NTN K-EGA57 / K-EGA17 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
1
]
取扱説明書
(保証書付き)
汎用定電圧コントローラ
K-EGA57(制御容量5A)
K-EGA17(制御容量0.3A)
はじめに
このたびはNTN汎用定電圧コントローラをお買い上げいただきありがとうございます。本コン
トローラを正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に必ずこの説明書を精読してください。
なお、この取扱説明書(保証書付き)は最終ご需要先まで必ずお届けください。また、使用する方
は、お読みになった後もいつでも確認できますよう、すぐに取り出せる場所に大切に保管してくだ
さい。
1.ご使用の前に
本器を安全にご使用いただくために、また、
機能を十分ご活用いただくために、下記およ
び次頁以降の注意事項をお守りください。
本器がお手元に届きましたら、輸送中におい
て破損がないかを点検してください。万一、
破損等の不具合が見つかった場合は、最寄り
の営業所にご連絡ください。
このコントローラはNTN製電磁式パーツフ
ィーダ専用です。適用本体以外への使用、お
よび仕様範囲を越えた使い方はしないでくだ
さい。故障の原因となります。
本取扱説明書で使用している「パーツフィー
ダ」とは、ボウルフィーダや直進フィーダ等
の総称を意味します。
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.ご使用の前に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.安全上のご注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2~4
3.機能と特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.外観と各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.取付け方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7~9
6.はじめて使用する場合 ・・・・・・・・・・・・・・・ 10
7.入出力の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・ 11~17
8.運転・調整の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
9.負荷電圧の測定方法 ・・・・・・・・・・・・・ 19~20
10.トラブルの場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
11.仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
外形寸法図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
ページ
目 次
ご使用になる前に
この取扱説明書を最後までお読みの
うえ正しく作業してください。
PMPC039-c
POWER SPEED ADJ.
STABILIZED VOLTAGE CONTROLLER
AC100-115/200-230V 50/60Hz JAPAN
ON
OFF
RoHS
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
2
2.安全上のご注意
安全に関してはユーザ自身の責任も重大となります。本説明書をよく読んでから
ご使用を開始してください。また、コントローラを正しく安全に使用していただく
ために、本体の警告・注意ラベルには必ず従うとともに、次の安全上の注意事項も
必ずお守りください。
危険
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能
性が非常に高いと想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能
性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性及び物的
損害のみの発生が想定される内容を示しています。
危 険
パネルを開いたままでの運転は絶対に行わないでください(非常時を除く)また、
パネルを開く場合は、必ず電源を切ってください。
感電やショートして発火する恐れがあります。
一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの配線作業は絶対に行わないで
ださい。
感電やショートして発火する恐れがあります。
本コントローラはNTNーツフィーダ(電磁式振動部品供給機)専用の制御装置
です。圧電型パーツフィーダなど、他の用途には使用できません
ショートして発火する恐れがあります。
警 告
必ずコントローラおよび本体のアース線を接地してください。
アースをしないと感電の恐れがあります。
爆発・引火性のガスや液体のある場所では絶対に使用しないでください。
火災の原因になります。
修理技術者以外の人は、絶対に分解したり修理・改造は行わないでください。
発火したり、異常動作してけがをすることがあります。
3
警 告
水や油その他薬品類などが掛かる場所や、屋外あるいは高温多湿な場所での使用はしない
でください。
感電や火災、故障の恐れがあります。
配線を傷つけたり、引張ったり、無理に曲げたりしないでください。また、配線上に重い
物を載せたり、挟み込んだりすると、ケーブルが破損し、火災・感電の原因となります。
コントローラに通電中は、停止中でもコントローラの出力端子には触れないでくださ
い。
出力端子には最大で交流 200V が出力されるため、感電の恐れがあります。
出力端子(1,2)に交流電源を接続しないでください。
火災・故障の原因となります。
