CKD AXシリーズ(TS・TH・XS) CC-Link仕様 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
SMF-2008
取扱説明書
アブソデックス
AX シリーズ
TS タイプ
TH タイプ
XS タイプ
CC-Link 仕様
製品をお使いになる前に、この取扱説明書を
必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読み
ください。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して
読めるように大切に保管しておいてください。
3
はじめに
[SMF-2008]
1
はじめに
この度は当社のアブソデックスをご選定いただき、誠にありがとうございます。
アブソデックスは、一般産業用組立機械、検査機械の間欠作動ターンテーブルなどをフレキシブルに精度良く
駆動するために開発された、ダイレクトドライブインデックスユニットです。
この取扱説明書はアブソデックス AX シリーズ TS タイプドライバ・TH タイプドライバ・XS タイプドライバ
CC-Link 仕様専用です。
他のタイプには適用しません。
操作方法、使用上の注意事項、保守点検項目等につきましては、添付 CD-ROM に収録されています
「取扱説明書 AX シリーズ TS タイプ・TH タイプ・XS タイプ」(SMF-2006)をお読みください。
この取扱説明書に記載されている事柄、仕様および外観は、将来予告なしに変更することがあります。
CC-Link は、三菱電機株式会社の登録商標です。
本文中における会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
目次
アブソデックス
AX シリーズ[TS タイプ・TH タイプ・XS タイプ CC-Link 仕様]
取扱説明書 No.SMF-2008
はじめに ··························································································································································· 1
1. 仕様
1.1 製品構成 ·········································································································································· 1-1
1.2 ドライバ一般仕様 ························································································································· 1-2
1.3 ドライバ性能仕様 ························································································································· 1-5
2. 配線
2.1 パネル説明 ····································································································································· 2-1
2.2 通信コネクタ ··································································································································· 2-3
2.3 通信線の接続 ································································································································ 2-4
2.4 IO インターフェース ······················································································································ 2-6
2.4.1 非常停止入力(TB3)の配線·························································································· 2-6
3. CC-Link 通信機能
3.1 CC-Link 通信仕様 ······················································································································· 3-1
3.2 入出力デバイス ···························································································································· 3-2
3.3 データ通信のタイミングチャート ····························································································· 3-8
3.3.1 モニタコード ·························································································································· 3-8
3.3.2 命令コード ····························································································································· 3-9
3.3.3 返答コード ····························································································································· 3-10
3.4 CC-Link レジスタの設定 ··········································································································· 3-11
3.5 CC-Link ユニットとの接続 ········································································································ 3-13
3.6 CC-Link 通信状態のモニタ ······································································································ 3-16
3.7 LED 表示·········································································································································· 3-17
3.8 7 セグメント LED 表示 ················································································································· 3-18
4. ネットワーク運転モード
4.1 ポイントテーブル運転 ················································································································· 4-1
4.1.1 運転方法 ······························································································································· 4-1
4.1.2 ポイントテーブルデータ ··································································································· 4-2
4.1.3 ポイントテーブル設定例 ·································································································· 4-5
4.2 データ入力運転 ···························································································································· 4-8
4.2.1 運転方法 ······························································································································· 4-8
4.2.2 入力データ ···························································································································· 4-9
4.2.3 入力データ設定例 ············································································································· 4-11
作成 2017.10.12
1. 仕様
[SMF-2008]
1-1
1. 仕様
1.1. 製品構成
1.1. 製品構成
名称 数量
1 ドライバ本体 1
2
付属品
CN5 動力用コネクタ:
PC4/3-ST-7.62(フェニックスコンタクト) 1
CN4 電源用コネクタ:
PC4/5-ST-7.62(フェニックスコンタクト) 1
CN3 通信用コネクタ(CC-Link):
BLZ5.08/FAU(ワイドミュラー) 1
1. 仕様
[SMF-2008]
1-2
1.2. ドライバ一般仕様
1.2. TS タイプドライバ・TH タイプドライバ 一般仕様
項目 内容
1. 電源電圧
主電源 TS 1-Phase or 3-Phase AC200V±10%~AC230V±10% *1)
1-Phase AC100V±10%~AC115V±10% *2)J1
TH 1-Phase or 3-Phase AC200V±10%~AC230V±10%*1)
制御電源 TS 1-Phase AC200V±10%~AC230V±10%
1-Phase AC100V±10%~AC115V±10% (J1 オプション)
TH 1-Phase AC200V±10%~AC230V±10%
2.
電源周波数
50/60 Hz
3. 定格入力電流 TS 1.8A
TH 5.0A
4. 入力:相数 1-Phase or 3-Phase*1)
5. 出力電圧 0~230V
6. 出力周波数 0~50Hz
7. 定格出力電流 TS 1.9A
TH 5.0A
8. 出力:相数 3-Phase
9. 電源システム TN, TT, IT
10. 質量 TS 1.6kg
TH 2.1kg
11. 外形寸法 TS W75*H220*D160
TH W95*H220*D160
12. ドライバ,コントローラ 一体型 (開放型)
13. 使用周囲温度 0~50
14. 使用周囲湿度 20~90%RH 結露無きこと
15. 保存周囲温度 -20~65℃
16. 保存周囲湿度 20~90%RH 結露無きこと
17. 腐食性ガス、粉塵なきこと
18. ノ イ ズ 1000V(P-P),パルス幅 1μsec,立上がり 1nsec
19. 4.9 m/s2
20. 標高 1000m 以下
21. IP2X (CN4, CN5 を除く)
1. 仕様
[SMF-2008]
1-3
*1)最大トルクが 45N・m 以下の機種のみ、単相 AC100V 電源でご使用いただけます。
最大トルクが 75 N・m 上の機種は、単相 AC200V で使用される場合には、トルク制限領域の計算が
通常とは異なります。使用可否の判定については、都度お問い合わせください。
*2)主電源と制御電源は同一電源より供給してください。異なる電圧・位相の電源は供給しないでください。
誤動作・破損の原因となります。制御電源は単相 AC100~AC115V でご使用ください。
誤って、単相 AC200~AC230V を接続されますと、ドライバ内部回路が破損します。
1. 仕様
[SMF-2008]
1-4
1.3. XS タイプドライバ 一般仕様
項目 内容
電源電圧
主電源 単相または三相:AC200V±10% AC230V±10%(標準)
単相:AC100V±10% AC115V±10%(J1 オプション)
制御電源 単相:AC200V±10% AC230V±10%(標準)
単相:AC100V±10% AC115V±10%(J1 オプション)
電源周波数 50/60 Hz
定格入力電流 1.8 A
入力:相数 単相または三相
出力電圧 0~230 V
出力周波数 0~50 Hz
定格出力電流 1.9 A
出力:相数 三相
電源システム TN, TT, IT
質量 1.6 kg
外径寸法 W75 * H220 * D160
構造 ドライバ, コントローラ 一体型(開放型)
使用周囲温度範囲 0~50℃
使用周囲湿度範囲 20~90%RH(結露無きこと)
保存周囲温度範囲 -20~65℃
保存周囲湿度範囲 20~90%RH(結露無きこと)
雰囲気 腐食性ガス、粉塵無きこと
耐ノイズ 1,000V(P-P), パルス幅 1μsec, 立上り 1nsec
耐振動 4.9m/s2
標高 標高 1,000m 以下
保護 IP2X(CN4, CN5 を除く)
1. 仕様
[SMF-2008]
1-5
1.3. ドライバ性能仕様
1.4. TS タイプドライバ・TH タイプドライバ性能仕様
項目 内容
制御軸数 1 軸、540,672 パルス/1 回転
角度設定単位 °(度)、パルス、割出し数
角度最小設定単位 0.001°、1 パルス(=約 2.4 秒[0.00067 度])
速度設定単位 秒、rpm
速度設定範囲 0.01~100 秒/0.11~300rpm
等分割数 1~255
最大指令値 7 桁数値入力 ±9,999,999
タイマー 0.01~99.99
プログラム言語 NC 言語
プログラミング方法 パソコン等により RS-232C ポートを通じてデータを設定する
運転モード 自動、シングルブロック、MDI、ジョグ、サーボオフ、
パルス列入力、ネットワーク運転モード
座標 アブソリュート、インクレメンタル
加速度曲線
<5 種類>
変形正弦(MS)、変形等速(MC・MC2)
変形台形(MT)、トラペクロイド(TR)
ステータス表示 LED による電源パワー表示
動作表示 7セグメント LED による表示(2 桁)
通信インターフェース RS-232C 準拠
CC-Link 通信機能
(Ver1.10、2 局占有、
リモートデバイス局)
<入力>
原点復帰指令、リセット、起動、停止、連続回転停止、非常停止、
アンサ、位置偏差カウンタリセット、プログラム番号選択、ジョグ、
ブレーキ解除、サーボオン、プログラム番号設定、レディ復帰
<出力>
アラーム 1・2、位置決め完了、インポジション、起動入力待ち、
M コード 8 点、インデックス途中 1・2、原点位置出力、
M コードストローブ、分割位置ストローブ、サーボ状態、レディ出力
プログラム容量
<NC プログラム>
6,000 文字(256
<ポイントテーブル>
64
電子サーマル アクチュエータの過熱保護
1. 仕様
[SMF-2008]
1-6
1.5. XS タイプドライバ製品仕様
項目 内容
制御軸数 1 軸、4,194,304 パルス/1 回転
角度設定単位 °(度)、パルス、割出し数
角度最小設定単位 0.001°、1 パルス(=約 0.31 秒[0.000086 度])
速度設定単位 秒、rpm
速度設定範囲 0.01~100 秒/0.11~240rpm
等分割数 1~255
最大指令値 8 桁数値入力 ±99,999,999
タイマー 0.01~99.99
プログラム言語 NC 言語
プログラミング方法 パソコン等により RS-232C ポートを通じてデータを設定する
運転モード 自動、シングルブロック、MDI、ジョグ、サーボオフ、
パルス列入力、ネットワーク運転モード
座標 アブソリュート、インクレメンタル
加速度曲線
<5 種類>
変形正弦(MS)、変形等速(MC・MC2)
変形台形(MT)、トラペクロイド(TR)
ステータス表示 LED による電源パワー表示
動作表示 7セグメント LED による表示(2 桁)
通信インターフェース RS-232C 準拠
CC-Link 通信機能
(Ver1.10、2 局占有、
リモートデバイス局)
<入力>
原点復帰指令、リセット、起動、停止、連続回転停止、非常停止、
アンサ、位置偏差カウンタリセット、プログラム番号選択、ジョグ、
ブレーキ解除、サーボオン、プログラム番号設定、レディ復帰
<出力>
アラーム 1・2、位置決め完了、インポジション、起動入力待ち、
M コード 8 点、インデックス途中 1・2、原点位置出力、
M コードストローブ、分割位置ストローブ、サーボ状態、レディ出力
プログラム容量
<NC プログラム>
6,000 文字(256
<ポイントテーブル>
64
電子サーマル アクチュエータの過熱保護
2. 配線
[SMF-2008]
2- 1
2. 配線
2.1. パネル説明
2.1 TS タイプ・TH タイプ CC-Link 仕様 ドライバパネル
2. 配線
[SMF-2008]
2- 2
2.2 XS タイプ CC-Link 仕様 ドライバパネル
*1:本製品のセーフティ機能(TB1)は、セーフティ規格の認証には対応していません。
*1
2. 配線
[SMF-2008]
2- 3
2.2. 通信コネクタ
CC-Link 用通信コネクタ(CN3)のピン配列は次のようになります。
2.3 通信コネクタ ピン配列
2.1 CN3 ピン配列
ピン 信号名 機能 説明
1 DA データA データA線を接続します。
2 DB データB データB線を接続します。
3 DG データグランド データグランド線を接続します。
4 SLD シールド シールド線を接続します。 *1
5 FG フレームグランド フレームグランド線を接続します。 *1 *2
*1:SLD 端子と FG 端子は、内部で接続されています。
*2:ドライバのアース端子(ヒートシンク部)とは接続されていませんので、必ず接地して使用してください。
フレームグランド線を保護接地線や動力線などと束線して敷設しないでください。
(ノイズが侵入して通信が不安定となる可能性があります。)
詳しくは、CC-Link 敷設マニュアルなどを参考にしてください。
本製品がネットワークの終端になる場合は、「DA」―「DB」間に終端抵抗を接続してください。
2.4 終端抵抗 接続例
5
4
3
2
1
SLD(裸)
DG(黄)
DB(白)
DA(青)
上方向
FG
2. 配線
[SMF-2008]
2- 4
2.3. 通信線の接続
本製品に CC-Link 専用ケーブルを接続する際には、以下の手順に従ってください。
電線の被覆を途中で断線することなく剥いてください(電線被覆剥離長さ:7mm)。
剥き出しになった電線はハンダ仕上げすると接触不良になることがありますので処理することなく
接続してください。また、圧着端子として下記製品を推奨します。
圧着端子の種類により電線被覆の剥離寸法が異なりますので注意してください(下図参照)。
2.5 通信ケーブルの剥離寸法
CC-Link ケーブルの DA(青)、DB(白)、DG(黄)、SLD(裸)線を付属の接続コネクタ(BLZ5.08/FAU)
の向きに気を付けながら(下図参照)、各穴に挿し込んで、ケーブル固定ネジで締付けてください。
推奨コネクタはワイドミュラー製の BLZ5.08/FAU です。
2.6 通信ケーブルの接続例
ケーブル名と本製品の表示名が同一であることを確認し、接続コネクタを本製品に差し込み、
コネクタ固定用ネジをしっかりと締め付けてください。(適正締付トルク 0.3N・m)
2. 配線
[SMF-2008]
2- 5
通信ケーブルの敷設について詳しくは、CC-Link 敷設マニュアルなどを参考にしてください。
注意 CAUTION
信号線は必ず CC-Link 仕様に準拠した専用ケーブルをご使用ください。
コネクタにケーブルを差し込む際には、ケーブルがコネクタの締め付け側でなく、
裏側に入り込むことがありますので、ケーブル固定用ネジを充分にゆるめておいてください。
CC-Link 専用ケーブルのシールド線は、各ユニットの“SLD”に接続し“FG”を経由して
両端を D 種接地(第三種接地:接地抵抗 100Ω以下)してください。SLD FG
ユニット内部で接続されています。
コネクタ固定用ネジがあるものは、コネクタを差し込む際に必ずコネクタ固定用ネジを
しっかりと締め付けてください。
差し込んだだけですと、コネクタが外れ誤動作を起こす原因となります。
コネクタ固定用ネジがないものは、コネクタの爪がしっかりと掛かるのを確認してください。
コネクタを取外す際には、固定用ネジ(2 箇所)を十分に緩めてから作業するように
してください。固定用ネジ(2 箇所)を緩めないままコネクタに無理な力が加わりますと、
コネクタが破損する恐れがありますので注意してください。
作業の際は無理な力が加わらないよう、真直ぐにコネクタの抜き差しを行なってください。
通信ケーブルは曲げ半径を充分にとり、無理に曲げないようにしてください。
通信ケーブルと動力線(モータケーブル)は、十分な距離を保ってください。
通信ケーブルと動力線を接近させたり束ねたりすると、ノイズにより通信が不安定となり
通信エラー、通信リトライの発生原因となります。
PLC から信号を出力し、アブソデックスを駆動するためには RUN モードでご使用ください。
切替えの際には他の機器が思わぬ誤動作をしないか、事前に十分ご確認ください。
2. 配線
[SMF-2008]
2- 6
2.4. IO インターフェース
「非常停止入力(TB3)」は次のように接続してください。
2.4.1. 非常停止入力(TB3)の配線
EMG+
EMG-
+24V
※外部供給電源の極性を
反転しても接続可能です。
定格電圧 24V±10%、定格電流 5mA 以下
2.7 非常停止入力(TB3)の接続例
製品出荷時には非常停止入力が有効になっています。非常停止の設定につきましては、
「取扱説明書 AX シリーズ TS タイプ・TH タイプ・XS タイプ」(SMF-2006)をご参照ください。
非常停止は b 接点入力となっており、非常停止入力(TB3)がオープンとなった時に有効となります。
CC-Link 通信による、非常停止では入力データが OFF になった場合有効になります。
2.8 非常停止入力の仕様
非常停止の入力には、TB3 の入力端子と CN3 CC-Link 通信との2つの入力があり、
どちらか一方の入力がオープン(または、OFF)になると非常停止とみなされます。
したがって、非常停止を解除するには、TB3 への入力が必要になります。
2.9 TB3 への適用電線と剥離寸法
電線の被覆剥き長さは、8~9mm としてください。
適用電線は、AWG20~24(単線)、AWG20~22(撚線)です。
外部電源 DC24V
(お客様用意)
AWG20~24(単線)
AWG20~22(撚線)
8~9mm
3. CC-Link 通信機能
[SMF-2008]
3- 1
3. CC-Link 通信機能
3.1. CC-Link 通信仕様
3.1. 通信仕様
項目 仕様
電源 DC5V をサーボアンプより供給
CC-Link バージョン Ver. 1.10
占有局数(局タイプ) 2 局(リモートデバイス局)
リモート入力点数 48
リモート出力点数 48
リモートレジスタ入出力 入力 8 ワード/出力 8 ワード
通信速度 10M/5M/2.5M/625k/156kbps
(パラメータ設定により選択)
通信方式 ブロードキャストポーリング方式
同期方式 フレーム同期方式
符号化方式 NRZI
伝送路形式 バス形式(EIA RS-485 準拠)
誤り制御方式 CRC(X16+X12+X6+1)
接続ケーブル CC-Link Ver. 1.10 対応ケーブル
(シールド付き 3 芯ツイストペアケーブル)
伝送フォーマット HDLC 準拠
リモート局番 1~63(パラメータ設定により設定)
接続台数 リモートデバイス局のみで最大 32 台/2 局占有
3. CC-Link 通信機能
[SMF-2008]
3- 2
3.2. 入出力デバイス
2 局占有(RYn/RXn:各 48 点、RWrn/RWwn:各 8 点)
3.2. RYn/RXn デバイス一覧
PLC AX(RYn) AX PLC(RXn)
デバイス
No. 信号名称
判断 デバイス
No. 信号名称
RYn0 プログラム番号選択入力(ビット 0) レベル RXn0 M コード出力(ビット 0)
RYn1 プログラム番号選択入力(ビット 1) レベル RXn1 M コード出力(ビット 1)
RYn2 プログラム番号選択入力(ビット 2) レベル RXn2 M コード出力(ビット 2)
RYn3 プログラム番号選択入力(ビット 3) レベル RXn3 M コード出力(ビット 3)
RYn4 プログラム番号設定入力二桁目
/プログラム番号選択入力(ビッ 4) エッジ
レベル RXn4 M コード出力(ビット 4)
RYn5 プログラム番号設定入力一桁目
/プログラム番号選択入力(ビッ 5) エッジ
レベル RXn5 M コード出力(ビット 5)
RYn6 リセット入力 エッジ RXn6 M コード出力(ビット 6)
RYn7 原点復帰指令入力 エッジ RXn7 M コード出力(ビット 7)
RYn8 起動入力 エッジ RXn8 インポジション出
RYn9 サーボオン入力
/プログラム停止入力 レベル
エッジ RXn9 位置決め完了出力
RYnA レディ復帰入力
/連続回転停止入力 エッジ RXnA 起動入力待ち出力
RYnB アンサ入力
/位置偏差カウンタリセット入力 正エ RXnB 1
RYnC 非常停止入力 レベル RXnC アラーム出力 2
RYnD ブレーキ解除入力 レベル RXnD インデックス途中出力 1
/原点位置出力
RYnE ジョグ動作入力(CW 方向) *1 レベル RXnE インデックス途中出力 2
/サーボ状態出力
RYnF ョグ動作入力(CCW 方向) *1 レベル RXnF レディ出力
RY(n+1)0 使用不可 *2
/移動単位選択入力(ビット 0) *3 レベル RX(n+1)0 分割位置ストローブ出力
RY(n+1)1 使用不可 *2
/移動単位選択入力(ビット 1) *3 レベル RX(n+1)1 M コードストローブ出力
RY(n+1)2 使用不可 *2
/移動速度単位選択入力 *3 正レ
RX(n+1)2
RX(n+1)F
使用不可
RY(n+1)3 テーブル運転、データ入力運転
切替入力 正レ
RY(n+1)4
RY(n+1)F
使用不可
RY(n+2)0 モニタ出力実行要求 レベル RX(n+2)0 モニタ中
RY(n+2)1 命令コード実行要求 エッジ RX(n+2)1 命令コード実行完了
RY(n+2)2
RY(n+2)F
使用不可
RX(n+2)2
RX(n+2)F
使用不可
RY(n+3)0
RY(n+3)F
使用不可
RX(n+3)0
RX(n+3)A
使用不可
RX(n+3)B リモート READY
RX(n+3)C
RX(n+3)F
使用不可
*1:ネットワーク運転モードのみご使用できます。
*2:テーブル運転(RY(n+1)3=OFF)のときに選択されます。
*3:データ入力運転(RY(n+1)3=ON)のときに選択されます。
3. CC-Link 通信機能
[SMF-2008]
3- 3
3.3. RWrn/RWwn デバイス一覧
PLC AX(RWwn) AX PLC(RWrn)
アドレス
No. 信号名称 アドレス
No. 信号名称
RWwn モニタ 1 RWrn モニタ 1 データ 下位 16bit
RWwn+1 モニタ 2 RWrn+1 モニタ 1 データ 上位 16bit
RWwn+2 命令コード RWrn+2 返答コード
RWwn+3 書込みデータ 下位 16bit *1
/A コードまたは P コード 16bit *2 RWrn+3 読出しデータ 下位 16bit
RWwn+4 書込みデータ 上位 16bit *1
/A コードまたは P コード 16bit *2 RWrn+4 読出しデータ 上位 16bit
RWwn+5 データ指定 *1
/F コード *2 RWrn+5 モニタ 2 データ 下位 16bit
RWwn+6 使用不可 RWrn+6 モニタ 2 データ 上位 16bit
RWwn+7 使用不可 RWrn+7 使用不可
*1:テーブル運転(RY(n+1)3=OFF)のときに選択されます。
*2:データ入力運転(RY(n+1)3=ON)のときに選択されます。
3.4. モニタコード(RWwn、RWwn+1)一覧
コード
No. モニタする項目 データ長 単位 表示範囲
0001h 1 回転内 現在位置(度) 32bit ×1,000 [度] 0 359,999
0003h 1 回転内 現在位置(パルス) TS TH 32bit [パルス] 0 540,671
XS 0 4,194,303
0005h 位置偏差量 32bit [パルス] -2,147,483,648 2,147,483,647
0007h プログラム番号 16bit [No.] 0 999
0008h 電子サーマル 16bit ×100 [℃] 0 65,535
0009h 回転速度 16bit [rpm] -32,768 32,767
000Ah ポイントテーブル番号 16bit [No.] 0 63
000Bh トルク負荷率 *3 16bit [%] 0 110
000Ch 角加速度 *3 16bit [rad/s²] -32,768 32,767
*3: TS タイプ・TH タイプのみご使用できます。
3.5. 返答コード(RWrn+2)一覧 *4
コード No. 内容 詳細
0 正常 正常に命令コードを実行した
1 コードエラー 一覧にないコードを実行した
2 パラメータ選択エラー 読出し、または設定不可なパラメータ番号を指定した
3 書込み範囲エラー 設定範囲外の値を実行した
4 タイミングエラー CN1 通信機能の処理中に書込み命令コードを実行した
*4:返答コードはモニタ、読出し命令、書込み命令において共通
3. CC-Link 通信機能
[SMF-2008]
3- 4
3.6. 読出し命令コード(RWwn+2)一覧
コード
No. 項目・機能 読出しデータ 読出しデータ指定
RWwn+5
RWrn+3 RWrn+4
0010h 現在アラーム読出し 下位 8bit:アラーム読出し 1
上位 8bit:アラーム読出し 2
下位 8bit:アラーム読出し 3
上位 8bit:アラーム読出し 4
0020h 運転モード読出し 現在の運転モード No. 0(固定)
0023h パラメータ読出し(RAM データ) パラメータ設定値の下位 16bit パラメータ設定値の上位 16bit パラメータ番号
0025h パラメータ読出し パラメータ設定値の下位 16bit パラメータ設定値の上位 16bit パラメータ番号
現在アラーム読出し(0010h)
現在発生しているアラーム No.を読出します。
読出しデータに設定され、1 バイトで 1 種類を表し、最大 4 つまで設定します。
アラーム表示については、7 セグメント LED の表示に準じ、1 桁目がアラーム詳細、
2 桁目がアラーム番号となります。0~F で表現できないアラームについては、
Hd
Lb
PU8
とし、アラームは、”F” ”0”の優先順位で設定します。
「NO ALARM」の状態では、”00”を設定します。
運転モード読出し(0020h)
現在の運転モードを読み出します。
読出しデータには、運転モードの数字が設定されます。
3.7. 読出し可能な運転モード一覧
運転モード 読出しデータ
設定値
自動運転モード 1
シングルブロックモード 2
MDI(マニュアルデータインプット)モード 3
ジョグモード 4
サーボオフモード 5
パルス列入力モード 6
ネットワーク運転モード 7
パラメータ読出し(0023h、0025h)
パラメータ番号(RWwn+5)で指定したパラメータの設定値を整数値で読み出します。
小数値を持つパラメータは 100 倍または 10,000 倍した値で読み出します。
詳細は 3-6 ページの『パラメータ一覧』を参照ください。
3. CC-Link 通信機能
[SMF-2008]
3- 5
3.8. 書込み命令コード(RWwn+2)一覧
コード
No. 項目・機能 書込みデータ 書込みデータ指定
RWwn+5
RWwn+3 RWwn+4
0021h 運転モード切換え 運転モード番号 0(固定)
0027h パラメータ設定(RAM データのみ) パラメータ設定値の下位 16bit パラメータ設定値の上位 16bit パラメータ番
0029h パラメータ設定 パラメータ設定値の下位16bit パラメータ設定値の上位 16bit パラメータ番号
0030h ポイントテーブル初期化 初期化するテーブル番号 0(固定)
0031h パラメータ初期化 999 0(固定)
運転モード切換え(0021h)
書込みデータで指定した運転モードに切り替えます。
切替え可能なモードおよび設定値は以下の通りとなります。
3.9. 切替え可能な運転モード一覧
運転モード 書込みデータ
設定値
自動運転モード 1
シングルブロックモード 2
サーボオフモード 5
ネットワーク運転モード 7
パラメータ設定(0027h、0029h)
パラメータ番号(RWwn+5)で指定したパラメータの設定値を書込みデータの値に書き換えます。
書込みデータは整数値のみとなります。
小数値を持つパラメータは 100 倍または 10,000 倍した値を設定してください。
詳細は 3-6 ページの『パラメータ一覧』を参照ください。
パラメータ設定(RAM データのみ)の命令コードでは、RAM 上のデータのみを書き換えます。
ポイントテーブル初期化(0030h)
書込みデータで指定したポイントテーブルを初期化します。
書込みデータが 999 のとき、共通テーブルを含む全てのポイントテーブルを初期化します。
初期化後の値は以下の通りとなります。
3.10. 初期化後のポイントテーブ
種類 指令 移動単位 移動速度単位 Aコ/Pコ Fコ
共通テーブル アブソリュート ×1,000[度] ×1,000[rpm]
テーブル番号 0~63 共通テーブル 共通テーブル 共通テーブル 0 2,000
パラメータ初期化(0031h)
全パラメータの設定値を初期化します。
ただし、パラメータ 61(局番、ボーレート設定)は対象外となります。
プログラムおよびパラメータの書き換え可能回数は、10 万回です。
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CKD AXシリーズ(TS・TH・XS) CC-Link仕様 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル