源または負荷線)
と信号ラインを同一ダクト(保護チューブ)に入れないでください。
注7 3相電源に接続することもできます。この場合は3相(R、S、T)の内の2相(例えば
R、S 相)を電源として使用してください。また、N側の端子が接地相となるよう、
電器等で接地してある相を確認した上で配線願います。接地相が分らない場合は漏電遮
断機を通して配線することをお薦めします
警 告
必ずアース線を接続すること。
アースを接続しないと感電の恐れがあります
電源ケーブル
アース
AC100-115V/ AC200-230V
12
(3)負荷線の接続
負荷線(パーツフィーダ付属の負荷ケー
ブル)をコントローラのケーブルグランド
を通して端子台に接続してください。この
端子には最大で AC200V の電圧が掛かります
ので、配線には十分注意してください。延
長する場合は下記の注1を参照願います。
端子台名称 配線色
1 黒1または赤
2 黒2または白
アースバー 緑/黄または緑または黒
*1 パーツフィーダ以外は接続しないでくだ
さい。故障します。
*2 別置ホッパを接続する場合はレベルスイ
ッチの配線が必要ですので、P.16 も参照
してください。
*3 コントローラ端子台への接続は丸型圧着
端子(端子ねじ:M3)を使用してくだ
い。
*4 アース線をコントローラに接続しないと
キャリブレーションできません。
ケーブル長さの延長について
ケーブルを変更する場合は 1.0mm2以上のサイズを使用してください。また 3m以上に延
長する場合は 2.5mm2以上のサイズのケーブルを使用して本体付近まで延長し、中継B
OXを使用して本体ケーブルと接続してください。延長長さは 10m 以下としてください。
注2 負荷ケーブルにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器と近接している
場合は配線経路を分離するかシールド線を利用する等の対策をしてください。特に振
動センサのリード線と並行に配線したり、その他の信号ラインと同一ダクト(保護チ
ューブ)で配線するなどの処置は避けてください。
注3 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること。接地が不
完全ですと感電する恐れがあります。
*トランス使用上の注意
変圧器を介してコントローラに電源を供給する場合は、定格電流だけでなく突入電
流による電圧降下等にも注意願います。特に他の機器と共通で変圧器を設置する場合
は、電源ON時の電圧降下やノイズによるトラブルに十分ご注意ください。コントロ
ーラ(インバータ)に電源を供給する場合の詳細な問題点は、使用する変圧器メーカ
にご相談願います。なお、コントローラの突入電流は P.57 の入力の項を参照してくだ
さい。また、ノイズによる影響を少なくするため、配線はシールド線を使用するか、
なるべく短い距離で配線することをお奨めします。
黄/緑
アース
緑/黄
13
(4)振動センサの配線
①振動センサの取付
付属の振動センサを図を参考に振動本体上
またはボウル、トラフ等の振動部分に取り付けてく
ださい。取り付け部へのタップ穴加工(M3タップ
2箇所、ピッチ 10 ㎜)と取付けビスの用意はお客
様でお願いします。また、ボウルやシュートにワー
クが落下した時の衝撃が振動センサに伝わり難い
位置に取り付け願います。
②振動センサの取付け方向
振動センサの加振方向は決まっていま
(センサに印刷してある矢印がワークの進む
方向)ので、取付け方向に注意してください
従来の振動セン K‐P1395 とは違いますの
で注意願います。振動させる方向が合ってい
ませんと正確に動作しません。取り付け位置
の関係から矢印の向きをワークの進行方向に
合わせることができない場合は逆向きに取り
付けて、ファンクションJ07によって極性
を反転してください
※特に慣性質量の重いボウルなどでは稀
振動方向を逆にした方が良い場合があ
ます。上手く調整できない場合はJ07の
データを逆にしてみてください。
※G型N型・K型などのボウルフィーダは
上部振動体への取り付けを推奨します。
にG型N型はカバーがありますので振動
センサの保護にもなります。
※直進フィーダの場合は、シュート取付
(トラフ)への固定を推奨します。
注)振動センサにワーク落下時の衝撃が伝わるとコントローラが誤動作(出力電圧ダウン)
する可能性があります。ワーク搬送路付近には取り付けないでください。
振動センサ
取り付け例
直進フィーダ
トラフに取付けた例
振動している時に振動センサが、
のものに触れたりすると誤動作す
る可能性があります。取り付け、
り扱いには十分注意してください。
振動センサ
取り付け例
N形パーツフィーダ
側面取り付け例
P1398
NTN
振動センサ
K-P1398
コネクタ
CN-70-3P-P(サトーパーツ)
1Pin:0V(シールド側)
2Pin:信号側(芯線側)
3Pin:空
K-P1398 は高周波本体
(SMDフィーダ)には適用できま
せんのでご注意願います。
18
形式銘板
P1398
NTN
2-φ3.5
13
26
415
10
14
③振動センサの配線
振動センサのリード線は振動センサの固定ビス部分から近い所でナイロンサドル等を
利用して固定することをお勧めします。固定しないとリード線の振動をノイズとして拾っ
てしまう可能性があります。
リード線はパーツフィーダの負荷線とは別に引き回してください並行に配線するとノ
イズを拾う可能性があります。また、ード線はシールド線を利用しています。シールド
線の外被は外力に弱いので保護チューブなどで保護することをお薦めします。
振動センサの取り付けが終わりましたら、振動センサのコネクタをコントローラに差し
込んでください。
リード線延長上のご注意
オプションで専用の延長ケーブルを用意してい
ますのでご利用ください。(K-P1400:長さ 3m)
本を直列接続して最 11m にすることができます。
詳細はNTNにお問い合わせください。
動セ K-P1398 はのキ
ブルを使っても延長することができます。ただし、
ノイズに対しては細心の注意が必要ですまた、
長長さは全長で 5m 以内としてください。振動セン
サのリード線を切断し、端子台を使って通常のキャ
ブタイヤケーブルを使用し、中間部を延長する形に
してください。パーツフィーダの負荷線や他の動力
線、高周波機器や高調波ノイズを出す機器やケーブ
ルからは分離して配線してください。
注)キャブタイヤケーブルを使って延長した後の
調整で、下記のような症状が出た場合はシー
ルド線による延長に変更してください。
キャリブレーションが上手くできない。
速度調整つまみを時計方向に回しても出力電圧が上がらない。
振動は殆どしていないのに LIMIT ランプが点灯したままになる。
シールド線による延長時の注意
シールド線は1芯シールド線または同軸ケーブルを使用し、シールド側も必ずコント
ローラのコネクタに接続してください。他の0Vやアースには接続しないでください。
延長長さはシールド線を利用した場合でも 10m 以下としてください。ただし、10m 以
内でも環境によってはノイズが載る可能性がありますので、なるべく短くなるようにし
てください。(参考:推奨ケーブル 1.5D-2V【同軸ケーブル】)
以上で振動センサの取付け、配線は完了です。振動センサの接続により定振幅制御あるい
は共振点追尾制御などが可能となります。ただし、これらの機能を利用するにはさらにファ
ンクションなどの調整が必要となりますので、P.23 からの運転・調整の方法を参照の上ご利
用願います。
振動センサリード線(長さ 2
m)を延長する場合はノイズ
に注意してください。延長
さは通常のケーブルは総長さ
で 5m 以内、シールド線の場合
は 10m 以内としてください。
ただし、延長できる長さは保
証値ではありません。周囲環
境によっては延長不可の場合
もあります。
15
(5)外部制御入力の配線
ファンクションが標準設定の時にパーツフ
ィーダのON/OFFを外部から制御する配
線方法について説明します。
端子 24V-+V 間の短絡を確認する。短絡用ジ
ャンパ線が入っていない場合は短絡をお願い
します。
X1 と 0V の端子間のジャンパ線を外し、この
端子間にリレー接点(またはNPNトランジ
スタ)を接続する。
なお、制御に使用するケーブル類は貴社にてご
用意願います。
ファンクション№J02の設定が1(標準)の場合
X1-0V 間、短絡(NPNトランジスタ出力の場合は Lo レベル)でパーツフィーダ運転
X1-0V 間、開放(NPNトランジスタ出力の場合は High レベル)でパーツフィーダ停止
となります。ファンクションで論理を反転(J02の設定が0)すると、開放で運転と
なります。ファンクションJ02の設定は P.42 を参照願います。
PNPトランジスタ出力で制御する場合、あるいはホッパ制御用に使用する場合は次ペ
ージを参照願います
注意1 X1-0V端子間には DC24V 7mA の電流が流れます。微小電流ですのでノイズに
は十分注意してください。
意2(24V,+V,X1,0V)のケーブル長さは 10m以内で、可能ならばツイス
ト配線をしてください。
信号用(ばね式)端子台に使用できる電線サイズ
撚り線の場合:0.14~1.0mm2 被覆剥き長さ:10
スリーブ式圧着端子を使用した場合0.250.34mm2
スリーブ式圧着端子例:
AI0.25-12BUフェニックス・コンタクト㈱]:0.25 mm2
信号用端子台への配
電線穴
溝に-ドライバ
を差し込んで、
奥に押しながら電線を電線穴へ差し込み
ドライバを放すと電線が固定されます
外部制御をしない場合
外部制御端子を使用しない場合は、ファンクションJ02の設定を「1」にし、外部制御
入力端子(24V-+VX1-0V の2箇所)を短絡してください。コントローラは連続運転となり
ます。J02の設定を「0」にし、外部制御入力端子を開放しても連続運転となります
注 意
24V、X1、0V 端子極性があります。配線に
は十分注意してください。また交流電源には
絶対に接続しないでください。
注 意
パーツフィーダのON/OFF制御は必ず
部制御入力端子を使ってください。電源でのO
N/OFF制御はできません。
X1
0V
ジャンパ線
を外す
ジャンパ線
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
拡大図
ジャンパ線
16
*1 PNPトランジスタ出力で制御する場合の配線方法
配線用電線サイズは前頁中段の囲み記事を参照
PNPトランジスタで制御する場
合は、PNPトランジスタの出力(コ
レクタ)側を+V端子に接続し、X
1端子を制御する機器のコモンライ
ン(0V)側に接続してください。
3.3kΩの内部抵抗が接続されてい
ますので、24Vによる制御の場合、
7mA の電流が流れます
PNP制御の場合、電源は貴社の 24
V電源が使用されます。
トランジスタの代わりにリレー接点
でも同様に制御できます。
短絡時に運転あるいは停止のロジッ
ク選択はファンクションJ02で選
択できます。
*2 別置ホッパに接続する場合の配線方法
①1、2、アースバーの端子に別置
ホッパを接続する。
②24V-+V 端子間に別置ホッパの
レベルスイッチを接続する。
③X1-0V 端子間にボウルフィーダ
用コントローラの運転中信号
(Y1C、Y1A)を入れる。
④ファンクションJ02のデータ
は1X1-0V 端子間「短絡で ON」
に設定して使用すること。
以上の接続で、別置ホッパはボウルフィーダが運転中で、しかも、レベルスイッチ
がON(24V-+V 端子間が短絡)の時だけ、運転をするようになります。レベルスイ
ッチには DC24V/7mA の電流が流れます。
*1 別置ホッパの取扱説明書も参照願います。
*2 X10V 端子(外部制御)については前頁を参照願います。
X1
0V
+V
24V
貴社制御回路
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
3.3k
制御用ケーブル
レベルスイッチを
24V-+V間に接続する
ボウルフィーダ
 運転中信号
コントローラ等
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
17
(6)センサ・ソレノイドバルブの接続
センサとソレノイドバルブの基本的
な使い方を説明します。
1.センサによるオーバフロー制御
シュート上のオーバフローを検出するワーク確認セン
サを 24V,0V,IN1 の端子に接続する。
*1 接続できるセンサは消費電流が 50mA 以下で DC24V
電圧で動作できるNPNトランジスタ出力タイプま
たは無電圧有接点出力タイプに限ります。
*2 直流2線式センサを使用する場合はセンサの+側を
IN1 に、-側を 0V に接続してください。れ電流 1mA
以下、残留電圧 3V 以下のセンサを使用願います。な
お、ンサによっては入力信号の OFF が検出できない
場合があります。この場合はブリーダ抵抗を 24V
IN1 端子間に接続(センサ線と共締め)してください。
リー4.7~5.1kΩ、1/2~1/4w
*3 無電圧有接点タイプの場合は直流2線式センサと同
じ配線になります。ブリーダ抵抗は不要です。
②センサを使用しない場合は IN1 端子を開放し、ファンク
ションH00を0に設定してください。IN1 端子の信号
は常時監視されていますので、設定を誤ると運転しない
(センサ入力にワーク有りを指令する論理の信号が入
っている場合は、データ表示部の一番右のドットが点
灯)可能性があります(下図参照)。
③センサの信号論理(ノーマリオープン/ノーマリクロー
ズ)はファンクションH00で変更できます。(P.45
参照)
注 意
センサ用電源(DC24V)を短絡すると運転が停止(表
示も消灯)してしまいます。配線作業には十分注
意願います。
2線式センサの接続
3線式センサの接続
LEDによるセンサ信号の表示(P.49 も参照)
センサ1の信号がワーク有りの状態にな
