CKD TVGシリーズ(DeviceNet) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM- A81052
MSV-484083
シリアル伝送子局
TVG シリーズ JA1
(OPP8-A2DOPP8-A2D-P)
DeviceNet 対応
SM-A81052 はじめに
i 2023-06-23
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。
よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象としています。制御弁についての知識を持たない人
や十分な訓練を受けていない人による選定、使用して引起こした事故に関しましては、当社は責任を負い
ません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品仕様の確認、使用方法の決定を
行ってください。
SM-A81052 安全にご使用いただくために
ii 2023-06-23
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っ取扱をすると、人死亡、または重傷負う可能が想定される
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A81052 安全にご使用いただくために
iii 2023-06-23
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。
ただし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
の安全性が確保されているか確認してください。
SM-A81052 目次
iv 2023-06-23
目次
はじめに ...............................................................................................................................i
安全にご使用いただくために ................................................................................................ ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 .................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特徴 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 6
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 6
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 7
2. 取付け ......................................................................................................................... 8
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 8
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 9
2.2.1 通信用コネクタへの接続と配線 ....................................................................... 9
2.2.2 バルブ電源用プラグの接続と配線 ..................................................................11
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 スイッチ設定 ....................................................................................................... 12
3.1.1 ノードアドレス設定 ......................................................................................... 13
3.1.2 その他のスイッチ設定 ................................................................................... 13
3.1.3 ソフトウェアモード .......................................................................................... 13
3.2 EDS(Electronic Data Sheet)ファイルによる設定 ................................................ 14
3.2.1 機器の登録方法 ........................................................................................... 14
3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応 ............................................................ 15
3.3.1 PLC アドレス対応表 ....................................................................................... 15
3.3.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列 ........................................... 15
3.4 プログラム方法 ................................................................................................... 17
3.4.1 プログラム方法 ............................................................................................. 17
3.4.2 デバイスプロファイル ..................................................................................... 17
3.4.3 オブジェクトの実装内容 ................................................................................. 18
4. 保守、点検 ................................................................................................................. 21
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 21
4.2 取外、取付方 .................................................................................................. 22
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 23
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 23
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 24
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 24
6. 保証規定 ................................................................................................................... 25
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 25
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 25
SM-A81052 1. 製品概要
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1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書ではTVG 用の子局 OPP8-A2D-(JA1)について説明しています。
本製品を接続するコントローラ局、その他のデバイス局については、各メーカの取扱説明書をお読み
ください。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
OPP8-A2D- (JA1)とは
ODVA 規定されたオープンフィールドネットワーク DeviceNet に接続できTVG 用の子局です
以下のような特長を持ちます。
PLC との接続は DeviceNet 専用ケーブルのみであり、配線工数を大幅に削減できます。
通信電源、バルブ電源が分離されているためメンテナンスが容易です。
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。 (全点出力保持/点出力クリア)
出力は+COM/COM 仕様から選択できます。
SM-A81052 1. 製品概要
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1.1.2 システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、コントローラ局、OPP8-A2D-□を搭載したマニホールド電磁弁、周辺機
(DeviceNet デバイス)で構成されています。
PLC、コントローラ局の組み合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
コントローラ局形式
オムロン株式会社
NJ シリーズ
CJ1W-DRM21
CJ シリーズ
ロックウェルオートメーション株式会社
1756-L75
1756-DNB
その他 DeviceNet 対応ントローラ局
基本システム構成例
コントローラ局 ネクション開設を要求する機能を持ち、デバイスを制御する
分岐コネクタ 分岐方式での接続に使用する機器
コントローラ局
SM-A81052 1. 製品概要
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1.2 各部の名称
1.2.1 子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
MSNSPWPW(V)で、子局本体、ネットワークの状態を表示します。
設定スイッチ
ロータリースイッチにより、子局のノードアドレスを設定します。
DIP スイッチにより、通信異常時の出力、動作モードを設定します。
カバー
LED および設定スイッチを保護します。
バルブ電源用プラグ
M12×1ポート【PWR 4ピン Aコード)
バルブ電源ソケット(24V)を接続します。
通信用コネクタ
M12×2ポート【INOUT5ピン Aード)
IN DeviceNet の通信が前局から入力されるポートです。(プラグ)
OUTDeviceNet の通信が次局へ出力されるポートです。(ソケット)
FG 端子
FG に接続します。
SM-A81052 1. 製品概要
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1.2.2 スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチ
各スイッチで子局の動作モード、通信異常時の出力モード、ノードアドレスを設定します。
本製品は電源 ON 時のイッチの設定条件で動作します。
電源 ON 後の設定変更は認識されません。
記号
スイッチ名
設定内容
SW1 No.1
HLD-CLR
(出力モード設定)
通信異常が発生した時に、出力状態を保持(HLD)するのか、
クリア(CLR)するのかを選択します。
SW1 No.2
SW-HW
(動作モード設定)
動作モードをソフトウェアモード(SW)かハードウェアモード(HW)かを
選択する。
SW2SW3
NA ×10 ×1
(ノードアドレス設定)
子局のノードアドレスを 063 の範囲で設定します。
SW2 10 の位、SW3 1の位に設定します。
MS LED
NS LED
SW3
PW LED
PW(V) LED
SW1-No.1
SW1-No.2
SW2
SM-A81052 1. 製品概要
5 2023-06-23
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
LED 表示は以下の表を参考にしてください。
1)モジュールステータス(MS)・ネットワークステータス(NS) LED 表示
: 点灯
: 点滅
: 消灯
2)POWER LED (PW)表示
POWER LED
PW
表示内容
通信電源が ON の状態
通信電源が OFF の状態
: 点灯
: 消灯
3)VALVE LED (PW(V))表示
※通信電源がONの状態に有効
VALVE LED
PW(V)
表示内容
バルブ電源が ON の状態
バルブ電源が OFF の状態
: 点灯
: 消灯
MS
LED
NS
LED
表示内容
I/O 通信中
コントローラと子局の間で、
入出力データを通信中
正常な状態です。
ノードアドレス
重複チェック中
コントローラでのノードアドレス
重複チェック完了待ち
特定の子局のみがこの状態の場合は、通信速度が
コントローラ局と同一か確認後、子局を再起動してください。
コネクション待ち
コントローラからの
コネクション確立待ち状態
ウォッチドッグ
タイマ異常
子局でウォッチドッグタイマ
異常が発生
子局を交換してください。
I/O 通信中の
スイッチ設定変更
I/O 通信中のロータリーおよび
ディップスイッチの設定が
変更された状態
I/O 通信中にスイッチの設定が変更されました。
スイッチを戻すか、子局を再起動して設定を更新すると、
MS の赤点滅が緑点灯に戻ります。
スイッチ設定不正
ロータリースイッチの設定が不正
スイッチ設定を確認後、子局を再起動してください。
ノードアドレス
重複
ノードアドレスが重複
ノードアドレスが重複しないように再設定後、子局を再起動
してください。
Busoff 検知
Busoff
停止状態)
以下の項目を検討後、子局を再起動してください。
・コントローラ/子局の通信速度が同一か
・ケーブル長(幹線/支線)は適切か
・ケーブルの断線・ゆるみがないか
・終端抵抗が幹線の両端のみにあるか
・ノイズが多くないか
通信タイムアウト
通信電源未投入
アドレス・通信速度等が正常に設定されているか確認後、
通信電源を投入してください。
SM-A81052 1. 製品概要
6 2023-06-23
1.3 仕様
1.3.1 通信仕様
通信速度
自動設定(500kbps / 250kbps / 125kbps
伝送媒体(通信ケーブル)
DeviceNet 専用ケーブル 5 線(信号 2 本、電源系 2 本、シールド 1 本)
通信距離
通信速度
ネットワーク
最大長
支線長
総支線長
125kbps
500m 以下※1
6m 以下
156m 以下
250kbps
250m 以下※1
6m以下
78m 以下
500kbps
100m 以下
6m 以下
39m 以下
通信電源
DC11.0V25.0V
誤り制御方式
CRC エラー
1 太ケーブルを使用した場合の値です。細ケーブルを使用した場合は 100m 以下となります。
SM-A81052 1. 製品概要
7 2023-06-23
1.3.2 子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
形番
OPP8-A2D JA1C
OPP8-A2D-P JA1D
通信電源電圧
DC11.025.0V
通信電源消費電
50mA 以下
バルブ電源電
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電流
10mA 以下(全点 OFF )15mA 以下(全点 ON 負荷時)
出力形式
+COM(NPN)
-COM (PNP)
出力点数
32
ノードアドレス設定
063 (Dec)
通信異常時の出力設定
Hold(全点出力保持)/ Clear(全点出力クリア)
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ 以上、DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐衝撃
294.0m/s23方向3
保存周囲温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
通信プロトコル
DeviceNet 準拠
通信速度
自動設定(500kbps / 250kbps / 125kbps
DeviceNet 接続コネクタ
M12 5 ピン A ード
出力絶縁方式
フォトカプラ絶
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源:24V3A/通信電源:24V2A(両ヒューズとも交換不可)
動作表示
LED 表示 (通信状態、通信電源、バルブ電源※1)
保護構造
IP65 / IP67
占有 Byte
4Byte
耐振動
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方 15 掃引
誤動作
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm
または 68.6m/s2の小さい方でXYZ3軸方 4掃引
1.通信電源に仕様値内の電圧が供給されている際にモニタリング可能
SM-A81052 2. 製品概要
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2. 取付
2.1 取付方法
注意
DeviceNet 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に配線
してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作したりするおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地のうえで、
本製品を取付けます。
SM-A81052 2. 製品概要
9 2023-06-23
2.2 配線方法
2.2.1 通信用コネクタへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線接続部(裸充電部)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージの対策は装置側で実施する。
本製品は雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、DeviceNet 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
DeviceNet 専用DeviceNet 通信ケーブルを使用します。配線するときは、これらの仕様を理解したうえ
実施してください。
詳細はコントローラ局メーカまたは ODVA 取扱説明書を参照してください
本製品に通信用ケーブル(M12 コネクタ)添付されていません。
仕様に合ったコネクタを別途購入してください。
通信用ケーブルを配線することで、子局本体の通信用コネクタと接続できます。
推奨ケーブル:DeviceNet 専用ケーブル
形番
仕様
メーカ
DCA2-5CN シリーズ
DeviceNet 対応のケーブル
オムロン株式会
推奨 M12 組立式コネクタ:Aコード 5Pin
形番
仕様
メーカ
2103 319 1501
M12 組立式コネクタ(オス)
ハーティング株式会社
2103 319 2501
M12 組立式コネクタ(メス)
ハーティング株式会社
SM-A81052 2. 製品概要
10 2023-06-23
通信ケーブルの接続
通信用コネクタに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします
2 下図を参照し、M12 コネクタDeviceNet 仕様に準拠したケーブルを配線してください。
IN OUT
ピン
信号名
():ケーブル色
1
Drain(無・裸線)
コントローラ局またはその他の子局の通信ケーブル“Drain”に接続します
2
V+()
DC11V25V のノイズの少ない電源を使用してください
3
V-()
DC11V25V のノイズの少ない電源を使用してください
4
CAN_H(白)
コントローラ局またはその他の子局の通信ケーブル“CAN_H”に接続します。
5
CAN_L()
コントローラ局またはその他の子局の通信ケーブル“CAN_L”に接続します。
CAN_H
CAN_L
V-
V+
Drain
切り欠き
CAN_H
CAN_L
V-
V+
Drain
突起
SM-A81052 2. 製品概要
11 2023-06-23
2.2.2 バルブ電源用プラグの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数の子局(デバイス局)に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブルを
選定、配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置したりして、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
端子台は電源プラグの手前に設置してください。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
本製品に電源M12 コネクタは添付されていません。仕様に合ったコネクタを別途購入してください。
推奨 M12 コネクタ(ソケット)-バラ線タイプ電源ケーブル
形番
仕様
メーカ
XS2F-D421-8-
M12 電源ケーブル
オムロン株式会
※□はケーブル仕様により異なります。
推奨 M12 コネクタ(ソケット)
形番
仕様
メーカ
21 03 212 2305
組立式 M12 コネクタ
ハーティング株式会社
※電線サイズ:AWG2218、適応ケーブル外径:φ68
電源ケーブルの接続
バルブ電源用プラグに電源ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、子局に接続する電源を OFF にします
2 下図を参照し、電源ケーブルの 24V 線を電源用ソケットの 24V 端子に、0V 線を 0V 端子に配線します
電源ケーブルの配線
電源用プラグのピン 24DC24V を配線してください。
※ピン 13は使用しません。
ポート
ピン
PWR
1
NC
2
バルブ電源:24V
3
NC
4
バルブ電源:0V
SM-A81052 3. 製品概要
12 2023-06-23
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで
使用する。
シリアル伝送子局のアドレス設定値をよく確認してから使用する。
アドレスを不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、通信電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内容変更は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入ったりなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそがあります。
SM-A81052 3. 製品概要
13 2023-06-23
3.1.1 ノードアドレス設定
本製品のノードアドレスを設定します。
本製品は、電源投入時のノードアドレス設定で動作します。(場出荷時のノードアドレス値は1となります)
なお、ノードアドレスは重複して設定できません。
3.1.2 その他のスイッチ設定
通信異常が発生した時の出力データの設定および、動作モードの設定を行います。
設定は電源投入時に読み込まれます。
スイッチ名
設定内容
HLD-CLR
(出力モード設定)
通信異常時(PLCとの通信断線、タイムオーバー等)の出力状態を設定する。
CLR クリア(Clear)モード
HLD 保持(Hold)モード
SW-HW
(動作モード設定)
動作モードの設定をする。
HW ハードウェアモードにて動作
SW ソフトウェアモードにて動作
3.1.3 ソフトウェアモード
ソフトウェアモードの場合、ノードアドレスと出力モードをソフトウェアで設定できます。
ただし、ノードアドレスをソフトウェアで設定する場合、NAスイッチの値を 64 以上に設定してください。
※起動時のノードアドレスは、最後に通信確立したノードアドレス値となります。
工場出荷時のノードアドレス値は1となります。
ソフトウェアモードでのスイッチ設定
スイッチ名
内容
NA
063 :スイッチ設有効
64 以上:スイッチ設定無効(ソフトウェア設定が可能)
HLD-CLR
スイッチ設定無(ソフトウェア設定が可能)
スイッチ名
設定範囲
NA(ノードアドレ)
×10:アドレス10 の位を設定
× 1:アドレスの 1の位を設定
063(Dec)
例:ノードアドレス 35
SM-A81052 3. 製品概要
14 2023-06-23
3.2 EDS(Electronic Data Sheet)ファイルによる設定
DeviceNet 機器はネットワークに参加するため、機器の通信仕様が記載されEDS ファイルによる
ネットワーク登録作業が必要です。
EDS ファイルの登録方法はコントローラ局メーカの取扱説明書をご確認ください。
また、適切にネットワーク構成を行うため、本製品のバージョンに合った最新の EDS ファイルを
ご使用ください。
3.2.1 機器の登録方法
使用する機器のノードアドレスと機種名を確認しEDS ファイルを一致させて登録する必要があります。
機器の機種名と EDS ファイルは下表を参考に設定してください。
仕様と EDS ファイル名
項目
仕様
形番
OPP8-A2DJA1C
OPP8-A2D-PJA1D
機種名
OPP8-2D
OPP8-2D-P
出力形式
+COM(NPN)
-COM (PNP)
出力点数
32
EDS ファイル名
CKD_OPP8_2D_v2101.eds
CKD_ OPP8_2D_P_v2101.eds
SM-A81052 3. 製品概要
15 2023-06-23
3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応
3.3.1 PLC アドレス対応表
<OPP8-A2DOPP8-A2D-P (32点出力仕様)>
PLC
割付
メモリアドレス
Output Bit 00-15
Output Bit 16-31
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
子局
Output No.
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
ソレノイド出力
No.
s1
s2
s3
s4
s5
s6
s7
s8
s9
s10
s11
s12
s13
s14
s15
s16
s17
s18
s19
s20
s21
s22
s23
s24
s25
s26
s27
s28
s29
s30
s31
s32
3.3.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列例
バルブ No.1a2a2b……の数字は 1連目、2目を表し、アルファベット aba側ソレノイド、
b側ソレノイドを意味します
マニホールド番号は、配管ポートを手前にして、左から順番に設定しています(図参照)
外観や最大連数は使用する電磁弁の機種によって異なるため、仕様を確認してください。
<OPP8-A2DOPP8-A2D-P (32 点出力仕様)>
本図は、ダブルソレノイドタイプの電磁弁を 16 連分搭載したときのものです。
シングルソレノイドタイプの場合は、b側にソレノイドはありません。
マニホールド連数
1
連目
2
連目
3
連目
4
連目
5
連目
6
連目
7
連目
8
連目
9
連目
10
連目
11
連目
本対応表は、代表例としてオムロン製 PLC に基づいて説明しています。
12
連目
13
連目
14
連目
15
連目
16
連目
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CKD TVGシリーズ(DeviceNet) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル