3M Petrifilm™ E. coli/Coliform Count Plates 取扱説明書

  • こんにちは!3M Petrifilm E. coli / Coliform Count Plate の製品説明書の内容を読み終えました。このプレートを使用した大腸菌および大腸菌群の検出、計数方法、保管方法、廃棄方法など、あらゆる質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • このプレートでE. coli O157を検出できますか?
    使用できる希釈液は?
    コロニーの計数方法を教えてください。
    保管方法は?
    廃棄方法は?
E. coli / Coliform Count Plate
Test pour la numération des E.coli et Coliformes
E. coli und Coliforme Zählplatte
Piastra per il conteggio di E. coli e Coliformi
Placa para recuento de E.coli y Coliformes
E. coli / Coliform Telplaat
Odlingsplatta för E. coli och koliforma bakterier
E. coli / Coliform Tælleplade
for E. coli- / koliforme bakterier
E. colin ja koliformien kasvatusalusta
Placa para Contagem de E. coli / Coliformes
Πλακίδιο Καταμέτρησης E. coli / Κολοβακτηριδίων
Płytka do oznaczania liczby E. coli / Coliform
Тест-пластина для подсчета E. coli и колиформных бактерий
E. coli / Koliform Sayım Plakası
E.coli
および大腸菌群数測定用プレート(ECプレート)
大肠杆菌
/大肠菌群测试片



󺟏󻱴󺊯
󺟏󻱴󺊯󺈿󽴔󼋰󻳤󻭸󽴔󼧛󺳗󻱃󼞇
EN
FR
DE
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ES
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NO
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PT
EL
PL
RU
TR
JA
ZH
TH
KO
6404/6414/6444
Product Instructions
EC
E. coli / Coliform Count
(日本語)
1
JA
発行日: 2015-08
製品情報
E.coliおよび大腸菌群数測定用プレート(ECプレート)
製品の概要および用途
3M™ペトリフィルム™
E. coli
および大腸菌群数測定用(EC)プレートは、改良型バイオレットレッド胆汁(VRB)培地、
冷水可溶性ゲル化剤、コロニーを測定しやすくするためのグルクロニダーゼ指示薬である5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリ
ル-D-グルクロニド(BCIG)およびテトラゾリウム指示薬が含まれている、できあがり培地です。 3MペトリフィルムEC
プレートは、食品や飲料中の
大腸菌(E. coli)
および大腸菌群数の測定用に使用します。 3MペトリフィルムECプレー
トは滅菌されていませんが、汚染除去処理済みです。 3Mの食品衛生部門は、設計および製造に関して国際標準化機構
(ISO)9001の認証を受けています。 3MペトリフィルムECプレートは、あらゆる食材、食品製造工程、検査プロトコ
ル、あらゆる菌株について評価は行っておりません。
安全性
3MペトリフィルムECプレートをご使用になる前に、本書に記載のすべての安全情報をお読みになり、よく理解し遵守し
てください。 また、これらの情報は大切に保管してください。
警告: 回避できない場合、死亡または重篤な傷害や、物的損害が発生する可能性のある危険な状況を示します。
W警告
本製品を、
E.coli
O157の検出に使用しないでください。これは、ほとんどのO157株は
E.coli
の非定型であることが理
由です。たとえば、O157株はグルクロニダーゼ陰性であり、青色に発色されないため、3MペトリフィルムECプレート
では検出されません。
バイオハザードや環境汚染への曝露に伴う危険を回避するために:
バイオハザード廃棄物に関する現行の産業基準や地域の規制に従って廃棄してください。
汚染された製品の流出に伴う危険を回避するために:
本書に記載の製品保管方法に従ってください。
使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
細菌感染や作業場の汚染に伴う危険を回避するために:
3MペトリフィルムECプレートによる検査は、熟練した微生物管理者の管理下で適切な設備のある検査室にて実施して
ください。
検査実施担当者に現行の適切な検査技術を身につけるように指導してください (例:GLP
1
、ISO 17025
2
、ISO 7218
3
)。
結果の誤解釈に伴う危険を回避するために:
3Mは、3MペトリフィルムECプレートの食品および飲料以外の分野における使用について検証しておりません。 たと
えば、3Mは、3MペトリフィルムECプレートの水や医薬品、化粧品の分野における使用について検証しておりません。
3MペトリフィルムECプレートをヒトや動物の臨床診断に使用しないでください。
