CKD ESMシリーズ ユーザーマニュアル

  • CKD ESMシリーズ電動アクチュエータの取扱説明書の内容を理解しています。モータ別売、繰返し精度±0.5mmなど、製品の特徴や安全な使用方法、組立、保守点検方法に関するご質問にお答えできます。
  • この製品にモータは含まれていますか?
    どのような用途に使用できますか?
    使用環境について教えてください。
    保守点検はどのように行いますか?
    保証期間はどのくらいですか?
取扱説明書
取扱説明書
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-629347/3
MSV-484083
電動アクチュエータ
ESM シリーズ
SM-629347/3 はじめに
i 2021-07-29
はじめに
このたびは、当社の電動アクチュエータ「ESM シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。
本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したも
のです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品は電動アクチュエー(アクチュエータ本体やモータ、センサ、エンドエフェクタなど)を使用するに
あたって、材料や機械、制御、配線、電気などについての十分な知識を持った人を対象にしています。
電動アクチュエータについての知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用して
引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することができ
ません。用途、用法によっては電気、配線、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につな
がる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を
行ってください。
注意:
本製品はモータが取り付けられておりません
モータ及びドライバは、お客様にて準備・取付・調整を行ってください。
モータの取付方法は、本取扱説明書を参照し、適切に取り付けてください。
モータの調整は、お客様にて準備されたモータの取扱説明書などをご確認ください。
SM-629347/3 安全にご使用いただくために
ii 2021-07-29
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、
装置の機械機構とこれを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してください。
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが
重要です。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合が
あります。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに
区分されています。
危険
誤っ取扱いをすと、人が死亡る、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っいをと、人が、またはを負可能想定れる
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-629347/3 安全にご使用いただくために
iii 2021-07-29
製品に関する注意事項
危険
本製品を以下の用途に使用しない。
人命や身体の維持、管理などに関わる医療器
人の移動や搬送を目的とする機構、機械装置
機械装置の重要保安部品
<設置>
発火物、引火物、爆発物等の危険物が存在する場所では使用しないでください。発火、引火、爆発
可能性があります。
製品に水滴、油滴などがかからないようにしてください。火災、故障の原因になります。
製品を取付ける際には、必ず確実な保持、固定(ワークを含む)を行ってください。製品の転倒、落下、
異常作動等によって、ケガをする可能性があります
製品が作動できる状態で、製品の作動範囲に立ち入らないでください。製品が不意に動くなどして、
ケガをする可能性があります。
<保守・点検・修理>
配線作業や点検は専門の技術者が行ってください。
製品を、据付けてから配線してください。感電の原因になります。
濡れた手での作業はしないでください。感電の原因になります。
ベルトの歯面や側面の摩耗やむしれ、歯部の縦裂、ベルト背面の亀裂や軟化および、部分的切断等、
ベルトの異常がある場合、直ちに運転を中止してください。使用環境や使用条件が不適切である
可能性があります。
警告
製品の仕様範囲内での使用を守る。
取付けるモータの取扱説明書を併せて確認する。
<設計・選定・設置>
キャリアの走行速度は、必ず仕様範囲内の速度でお使いください。
キャリアを固定してレール部を移動体として使うことは出来ません。
人体に危険を及ぼす恐れのある場合には、保護カバーを取り付けてください。製品が作動できる
状態で、製品の作動範囲に立ち入らないでください。製品が不意に動くなどして、ケガをする可能性が
あります。可動部分により人体に危険を及ぼすことないように対策を施してください。
非常停止、停電などシステムの異常時に、機械が停止する場合、装置の破損・人身事故などが
発生しないよう、安全回路あるいは装置の設計をしてください。
非常停止、異常停止後に再起動する場合の作動の状態を考慮ください。
再起動により、人体または装置に損害を与えないような設計及び対策をしてください。
また電動アクチュエータを始動位置にリセットする必要がある場合には、安全な制御装置を設計してください。
SM-629347/3 安全にご使用いただくために
iv 2021-07-29
室内で湿気の少ない場所に据付けてください。雨水がかかる場所や、湿気の多い場所(湿度 80%以上、
結露のある場所)では、漏電や火災事故を起こす危険があります。オイルミストも厳禁です。
このような環境での使用は損傷、作動不良の原因になります。
水中、油中、紛体中などや切削液や切粉がかかる場所では作動不良の原因となりますので
使用できません。
直射日光・粉塵・発熱体の近くおよび腐食性ガス・爆発性ガス・引火性ガス・可燃物のない場所に
設置してください。また、本製品は耐薬品性に関して考慮されておりません。
故障あるいは爆発・発火の原因となります。
使用・保存温度を守り、結露、凍結などのない状態で使用・保存をしてください
(保存温度:-10℃~50℃、保存湿度:35%80%、使用温度:5℃~40℃、使用湿度:35%80%
製品の異常や寿命低下、故障の原因になります。熱がこもる場合は換気してください。
このような環境での使用は本製品の故障・作動不良あるいは、発火の原因になります。
強い電磁波、紫外線、放射線がない場所で使用・保存してください。
誤作動あるいは故障の原因になります。
本機が通路や人の作業区域を横断する場合や、人の手などが入る個所へは安全カバーの設置を必ず
行ってください。
製品は、不燃物に取付けてください。可燃物への直接取付け、または可燃物近くへの取付けは、
火災の原因になります。火傷のおそれがあります。
本製品の上に乗ったり、上に物を置いたりしないでください。転倒事故、製品の転倒、落下によるケガ、
