NTN K-ECF25 / K-ECH45 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!NTN K-ECF25とK-ECH45小型周波数可変コントローラの取扱説明書の内容を理解しており、この機器に関するご質問にお答えできます。安全上の注意、接続方法、機能設定、トラブルシューティングなど、このマニュアルに記載されているあらゆる情報についてご質問ください。
  • 電源をONにした直後に表示されるバージョン情報はどこで確認できますか?
    このコントローラはどのようなパーツフィーダに使用できますか?
    過負荷保護機能はどのように動作しますか?
    多段速機能とは何ですか?
    パネルロック機能はどのような場合に役立ちますか?
1
]
取扱説明書
(保証書付き)
小型周波数可変コントローラ
基本タイプ
K-ECF25(制御容量2A)
K-ECH45(制御容量4.5A)
はじめに
このたびはNTN小型周波数可変コントローラ(基本タイプ)をお買い上げいただきありがとう
ございます。本コントローラを正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に必ずこの説明書を
精読してください。なお、この取扱説明書(保証書付き)は最終ご需要先まで必ずお届けください。
また、使用する方は、お読みになった後もいつでも確認できますよう、すぐに取り出せる場所に大
切に保管してください。
1.ご使用の前に
本器を安全にご使用いただくために、また、
機能を十分ご活用いただくために、下記およ
び次頁以降の注意事項をお守りください。
本器がお手元に届きましたら、輸送中におい
て破損がないかを点検してください。万一、
破損等の不具合が見つかった場合は、最寄り
の営業所にご連絡ください。
このコントローラはNTN製電磁式パーツフ
ィーダ専用です。適用本体以外への使用、お
よび仕様範囲を越えた使い方はしないでくだ
さい。故障の原因となります。
本取扱説明書で使用している「パーツフィー
ダ」とは、ボウルフィーダや直進フィーダ等
の総称を意味します。
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.ご使用の前に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.安全上のご注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2~4
3.機能と特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4.外観と各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5.取付け方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6.はじめて使用する場合 ・・・・・・・・・・・・・・・
7.入出力の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・ 9~20
8.運転・調整の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・ 21~26
9.ファンクション機能の設定方法 ・・・・・・・・・・ 26~37
(F-Vカーブについて) ・・・・・・・・・・・ 38
10.保護・警報機能について ・・・・・・・・・ 39~40
11.トラブルの場合 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41~42
12.仕様(外形寸法) ・・・・・・・・・・・・・・・ 43~44
(配線参考図) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
ページ
目 次
ご使用になる前に
この取扱説明書を最後までお読みの
うえ正しく作業してください。
PMPC034-d
K-ECF25
V.F. CON TROLLER
RUN
JAPAN
AC100-1 15/200-230V  50/60Hz  2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
K-ECH45
V.F.CONTROLLER
RUN
JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 4.5A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
ECF25 ECH45
この取扱説明書は、バージョン02.0以降に対応していま
す。電源をONにした直後に表示されるバージョン情報を
確認の上、ご利用ください。(P.22 参照)
2
2.安全上のご注意
安全に関してはユーザ自身の責任も重大となります。本説明書をよく読んでから
ご使用を開始してください。また、コントローラを正しく安全に使用していただく
ために、本体の警告注意ラベルには必ず従うとともに、次の安全上の注意事項も
必ずお守りください。
危険
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能
性が非常に高いと想定される内容を示しています。
警告
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能
性が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性及び物的
損害のみの発生が想定される内容を示しています。
危 険
操作パネルのLED表示が消灯するまでは絶対に作業はしないでください。作業は
電源OFF後、2分以上経過してから行ってください。
感電の恐れがあります。
パネルを開いたままでの運転は絶対に行わないでください(非常時を除く)また、
パネルを開く場合は、必ず電源を切ってください。
感電やショートして発火する恐れがあります。
一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの配線作業は絶対に行わないで
ださい。
感電やショートして発火する恐れがあります。
本コントローラはNTNーツフィーダ(電磁式振動部品供給機)専用の制御装置
です。圧電型パーツフィーダや単相モータなど、他の用途には使用できません。
ショートして発火する恐れがあります。
警 告
必ずコントローラおよび本体のアース線を接地してください。
アースをしないと感電の恐れがあります。
爆発・引火性のガスや液体のある場所では絶対に使用しないでください。
火災の原因になります。
修理技術者以外の人は、絶対に分解したり修理・改造は行わないでください。
発火したり、異常動作してけがをすることがあります。
3
警 告
水や油その他薬品類などが掛かる場所や、屋外あるいは高温多湿な場所での使用はしない
でください。
感電や火災、故障の恐れがあります。
配線を傷つけたり、引張ったり、無理に曲げたりしないでください。また、配線上に重い
物を載せたり、挟み込んだりすると、配線が破損し、火災・感電の原因となります。
コントローラに通電中は、停止中でもコントローラの出力端子には触れないでくださ
い。
出力端子には最大で交流 200V が出力されるため、感電の恐れがあります。
出力端子(1,2)に交流電源を接続しないでください。
火災・故障の原因となります。
木屑油などの異物や可燃物などがコントローラの中に入らないようにしてください。
また、コントローラを布で覆うなど放熱性を損なうようなこともしないでください。
火傷や火災などの事故の恐れがあります。
濡れた手でスイッチを操作しないでください。
感電の恐れがあります。
指定された電圧以外では使用しないでください。
火災・故障の原因となります。
ヒューズを交換する場合は、必ず一次側の電源またはメインブレーカを切ってください。
感電の恐れがあります。
注 意
コントローラBOXの放熱フィンおよびその周囲は高温(50~70℃)となる場合がありま
す。火傷の恐れがありますので注意してください。また、周囲に必ず放熱用スペースを設
けてください。(P.7 参照)
電源の「ON」「OFF」を頻繁に行わないでください。
コントローラが故障します。
(P.13 7.-(4)外部制御入力の配線の項を参照してください。
電源の「ON」「OFF」を短時間で繰り返し行わないでください。
大きな突入電流が流れ、コントローラが故障する可能性があります。
4
注 意
振動や衝撃のある場所には設置しないでください。
コントローラが故障します。
絶縁耐圧試験およびメガーテスト(絶縁抵抗計による絶縁抵抗の測定)を行う場合
は下記欄外の注意書きを参照願います。
間違えますとコントローラが故障します。
電源OFF後に表示データの切替えやファンクション設定などの操作は行わない
でください。(電源スイッチOFFからLEDが消灯するまでの間)
次の電源投入時にEr2で停止することがあります。
電源には接地相と非接地相の区別があります。電源の接地相側を確認し、必ずコントロ
ーラの指定端子を接地相側に接続してください。(P.11 参照)
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
コントローラの一次電源側には地絡保護のため漏電遮断機または漏電検知器を設け
ください。特に接地相への接続ができない場合は必ず取付けてください。
配線が地絡した場合火災を起こす可能性があります。
ボウルに溶接をする場合は、必ずボウルの金属部分に溶接機のアースクリップを確実に
接続してください。溶接用のアースが不確実ですと、本体とコントローラを接続してい
るアース線が焼損し、感電や漏電およびコントローラ焼損等の恐れがあります。
コントローラの一次電源側またはメインブレーカを切らないままでの溶接作業はし
いでください。コントローラが故障する可能性があります。
使用する電圧、電流、環境に合わせて適切なケーブルを選択・使用してください。
間違ったケーブルを使用すると漏電や火災の恐れがあります。
運転中に電源を遮断しても直ぐに停止しません。また、ラン/ストップキーは機能設定
をした時のみ有効となっていますので、外部から運転を制御している場合に緊急停止す
る場合は、外部制御信号を使って停止させてください。
F/Vカーブおよび定格電流の設定は本体を運転する前に行ってください。
設定を間違えるとマグネットが焼損する恐れがあります。
損傷したり、部品が欠けているコントローラを据え付けたり、運転することがない
ようにしてください
けがの恐れがあります。
コントローラまたはコントローラに接続されている配線や機器類からノイズが発生
ます。周辺の機器やセンサが誤動作しないように注意してください。事故の恐れがあり
ます。
※注意:絶縁耐圧試験は、AC ライン-アース間は AC1500V、DC ライン-アース間は DC500V 以下で
実施してください。漏れ電流は 10mA 以下です。また試験時は内部のコンデンサに高圧が
充電されます。感電しないように十分注意して下さい。
5
本取扱説明書にでてくる用語について
1.「パーツフィーダ」とはボウルフィーダや直進フィーダ等の総称を意味し、全てNTN製品のみ
を対象としています。
2.単に本体と表記されているものは、「パーツフィーダの振動本体」のことを指します。
3.単にLEDと表記されているものは、操作面のデータ表示部(P.6 参照)のことを指します。
4.「運転中エアブロー」などNT独自の用語が使用されています。動作の詳細についてはNTN
までお問い合わせください。
3.機能と特長
(1) マイクロプロセッサによる高精度なデジタル制御
各種設定、動作をデジタル制御していますので、高精度、高安定度な制御を実現すると同時に
設定値がデジタルで表示されますので、再設定する場合も簡単にできます。
(2) ワイド入力「幅広い電源電圧に対応」
入力電圧範囲は AC100~115/200~230V±10%(50/60Hz±10%)で、出力電圧は電源電圧に応
じて自動的に 100V 出力または 200V 出力に切り替わります。AC100V 入力で AC200V 出力が必要
な場合はAC100V電源ユニットK-UE083付きに変更願います。
(3) 過負荷保護(P.19、P.30 ファクションJ01の項を参照)
接続する負荷の定格電流を設定すると、この電流値を越えないように出力電圧を自動制御しま
す。この機能が動作中はLEDが出力電圧値とOLの交互表示となり、注意を促します。もし、
出力電圧を 20V 以下まで下げても解決できない場合は、運転を停止して異常信号(OLの連続
点灯)を出します。この機能は定格電流の設定値が 0.2A(ECH45は 0.5A)以上の場合に
適用できます。0.2A(ECH45は 0.5A)以下でも設定できますが、不正確となります。
(4) 多段速機能(P.18、P.35 ファンクション H11~17、P.37 参照)
内部に3種類の速度データを記憶し、外部からの切替え信号で速度を変更することができます。
また、アナログ電圧によって無段階(1V 単位)に出力電圧を制御することもできます。
(5) 保護機能の充実
出力短絡や地絡*1、過負荷、電源電圧の低下*2 などの際に運転を停止して、コントローラや周
辺の機器、回路装置を保護します。
*1 本コントローラでの地絡とは出力側でのアースとの短絡を意味します。内部回路での地
絡や漏電に対する保護はできませんのでご注意願います。
*2 電源電圧が低下した場合はLVを表示して運転を停止しますが、電源電圧が復帰した場
合はコントローラも自動的に復帰します。運転条件が揃っている場合は運転を開始しま
すのでご注意願います。
(6) パネルロック(P.36 参照)
操作パネルによる操作を必要に応じて禁止できます。作業者による誤操作や接触等による意図
しない設定の変更などを排除できます。制限する範囲に応じて操作ロックとつまみロックの2
種類を搭載しています。
(7) エアブロー用タイマと入出力端子の装備(P.15~17、P.33~P.34 参照)
エアブロー用ソレノイドバルブの制御回路を標準搭載していますので、運転中エアブローや2
列ANDエアブローなどの制御も簡単に利用することができます。
(8) ワーク不足検出機能(P.19、P.34~35 ファクション H08~H10 を参照)
ワーク不足検出タイマを搭載しています。
6
4.外観と各部の名称
下記図はK-ECF25で説明していますが、部品レイアウトはK-ECH45も同じです。
(1)外観図(寸法については P.44 を参願います)
(2)端子台部分(パネルを開いたところ)
端子台レイアウト(拡大図)
端子名称は基板に印刷してあります。
K-ECF25
V.F. CONTROLLER
RUN
JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
速度調整つまみ
操作パネル
警告シール
電源スイッチ
ゴムブッシュ
ケーブルグランド
製造番号(Ser.№) 取付足
信号用端子台
電力用端子台
アースバー
データ表示部
運転中表示灯
信号用端子台 電力用端子台
運転中信号
アラーム信号
異常信号
出力
電源
ヒューズ
Y1A
Y1C
AL1
C1
EM
C2
1
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
P0
24V
P1
24V
P2
外部制御入力
センサ入力
速度切替入力
アナログ入力
バルブ制御出力
ECF25/3A
ECH45/5A
7
5.取付け方法
(1)取付け場所
振動のない金属(不燃物)などの堅固な物に取付けてください。
放熱性を損なわないよう、必ず周囲にスペースを設け、且つ垂直に取付けてください。
油脂類や薬品類などがBOXの樹脂部や塗装、ケーブルなどを傷める場合があります。
れらの液体やミストなどが直接コントローラに掛からないようにしてください。
(2)取付穴と周囲のスペース
コントローラの取付けに関する寸法は下図を参照願います。また、コントローラ周囲には
放熱のため下図に示す間隔をあけてください。(単位:㎜)
取付寸法 周囲との間隔
高温部の近く
横向きにする
木材
水平にする
液体がかかる
上下逆さにする
正しい取付け
振動や衝撃のある場所
K-ECF25
V.F. CONTROLLER
RUN
JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
60(82)
30(60)
140
160
170
2-φ5
5
15
30(60)
2-R2.5
K-ECF25
V.F. CONTROLLER
RUN
JAPAN
AC100-115/200-230V 50/60Hz 2A
FUNC
RESET
DATA
ENTER STOP
JOG
RUN
l
0
RoHS
取付面
30
60
510
( )内はECH45の寸法です。
15
(
12.5
)
コントローラをボウルフィーダのベースに取り
付ける場合は、別途オプションユニットをお買