3MペトリフィルムECプレートで、菌種の特定はできません。
その他の情報については製品安全データシートをご覧ください。
具体的な用途や手順についてご質問がありましたら、当社のウェブサイト(www.3M.com/foodsafety)をご覧いただく
か、3M販売担当者またはお近くの販売店までお問い合わせください。
客様の使用責任
お客様は、使用前に添付文書おび製品情報熟読情報に精通責任があ詳細には、当社
www.3M.com/foodsafety覧いただお近3M販売担当者たは販売店お問合わせださい。
検査方法を選択際には、方法、検査プロル、ルの準備、扱いび検査手技なの外的要因が
結果に影響認識が重要
お客様の基準を満た適切な食材おび菌株を用いた十分な数のルを評価ための検査方法または製品を
は、お客様の責任と
た、の検査方法結果が顧客いは供給業者の要求を満たかにお客様の判断
の検査方法使用た場合3M食品衛生管理製品を使用た結果検査使用た食材たは工程中
を保するものではありません
(日本語)
2
JA
保証の限定/限定救済策
個々の製品ージの限定保証条項に明示場合を除き3Mは明示たは黙示問わず商品性たは特定の目的
への適合性に関保証を含むれに限定れな種類の保証も負いかね3M食品衛生部門の製品に欠陥が
た場合、3Mまたは取扱販売店で交換は返品処理を対応は上記のただ製品の欠陥が
疑わ場合は、判明た時点か60日以内に3Mに通知製品を3Mに返送必要があ返品可否に
はカお電話連絡いただお近の3M食品衛生部門お問いわせい。
3Mの保証責任範囲
3Mは、直接的間接的、特殊、偶発的たは必然的利益損失を含むれに限定れな損失に対の責
任を放棄かな場合に法的理論に3Mの保証責任範囲は、欠陥た製品の購入
を超ありません
保管
未開封の3MペトリフィルムECプレート包装パウチは、8°C以下の温度で冷蔵または冷凍して保管してください。 ご使用
の際には、開封前に製品を室温に戻してください。 未使用の3MペトリフィルムECプレートは包装パウチに戻してくださ
い。 包装パウチの開口部を折り、粘着テープで封をしてください。 湿気を避けるために、開封した包装パウチは再冷蔵
しないでください。封をした包装パウチは、乾燥した冷暗所で保管し、4週間保管できます。 封をした3Mペトリフィル
ムECプレートの包装パウチは、検査室が25ºCを超え、相対湿度50%を超える場合には、冷凍庫で保管することをお勧め
します(下記参照)。(空調管理された施設を除く)
一度開封したプレートを冷凍保存する場合には、密封可能な容器に3MペトリフィルムECプレートを入れてください。 冷
凍された3MペトリフィルムECプレートを使用する場合には、容器を開け、必要な数のプレートを取り出し、残ったプレ
ートは密封可能な容器に速やかに戻し、冷凍してください。 使用期限が過ぎた3MペトリフィルムECプレートは使用しな
いでください。 一度開封したパウチを冷凍保存する場合には、自動除霜機能のある冷凍庫には保管しないでください。
除霜サイクルにより繰り返し湿気にさらされると、プレートが損傷する場合があります。
3MペトリフィルムECプレートが変色している場合は、使用しないでください。 使用期限と製品ロット番号は、3Mペト
リフィルムECプレートの包装パウチごとに記載されています。 なお、ロット番号は、各3MペトリフィルムECプレート
にも記載されています。
廃棄
使用済みの3MペトリフィルムECプレートには、バイオハザードをもたらすおそれのある菌が混在している場合があります。
現行の廃棄基準に従って廃棄してください。
使用方法
検体の準備
1. 適切な滅菌希釈液をご使用ください。
バターフィールドリン酸緩衝希釈液
4
、0.1%ペプトン水、ペプトン塩希釈液、quarter-strength Ringer’s溶液、生理食
塩水(0.85~0.90%)、重亜硫酸塩無添加リージンブロスまたは滅菌水。
クエン酸塩、重亜硫酸塩またはチオ硫酸塩を含有する緩衝液は、菌の成育を阻害する可能性があるので3Mペトリフィ
ルムECプレートに使用しないでください。標準手順にクエン酸緩衝液が指定されている場合には、上記いずれかの緩
衝液を使用し、40~45°Cに加温して使用してください。
2. 検体をホモジナイズしてください。
3. 菌の最適な成育を確実にするために、検体懸濁液のpHを6.6~7.2に調整してください。 酸性の検体は、1
N
NaOHを用
いてpHを調整します。 アルカリ性の検体に対しては、1
N
HClでpHを調整します。
プレートへの接種
1. 3MペトリフィルムECプレートを平らなところに置きます。
2. 上部フィルムを持ち上げ、ピペットを接種領域に対して垂直に使いながら、検体懸濁液1 mLを下部フィルムの中央部
に接種します。
3. 気泡が入らないように、上部フィルムを検体の上にゆっくりと戻します。
4. 3M™ペトリフィルム™スプレッダーの平らな面を下にして、プレートの中央に置きます。 3Mペトリフィルムスプレッ
ダーの中央を軽く押し、検体を均等に広げます。 ゲル化されるまで、3MペトリフィルムECプレートの成育域全体に
広げます。 フィルム上で3Mペトリフィルムスプレッダーをすべらせないでください。
5. 3Mペトリフィルムスプレッダーを取り外し、3MペトリフィルムECプレートをそのまま1分以上置いて、ゲル化させます。
培養
3MペトリフィルムECプレートの上部フィルム(透明フィルム側)を上にして、水平な場所で培養します。20枚まで重ね
て培養できます。 各施設の現行の参照方法に応じて、適した培養時間と温度を選択できます。例については、「妥当性
が確認された方法」の項を参照してください。
(日本語)
3
JA
判定
1. 3MペトリフィルムECプレートは、標準的なコロニーカウンターか拡大鏡(照明付き)を用いて測定できます。 周り
の白い枠の上のコロニーは数えないでください。 作業中に混入した気泡も数えないでください。
3MペトリフィルムECプレート上に生じた
E. coli
コロニーの判定は、次の手順に従ってください。
AOAC O󼴫cial Methods(998.08および991.14) – 大きさや色の濃さにかかわらず、気泡を伴う青色から赤色がかった
青色のコロニーは、
E. coli
と確認されたものとして数えます。 青色で気泡を伴わないコロニーは、
E. coli
として計測
しません。
その他の大腸菌群のコロニーは赤色で、コロニーと気泡との距離が1コロニーの直径の範囲内に気泡を伴います。 気
泡を伴わないコロニー(コロニーと気泡との距離が1コロニー直径分より離れている場合)は、大腸菌群として計測し
ません。 総大腸菌群数は、24時間の時点で気泡を伴う赤色と青色のコロニーを測定します。 妥当性確認された方法の
培養時間内であれば、気泡を伴う青色のコロニーが確認された場合、このコロニーは
E. coli
として確認されたものと
して測定します。
W警告
本製品を、
E.coli
O157の検出に使用しないでください。これは、ほとんどのO157株は
E.coli
の非定型であることが理
由です。たとえば、O157株はグルクロニダーゼ陰性であり、青色に発色されないため、3MペトリフィルムECプレート
では
E.coli
として解釈されません。
2. 成育域は約20 cm
2
です。 1プレートにつき150個を超えるコロニーが存在する場合、1ヵ所以上で1cm2当たりのコロニー
数を測定して、推定値を算出できます。 1cm2当たりの平均値を20倍して、プレート全体のコロニー数を推定します。
3. コロニー数が多すぎると、3MペトリフィルムECプレートには、以下の特徴が1つ以上見られます。 ①小さいコロニー
が多数あり、ゲルの色が濃くなること、②多数の気泡があること。
E. coli
の菌数が多数の場合、成育域全体が青く変
色し、大腸菌群(
E. coli
以外)の菌数が多数の場合、成育域が濃い赤色に変色します。 このような現象が見られた場
合、測定不能多数(TNTC)として記録します。 もし、実数が必要な場合には、さらに希釈を行ってください。
4. 必要に応じ、コロニーを個別に検査します。 適切な検査技術に従って上部フィルムを開け、ゲル部からコロニーを釣
菌します。 規定の手順に従い検査してください。
5. 培養器から取り出してから1時間以内にプレートの測定を行えない場合は、プレートを密封容器に入れて冷凍保存し測
定することできます。保存は-15°C以下の温度で、1週間以内としてください。
詳細については、「3M™ペトリフィルム™
E. coli
および大腸菌群数測定用プレート解説書」を参照してください。具体的
な用途や手順についてご質問がありましたら、当社のウェブサイト(www.3M.com/foodsafety)をご覧いただくか、3M
担当者またはお近くの販売店までお問い合わせください。
妥当性確認された方法
AOAC®O󼴫cialMethods
SM
(998.08 Con󼴩rmed
Escherichia coli
Counts in Poultry, Meats and Seafood, Dry
Rehydratable Film Method)
3MペトリフィルムECプレートを35°C±1°Cで24±2時間培養します。
AOAC®O󼴫cialMethods
SM
(991.14 Coliform and
Escherichia coli
Counts in Foods, Dry Rehydratable Film Methods)
大腸菌群数は、3MペトリフィルムECプレートを35ºC±1ºCで24時間±2時間培養します。
E. coli
は、3MペトリフィルムECプレートを35ºC±1ºCでさらに24時間±2時間(合計48時間±4時間)培養します。
参考文献
1. U.S. Food and Drug Administration. Code of Federal Regulations, Title 21, Part 58. Good Laboratory Practice for
Nonclinical Laboratory Studies.
2. ISO/IED 17025. General requirements for the competence of testing and calibration laboratories.
3. ISO 7218. Microbiology of food and animal feeding stu󼴨s – General requirements and guidance for
microbiological examinations.
4. FDA. Bacteriological Analytical Manual (BAM), 8th Edition, Revision A, 1998. Reagents Index for BAM found at:
http://www.fda.gov/Food/FoodScienceResearch/LaboratoryMethods/ucm055791.htm.
5. ISO 6887. Microbiology of food and animal feeding stu󼴨s – Preparation of test samples, initial suspension and
decimal dilutions for microbiological examination.
記号の説明
www.3M.com/foodsafety/symbols
AOACはAOAC INTERNATIONALの登録商標です。
O󼴫cial MethodsはAOAC INTERNATIONALのサービスマークです。
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