[SM-P00014]
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1. 製品に関する事項
1.1 システムの概要
1) MW4G※2-T8C※は
オムロン(株)製プログラマブルコントローラ(PLC)C200HX/HG/HE(以下、SYSMACαという),C200HS
およびCQM1シリーズのCompoBus/Sに接続できる子局(NW4G※2-T8C※)を搭載したマニホールド
電磁弁です。
以下のような特長を持ちます。
(1) PLCとはCompoBus/Sケーブルのみで接続可能であり、大幅な配線工数を削減できます。
(2) 保護構造IP65 (耐塵 ・ 防噴流形) に対応した耐環境形子局です。
(3) 配線方向には上方向 ・ 横方向が用意されているので、設置スペースが削減できます。
(4) 通信電源とバルブ電源が分離してあるので、メンテナンスがしやすくなっています。
(5) 通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。(保持 / 全点OFF)
(6) 通信速度が2種類に設定可能です。(高速通信モード:750k /長距離通信モード:93.75k bps)
2) CompoBus/Sとは
オムロン(株)製プログラマブルコントローラ、SYSMACα,C200HS,CQM1シリーズのリモートI/Oシステム
の一つで、次のような特徴を持ちます。
(1) ケーブル1本省配線化
ケーブル1本で、マスタ(親局)とスレーブ(子局)、スレーブとスレーブ間を接続できます。さらに4線の
専用フラットケーブルを使用すると、スレーブの通信用の電源もケーブルから供給でき、フロア配線を
大幅に減らすことができます。また幹線からの支線の分岐も、専用のコネクタにより簡単にできます。
(2) 0.8ms以内の高速通信サイクルタイムを実現
高速通信モードでは、最大32台(出力16台、入力16台)のスレーブ、256点の入出力を0.8ms以内の
高速な通信サイクルで結びます。
(3) 幹線長最大500mの長距離通信が可能
長距離通信モードでは最大500mの幹線長が可能です。広いエリアの入出力装置をI/O処理できます。
長距離通信を実現しながら、最大32台(出力16台、入力16台)のスレーブ、256点の入出力を6.0ms
以内の高速通信サイクルで結びます。
(4) T分岐方式、マルチドロップ方式で自由に構成
配線にはT分岐方式とマルチドロップ方式を自由に組み合わせることができます。これにより、フロア構成
に合わせた自由度の高いシステムを構築できます。また、ケーブルにもVCTFケーブルと専用ケーブル
の2種類があり、専用フラットケーブル使用時にはT分岐コネクタをワンタッチで装着できます。
(5) 簡単な立ち上げ
ケーブルを配線し、簡単な設定をするだけで、CompoBus/Sを立ち上げることができます。従来の
リモートI/Oシステムとの置き換えも簡単です。
(6) LEDによる異常スレーブ番号表示
異常が発生したスレーブのスレーブ番号(ノードアドレス)がマスタの4連LEDに表示されるので、異常
発生個所の特定が容易です。C200HX/HG/HE、C200HS用のマスタユニット使用時は、内部補助
リレーにも異常の詳細が反映されます。
(7) 豊富なスレーブ
I/Oターミナルやセンサターミナルなど、豊富な入出力装置がスレーブ(子局)として用意されています。
BIT(ビットチェーン)親局をCompoBus/Sのスレーブとすることもでき、用途に合わせてシステムを自由に
構築できます。