4 API関数 | 18
4.1 INCA-MIP APIのサンプルファイル
INCA-MIPには、数多くのサンプルファイル集が付属しています。製品をインストールすると、これ
らのサンプルファイルが自動的にMEXファイルと共にPCにコピーされます。サンプルファイルでは、さ
まざまな例を用いてINCA-MIP APIの使用方法を紹介しています。
サンプルファイルには、INCA-MIPAPIを呼び出すMファイルのサンプルや、サンプルスクリプト内で
参照されている変数が定義されたINCAデータベースが含まれています。
サンプルファイルは、インストール時に以下のディレクトリにコピーされます(「INCA-MIPのインス
トール」(ページ11)を参照してください)。
MATLAB®にインストールした場合:
M ファイル: %MatlabDir%\toolbox\matlab\demos
ETASDataディレクトリにインストールした場合:
M ファイル: %EtasDataDir%\INCA-MIPx64
INCAデモファイル: %EtasDataDir%\Database\db_matlabtest
サンプルファイルを実行するには、まずINCAを起動し、サンプルデータベースを開いておく必要が
あります。この際、ハードウェアは必要ありません。
サンプルのMファイルの機能は以下のとおりです。
tOpen.m – INCAとMATLAB®間の接続を確立します。この関数は、各MATLAB®
セッションを開始する際、他のINCA-MIP API関数を使用する前に、必ず呼び出してお
く必要があります。
tDummy.m – INCA上に、「VADIテストデバイス」を含むハードウェアコンフィギュレーショ
ンが定義された空の実験を開きます。さらにこのスクリプトは、INCA実験内にいくつかの
測定変数を割り当てます。
tEtkDummy.m – INCA上に、「ETKテストデバイス」を含むハードウェアコンフィギュレー
ションが定義された空の実験を開きます。さらにこのスクリプトは、INCA実験内にいくつか
の測定変数と適合変数を割り当てます。そしてワーキングページとリファレンスページをダウ
ンロードして、測定変数と適合変数の値を読み取り、適合変数の値を変更します。
tGetRecords(aGroupName).m –aGroupName という名前のグループ(ラス
タ)の測定データを20秒間収集し、さらにそのデータをMATLAB®で取得します。ここで
はテストデバイスのVADI とETK が使用されます。(測定ラスタについては「INCA用語
集」(ページ8)を参照してください。)
tPrintDB ({aFolder{, aFileId}}).m – データベース内のフォルダ
aFolder のすべての内容をファイル aFileId に書き込みます。引数なしでこの関数
を呼び出すと、階層構造になっているデータベース全体が標準出力に出力されます。
tHWStatus.m – 関数IncaGetHardwareStatusの使用例です。MATLAB®か
ら、INCA上に開いている実験にアクセスし、最初に見つかった測定デバイス内の最初の
測定変数を選択します。続いて、測定を5分間行います。測定中にワーニングやエラーが
発生すると、測定は中止され、5秒後に再開されます。
4.2 一般的な機能
一般的な機能を持つAPI関数には以下のようなものがあります。
INCA-MIP V7.4 | ユーザーガイド