木屑油などの異物や可燃物などがコントローラの中に入らないようにしてください。
また、コントローラを布で覆うなど放熱性を損なうようなこともしないでください。
火傷や火災などの事故の恐れがあります。
濡れた手でスイッチを操作しないでください。
感電の恐れがあります。
指定された電圧以外では使用しないでください。
火災・故障の原因となります。
ヒューズを交換する場合は、必ず一次側の電源またはメインブレーカを切ってください。
感電の恐れがあります。
注 意
コントローラBOXの板金部は高温(50~70℃)となる場合があります。火傷の恐れがあ
りますので注意してください。また、周囲に必ず放熱用スペースを設けてください。(P.7
参照)
電源の「ON」「OFF」を頻繁にまたは短時間で繰り返し行わないでください。
コントローラが故障します。
(P.14 7.-(4)外部制御入力の配線の項を参照してください。
4
注 意
振動や衝撃のある場所には設置しないでください。
コントローラが故障します。
絶縁耐圧試験およびメガーテスト(絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定)を行う場合
は下記欄外の注意書きを参照願います。
間違えますとコントローラが故障します。
外部制御端子(S1、S2、S3)を使用する場合は、必ず無電圧リレー接点を使用し
てください。交流電源とは絶縁されていませんので、トランジスタを使用すると接続し
た制御装置またはコントローラが故障し、感電の恐れがあります。
電源には接地相と非接地相の区別があります。電源の接地相側を確認し、必ずコントロ
ーラの指定端子を接地相側に接続してください。(P.12 参照)
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
コントローラの一次電源側には地絡保護のため漏電遮断機または漏電検知器を設け
ください。特に接地相への接続ができない場合は必ず取付けてください。
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
ボウルに溶接をする場合は、必ずボウルの金属部分に溶接機のアースクリップを確実に
接続してください。溶接用のアースが不確実ですと、本体とコントローラを接続してい
るアース線が焼損し、感電や漏電およびコントローラ焼損等の恐れがあります。
コントローラの一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの溶接作業はし
いでください。コントローラが故障する可能性があります。
使用する電圧、電流、環境に合わせて適切なケーブルを選択・使用してください。
間違ったケーブルを使用すると漏電や火災の恐れがあります。
電源電圧、周波数、駆動方式設定用の切替スイッチは運転をする前に必ず設定を行
ってください。
設定を間違えるとマグネットが焼損する恐れがあります。
損傷したり、部品が欠けているコントローラを据え付けたり、運転することがない
ようにしてください
けがの恐れがあります。
コントローラまたはコントローラに接続されている配線や機器類からノイズが発生
ます。周辺の機器やセンサが誤動作しないように注意してください。事故の恐れがあり
ます。
※注意:絶縁耐圧試験は、AC ライン-アース間を AC1500V 以下で実施してください。漏れ電流は 5mA
以下です。
5
本取扱説明書にでてくる用語について
1.「パーツフィーダ」とはボウルフィーダや直進フィーダ等の総称を意味し、全てNTN製品のみを
対象としています。
2.単に本体と表記されているものは、「パーツフィーダの振動本体」のことを指します。
3.機能と特長
(1)ワイド入力「幅広い電源電圧に対応」
入力電圧範囲は AC100~115/200~230V±10%(スイッチによる切替式)で、出力電圧は電源電圧
と切替スイッチに応じて出力されます。
(2)定電圧機能
電源電圧変動の影響を抑え、出力電圧を一定に保ちます。電源事情の悪い場所や24時間連続稼
働など、電源電圧の変動が激しい場所で使用する場合は特に有効です。
(3)外部制御入力端子を装備
パーツフィーダのON/OFFがスムーズに行えるよう、外部制御入力端子を装備しています。
小型のリレー接点を使って、運転・停止の遠隔操作が可能です。(P.14 参照)
(4)ソフトスタート機能を装備
外部制御入力端子を使ってON/OFF制御を行った場合、立ち上がり時の振動がスムーズに変
化するソフトスタート機能を持っています。用途に応じて切替スイッチで 0 秒から 1 秒まで8段
階の可変が可能です。(P.17 参照)
(5)レベルスイッチ入力端子を装備「別置ホッパにも対応」
別置ホッパ用のレベルスイッチ入力端子を標準搭載していますので、別置ホッパ用コントローラ
としても使用できます。(P.15 参照)
(6)小容量負荷専用タイプをラインアップ
消費電流の少ない振動本体を制御する場合、停止信号を入れてもコントローラの漏れ電流により
振動してしまう場合があります。こういった振動本体の制御もできるよう小容量負荷制御タイプ
K-EGA17も用意しました。直進フィーダのS05、S08タイプの制御には特に有効です。
(P.22 参照)
(7)平面取付けにも対応
別途オプション部品として平面取付足(K-PZ0465)を用意しました。取付面への密着取付や、
お客様の制御盤内への取付けに最適です。また、お客様が設計した取付足を付けることも可能で
す。(P.8 参照)
6
4.外観と各部の名称
(1)外観図(寸法については P.23 を参願います)
(2)端子台部分(パネルを外したところ)
L N 1 2 S1 S2 S3
REMOTEOUTIN ON
OFF
12345678
DIPSW
FUSE1
MAX
VR2
POWER_SW
VR1 SPEED
AC250V
5A
CN1
FG
ヒューズ
EGA57/5A
EGA17/0.5A
端子台
アースバー
最大負荷電圧調整ボリューム
ディップスイッチ
短絡金具
POWER SPEED ADJ.
STABILIZED VOLTAGE CONTROLLER
AC100-115/200-230V 50/60Hz JAPAN
ON
OFF
RoHS
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
速度調整つまみ
警告シール
電源スイッチ
ゴムブッシュ
ケーブルグランド
形式銘板・製造番号(Ser.№)
電源表示灯
パネル
取付足
7
5.取付け方法
(1)取付け場所
振動のない金属(不燃物)などの堅固な物に取付けてください。
放熱性を損なわないよう、必ず周囲にスペースを設け、且つ垂直に取付けてください。
油脂類や薬品類などがBOXの樹脂部や塗装、ケーブルなどを傷める場合があります。これ
らの液体やミストなどが直接コントローラに掛からないようにしてください。
(2)周囲のスペース
コントローラの周囲には放熱のため下図に示す間隔をあけてください。(単位:㎜)
高温部の近く
横向きにする
木材
水平にする
液体がかかる
上下逆さにする
正しい取付け
振動や衝撃のある場所
1取付足を外し、側面のゴムブッシュ
を使用しないで配線する場合は、10
㎜まで縮められます。
2取付足を外せば、背面は密着取付け
が可能です。
60
40
30
40*1 *1
POWER SPEED ADJ.
STABILIZED VOLTAGE CONTROLLER
AC100-115/200-230V 50/60Hz JAPAN
ON
OFF
RoHS
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
取付面
0
*2
8
(3)取付け方法
①円形ベース板に取付ける場合
下図はコントローラを円形ベース板に取付けた状態で、下から見た場合のものです。
取付足を平らに延ばせば、平面取付も可能です。この場合の取付ピッチは 130 ㎜になります。
②NTNオプション部品の平面取付足を使用する場合
平面(垂直面)取付足 オプション部品 K-PZ0465
コントローラの取付足を外し、M4皿ビス
4本で平面取付足(K-PZ0465)をコントロ
ーラへ固定してください。M4皿ビスは、
下寸法が 8㎜以下のものを貴社にてご用意願
います。
130±2
取付足
2-M6 ボルト
2-長穴 7×8
パーツフィーダベース
(円形ベース板)
直径 N25336
N40490
平面取付足 K-PZ0465 は、別途お買い求めく
ださい。
90
10 70
10
130
5
160
170
70
4-R2.5
POWER SPEED ADJ.
STABILIZED VOLTAGE CONTROLLER
AC100-115/200-230V 50/60Hz JAPAN
ON
OFF
RoHS
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
55
平面取付足
(K-PZ0465)
9
③貴社にて取付板を製作する場合
コントローラの取付足を外し、左図を参考
に貴社の仕様に合わせた取付板を製作して
ください。
取付板をコントローラへ固定するボルト
はM4で、取付板の板厚を除いたねじ部の長
さが 6㎜以下のものをご用意ください。
例:
取付板の板圧が 2㎜の場合、ボルトの
首下は 8㎜以下)
④別置ホッパまたは省スペースホッパのコントローラ取付板に付ける場合
コントローラの取付足を外し、コントローラ取付板に固定してください。固定用ボルトは取付
足を固定していたボルトを使うか、貴社にてご用意願います。
貴社にてボルトを用意いただく場合はM4ボルトで、首下寸法が 8㎜以下のものを使用してく
ださい。
13 32 32
2597
130
90
5-M4 タップ
コントローラ背面
コントローラ取付板
別置ホッパ 省スペースホッパ
コントローラ取付板
M4ボルトで
固定
10
6.はじめて使用する場合
コントローラをご購入後はじめて使用する場合は、下記に従い入出力の接続やディップスイッチ(D
IP SW)の設定を行ってください。
調整済みの製品を購入いただいた場合は配線接続や設定等の作業は原則不要ですが、運転前に必ず接
続と設定の確認をして頂くようお願いします。
運転までの作業の流れ(詳細は各項目の関連ページ(矢印上)を参照願います)
1.入出力の接続
ご使用いただくパーツフ
ィーダや入力信号線を接
続してください。
5.板バネ調整
パーツフィーダの振幅が
適正となるように板バネ
調整を行います。
6.速度(電圧)調整
速度調整つまみで適正な
振幅が出るように電圧調
整します。
2.DIP SW設定
ご使用条件に合わせ、DI
SWの設定を行いま
す。
3.運転
運転信号を入力し、運転を
開始します。
<基本的な接続>
・電源の接続→P.12
・負荷線(パーツフィーダ)の接続→P.13
<使用条件による接続>
・外部制御入力→P. 1 4 P.15
P. 11 以降を参照
取り付けたボウルやシュートに応じて板バネ
調整を行ってください。詳細は、パーツフィ
ーダ本体の取扱説明書を参照してください。
P. 1 8 を参照
速度調整つまみを時
計方向へ回すと振幅
(電圧)が上がりま
す。
P. 1 6 以降を参照
P. 1 8 を参照
・電源電圧設定
・周波数設定 SW2、SW3
・駆動方式設定 SW4、SW5
・ソフトスタート設定 SW6~SW8
貴社より運転信号を入力している場合は、運転を
開始してください。
運転信号が無い場合は、S1-S2、S2-S3
端子間を短絡して下さい。
4.最大負荷電圧調整
電源、周波数、パーツフィ
ーダ本体仕様に合わせ、
大負荷電圧を調整します。
P. 1 9 20 を参照 最大負荷電圧はDIP SWを切り替えること
で、概ね各本体の最大負荷電圧へ自動設定され
ます。ただし、一部の本体では最大負荷電圧が
標準と異なる場合がありますので、使用前に必
ず確認し、必要に応じて調整を行ってください。
避けてく
ださい
設定マーク
(調整済みの
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
SPEED ADJ.
本体取説を参照
11
7.入出力の接続方法
外部接続図
(各配線の詳細は下記の注意書きに説明先のページを
記入してありますので参照願います。
注意
配線方法および配線時の注意事項は P.2~4 の安全上の注意事項と下記の各項目ごとの説明書き
を参照願います。
*1 電源の配線 P.12 「電源への接続」の項を参照
*2 負荷の配線 P.13 「負荷線の接続」の項を参照
*3 外部制御信号の配線 P.14 「外部制御入力の配線」の項を参照
*4 レベルスイッチの配線 P.15 「レベルスイッチの配線」の項を参照
*5 コントローラ端子台のねじはM3を使用しています。接続はM3圧着端子を使用して
ください。
注 意
使用するケーブルの種類とサイズは
使用条件および環境に応じて適切な
タイプを選定してください。
危 険
配線作業は必ずメインブレーカを切っ
てから行うこと。感電する恐れがあり
ます。
※電源ケーブルは、付属されていません。
貴社にてご用意願います。
振動本体の電圧に合わせ、単相交流電源
( AC100 ~ 115V ま た は AC200 ~ 230V
50/60Hz)に接続してください。
1
2
3
4
L N 1 2 S1 S2 S3
REMOTEOUTIN ON
OFF
12345678
DIP SW
電源ケーブル パーツフィーダ
緑/黄
または緑
アースバー
12
(1)パネルを外す
①パネルを固定しているビスM3-4本を緩め
てください。脱落防止になっていますので、
3~4回転させればビスは外れます。回し過
ぎると抜ける可能性があります。
②固定ビスを緩めるとパネルが外れます。
(2)電源への接続
端子台レイアウトの詳細は
P.6 を参照願います。
電源ケーブルを単相電源に接続してください。この
とき地絡に対する保護のため、N端子を必ず接地相側
接続してください。AC100V 電源に接続した場合、出力
AC100V になります。
※電源ケーブルは付属されていません。貴社にてご用意く
ださい。ケーブルのサイズは接続するブレーカの定格電
流と配線長に合わせて選択願います。
端子台名称 備 考
非接地側
接地側 単相電源
アースバー アース
注1 パーツフィーダ用コントローラは必ず商用電源または正弦波電圧出力の電源に接続すること。
正弦波PWMインバータなど高調波を含んだインバータの出力側には接続しないでください。
コントローラが故障します。
注2 コントローラの一次側には地絡事故防止のため、必ず漏電検知器または漏電遮断機を設置して
ください。定格電流は P.22 の仕様の項を参照してください。
注3 電源線は長さを 10m 以下としてください。また 3m 以上の長さにする場合は 2.5mm2以上のサイ
ズのケーブルを使用(一次側ブレーカとの保護協調にも注意)してください。コントローラ端
子台への接続は丸型圧着端子(端子ねじ:M3)を使用してください。
注4 変圧器を使用する場合は P.14「トランス使用上の注意」も参照願います。
注5 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること。接地が不完全で
すと感電する恐れがあります。
危 険
配線作業は必ずメインブレーカを切
ってから行うこと。
警 告
必ずアース線を接続すること。
アースを接続しないと感電の恐れがあります
LN 1
IN
AC100-115V/ AC200-230V
ケーブル
アース
パネル
①緩める
②外す
13
注6 電源ラインにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器とは電源を分離するかノイ
ズフィルタを入れる等の対策をしてください。また、主回路(電源または負荷線)と信号ライ
ンを同一ダクト(保護チューブ)に入れないでください。
注7 3相電源に接続することもできます。この場合は3相(R、S、T)の内の2相(例えば R、S
相)を電源として使用してください。また、N側の端子が接地相となるよう、検電器等で接
地してある相を確認した上で配線願います。接地相が分らない場合は漏電遮断機を通して配
線することをお薦めします。
(3)負荷線の接続
負荷線(パーツフィーダ付属の負荷ケーブル)
をコントローラのケーブルグランドを通して端子
台に接続してください。この端子には最大で
AC200V の電圧が掛かりますので、配線には十分注
意してください。延長する場合は下記の注1を参
照願います。
端子台名称 配線色
1 黒1または赤
2 黒2または白
アースバー 緑/黄または緑または黒
*1 パーツフィーダ以外は接続しないでくださ
い。故障します。
*2 別置ホッパを接続する場合はレベルスイ
チの配線が必要ですので、P.15 も参照して
ください。
*3 コントローラ端子台への接続は丸型圧着端子
(端子ねじ:M3)を使用してください。
注1 ケーブル長さの延長について
ケーブルを変更する場合は 1.0mm2以上のサイズを使用してください。また 3m以上に延長す
る場合は 2.5mm2以上のサイズのケーブルを使用して本体付近まで延長し、中継BOXを使用
して本体ケーブルと接続してください。延長長さは 10m 以下としてください。
注2 負荷ケーブルにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器と近接している場合は
配線経路を分離するかシールド線を利用する等の対策をしてください。また、負荷線と信号
ラインを同一ダクト(保護チューブ)に入れないでください。
注3 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること。接地が不完全
ですと感電する恐れがあります。
N12S1
OUT
1 2
緑/黄
アース
14
*トランス使用上の注意
貴社の都合により、昇圧用または降圧用変圧器を介してパーツフィーダ等を運転する時は、
変圧器の容量に注意してください。変圧器の容量は使用するパーツフィーダ等の銘板に示さ
れた電流値に対して、全波の場合は同等以上、半波の場合は2倍以上のものを用意してくだ
さい。容量が不足すると振動が安定しない場合があります。
例 (1)N25 AC200V 全波の時 → 定格電流1.8A
変圧器容量≧200V×1.8A=360VA
(2)N40 AC200V 半波の時 → 定格電流3.5A
変圧器容量≧200V×3.5A×2=1400VA
(4)外部制御入力の配線
◆外部信号で制御する場
端子S1-S2間の短絡金具を外す。
S1とS2の端子間にリレー接点を接続する。
なお、制御に使用するケーブル類は貴社にてご用
意願います。AC電源と絶縁されていませんので、
ケーブルの選定には注意してください。
S1-S2間、短絡でパーツフィーダ運転
S1-S2間、開放でパーツフィーダ停止
別置ホッパの制御用に使用する場合は、次ページを参照願います。
注意1 S1-S2端子間には 11mA の電が流れます。微小電流ですのでノイズには
十分注意してください
注意2 外部制御入力のケーブル長さは 10m以内で、可能ならばツイスト配線をしてください。
外部制御をしない場合
外部制御端子を使用しない場合は、短絡金具等でS1-S2端子間を短絡しておいてくださ
い。S2-S3端子間(ホッパ使用時のレベルスイッチ接続)を使用しない場合は、この間
も短絡金具等で短絡をお願いします。
S1-S2間、S2-S3間が短絡でパーツフィーダは連続運転となります。
注 意
S1~S3端子は電源電圧と絶縁されていませ
ん。外部から電圧を加えると、コントローラが破
損します。必ず無電圧有接点リレーを使用してく
ださい。
注 意
パーツフィーダのON/OFF制御は必ず
部制御入力端子を使ってください。電源でのO
N/OFF制御はできません。
S1-S2間 パーツフィーダ
短絡 運転
開放 停止
2S1 S2 S3
REMOTE
リレー接点を
接続する
S1-S2間の
短絡金具を外す
短絡金具
15
(5)レベルスイッチの配線
①1、2、アースバーの端子に別置ホッパを接
続する。
②S2-S3端子間に別置ホッパのレベルスイ
ッチを接続する。
③S1-S2端子間にボウルフィーダ用コント
ローラの運転中信号(Y1C、Y1A等)を
入れる。
S1-S2間 S2-S3間 別置ホッパ
短絡 短絡 運転
短絡 開放 停止
開放 停止
以上の接続で、別置ホッパはボウルフィーダが運転中で、しかも、レベルスイッチがON(S
2-S3端子間が短絡)の時だけ、運転をするようになります。レベルスイッチには約 11mA の
電流が流れます。
*1 別置ホッパの取扱説明書も参照願います。
*2 S1-S2端子(外部制御)については前頁を参照願います。
レベルスイッチを接続しない場合
レベルスイッチ接続端子を使用しない場合は、短絡金具等でS2-S3端子間を短絡してお
いてください。S1-S2端子間は外部制御信号を接続するか、短絡しておいてください。
2S1 S2 S3
REMOTE
コントローラ等
S2-S3間の
短絡金具を外す
ボウルフィーダ
運転中信号
レベルスイッチを
S2-S3間に接続する
注 意
S1~S3端子は電源電圧と絶縁されていませ
ん。外部から電圧を加えると、コントローラが破
損します。必ず無電圧有接点リレーを使用してく
ださい。
16
(6)ディップスイッチの設定
ディップスイッチは必ず電源OFF
の状態で設定してください。
(スイッチの場所は P. 6 を参照)
*ディップスイッチは、先の細いマイナスドライバー(幅
1㎜程度)等で切替えてください。
①電源電圧切替
接続する電源電圧(パーツフィーダの定格電圧)に合
わせて、スイッチを切替えてください。
NTN出荷時は 200V 側(SW1:OFFに設定してあり
ます。
AC100V の電源電圧で使用する場合は、100V
SW1:ON)に切替えてください。
電源電圧 SW1
100 ON
200V OFF
②周波数切替
電源周波数に合わせてスイッチを切替えます。
NTN出荷時は 60Hz 側(SW2:OFFSW3:ON)に
定してあります。
このスイッチを切替えた場合は、負荷の最大電圧が適
正な値になっているか必ず確認してください。P. 1 9 20
参照)
周波数 SW2 SW3
50Hz ON OFF
60Hz OFF ON
③全波/半波(駆動方式)切替
使用するパーツフィーダの駆動方式(全波/半波)に従
って、スイッチを切替えてください。
NTN出荷時は全波SW4:OFFSW5:ONに設定し
てあります。
このスイッチを切替えた場合は、負荷の最大電圧が適
正な値になっているか必ず確認してください。P. 1 9 20
参照)
駆動方式 SW4 SW
半波 ON OFF
全波 OFF ON
注 意
ディップスイッチの設定は運転前に必ず確認して
おくこと。設定を誤るとマグネット焼損等の事故
を招く恐れがあります。
完成品の購入など、既に調整済みの場合は下記のスイッチ設定は不要です。ただし、確認
はお願いします。
ディップスイッチ SW1 で設定
ディップスイッチ SW2SW3 で設定
ディップスイッチ SW4、SW5 で設定
123 7845
ON
OFF
6
DIP SW
ON
1
ON
123 67845
ON
OFF
2 3
ON
123 67845
ON
OFF
4 5
ON
123 67845
ON
OFF
17
④ソフトスタート時間の切替
パーツフィーダ起動時の出力電圧の立ち上がり時間を
調整することができます。SW6SW8 ON/OFF の組
み合わせで8段階の設定が可能です。
NTN出荷時は 0.3 SW6:ONSW7:ONSW8:OFF
に設定してあります。
時間の目安は下表を参考にしてください。
スイッチ
時間 SW6 SW7 SW8
0.0 OFF OFF OFF
0.1 ON OFF OFF
0.2 OFF ON OFF
0.3 ON ON OFF
0.5 OFF OFF ON
0.6 ON OFF ON
0.7 OFF ON ON
1.0 ON ON ON
*上記時間は参考値です。実際の時間は振動本体も含め、
ばらつきがありますので実機にて確認・調整してくだ
さい。
(7)パネルを閉じる
配線の接続に間違いがないかどうかチェックをしてく
ださい。
チェック内容
A) 接続先に間違いはないか。
B) ディップスイッチの設定に間違いはないか。
C) 短絡、地絡の可能性はないか。
D) アースは確実に接続されているか。保護導通試験は
実施したか。
パネルをコントローラの上面に付き当てた状態で閉めて
ください。
付属ビスを締めてパネルを固定してください。
パネルは樹脂製ですので必要以上に締めると割れる可能
性があります。電動ドライバの使用は避けるか、0.7N・m
以下のトルクで使用してください。また、衝撃、落下、
激突などが無いように取り扱いには十分注意願います。
以上で配線作業は終了です。
ディップスイッチ SW6SW8
設定
注 意
電動ドライバの場合は締め付けトルクに注意するこ
と。設定を誤るとパネルが割れたり変形します。
①付き当て
締める
②固定ビス
7 8
ON
123 67845
ON
OFF
6
18
8.運転・調整の方法
(1)仕様の確認と運転準備
電源を入れる前に、もう一度コントローラの形式・仕
様・電源電圧が間違っていないか、設定を正しく行った
か確認願います。
形式等はコントローラ上面に表示してあります。
速度調整つまみは「0」(反時計方向に一杯)にして
おいてください。
完成品の購入など、既に調整済の場合は上記②および以
降の(3)の項目の調整は不要です。
(2)電源ON
イッチをONにし、POWER ラ
点灯を確認してください。
外部制御入力端子が短絡されている場合は運転を
開始します。
(3)速度(電圧)調整
①速度調整つまみを徐々に時計方向に回し、必要な振
幅が得られる位置に合わせてください。
適正位置の指示がある場合は、その指示に従
てください。通常は目盛4~7(全波系は6~7、
半波系は4~5)の間で使用します。
1 目盛9以上では使用しないでください。使用すると
電圧安定性が悪くなります。
*2 コントローラを単品で購入した場合、あるいは仕様
(100/200V 等)を途中で切替えた場合、またはパーツ
フィーダの動きが悪い場合等の時は、コントローラの
出力電圧を調べてください。測定方法は P.19~20 の
9.負荷電圧の測定方法を参照願います。
(4)停止
①外部からの運転信号を切ってください(停止側にす
る)
(5)電源OFF
①運転が停止していることを確認してから、電源を切
ってください。
注 意
運転前にスイッチの設定を必ず確認
すること。設定を誤るとマグネット
が焼損します。
注 意
電源スイッチおよび電源を頻繁にO
N/OFFしないこと。コントローラ
が故障する可能性があります。
避けてく
ださい
定マーク
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
SPEED ADJ.
5
4
3
2
1
0
6
7
8
9
10
SPEED ADJ.
