CKD TVGシリーズ(CC-Link) ユーザーマニュアル

  • こんにちは!私は、CKDのシリアル伝送子局TVG OPP8-A2GとTVG OPP8-A2G-Pの取扱説明書の内容を読み込みました。この機器のCC-Link対応、メンテナンスの容易さ、通信異常時の出力設定などの機能に関するご質問にお答えできます。どのようなことでもお気軽にご質問ください!
  • 通信速度はどのように設定しますか?
    通信異常時の出力状態はどうなりますか?
    この製品はどのような用途に使用できますか?
    出力形式は?
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A81053
MSV-484083
シリアル伝送子局
TVG シリーズ JA2
(OPP8-A2GOPP8-A2G-P)
CC-Link 対応
SM-A81053 はじめに
i 2023-06-23
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法どの基本的な事項を記載したものです。
よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁な)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない人
や十分な訓練を受けていない人による選定、使用して引起こした事故に関しましては、当社は責任を負い
ません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することが
できません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故に
つながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A81053 安全にご使用いただくために
ii 2023-06-23
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、
装置の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認
してください。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが
重要です。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合
あります。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに
区分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡る、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死する、または重傷を負う可能性が想定される
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A81053 安全にご使用いただくために
iii 2023-06-23
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。
ただし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A81053 目次
iv 2023-06-23
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特長 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 5
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 5
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 7
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.2.1 通信用コネクタへの接続と配線 ....................................................................... 8
2.2.2 ユニット/ルブ電源用プラグへの接続と配 ................................................ 10
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 スイッチ設定 ....................................................................................................... 12
3.1.1 局番/信速度設定 ....................................................................................... 13
3.1.2 その他のスイッチ設定 ................................................................................... 13
3.2 CSP+(Control&Communication システムプロファイル)ファイルによる設定 ........ 14
3.2.1 機器の登録方法 ........................................................................................... 14
3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.対応 ............................................................ 15
3.3.1 PLC アドレス対応表 ....................................................................................... 15
3.3.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列 ............................................ 15
3.4 プログラム方法 ................................................................................................... 17
4. 保守、点検................................................................................................................. 18
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 18
4.2 取外、取付方 .................................................................................................. 19
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 20
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 20
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 21
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 21
6. 保証規定 ................................................................................................................... 22
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 22
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 22
SM-A81053 1. 製品概要
1 2023-06-23
1. 製品概要
1.1 システム概要
システムの特長
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書ではTVG 用の子局 OPP8-A2G-(JA2)について説明しています。
本製品を接続するマスタ局、その他のリモート局については、各メーカの取扱説明書をお読みくださ
い。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
OPP8-A2G-(JA2)とは
CC-Link 協会(以下、CLPA と称す)で規定されたオープンフィールドネットワーCC-Link に接続できる
TVG 用の子局です。
以下のような特長を持ちます。
PLC との接続は CC-Link 専用ケーブルのみであり、配線工数を大幅に削減できます。
ユニット電源、バルブ電源が分離されていため、メンテナンスが容易です。
バルブ電源の通電状態が通信によりマスタ局で確認できます。(ヒューズ断の検知機能)。
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。 (全点出力保持/点出力クリア)
出力は+COM/COM 仕様から選択できます。
SM-A81053 1. 製品概要
2 2023-06-23
システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、マスタ局、OPP8-A2G-□を搭載したマニホールド電磁弁、
周辺機器(CC-Link リモート局)で構成されています。
PLC、マスタ局の組み合わせ
PLC メーカ
対応 PLC
マスタ局形式
三菱電機株式会社
Qシリーズ
QJ61BT11
Rシリーズ
RJ61BT11
基本システム構成例
マスタ局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リモート I/O 局、リモードデバイス局、ローカル局を制御する局
リモート I/O ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ON/OFF 情報のみ扱うリモート局
リモートデバイス局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ON/OFF 報および数値データを扱うリモート局
ローカル局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ CPU 持ちマスタ局および他ローカル局と交信できる
マスタ局
PLC
リモートI/O局
リモートデバイス局
CC-Link
システム
マニホールド電磁弁
ローカル局
リモートI/O局
PLC
OPP8-A2G-
SM-A81053 1. 製品概要
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1.2 各部の名称
子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
L RUNL ERRPWPW(V)で、子局本体、ネットワークの状態を表示します。
設定スイッチ
ディップスイッチにより、子局の局番、通信速度、通信異常の出力、
終端抵抗を設定します。
カバー
LED および設定スイッチを保護します。
ユニット/バルブ電源用プラグ
M12×1 ポート
PWR4ピン Aコード)
ユニット/バルブ電源ケーブル(24V)を接続します。
通信用コネクタ
M12×2 ポート
INOUT5ピン Aコード)
CC-Link の通信が前局から入力される、または次局へ送信するポートです。
INOUT ートで機能の差はありません。
FG 端子
FG に接続します。
SM-A81053 1. 製品概要
4 2023-06-23
スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチ
各スイッチで子局の局番、通信異常時の出力を設定します。
本製品は電源 ON 時のイッチの設定条件で動作します。
電源 ON 後の設定変更は認識されません。
スイッチ名
設定内容
STATION No.局番】
40 20 10 8 4 2 1
子局の局番を 164 の範囲で設定します。
BCD コードにてスイッチに重み付けがされています。
B RATE【通信速度】
4 2 1
マスタ局との伝送速度を 04の範囲で設定します。
BCD コードにてスイッチに重み付けがされています。
【出力モード】
H C
通信異常が発生した時に、出力状態を全点出力保持(H)
するか、全点出クリア(C)するかを選択します。
【終端局】
END
本製品が終端局となる場合、終端抵抗を ON します。
1. CC-Link 専用高性能ケーブル使用時およびT分岐配線時は OFF にし、
外部にて終端抵抗を接続してください。(「3.1.2 その他のスイッチ設定」参照)
LED 表示
本製品、ネットワークの状態を表示します。
LED 表示は下表を参考にしてください。
LED
表示内容
PW
ユニット電源投入時に赤点灯
PW(V)
バルブ電源投入時に赤点灯 (ユニット電源が投入されていない時はモニタできません)
L RUN
CC-Link のリフレッシュデータを正常受信時に赤点灯。
タイムオーバーにより消灯 (正常なデータを受信することにより点灯する)
L ERR
CC-Link の受信データ異常に赤点灯。
正常通信時消灯(L RUN は点灯)
伝送エラー(CRC エラー)により赤点灯
局番設定、通信速度設定ミスにより赤点灯 (設定を修正し電源再投入により消灯)
局番設定、通信速度設定が途中で変化した時に赤点滅
L RUN は点灯、子局は電源立ち上げ時の局番設定および通信速度設定の条件で動作する)
SM-A81053 1. 製品概要
5 2023-06-23
1.3 仕様
通信仕様
伝送速度
10M / 5M / 2.5M / 625k / 156k bps (選択可能)
最大伝送距離 (総延長距離)
伝送速度により異なる 2
通信方式
ポーリング方式
同期方式
フレーム同期方式
符号化方式
NRZI 方式
伝送路形式
バス (RS485)
伝送フォーマット
HDLC 準拠
誤り制御方式
CRC (X16 + X12 + X5 + 1)
通信ケーブル
シールド付ツイストペアケーブル (2.2.1 通信コネクタへの接続と配線に記載)
1. 設定方法は 3.1.1「局番/通信速度設定」をご参考ください。
2. 伝送距離は伝送速度およびケーブルにより異なりますので、三菱電機()発行の CC-Link ユーザーズマニュアル・
ケーブルメーカ等にてご確認ください。
SM-A81053 1. 製品概要
6 2023-06-23
子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
1. マスタの制限がある場合はそれに従います。工場出荷時のディップスイッチ設定は全部 OFF です。
2. ユニット電源に仕様値内の電圧が供給されているときにモニタリング可能です
遅れ時間については、マスタ局の取扱説明書を参照してください。システムとしての伝送遅れは、PLC
スキャンタイムや、同一ネットワークに接続されている他の機器によって異なります。
電磁弁の応答時間は、電磁弁仕様で確認してください。
電磁弁の OFF 時間は、子局にサージ吸収回路が内蔵されているため、20msec ほど遅れます。
OPP8-A2G (JA2C)
OPP8-A2G-P (JA2D)
ユニット電源電圧
DC21.626.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
50mA 以下(全点 ONDC24.0V )
バルブ電源電圧
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電流
10mA 以下(全点 OFF )
15mA 以下(全点 ON 無負荷時)
出力形式
+COM(NPN)
-COM (PNP)
出力点数
32
局番設定
スイッチにより局番設定【164 (Dec) 1
通信異常時の出力設定
Hold(全点出力保持)/ Clear(全点出力クリア)
絶縁抵抗
外部端子一括とケース間:30MΩ 以上、DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐衝撃
294.0m/s23方向、3
保存周囲温度
-2070
保存湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
通信プロトコル
CC-Link Ver1.10 準拠
通信速度
10M / 5M / 2.5M / 625k / 156k bps (ディップスイッチにより選択)
CC-Link 接続コネクタ
M12 5ピン Aコード
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源:24V3A/ユニット電源:24V2A (両ヒューズとも交換不可)
動作表示
LED 表示 (通信状態、ユニット電源、バルブ電源 2)
保護構造
IP65 / IP67
耐振動
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm
または 98.0m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 15 掃引
誤動作
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm
または 68.6m/s2の小さい方で、XYZ3軸方向 4掃引
SM-A81053 2. 取付け
7 2023-06-23
2. 取付
2.1 取付方法
注意
CC-Link 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできる限りマニホールド電磁弁ごとに用意し、
個別に配線してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作したりするおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1
通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合が
あります。
2
高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を
接地のうえで、本製品を取付けます。
SM-A81053 2. 取付け
8 2023-06-23
2.2 配線方法
通信用コネクタへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線接続部(裸充電部)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージの対策は装置側で実施する。
雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、CC-Link 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
CC-Link 専用CC-Link 通信ケーブルを使用します。配線するときは、仕様を理解したうえ
実施してください。
詳細はマスタ局メーカまたは CLPA(CC-Link 協会)の取扱説明書を参照してください。
本製品に通信ケーブル用 M12 ネクタは添付されていません。
仕様に合ったコネクタを別途購入してください。
通信ケーブルを配線することで、子局本体の通信用コネクタと接続できます。
推奨 ケーブル:CC-Link Ver.1.10
形番
仕様
メーカ
FANC-110SBH シリーズ
CC-Link 専用ケーブル
倉茂電工株式会
推奨 M12 組立式コネクタ:Aコード 5Pin
形番
仕様
メーカ
21 03 319 1501
M12 組立式コネクタ(オス)
ハーティング株式会社
21 03 319 2501
M12 組立式コネクタ(メス)
ハーティング株式会社
SM-A81053 2. 取付け
9 2023-06-23
通信ケーブルの接続
通信用コネクタに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1
安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします
2
下図を参照し、M12 コネクタに CC-Link 仕様に準拠したケーブルを配線してください。
ピン
信号名
():ケーブル色
1
SLD(裸) 1
シールド
2
DB(白)
差動信号 B(反転)
3
DG(黄)
シグナルグラン
4
DA(青)
差動信号 A(非反転)
5
NC
未使用
1. SLD 端子と FG 端子は、子局内部で接続されています。
SM-A81053 2. 取付け
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ユニット/バルブ電源用プラグへの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数の子局(リモート I/O )に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮した
ケーブルを選定、配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置したりして、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
端子台は電源プラグの手前に設置してください。
ユニット電源
本製品を動作させるための電源です。DC21.626.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
本製品に電源M12 コネクタは添付されていません。仕様に合ったコネクタを別途購入してください。
推奨 M12 コネクタ(ソケット)-バラ線タイプ 電源ケーブル
形番
仕様
メーカ
XS2F-D421-□8-
M12 電源ケーブ
オムロン株式会
※□はケーブル仕様により異なります。
推奨 組立式 M12 コネクタと電源ケーブル
形番
仕様
メーカ
21 03 212 2305
組立式 M12 ネクタ
ハーティング株式会社
※電線サイズ:AWG2218、適応ケーブル外径:φ68
SM-A81053 2. 取付け
11 2023-06-23
電源ケーブルの接続
電源用プラグにユニット/バルブ電源ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1
安全を確認したうえで、子局に接続する電源を OFF にします
2
下図を参照し、電源ケーブルの 24V 線を電源用ソケットの 24V 端子に、0V 線を 0V 端子に配線します
電源ケーブルの配線
電源用プラグへの配線例13に示します。
必要に応じて、回路の構成を変更してください。
ポート
ピン
PWR
1
ユニット電源:24V
2
バルブ電源:24V
3
ユニット電源:0V
4
バルブ電源:0V
SM-A81053 3. 使用方法
12 2023-06-23
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで
使用する。
シリアル伝送子局のアドレス設定値をよく確認してから使用する。
アドレスを不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、ユニット電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内変更認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入ったなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそがあります。
SM-A81053 3. 使用方法
13 2023-06-23
局番/通信速度設定
本製品の局番を設定します。
本製品は、電源投入時の局番設定および伝送速度設定の条件で動作します。
スイッチ名
STATION No.【局番】
40 20 10 8 4 2 1
B RATE【通信速度】
4 2 1
設定可能範囲
164
04
局番および通信速度の設定は、電源投入時に読み込まれます。
なお、局番は重複して設定できません。
ディップスイッチには、BCD コードの重み付けがされています。
局番および通信速度の重み付けを表に示します。
局番
スイッチ No.
通信速度
スイッチ No.