い求めください。
ベース取付け金具:K-PZ0466
詳細はNTNまでお問い合わせください。
8
6.はじめて使用する場合
コントローラをご購入後はじめて使用する場合は、下記に従い入出力の接続や各種機能の設定を行
ってください。
完成品として購入いただいた場合の設定等は不要ですが、運転前に必ず接続と設定を確認頂くよう
お願いします。
運転までの流れ
1.入出力の接続
ご使用いただくパーツフ
ィーダや入出力信号線等
を接続してください。
4.周波数調整
パーツフィーダの振幅が
適正となるように周波数
調整を行います。
5.速度(電圧)調整
速度調整つまみで適正な
振幅が出るように電圧調
整します。
2.ファンクション設
ご使用条件に合わせ、ファ
ンクション機能の設定を
行います。
3.運転
運転信号を入力し、運転を
開始します。
<基本的な接続>
・電源の接続→P. 11
・負荷線(パーツフィーダ)の接続→P. 1 2
<使用条件による接続>
・外部制御入力→P. 1 3 P.14
・センサやバルブ等の接続→P. 1 5 P.17
P. 9 以降を参照
P. 2 3 を参照
適正範囲
周波数(Hz)
共振点
運転周波数を手動
で、適正範囲に設定
します。
P. 2 5 を参照
避けてく
ださい
定マーク
速度調整つまみを時
計方向へ回すと振幅
(電圧)が上がりま
す。
P. 2 6 以降を参照
P. 2 3 を参照
<機能設定(Jグループ)>
・定格電流の設定 J01
・運転方式の設定 J02
・F-Vカーブの設定 J04 など
<データ設定(Hグループ)>
・センサ入力論理 H00,H03
・センサ用タイマ H01、H02 など
貴社より運転信号を入力している場合は、運
転を開始してください。
9
7.入出力の接続方法
外部接続図(次頁のブロック図も参照願います)
(各配線の詳細は下記の注意書きに説明先のページ
を記入してありますので参照願います。
注意
配線方法および配線時の注意事項は P.2~4 の安全上の注意事項と下記の各項目ごとの説明書
きを参照願います。
電源の配線 P.11 「電源への接続」の項を参照
*2 負荷の配線 P.12 「負荷線の接続」の項を参照
*3 外部制御信号の配線 P.13~14 「外部制御入力の配線」の項を参照
*4 オーバフローセンサの配線 P.15~17 「センサ・ソレノイドバルブの接続」の項を
参照
*5 運転中信号の取り出し P.19 「運転指示出力の配線」の項を参照
*6 その他 多段速制御 P.18 「多段速機能」の項を参照
バルブ配線 P.16~17
アラーム・異常信号 P.19
※次ページ以降の入出力の接続方法ではECF25を基本として説明していますが、ECH45
も同じ仕様となります
注 意
使用するケーブルの種類とサイズは
使用条件および環境に応じて適切な
タイプを選定してください。
危 険
配線作業は必ずメインブレーカを切っ
てから行うこと。感電する恐れがあり
ます。
単相交流電源に接続する。
振動本体の電圧に合わせ、
AC100115V まは AC200
230V に接続してください。周
波数は 50/60Hz 兼用です。
緑または緑/黄はアースに接
続すること。
パーツ
フィーダ
電源ケーブル
ワーク確認
 センサ
*1
*2 *4
【端子台の並び】
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
P0
24V
P1
24V
P2
Y1A
Y1C
AL1
C1
EM
C2
1
*1
*2
*3
*4
*5
*6
*6
*6
信号用端子台 電力用端子台
運転中信号
電源
負荷
異常信号
アラーム信号
外部制御信号
センサ信号
速度切替信号
アナログ信号
バルブ制御信号
10
コントローラブロック図(配線は前頁と最終頁を参照願います)
*1 上図の端子の並びは実際の端子配列とは順番が違います。
*2 入力回路の0Vおよび入出力回路の24Vは全て共通です。
*3 IN1、IN2、B1、B2 の入力回路および P0、P1、P2 の出力回路の回路構成はそれぞれ
同じ回路構成となっています。
(1)パネルを外す
①操作パネルを固定しているビスM3-2本
を緩め操作パネルを外してください。脱落
防止になっていますので、3~4回転させ
ればビスは外れます。回し過ぎると抜ける
可能性があります。
②操作パネルは、内部のメイン基板とケーブ
ルで接続されています。操作パネル側のコ
ネクタを引き抜いて操作パネルを外して下
さい。
注)操作パネルを接続したまま配線作業をおこ
なうと、メイン基板側コネクタに負荷がか
かり接触不良の原因となります。必ず操作
パネルからケーブルを外し、配線を行って
下さい。
危 険
配線作業は必ずメインブレーカを切
ってから行うこと。
電源
スイッチ
FUSE
3A(ECF25)
5A(ECH45)
出力
直流電源
BOX
L
N
12C1EM C2
Y1C
Y1A
Relay
コントローラ K-ECF25(ECH45)
インバータ
 回路
AL1
Relay
制御信号出力
(ねじ端子台)
BOX
}
制御回路
0V
+24V
IN2
IN1
+V
X1
(実際の端子配列とは順番が違います)
}
B1
B2
A1
P0 P1 P2
制御信号出力
(ばね式端子台)
+24V
3.3k
3.3k
10k
アナログ入力
(ばね式端子台)
0V
負荷
}
}
CPU
K-ECF25
JAPAN
①緩める
*3
*2
ケーブル
コネクタ
②コネクタを
引き抜く
操作パネル
11
(2)電源への接続
端子台レイアウトの詳細は
P.6、P.9 を参照願います。
電源ケーブルを単相電源に接続します。このとき地
絡に対する保護のため、N端子(リード線色白また
は黒2)を必ず接地相側に接続してください。
AC100V 電源に接続した場合、出力も AC100V になり
ますのでご注意願います。AC100V 入力で AC200V 出力
にしたい場合は AC100V 電源ユニット付きコントロー
ラへの変更が必要となります。詳細はNTNまでお問
い合わせください。
端子台名称 リード線色 備 考
赤または黒1 非接地側
白または黒2 接地側 単相電源
アースバー 緑または緑/黄 アース
注1 パーツフィーダ用コントローラは必ず商用電源または正弦波電圧出力の電源に接続するこ
と。正弦波PWMインバータなど高調波を含んだインバータの出力側には接続しないでくだ
さい。コントローラが故障します。
注2 コントローラの一次側には地絡事故防止のため、必ず漏電検知器または漏電遮断機を設置し
てください。定格電流は P.43 の仕様の項を参照してください。
注3 電源線は長さを 10m 以下としてください。また 3m 以上の長さにする場合は 2.5mm2以上のサ
イズのケーブルを使用(一次側ブレーカとの保護協調にも注意)してください。電源線を接
続する場合は左側面のカバーを外す必要がありますので、コントローラの内容を熟知した技
術者が行ってください。また、コントローラ端子台への接続は丸型圧着端子(端子ねじM3)
を使用してください。
注4 変圧器を使用する場合は次ページ下欄の「トランス使用上の注意」も参照願います。
注5 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること。接地が不完全
ですと感電する恐れがあります。
注6 電源ラインにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器とは電源を分離するかノ
イズフィルタを入れる等の対策をしてください。また、主回路(電源または負荷線)と信号
ラインを同一ダクト(保護チューブ)に入れないでください。
注7 3相電源に接続することもできます。この場合は3相(R、S、T)の内の2相(例えば R、S
相)を電源として使用してください。また、N側の端子が接地相となるよう、検電器等で接
地してある相を確認した上で配線願います。接地相が分らない場合は漏電遮断機を通して配
線することをお薦めします。
警 告
必ずアース線を接続すること。
アースを接続しないと感電の恐れがあります
電源ケーブル
アース
AC100-115V/ AC200-230V
12
(3)負荷線の接続
負荷線(パーツフィーダ付属の負荷ケーブ
ル)をコントローラのケーブルグランドを通
して端子台に接続してください。この端子に
は最大で AC200V の電圧が掛かりますので、
線には十分注意してください。延長する場合
は下記の注1を参照願います。
端子台名称 配線色
1 黒1または赤
2 黒2または白
アースバー 緑/黄または緑または黒
*1 パーツフィーダ以外は接続しないでく
ださい。故障します。
*2 別置ホッパを接続する場合はレベルス
イッチの配線が必要ですので、P.14 も
参照してください。
*3 コントローラ端子台への接続は丸型圧着
子(端子ねじ:M3)を使用してください。
注1 ケーブル長さの延長について
ケーブルを変更する場合は 1.0mm2以上のサイズを使用してください。また 3m以上に延長
する場合は 2.5mm2以上のサイズのケーブルを使用して本体付近まで延長し、中継BOXを
使用して本体ケーブルと接続してください。延長長さは 10m 以下としてください。
注2 負荷ケーブルにはノイズが載る可能性が有ります。ノイズを嫌う機器と近接している場合
は配線経路を分離するかシールド線を利用する等の対策をしてください。また、負荷線
信号ラインを同一ダクト(保護チューブ)に入れないでください。
注3 接地工事終了後は必ず保護導通試験機により、接地の確実性を確認すること。接地が不完全
ですと感電する恐れがあります。
*トランス使用上の注意
変圧器を介してコントローラに電源を供給する場合は、定格電流だけでなく突入電流に
よる電圧降下等にも注意願います。特に他の機器と共通で変圧器を設置する場合は、電源
ON時の電圧降下やノイズによるトラブルに十分ご注意ください。コントローラ(インバ
ータ)に電源を供給する場合の詳細な問題点は、使用する変圧器メーカにご相談願います。
なお、コントローラの突入電流は P.43 の入力の項を参照してください。また、ノイズによ
る影響を少なくするため、配線はシールド線を使用するか、なるべく短い距離で配線する
ことをお奨めします。
黄/緑
アース
緑/黄
13
(4)外部制御入力の配線
ファンクションが標準設定の時にパーツフ
ィーダのON/OFFを外部から制御する配
線方法について説明します。
端子 24V-+V 間の短絡を確認する。短絡用ジ
ャンパ線または制御線等が入っていない場合
は短絡をする。
X1 と 0V の端子間のジャンパ線を外し、この
端子間にリレー接点(またはNPNトランジ
スタ)を接続する。オン/オフディレイタイ
マを使用する場合はIN入力を使用すること
なお、制御に使用するケーブル類は貴社にてご用意願います。
信号用(ばね式)端子台に使用できる電線サイズ
撚り線の場合:0.14~1.0mm2 被覆剥き長さ:10
スリーブ式圧着端子を使用した場合0.250.34mm2
スリーブ式圧着端子例:
AI0.25-12BU[フェニックス・コンタクト㈱]:0.25 mm2
ファンクション№J02の設定が1(標準)の場合
X1-0V 間、短絡(NPNトランジスタ出力の場合は Lo レベル)でパーツフィーダ運転
X1-0V 間、開放(NPNトランジスタ出力の場合は High レベル)でパーツフィーダ停止
となります。ファンクションで論理を反転(J02の設定が0)すると、開放で運転となり
ます。ファンクションJ02の設定は P.31 を参照願います。
PNPトランジスタ出力で制御する場合、あるいはホッパ制御用に使用する場合は次ページ
を参照願います。
注意1 X1-0V端子間には DC24V 7mA 電流が流れます。微小電流ですのでノイ
ズには十分注意してください。
注意2 信号入力ライン(24V,+V,X1,0V)のケーブル長さは 10m以内で、可能ならばツイスト配
線をしてください。
外部制御をしない場合
外部制御端子を使用しない場合は、ファンクションJ02の設定を「1」にし、外部制御
入力端子(24V-+V、X1-0V の2箇所)を短絡してください。コントローラは連続運転とな
ります。J02の設定を「0」にし、外部制御入力端子を開放しても連続運転となります。
注 意
24V、X1、0V 端子には極性があります。配線には十
分注意してください。また交流電源には絶対に接
続しないでください。
注 意
パーツフィーダのON/OFF制御は必ず
部制御入力端子を使ってください。電源でのO
N/OFF制御はできません。
X1
0V
ジャンパ線
を外す
ジャンパ線
信号用端子台への配線
電線穴
溝に-ドライバ
を差し込んで、
奥に押しながら電線を電線穴へ差し込み、
ドライバを放すと電線が固定されます。
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
拡大図
ジャンパ線
14
*1 PNPトランジスタ出力で制御する場合の配線方法
配線用電線サイズは前頁中段の囲み記事を参
PNPトランジスタで制御する
場合は、PNPトランジスタの出
力(コレクタ)側を+V端子に接
続し、X1端子を制御する機器の
コモンライン(0V)側に接続し
くだ。3.3kΩの内部抵抗が
接続されていますので、24Vによ
る制御の場合、約 7mA の電流が流
れます。
PNP制御の場合、電源は貴社の
24V電源が使用されます。
トランジスタの代わりにリレー接
点でも同様に制御できます。
短絡時に運転あるいは停止のロジ
ック選択はファンクションJ02
で選択できます。
*2 別置ホッパに接続する場合の配線方法
①1、2、アースバーの端子に別置
ホッパを接続する。
②24V-+V 端子間に別置ホッパの
レベルスイッチを接続する。
③X1-0V 端子間にボウルフィーダ
用コントローラの運転中信号
(Y1C、Y1A)を入れる。
④ファンクションJ02のデータ
は1(X1-0V 端子間「短絡で ON」
に設定して使用すること。
以上の接続で、別置ホッパはボウルフィーダが運転中で、しかも、レベルスイッチ
がON(24V-+V 端子間が短絡)の時だけ、運転をするようになります。レベルスイ
ッチには DC24V/7mA の電流が流れます。
*1 別置ホッパの取扱説明書も参照願います。
*2 X1-0V 端子(外部制御)については前頁を参照願います。
X1
0V
+V
24V
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
3.3k
貴社制御回路
制御用ケーブル
レベルスイッチを
24V-+V間に接続する
ボウルフィーダ
 運転中信号
コントローラ
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
15
(5)センサ・ソレノイドバルブの接続
センサとソレノイドバルブの基本的
な使い方を説明します。
1.センサによるオーバフロー制御
①シュート上のオーバフローを検出するワーク確認セ
ンサを 24V,0V,IN1 の端子に接続する。
*1 接続できるセンサは消費電流が 50mA 以下で DC24V
の電圧で動作できるNPNトランジスタ出力タ
イプまたは無電圧有接点出力タイプに限ります。
*2 直流2線式センサを使用する場合はセンサの+
側を IN1 に、-側を 0V に接続してください。漏
れ電流 1mA 以下、残留電圧 3V 以下のセンサを使
用願います。なお、センサによっては入力信号の
OFF が検出できない場合があります。この場合は
ブリーダ抵抗を 24V-IN1 端子間に接続(センサ
線と共締め)してください。
ブリーダ抵抗:4.7~5.1kΩ、1/2~1/4w
*3 無電圧有接点タイプの場合は直流2線式センサ
と同じ配線になります。ブリーダ抵抗は不要です。
②センサを使用しない場合は IN1 端子を開放し、ファン
クションH00を0に設定してください。IN1 端子の
信号は常時監視されていますので、設定を誤ると運転
しない(センサ入力にワーク有りを指令する論理の信
号が入っている場合は、データ表示部の一番右のドッ
トが点灯)可能性があります(下図参照)
③センサの信号論理(ノーマリオープン/ノーマリクロ
ーズ)はファンクションH00で変更できます。(P.33
参照)
注 意
センサ用電源(DC24V)を短絡すると運転が停止(表
示も消灯)してしまいます。配線作業には十分注
意願います。
2線式センサの接続
3線式センサの接続
LEDによるセンサ信号の表示P.36 も参照)
センサ1の信号がワーク有りの状態になる
とドットが点灯します。センサ2の状態は右
から 3桁目の部分です(上図で白丸)。セン
サの使用を設定した場合のみ表示します。
数点と間違えないように注意してください。
ブリーダ抵抗について
センサの動作表示灯は点滅する
が、コントローラがセンサの信号
を捉えられない、といった症状が
出た場合に挿入してください。通
常は付ける必要はありません。
センサへ
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
センサへ
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
16
2.運転中エアブロー制御
配線用電線サイズに関しては P.13 中段の囲み記事を参照願います。
24V‐P0 間にDC24Ⅴ用ソレノイドバルブを接続
すると、負荷を駆動中のみ(運転に連動して)ソレノイ
ドバルブをONすることができます。ツーリング補助用
のエアをパーツフィーダの運転に合わせてON/OF
Fしたい場合などに利用してください。
接続できるソレノイドバルブはDC24V用
0.5W以下のサージキラー付きのものをご使用願いま
す。
<バルブ駆動の内部回路>
条件が揃うとトランジスタがON
し、P0 端子と 0V が導通します。
P1、P2 端子も同様です。
開閉能力:DC30V、0.1A まで
注意
24V,P0,P1,P2,0V など
ーブルの長さは 10m以内で、ノイズ抑制素子の付い
た機器を配線してください。
3.センサによるエアオーバフロー制御
シュート上のセンサ信号を利用して、エアによるオー
バフロー制御を行う場合は、ファンクションのH00で
2または3を選択し、左図のように接続してください。
H00で2または3を選択するとパーツフィーダの制
御はX1端子を利用した外部制御のみとなり、センサ信
号はタイマ処理された後、バルブ制御端子 P1 を駆動し
ます。ワーク満杯で P1 が ON(OFF)、ワーク不足で P1 が
OFF(ON)となります。ON/OFF は2または3の選択で決ま
ります(P.33 を参照。センサ信号の論理反転と同じで
す)。運転が停止している場合、P1端子は動作しませ
ん。
センサとソレノイドバルブの消費電流がコントロー
ラのサービス電源の容量を越えないように注意してく
ださい。P1端子使用中も P0 端子は運転中の補助エア
のON/OFF用に使用できます。
駆動回路の構成、開閉能力は P0 端子と同じです。
その他接続時の注意事項も P0 端子と同じです。
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
3.3k
0V
0V
+24V
3.3k
24V
P0
24V
P0
0V
Tr
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
0V
0V
+24V
24V
P0
24V
P1
3.3k
3.3k
17
4.センサ2個による2列ANDエアオーバフロー制御
(エアでオーバフロー制御を行う場合)
パーツフィーダで2列排出を行う時に、オーバフロー
によるワークの排除にエアを使用する場合は、オーバフ
ロー用センサを2個取り付け、ファンクションH00の
設定を4または5に設定することで、エアを利用した各
列のオーバフロー制御が可能となります。
センサ1の信号はON/OFFディレイタイマ1の
設定時間で処理され、P1端子に出力され、ワーク満杯
時にエアでワークを排除します。センサ2の信号はON
/OFFディレイタイマ2の設定時間で処理され、P2
端子に出力され、ワーク満杯時にエアでワークを排除し
ます。センサ1側とセンサ2側の両方が満杯の場合はパ
ーツフィーダを停止して、エアをOFFします。
センサとソレノイドバルブの総消費電流がコントロ
ーラのサービス電源の容量(200mA)を越えないよう
に注意してください。P1、P2端子使用中もP0端子
は運転中の補助エアのON/OFF用に使用できます。
P1、P2端子の駆動回路の構成、開閉能力はP0端
子と同じです(P.16 参照)
その他接続時の注意事項もP0端子と同じです。
ソレノイドバルブを接続しない場合は下記5項の(1)2列ANDオーバフロー制御として
も使用できます。この場合、各入力の論理反転は可能となりますが、それぞれにタイマが入り
ますので、ON/OFFディレイの1と2の両方のタイマ時間を設定する必要があります。
5.その他センサ、ソレノイドバルブによる制御について
上記1~4の他に下記のような制御が可能です。
(1) パーツフィーダで2列排出を行う場合にセンサ2個を使用し、2列ANDオーバフロ
ーでパーツフィーダを停止する。(オーバフローにエアを使わない場合)
(2) シュート上で1列排出をする時に、シュート入口部と出口部にオーバフローセンサを
それぞれ取り付け、シュート入口部のセンサがワーク有りでパーツフィーダOFF
出口部のセンサがワーク無しでパーツフィーダがONとなる。
(3) シュート上のオーバフローセンサで、通常のオーバフロー制御を行うとともに、この
センサ信号を端子P2へ出力する(信号の分岐)
(4) シュート上のオーバフローセンサで、通常のオーバフロー制御を行うとともに、一定
時間ワークを検出しない場合は、詰まり信号を端子P2へ出力する。NTNスプリ
グセパレートフィーダの詰まりエアブロー制御として使用できます。
24V
+V
X1
0V
24V
0V
IN1
IN2
+24V
0V
0V
+24V
24V
P1
24V
P2
P0
3.3k
3.3k
3.3k
※P.16~17 で説明するエアオーバフロー制御(NTN社内呼称)などは動作が少し複雑となりま
す。既に内容を熟知されている場合は、これらの機能をご使用することで広範囲の制御をカバーす
ることが可能です。詳細はNTNへお問い合わせいただくか、別途、制御マニュアルを入手いただ
きご確認下さい。
18
(6)多段速機能
(6)-1.ファンクションに記憶した速度データを使用する場合
制御信号は、NPNトランジスタ出力タイプまたは無
電圧有接点出力タイプに限ります。
B1、B2 端子を利用することでコントローラ内部に記憶
されている速度データ(周波数と電圧値)で運転するこ
とができます。
B1 端子を 0V と短絡すると速度1、B2 端子を 0V と短
絡すると速度2、B1 と B2 端子の両方を 0V と短絡すると
速度3、両端子とも開放の場合はパネルによる速度設定
となります(下記「配線上の注意」も参照)
各速度の設定はファンクションH12~H17に直
接データを書き込むか、パネルで運転している現在値を、
指定した速度に転送することで可能となります(P.35、
P.37 参照)
速度0 速度1 速度2 速度3 アナログ
パネル デジタル記憶 外部
ファンクション H11 0 0 0 0 1
端子 B1 OFF ON OFF ON
端子 B2 OFF OFF ON ON
端子 A1 無効 無効 無効 無効 有効
配線上の注意
B1,B2,0V などの信号ラインに接続するケーブルの長さは 10m以内とし、ノイ
ズには十分注意して配線してください。
(6)-2.アナログ電圧で遠隔制御する場合
ファンクションH11の設定を1にするとアナログ
電圧値で出力電圧を外部から直接制御することもできま
す。0VA1 端子間に加えられたアナログ電圧で出力電
圧の大きさを制御します。
最大電圧は 5Vdc です。この端子はマイコンチッ
プ(CPU)に直結されているため、過電圧が加わる
とCPUが壊れますので十分注意願います。
A1 端子の電圧が 0.05V 以下で出力電圧は 0V、
4.86V 以上で AC200(100)V を準としています。
力電 22mV 変化すると出力が1V 変化しま
(100V の場合は約 44mV で 1V 変化します)入力
には±5%の誤差(個体差)があります。設定時に
は実機にて設定電圧の確認をお願いします。
配線上の注意
アナログ信号ライン(A1、0V)は微小電圧を扱いますので、長さは 5m以内とし、シー
ルド線を使用するなどノイズには十分注意して配線してください。ノイズはそのまま設
定値の変動となりますので、配線が悪いと表示および出力電圧が不安定となります。
センサへ
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
0V
0V
10k
3.3k
3.3k
3.3k
制御盤へ
制御盤へ
IN1
IN2
0V
B1
B2
A1
0V
24V
0V
0V
10k
3.3k
3.3k
3.3k
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(7)運転指示出力の配線
Y1C-Y1A の端子間にはパーツフィーダの
運転に連動した接点信号が出ます。運転で
「閉」、停止で「開」となります。この信号
は別置ホッパや他の外部機器に運転信号を
出力するためのものです。
注1 接点の仕様 無電圧a接点
接点定格:AC250V 0.1A(cosφ=1)
配線上の注意
C2,EM,C1,AL1,Y1C,Y1A にケーブルを接続
する場合、長さは 10m以内とし、ソレノイ
ドバルブやリレーなどを駆動する場合はノ
イズ抑制素子を取り付けてください。なお、
C1,AL1 端子はトランジスタで開閉されます。
(8)アラーム・異常信号の配線
配線は上図および P.45 も参照願います。
アラーム信号(警報信号) C1-AL1端子間
ワーク不足信号/過負荷警報信号/運転指示出
アラーム信号はファンクションJ08の設定にしたがって上記信号の何れかまた
組み合わせで出力されます。信号が出た場合にC1端子とAL1端子間が短絡されま
す。なお、アラーム信号はトランジスタ出力です。耐圧が低いと同時に交流電圧は開
閉できませんので、配線には十分注意願います。トランジスタの極性は上図を参照願
います。
開閉能力:DC30V、0.1A まで
異常信号 2-EM端子間
過電流異常/過負荷異常/CPU異常/メモリ異常/運転指示出力/運転準備完了信号
異常信号はファンクションJ12の設定にしたがって上記信号の何れかが出力されます。
異常検出回路またはCPUが上記4つの異常を検出した場合は運転を停止して異常信号
を出力します(異常時にC2、EM間が短絡)。異常信号は異常が解除されるまで出てい
ます。なお、この時の異常内容はLEDに表示されます。
また、J12の設定により異常信号を運転指示出力(Y1A-Y1C と同じ動作)や運転準備完
了信号としても使用できます。
注1 接点の仕様 無電圧リレーa接点
接点定格:AC250V 0.1A(cosφ=1)
Y1A
Y1C
AL1
C1
EM
C2
1
リレー接点
Tr
リレー接点
運転中信号
アラーム信号
異常信号
内部回路
20
(9)パネルを閉じる
配線の接続に間違いがないかどうかチェックをしてく
ださい。
チェック内容
A) 接続先に間違いはないか。
B) 極性に間違いはないか。
C) 短絡、地絡の可能性はないか。
D) アースは確実に接続されているか。保護導通試験
は実施したか。
E) 操作パネルのコネクタに緩みはないか。ただし、
チェック作業時にケーブルを外に引っ張らないよ
うに注意してください。
操作パネルにコネクタを差し込みます。
ケーブルを挟まないように注意しながら、パネルをま
っすぐ奥に押し込んでください。この時パネルとBO
Xの間に少し隙間が空きますが、ビスを締めることで
密着します。
付属ビスを締めてパネルを固定してください。
パネルは樹脂製ですので必要以上に締めると割れる
可能性があります。電動ドライバの使用は避けるか、
0.7N・m 以下のトルクで使用してください。また衝撃、
落下、激突などが無いように取り扱いには十分注意願
います。
以上で配線作業は終了です。
K-ECF25
JAPAN
③ねじを締め
てパネルを
固定する。
だし、締め過
ぎに注意す
ること。
②パネルを
押し込む
緩みがないか
必ず確認
コネクタ
①コネクタを
差し込む
ケーブル
/