Renishaw OTS インストールガイド

OTS オプチカル信号伝達方式ツールセッター

インストレーションガイド

H-5514-8505-03-A

レニショーパーツ No.： H-5514-8505-03-A

発行： 2008 年 9 月

改訂： 2019 年 4 月

レニショーの書面による許可を事前に受けずに、本

文書の全部または一部をコピー、複製、その他のい

かなるメディアへの変換、その他の言語への翻訳を

することを禁止します。

本文書に掲載された内容は、Renishaw plc

の特許

権の使用許可を

意味するものではありません。

ご使用になる前に ..............................................................1.1

ご使用になる前に ...........................................................1.1

お断り ..................................................................1.1

商標について ............................................................1.1

保証について ............................................................1.1

製品の変更について .......................................................1.1

CNC 工作機械の操作について ...............................................1.1

プローブの取扱いについて ..................................................1.1

特許について ............................................................1.2

EU 規格適合宣言 ............................................................ 1.3

FCC Information to user (USA only) .............................................1.3

WEEE 指令 .............................................................1.3

安全について ...............................................................1.4

OTS の基本事項 ...............................................................2.1

はじめに ..................................................................2.1

OTS のタイプ ............................................................2.1

モジュレーテッド信号伝達方式 ...............................................2.1

OMM-2/OSI、OMI-2T または OMI-2H を使

用したマルチプローブシステム .............2.1

OMM-2/OSI、OMI-2T、OMI-2H または OMI-2 を使

用したシングルプローブシステム ......2.1

Trigger Logic™ ........................................................... 2.1

動作 ......................................................................2.2

ソフトウェアルーチン ......................................................2.2

セットアップの許容値 ......................................................2.2

回転工具の推奨送り速度 ...................................................2.2

動作モード .................................................................2.3

ユーザー設定可能項目 ........................................................ 2.3

電源 ON 方式 ............................................................2.3

プローブ ID

設定 .......................................................... 2.3

電源

OFF 方式 ...........................................................2.3

エンハンスドトリガーフィルター ..............................................2.3

オプチカルパワー .........................................................2.3

OTS 各部寸法 ..............................................................2.4

目

i

OTS 製品仕様 ..............................................................2.5

電池寿命（参考値） ........................................................2.6

システムの取付け ..............................................................3.1

OMM-2/OSI、OMI-2T または OMI-2H を使用

した代表的なシステム構成 .................3.1

信号伝達範囲 ............................................................3.1

OMI-2/OMI-2T/OMI-2H/OMM-2 の取付け位置および信号伝達範囲 ...................3.2

OMM-2C を使用し

た代表的なシステム構成 .......................................3.3

はじめに ................................................................3.3

OTS と OMM-2C の信号伝達範囲 ............................................3.4

OTS の準備

................................................................3.5

スタイラス、ブレークステム、キャプティブリンクの取付け ...........................3.5

½ AA 電池の取付け .......................................................3.6

単三電池の取付け .........................................................3.7

OTS の機械テーブルへの取付け ................................................3.8

モジュールの位置合わせ ....................................................3.9

スタイラスの調整 ........................................................3.10

スクウェアスタイラスのみ ..................................................3.12

OTS のキャリブレーション ....................................................3.15

プローブをキャリブレーションする理由 ........................................ 3.15

Trigger Logic™ ............................................................... 4.1

現在のプローブ設定の確認方法 .................................................4.1

プローブ設定記録表 ..........................................................4.2

プローブ設定の変更方法 ......................................................4.3

オペレーティングモード .......................................................4.4

メンテナンス ...................................................................5.1

メンテナンス ...............................................................5.1

プローブのクリーニング .......................................................5.1

½ AA 電池の交換 ............................................................5.2

単三電池の交換 .............................................................5.3

使用電池 ................................................................5.4

日常のメンテナンス ..........................................................5.5

アイリッドの取外し/

交換 ....................................................... 5.6

トラブルシューティング ..........................................................6.1

パーツリスト ...................................................................7.1

OTS インストレーションガイド

ii

製品の変更について

製品の仕様は予告無く変更される場合があります。

CNC 工作機械の操作について

CNC 工作機械の操作は、必ず機械メーカーの教育

を受けた有資格者が行なってください。

プローブの取扱いについて

プローブは精密機械です。取扱いに注意し、常に清

掃しておくようにしてください。

ご使用になる前に

1.1

お断り

レニショーでは、本書作成にあたり、細心の注意を払

っておりますが、誤記等により発生するいかなる損

害の責任を負うものではありません。

商標について

RENISHAW および RENISHAW ロゴに使用され

ているプローブシンボルは、英国およびその他の

国における Renishaw plc の登録商標です。apply

innovation およびレニショー製品およびテクノロジ

ーの商品名および名称は、Renishaw plc およびそ

の子会社の商標です。

Google Play および Google Play ロゴは、Google

LLC

の商標です。

Apple and the Apple logo are trademarks of

Apple Inc., registered in the U.S. and other

countries. App Store is a service mark of Apple

Inc.,registered in the U.S. and other countries.

本文書内で使用されているその他のブランド名、製

品名はすべて各々のオーナーの商品名、標章、商標、

または登録商標です。

保証について

保証期間内の製品の修理に関するお問い合わせ

は、製品の購入元へお願い致します。

特にお客様とレニショーの間で書面による合意がな

い場合、お客様が直接レニショーとそのグループ会

社から製品を購入された場合は、お客様にはレニシ

ョーの販売条件に準じた製品保証が適用されます。

お客様には保証内容を確認いただくため、この販売

条件を熟読して頂く必要があります。なお、保証適用

範囲外となる主な条件は、製品が下記の状態にある

場合です。

• 放置されるか、誤った方法で扱われるか、不適切

に使用されていた場合

• 事前にレニショーが書面で合意した場合を除い

て、製品を改造したり本来の仕様と違う方法で使

用された場合

お客様が製品をその他の業者から購入された場合

は、その業者の保証条件によりどのような修理が受

けられるのかご確認ください。

OTS インストレーションガイド

ご使用になる前に

特許について

OTS プローブの機能および同様の他のレニショー

製品の機能は、次の特許や特許出願の対象となって

います。

1.2

EP 0974208

EP 1130557

EP 1373995

EP 1425550

EP 1503524

EP 1701234

EP 1734426

EP 1804020

EP 1988439

JP 4237051

JP 4773677

JP 4851488

US 6472981

US 6839563

US 6860026

US 6941671

US 7145468

US 7486195

US 7812736

ご使用になる前に

C

EU 規格適合宣言

Renishaw plc は、その単独の責任において、OTS

が EU のすべての適用法に準拠していることを宣言

します。

EU 規格適合宣言の全文は、

www.renishaw.jp/mtpdoc をご覧ください。

1.3

WEEE 指令

レニショーの製品や付随文書にこのシンボルが使

用されている場合は、一般の家庭ごみと一緒に製品

を廃棄してはならないことを示します。この製品を

電気・電子機器廃棄物 (WEEE) の指定回収場所に

持ち込み、再利用またはリサイクルができるように

することは、エンドユーザーの責任に委ねられます。

この製品を正しく廃棄することにより、貴重な資源を

有効活用し、環境に対する悪影響を防止できます。

詳細については、各地の廃棄処分サービスまたはレ

ニショーの販売店にお問い合わせください。

FCC Information to user (USA

only)

47 CFR Section 15.19

This device complies with part 15 of the FCC

Rules. Operation is subject to the following two

conditions:

1. This device may not cause harmful

interference, and

2. This device must accept any interference

received, including interference that may

cause undesired operation.

47 CFR Section 15.21

The user is cautioned that any changes or

modifications not expressly approved by

Renishaw plc or authorised representative could

void the user’s authority to operate the equipment.

47 CFR Section 15.105

This equipment has been tested and found to

comply with the limits for a Class A digital device,

pursuant to part 15 of the FCC Rules. These limits

are designed to provide reasonable protection

against harmful interference when the equipment

is operated in a commercial environment. This

equipment generates, uses, and can radiate

radio frequency energy and, if not installed

and used in accordance with the instruction

manual, may cause harmful interference to radio

communications. Operation of this equipment

in a residential area is likely to cause harmful

interference in which case the user will be

required to correct the interference at his own

expense.

OTS インストレーションガイド

ご使用になる前に

安全について

ユーザーへの情報

OTS は、タイプに応じて、単三アルカリ電池（充電

不可）2 本、または ½ AA 塩化チオニルリチウム電池

（IEC 62133 規格適合認証済み）2 本のどちらかが

付属します。これらの電池が消耗しきったときに、充

電を試みないでください。

電池やパッケージ、付随文書にこのシンボルが使用

されている場合は、一般の家庭ごみと一緒に使用済

み電池を廃棄してはならないことを示します。使用

済みの電池は、各自治体の法令に従って処分してく

ださい。これにより、不適正な廃棄処理で発生し得

る環境、および人間の健康への潜在的な悪影響を

阻止できます。電池の分別収集および処分に関して

は、各行政当局または廃棄物処分担当部署/業者に

お問い合わせください。すべてのリチウムバッテリ

ーおよび充電式電池は、処分する前に完全に放電さ

せてしまうか、または、ショートさせない絶縁対策を

取る必要があります。

電池を交換する際は、適合する電池であることを確

認し、また、本文書（セクション 5「メ

ンテ

ナンス」を参

照してください）に記載の手順通りに、そして、製品

に表示されている通りの向きに挿入されていること

を確認してください。特定の電池の使用、安全、廃棄

に関するガイドラインについては、電池メーカーの

発行している資料を参照してください。

• 電池はすべて、正しい電極の向きに挿入されて

いることを確認してください。

• 直射日光または雨があたる場所に電池を保管し

ないでください。

• 加熱したり焼却処分しないでください。

• 故意に放電させないでください。

• ショートさせないでください。

• 分解したり、過大な圧力を加えたり、穴を開けた

り、変形させたりしないでください。

• 電池を飲み込まないでください。

• 子供の手の届かないところに保管してください。

• 濡らさないでください。

• 新しい電池と古い電池、または異なる型式の電

池同士を一緒に使用しないでください。電池寿

命を縮める可能性や、電池が損傷する可能性が

あります。

• 電池が損傷している場合は、十分注意してお取り

扱いください。

電池や製品を輸送・運搬する際は、国内外の電池輸

送規制を必ず遵守してください。

注：リチウム電池は危険物に分類されており、空輸

の場合は厳格な規制が適用されます。輸送における

遅延の可能性を軽減させるため、なんらかの理由で

製品をレニショーに返却される際は、電池を取り出

してからお送りいただくようお願いいたします。

工作機械や三次元測定機を使用する場合は、保護

眼鏡の着用を推奨します。

OTS には、ガラスウィンドウがあります。万が一、割

れた場合には、怪我をしないよう注意してお取り扱

いください。

機械メーカーへの情報

レニショーの製品説明書に記載されている内容も

含め、操作に伴うあらゆる危険性をユーザーへ周知

してください。また、適切な保護機構とインターロッ

クシステムの設置は、各工作機械メーカーの責任で

行なってください。

特定の状況下では、プローブ信号が正しく出力され

ない場合があります。プローブ信号のみに頼って機

械を停止させないようにしてください。

エンジニアリング会社への情報

すべてのレニショー製品は、EC および FCC の関連

規制要件に準拠して設計されています。これらの規

制に準拠して製品を機能させるために、エンジニア

リング会社の責任において、次のガイドラインを遵

守していることを確認してください。

• 必ず、変圧器やサーボアンプなど、電気ノイズの

発生源からインターフェースを離して配置してく

ださい。

• すべての 0V/アース接続は、機械の集中アース

部分に接続してください（集中アースとはすべて

の機器のアースとシールドケーブルを接続する

一点アースのことです）

。

この接続は非常に重要

で、怠るとアース間で電位差を生じることがあり

ます。

1.4

ご使用になる前に

• ユーザーガイドに示されたとおりに、すべてのシ

ールドを接続してください。

• モータの電源ケーブルなどの大電流のケーブル

や、高速のデータケーブルからケーブルを離して

ください。

• ケーブル長は、常にできるだけ短くしてください。

製品の使用について

本製品をメーカーが指定する方法以外で使用した

場合、本製品の保護性能・機能が低下することがあ

ります。

光学的安全性

本製品は、可視光線を放射する LED と不可視光線

を放射する LED のいずれも使用しています。

OTS は次のリスクグループに分類されます。免除（

設計により安全）

本製品は下記の規格を使用して評価および分類さ

れています。

レニショーは、リスクグループに関わらず、いかなる

LED 装置も凝視したり直視したりしないことを推奨

します。

BS EN 62471:2008

(IEC 62471:2006)

ランプおよびランプシステ

ムの光生物学的安全性。

1.5

OTS インストレーションガイド

ご使用になる前に

本ページは意図的に空白にしています。

1.6

OTS の基本事項

はじめに

OTS は、小型～中型マシニングセンター用のオプ

チカル信号伝達方式ツールセッタープローブです。

光学干渉や衝撃に強く、誤信号出力を防止する設計

になっています。

OTS のタイプ

OTS には ½ AA 電池を使用するタイプおよび単三

電池を使用するタイプの 2 種類があります。

OTS と主軸プローブで同じ種類の電池を使用でき

ます。

例 OTS（½ AA 電池使用タイプ）と OMP40-2 ま

たは OMP400 主軸プローブ

または

OTS（単三電池使用タイプ）と OMP60 主軸

プ

ローブ

どちらのタイプも、モジュレーテッド信号伝達方式の

主軸プローブであれば、どのプローブとも組み合わ

せて使用できます。

モジュレーテッド信号伝達方式

光学干渉の影響を低減するために、OTS はモジュ

レーテッド信号伝達方式で動作します。必ずモジュ

ーレーテッド信号伝達方式対応の受信機と使用して

ください。

OMM-2/OSI、OMI-2T または OMI-2H を使

用したマルチプローブシステム

OTS には、OMM-2/OSI、OMI-2T または OMI-2H を

イン

ターフェースとして併用することを推奨します。

光学干渉への高い耐性が得られ、マルチプローブシ

ステムによって活用範囲の幅が広がります。

プローブ 1、プロー

ブ 2、プローブ 3 の 3 種類のス

タート指令のひとつに、OTS を設定して使用します。

OMM-2/OSI、OMI-2T、OMI-2H または

OMI-2 を使用したシングルプローブシステ

ム

OTS 1 台は、OMM-2/OSI、OMI-2T、OMI-2H また

は OMI-2 インターフェースと使用できます。

注：OMI-2 と組み合わせて使用する場合は必ず、プ

ローブ 1

に OTS を設定する必要があります。

Trigger Logic™

Trigger Logic（セクション 4「Trigger Logic」を参照

してください）を使用すると、各種モードの確認や

設定ができ、特定のアプリケーションに合わせてプ

ローブを設定できます。Trigger Logic は電池挿入

時に起動し、スタイラスを一連の順序で倒す（トリ

ガーさせる）ことで、さまざまな動作モードを選択

できます。

Trigger Logic アプリを使う

とこの工程を簡単に行

えます。Trigger Logic アプリには対話型でわかり

やすい指示や動画が採用されています。下記のア

プリストアからダウンロード可能です。

または

現在のプローブ設定は、電池を取り出して、5

秒以

上待っ

てから再度挿入して、Trigger Logic 設定確

認シーケンスを起動させることで確認できます。

2.1

OTS インストレーションガイド

OTS の基本事項

スタイラス

直径計測時は逆回転させてください

セットアップの許容値

工具計測の精度は、スタイラス先端のアライメント

精度に左右されます。スタイラスの上面部について

は前後方向および左右方向で 5µm、スクウェアスタ

イラスと機械軸との平行度を 5µm を目標に調整す

ることを推奨します。この精度は、大半の工具計測ア

プリケーションに十分に対応できる値です。

回転工具の推奨送り速度

工具は、切削方向と逆方向に回転させてください。レ

ニショー工具計測ソフトウェアは、下記の条件に従っ

て主軸回転数と送り速度を自動的に計算します。

ファーストタッチ：主軸回転数 (rev/min)

最初にスタイラスにタッチさせる時の主軸回転数

(rev/min)：

工具直径が 24mm 未満の場合：800rev/min

工具直径が 24mm～127mm の場合

：周速

60m/min

になるように回転数 (rev/min) を計算

工具直径が 127mm 超の場合：150rev/min

ファーストタッチ：送り速度

送り速度 (f)

は、

以下のように算出されます。

セカンドタッチ：送り速度

800rev/min、

送り速度 4mm/min

動作

工具長計測および工具折損検出の際には、工具を Z

軸方向に移動させます。

工具径（半径）計測の際には、工具を回転させながら

X 軸および Y 軸方向で計測

します。

調整ねじでスタイラスと機械軸とのアライメント調

整が可能です。

ソフトウェアルーチン

各種 NC に対応した工具計測ソフトウェアを用意し

ています。詳細についてはデータシート「工作機械

用プローブ計測ソフトウェア：プログラムと機能」（レ

ニショーパーツ No. H-2000-2397）を参照してくだ

さい。

本データーシートは以下からダウンロードできます。

www.renishaw.jp/mtp

f = 0.16×rev/min 単位 mm/min

（工具径計測時）

f = 0.12×rev/min 単位 mm/min

（工具長計測時）

2.2

X

Y

Z

X/Y

OTS の基本事項

動作モード

OTS には次の 3 種類の動作モードがあります。

スタンバイモード：プローブはスタート信号が発信さ

れるのを待っている状態です。

オペレーティングモード：OTS

の電源が ON で

、使

用できる状態です。電源 ON 方式を使用して電源を

ON します（ 2.3 ページの「電源 ON 方式」を参照し

てください）。

プログラミングモード：Trigger Logic™ を使用し

て

次のような OTS 設定を行うことができます。

• プローブ ID 設定

• エンハンスドトリガーフィルター設定

• オプチカルパワー

詳細については、2.3 ページの

「ユーザー設定可能

項目」を参照してください。

注：電池を挿入すると、プローブウィンドウ内の多色

LED により現在のプローブ設定が示されます

（セ

クション 4「Trigger Logic」を参照してください）。

ユーザー設定可能項目

電源 ON 方式

一般的に、オプチカルプローブシステムは 0.5 秒以

内に電源が ON します。詳細については、インター

フェースのユーザーガイドを参照してください。

プローブ ID 設定

OTS は、プローブ 1、プローブ 2 またはプローブ 3

のいずれかに ID を設定できます。詳細について

は、4.3 ページの「プローブ設定の変更方法」を参照

してください。

OTS はモジュレーテッドモードの主軸プローブと組

み合わせたシステムで使用できるように、出荷時に

は「プローブ 2」に設

定されています。

通常は OTS をプロー

ブ 2 に設定して使用します。

OTS を 2 台使用する

場合は、片方の OTS をプロー

ブ 1 に設定し直す必要があります。

OTS を 3 台使用する

場合は、1 台の OTS をプロー

ブ 1 に、もう 1 台の OTS をプローブ 3 に設定し直

す必要があります。

電源 OFF 方式

M コードによる電源 OFF 指令がなくても、最後のト

リガーから 90 分経過すると、タイマーにより自動的

に電源が OFF します。

注：

電源 ON 後、OTS の電源が OFF するまでには最低

1 秒必要です。

エンハンスドトリガーフィルター

プローブが過大な振動や衝撃を受けると、スタイラ

ス表面に工具が接触しなくても信号を出力する可能

性があります。エンハンスドトリガーフィルターは、こ

のような状況でのプローブの耐振動・耐衝撃特性を

向上します。

このフィルターを有効にすると、トリガー信号の出力

が公称値で 7ms 遅れるようになります。

場合により、ディレイが延長したことで増加したスタ

イラスのオーバートラベル量を考慮してアプローチ

速度を下げる必要があります。

OTS の出荷時には、エンハンスドトリガーフィルタ

ーは OFF

に設

定されています。

オプチカルパワー

OTS と受信機の距離が短い場合にはローオプチカ

ルパワー設定を選択できます（4.3 ページを参照し

てください）。この設定では、オプチカル信号の伝達

範囲が約 40% 縮小します。また、電池寿命が延びま

す。

OTS の出荷時には、スタンダードパワーモードに設

定されています。

2.3

44.1 51

68.75

59.25

93

Ø62.5

キャップスクリューと T

溝

ナ

ット

M10 または最大 M12

長さ 30.0（通常）

（ユーザー準備）

スタイラスオーバートラベル量

±X / ±Y +Z

±3.5 6

使用電池寸法A

½ AA 67.8

AA 92.5

8

Ø12.7

19.05

8

Ø65

OTS インストレーションガイド

OTS の基本事項

OTS 各部寸法

単位：mm

水平スタイラス用クランクアダプタキット

ディスクスタイラス 72（図示）

スクウェアスタイラス 70.5

89.5

76.5（図示）

ボル

ト長さ（参考）110

または 125.5

ボルト長さ（参考）150

かさ上げブロック

ディスクスタイラス

Ø12.7mm×8mm

超硬、HRC75

スクウェアスタイラス

19.05mm×19.05mm

セラミック、HRC75

33（スクウェアスタ

イラス装着時）

33（ディスクスタイ

ラス装着時）

位置決めピン用の穴（2 ヶ所）

6.13

5.95

OTS の軸に対して 45°で Ø54 のピッチ円上

に等間隔で配置

Ø

×13 深さ（最小）

2.4

A

OTS の基本事項

OTS 製品仕様

機種 ½ AA 電池使用タイプ

OTS

単三電池使用タイプ OTS

主なアプリケーション小型～中型マシニングセンターにおける工具計測お

よび工具折損検出

寸法長さ

直径

高さ

122.0mm

60.0mm

103.3mm

143.6mm

60.0mm

103.3mm

重量（ディスクスタイ

ラス装着時）

電池込み

電池なし

870g

850g

950g

900g

信号伝達方式赤外線オプチカル信号伝達方式

（モジュレーテッド）

使用可能なインターフェース OMI-2、OMI-2T、OMI-2H、OMM-2C、

OMM-2/OSI

電源 ON 方式オプチカル ON

電源 OFF 方式オプチカル OFF

信号伝達範囲最大 5m

検出方向 ±X、± Y、+Z

単一方向繰り返し精度 1.0µm 2

s値（注 1 参照）

スタイラスの測定圧力

（注 2 および 3

参照）

1.30N～2.40N/133gf～245gf 検出方向により異なる

スタイラスのオーバートラベル量 XY 方向

+Z 方向

±3.5mm

6mm

使用環境 IP 保護等級 IPX8、BS EN 60529:1992+A2:2013

(IEC 60529:1989+A1:1999+A2:2013)

IK（外部衝撃保護）等級 IK01 (BS EN IEC 62262: 2002) [ガラスウ

ィンドウ]

保管時温度 -10℃～+70℃

動作時温度 +5℃～+55℃

使用電池 ½ AA サイズ（標準） ½ AA サイズの塩化チオニルリチウム (LTC) 電池

(3.6V) 2

本

単三サイズ（標準）単三アルカリ電池 2 本

単三

サイズ（オプション）単三塩化チオニルリチウム (LTC) 電池 (3.6V) 2

本

ローバッテリー表示プローブステータス LED が赤/

青点滅または緑/青点滅

バッテリー切れ表示赤点灯

電池寿命（参考値）次ページの表を参照してください。

注 1 本仕様は 35mm のスタイラスを使用し、480mm/min の標準テスト速度でテストした場合の値です。アプリーションの要

件によっては、速度を大幅に上げて使用することも可能です。

注 2 測定圧力とは、プローブがトリガーしたときにワークに作用する負荷のことで、特定のアプリケーションで非常に重要で

す。トリガーした後（オーバートラベル時）に測定圧力は最大になります。この値は、計測時の送り速度や機械の減速度な

どによって変化します。

注 3 工場出荷時設定値で、手動調整はできません。

2.5

OTS インストレーションガイド

OTS の基本事項

使用電池（2 本）

スタンバイ時 5% 使用時（72 分/日）連続使用時

スタ

ンダードパワーローパワースタンダードパワーローパワー

½ AA LTC 電池

（標準）

320 日 140 日 170 日 300 時間 400 時間

単三アルカリ

電池（標準）

530 日 210 日 250 日 400 時間 550 時間

単三 LTC 電池

（オプション）

730 日 300 日 350 日 600 時間 800 時間

塩化チオニルリチウム電池 (LTC)

単三電池は LR6 また

は MN1500 と表

記されることもあります。

電池寿命（参考値）

2.6

システムの取付け

OMM-2/OSI、OMI-2T または OMI-2H を使用した代表的なシステム構成

信号伝達範囲

工作機械内に反射面がある場合は、信号伝達範囲

が拡大することがあります。

クーラントが OTS や OMM-2、OMI-2T、OMI-2H ま

たは

OMI-2 のウィンドウに付着していると、信号伝

達範囲が縮小するおそれがあります。信号伝達範囲

が縮小しないように、定期的に清掃してください。

警告：カバーを取り外す前に供給電源を切り、工作

機械が安全な状態であることを確認してください。

スイッチの設定変更は、必ず有資格者が行うように

してください。

注意：2 組のシステムを至近距離で動作させる場

合、一方の機械の OTS から送信された信号を他方

の機械の受信機が受信したり、またその逆が起こっ

たりすることがないように注意してください。このよ

うなことが起こった場合は、OTS をローパワーモー

ドに設定し、受信機の信号伝達範囲を縮小すること

を推奨します。

一般的な

主軸装着

プローブ

ワーク

CNC 工作機械

コントローラ

OMI-2T または OMI-2H

OMM-2

CNC 工作機械

コ

ントローラ

スタイラス

OTS

（オプチカル信号伝達

方式工具計測プローブ）

CNC マシニング

センター主軸

ケーブルケーブル

OSI インターフェースユニット

3.1

OTS インストレーションガイド

システムの取付け

OTS と OMM-2、OMI-2T、OMI-2H または OMI-2

の送信/受信ダイオードは、互いに直線見通しの位

置にあり、図示した信号伝達範囲に収まるように配

置してください。OTS の信号伝達範囲は、OMM-2

、OMI-2T、OMI-2H または OMI-2 のオプチカルセ

ンターラインの 0°の位置が基準となっています。ま

た、OTS のオプティカルセンターラインの 0°の位置

が OMM-2、OMI-2T、OMI-2H または OMI-2 の信号

伝達範囲の基準です。

OMI-2/OMI-2T/OMI-2H/OMM-2 の取付け

位置および信号伝達範囲

OMI-2、OMI-2T、OMI-2H または OMM-2 の最適な

取付け位置は、各インターフェースの多色 LED で

示される信号強度で確認できます。

20℃での一般的な範囲

プローブ軸周囲 360°方向への信号伝達範囲（

単位：m）

範囲 (m)

受信機 → プローブ

プ

ローブ →

受信機 - スタンダードパワーモード

プローブ →

受信機 - ローパワーモード

注： OTS 1 台仕様でプローブ 1 に設定している

場合は、OMI-2 と組み合わせて使用できます。

（モジュレーテッド信号伝達方式）

オプチカルセンターライン

3.2

0°

45°

15°

30°

15°

4

3

2

1

60°

75°

5

75°

0°

60°

45°

15°

30°

15°

60°

4

3

2

1

5

75°

OMM-2

OMI-2T

OMI-2H

OMI-2

OTS

Serial No. V68739

システムの取付け

OMM-2C を使用した代表的なシステム構成

はじめに

警告：カバーを取り外す前に供給電源を切り、工作

機械が安全な状態であることを確認してください。

スイッチの設定変更は、必ず有資格者が行うように

してください。

OMM-2C は工作機械の主軸に可能な限り近づけて

取り付けます（上図参照）。

シール用リングが OMM-2C

本体の挿入さ

れる穴の

縁全周を密封するように、OMM-2C を取り付けるこ

とが重要です。

注意：機械の主軸に取り付ける前に必ず、シール用リ

ングおよび、（使用している場合は）エア供給用特殊

取付けねじを清掃してグリースを塗布してください。

注：取付けねじを締めすぎないように注意してくだ

さい。最大締付けトルクは 1.5Nm です。

CNC マシニング

センター主軸

ケーブル

CNC 工作

機械コント

ローラ

OMM-2C

（オプチカル

モジュールマシン）

一般的な

主軸装着

プローブ

スタイラス

ワーク

OTS

（オプチカル信号伝達

方式工具計測プローブ）

OSI

3.3

OTS インストレーションガイド

システムの取付け

範囲 (m)

受信機 → プローブ

プローブ → 受信機 - スタンダードパワーモード

プローブ → 受信機 - ローパワーモード

OTS と OMM-2C の信号伝達範囲

工作機械内に反射面がある場合は、信号伝達範囲

が拡大することがあります

クーラントが OMM-2C や OTS

のウィンドウに付着

していると、信号伝達性能が低下します。信号伝達

性能が低下しないように、定期的にウィンドウを清

掃してください。

システム性能を最適化するため、光源の真正面で

はない位置に、OMM-2C を取り付け

るようにしてく

ださい。

プローブシステムは、主軸が OTS の上に接近

した

際にも、信号伝達が維持されるような位置に各々の

部品を配置する必要があります。

OTS と OMM-2C の位置は、それぞれオプチカルセ

ンターラインからずれた位置にあってもかまいませ

んが、それぞれが見通せる位置にあり、信号伝達範

囲が重なり合うようにしてください。

マルチプローブモードの場合、OTS をプロー

ブ 1、

プローブ 2 またはプローブ 3 に設定できます。

注意：2 組のシステムを至近距離で動作させる場

合、一方の機械の OTS から送信された信号を他方

の機械の OMM-2C が受信したり、またその逆が起

こったりすることがないように注意してください。こ

のようなことが起こった場合は、OTS をローパワ

ー

モードで使用してください。

20℃での一般的な範囲

プローブ軸を中心にした信号伝

達範囲（単位：m）

オプチカルセンターライン

3.4

75°

60°

45°

30°

15°

0°

15°

30°

45°

60°

75°

60°

45°

30°

15°

0°

15°

30°

45°

60°

75°

2,5

2,0

1,5

1.0

0.5

2,5

2,0

1,5

1,0

0,5

OTS

OMM-2C

ページが読み込まれています...

Renishaw OTS インストールガイド

Renishaw OTS インストールガイド

関連論文