1(40)
2(20)
3(10)
4(8)
5(4)
6(2)
7(1)
8(4)
9(2)
0(1)
1
0
0
0
0
0
0
1
0 156k bps
0
0
0
2
0
0
0
0
0
1
0
1 625k bps
0
0
1
3
0
0
0
0
0
1
1
2 2.5M bps
0
1
0
3 5M bps
0
1
1
62
1
1
0
0
0
1
0
4 10M bps
1
0
0
63
1
1
0
0
0
1
1
64
1
1
0
0
1
0
0
) 局番を 50 に設定したい場合
5040(1)20(0)10(1)8(0)4(0)2(0)1(0)
上式よりスイッチ No. 1, 3 ON、その他のスイッチ(No. 2,47)を OFF する。
通信速度を 5Mbps に設定したい場
スイッチ No. 9,0 ON、その他のスイッチNo. 8)を OFF する。
その他のスイッチ設定
通信異常が発生した時の出力データの設定および、マスタ局から最も遠い位置に接続された際の終端局の
設定を行います。
スイッチ名
設定内容
H C
(出力モード設定)
通信異常時(通信線断線、タイムオーバー等)の出力状態を設定する。
OFF(0) クリア(Clear)モード
ON(1) 保持(Hold)モード
END
(終端局設定)
終端局の設定をする。
OFF(0) 中間局もしくは内部終端抵抗を使用しないとき
ON(1) 終端局(110Ω ケーブルを使用)で内蔵終端抵抗を使用するとき
終端局の設定について
本製品は通信ライン DADB 間に 110Ω の終端抵抗を内蔵しています。
END のスイッチを ON にすることで本製品のコネクタに終端抵抗を接続することなく終端局に設定することができます。
本製品が終端局となる場合で、通信ケーブルに 110Ω 以外の終端抵抗を必要とする CC-Link 専用高性能ケーブル
(倉茂電工(株)製 FANC-SBH 等)をご使用になる場合や、T分岐接続により終端抵抗の接続方法が異なる場合は、
必ず END スイッチを OFF にしてください。
また、市販またはマスタ局に付属の終端抵抗がある場合、接続条件(仕様)に合わせて本製品のコネクタに接続し、
終端局としてください。
0: OFF / 1 : ON
)内はシート表示
OFF
ON
SM-A81053 3. 使用方法
14 2023-06-23
3.2 CSP+(Control&Communication システムプロファイル)
ファイルによる設定
CC-Link 機器はネットワークに参加するため、機器の通信仕様が記載された CSP+ファイルにより、
ネットワーク登録作業が必要です。
CSP+ファイルの登録方法はマスタ局メーカのユーザーズマニュアルをご確認ください。
また、適切にネットワーク構成を行うため、最新の CSP+ファイルを使用してください。
機器の登録方法
事前に使用する機器の機種名を確認し、機器と CSP+ファイルを一致させて登録する必要があります。
機器の仕様と CSP+ファイルは下記の表を参考に設定してください。
仕様と CSP+ファイル名
形番
OPP8-A2G (JA2C)
OPP8-A2G-P (JA2D)
機種名
OPP8-2G
OPP8-2G-P
出力形式
+COM(NPN)
-COM (PNP)
出力点数
32 点出力
CSP+ファイル名
0x0104_OPP8-2G_1.0_en
0x0104_OPP8-2G-P_1.0_en
SM-A81053 3. 使用方法
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3.3 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応
PLC アドレス対応表
<OPP8-A2G,OPP8-A2G-P (32 点出力仕様)>
PLC 割付
メモリアドレス
160H
161H
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
シリアル伝送子局
出力
No.
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
ソレノイド出力
No.
s1
s2
s3
s4
s5
s6
s7
s8
s9
s10
s11
s12
s13
s14
s15
s16
s17
s18
s19
s20
s21
s22
s23
s24
s25
s26
s27
s28
s29
s30
s31
s32
ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列例
バルブ No.1a2a2b……の数字は 1目、2連目を表し、アルファベット aba側ソレノイド、
b側ソレノイドを意味します
マニホールド番号は、配管ポートを手前にして、左から順番に設定しています(図参照)
外観や最大連数は使用する電磁弁の機種によって異なるため、仕様を確認してください。
<OPP8-A2G,OPP8-A2G-P (32 点出力仕様)>
本対応表は、代表例として三菱製 PLC に基づいて説明しています。
また、シリアル伝送子局を「局番 1」に設定した場合を示します。
本図は、ダブルソレノイドタイプの電磁弁を 16 分搭載したときのものです。
シングルソレノイドタイプの場合は、b側にソレノイドはありません。
マニホールド連数
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