CKD LSTM-HP2シリーズ ユーザーマニュアル

  • このCKD LSTM-HP2シリーズロングストロークハンドの取扱説明書を読み終えました。取り付け方法、使用方法、保守点検、トラブルシューティングなど、この機器に関するご質問にお答えできます。測長機能やアナログ出力など、このハンドの機能についてお気軽にご質問ください。
  • 設置環境について教えてください。
    取り付け方法について教えてください。
    アナログ出力の調整方法について教えてください。
    定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
    故障時の対処法はどこに記載されていますか?
取扱説明書
測長機能付
薄形ロングストロークハンド
LSTM-HP2シリーズ
SM-A46867
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A46867 はじめに
i 2021-03-29
はじめに
このたびは、当社の測長機能付 薄形ロングストロークハンド「LSTM-HP2 シリーズ」をお買求めいただきまし
て、誠にありがとうございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法な
どの基本的な事項を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な
知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用
して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A46867 安全にご使用いただくために
ii 2021-03-29
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
JIS B 8370(新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っ取扱いをする、人が亡する、たは重を負う可性が想定されるも
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A46867 安全にご使用いただくために
iii 2021-03-29
製品に関する注意事
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
設計、選定に関する注意事項
警告
移動するワークが人体に危険を及ぼすおそれのある場合やフィンガに指を挟む危険のある場合には保護
カバーを取付けるなどの安全対策を行う
人体や機械装置に損害や損傷を与えないように落下防止などの対策を行う。
停電やエア源のトラブルで回路圧力低下すると、把持力が減少しワーが落下るおそれが生
す。
SM-A46867 安全にご使用いただくために
iv 2021-03-29
廃棄に関する注意事
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-A46867 目次
v 2021-03-29
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
設計、選定に関する注意事 .......................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iv
目次 .................................................................................................................................... v
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.1.1 LSTM-HP2 シリーズ ....................................................................................... 1
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 2
1.2.1 製品仕様 ........................................................................................................ 2
2. 取付け ......................................................................................................................... 3
2.1 設置環境 .............................................................................................................. 3
2.2 開梱 ..................................................................................................................... 4
2.3 取付方法 .............................................................................................................. 4
2.3.1 本体取付け ..................................................................................................... 4
2.3.2 フィンガについて ............................................................................................. 7
2.4 配管方法 .............................................................................................................. 8
2.5 配線方法 .............................................................................................................. 9
2.5.1 ケーブルの接続 ............................................................................................ 10
2.5.2 内部回路とプラグコンタクト .............................................................................11
3. 使用方法 ................................................................................................................... 12
3.1 ハンドの使用方法 ............................................................................................... 12
4. 保守、点検................................................................................................................. 13
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 14
4.1.1 点検項目 ...................................................................................................... 14
4.1.2 製品のメンテナンス ....................................................................................... 14
4.1.3 回路のメンテナンス ....................................................................................... 14
4.1.4 内部構造 ...................................................................................................... 15
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 17
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 17
5.1.1 フィンガ(シリンダ)....................................................................................... 17
5.1.2 センサ部 ....................................................................................................... 18
6. 保証規定 ................................................................................................................... 19
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 19
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 19
SM-A46867 1. 製品概要
1 2021-03-29
1. 製品概要
1.1 形番表示
1.1.1 LSTM-HP2 シリーズ
形番表示例
SM-A46867 1. 製品概要
2 2021-03-29
1.2 仕様
1.2.1 製品仕様
項目
LSTM-HP2
LSTM-12
LSTM-16
LSTM-20
チューブ内径
mm
φ12×2
φ16×2
φ20×2
作動方式
複動形
使用流体
圧縮空気
最高使用圧力
MPa
0.7
最低使用圧力
MPa
0.1
接続口径
M5
動作ストローク
mm
12
16
20
電源電圧
DC24±10%
消費電流
25mA 以下
表示灯
電源印加時 緑色 LED 点灯
アナログ出力
フィンガ閉時 1V 開時 5V 1 接続負荷 100kΩ以上
アナログ出力直線性
±0.5%F.S.以下(周囲温25)
アナログ出力の繰返し精度
±0.04mm 以下
(周囲温度 25℃、アクチュエータ・治具の変形摩耗のない時)
有効測長範囲
mm
12
16
20
耐衝撃(センサ・アンプ部)
294m/s2
耐振動(センサ・アンプ部)
1055Hz 複振1.5mm XYZ各方向 2時間
保護構造(センサ・アンプ)
IEC 規格 IP65
周囲温度、湿度
1060℃、85%RH 以下(但し、凍結なきこと)
質量
kg
0.26
0.50
0.90
給油
不要
11mV/℃の出力変動があります
SM-A46867 2. 取付け
3 2021-03-29
2. 取付け
2.1 設置環境
注意
切削、鋳物、溶接工場などでは切削液、切粉、粉塵などの異物が進入するおそれがあるため、カバーなど
でできるだけ防ぐようにする。
下記環境では使用を禁止する。
切削液が掛かる場合(液中の研磨剤または研磨粉によって摺動部が削られるため)
有機溶剤、薬品、酸、アルカリ、灯油などが雰囲気中に含まれる場合
水が掛かる場合
下記の周囲温度で使用してください。
1060℃、85%RH 以下
圧縮空気には、エアフィルタを通した清浄で水分の少ないエアを使用してください。
このため、回路にはエアフィルタを使用し、ろ過度(5μm 以下が望まし)や流量、取付位置(方向制御弁に
近づける)などに注意してください。
圧縮空気
清浄な圧縮空気
エアフィルタ
SM-A46867 2. 取付け
4 2021-03-29
2.2 開梱
ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷がないことを確認してください。
配管ポートからシリンダ内部に異物が入らないよう管理してください。
2.3 取付方法
警告
移動するワークが人体に危険を及ぼすおそれのある場合やフィンガに指を挟む危険のある場合には保護
カバーを取付けるなどの安全対策を行う
人体や機械装置に損害や損傷を与えないように落下防止などの対策を行う。
停電やエア源のトラブルで回路圧力低下すると、把持力が減少しワーが落下るおそれが生
す。
2.3.1 本体取付け
本体の取付けは 4向からのボディ取付タップと、1方向の貫通穴による取付が可能です。用途に合わせて
択してください。
本体取付面およびフィンガには、平面度、直角度を阻害するような打痕、傷を付けないようにしてください。
SM-A46867 2. 取付け
5 2021-03-29
締付トルク
振動が発生するような場所に設置する場合、ボルトに緩止め(ばね座金、接着剤など)処置を施してください。
●上面取付け
項目
使用ボルト
締付トルク(Nm)
最大ねじ込み深さ L(mm)
LSTM-12
M4×0.7
2.1
10
LSTM-16
M5×0.8
4.3
12
LSTM-20
M6×1.0
7.3
15
●正面取付け
項目
使用ボルト
締付トルク(Nm)
最大ねじ込み深さ L(mm)
LSTM-12
M4×0.7
1.6
5
LSTM-16
M5×0.8
3.3
5.5
LSTM-20
M6×1.0
5.8
6
SM-A46867 2. 取付け
6 2021-03-29
●下面取付け
項目
使用ボルト
締付トルク(Nm)
最大ねじ込み深さ L(mm)
LSTM-12
M4×0.7
1.6
5
LSTM-16
M5×0.8
3.3
5.5
LSTM-20
M6×1.0
5.8
6
●貫通穴使用
項目
使用ボルト
締付トルク(Nm)
LSTM-12
M3×0.5
0.88
LSTM-16
M4×0.7
2.1
LSTM-20
M5×0.8
4.3
許容負荷
詳細はカタログの機種選定のページを参照してください。
SM-A46867 2. 取付け
7 2021-03-29
2.3.2 フィンガについて
小爪の剛性
小爪の剛性が足りない場合、たわみによってフィンガがこじれ、動作に悪影響を与える場合があります。
小爪取付方法
ィンガへの小爪取付けは、ハンド本体への影響を考えて、フィンガがこじれないようにスパナなどで支えて
締付けてください。
小爪取付けの際は、フィンガに横荷重を掛けないように注意してください。
フィンガに過大な横荷重や衝撃的な荷重が作用すると、ガタや破損の原因になります。
取付の際は、次の締付トルクで締付けてください。
項目
使用ボルト
締付トルク(Nm)
LSTM-12
M3×0.5
0.59
LSTM-16
M4×0.7
1.4
LSTM-20
M4×0.7
1.4
クランプ動作
クランプ動作は、できるだけソフトに低速で行う事により、正確になります。また、繰返し動作も安定します。
小爪につい
小爪は、できるだけ軽量で短いものを使用してください。長く重いと、開閉時の慣性力が大となり、フィンガに
ガタが発生したり、フィンガ摺動部の摩耗が早くなり寿命に悪影響を与える可能性があります。
小爪の長さはカタログの機種選定のページを参照してください。
小爪の質量が寿命に影響するので、下記以下にしてください。
W1/4H(1 個分)
W:小爪の質量 H:ハンドの製品質量
SM-A46867 2. 取付け
8 2021-03-29
2.4 配管方法
警告
チューブは継手のチューブエンドに当たるまで確実に挿入し、継手から抜けないことを確認してから使用
する。
フィルタ以降の配管材は亜鉛メッキ管やナイロンチューブ、ゴム管など、腐食しにくいものを使用し
てください。
配管は、シリンダが所定のピストン速度を出せるだけの有効断面積があるものを使用してください。
配管内のさび、異物、ドレン除去のためフィルタはできるだけ電磁弁の近くに取付けてください。
ガス管のねじ長さは有効ねじ長さを守ってください。また、ねじ部先端より 1/2 ッチほど面取り
上げをしてください。
配管の清掃
配管の前には、配管内の異物、切削粉などを除去するため、エアブローを行って清掃してください。
シール剤
配管の漏止めにはシールテープまたはシール剤を使用します。
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分よ
先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材が配管、機器の内部に入り込
み、故障の原因になります。
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください。
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障や
誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください。
面取り
有効長さ
シールテープ
固形/液状シール剤
適切
適切
不適切
不適切
2山残す
SM-A46867 2. 取付け
9 2021-03-29
2.5 配線方法
警告
本製品にはDC 安定化電源を使用する。
本製品に使用している電源にモータ、バルブなどノイズの発生源になる機器の接続は避けてください。
注意
センサ・アンプ部に誘導ノイズが印加されないような配線にする。
モータなどの動力線と同一配管、配線(多芯ケーブルによ)にしないでください。
インバータ電源およびその配線部と同一配管、配線にしないでください。
インバータ電源のフレームグランドを正しく接地し、ノイズが逃げるようにしてください。
ケーブル長さが 5m を超える場合は注意する。
耐ノイズ性能に影響が出る場合があります。
接続するケーブルは、局部的な曲げや引張力が加わらないように配線する。
繰返しの力が加わらないように配線する。
M8 コネクタ部には 30N 以上の荷重が加わらないようにする。
屋外および腐食の恐れがある雰囲気では使用しない。
耐水性を確保するために、ケーブルの M8 ねじ部は確実に締込む。
SM-A46867 2. 取付け
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2.5.1 ケーブルの接続
注意
配線は電源を OFF にした状態で行う。
濡れた手でコネクタの嵌合面に触れない
配線時にコネクタや周辺部に水分が付着している場合は十分に拭き取ってください。絶縁不良の原因
なります。
コネクタの嵌合面に金属片や紛体が入り込まないようにする。
コネクタの固定具(M8)は必ず手で締める(適正締付けトルク 0.2 Nm)
プライヤなどの工具を使用すると過負荷により破損の原因になります。
締付け力が不足すると保護構造が保てないほか振動でゆるむ場合があります。
リード線の接続
主回路
(LSTM)
コンタクト No.
①電源+24V
1-5V 出力
③電源 0V
負荷
(PLC アナログ入力
ユニットなど)
SM-A46867 2. 取付け
11 2021-03-29
2.5.2 内部回路とプラグコンタクト
内部回路(LSTM)
プラグコンタクト配列図(LSTM)
主回路
駆動回路
電源表示灯()
電源+24V
1-5V 出力
(電源 0V 基準)
電源 0V
整流回路
増幅回路
定電圧回路
出力回路
ゼロ点調節外部トリマ
④不使用
③電源 0V
1-5V 出力
①電源+24V
SM-A46867 3. 使用方法
12 2021-03-29
ゼロ点調節外部トリマ
3. 使用方法
3.1 ハンドの使用方法
注意
ワークの脱着や搬送中にフィンガに過大な負荷が掛からないようにする。
フィンガのリニアガイド転道面に傷やへこみが発生し、作動不良になる場合があります。
アナログ出力電圧は、シリンダピストン位置に対応しており使用経過に伴う治具の変形・摩耗などによって
その値が変動するため注意する。
アナログ出力電圧は、シリンダピストン位置に対応しています。
ハンドの場合は、フィンガに発生する開閉方向ガタや小爪の変形・摩耗が変動理由となります。
アナログ出力電圧が変動した場合は必要に応じてゼロ点調節外部トリマで微調整を行ってください。
フルスケールにて測長する場合はバックラッシュ量 0.15mm を加味する。
ピストン速度の調整
スピードコントローラ(別売)にてハンド開閉速度を調整してください。
高速で使用した場合、ガタ発生が早くなる場合があります。
また、開閉時のショックでワークが振動し、ハンドミスやワークの挿入ミス、繰返し精度不良につながる場合
あります。
結露の発生防
小口径/短ストロークのアクチュエータは高頻度で動作させると条件により配管内に結露(水滴)が発生する場合
があります。急速排気弁などを用いて結露の発生防止対策をしてください。
アナログ出力電圧の微調整
アナログ出力電圧を調整する場合は、下記の手順に従ってください。
1 小爪を外します。
2 フィンガを閉状態にします。
3 ゼロ点調節外部トリマに取付けてあるゴム栓を外します。
4 トリマを回転させて、出力電圧が 1V となるように微調節してください。
5 ゴム栓を元通りに取付けます。
水分や異物が内部に入らないようにしてください。
SM-A46867 4. 保守、点検
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4. 保守、点検
警告
製品を分解しない。
電磁弁付アクチュエータ、スイッチ付アクチュエータなどの電気配線の接続部(裸充電部)に触れない。
素手で充電部を触らない。
感電するおそれがあります
アクチュエータの分解、点検は、電源を OFF にし、残圧を排出して残圧が無いことを確認してから行う。
注意
メンテナンス管理が正しく実施されるように、日常点検、定期点検を計画的に行う。
メンテナンス管理が十分でない場合、製品の機能が著しく低下し、短寿命や破損、誤作動などの不具
合、事故につながります。
SM-A46867 4. 保守、点検
14 2021-03-29
4.1 定期点検
本製品を最適な状態で使用するために、定期点検を半年に1回または作動回50万回で行ってください。
4.1.1 点検項目
作動状態
空気漏れ
ビス、ボルトの緩み
フィンガのガタ
ストロークの異
以上の箇所を確認し、異常があれば 5.トラブルシューティング” を参照してください。なお、ねじの緩みがあ
れば締付けてください。
4.1.2 製品のメンテナンス
フィンガの摺動部には、定期的にグリースを補充してください。定期的に補充することにより、寿命をさらにの
ばすことができます。
メーカ
形番
THK
AFF グリース
本製品は分解不可です。
4.1.3 回路のメンテナンス
エアフィルタにたまったドレンは、指定ラインを超える前に定期的に排出してください。
回路内にコンプレッサオイルの炭化物(カーボンまたはタール状物質)などの異物が混入すると、電磁弁やシ
リンダが作動不良を起こすため、コンプレッサの保守、点検時には注意してください。
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