NTN K-ECG25 / K-ECJ45 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!NTN 小型周波数可変コントローラECG25とECJ45の簡易マニュアルの内容を読み込みました。このコントローラの機能、調整方法、トラブルシューティングなど、様々な疑問にお答えできますので、お気軽にご質問ください。例えば、運転モードの切り替え方や、振動センサの取付方法など、具体的な質問にも対応可能です。
  • 振動センサの取付け方向はどうすれば良いですか?
    運転時のフィードバックモードの種類は何がありますか?
    各運転モードの調整方法について教えてください。
    トラブル発生時の対処法はどこに記載されていますか?
1
簡易マニュアル
小型周波数可変コントローラ
高機能タイプ
K-ECG25(制御容量2A)
K-ECJ45(制御容量4.5A)
はじめに
このたびはNTN小型周波数可変コントローラ(高機能タイプ)をお買い上げいただきありがとうござい
ます。本コントローラを正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に必ず別紙の取扱説明書「安全上の
注意」を精読してください。
1.振動センサK-P1398について(取扱説明書 P.13 参照)
<振動センサの取付け方向>
振動センサの加振方向は決まっています(センサに印刷してある矢印が
ワークの進む方向)ので、取付け方向に注意してください。取り付け位置
の関係から矢印の向きをワークの進行方向に合わせることができない場合
は逆向きに取り付けて、ファンクションJ07によって極性を反転してく
ださい。
注)振動体によっては逆方向になる場合もあります。
2.外観図(寸法は取扱説明書 P.59 を参照) 3.配線参考図(取扱説明書 P.9 以降を参照)
下図はECG25の外観図ですが、ECJ45
もレイアウトは同じです。
ご使用になる前に
このマニュアルは、本機をご使用い
ただく場合の注意事項や、操作方法
を簡略化したものです。実際にご使
用いただく場合は、別紙の取扱説明
書を参照してください。
また、このマニュアルはバージョ
02.0以降に対応しています。
源をONにした直後に表示される
バージョン情報を確認の上、ご利
ください。
PMPC036-c
K-ECG25
V.F. CONTROLLER JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
Vib.ARUN Fre.A LIMIT
速度調整つまみ
操作パネル
警告シール
電源スイッチ
ゴムブッシュ
ケーブルグランド
製造番号(Ser.№)
データ表示部
運転中表示灯
26
5
13
ケーブル
2-φ3.5
4
P1398
NTN
15
18
10
取付け
方向注意!
*1 配線工事・各種調整等に際しては取扱説明書を必ず読んでください。間違えると故障・
   事故の可能性があります。
*2 リモート端子を使用しない場合は、接点の代わりにジャンパ線を接続してください。
*3 24Vと0V端子はそれぞれ内部で全て接続されています。
*4 電流制限器:入力回路に流れる電流も含めた合計値が200mAに近付くと電圧降下を始めます。
緑/黄
AC100~115V
 /200~230V
 50/60Hz
アース
パーツフィーダ
N
ECG25/ECJ45接続図
L
1
2
外部制御信号
ヒューズ ECG25:3A
ECJ45:5A
+V
アースバーへ
※アース線の色は緑
 または黒の場合も
 あります。
SOL(DC24V)
MAX 200mA
センサ1
センサ2
速度切替え
信号入力
アナログ入力
(速度指令)
 MAX 5V
緑/黄
EM
C2
C1
AL1
Y1C
Y1A
CR1
CR2
異常信号出力
警報信号出力
運転中信号出力
コントローラ内部
24V
X1
0V
A1
B2
B1
IN2
IN1
P0
24V
0V
0V
0V
24V
P1
24V
P2
24V
SOL(DC24V)
SOL(DC24V)
ジャンパ線
接点orTr
0V
24V
3.3k
3.3k
3.3k
3.3k
3.3k
10k
CPUへ
*3
*2
*3
*4
24V
電源
ヒューズ
DC24V
振動センサ用
コネクタ
1P
2P
3P
2
4.ファンクション機能一覧表(取扱説明書 P.39 以降を参照)
ファンクションには主に機能を設定するJグループとデータを設定するHグループの2種類があります。
表中のファンクションJ04~J07は、運転モード(本マニュアル P.4 参照)に合わせ必ず設定して下さ
い。また、ファンクションによっては設定できるデータが他のファンクションによって制限される場合もあ
ります。詳細は取扱説明書を参照願います。
<Jグループファンクション一覧>
下線はECG25/ECJ45の初期値です。ただし、一部ECJ45独自の初期値があります。その部分
は破線で表示してあります。
J06 6 J11 はECJ45のみの搭載です。
J№ 名 称・設定範囲
(下線は初期値)
運転中
の変更
設定値
の記録
J00
操作ロック
0:操作ロック OFF
1:操作ロック ON
不可
J01
定格電流の設定
ECG25の場合
0.10~2.50(A)
使用範囲:0.20~2.00(A)
初期値:2.00
ECJ45の場合
0.10~5.00(A)
使用範囲:0.50~4.50(A)
初期値:4.00 *
不可
J02
運転方式の選択
0: 外部制御+センサ
1: 外部制御反転+センサ
2: パネル制御
3: パネル制御+センサ
J03
JOG 運転方式の選択
0:JOG 操作をしない
1:JOG 操作を受け付ける
J04
F-Vカーブの設定
F:N25 他(全波系)
H:N40 他(半波系)*
C:HF10 他(高周波系)
0~17(その他)
不可
J05
フィードバックモードの選択
0:定電圧モード
1:定振幅モード
2:共振点追尾+定振幅モード
3:定振幅モード用キャリブレーション
4:共振点追尾用キャリブレーション
不可
J06
運転条件の設定
0:マニュアル設定
1:軽量高速運転
2:軽量中速運転
3:重量中速運転
4:軽量低速運転
5:重量低速運転(S30 用)
6:G50 用*
不可
J№ 名 称・設定範囲
(下線は初期値)
運転中
の変更
設定値
の記録
J07
振動センサの極性
0:極性を反転しない
180:極性を反転する
不可
J08
AL1 端子の機能選択
0:ワーク不足信号を出力
1:過負荷信号を出力
2:ワーク不足信号と過負荷
信号の OR 信号を出力
3:LIMIT ランプ点灯時に出力
4:LIMIT ランプ点時と過負
荷警報の OR 信号を出力
5:LIMIT ランプ点時とワー
ク不足と過負荷警報の
OR 信号を出力
6:AL1 端子転中
出力
J09
エラー履歴の表示
最新のエラーデータ(保
機能動作内容)を3個ま
表示
J10
初期値の設定
(メモリのオールクリア)
0:通常の操作モード
1:メモリを初期値に書替える
不可
J11*
キャリア周波数の変更*
0:20kHz
1:14kHz
2:10kHz
不可
J12
EM 端子の機能選択
0:異常時に接点「閉」
1:異常時に接点「開」
2:選択不可
3:選択不可
4:運転中接点「閉」
5:運転準備完了で接点「閉」
不可
3
<Hグールプファンクション一覧>
*下破線はECJ45の初期値となります。
)運変更のフショコントローラが停止状態(外部制御端子が停止側、またはパ
ネル制御の場合はSTOPキーを押す)で変更可能となります。外部制御を切るのが難しい場合は、運
転方式の選択J02でパネル制御「2」を選択してください。コントローラが停止します。
H№ 名 称・設定範囲
(下線は初期値)
運転中
の変更
設定値
の記録
H00
IN1入力の機能選択
0:High 入力で運転
1:Low 入力で運転(反転)
2:IN1(反転)を運転条件から
分離
3:IN1 を運転条件から分離
4:IN1(反転)で P1 を制御
5:IN1 P1 を制御
6:IN1 を ON デレイタイマ 1 入力、
IN2 を OFF デレイタイマ 1 入力と
して使用
7:IN1(反転)を ON デレイタイマ 1
入力、IN2 を OFF デレイタイマ 1
入力として使用
H01 ON ディレイタイマ1
0.0~60.0(秒)
H02 OFF ディレイタイマ1
0.0~30.0(秒)
H03
IN2入力の機能選択
IN1入力の機能選択
0:IN2 が Low 入力でタイマ 2 が動
1:IN2 が High 入力でタイマ 2 が
動作
2:タイマ 2 を IN1 入力で動作さ
せる。結果は P2 に出力。
3:タイマ 2 を IN1 入力の反転信
号で動作させる。結果は P2
に出力。
4:IN1 入力でタイマ 2 を制御。
果は P2 に出力。タイマ 2 はワン
ショットタイマとして使用。
H04 ON ディレイタイマ2
0.0~60.0(秒)
H05 OFF ディレイタイマ2
0.0~30.0(秒)
H06 ソフトスタート時間
0.0~5.0(秒) 初期値 0.5
H07 ソフトストップ時間
0.0~5.0(秒) 初期値 0.3
H08
ワーク不足タイマの使用
0:使用しない
1:IN1 の信号で検出
2:IN2 信号検出
H09
ワーク不足検出時間
1.0~120.0(秒)
期値 10.0
H№ 名 称・設定範囲
(下線は初期値)
運転中
の変更
設定値
の記録
H10
ワーク不足リセット時間
0.1~30.0(秒)
期値 1.0
H11
多段速入力切替え
0:B1、B2 端子の信号で切替え
1:A1 入力で速度を制御
不可
H12
速度1の周波数
30.0~500.0(Hz)
値 140.0(70.0) *
H13
速度1の電圧
0~200(V)
期値 100
H14
速度2の周波数
30.0~500.0(Hz)
値 140.0(70.0) *
H15
速度2の電圧
0~200(V)
期値 100
H16
速度3の周波数
30.0~500.0(Hz)
値 140.0(70.0) *
H17
速度3の電圧
0~200(V)
期値 100
H18
速度1の%速度
0~100(%)
初期値 50
H19
速度2の%速度
0~100(%)
初期値 50
H20
速度3の%速度
0~100(%)
初期値 50
H21
共振周波数データ
30.0~500.0(Hz)
値 140.0(70.0) *
不可
H22
ゲインの設定
0~200
期値 150
H23
MAX%速度の設定
30~100(%)
初期値 70
不可
H24
安定性の設定
-90~0~+90
初期値-27
H25 スケーリング
40~100
4
5.調整方法(取扱説明書 P.23 以降を参照)
<運転時のフィードバックモードの種類>
運転時のフィードバック制御動作には下記の3種類があります。
(A)定電圧モード:一般的に使用するモードです(出荷時の初期設定)。負荷(出力)電圧が速度
調整つまみで設定された値になるように定電圧制御します。
(B)定振幅モード:ワークの重量変動が大きかったり、より安定した供給動作を行いたい場合に選
択してください。
(C)共振点追尾モード:より効率的に動かすために、パーツフィーダの共振点で振幅が安定するよ
うに制御します。共振点追尾モードでは定振幅制御も同時にONとなります
調整時の注意:各モードの調整を行う前に全ての配線が終了していることと、ボウル内やシュート上にワ
ークが無いことを確認し、ファンクションJ01、J04の設定を行って下さい。また、
定振幅モード、共振点追尾モードの調整を行う前に振動センサの取り付け、共振点追尾モ
ードではファンクションJ06、J07の設定を行って下さい。
(A)定電圧モードの調整方法(取扱説明書 P.26 参照)
(B)定振幅モードの調整方法(取扱説明書 P.28 参照)
(C)共振点追尾モードの調整方法(取扱説明書 P.31 参照)
運転や調整の詳細は、取扱説明書をご参照下さい。
6.トラブルの場合
万一、トラブルが発生しましたら、取扱説明書 P.54~P.56 をご参照ください。
発行 2013 年 7 月 1 日 4
NTNテクニカルサービス株式会社
精機商品部
OFF
ON
O
I
SPEED
RUN Vib.
A
Fre.A LIMIT
RUN Vib.A Fre.
A
LIMIT
RUN Vib.A Fre.A LIMIT
お問い合わせ先 東日本地区(東京)03-6713-3652 中日本地区(名古屋)052-222-3291 西日本地区(大阪)06-6449-6716
⑦J02を元に戻す
かRUNキーを押
し運転状態へ。
②ファンクション長押し Jファンクションを選択 ④J02を選択し2を選択(停止状態)
①定電圧モードの
①~④を実施
⑤J05を選択し3を選択(キャリブレーション開始) ⑥キャリブレーション終了 ⑧つまみで振幅調整
①電源ON(運転状態) つまみ目盛り5程度 ③データ1回押し(周波数表示) ④周波数調整(共振点より少し高めに設定)
ゲインを自動調整
①定電圧モードの
①を実施
⑥J05を選択し4を選択(キャリブレーション開始)
SPEED
RUN Vib.A Fre.A LIMIT
共振周波数を自動探索後、ゲインを自動調整
②ファンクション長押し J04、J06、
J07を設定
③Jファンクションを選択 ④J02を選択し2を選択(停止状態)
⑦キャリブレーション終了 ⑧J02を元に戻す
かRUNキーを押
し運転状態へ。
⑨つまみで振幅調整
※周波数調整のポイント
周波数を初期値(ECG25:140Hz, ECJ45:70Hz)からダウンキーで徐々に下げ、
パーツフィーダの最大振幅点(共振点)を探します。その後、共振点より
少し高め(3~10Hz)の周波数で運転すると、振動が安定します。
SPEED
⑥つまみで振幅調整⑤データ2回押し(電圧表示)
DATA
ENTER
FUNC
RESET
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
FUNC
RESET
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
DATA
ENTER
SPEED
/