CKD CAWシリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!私はCKD コンパクトアームCAWシリーズ(CAW-L-300, CAW-H-450など)の取扱説明書の内容を理解しています。このアームの設置方法、使用方法、保守点検方法、安全上の注意など、あらゆる質問にお答えします。例えば、最大可搬質量、使用可能な空気圧力、トラブルシューティングなど、お気軽にご質問ください。
  • CAWシリーズの最大可搬質量は?
    使用可能な空気圧力は?
    エア漏れが発生した場合の対処法は?
    定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
    ホームポジションとは何ですか?
取扱説明書
コンパクトアーム
CAW シリー
SM-A86554
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A86554 はじめに
i
はじめ
このたびは、当社コンパクトアーム「CAW シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。
コンパクトアームは、空圧シリンダを本体の一部として利用することにより小形、軽量を実現しつつ、曲げやねじ
り剛性を向上させ、また折り畳むことによりコンパクトに収納することができる、一般産業用の助力装置です。
本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したも
のです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な
知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用
して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
連絡先
CKD 株式会社
485-8551 愛知県小牧市応時 2-250
TEL056877-1111 FAX056877-1123
CKD Europe B.V.
Beechavenue 125A, 1119 RB Schiphol-Rijk, The Netherlands
Phone: +31 23 554 1490 Mail: info@ckdeu.com
SM-A86554 安全にご使用いただくために
ii
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤っをす、人また傷を危険て発生す
が想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定されるもの。
注意
誤った取扱いをすと、人が傷害を負ったり、物的損害が発生する可能性が想定
されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
どのような場合においても絶対にしてはいけない「禁止」内容を示しています。
必ず実行していただく「強制」内容を示しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
以下のアイコンは、危険警告メッセージの内容を容易に理解するために追記されています。
製品、装置の隙間に手や指を入れると、挟込みよる骨折や負傷などの機械的危険があることを
示します。
SM-A86554 安全にご使用いただくために
iii
作業対象者の定義
本取扱説明書は本製品を取扱うすべての作業者を対象に作成していますが、安全上、記述内容ごとに能力
経験に応じ作業対象者の定義分けを行っています。
当社では本製品を取扱う作業者を次の 3層に定義分けしており、該当する作業者のみ記述されている内容
を行うことが許されます。
オペレータ
本製品の操作を行えます。オペレータは本製品の十分な知識と操作技術を習得する必要があるため、本取
扱説明書をよく読み、操作時の作業手順、安全上の注意事項を十分に理解したうえで操作を行ってくださ
い。
メンテナンス要員
上記オペレータの作業に加え、定期点検、消耗品の補充や交換などの定期保守の作業を行えます。メンテ
ナンス要員は本製品の十分な知識と操作技術、メンテナンス方法を習得する必要があるため、本取扱説明
書をよく読み、操作時の作業手順、装置の特性、すべての作業内容、安全上の注意事項を十分に理解し
うえで操作、メンテナンスを行ってください。
サービスマン(本製品を組込んだ装置の設計や製作、設置を実施する製造者を指す)
本製品を組込んだ装置の設計、製作、設置を実施する製造者を指し、本製品の設置や組立て、調整、修理
などの特別な知識や技術を要する作業を行えます。サービスマンは一般的な機械組み立ての知識以外に、
材料、配管、電気、機構などを含めた空気圧機器に関する基礎的な知識(本工業規格 JIS B 8370 空気
圧システム通則に準じたレベル)が必要です。本取扱説明書をよく読み、すべての内容、安全上の注意事項
を十分に理解したうえで設置や組立て、調整、修理などを行ってください。
保護具の着用
オペレータ: 安全靴
メンテナンス要員: 保護帽、保護メガネ、安全靴
サービスマン: 保護帽、保護メガネ、安全靴、その他作業内容に見合った必要な保護具
SM-A86554 安全にご使用いただくために
iv
製品に関する注意事
警告
[設計・選定時]
装置でのスクスメ実施安全したで使る。、最使
は装全体の残スク情ら使用者のリクアスメトをい、安全運用法をめて使
する。
本製品はアーム先端にツール等を取付けて機械装置として使用することを前提とした空気圧による
助力装置です。
[使用・メンテナンス時]
異音など発生した場合は、身の安全の確保を最優先し、安全上可能な場合に限り関節部のロックをか
る。
身体や製品に致命的な事故が発生する恐れがあります。
製造者の許可なく製品、装置の改造を行わない。
製品、装置の隙間に手や指を入れない。
作業操作中は製品、装置から離れない。
ツールから手を離すと、製品設置時の傾きやツール等の質量によるアームのたわみ等により、水平
方向の位置保持ができない場合があります。
使用しない場合は各関節部のロックレバーを締め込むことで位置保持ができます。
使用しない時に規定の場所にツール等を収納する「ホームポジション」の設置を推奨します。
最大可搬質量を超えて使用しない。
最大モーメント荷重を超えて使用しない。
アーム部へ体重をかけたり、ぶら下がらない。
SM-A86554 安全にご使用いただくために
v
注意
[空気圧源]
使流体ドライヤィル、オイルストィルタをて固形物、水油分十分に除した浄な
空気を使用する。
給油エアは絶対に使用しないでください。
精密レギュレータの一次側と二次側の圧力差は0.1MPa以上で使用する。
可搬に必要な圧力は「圧力における可搬質量」のグラフを参照してください。
[空気圧配管]
精密レギュレータの空気の入口、出口を示すIN , OUT表示を確認して接続する。
逆接続は誤作動の原因となります。
精密レギュレータの取り扱い時は、調整ノブをもって移動させたり振り回したりしない。
精密レギュレータ二次側の空気圧配管が抜けないように確実な方法で接続する。
使用中に精密レギュレータ二次側の空気圧配管が抜けると、アームが落下するため危険です。
モジュールチェック弁は、本体のJIS記号を確認の上、接続する。
配管時はシールテープを使用する。
液状および固形シール剤は使用しないでください。
なお、シールテープが入り込まないようにしてください。
[製品設置時]
製品を取り付ける場合は垂直な平面に取り付ける。
[使用時]
カバーを外した状態で使用しない。
[使用・メンテナンス時]
移設時,メンテナンス時は、シリンダ部とアーム部を取り外してから作業をおこなう。
SM-A86554 安全にご使用いただくために
vi
固有の危険源に関する注意事項
本製品は構造上および運用上、製品や装置固有の危険が存在します。作業者は下図を参照し、危険の内容
や回避方法を十分理解してから、運転およびメンテナンス作業を行ってください。
出荷時には下記の場所に警告ラベルが貼られています。安全にお使いいただくために、剥が
したり、汚したり、損傷させないでください。
挟まれ注意
挟みる骨の機
危険。製
を入れないでください。
SM-A86554 安全にご使用いただくために
vii
環境に関する注意事
製品の取扱いを誤ると、環境に余分な負荷を与えることになるため、以下の各項目に注意して使用、設置作
を行ってください。
製品が届き梱包を解いた際、不要になった梱包材料の処分は地域で定められた法律および政令に従って
処分してください。
製品、装置のメンテナンスを怠ると人身事故や製品、装置のトラブルの要因になるだけではなく、環境汚染
の要因にもなります。製品、装置の定期メンテナンスを計画的に実施し、効率よく運転してください。
また消耗品、定期交換部品の廃棄時は、地域で定められた法律および政令に従って処分してください。
廃棄に関する注意事
注意
製品を廃棄するときは、地域で定められた法律や政令に従って処分する。
SM-A86554 目次
viii
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iv
固有の危険源に関する注意事項 ..................................................................................... vi
環境に関する注意事項 ................................................................................................... vii
廃棄に関する注意事項 ................................................................................................... vii
目次 ................................................................................................................................. viii
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 ............................................................................................................... 1
1.1.1 製品形番 ........................................................................................................ 1
1.2 仕様 ...................................................................................................................... 2
1.2.1 製品仕様 ........................................................................................................ 2
1.2.2 ジョイント、アタッチメント質量表 ....................................................................... 2
1.2.3 圧力における可搬質量 .................................................................................... 3
1.2.4 製品銘板 表示内容 ........................................................................................ 3
2. システム設計 ............................................................................................................... 4
2.1 モーメント荷重 ....................................................................................................... 4
2.2 落下防止機構 ....................................................................................................... 5
2.3 ジョイント、アタッチメントについて ........................................................................... 5
2.3.1 組立方法 ........................................................................................................ 5
2.3.2 ボールジョイント使用時の注意点 ..................................................................... 6
2.4 [推奨]ホームポジションについて ........................................................................... 7
SM-A86554 目次
ix
3. 設置要領 ..................................................................................................................... 8
3.1 運搬 ...................................................................................................................... 8
3.2 開梱 ...................................................................................................................... 8
3.3 使用環境、保管環境 .............................................................................................. 8
3.4 配管方法 ............................................................................................................... 9
3.5 組立方法 ............................................................................................................. 10
4. 使用方法 ................................................................................................................... 12
4.1 使用方法 ............................................................................................................. 12
4.2 関節部ロック機構 ................................................................................................ 12
5. 保守、点検................................................................................................................. 13
5.1 定期点検 ............................................................................................................. 13
5.1.1 点検項目 ...................................................................................................... 13
5.1.2 製品のメンテナンス ....................................................................................... 14
5.1.3 回路のメンテナンス ....................................................................................... 14
5.2 分解 .................................................................................................................... 15
5.2.1 パッキンキット交換方法 ................................................................................. 15
5.2.2 ショックキラー交換方法 ................................................................................. 15
5.3 内部構造 ............................................................................................................. 16
6. トラブルシューティング ............................................................................................... 18
トラブルの原因と処置方法 ............................................................................................. 18
7. その他 ....................................................................................................................... 19
7.1 解体について ...................................................................................................... 19
7.2 廃棄について ...................................................................................................... 19
7.3 EU / UK 適合宣言書 ........................................................................................... 19
8. 保証規定 ................................................................................................................... 20
8.1 保証条件 ............................................................................................................. 20
8.2 保証期間 ............................................................................................................. 20
SM-A86554 1. 製品概要
1
1. 製品概要
1.1 形番表示
1.1.1 製品形番
SM-A86554 1. 製品概要
2
1.2 仕様
1.2.1 製品仕様
形番
項目
CAW-L-300 CAW-H-450
チューブ内径 mm
φ32
使用環境
屋内使用(水や粉塵などがある悪環境は除く)
使用流体
清浄な空気([標準空気回路]圧縮空気品質等級:1.5.11.6.1 相当
最高使用圧力 MPa
0.25 0.45
最低使用圧力 MPa
0.18 0.26
耐圧力 MPa
1.05
周囲温度
560
可動範囲
上下 mm
300 450
水平(注 1 mm
R750 R755
接続口径 Rc1/4
クッション
上昇端:ゴムクッション / 降端:ショックキラー
給油
不可
可搬質量(0.45MPa 加圧時)(注 2)
kg
5 15
最高使用速度(注 3) mm/s
300
空気消費量(注 4 L/min (ANR)
4.3 5.4
質量 kg
8.2 14.2
注1 アーム先端部の最大回転半径です。可動範囲の詳細は外形寸法図を参照してください
注2 ジョイント、アタッチメントの質量を含みます。
供給圧力により可搬質量は変化します。"圧力における可搬質量"を参照してください。
注3 最高使用速度で連続的に使用する場合には40L/min(ANR)のエアーが必要です。
十分な流量の圧縮空気を供給してください。
注4 空気消費量は1往復/min、最高使用圧力時における数値を示しています。
精密レギュレータRP1000は常時エアーを大気に放出しています。
1.2.2 ジョイント、アタッチメント質量表
(単位:kg
オプション名 単品形番 質量
オプション名 単品形番 質量
オプション名 単品形番 質量
下面取付 CAW-U 0.4
V形クランプ
CAW-V40 1.5
丸形クランプ
CAW-D40 1.4
ボールジョイント
CAW-L-B 0.6 CAW-V50 1.6 CAW-D50 1.6
CAW-H-B 0.9 CAW-V60 2.0 CAW-D60 1.8
フランジ ねじ
CAW-F 0.5 CAW-V70 2.5 CAW-D70 1.9
フランジ CAW-F1 0.5 CAW-V80 2.9 CAW-D80 2.3
SM-A86554 1. 製品概要
3
1.2.3 圧力における可搬質量
1.2.4 製品銘板 表示内容
SM-A86554 2. システム設計
4
2. システム設
2.1 モーメント荷
使用するワクの質量から下記モーメント計算して、最大モメント荷重を超えないようジョイント、タッチメンの選定、
設計をしてください。
SM-A86554 2. システム設計
5
2.2 落下防止機構
モジュールチェック弁により、エア供給が遮断した場合でも急激な落下は発生しません。
エア供給が遮断されると精密レギュレータからのブリードで徐々にシリンダ内圧が低下して、数秒~数十秒後(先端に取り付けた
ワーク、アタッチメント等の質量により変化します)にアームがゆっくり降下します。
使用していない時のエア供給の遮断に備え、使用後はワークを下降端に降ろす、またはホームポジションに戻してください。
使用中に遮断したときも同様に、安全を確保したうえでワークを下降端に降ろす、またはホームポジションに戻してください。
2.3 ジョイント、アタッチメントについて
2.3.1 組立方法
ジョイント,アタッチメントは、分解された状態で納入されます。お客様にてアームの先端に指定のトルクで組付けてください。
ボールジョイント、V 形クランプ、丸形クランプは組立姿勢、取付位置を選択できます。
・ボールジョイント ・V 形クランプ、丸形クランプ
ワークの質量によっては、先端に傾きが発生します。傾きは必要に応じて、シム等にて調整してください。
V形クランプ、丸形クランプには、寸法調
整、傷防止用のゴム板が付属します。
必要に応じてご使用ください。
シム等で傾きを調整
SM-A86554 2. システム設計
6
2.3.2 ボールジョイント使用時の注意点
ボールジョイントを使用してワークを吊下げる場合は、ワークが作業姿勢の状態になる重心位置で吊下げられるように、お客
様にてアタッチメント,ブラケットを設計、製作してください。
注意
ボールジョイントは横向きの姿勢で使用しない。
お客様にて設計、製作
SM-A86554 2. システム設計
7
2.4 [推奨]ホームポジションについて
ツールから手を離すと、製品設置時の傾きやツールの質量によるアームのたわみ等により、水平方向の位置保持ができない場
合があります。
使用しない時に規定の場所にツールを収納する「ホームポジション」の設置を推奨します。
SM-A86554 3. 設置要領
8
3. 設置要領
3.1 運搬
梱包荷姿は段ボール梱包です。
製品 CAW-H-450 は梱包後の質量が 15kg を超えます。
段ボール梱包物で15kg超のものは、必ず2名以上で持ち上げて台車等に載せて運搬を行ってください。
3.2 開梱
製品の開梱は、天地を確認のうえ、サービスマンが行ってください。
ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷がないことを確認してください。
梱包を解いた後、不要になった梱包材料は地域で定められた法律、および政令に従って処分してください。
3.3 使用環境、保管環境
使用時の周囲環境温度は 5~60℃です。
保管時の周囲環境温度は-10~60℃です(ただし、凍結なきこと)。
下記の環境条件での使用、保管は避けてください。
直射日光、輻射熱のあたるところ
火器に近いところ
水や油のかかるところ
切り粉、ごみ、粉塵があるところ
腐食性ガス、可燃性ガスが発生するところ
振動や衝撃が伝わるところ
X線を使用するところ
塩分や有機溶剤が多いところ
SM-A86554 3. 設置要領
9
3.4 配管方法
供給する空気圧力は、“1.2.3 圧力における可搬質量”を参照し、適正使用圧力の範囲内で使用してください。
供給空気は、清浄な空気([標準空気回路]圧縮空気品質等級:1.5.1~1.6.1 相当)を使用してください。
本製品に給油は必要ありません。給油すると、トラブルの発生する原因になるため給油しないでください。
コンプレッサオイルの炭化物(カーボンまたはタール状物質)が回路上に混入すると、精密レギュレータやシリンダが作動不良を起
こします。コンプレッサの保守、点検は十分注意して行ってください。
フィルタ以降の配管材は亜鉛メッキ管やナイロンチューブ、ゴム管など、腐食しにくいものを使用してください。
配管は、シリンダが所定のピストン速度を出せるだけの有効断面積があるものを使用してください。
配管内のさび、異物、ドレン除去のためフィルタはできるだけ電磁弁の近くに取付けてください。
ガス管のねじ長さは有効ねじ長さを守ってください。また、ねじ部先端より 1/2 ピッチほど面取り仕上げをしてく
ださい。
配管の清掃
配管の前には、配管内の異物、切削粉などを除去するため、エアブローを行って清掃してください。
シール剤
配管の漏れ止めにはシールテープまたはシール剤を使用します。
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分より先端に出ていると、
ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材が配管、機器の内部に入り込み、故障の原因になります。
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください。
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障や誤作動などの原因
になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください。
面取り
有効長さ
/