るとドットが点灯します。ンサ2の状態
は右から 3桁目の部分で(上図で白丸)
センサの使用を設定した場合のみ表示し
ます。小数点と間違えないように注意して
ください。
ブリーダ抵抗について
センサの動作表示灯は点滅す
るが、コントローラがセンサの信
号を捉えられない、といった症状
が出た場合に挿入してください。
通常は付ける必要はありません。
センサへ
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
センサへ
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
18
2.運転中エアブロー制御
配線用電線サイズに関しては P.15 中断の囲み記事を参照願います。
24V‐P0 間にDC24Ⅴ用ソレノイドバルブを接続すると、
負荷を駆動中のみ(運転に連動して)ソレノイドバルブをO
Nすることができます。ツーリング補助用のエアをパーツフ
ィーダの運転に合わせてON/OFFしたい場合などに利
用してください。
接続できるソレノイドバルブはDC24V用で 0.5W以
下のサージキラー付きのものをご使用願います。
<バルブ駆動の内部回路>
条件が揃うとトランジスタがONし、P0
端子と 0V が導通します。
P1、P2 端子も同様です。
開閉能力:DC30V、0.1A まで
注意
24V,P0,P1,P2,0V なの出力ラインに接続するケー
ブルの長さは 10m以内で、ノイズ抑制素子の付いた機
器を配線してください。
3.センサによるエアオーバフロー制御
シュート上のセンサ信号を利用して、エアによるオーバフ
ロー制御を行う場合は、ファンクションのH00で2または
3を選択し、左図のように接続してください。H00で2ま
たは3を選択するとパーツフィーダの制御はX1端子を利
用した外部制御のみとなり、センサ信号はタイマ処理された
後、バルブ制御端子 P1 を駆動します。ワーク満杯で P1 が
ON(OFF)、ワーク不足で P1 が OFF(ON)となります。ON/OFF は
2または3の選択で決まります(P.45 を参照。センサ信号の
論理反転と同じです)運転が停止している場合、P1端子
は動作しません。
センサとソレノイドバルブの消費電流がコントローラの
サービス電源の容量を越えないように注意してください。
1端子使用中も P0 端子は運転中の補助エアのON/OFF
用に使用できます。
駆動回路の構成、開閉能力は P0 端子と同じです。
その他接続時の注意事項も P0 端子と同じです。
P0
0V
Tr
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
24V
P0
24V
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
0V
0V
+24V
24V
P0
24V
P1
3.3k
3.3k
19
4.センサ2個による2列ANDエアオーバフロー制御
(エアでオーバフロー制御を行う場合)
パーツフィーダで2列排出を行う時に、オーバフローによ
るワークの排除にエアを使用する場合は、オーバフロー用セ
ンサを2個取り付け、ファンクションH00の設定を4また
は5に設定することで、エアを利用した各列のオーバフロー
制御が可能となります。
センサ1の信号はON/OFFディレイタイマ1の設定
時間で処理され、P1端子に出力され、ワーク満杯時にエア
でワークを排除します。センサ2の信号はON/OFFディ
レイタイマ2の設定時間で処理され、P2端子に出力され、
ワーク満杯時にエアでワークを排除します。センサ1側とセ
ンサ2側の両方が満杯の場合はパーツフィーダを停止して、
エアをOFFします。
センサとソレノイドバルブの総消費電流がコントローラ
のサービス電源の容量(200mA)を越えないように注意して
ください。P1、P2端子使用中もP0端子は運転中の補助
エアのON/OFF用に使用できます。
P1、P2端子の駆動回路の構成、開閉能力はP0端子と
同じです(P.18 参照)。
その他接続時の注意事項もP0端子と同じです。
ソレノイドバルブを接続しない場合は下記5項の(1)2列ANDオーバフロー制御として
使用できます。この場合、各入力の論理反転は可能となりますが、それぞれにタイマが入ります
ので、ON/OFFディレイの1と2の両方のタイマ時間を設定する必要があります。
5.その他センサ、ソレノイドバルブによる制御につい
上記1~4の他に下記のような制御が可能です。
(1) パーツフィーダで2列排出を行う場合にセンサ2個を使用し、2列ANDオーバフロー
でパーツフィーダを停止する。(オーバフローにエアを使わない場合)
(2) シュート上で1列排出をする時に、シュート入口部と出口部にオーバフローセンサをそ
れぞれ取り付け、シュート入口部のセンサがワーク有りでパーツフィーダOFF、出口
部のセンサがワーク無しでパーツフィーダがONとなる。
(3) シュート上のオーバフローセンサで、通常のオーバフロー制御を行うとともに、このセ
ンサ信号を端子P2へ出力する(信号の分岐)。
(4) シュート上のオーバフローセンサで、通常のオーバフロー制御を行うとともに、一定時
間ワークを検出しない場合は、詰まり信号を端子P2へ出力する。TNスプリングセ
パレートフィーダの詰まりエアブロー制御として使用できます。
P.18~19 で説明するエアオーバフロー制御(NTN社内呼称)などは動作が少し複雑とな
ります。既に内容を熟知されている場合は、これらの機能をご使用することで広範囲の制御を
カバーすることが可能です。詳細はNTNへお問い合わせいただくか別途制御マニュアル
を入手いただきご確認下さい。
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
0V
0V
+24V
24V
P1
24V
P2
P0
3.3k
3.3k
3.3k
20
(7)多段速機能
(7)-1.ファンクションに記憶した速度データを使用する場合
制御信号は、NPNトランジスタ出力タイプまたは無
圧有接点出力タイプに限ります。
B1B2 端子を利用することでコントローラ内部に記憶され
ている速度データ(周波数と電圧値または%速度)で運転す
H12~H17)または%速
H18~H20)は運転モードに応じて自動的に選択されます。
詳細 P.40、47~48
B1 端子を 0V と短絡すると速度1、B2 端子を 0V と短絡する
と速度2、B1 と B2 端子の両方を 0V と短絡すると速度3、両
端子とも開放の場合はパネルによる速度設定となります(下
記「配線上の注意」も参照)。
各速度の設定はファンクション H12~H17たは H18~H20
に直接データを書き込むか、パネルで運転している現在値を、
指定した速度に転送することで可能となります(P.47~48、
P.50 参照)。
度0 度1 度2 度3 アナログ
パネル デジタル記憶
ファンクション H11 0 0 0 0 1
端子 B1 OFF ON OFF ON
端子 B2 OFF OFF ON ON
端子 A1 無効 無効 無効 無効 有効
配線上の注意
B1,B2,0V などの信号ラインに接続するケーブルの長さは 10m以内とし、ノイズ
には十分注意して配線してください。
(7)-2.アナログ電圧で遠隔制御する場合
ファンクションH11の設定を1にするとアナログ
圧値で出力電圧(または%速度)を外部から直接制御する
こともできます。0VA1 子間に加えられたアナログ電
圧で出力電圧(または%速度)の大きさを制御します。速
度調整つまみの代わりとして使用できます
最大電圧は 5Vdc です。この端子はマイコンチップ(CPU)
に直結されているため、過電圧が加わるとCPUが壊れま
すので十分注意願います。
A1 端子の電圧が 0.05V下で定電圧モードの場合は出力
圧が 0V、定振幅共振点追尾モードの場合は%速度が 0%
となります。A1 端子の電圧が 4.86V 以上で定電圧モードの
場合は AC200(100)V、定振幅・共振点追尾モードの場合
100%を基準としています。入力電圧が約 22mV 変化する
と出力電圧が1V(%速度は 1%)変化します(100V の場
合は約 44mV で出力電圧が 1V%速度が 1%変化します)
入力には±5%の誤差(個体差)があります。設定時に
実機にて確認をお願いします。
配線上の注意
アナログ信号ライン(A1、0V)は微小電圧を扱いますので、長さは 5m以内とし、シ
ールド線を使用するなどノイズには十分注意して配線してください。ノイズはそのまま
設定値の変動となりますので、配線が悪いと表示および出力電圧が不安定となります。
制御盤へ
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
0V
0V
10k
3.3k
3.3k
3.3k
センサへ
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
0V
0V
10k
3.3k
3.3k
3.3k
制御盤へ
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NTN K-ECG25 / K-ECJ45 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル