CKD MW4G※-T7ENシリーズ(EtherNet/IP)V301 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
SM-P00122
v0202
v0301 SM-A68697
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A68697
シリアル伝送子局
W4G シリーズ T7EN
(W4G-OPP8-EN)
Device Rev 3.1
EtherNet/IP 対応
SM-A68697 はじめに
i 2022-12-08
はじめに
このたびは、当社のシリアル伝送子局をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は
本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読
みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は制御弁(電磁弁や電動弁、エアオペレイト弁など)を使用するにあたって、材料や流体、配管、
電気などについての基礎的な知識を持った人を対象にしています。制御弁についての知識を持たない
人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いま
せん。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A68697 安全にご使用いただくために
ii 2022-12-08
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414JIS B 8370JFPS 2008(各規格の最新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
警告
注意
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A68697 安全にご使用いただくために
iii 2022-12-08
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用なります。
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道航空船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステム安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A68697 目次
iv 2022-12-08
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの特徴 ............................................................................................... 1
1.1.2 システムの構成 ............................................................................................... 2
1.2 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.2.1 子局外形 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチと LED 表示 ........................................................................................ 4
1.3 仕様 ..................................................................................................................... 5
1.3.1 通信仕様 ........................................................................................................ 5
1.3.2 子局仕様 ........................................................................................................ 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 取付方法 .............................................................................................................. 7
2.2 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線 ........................................................................ 8
2.2.2 ユニット/ルブ電源用プラグへの接続と配 ................................................ 10
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 スイッチ設定 ....................................................................................................... 12
3.1.1 IP アドレス設定(動作モード設定 OFF:ハードウェア設定) .............................. 13
3.1.2 出力モード設定(動作モード設定 ON/OFF に関わらず有効) ......................... 13
3.1.3 動作モード設定 ............................................................................................. 13
3.2 ソフトウェア設定 ................................................................................................. 14
3.2.1 IP アドレスの設定 1 ....................................................................................... 14
3.2.2 IP アドレスの設定 2 ....................................................................................... 15
3.3 EDS (Electronic Data Sheets)ファイルによる設定 ............................................. 16
3.3.1 機器の登録方法 ........................................................................................... 16
3.4 子局出力 No.PLC アドレス No.の対応 ............................................................ 17
3.4.1 PLC アドレス対応表 ....................................................................................... 17
3.4.2 ソレノイド出力 No.に対応するバルブ No.配列 ........................................... 18
3.5 プログラム方法 ................................................................................................... 21
4. 保守、点検................................................................................................................. 22
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 22
4.2 取外、取付方 .................................................................................................. 24
4.2.1 本製品(子局)の取外方法 .............................................................................. 25
4.2.2 本製品(子局)の取付方法 .............................................................................. 25
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 26
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 26
6. 保証規定 ................................................................................................................... 27
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 27
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 27
SM-A68697 1. 製品概要
1 2022-09-14
1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの特徴
必ず製品ごとの取扱説明書をお読みください。
本取扱説明書ではW4G 用の子局 T7EN(W4G-OPP8-EN)について説明しています。
本製品を接続するスキャナ局、その他のアダプタ局については、各メーカの取扱説明書をお読みくだ
さい。
マニホールド電磁弁については、必ず本取扱説明書、電磁弁取扱説明書の両方を読み、機能、性
を十分理解したうえで正しく使用してください。
T7EN(W4G-OPP8-EN)とは
Ethernet 系オープンネットワーク EtherNet/IP に接続できる W4G 用の子局です。以下の特長があります。
通信ケーブ(Cat.5 以上)のみで PLC 接続され、配線工数を大幅に削減できます。
ユニット電源、バルブ電源が分離されていため、メンテナンスが容易です。
通信異常時の子局出力状態をスイッチで設定できます。(全点出力保持/全点 OFF
入出力は+COM/-COM 仕様、16 点出/32 点出力/16 点入出力から選択可能で、幅広い用途に使用でき
ます。
EtherNet/IP とは
CIPCommon Industrial Protocol)制御用通信プロトコルを標準イーサネット上のアプリケーション層で実行
る、オープンでグローバルな産業用イーサネットです。一般的な通信仕様は、標準のイーサネットと同じです
が、CIP 使用により、異なるネットワーク(DeviceNet CompoNet ど)間でもシームレスに通信が可能で
す。マルチベンダーでの相互運用も可能になります。以下の特長があります。
サイクリック通信(Implicit 通信)による高速・大容量データ通信が可能です。
アプリケーションごとに指定した周期でサイクリック通信(Implicit 通信)が可能です。
EtherNet/IP システムについてのお問い合わせは、下記におたずねください。
ODVA (Open DeviceNet Vendor Association)
ホームページアドレ https://www.odva.org/
SM-A68697 1. 製品概要
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1.1.2 システムの構成
本システムは、主に PLC 本体、スキャナユニット、T7EN(W4G-OPP8-EN)を搭載したマニホールド電磁弁
周辺機器(EtherNet/IP アダプタ)で構成されています
PLC、スキャナ局の組合わせ例
PLC メーカ
対応 PLC
スキャナ局形式
オムロン()
NJ シリーズ
NJ301/NJ501
ロックウェルオートメーションジャパン()
1769 CompactLogix L3x
コントローラ
1769-L30ER
その他 EtherNet/IP 対応スキャナ局
基本システム構成例
スキャナ(マスタ コネクション開設を要求する機能を持ち、アダプタ(デバイス)を制御する局
アダプタ(デバイス) コネクション開設の要求を受ける機能を持ち、I/O 等を制御する局
SM-A68697 1. 製品概要
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1.2 各部の名称
1.2.1 子局外形
No.
名称
説明
LED 表示
MSNSL/A INL/A OUTSTPW(V)、子局本体、ネットワークの状態を表示します。
ロータリスイッチ
子局の IP アドレスを設定します。
スライドスイッチ
通信異常時の出力モード・動作モードIP アドレスを設定します
カバー
LED、設定スイッチを保護します。
ユニット/バルブ電源用プラグ
M12×1ポート【PWR 4 ピン Aコー
ド)
ユニット/バルブ電源用ソケットを接続します。
通信ソケット
M12×2ポート【INOUT 4ピン Dコ
ード)
IN EtherNet/IP の通信を送受信するポートです。
OUT EtherNet/IP の通信を送受信するポートです。
INOUT ポートで機能の差はありません。
FG 端子
FG に接続します
入出力ブロック接続コネクタ
子局を入出力ブロックと接続します。 T7ENB7 のみ対応
SM-A68697 1. 製品概要
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1.2.2 スイッチと LED 表示
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチ
各スイッチで子局の IP アドレス、通信異常時の出力を設定します。
本子局は電源 ON 時のイッチの設定条件で動作します。
スイッチ名
設定内容
NA x16, x1
(ロータリスイッチ)
子局の IP アドレスを設定します。
設定方法の詳細は 3.1 スイッチ設定を参照してください。
ID1 (DIP スイッチ)
HLD-CLR
(DIP スイッチ)
通信異常が発生したときに、出力状態を保持(HLD)するか、全点 OFF
CLR)するかを設定します。
SW - HW
(DIP スイッチ)
IP アドレスをスイッチ設定(ハードウェア設定)にするかソフトウェア設定
値を使用するか選択します。
LED 表示
本製品およびネットワークの状態を表示します。
LED 表示は下表を参考にしてください。
名称
機能
状態
MS
EtherNet/IP 子局ステータス
緑点滅
IP アドレス未設定状態または通信設定中
緑点灯
正常
赤点滅
スイッチ設定不正
赤点灯
子局本体異常
NS
通信状態
緑点滅
リンク無し
緑点灯
リンク検出(通信正常)
赤点滅
通信異常(タイムアウト)
赤点灯
アドレス重複
L / A IN
EtherNet/IP IN 側リンク状態
消灯
リンク無し、送受信データ無し
緑点灯
リンク検出、送受信データ無し
緑点灯/黄高速点滅
リンク検出、データ送受信中
L / A OUT
EtherNet/IP OUT 側リンク状態
消灯
リンク無し、送受信データ無し
緑点灯
リンク検出、送受信データ無し
緑点灯/黄高速点滅
リンク検出、データ送受信中
ST
ユニット電源状態
消灯
ユニット電源 OFF
緑点灯
ユニット電源 ON
PW(V)
バルブ電源状態
消灯
バルブ電源 OFF
緑点灯
バルブ電源 ON
PW(V)はユニット電源ONの場合に、状態が確認できます。
SM-A68697 1. 製品概要
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1.3 仕様
1.3.1 通信仕様
項目
仕様
通信プロトコル
EtherNet/IP 準拠
通信速度
自動設定 100M / 10Mbps 、全二重 / 二重)
1000Mbps 非対応
通信方式
伝送媒体
Ethernet ケーブ(Cat.5 以上)
シールド付ツイストペアケーブル(EtherNet/IP 推奨ケーブル)
SM-A68697 1. 製品概要
6 2022-09-14
1.3.2 子局仕様
必ず製品仕様値内で使用してください。
項目
仕様
形番
T7EN1
(W4G-OPP8-1EN)
T7EN2
(W4G-OPP8-2EN)
T7ENB7
(W4G-OPP8-7EN-B)
T7ENP1
(W4G-OPP8-1EN-P)
T7ENP2
(W4G-OPP8-2EN-P)
T7ENPB7
(W4G-OPP8-7EN-PB)
ユニット電源電圧
DC21.626.4V(DC24V ±10%)
ユニット電源消費電流
90mA 以下(全点 ONDC24.0V )
バルブ電源電圧
DC22.826.4V(DC24V +10%-5%)
バルブ電源消費電
10mA 以下(全点 OFF )
15 mA 以下(全点 ON 無負荷時)
出力形式
NPN 出力(+COM)
PNP 出力(-COM)
入力 / 出力点数
0 / 16
0 / 32
16 / 16
0 / 16
0 / 32
16 / 16
IP アドレス設定
IP アドレス 192 . 168 . 1 . 1
1254(DEC)の範囲で IP アドレスを設定できますが、対象となるオクテットは下記①~通り、設定方法による制限があ
ります。
DIP スイッチによIP アドレス設定:第 3オクテットのみ 0,1 の範囲で設定可
ロータリスイッチによる IP アドレス設定 : 4オクテットのみ設定可
ソフトウェア設定による IP アドレス設定:第 14オクテット設定可能
通信異常時の出力設定
Hold(全点出力保持)/Clear(全点 OFF)
絶縁抵抗
外部端子一括とケース30MΩ以上DC500V
耐電圧
外部端子一括とケース間:AC500V1分間
耐衝撃
294.0m/s23方向3
保存周囲温度
-2070
保存周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
周囲温度
-555
周囲湿度
3085%RH(結露無きこと)
雰囲気
腐食性ガス無きこと
通信プロトコル
EtherNet/IP 準拠
通信速度/通信方式
自動設定 (100M/10Mbps、全二重/半二重)
1000Mbps 非対応
EtherNet/IP 接続コネクタ
M12 4ピン Dコード
出力絶縁方式
フォトカプラ絶縁
最大負荷電流
40mA/1
漏れ電流
0.1mA 以下
残留電圧
0.5V 以下
ヒューズ
バルブ電源: 24V3A/ ユニット電源: 24V2A
(両ヒューズとも交換不可)
動作表示
LED(通信状態、ユニット電源、バルブ電源)
保護構造
IP65
耐振動
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.75mm または 98.0m/s2の小さい方で、
XYZ3方向 15 掃引
誤動作
10Hz55Hz10Hz 1 オクターブ/MIN 片振幅 0.5mm または 68.6m/s2の小さい方で
XYZ3方向 4掃引
遅れ時間については、スキャナユニットの取扱説明書を参照してください。システムとしての伝送遅れは、PLC のスキャンタイムや、同一ネット
ワークに接続されている他の機器によって異なります。
電磁弁の応答時間は、電磁弁仕様で確認してください。
電磁弁の OFF 応答時間は、子局にサージ吸収回路が内蔵されているため、20msec ほど遅れます。
第 1 オクテット
第 2 オクテット
第 3 オクテット
第4オクテット
SM-A68697 2. 取付け
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2. 取付
2.1 取付方法
注意
EtherNet/IP 機器の取扱い前に、接地された金属部品に触れ、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
電源ケーブル、通信ケーブルに引張り力や衝撃力が加わらないようにする。
長い配線の場合、自重と衝撃により思わぬ力が発生し、コネクタや機器が破損するおそれがあります。
配線を途中で機械装置に固定するなどして対策してください。
ノイズによるトラブルを避けるため、配線時には下記の点に注意する。
ノイズによる影響が考えられる場合、電源はできるかぎりマニホールド電磁弁ごとに用意し、個別に
配線してください。
電源ケーブルは不必要に長くせず、できる限り最短距離で配線してください。
本製品の電源配線は、インバータモータなどノイズの発生源になる機器の配線とは分けてください。
電源、通信ケーブルと、他の動力線は極力離して配線してください。
ネットワークケーブルのシールド線は、必ず子局のそばで等電位ボンディングに接続してください。
EtherNet/IP メディアプランニングおよび敷設マニュアル』に沿って、配線ください。
電源ケーブル、通信ケーブルの配線は、仕様範囲内で正しく行う。
誤った配線をすると、子局が破損したり誤動作するおそれがあります。
通電前に各種接続ケーブル、コネクタなどが確実に装着されていることを確認する。
1 通信ケーブルと電源ケーブルを接続します。
本取扱説明書、PLC や各ユニットの取扱説明書の両方を確認して、正しく接続してください。
これらの接続を誤ると、単に機能しないだけでなく、他の機器にまで重大な障害を引起こす場合がありま
す。
2 高圧線や動力線から 200mm 以上離すか、高圧線や動力線を金属管内に配線して金属管を接地うえで、
本子局を取付けます。
SM-A68697 2. 取付け
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2.2 配線方法
2.2.1 通信用ソケットへの接続と配線
警告
配線は電源を OFF にした状態で行う。
電気配線の接続(裸充電)に触れると感電するおそれがあります。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
電気配線は本取扱説明書を熟読し、十分に理解したうえで行う。
注意
使用電圧、極性を確認してから配線、通電する
雷サージ対策は装置側で実施する。
雷サージに対する耐性はありません。
通信ケーブルは、EtherNet/IP 仕様に準拠した専用ケーブルを使用する
通信ケーブルは曲げ半径を十分にとり、無理に曲げないようする
通信ケーブルは動力線や高圧線から離す。
通信用プラグを未使用の場合、必ず防水キャップを使用してください。
EtherNet/IP は標準の Ethernet ケーブルが使用でき、柔軟な配線方法に対応していますが、使用する配線材
や機器、スキャナ、ハブなどによって制限を受けます。配線するときは、これらの仕様を理解したうえで実施して
ください。詳細はスキャナユニットメーカや ODVA の取扱説明書を参照してください。
本製品に通信用プラグは添付されていません。仕様に合った通信用プラグを別途購入してください。
通信用プラグに通信ケーブルを配線することで、子局本体の通信用ソケットと接続できます。
推奨プラグ付ケーブル:Cat.5e
<推奨 M12-RJ45 コネクタ付通信ケーブル Cat.5e>
メーカ
形式
ハーティング株式会
09 45 700 50□□
オムロン株式会社
XS5W-T421-MC-K
※□はケーブル仕様により異なります
<推奨 M12 立式コネクタ >
メーカ
形式
ハーティング株式会
21 03 281 1405
<推奨 RJ45 組立式コネクタ >
メーカ
形式
ハーティング株式会
09 45 151 1100
<推奨ケーブ Cat.5e>
メーカ
形式
ハーティング株式会
09 45 600 01□□
※□はケーブル仕様により異なります
SM-A68697 2. 取付け
9 2022-09-14
通信ケーブルの接続
通信用ソケットに通信ケーブルを接続するときは、以下の手順にしたがってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にします
2 下図を参照し、M12 コネクタEtherNet/IP 仕様に準拠したケーブルを配線します
ポート
ピン
信号名
IN/
OUT
1
TD+
送信データ、プラス
2
RD+
受信データ、プラス
3
TD-
送信データ、マイナス
4
RD-
受信データ、マイナス
通信用ソケッ
SM-A68697 2. 取付け
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2.2.2 ユニット/バルブ電源用プラグへの接続と配線
注意
極性、定格電圧を十分に確認してから接続する。
電源ケーブルは、消費電流を計算して選定する
1つの電源から複数の子局(リモート I/O )に電源供給する場合、電線による電圧降下を考慮したケーブ
ルを選定、配線する
電圧降下が避けられないときは、電源電圧仕様を確保できる処置をとる。
電源ケーブルを複数系統にしたり、別の電源を設置して、電源電圧仕様を確保してください。
電源ケーブルを渡り配線する場合は、端子台等を使用する。
端子台は電源プラグの手前に設置してください。
本製品は、ユニット電源とバルブ電源が分離されています。また、各電源は M12 コネクタ(ソケット)により接続
されます。
※電源コネクタは添付されていません。仕様に合った電源コネクタを別途購入してください。
ユニット電源
本子局を動作させるための電源です。DC21.626.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
バルブ電源
電磁弁を動作させるための電源です。DC22.826.4V でノイズの少ない電源を使用してください。
推奨電源用ソケット
<推奨 M12 ネクタ(ソケッ)-バラ線タイプ電源ケーブル>
メーカ
形式
オムロン株式会社
XS2F-D421-8-
※□はケーブル仕様により異なります
<推奨 M12 ネクタ(ソケッ)>
メーカ
形式
ハーティング株式会
21 03 212 2305
※電線サイズ:AWG2218適応ケーブル外径:φ68
SM-A68697 2. 取付け
11 2022-09-14
電源ケーブルの接続
電源用プラグにユニット/バルブ電源ケーブルを接続するときは、以下の手順にしたがってください。
1 安全を確認したうえで、子局に接続する電源を OFF にします
2 下図を参照し、電源ケーブルの 24V 線を電源用プラグの 24V 端子に、0V 線を 0V 端子に配線します
電源ケーブルの配線
電源用プラグへの配線例13に示します。
必要に応じて、回路の構成を変更してください。
ポート
ピン
PWR
1
ユニット電源、24V
2
バルブ電源、24V
3
ユニット電源、0V
4
バルブ電源、0V
電源用プラグ
SM-A68697 3. 使用方法
12 2022-09-14
3. 使用方法
警告
指定仕様外または特殊な用途で使用する場合は、仕様について当社に相談する。
注意
シリアル伝送子局は、使用する通信システムの取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえで使用
する。
シリアル伝送子局のアドレス設定値をよく確認してから使用する。
アドレスを不適切な値に設定すると、バルブ、シリンダなどの誤動作につながる場合があります。
電源 ON/OFF は、周辺に注意して安全を確保したうえで行う。
システムや電磁弁(シリンダ)が、急に動作するおそれがあります。
3.1 スイッチ設定
注意
本製品に触れる前に、人体に帯電した静電気を除去する。
静電気によって本製品が破損するおそれがあります。
スイッチの設定は、ユニット電源を OFF にした状態で行う。
スイッチの設定は電源 ON 時に読込まれるため、電源 ON 後の設定内容は認識されません。
シリアル伝送子局のカバーは、スイッチの設定時以外は閉じておく。
カバーが破損したり、カバー部から異物が内部に入るなど、思わぬ故障につながることがあります。
設定時は内部に異物が入らないように十分注意する。
思わぬ故障につながることがあります。
スイッチは乱暴に扱わない。
スイッチは非常に精密な作りになっているため、破損するおそれがあります。
設定時に内部回路基板には絶対に触れない。
破損するおそがあります。
SM-A68697 3. 使用方法
13 2022-09-14
3.1.1 IP アドレス設定(動作モード設定 OFF:ハードウェア設定)
本子局の IP アドレスを設定します。IP アドレスは 192.168.ID1 設定値】.NA 設定値】になります。
NA 設定値“FFは、DHCP ードに移行します。
NA 設定値“00”は、無効なアドレスです。
IP アドレスの設定は、ユニット電源 ON 時に読込まれます。なお、IP アドレスは重複して設定できません。
IP アドレス:192.168.ID1 設定値.NA 設定値】
スイッチ名
ID1
(DIP スイッNo.3)
NA
×16, ×1
設定可能範囲
ON: 1
OFF:0
01~FE (Hex)
1254(Dec)
×16:上位
×1:下位
設定値
(16 進数)
10 進数
設定値
(16 進数)
10 進数
0
0
0
0
1
16
1
1
2
32
2
2
3
48
3
3
4
64
4
4
5
80
5
5
6
96
6
6
7
112
7
7
8
128
8
8
9
144
9
9
A
160
A
10
B
176
B
11
C
192
C
12
D
208
D
13
E
224
E
14
F
240
F
15
)アドレスを 71(10 進数)に設定したい場合
71647のため、(上表より)上位 4下位 7に設定【47(16 進数)する。
3.1.2 出力モード設定(動作モード設定 ON/OFF に関わらず有効)
通信異常が発生したときの出力状態を設定します。出力モード設定はユニッ電源 ON 時に読込まれます。
スイッチ名
設定内容
HLD-CLR
(DIP スイッチ No.1)
[出力モード設定]
通信異常時(通信線断線、タイムオーバーなど)の出力状態を設定する。
ON Hold(全点出力保持)モード
OFF Clear全点 OFF)モード
3.1.3 動作モード設定
IP アドレスをスイッチ設定(ハードウェア設定)するかソフトウェア設定値を使用するか選択します。
動作モード設定はユニット電源 ON 時に読込まれます。
動作モード設定 ON:ソフトウェア設定の時、IP アドレス設定スイッチは無効になります。
動作モード設定ON/OFF に関わらず、出力モード設定は有効になります。
スイッチ名
設定内容
SW-HW
(DIP スイッチ No.2)
[動作モード設定]
動作モードを設定する。(ソフトウェア設定の詳細は 3.2 を参照してください)
ON ソフトウェア設定
OFF ハードウェア設定(イッチ設定)
SM-A68697 3. 使用方法
14 2022-09-14
3.2 ソフトウェア設定
本子局の IP アドレスをソフトウェアで設定します。
初期 IP アドレスは 192.168.1.250 す。ソフトウェアで設定する場合は、DIP スイッチ(No.2)SW(ON
3.1.3 動作モード設定参照)にしてください。
※ソフトウェア設定を行い IP アドレスが分からなくなった場合、一度ハードウェア設定で立ち上げた後に再度ソ
フトウェア設定で立ち上げてください。(初期 IP アドレス 192.168.1.250 で起動します)。
※初期 IP アドレスで起動するため、一度に複数台の初期設定を行わないでください。重複 IP アドレス異常に
なるおそれがあります。
※ソフトウェア設定状態にある限り、以下 3.2.1 3.2.2 (3)書き込む IP アドレスは電源 OFF ても記憶さ
れます。しかしハードウェア設定で立ち上げた場合、IP アドレス設定スイッチが有効となるため、ソフトウェア
設定で記憶した IP アドレスは初期値:192.168.1.250 になります。
3.2.1 IP アドレスの設定 1
EtherNet/IP CIP サービスを使用して IP アドレスを設定します。
1 ユニット電源OFF の状態で DIP スイッチ(No.2)をソフトウェア設定(SW)にします。
2 安全を確認したうえで、ユニット電源を ON にします。
(ソフトウェア設定で立ち上がります。初期 IP アドレスは 192.168.1.250 す)
3 下記 TCP/IP オブジェクトクラスを参考に、新しく設定したい IP アドレスデータを書込みます。
TCP/IP オブジェクトクラス
クラス
hex (dec)
インスタンス
アトリビュート
内容
サイズ
初期値
hex (dec)
F5 (245)
1
5
IP Address
4bytes
C0A801FA (192.168.1.250)
Network Mask
4bytes
FFFFFF00 (255.255.255.0)
Gateway Address
4bytes
00000000 (00.00.00.00)
Name Server
10bytes
00000000000000000000
Name Server2
Domain Name
※データ並び順の関係上、表を元にデータを呼出すと次の通りになります。
(サービスコード【0x0E)Get_Attribute_Single)
呼び出し結果:
FA01A8C000FFFFFF0000000000000000000000000000
)IP アドレス 10.17.34.01 を設定する場合、下記データになります。
(サービスコード【010】:Set_Attribute_Single その他は初期値のま)
書込みデータ
0122110A00FFFFFF0000000000000000000000000000
※使用するツールにより、オブジェクトクラス等が 16 進数(hex)の記載
10 進数(dec)の記載があります。
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CKD MW4G※-T7ENシリーズ(EtherNet/IP)V301 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル