CKD MMD※03RNシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明
薬液用マニュアルバルブ
MMD03RN シリーズ
SM-50827/2
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください
SM-50827/2/2 はじめに
i 2021-12-27
はじめに
このたびは、当社薬液用マニュアルバルブ「MMD03RN シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありが
とうございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的
事項を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁な)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない人や
十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故に
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を
行ってください。
本製品の一部のシリーズには輸出貿易管理令の対象品が含まれているため、対象品または対象品を含む
装置を輸出する場合は法令を遵守してください。対象品かどうかはカタログを参照してください。
SM-50827/2/2 安全にご使用いただくために
ii 2021-12-27
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、空気圧制御回路または水制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できるこ
とを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3に区
分されています。
危険 誤っ取扱いをすると、人が死亡す、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告 誤っ取扱いをする、人が死する、まは重傷を負う可能が想される
の。
注意 誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-50827/2 安全にご使用いただくために
iii 2021-12-27
製品に関する注意事
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気、流体は排出し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステム
の安全性が確保されているか確認してください。
SM-50827/2 安全にご使用いただくために
iv 2021-12-27
設計、選定に関する注意事項
警告
緊急遮断弁などの安全確保用バルブとしての機能が必要な場合は、確実に安全を確保できる別の手段を
講じる。
本製品の仕様、お客様のシステムとの適合性をお客様の責任で確認のうえ、機器を選定し、取扱う。
誤った機器選定、取扱いは、本製品のトラブルのみならずお客様のシステムトラブルの発生原因になり
ます。
液封の回路になる場合には、逃し弁を設ける。
バルブが開閉動作するときにダイアフラムが上下動することにより、その分バルブ内の流路容積は変化
します。流体は非圧縮性(液体)であるため、バルブに流体が密封される条件(液封)は、バルブに異常
な圧力が発生することになります。このような場合はバルブの一次側または二次側に逃し弁を設け、
封の回路にならないようにしてください。
温度、圧力、流量、その他の使用条件は、製品の仕様範囲内に合わせる。
製品からの漏れや作動不良、破損などが発生するおそれがあるため、下記の環境では使用しない。
腐食性雰囲気や爆発性雰囲気がある場所
薬液が掛かるおそれのある場所
振動、衝撃の影響を受ける場所
使用温度を超える熱源のある周辺、屋外
廃棄に関する注意事
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-50827/2 目次
v 2021-12-27
目次
はじめに ................................................................................................................................ i
安全にご使用いただくために ................................................................................................. ii
製品に関する注意事項 ...................................................................................................... iii
設計、選定に関する注意事 ............................................................................................ iv
廃棄に関する注意事項 ...................................................................................................... iv
目次 ...................................................................................................................................... v
1. 製品概要 .......................................................................................................................... 1
1.1 各部の名称 ............................................................................................................ 1
1.1.1 バルブ本 ....................................................................................................... 1
1.1.2 誤操作防止カバー .............................................................................................. 1
1.2 形番表示 ................................................................................................................ 2
1.2.1 MMD003RN シリーズ ........................................................................................ 2
1.2.2 MMD303RN シリーズ ........................................................................................ 2
1.2.3 MMD403RN シリーズ ........................................................................................ 3
1.2.4 MMD503RN シリーズ ........................................................................................ 3
1.3 外形寸法 ................................................................................................................ 4
1.3.1 MMD003RN シリーズ ........................................................................................ 4
1.3.2 MMD303RN シリーズ ........................................................................................ 6
1.3.3 MMD403RN シリーズ ........................................................................................ 8
1.3.4 MMD503RN シリーズ ...................................................................................... 10
1.4 動作説明 .............................................................................................................. 12
1.4.1 バルブ本体:MMD003RNMMD303RN
MMD403RNMMD503RN シリーズ .......................................... 12
1.4.1 誤操作防止カバー MMD003RNMMD303RN
MMD403RNMMD503RN シリーズ .......................... 12
2. 取付け ............................................................................................................................ 13
2.1 開梱 ..................................................................................................................... 13
3. 使用方法 ........................................................................................................................ 14
3.1 使用上の注意 ...................................................................................................... 14
3.2 操作方法 .............................................................................................................. 15
3.2.1 操作方法 : MMD003RN シリーズ ................................................................... 15
3.2.2 操作方法 : MMD303RNMMD403RNMMD503RN シリーズ ................... 16
3.3 状態表示 .............................................................................................................. 17
3.4 強制操作 .............................................................................................................. 17
4. 保守、点検 ...................................................................................................................... 18
4.1 定期点検 .............................................................................................................. 18
5. トラブルシューティング ..................................................................................................... 19
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................... 19
6. 参考情報 ........................................................................................................................ 22
7. 保証規定 ........................................................................................................................ 23
7.1 保証条件 .............................................................................................................. 23
7.2 保証期間 .............................................................................................................. 23
SM-50827/2 1. 製品概要
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1. 製品概
1.1 各部の名
1.1.1 バルブ本体
1.1.2 誤操作防止カバー
品番 部品名称 材質 備考
1 インジケータ PVDFPP
2 つまみ PVDF
3 ロックリング PVDF
4 アクチュエータ PVDFFEPM
ステンレス鋼
ふっ素樹脂コーティング
5 ダイアフラム PTFE 接液部品
6 ボディ PFA
7 取付板 PVDF
品番
部品名称 材質 備考
1 カバー PP
2 スライドロック PP
SM-50827/2 1. 製品概要
2 2021-12-27
1.2 形番表示
1.2.1 MMD003RN シリーズ
バルブ本体
誤操作防止カバー
MMD003RN-C
1.2.2 MMD303RN シリーズ
バルブ本体
誤操作防止カバー
MMD303RN-C
SM-50827/2 1. 製品概要
3 2021-12-27
1.2.3 MMD403RN シリーズ
バルブ本体
誤操作防止カバー
MMD403RN-C
1.2.4 MMD503RN シリーズ
バルブ本体
誤操作防止カバー
MMD503RN-C
SM-50827/2 1. 製品概要
4 2021-12-27
1.3 外形寸法
1.3.1 MMD003RN シリーズ
バルブ本体
SM-50827/2 1. 製品概要
5 2021-12-27
誤操作防止カバー
脱着時必要高
105
SM-50827/2 1. 製品概要
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1.3.2 MMD303RN シリーズ
バルブ本体
SM-50827/2 1. 製品概要
7 2021-12-27
誤操作防止カバー
SM-50827/2 1. 製品概要
8 2021-12-27
1.3.3 MMD403RN シリーズ
バルブ本体
SM-50827/2 1. 製品概要
9 2021-12-27
誤操作防止カバー
SM-50827/2 1. 製品概要
10 2021-12-27
1.3.4 MMD503RN シリーズ
バルブ本体
4
-
Full R
-
Full R
SM-50827/2 1. 製品概要
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誤操作防止カバー
SM-50827/2 1. 製品概要
12 2021-12-27
1.4 動作説明
1.4.1 バルブ本体:MMD003RNMMD303RN
MMD403RNMMD503RN シリーズ
つまみを回転方向へ操作することにより、弁体を上下させて流体を制御します。
ロックリングによりつまみを操作しても弁体を動かなくし、誤操作を防止します。
1.4.1 誤操作防止カバー MMD003RNMMD303RN
MMD403RNMMD503RN シリーズ
操作部を覆い隠すことにより、誤操作を防ぎます。
スライドロックを引出し、カバーをつまみにかぶせて、スライドロックを押込みます
スライドロックを押込んだ状態で、カギを掛けることが出来ます。
カバー ライド
ロック
つま
SM-50827/2 2. 取付け
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2. 取付け
警告
取付け、配管は、システム、流体の特性、流体と関連機器との適合性など安全性に関する注意事項を十
分に理解した人が、取扱説明書を熟読したうえで行う。
誤った取付け、配管は、本製品のトラブルのみならずお客様のシステムトラブルの発生原因になったり、
使用者の死亡または重傷につながる可能性があります。
使用する配管はフラッシング、洗浄を十分に行ってから接続する。
流体内のゴミ、物の混入は、バルブの正常な機能を妨げます。混入がある場合は、回路に合わせて
バルブの一次側にフィルタを設置してください。
矢印が表示されている製品は、流体が矢印方向に流れるよう配管する。
NC 形、NO 形の場合、操作圧力を加圧しないポートは大気開放とする。
雰囲気やゴミの飛散の問題でバルブから直接給気、排気させたくないときは、排気キャップを外し、配管
を設置して給気、排気させてください。
駆動部に接続する駆動用電磁弁は、仕様、用途に合わせて使用する。
注意
取付後、配管漏れの有無を確認して、正しく取付けられていることを確認する。
各継手メ-カから発行されている最新の取扱説明書を参照して、その内容に従って施工する。
継手の施工には専用の施工治具が必要です。別途継手メ-カに購入方法、使用方法を問合わせてく
さい。
バルブを設置するときには配管のみで支持せず、取付板と装置を固定する。
配管を行う場合は、バルブボディに曲げや引張り、圧縮などの応力が加わらないようにする。
バルブに配管荷重が加わらないように、管の支持位置と方法を検討する。
操作ポートの配管は樹脂継手で、0.40.6Nmで締付ける。
ポート割れ、ねじ破損のおそれがあります。
2.1 開梱
注文した製品形番と同一であることを確認する。
開封は、クリーンな環境で行う。
製品の外観、フィッティング部に損傷がないことを確認する。
SM-50827/2 3. 使用方法
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3. 使用方
3.1 使用上の注意
警告
最高使用圧力、最高操作圧力以下で使用する。
注意
製品構成材料と使用流体、雰囲気との適合性を確認のうえ使用する。
製品と使用流体との適合性については、“6.参考情報”を参照してください
定期的に点検を行い、異常がある場合は部品の交換などの処置をとってください。
N2ガス、空気などの気体の場合は、弁座漏れに注意する。
最大で 1cm3/min(空気圧のと)の弁座漏れが発生する可能性があります。
急激な流体温度の変化に注意する。
弁座が不均一にゆがみ、弁座漏れが発生する場合があります。
製品に塵埃が付着しないようにする。
精密洗浄を施してクリーンパックで配送されます。クリーンルーム内で開封、設置してください。
バルブを足場にしたり、重量物を乗せない
長期間使用していない場合は、使用開始前に試運転を行う。
流体の流れが層流状態で使用することが推奨されている機器(流量計など)をバルブの二次側に設置する
場合は、バルブによる乱流の影響を受けない程度の距離を置いて設置する。
バルブの二次側は乱流が発生します。
製品本体に流体が付着しないようにする。
流体圧力、配管条件に注意する。
流体圧力、配管条件によっては、ウォータハンマやバイブレーションが発生する可能性があります。
ほとんどの場合、スピードコントローラなどで開閉速度を調整すると改善できますが、改善できない場合
は流体圧力、配管条件を見直してください
静電気による外部漏れや発火のおそれがあるため、必要に応じて除電対策をとる。
フッ素樹脂は非常に帯電しやすく、気体や液体を流すとさらに帯電します。
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CKD MMD※03RNシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル