CKD TLPS・MTLPS・UTLPSシリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!このCKD刃具折れ検出スイッチ(TLPS、MTLPS、UTLPSシリーズ)の取扱説明書を読み込みました。製品の仕様、安全な使用方法、トラブルシューティングなど、このデバイスに関するご質問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • 使用圧力はどのくらいですか?
    出力形態は?
    ノズルが詰まった場合はどうすれば良いですか?
    調整方法は?
    配管にはどのようなものを使用すれば良いですか?
SM-281640
取扱説明
刃具折れ検出スイッチ
TLP、MTLPS、UTLP
●製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必ずお読
みください。
●特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
●この取扱説明書は、必要な時にすぐ取り出して読める
ように大切に保管しておいてください
第7版
CKD株式会社
本製品を安全にご使用いただくために
本製品を安全にご使用いただくためには材料、配管、電気、機構などを含めた空気圧機
器に関する基礎的な知識(日本工業規格
JIS
B
8370
空気圧システム通則に準じたレベ
ル)を必要とします。
知識を持たない人や誤った取扱が原因で引き起こされた事故に関して、当社は責任を負
いかねます。
お客様によって使用される用途は多岐にわたるため、当社ではそれらすべてを把握する
ことができません。ご使用条件によっては、性能が発揮できない場合や事故につながる場
合がありますので、お客様が用途、用法に合わせて製品の仕様の確認および使用法をよく
理解してから決定してください。
本製品には、さまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱によって、
事故につながる場合があります。そのようなことがないためにも必ず取扱説明書を熟読
し内容を十分にご理解いただいたうえでご使用ください。
TLPS、MTLPS、UTLPS
刃具折れ検出スイッチ
取扱説明書
No
SM-281640
. 1
.
2.注意事項 ……………………… 13
3.操作に関する事項
.
調整方法 ………………………… 16
.
使用方法 ………………………… 17
4.据え付けに関する事項
.
取付方法 ………………………… 18
4.配線方法 ………………………… 20
5.形番表示方法
.
5. マニホールド ………………… 23
5. ユニット …………………… 24
5. ノズル ………………………… 25
5. オプション …………………… 25
2000.02.10
2001.01.30
2001.07.09
2010.04.13
2011.11.01
2014.10.31
2022.07.04
1
1.製品に関する事項
1.1 仕様
1.1.1
単体仕様
項目 TLPS-03
オリフィス径
φ0.3
使用流体
圧縮清浄空気(給油不可)
使用圧力
(注2)
kPa
50~200(推奨100)
検出刃具径
mm
φ0.3~30
電源電圧
DC10.2~26.4
消費電流
mA
15以下
(DC24V時)
出力形態
NPN、PNPオープンコレク
出力定格
DC30V、100mA以下
内部降下電圧
2.0以下
(100mA
表示灯及び
信号
ドリル破損時 LED 黄 点灯、出力 O
ドリル正常時 LED 黄 消灯、出力 OFF
刃先検出位置
先端より1mm以上
絶縁抵抗
DC500Vメガにて10MΩ以上
耐電圧
AC1000V、1分間にて異常なきこ
耐振動
m/s
98
周囲温度
5~60
保護構造
(注1)
IP67相当
(コネクタタイプ)
、IP64相当
(DIN端子箱)
接続チューブ
mm
内径4
接続口径
検出ポートRc1/8、供給ポートRc1/4、圧力計ポートRc1/
質量
300
(配線オプションC0
規格
欧州規格適合品(CEマーキング対応)
空気消費量
L/min
(ANR)
当社標準ノズル選定時の値
ノズル形式
TLPS-J0310 TLPS-J0510
TLPS-J0715
使
50kPa
2.8 4.8 6.6
100kPa
4.2 7.2 9.7
200kPa
6.6 11.1 15.1
注1: 以下の条件でご使用いただくようお願いします
配管・配線済で、加圧状態であること。
端子箱への配線には、防水性のブッシュを使用すること。
2: ノズル詰りが予想される場合は、使用圧力を100~200kPaで使用されることを推奨します。
1.1.2 マニホールド仕様
・基本仕様は単体と同じ
・保護構造
配線オプション 保護構造
T* IP66
CT* IP67
F* IP64
C* IP67
1.1.3 ユニット仕様
・基本仕様は単体と同じ
・保護構造はマニホールド仕様と同じ、但し、電磁弁、レギュレータは除く。
2
2
1.2 外形寸
1.2.1 単
1.2.1.1 集中端子箱用単品
1.2.1.2
DIN
端子タイプ
3
1.2.1.3 コネクタタイ
1.2.1.4 集中端子箱タイプ
1.2.1.5 コネクタ形集中端子箱タイプ
4
1.2.2 マニホールド
1.2.2.1 リード線形集中端子箱
TL
TR
連数
A B
2
149 29
3
192 72
4
235 115
5
278 158
1.2.2.2.コネクタ形集中端子箱
CTL
CTR
連数
A B
2
149 29
3
192 72
4
235 115
5
278 158
5
1.2.2.3
DIN
端子箱(
F
連数
A B
2
86 29
3
129 72
4
172 115
5
215 158
1.2.2.4 コネクタ(
C
連数
A B
2
86 29
3
129 72
4
172 115
5
215 158
6
1.2.3 ユニット
1.2.3.1 リード線形集中端子箱
TL
TR
連数
1 2 3 4 5
寸法
(mm)
A 151 194 237 280 323
B 182.5 125.5 168.5 211.5 254.5
C
72 115 158
ブラケット
1 1 2 2 2
1.2.3.2 コネクタ形集中端子箱
CTL
CTR
連数
1 2 3 4 5
寸法
(mm)
A 151 194 237 280 323
B 182.5 125.5 168.5 211.5 254.5
C
72 115 158
ブラケット
1 1 2 2 2
7
1.2.3.3
DIN
端子箱(
F
連数
1 2 3 4 5
寸法
(mm)
A 151 194 237 280 323
B 182.5 125.5 168.5 211.5 254.5
C
72 115 158
ブラケット
1 1 2 2 2
1.2.3.4 コネクタ(
C
連数
1 2 3 4 5
寸法
(mm)
A 151 194 237 280 323
B 182.5 125.5 168.5 211.5 254.5
C
72 115 158
ブラケット
1 1 2 2 2
8
1.2.4 対向ノズル
TLPS-J0310 TLPS-J0510
TLPS-J0715
ノズル形番 噴射ノズルA 受圧ノズルB
TLPS-J0310 φ0. φ1.0
TLPS-J0510 φ0. φ1.0
TLPS-J0715 φ0. φ1.5
材質:ボディ アルミニウム
:ノズル
SUS303
9
1.2.5 オプション
1.2.5.1 コネクタタイプケーブ
1.2.5.2 ブラケット
1.2.5.3 端子箱
10
1.2.5.4 セーフティーマーク付圧力計
1.2.5.5 ジョイナセッ
1.2.5.6
T
形ブラケットセット
11
1.2.5.7 ディストリビュータ
1.2.5.8 レギュレータ
12
1.2.5.9 ニードル付き電磁弁
GPS2-AB3X-2E(2H)-AC100V(AC200V) GPS2-AB3X-2E(2H)-DC24V
GPS2-AB3X-3N-AC100V(AC200V) GPS2-AB3X-3N-DC24V
13
2.注意事項
1)製品固有の仕様範囲で使用してください。仕様範囲外での使用、特殊な用途の場合にはご相談
願います。
●使用範囲外で使用しますと製品機能が発揮できず安全性の確保ができません。
2)製品が使用環境に耐える事を確認して使用してください。
●機能的障害を受ける環境では使用できません。
●刃具れ検出スイッチの質は主にアルミと樹脂す。腐食性ガスの生する雰囲気では
対に使用しないでださ。例えば、高温、薬液囲気、薬品、など存在する特殊な環境、
オゾン発生環境、屋外等。
3)圧縮空気の特性を理解して空気圧回路を設計してください。
●刃具折れ検出スイッチは小さなオリフィスが内臓されているため、異物が混入
ないように図―1基本回路にて清浄な空気を使用してください
フィルタ:5μ
m
以下
レギュレータ:低圧用
ニードル付電磁弁:GPS2-
AB3X
**(
3
方弁不可)
図―1 基本回
4)コンプレッサー油、タール状物質の混入はエアの流れの阻害となり誤動作要因とな
ります。コンプレッサーの点検、ドレンの排出は定期的に行ってください。
5)検出ノズルより切削水、油が逆流しないように常時エアを流して使用するか、または
図―1基本回路図の様にニードル付電磁弁を使用しバイパスより微風エアを流してください。
6)対向ノズル間に切削水を直接噴射させる事は避けてください。また加工中の検出は切り粉によ
るノズル破損を伴います。必ずドリル後退端で検出してください
7)切り粉、グラインダーかす等はノズルに詰まる事が有ります。供給圧力を上げても刃具折れ検
イッスがーの効果きま
2
の様に検出
ポート側へ3方弁設けてださい。3方弁のオリフィスはφ2.5以上使用してくさい
14
図―2 3方電
弁を利用したブロー回路 推奨機器:
M3PB210
8)配管は内径φ4、外径φ6を使用してください。また、3,4,5連使用の場合、各ノズルの
噴射をできるだ均等流すことを心がけてくさい。分岐方法は―2の様に本配管を外
径φ8、内径φ6とし、ループ回路を形成してくだい。
9)出力形態には
NPN
対応と
PNP
対応の2種類を用意しています。ご発注時には間違いのないよう
ご注意ください
10)刃具折れ検出スイッチの信号は次の通りです。
ドリル
状 態 ドリル有り ドリル無し
エア停止 ランプ消灯、出力OFF
ランプ消灯、出力OFF
エア供給 ランプ消灯、出力OFF
ランプ点灯、出力ON
●基本路(図―1)ニール付電磁弁を使用する合エアは微風です常時エア供給とな
ます。ニードル付電磁弁が
OFF
でも刃具折検出スッチはエア供給状態作動することが
あります。
11)標準対向ノズルを使用した場合の推奨供給圧力は100kPaです。標準ノズル検出幅32㎜よ
大きくなる場合は対向ノズル形状および空気回路についてご相談ください
12)・検出時のみエアを流す場合
エアを流す時間は最小2秒としてください。また電磁弁解放後安定時間1秒は信号を取り込
まないでください。残り1秒が判定時間となり、ドリル正常で信号はOFFとなります。
・連続エアを流す場合
応答時間は配管長および供給圧力によって異なりますが、約0.2秒です。だだしデュエル
タイムは0.5秒を目安としてください。
13)刃具折れスイッチは誤配線や過電流による破損を防止するため、容量性負荷を持続
する場合は、リレーを設けてください。
15
TLPS刃具折れ検出スイッチタイムチャート
16
3.操作に関する事項
3.1 調整方
3.1.1 刃先検出の調整順
1)工場出荷時、調整ニードルは回転数表示0回転、回転角0に合わせてあります。
2)エアを供給してください。表示ランプはOFF(消灯)しています。
3)ドリル無しの状態で調整ニードルのつまみ回転の数値が上がる方向(開)に回し、OFF⇒
ONの切り替わりA点を求めます。
4)ドリル先端1㎜をノズル部に入れ(OFF状態になります。)さらに数値の上がる方
(開)に回しOFF⇒ONの切り替わり点B
を求めます
●先端1㎜以上もしくは標準ノズルを使用した場合B
点が見つからないことがあります。そ
場合、A点から半回転(50目盛)進め、設定点C点としてください。
5)回転数が下がる方向(閉)に回し、ON⇒OFFの切り替わりB点を求めます。A点からB
点の回転数を数えれば調整範囲がわかります。
6)調整ニードルを閉方向に回し、A点とB点の中間点に入れます。この位置をC点とします。
●C点位置がB点に近けば信号はONに成り易、反応時間は速い面、復帰に時間が
かります。A、B間の中間に調整点Cを設けると安定した検出が
行えます。
7)調整完了後ロックしてください
調整ニードルつまみ
●回転数の両端では無理につまみを回さないでください。最大回転数は約10~14回転です。
17
3.1.2 簡易調節
番号 ノズル単品形番 ノズル間距 適用ドリル径 ニードル回転数の目安
TLPS-J310
5㎜
φ0.3~3 1.8~2.2回転
TLPS-J510
12㎜
φ1~10 2.3~2.7回転
TLPS-J0715
32㎜
φ3~30 5.3~5.7回転
注:回転数は供給圧力100kPa、管長5m時の参考値です。
3.2 使用方法
1)刃具折検出スイチを落したり、つけたり、いたすると刻まれた目検出離の
係が変化してしまいます。十分に注意して取り扱ってください。
2)刃具折れ検出スイッチ1個に対し検出ノズル1個で使用してください。
3)作業開始直後はノズルより浸入した切削水が配管に貯まり、しばら
ON
になる場合がありま
す。切削水が検出エアによって排出されてから機械を動作させてください。
4)ノズル詰まった合はモタ圧力計針が圧力のい位で止まり、0に戻りまん。
具折検出スイッチ側の管を外し、エアーガンブローを行って詰った異物を吹き飛
してださい。それでも物が取れない時は先端検出ノズルを針等突つくなどして除
してください。
5)刃具折れ検出スイッチの信号が
ON
または
OFF
を連続で発信する時は異常とみなしてください。
異常信号は下記の表のようになります
状態 連続
OFF
の場合 連続
ON
の場合
原因 ・エア無し
・調整不良
・噴射ノズルの詰まり
・配管からのリーク
・断線
・内部回路の故
・刃具折れ検知
・調整不良
・受圧ノズルの詰まり
・配管の折れ曲がり
・内部回路の故
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