設定マーク
(調整済みの
電源スイッチON
ON
OFF
電源スイッチOFF
ON
OFF
19
9.負荷電圧の測定方法
(1)負荷電圧の測定
負荷電圧を測定する場合は、必ず負荷を接続した状態でOUTの1端子と2端子間を測定して
ください。(負荷を接続しないと電源電圧が表示されます)
・アナログ式のテスタの場合は赤と黒のテスタ棒を入れ替えて2回測り、その平均値を測定値
としてください。
・測定レンジは半波の場合も交流電圧レンジとなります。
・測定には必ず平均値型テスタを使用してください。実効値型テスタは位相制御波形の電圧を
正確に測定できない場合があります。(次ページの基準値も平均値型テスタで測定した値で
す)
(2)最大負荷電圧の調整
万一、最大負荷電圧(パネルの速度調整つまみが時
計方向一杯の時の出力電圧)が次ページの表と著しく
ずれている場合は(許容値±5V)最大負荷電圧調整ボ
リュームを使って調整を行ってください(ボリューム
の位置は P.6 参照)ボリュームは時計方向へ回すと電
圧が上がります(回し過ぎると出力電圧が下がるので、
この場合は反時計方向に戻して再調整をしてくださ
い)この電圧設定は駆動用マグネットがオーバロード
とならないようにするためのリミッターです。この設
定を誤るとマグネットが焼損する場合がありますので、
十分注意してください。調整は必ず電気知識のある技
術者が行ってください。
注 意
最大負荷電圧の調整を誤ると駆動用マ
グネットが焼損する場合があります。
N12S1
OUT
ACV
パーツフィーダへ
テスタ
負荷端子
負荷電圧の測定方法
最大負荷電圧
調整ボリューム
S1 S2 S3
REMOTE ON
OFF
12345678
DIP SW
MAX
VR2
CN1
20
(3)最大負荷電圧一覧表
・ディップスイッチ切り替え後は必ず負荷電圧の最大値を確認してください。
・負荷電圧の測定と調整方法は前ページを参照してください。
・下表の値は平均値型テスタによる測定値です。(前ページを参照)
電源電圧 100V(*1) 200V(*1)
駆動方式 全波 半波 全波 半波
周波数 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz
K10,K14,K16,N25 80V 100V 160V 200V
K20 80V 100V 55V 70V 160V 200V 140V 170V
N32,N40,G50 160V 200V 140V 170V
S05,S08*2 80V 100V 160V 200V
S10,L20 80V 100V 160V 200V
S20 80V 100V 55V 70V 160V 200V 110V 140V
S30 140V 170V
M05,M10 80V 80V 160V 160V
V7 55V 70V 140V 170V
V01,V03,V04,V06,V08 55V 70V 140V 170V
SV1,SV3 140V 170V
SV01,SV03 55V 70V 110V 140V
SV06,V12 140V 170V
*1 電源電圧が 100V~115V の時は 100V 欄、200V~230V の時は 200V 欄の最大負荷電圧値に合
わせること。
*2 S05、S08本体の制御にはEGA17型コントローラを使用してください。
*3 全波駆動の 60Hz で電源電圧が 100V または 200V 以下の時は[電源電圧-5V]を設定値の目安
とする。
*4 下線部の電圧はディップスイッチの切り替えだけでは数値が合いません。ディップスイッ
チ設定後に、最大負荷電圧調整ボリュームで電圧を調整してください。
*ヒューズの交換方法
適用ヒューズは P.22 参照
1. コントローラが接続されている元電源(メ
インブレーカ)を切り、コントローラへの
通電を停止する。
2. ヒューズが切れた原因を探り、適正な対策を施す。
3. パネル固定ねじを緩め、パネルを開ける。(P.12 参照)
4. ヒューズクリップ(位置は P.6 参照)からヒューズを外す。
5. れたヒューズと同じ定格の新品のヒューズ(定格電流/電圧等を確認すること)をヒュ
ーズクリップに差し込む。切れたヒューズは適切な方法で廃棄願います。
6. パネルを元通りに閉め、ビスで固定する。
7. 安全を確認してから、元電源(メインブレーカ)を投入する。
警 告
ヒューズを交換する場合は必ず元電源を
切り、作業は技術者が行うこと。
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NTN K-EGA57 / K-EGA17 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル