CKD W4G2-T8Dシリーズ(DeviceNet) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A57623
MSV-484083
シリアル伝送子局
W4G2 シリー T8D
(OPP5-D)
DeviceNet 対応
SM-A57623 はじめに
i 2021-09-21
はじめに
このたびは、当社のリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は本
品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方などの基本的な事項を記載したものです。よくお読みいただ
き、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、電気
どについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない人や十分な訓
練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することができませ
ん。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につながる場合
があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を行ってください。
SM-A57623 安全にご使用いただくために
ii 2021-09-21
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置の機
械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するステムの安全性が確保できることを確認してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要です。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合がありす。
そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区分され
ています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生すること
が想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるもの。
注意
誤った扱いをする、人が傷害をう、また物的損害が発生る可能性が想定さ
れるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します
SM-A57623 安全にご使用いただくために
iii 2021-09-21
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・環境で
使用する場合には適用外とさせていただきます
(ご採用に際し当にご相談いただき、当社製品の仕をご了解いただいた合は適用なります。ただし
その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
の安全性が確保されているか確認してください。
SM-A57623
iv 2021-09-21
はじめに ...................................................................................................................................... i
安全にご使用いただくために ...................................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .......................................................................................................... iii
........................................................................................................................................ iv
1. 製品概要 ........................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 .............................................................................................................. 1
システムの特徴 ..................................................................................................... 1
システムの構成 ..................................................................................................... 2
1.2 各部の名称 ................................................................................................................ 3
子局外形 ............................................................................................................... 3
スイッチと LED 表示 .............................................................................................. 4
1.3 仕様 ........................................................................................................................... 6
通信仕様 ............................................................................................................... 6
子局仕様 ............................................................................................................... 7
2. 設置 ................................................................................................................................... 8
2.1 設置方法 .................................................................................................................... 8
直接設置 ............................................................................................................... 9
DIN レール設置 ...................................................................................................... 9
2.2 配線方法 .................................................................................................................. 10
通信用コネクタへの接続と配線 ............................................................................ 11
電源用コネクタの接続と配線................................................................................ 13
3. 使用方法 ......................................................................................................................... 15
3.1 スイッチ設 ............................................................................................................. 15
ノードアドレスの設定 ............................................................................................ 16
通信速度の設定 .................................................................................................. 16
出力モードの設定 ................................................................................................ 16
3.2 EDS(Electronic Data Sheets)ファイルによる設定 .................................................... 17
機器の登録方法 .................................................................................................. 17
3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応 .................................................................. 18
PLC アドレス対応表 ............................................................................................. 18
T8D のソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列例 ........................................ 20
3.4 プログラム方法 ......................................................................................................... 23
プログラム方法 .................................................................................................... 23
データマッピング .................................................................................................. 23
デバイスプロファイル ........................................................................................... 23
オブジェクトの実装内容 ....................................................................................... 24
4. 保守、点検 ....................................................................................................................... 29
4.1 定期点検 .................................................................................................................. 29
4.2 取外、取付方法 ........................................................................................................ 31
本製品(子局)の取外方法 ..................................................................................... 32
本製品(子局)の取付方法 ..................................................................................... 32
5. トラブルシューティング ...................................................................................................... 33
5.1 トラブルの原因と処置方法 ........................................................................................ 33
6. 保証規定 ......................................................................................................................... 34
6.1 保証条件 .................................................................................................................. 34
6.2 保証期間 .................................................................................................................. 34
SM-A57623 1. 製品概要
1 2021-09-21
1. 製品概要
1.1 システム概要
システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書ではW4G2 用の子局(OPP5-D)について説明しています。
本製品を接続するコントローラ、その他のデバイスについては、各メーカの取扱説明書をお読みくださ
い。
マニホールドバルブについては、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
T8D(OPP5-D)とは
ODVA で規定されたオープンフィールドネットワーク DeviceNet に接続できる W4G2用のシリアル伝送子局です
以下のような特長を持ちます。
PLC との接続は DeviceNet 専用ケーブルのみであり、配線工数を大幅に削減できます。
保護構造 IP65 (耐塵・防噴流形) に対応した耐環境形子局です
配線方向には上方向・横方向が用意されているので、設置スペースが削減できます
ユニット電源、バルブ電源が分離されているため、メンテナンスが容易です
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。(出力保持 / 出力クリア)
通信速度が 3種類に設定可能です。(125k / 250k / 500k bps)
入出力は、16 点出力/ 32 出力/ 16 点入出力から選択可能で、幅広い用途に使用できます
DeviceNet とは
マシン/ライン制御レベルの制御と情報が混在した多ビット系のマルチベンダネットワークです。
DeviceNet は、ODVA により維持・管理がされております。
DeviceNet システムについてのお問い合わせは、下記におたずねください。
ODVA
ホームページアドレス http://www.odva.org
SM-A57623 1. 製品概要
2 2021-09-21
システムの構成
本システムは、主に PLC 本体コントローラユニット、T8D(OPP5-D)を搭載したマニホールドバルブ、周辺機器で
構成されています。
PLC、コントローラの組み合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
コントローラ形式
オムロン株式会社
NJ シリーズ
CJ1W-DRM21
CJ シリーズ
CS1 シリーズ
CS1W-DRM21
その他 DeviceNet 対応コントローラユニット
基本システム構成例
コントローラユニット コネクション開設を要求する機能を持ち、デバイスを制御する
分岐タップ 分岐方式での接続に使用する機器
マニホールドバルブ
PLC
コントローラユニット
終端
抵抗
終端
抵抗
分岐タップ
分岐タップ
分岐タップ
アブソデックス
ドライバ
アナログ
ターミナル
センサ
ターミナル
SM-A57623 1. 製品概要
3 2021-09-21
1.2 各部の名称
子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
子局本体およびネットワークの状態を表示します。
設定スイッチ
ディップスイッチにより、子局のノードアドレス、通信速度、通信異常時の出力を
設定します。
カバー
LED および設定スイッチを保護します。
電源コネクタ
M12 コネクタ)
ユニット電源(24V)、バルブ電源(24V)を接続します。
通信コネクタ
M12×2ポート)
ネットワークの通信ケーブルを接続します。
3
1
2
4
5
SM-A57623 1. 製品概要
4 2021-09-21
スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります
スイッチ
本製品のノードアドレス、通信速度、通信異常時の出力モードを設定します。
本製品は電源 ON 時のスイッチの設定条件で動作します
電源 ON 後の設定変更は認識されません。
スイッチ名
設定内容
NA スイッチ No.16
(ノードアドレス設定)
子局のノードアドレスを 063 の範囲で設定します。
DR スイッチ No.7,8
(動作モード設定)
コントローラユニットとの通信速度を設定します。
H/C スイッチ No.10
(出力モード設定)
通信異常が発生した時に、
出力状態を保持(H)するのか、クリア(C)するのかを選択します。
注)スイッチNo.9は未使用
MS LED
スイッチ
VALVE LED
NS LED
SM-A57623 1. 製品概要
5 2021-09-21
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
LED 表示は以下の表を参考にしてください。
ジュールステータス(MS)・ネットワークステータス(NS) LED 表示
MS
LED
NS
LED
表示内容
I/O 通信中
コントローラとデバイスの間で、
入出力データを通信中
正常な状態です。
ノードアドレス
重複チェック中
コントローラでのノードアドレス
重複チェック完了待ち
特定のデバイスのみがこの状態の場合は、
通信速度がコントローラユニットと同一か確認後、
デバイスを再起動してください。
コネクション待ち
コントローラからの
コネクション確立待ち状態
ウォッチドッグ
タイマ異常
デバイスでウォッチドッグタイマ
異常が発生
デバイスを交換してください。
スイッチ設定不正
ロータリースイッチの設定が不正
スイッチ設定を確認後、デバイスを再起動してください。
ノードアドレス
重複
ノードアドレスが重複
ノードアドレスが重複しないように再設定後、
デバイスを再起動してください。
Busoff 検知
Busoff
(データ異常の多発による
通信停止状態)
以下の項目を検討後、デバイスを再起動してください。
コントローラ/デバイスの通信速度が同一か
・ケーブル長(幹線/支線)は適切か
・ケーブルの断線・ゆるみがないか
・終端抵抗が幹線の両端のみにあるか
・ノイズが多くないか
通信タイムアウト
通信電源未投入
アドレス・通信速度等が正常に設定されているか確認後、
通信電源を投入してください。
: 点灯
: 点滅
: 消灯
VALVE LED 表示
ユニット電源が ON の状態に有効
VALVE LED
表示内容
バルブ電源が ON の状態
バルブ電源が OFF の状態
: 点灯
: 消灯
SM-A57623 1. 製品概要
6 2021-09-21
1.3 仕様
通信仕様
項目
仕様
通信速度
選択可能(500kbps / 250kbps / 125kbps
伝送媒体(通信ケーブル)
DeviceNet 専用ケーブル 5 線(信号系 2 本、電源系 2 本、シールド 1 本)
通信距離
通信速度
ネットワーク
最大長
支線長
総支線長
125kbps
500m 以下1
6m 以下
156m 以下
250kbps
250m 以下1
6m以下
78m 以下
500kbps
100m 以下
6m 以下
39m 以下
通信電源
DC11.0V25.0V
誤り制御方式
CRC エラー
1 太ケーブルを使用した場合の値です。細ケーブルを使用した場合は 100m 以下となります
SM-A57623 1. 製品概要
7 2021-09-21
子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
T8D1
(OPP5-1D)
T8D2
(OPP5-2D)
T8D7
(OPP5-7D)
ユニット電源電圧
DC21.626.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
70mA 以下(全点 ON )
90mA 以下(全点 ON )
80mA 以下(全点 ON )
通信電源電圧
DC11.025.0V
通信電源消費電流
50mA 以下
バルブ電源電圧
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電流
15mA 以下(全点 OFF )
出力形式
NPN 出力(+COM)
入力/出力点数
0 / 16
0 / 32
16 / 16
ノードアドレス設定
スイッチによりノードアドレス設定【063
通信異常時の出力設定
全点出力保持(Hold)/ 全点出力クリア(Clear)
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ 以上、DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐ノイズ性
600Vp-p パルス幅 1μsec100nsec
耐衝撃
294.0m/s23方向、3
保存温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
使用雰囲気
腐食性ガス無きこと
通信プロトコル
DeviceNet 準拠
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
ユニット電源, バルブ電源 : 24V 2A / 通信電源 : 24V 1A (すべて交換不可)
動作表示
LED 表示 (ユニット状態、通信状態、バルブ電源状態)
子局占有ノード
1ノード
耐振動
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 15 掃引
誤動作
10Hz150Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm
または 68.6m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 4掃引
SM-A57623 2. 設置
8 2021-09-21
2. 設置
警告
マニホールドバルブの設置は電源を OFF にし、圧力を抜いてから行う。
マニホールドバルブの設置は取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
電気配線部(裸充電部)に触れない。
感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります。
注意
DeviceNet 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールドバルブごとに用意し、個別に配線
してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、本製品が破損したり誤動作するおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
2.1 設置方法
警告
マニホールドバルブの取付けには、配管で支持する取付方法をとらない。
マニホールドバルブの脱落、破損などの原因となります。
マニホールド本体を直接取付け固定してください。
注意
DIN レール取付けの場合は、強度を確認する。
マニホールド総重量が 1kg を超える場合や振動・衝撃のある環境では、
DIN レールを 50100mm 間隔で取付面に固定し異常がないことを十分に確認してください。
強度不足の場合は、マニホールド本体を直接取付け固定してください。
振動による共振による取付ねじの緩みに注意する。
取付方向および取付姿勢に規制はありません
取付ねじの緩みは、マニホールド本体の脱落原因となりますので十分にご注意ください。
マニホールドバルブの周囲には、取付け、取外し、配管、配管作業のためのスペースを確保する。
SM-A57623 2. 設置
9 2021-09-21
直接設置
取付け穴にねじを通し、確実に取付けてください。(M5 ねじ, 締付トルク 1.2Nm)
DIN レール設置
W4G2 シリーズは直接マウントタイプのマニホールドを DIN レールマウントタイプに変更し使用することができます。
正しく取り付けられない場合、マニホールドの脱落・破損などの原因となりますのでご注意ください。
1 マニホールドを DIN レール取付金具に確実に取付ける(金具取付ねじ, 締付トルク 1.82.3Nm)
2 マニホールドを取付けた DIN レール取付金具のリティナの爪を
①のように DIN レールに掛ける。
3 ②③の順番で押し付け
③で爪が掛かることを確認。
4 DIN レール固定ねじを締める
(締付トルク 1.21.6Nm
8
80
金具取付ねじ
DIN レール固定ねじ
DIN レール
DIN レール取付金具
1
2
3
4-M5 用取付け穴
リティナ
SM-A57623 2. 設置
10 2021-09-21
マルチドロップ方式
T分岐方式
信号線
電源線
電源線
DCN2-1 メーカ : オムロン()
防水キャップ
2.2 配線方法
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合があります。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地のうえで、
本製品を取付けます。
コネクタ端子と接続先
記号
端子名
機能
通信コネクタ
IN
前ユニットからの通信ケーブルを接続します。
(オスピン)
通信コネクタ
OUT
次ユニットへの通信ケーブルを接続します。
(メスピン)
電源コネクタ
ユニット電源およびバルブ電源を
接続します。(M12 コネクタ)
通信コネクタ(OUT)は、
マルチドロップ方式接続のときのみ使用してください。
マルチドロップ方式接続と T分岐方式接続
2
1
3
T分岐
コネクタ
SM-A57623 2. 設置
11 2021-09-21
通信用コネクタへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線接続部(裸充電部)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります。
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージの対策は装置側で実施する。
本製品は雷サージに対する耐性はありません
通信ケーブルは、DeviceNet 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
DeviceNetは専用の DeviceNet通信ケーブルを使用します。配線するときは、これらの仕様を理解したうえ実施し
てください。詳細はコントローラユニットメーカまたは ODVA の取扱説明書を参照してください。
本製品に通信ケーブル用コネクタは添付されていません。仕様に合ったコネクタを別途購入してください。
通信ケーブルを配線することで、子局本体の通信用コネクタと接続できます。
推奨ケーブル:DeviceNet 専用ケーブル
メーカ
ケーブル
形式
オムロン株式会社
DeviceNet 対応のケーブル
DCA2-5CN シリーズ
推奨コネクタ
メーカ
名称
用途
形式
オムロン株式会社
両側ケーブル付きコネクタ
IN/OUT
DCA1-5CN□□W1 (ソケット/プラグ)
方側ケーブル付きコネクタ
IN
DCA1-5CN□□F1 (ソケット)
方側ケーブル付きコネクタ
OUT
DCA1-5CN□□H1 (プラグ)
L 型のコネクタはご使用にならないようお願いします。
SM-A57623 2. 設置
12 2021-09-21
通信ケーブルの接続
通信用コネクタに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源OFF にします
2 下記のピンアサインを確認して、M12 コネクタDeviceNet ケーブルを配線します。
3 配線図のように前ユニットからの通信ケーブルを IN側へ、次ユニットへの通信ケーブルは OUT 側に接続します
INOUT でピン形状が異なります。)
4 コネクタは手で十分に締め付けます。(締付けトルク : 0.40.5Nm)
IN OUT
通信ケーブルの配線
ピン
番号
ケーブル色
端子名
1
無・裸線
Drain
コントローラまたはその他のデバイスの通信ケーブル“Drain”に接続します。
2
V+
DC11V25V のノイズの少ない電源を使用してください。
3
V-
DC11V25V のノイズの少ない電源を使用してください。
4
CAN_H
コントローラまたはその他のデバイスの通信ケーブル“CAN_H”に接続します。
5
CAN_L
コントローラまたはその他のデバイスの通信ケーブル“CAN_L”に接続します。
IN
マルチドロップ方式
T分岐方式
OUT
IN
()
()
()
()
()
1 : Drain
()
()
()
()
()
2 : V+
3 : V-
4 : CAN_H
5 : CAN_L
1 : Drain
2 : V+
3 : V-
4 : CAN_H
5 : CAN_L
V-
V+
Drain
CAN_H
CAN_L
CAN_H
CAN_L
V-
V+
Drain
切り欠き
突起
SM-A57623 2. 設置
13 2021-09-21
電源用コネクタの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数のデバイスに電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブルを選定、
配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置して、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
ユニット電源およびバルブ電源
DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
推奨 M12バラ線タイプ電源ケーブル
メーカ
名称
形式
オムロン株式会社
M12 電源ケーブル
XS2F-D421-8-
推奨コネクタ
メーカ
名称
形式
オムロン株式会社
ケーブル付きコネクタ
XS2F-D421-
L 型のコネクタはご使用にならないようお願いします。
SM-A57623 2. 設置
14 2021-09-21
電源ケーブルの接続
本製品に電源ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確したうえで、接続するユニット電源とバルブ電源を OFF にします
2 下記のピンアサインを確認して、電源ケーブルにユニット電源とバルブ電源を接続します。
3 コネクタは手で十分に締め付けます。(締付けトルク : 0.40.5Nm)
電源ケーブルの配線
本製品のユニット電源とバルブ電源は分離されています。以下に各電源の接続例を示します。
ニット電源とバルブ電源を共通にする場
ルブ電源のみを ON/OFF る場合
ニット電源とバルブ電源を分離する場合
ピン番号
端子名
接続対象
1
24V
ユニット電源 (+)
2
V
バルブ電源 (+)
3
0V
ユニット電源 (-)
4
G
バルブ電源 (-)
24V
V
0V
G
DC24V
24V
V
0V
G
DC24V
24V
V
0V
G
DC24V
DC24V
切り欠き
G
0V
24V
V
SM-A57623 3. 使用方法
15 2021-09-21
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用す
る。
シリアル伝送子局のアドレス設定値をよく確認してから使用する。
アドレスを不適切な値に設定すると、アクチュエータなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムやアクチュエータが、急に動作するおそれがあります。
3.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります
スイッチの設定は、通信電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内容変更は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそれがあります。
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CKD W4G2-T8Dシリーズ(DeviceNet) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル