CKD N4E0-T7Dシリーズ(DeviceNet) ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKD MN4E0シリーズシリアル伝送子局(T7D、T7D1、T7D2)の取扱説明書の内容を理解しています。DeviceNet対応、簡単な配線、メンテナンス性、16点/32点出力モデルなど、この機器に関するご質問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • 通信異常時の出力状態はどう設定しますか?
    ノードアドレスはどう設定しますか?
    通信速度はどう設定しますか?
    EDSファイルはどこで入手できますか?
    メンテナンス時に注意すべきことは?
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A41038
MSV-484083
シリアル伝送子局
MN4E0 シリーズ T7D
(N4E0-T7D)
DeviceNet 対応
SM-A41038 はじめに
i 2021-09-21
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読
みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A41038 安全にご使用いただくために
ii 2021-09-21
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡る、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死する、または重傷を負う可能性が想定される
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A41038 安全にご使用いただくために
iii 2021-09-21
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(採用に際当社にごいたき、当社製品仕様ご了解いだい場合は適なります
ただし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A41038
iv 2021-09-21
はじめに ...............................................................................................................................i
安全にご使用いただくために ................................................................................................ ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
.................................................................................................................................. iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
システム概要 ........................................................................................................ 1
システムの特 ............................................................................................... 1
システムの構 ............................................................................................... 2
各部の名称 .......................................................................................................... 3
子局外形 ........................................................................................................ 3
スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
仕様 ..................................................................................................................... 6
通信仕様 ........................................................................................................ 6
子局仕様 ........................................................................................................ 7
2. 取付け ......................................................................................................................... 8
取付方法 .............................................................................................................. 8
配線方法 .............................................................................................................. 9
通信用コネクタへの接続と配線 ....................................................................... 9
電源用ケーブルの接続と配 ........................................................................11
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
スイッチ設定 ....................................................................................................... 12
ノードアドレスの設定 ..................................................................................... 13
通信速度の設定 ........................................................................................... 13
出力モードの設 ......................................................................................... 13
EDS(Electronic Data Sheets)ファイルによる設定 .............................................. 14
機器の登録方法 ........................................................................................... 14
子局出力 No.PLC アドレス No.の対応 ............................................................ 15
PLC アドレス対応表 ....................................................................................... 15
T7D のソレノイド出力 No.に対応するバルNo.配列例 ................................. 16
プログラム方 ................................................................................................... 20
プログラム方 ............................................................................................. 20
データマッピング ........................................................................................... 20
デバイスプロファイル ..................................................................................... 20
オブジェクトの実装内容 ................................................................................. 21
4. 保守、点検 ................................................................................................................. 24
定期点検 ............................................................................................................ 24
取外、取付方 .................................................................................................. 26
本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 27
本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 27
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 28
トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 28
6. 保証規定 ................................................................................................................... 29
保証条件 ............................................................................................................ 29
保証期間 ............................................................................................................ 29
SM-A41038 1. 製品概要
1 2021-09-21
1. 製品概要
システム概要
システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書ではMN4E0 用の子局(N4E0-T7D)について説明しています。
本製品を接続するコントローラ、その他のデバイスについては、各メーカの取扱説明書をお読みくだ
さい。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
N4E0-T7D とは
ODVA で規定されたオープンフィールドネットワーク DeviceNet に接続できる MN4E0 用のシリアル伝送子局
です
以下のような特長を持ちます。
PLC との接続は DeviceNet 専用ケーブルのみであり、配線工数を大幅に削減できます。
通信電源、バルブ電源が分離されているためメンテナンスが容易です。
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。 (全点出力保持/点出力クリア)
16 点出力/ 32 点出力から選択可能で、幅広い用途に使用できます。
DeviceNet とは
マシン/ライン制御レベルの制御と情報が混在した多ビット系のマルチベンダネットワークです。
DeviceNet は、ODVA により維持・管理がされております。
DeviceNet システムについてのお問い合わせは、下記におたずねください。
ODVA
ホームページアドレス http://www.odva.org
SM-A41038 1. 製品概要
2 2021-09-21
システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、コントローラユニット、N4E0-T7D を搭載したマニホールド電磁弁、周辺機器で
構成されています。
PLC、コントローラの組み合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
コントローラ形式
オムロン株式会社
NJ シリーズ
CJ1W-DRM21
CJ シリーズ
CS1 シリーズ
CS1W-DRM21
その他 DeviceNet 対応コントローラユニット
基本システム構成例
コントローラユニット コネクション開設を要求する機能を持ち、デバイスを制御する
分岐タップ 分岐方式での接続に使用する機器
コントローラユニット
終端
抵抗
終端
抵抗
PLC
分岐タップ
分岐タップ
分岐タップ
アブソデックス
ドライバ
アナログ
ターミナル
センサ
ターミナル
マニホールド電磁弁
SM-A41038 1. 製品概要
3 2021-09-21
各部の名称
子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
子局本体およびネットワークの状態を表示します。
設定スイッチ
ディップスイッチにより、子局のノードアドレス・通信速度・通信異常時の出力を
設定します。
カバー
LED および設定スイッチを保護します。
ユニット電源コネクタ
ユニット電源(24V)を接続します。
バルブ電源コネクタ
バルブ電源(24V)を接続します。
通信コネクタ
ネットワークの通信ケーブルを接続します。
SM-A41038 1. 製品概要
4 2021-09-21
スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチ
本製品のノードアドレス・通信速度・通信異常時の出力を設定します。
本製品は電源 ON のスイッチの設定条件で動作します。
※電源 ON 後の設定変更は認識されません。
スイッチ
設定内容
A or B
種類
A
NA No.16
(ノードアドレス設定)
子局のノードアドレスを 063 の範囲で設定します。
B
DR No.1,2
(通信速度設定)
コントローラユニットとの通信速度を設定します。
HLD/CLR No.4
(出力モード設定)
通信異常が発生した時に、
出力状態を保持(HLD)するのか、クリア(CLR)するのかを、選択します。
注)スイッチB No.3は未使
スイッチ B
スイッチ A
MS LED NS LED VALVE LED
SM-A41038 1. 製品概要
5 2021-09-21
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
LED 表示は以下の表を参考にしてください。
モジュールステータス(MS)ネットワークステータス(NS) LED 表示
MS
LED
NS
LED
表示内容
I/O 通信中
コントローラとデバイスの間で、
入出力データを通信中
正常な状態です。
ノードアドレス
重複チェック中
コントローラでのノードアドレス
重複チェック完了待ち
特定のデバイスのみがこの状態の場合は、
通信速度がコントローラユニットと同一か確認後、
デバイスを再起動してください。
コネクション待ち
コントローラからの
コネクション確立待ち状態
ウォッチドッグ
タイマ異常
デバイスでウォッチドッグタイマ
異常が発生
デバイスを交換してください。
スイッチ設定不正
スイッチの設定が不正
スイッチ設定を確認後、デバイスを再起動してください。
ノードアドレス
重複
ノードアドレスが重複
ノードアドレスが重複しないように再設定後、
デバイスを再起動してください。
Busoff 検知
Busoff
(データ異常の多発による
通信停止状態)
以下の項目を検討後、デバイスを再起動してください。
・コントローラ/デバイスの通信速度が同一か
・ケーブル長(幹線/支線)は適切か
・ケーブルの断線・ゆるみがないか
・終端抵抗が幹線の両端のみにあるか
・ノイズが多くないか
通信タイムアウト
ユニット電源未投入
アドレス・通信速度等が正常に設定されているか確認後、
ユニット電源を投入してください。
: 点灯
: 点滅
: 消灯
VALVE LED表示
※通信電源が ON 状態に有効
VALVE LED
PW(V)
表示内容
バルブ電源が ON の状態
バルブ電源が OFF の状態
: 点灯
: 消灯
SM-A41038 1. 製品概要
6 2021-09-21
仕様
通信仕様
項目
仕様
通信速度
選択可能(500kbps / 250kbps / 125kbps
伝送媒体(通信ケーブル)
DeviceNet 専用ケーブル 5 線(信号系 2 本、電源系 2 本、シールド 1 本)
通信距離
通信速度
ネットワーク
最大長
支線長
総支線長
125kbps
500m 以下1
6m 以下
156m 以下
250kbps
250m 以下1
6m以下
78m 以下
500kbps
100m 以下
6m 以下
39m 以下
通信電源
DC11.0V25.0V
誤り制御方式
CRC エラー
1 太ケーブルを使用した場合の値です。細ケーブルを使用した場合は 100m 以下となります。
SM-A41038 1. 製品概要
7 2021-09-21
子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
T7D1
T7D2
ユニット電源電圧
DC21.626.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
60mA 以下(全点 ON )
85mA 以下(全点 ON )
通信電源電圧
DC11.025.0V
通信電源消費電流
50mA 以下
バルブ電源電圧
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電流
15mA 以下(全点 OFF )
出力形式
NPN 出力(+COM)
出力点数
16
32
ノードアドレス設定
スイッチによりノードアドレス設定【063
通信異常時の出力設定
全点出力保持(Hold)/ 全点出力クリア(Clear)
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ以上、DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐衝撃
294.0m/s23方向、3
保存周囲温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
通信プロトコル
DeviceNet 準拠
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
ユニット電源:24V1A / バルブ電源:24V2A / 通信電源:24V1A
(交換不可)
動作表示
LED (ユニット電源 / バルブ電源 / 通信状態)
子局占有ノード数
1
耐振動
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 15 掃引
誤動作
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm
または 68.6m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 4掃引
SM-A41038 2. 取付け
8 2021-09-21
2. 取付
取付方法
注意
DeviceNet 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に配
線してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、本製品が破損したり誤動作するおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地のうえ
で、本製品を取付けます。
SM-A41038 2. 取付け
9 2021-09-21
配線方法
端子の機能説明と接続先
No.
端子名
機能
接続対象
表示
ケーブル色
V
通信電源()
DC11V25V のノイズの少な
電源を使用してください
CAN_L
通信用端子(L)
コントローラまたはその他のデバイス
の通信線“CAN_L”に接続します。
Drain
シールド用端子
ケーブルのシールド線
(無・裸線)
CAN_H
通信用端子(H)
コントローラまたはその他のデバイス
の通信線“CAN_H”に接続します。
V+
通信電源()
DC11V25V のノイズの少な
電源を使用してください
電源
コネクタ
ユニット電源を
接続します。
DC24V ±10%
24V
0V
電源
コネクタ
バルブ電源を
接続します。
DC24V 10%,5%
24V
0V
通信用コネクタへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線接続部(裸充電部)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージの対策は装置側で実施する。
本製品は雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、DeviceNet 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
SM-A41038 2. 取付け
10 2021-09-21
DeviceNet 専用DeviceNet 通信ケーブルを使用します。配線するときは、これらの仕様を理解したうえ
実施してください。詳細はコントローラユニットメーカまたは ODVA の取扱説明書を参照してください。
推奨ケーブル:DeviceNet 専用ケーブル
メーカ
ケーブル
形式
オムロン株式会社
DeviceNet 対応のケーブル
DCA2-5CN シリーズ
推奨コネクタ
メーカ
形式
備考
フェニックスコンタクト
MSTB2,5/5-STF-5.08 AUM
付属 コネクタ固定用ねじ付き
フェニックスコンタクト
MSTB2,5/5-ST-5.08 AUM
同形 コネクタ固定用ねじなし
通信ケーブルの接続
本製品に DeviceNet ケーブルを接続する際には、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認のうえ、ユニット電源とバルブ電源および通信電源OFF にしてください。
2 DeviceNet ーブルの CAN_H(白)、CAN_L(青)、V+(赤)、V-(黒)、Drain(裸)線を
付属の接続コネクタ(MSTB2,5/5-STF-5.08 AUM)の向きに気を付けながら(下図参照)、
各穴(CAN_HCAN_LV+V-、Drainに挿し込んでください。
3 接続コネクタのケーブル固定用ねじで、各線ごとにしっかりと締め付けてください。
(適正締め付けトルク 0.5Nm
4 ケーブル色と付属コネクタの表示色が同一であることを確認し、接続コネクタを本製品
差し込み、コネクタ固定用ねじをしっかりと締め付けてください。
(適正締め付けトルク 0.3Nm
ルチドロップ
(黒
V
前局
(青
CAN_L
(無
Drain
(白
CAN_H
(赤
V
(黒
(青
(無
(白
赤)
V
次局
CAN_L
Drain
CAN_H
V
T岐タップ
T分岐方式
(黒
(青
(無
(白
赤)
SM-A41038 2. 取付け
11 2021-09-21
電源用ケーブルの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数のデバイスに電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブルを選定、
配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置して、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
推奨コネクタ
メーカ
形式
備考
ワイドミューラー
BL3,5/2F(品番:160664
付属
電源ケーブルの接続
本製品に電源ケーブルを接続する際には、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認のうえ、ユニット電源およびバルブ電源を OFF にしてください。
2 電源ケーブルを付属コネクタの極性に注意しながら(下図参照)、各穴に差し込んでください。
3 コネクタのケーブル固定用ねじで、各線ごとにしっかりと締め付けてください。
(適正締め付けトルク 0.25Nm
4 ユニット電源とバルブ電源が異なる場合には、取付位置に注意しながらコネクタを本製品に差し込み、
コネクタ固定用ねじをしっかりと締め付けてください。
(適正締め付けトルク 0.25Nm
ケーブル固定用ねじ
コネクタ固定用ねじ
24V
0V
SM-A41038 3. 使用方法
12 2021-09-21
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用
する。
シリアル伝送子局のアドレス設定値をよく確認してから使用する。
アドレスを不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、通信電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内変更は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそがあります。
SM-A41038 3. 使用方法
13 2021-09-21
ノードアドレスの設定
本製品のノードアドレスを設定します。
本製品は、電源投入時のノードアドレス設定で動作します。
なお、ノードアドレスは重複して設定できません。
ノード
アドレス
スイッチ A No.
1 (32)
2(16)
3(8)
4(4)
5(2)
6(1)
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
2
0
0
0
0
1
0
3
0
0
0
0
1
1
60
1
1
1
1
0
0
61
1
1
1
1
0
1
62
1
1
1
1
1
0
63
1
1
1
1
1
1
0 : OFF 1 : ON )内はシート表示
例)アドレスを 50 設定したい場合
50 = 32(SW1 ON)+16(SW2 ON)+8(SW3 OFF)+4(SW4 OFF)+2(SW5 ON)+1(SW6 OFF)
上式よりスイッチ No.1, 2, 5ON、その他のスイッチ(NO.3, 4, 6)を OFF とする。
通信速度の設定
コントローラユニットとの通信速度を設定します。
通信速度
スイッチ B No.
1 DR1
2 DR0
125k bps
0
0
250k bps
0
1
500k bps
1
0
設定不可
1
1
0 : OFF 1 : ON
出力モードの設定
本製品に通信異常が発生した時の出力データの状態を以下のように設定します。
出力モード
スイッチ B No.
設定内容
4 (HLD/CLR)
CLEAR
OFF
通信異常時にコントローラから出力データをすべて”0”にクリアする。
HOLD
ON
通信異常時にコントローラからの出力データを直前の状態で保持する。
スイッチ A
スイッチ B
SM-A41038 3. 使用方法
14 2021-09-21
EDS(Electronic Data Sheets)ファイルによる設定
DeviceNet 機器はネットワークに参加するため、機器の通信仕様が記載されEDS ファイルにより、ネットワ
ーク登録作業が必要です。EDS ファイルの登録方法はコントローラユニットメーカのユーザーズマニュアルをご
確認ください。また、適切にネットワーク構成を行うため、機種および製品の Ver に合った最新の EDS ァイル
を使用してください。
機器の登録方法
事前に使用する機器のアドレスと仕様(機種名)を確認し、機器と EDS ファイルを一致させて登録する必要があ
ります。
機器の仕様と EDS ファイルは下表を参考に設定してください。
仕様と EDS ファイル名
項目
仕様
マニホールド形番
-T7D1
-T7D2
単品機種
N4E0-T7D1
N4E0-T7D2
出力形式
+COMNPN
入出力点数
16 点出力
32 点出力
EDS ファイル名
OPP6-1D_v20.05.eds
OPP6-2D_v20.05.eds
SM-A41038 3. 使用方法
15 2021-09-21
子局出力 No.PLC アドレス No.の対応
PLC アドレス対応表
<T7D1(16点出力仕様)>
PLC
割付
メモリアドレス
Output Bit 00-15
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
子局
Output No.
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
ソレノイド出力
No.
s1
s2
s3
s4
s5
s6
s7
s8
s9
s10
s11
s12
s13
s14
s15
s16
<T7D2(32点出力仕様)>
PLC
割付
メモリアドレス
Output Bit 00-15
Output Bit 16-31
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
子局
Output No.
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
ソレノイド出力
No.
s1
s2
s3
s4
s5
s6
s7
s8
s9
s10
s11
s12
s13
s14
s15
s16
s17
s18
s19
s20
s21
s22
s23
s24
s25
s26
s27
s28
s29
s30
s31
s32
本対応表は、代表例としてオムロン製 PLC に基づいて説明しています。
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