CKD GPS2・MGPS2・UGPS2シリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKDギャップスイッチ(GPS2、MGPS2、UGPS2)の取扱説明書の内容を理解しています。このマニュアルには、製品仕様、安全上の注意事項、調整方法、使用方法、設置方法、そして型番の解説などが含まれています。ギャップスイッチの機能や使用方法についてご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください!
  • ギャップスイッチの検出距離範囲は?
    使用可能な圧力範囲は?
    出力形態は?
    検出ノズルの種類は?
    保護構造は?
SM-273721
取扱説明
ギャップスイッチ
GPS、MGPS2、UGPS
●製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必ずお読
みください。
●特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
●この取扱説明書は、必要な時にすぐ取り出して読める
ように大切に保管しておいてください
第19版
CKD株式会社
本製品を安全にご使用いただくために
本製品を安全にご使用いただくためには材料、配管、電気、機構などを含めた空気圧機
器に関する基礎的な知識(日本工業規格
JIS
B
8370
空気圧システム通則に準じたレベ
ル)を必要とします。
知識を持たない人や誤った取扱が原因で引き起こされた事故に関して、当社は責任を負
いかねます。
お客様によって使用される用途は多岐にわたるため、当社ではそれらすべてを把握する
ことができません。ご使用条件によっては、性能が発揮できない場合や事故につながる場
合がありますので、お客様が用途、用法に合わせて製品の仕様の確認および使用法をよく
理解してから決定してください。
本製品には、さまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱によって、
事故につながる場合があります。そのようなことがないためにも必ず取扱説明書を熟読
し内容を十分にご理解いただいたうえでご使用ください。
GPS2、MGPS2、UGPS2
ギャップスイッチ
取扱説明書
No
.SM-273721
. 1
.
2.注意事項 ……………………… 11
3.操作に関する事項
.
調整方法 ………………………… 16
.
使用方法 ………………………… 17
4.据え付けに関する事項
.
取付方法 ………………………… 19
4.配線方法 ………………………… 21
5.形番表示方法
………………………………
……
………………………………
………………………………
1999.03.15
1999.03.17
1999.03.18
1999.03.23
1999.05.13
1999.05.19
1999.08.18
1999.09.03
1999.10.18
1999.11.10
2000.09.04
2001.07.09
2002.06.08
2003.10.01
2010.04.13
2011.11.01
2013.07.01
2014.08.25
2022.07.04
1.
製品に関する事項
1.1 仕様
1.1.1 単体仕様
項目 GPS2-05-15 GPS2-07-15
使用流体 圧縮清浄空気(給油不可)
使用圧力
(注2)
kPa 30~200 50~200
検出距離範囲 mm 0.03~0.25 0.03~0.4
繰返し精度 mm ±0.01
(検出距離範囲0.03~0.1mm)
ヒステリシス mm 0.01以下
(検出距離範囲0.03~0.1mm)
検出ノズルの種類
(注1)
単孔ノズルφ1.5標
(φ1、φ2)
電源電圧 DC10.2~26.4
消費電流 mA 15以下
(DC24V時
出力形態 NPN、PNPオープンコレクタ
出力定格 DC30V、100mA以下
内部降下電圧 2.0以下
(100mA時)
表示灯 ED 緑または黄
絶縁抵抗 DC500Vメガにて10MΩ以上
耐電圧 AC1000V、1分間にて異常なきこと
耐振動 m/s 98
周囲温度 5~60
保護構造
(注3)
IP67相当
(コネクタタイプ)
、IP64相当
(DIN端子箱)
接続チューブ mm 内径4
接続口径
検出ポートRc1/8、供給ポートRc1/4、圧力計ポートRc1/4
質量 90
(配線オプションC0
規格 欧州規格適合品(CEマーキング対応)
空気
L/min
(ANR)
使
50kPa 以下 11以下
100kPa 以下 15以下
200kPa 14以下 24以下
注1:上記仕様は検出ノズルがφ1.5の単孔ノズルの場合の数値です
注2:ノズル詰りが予想される場合は、使用圧力100~200kPaで使用されることを推奨します。
注3:下記の条件でご使用いただくようお願いします。
配管・配線済で、加圧状態であること。
端子箱への配線には、防水性のブッシュを使用すること。
ダイヤルカバーロック付で、カバーのねじを締めた状態であること。
2
1.1.2
マニホールド仕様
・基本仕様は単体と同じ
・保護構造
配線オプション
保護構造
T※
IP66
CT※
IP67
F※
IP64
C※
IP67
1.1.3
ユニット仕様
・基本仕様は単体と同じ
・保護構造はマニホールド仕様と同じ。但し、電磁弁、レギュレータは除く。
1.2
外形寸法
1.2.1
単体
1.2.1.1
DIN端子タイプ
1.2.1.2
コネクタタイプ
M12.DXF
23
100
88
38
63
56
43
18
20
M12コネク
Rc1/8検出ポート
Rc1/4ゲージポー
2-Rc1/4供給ポート
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、上記
DIN端子タイプを参照してください。
1.2.1.3
端子箱用単品
単品.DXF
2-Rc1/4供給ポー
Rc1/4ゲージポー
Rc1/8検出ポート
20
18
43
56
63
38
88
23
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、前ページ
DIN端子タイプを参照してください。
1.2.2 マニホールド
1.2.2.1
リード線形集中端子箱 TL・TR)
1.2.2.2
コネクタ形集中端子箱 CTL・CTR)
M-TL・TR.JPG
M-CTL・CTR.JPG
連数(n)
29
72
115
158
63
43
63+43×n
連数(n)
29
72
115
158
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、
3ページのDIN端子タイプを参照してください。
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、
3ページのDIN端子タイプを参照してください。
1.2.2.3 DIN端子箱 (F)
1.2.2.4 コネクタ (C)
M-F.JPG
M-C.JPG
連数(n)
29
72
115
158
連数(n)
29
72
115
158
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、
3ページのDIN端子タイプを参照してください。
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、
3ページのDIN端子タイプを参照してください。
1.2.3 ユニット
1.2.3.1
リード線形集中端子箱 TL・TR)
1.2.3.2 コネクタ形集中端子 (CTL・CTR)
連数(n)
1 2 3 4 5
寸法
(㎜)
A 123 166 209 252 295
B 54.5 97.5 140.5 183.5 226.5
C 72 115 158
ブラケット取付数 1 1 2 2 2
連数(n)
1 2 3 4 5
寸法
(㎜)
A 123 166 209 252 295
B 54.5 97.5 140.5 183.5 226.5
C 72 115 158
ブラケット取付数 1 1 2 2 2
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、3ページのDIN端子タイプを参照してください
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、3ページのDIN端子タイプを参照してください
1.2.3.3
DIN端子箱 (F)
1.2.3.4
コネクタ (C)
連数(n)
1 2 3 4 5
寸法
(㎜)
A 123 166 209 252 295
B 54.5 97.5 140.5 183.5 226.5
C 72 115 158
ブラケット取付数 1 1 2 2 2
連数(n)
1 2 3 4 5
寸法
(㎜)
A 123 166 209 252 295
B 54.5 97.5 140.5 183.5 226.5
C 72 115 158
ブラケット取付数 1 1 2 2 2
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、3ページのDIN端子タイプを参照してください
オプション「ダイヤルカバーロック付:L」のダイヤルカバー形状は、3ページのDIN端子タイプを参照してください
1.2.4
付属品
1.2.4.1
ブラケット
1.2.4.2
端子箱
1.2.4.3
セーフティマーク付圧力
GPGPS2-B.JPG
端子箱単品.JPG
セーフティマーク付力計.JPG
1.2.4.4
ジョイナセット
1.2.4.5
T形ブラケットセット
10
ジョイナ.JPG
T ブラケット.JPG
2.注意事項
1)製品固有の仕様範囲で使用して下さい。仕様範囲外での使用、特殊な用途の場合にはご相談願います。
●使用範囲外で使用しますと製品機能が発揮できず安全性の確保ができません。
2)製品が使用環境に耐える事を確認して使用して下さい。
●機能的障害を受ける環境では使用できません。
●ギャップスイッチの材質は主にアルミと樹脂です。腐食性ガスの発生する雰囲気では絶対に使用しないで
ください。例えば、高温、薬液雰囲気、薬品、などの存在する特殊な環境、オゾン発生環境、屋外等。
3)圧縮空気の特性を理解して空気圧回路を設計してください。
●ギ
推奨回路にて清浄な空気を使用してください。
μm
ニードル付き電磁弁 GPS2-AB3X-□-FL-□ (3方弁不可)
図-1 基本回路
4)コンプレッサー油、タール状物質の混入はエアの流れの阻害となり誤動作要因となります。コンプレッサーの
点検、ドレンの排出は定期的に行ってください。
5)検出ノズルより切削水、油が逆流しないように常時エアを流して使用するか、または図1基本回路の様にニード
ル付き電磁弁を使用しバイパスより微風エアを流してください。
6)切り粉、グラインダーかす等はノズルに詰まる事が有ります。供給圧力を上げてもギャップスイッチの内部オリ
ィスが障害となりブローの効果は期待できません。図-2の様に検出ポート側 3 方弁を設けて下さい。3
弁のオリフィスは、φ2.5 以上を使用してください。
11
注図 1.JPG
図-2 3方電磁弁を利用したブロー回路 推奨機器:M3PB210
7)検出ノズルのエアブローを行う際、図-3,図-4の空気圧回路は、使用しないでください。図-3の場合、逆止
弁のクラッキング圧により、検出距離の長い部分で検出できなくなります。
図-3 逆止弁を使用した回路
12
注図 2.JPG
注図 3.JPG
図-4 シャトル弁と 2 方弁の併用で使用した回路
図-4の場合、シャトル弁が有効に働くためには、最低作動圧0.03Mpaが必要です。弁をシールする力は
検出ノズルの背圧から得るため、仮にワーク無し状態ですと背圧が小さくシール力が不足し、三方弁の排気ポ
ートから検出エアが逃げてしまいます。エアが逃げた状態でワークが着座しても背圧は立ち上がらないためギ
ャップスイッチはOFF状態となります。図-2の様に電磁弁、またはマスタバルブで確実に切り替えてくださ
い。
8)検出側の配管は内径φ4、外径φ6のチューブを使用してください。
9)ご使用になるプログラマブルコントローラの入力ユニットに対応した出力形態(NPN、PNP)のGPS2を選定し
て下さい。
10)ギャップスイッチは空気式ブリッヂ回路を使用しています。図-5の従来からの圧力スイッチ方式とギャップスイ
ッチの推奨回路では信号の取り込みタイミングが異なります。ご注意ください。
●図-5の回路ではワークの有無に関わらず電磁弁が閉になれば圧力スイッチがOFFとなります。
ワーク無し ワーク有り
電磁弁閉 OFF OFF
電磁弁開 OFF ON
13
注図 4.JPG
図-5 圧力スイッチ型と微風付き電磁弁
●図-6の回路では微風エアによりギャップスイッチが働きワーク有り時にONの信号を発します。
ワーク無し ワーク有り
電磁弁閉 OFF ON
電磁弁開 OFF ON
図-6 ギャップスイッチと微風付き電磁弁
●エアセンサの異常を検出する制御回路が組まれている時、図-5の従来型圧力スイッチ方式では電磁弁O
FF時にOFF確認を行なっていましたが、図-6のギャップスイッチ基本回路では電磁弁のON時にワー
が離たタミンを狙てOF認を行っください。ま、制回路変更が無な時は微風エ
完全に止めてください。この場合、ON→OFFに 1 秒程度の遅れが生じます。
●図- ギャップスイッチブロー付回路においてブロー中も微風エアがギャップスイッチに入り、信号はON
となります。ブロー時は着座信号を受け付けない制御回路を組んでください。
14
注図 5.JPG
注図 6.JPG
図-7 3方弁によるブロー付き回路
11)負荷にブザーなどの容量性負荷を接続した場合、出力保護回路が作動し正常に作動しない場合があります。
負荷は定格電流のみでなく、過渡的な電流値も考慮して選定して下さい。
15
注図 7.JPG
3.操作に関する事項
3.1
調整方法
1)
ギャップ量の調整ダイヤルの取扱い
●調整ダイヤルには検出距離が刻まれています。赤色0.05㎜、青色0.1㎜、黄色0.2㎜となっています。出
時の検査は検出ノズル径φ1.5、内径φ4のナイロンチューブ5mで行っています。標準ノズ
ルφ1.5を使用しない場合は下記の表に従って調整して下さい。
※下の表は下記の条件で使用した場合の目安です。
(条件) 供給圧力 100kPa
配管 φ6×φ4チューブ、長さ5mの時
<GPS2-05-15>
検出距離 ㎜) 1ノッチ当たり検出距離変化量(㎜)
検出ノズル径 φ1.0 φ1.5 φ2.0 φ1.0~φ2.0
1(赤線) 0.07 0.0 0.03 0.005
2(青色) 0.14 0.0 0.06 0.005~0.007
3(黄色) 0.20 0.1 0.008~0.010
<GPS2-07-15>
検出距離 ㎜) 1ノッチ当たり検出距離変化量(㎜)
検出ノズル径 φ1.0 φ1.5 φ2.0 φ1.0~φ2.0
1(赤線) 0.07 0.0 0.03 0.005
2(青色) 0.15 0.1 0.06 0.005~0.007
3(黄色) 0.20 0.1 0.008~0.010
2)
マスターゲージ、スキマゲージを使用する場合
●ゲージをセットする人、機械を動作させる人、ギャップスイッチを調整する人の3名が必要です。機械動作をさ
せながらの調整となりますから3名がお互い危険の無いように注意して下さい。安全面から考えてもダイヤルメ
モリでの調整が有効です。
●マスターゲージやスキマゲージは検出ノズルに確実に押し付けなければスキマを設定できません。
16
注図 8.JPG
3,2 使用方法
1)
調整ダイヤルを落としたり、ぶつけたり、叩いたりすると刻まれた目盛りと検出距離の関係が変化してしまいま
す。十分に注意して取り扱ってください。
2)
ギャップスイッチ裏側に調整禁止ラベルが貼って有ります。出荷検査時に調整されていますから、調整禁止ラベ
ルをはがし、内部の比較ノズルを動さないでください。
3)ギャップスイッチ一台に付き検出ノズル1ヶ所で使用してください。ギャップスイッチ一台で2ノズルを使用する場
合、ギャップスイッチは2ノズルの合計値で判定します。
図-10 1GPS-2ノズル使用回
a+b>設定 OFFと判定
a+b<設定 ONと判定
設定値が 0.05mm(赤)の時a=0mm b=0.05mm ならON a=0.03mm b=0.03mm はNGと判定します。
来はOKと判定することをご希望されているはずです。しかし、2ノズルの時は合計値で判定するためNGとな
ってしまいます。正確な判定のためにも、1ギャップスイッチ 1ノズルを推奨いたします。
4)作業開始直後はノズルより浸入した切削水が配管に貯まり、しばらくON状態になっています。切削水が検出エ
アによって排出されてから機械を動作させてください。
17
注図 9.JPG
注図 10.JPG
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