製品の破損、損傷による誤作動、暴走等の原因となります。
動力源の故障の可能性を考慮してください。電源が故障した場合でも、人体、装置に損害を
引き起こさぬように対策を施してください。思わぬ事故につながる恐れがあります。
万一、ベルトが損傷、破断等した場合でも、人体、装置に損害を引き起こさぬように対策を施してください。
思わぬ事故につながる恐れがあります。
異常の時は直ちにご使用を止めて最寄りの弊社営業所にご相談ください。
取り付けたモータの故障の可能性を考慮してください。動力源に故障が発生しても、人体または装置に
損害を与えないように対策をしてください。
本製品は、D種接地工事(接地抵抗 100Ω以下)をしてください。漏電した場合、感電や誤作動の
可能性があります。
本製品に関するシステムにおいて、ケーブルを傷つけたり、無理ストレスをかけたり、重いものを載せたり
挟み込んだりしないでください。導通不良や感電の原因になります。
<運転>
取り付けたモータに電気を供給する前には、必ず機器の作動範囲の安全確認を行ってください。
不用意に電気を供給すると、感電やケガの原因となります。
運転中・停止直後は、本体に手や体を触れないでください。やけどの恐れがあります。
取り付けたモータの位置設定などを行う場合は、操作前にアクチュエータが動作しても安全であることを
確認してください。
<保守・点検・修理>
本製品に異常な発熱や発煙、異臭、異音、振動などが生じた場合は、ただちに電源を遮断してください。
製品の破損や、電流が流れ続けることによる火災の原因につながる可能性があります。
SM-629347/3 安全にご使用いただくために
v 2021-07-29
注意
<設計・選定・設置>
本製品に取付けられるモータ・制御の取扱説明書をご確認頂き、安全に注意して配線・設計をしてください。
ワーク脱着時のミスなどにより、落ちたワーク等でレールに傷をつけないでください。
作動不良の原因になります。
キャリアとレールの間に異物をかみこませると作動不良を起こします。
仕様雰囲気として、一般工場内で人が普通に作業している環境で使用してください。
(室温 540℃内で使用)
腐食の恐れがある雰囲気での使用はできませ
支柱の取付ピッチは 3メートル間隔を目安にしてください。
支柱や梁の取り付けにより、レールにねじる力や曲げる力、引っ張る力など与えないように固定してください。
本機をハンマーでたたいて移動させたり、ワイヤーロープ等で直接吊り下げないでください。
ストロークエンド付近は下記のようなスペースを考慮してください。
ワークの脱着に必要なスペースの確保。
モータスペースの確保。
テンション部でベルト交換できるスペースの確保。
据え付け完了時にキャリアを直接手で動かして走らせ、動作領域内に干渉するものが無いか
確認してください。
精密部品が内蔵されておりますので、運転中の横倒、振動・衝撃は厳禁です。部品の破損原因となります。
仮置きする場合は、水平状態としてください。
梱包の上に載ったり、物を上に載せたりしないでください。
製品には選定資料の許容値以上の負荷をかけないでください。
レール内部にはベルトが走行します。組立時に切粉など入れないように十分注意してください。
キャリアやハンド、ワーク等がストロークエンドで衝突しない範囲でご使用ください。
取付、据付、調整方法及びメンテナンス方法については、取扱説明書を熟読し、正しい方法で
行ってください。
製品は諸規格に合致の基に製造されています。改造は絶対にしないでください。
お客様が使用されるシステム、機械、装置への当社製品の適合性は、お客様自身の責任でご確認ください。
レール等が汚れやすい場所で使用する場合は、ガイドローラの回転をよくするため、定期的な清掃が
必要です。また、キャリア内部に組付いているフエルトの摩耗粉がレールに落ちることがあります。
適宜清掃を行ってください。
本製品に取り付けられるモータ・制御の配線時、誘導ノイズが印加されないよう、大電流や強磁界が発生して
いる場所や本機以外の大型モータ動力線と同一配管、配線(多芯ケーブルによる)とならないようにしてくだ
い。また、ロボットなどに使用されますインバータ電源及び、配線部(同一配線・配管不可)にもご注意ください。
同電源のフレームグランドを施し、出力部にはフィルターを必ず挿入してください。
モータ用電源は製品の設置台数に対し、容量に余裕のあるものを選定してください。容量に余裕がないと、
誤作動する恐れがあります。(お客様にて取り付けられるモータ・制御の取扱説明書をご確認ください。)
本製品に取り付けられるモータ・制御への電源投入時、原点位置の認識を行う場合があります。
外部ストッパや保持機構(ブレーキ等)がある場合、意図しない位置を原点位置と認識する可能性があります。
電源投入後、原点が確実に検出できるように外部ストッパなどの配置にご注意ください。
ベルトを取り付けた状態で、本製品にモータを取り付ける前にキャリア部を動かさないでください。
製品内部のベルトが折れ曲がり、癖や傷がついて早期破損の原因となります。
SM-629347/3 安全にご使用いただくために
vi 2021-07-29
紫外線の当る場所や腐食性ガス、塩分等のある雰囲気中で使用しないでください。性能低下、異常作動、
錆の発生による強度の劣化の可能性があります
周囲温度の急激な変化により結露が発生する場所では使用しないでください。
大きな振動や衝撃が伝わる場所に設置及び使用しないでください。誤作動を起こす可能性があります。
本製品を設置する場合、本製品にねじれ、曲げ力が作用しないようにしてください。
本製品を設置面へ取り付ける際、適正なねじ締め付けトルクで行ってください。
M30.7NmM41.5Nm M53.0Nm M65.2 Nm M812.5 Nm M1024.5 Nm
<運転>
キャリアがストロークエンドで衝突しない範囲でご使用ください。原点復帰時、押付動作以外は、
メカストッパなどに衝突させないでください。作動不良の原因となります。
原点復帰動作時は製品に外力を作用させないでください。原点を誤認識する可能性があります。
推奨ーボタに、振動をえるイン調整機があます。ゲン調を行、振動をえた御で
の運転を行ってください。振動・共振が発生する状態で運転をすると、製品寿命が低下する恐れがあります。
重力、慣性力が加わった状態で、サーボOFFを行うと、動き続ける、または、落下する場合があります。
これらの操作は、重力、慣性力がかからない平衡状態で行うか、必ず安全を確認した上で行ってください。
外力により製品の可動部を作動したり、急減速を伴う動作をさせないでください。回生電流により誤作動や
破損する可能性があります。
耐久性は、搬送荷重や環境などによって変動します。許容荷重・許容モーメントに対し十分余裕をもった
設定としてください。許容値を超える荷重をかけないでください。
<保守・点検・修理>
日常点検を行い、正常に作動することを確認してください。
保守・点検、修理を行うときは必ず電源を切ってから行ってください。必ず本製品への電源供給も停止してか
ら実施してください。第三者が不用意に電源を入れる、あるいは操作しないよう周囲に注意を促してください。
ベルトの張力は適切に管理してください。特に使用初期は、応力緩和(弛緩)に対する注意が必要です。
また、不適切な張力は振動や騒音の増大により寿命が低下し、歯飛び、部品損傷が生じることがあります。
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に準拠し、必ず専門廃棄物処理業者に
委託するなどして処理してください。
メンテナンス条件を置の取扱説明書に明記してください。装置の使用状況、使用環境、メンナンスにより
本製品の機能が低下し、安全性が確保できない場合が発生します。
廃棄に関する注意事
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して
処理する
SM-629347/3 目次
vii 2021-07-29
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... vi
目次 .................................................................................................................................. vii
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 システム概要 ........................................................................................................ 1
1.1.1 システムの構成 .............................................................................................. 1
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 2
1.2.1 製品仕様 ....................................................................................................... 2
1.3 各部の名称 .......................................................................................................... 3
1.3.1 ESM シリーズ ................................................................................................ 3
1.4 形番表示 .............................................................................................................. 4
1.4.1 ESM シリーズ ................................................................................................ 4
1.5 最大許容荷重の確認 ........................................................................................... 5
1.5.1 最大荷重の確認 ............................................................................................ 5
1.6 各ユニットのストローク長とベルト長さ .................................................................... 5
1.6.1 各ユニットのストローク長とベルト長さ ............................................................. 5
1.6.2 各ユニットの組合せ例 .................................................................................... 6
1.6.3 ベルト単品でご注文頂いた場合...................................................................... 7
1.7 センサ仕様 ........................................................................................................... 8
1.7.1 センサ種 .................................................................................................... 8
1.7.2 センサ仕 .................................................................................................... 8
2. 組立 ............................................................................................................................ 9
2.1 組立 ..................................................................................................................... 9
2.1.1 組立(固定)時注意 ......................................................................................... 9
2.1.2 支柱の取付 .............................................................................................. 10
2.1.3 各ユニットのジョイント方法 ............................................................................ 11
2.1.4 ベルトのジョイント方法及びテンション調 .................................................... 12
2.1.5 <補足>ベルトとベアリング及びプーリの位置関係 ...................................... 14
2.2 モータ及びモータ側ベルト固定方法 .................................................................... 17
2.2.1 モータ駆動部ユニット同梱......................................................................... 17
2.2.2 モータ及びパワーロック付プーリの固定 ........................................................ 18
3. 据付 .......................................................................................................................... 19
3.1 現品の確認 ........................................................................................................ 19
3.2 現品取扱い上の注意 .......................................................................................... 19
3.2.1 梱包状態での取扱 ....................................................................................... 19
3.2.2 梱包から出した状態での取扱 ....................................................................... 19
3.3 据付場所 ............................................................................................................ 19
3.4 本体の据付 ........................................................................................................ 20
3.5 搬送物の取 .................................................................................................... 20
4. 運転 .......................................................................................................................... 21
5. 保守・点検 ................................................................................................................. 22
SM-629347/3 目次
viii 2021-07-29
6. 消耗部品 ................................................................................................................... 23
6.1 消耗部品 ............................................................................................................ 23
6.2 ベルトの交換方法 ............................................................................................... 24
6.3 ローラーの交換方法 ........................................................................................... 25
7. 保証規定 ................................................................................................................... 26
7.1 保証条件 ............................................................................................................ 26
7.2 保証期間 ............................................................................................................ 26
SM-629347/3 1. 製品概要
1 2021-07-29
1. 製品概要
1.1 システム概要
1.1.1 システムの構成
PLC
サーボアンプ
SM シリーズ
(動力・制御)
電源
(制御)
電源
(上記の機器・ケーブルは、
お客様にて準備をお願いします)
サーボモータ
(お客様にて準備・取付・調整を
お願いします)
(お客様にて組立・据付・調整をお願いします)
SM-629347/3 1. 製品概要
2 2021-07-29
1.2 仕様
1.2.1 製品仕様
仕様
項目
ESM
モータ電源電圧
三相 200V
最大可搬質量
kg
4
最高速度
mm/s
直線部:2000 以下
カーブ部:1500 以下
最長搬送距離
1 m
20
高低差
2 m
3
繰返し精度
mm
±0.5
給油
不可
適用モータ
3
AC サーボモータ 750W
推奨モータ4ページ参照
検出センサ
4
近接スイッチ
オムロン E2E-X201-N
使用環境
一般工場室内(室内 540)
1 20m超えるストロークの場合はご相談ください。
2 高低差とは、搬送経路中の最高の高さから最低の高さを差し引いた値です。
3 推奨モータ以外の場合はご相談ください。
4 原点及び両側オーバーラン検出が必要な場合は、3個必要になります。
(必要数ご注文ください。形番は 4ージ、仕様は 8ージをご参照ください。)
加速度・減速度0.4G 以下でご使用ください。1G9.8m/s2
当製品はモータが取り付けられておりません。モータ及びドライバは、お客様にて準備・取付・調整を
行ってください。
当製品はユニット販売になります。お客様にて取付・調整を行ってください。
モータ駆動部ユニットにカーブユニットを直結した状態で PP ユニット(給気ユニッ)を使用することは
できません。
横倒し及び逆さで使用することはできません。
質量
項目
ユニット形番
質量(kg)
キャリアユニット
ESM-CA
0.7
モータ駆動部ユニット
ESM-HDU-M
4
ストレートユニット
ESM-ST-100 1
0.5
テンションユニット
ESM-TTU
2
カーブユニット
ESM-VC-90-1
3.7
ESM-VC-90-2
3.9
ESM-VC-45-1
1.9
ESM-VC-45-2
2
1 ストローク長が 100mm 長くなると質量は 0.5kg 増えます。
SM-629347/3 1. 製品概要
3 2021-07-29
1.3 各部の名称
1.3.1 ESM シリーズ
②ストレートユニット
③カーブ
ユニット
③カーブ
ユニット
②ストレート
ユニット
②ストレート
ユニット
モータ駆動部
ユニット
⑤テンション
ユニット
④キャリアユニット
SM-629347/3 1. 製品概要
4 2021-07-29
1.4 形番表示
1.4.1 ESM シリーズ
モータ駆動部ユニット
取付モータ仕様と推奨モータ形番(定格出力75W
テンションユニット キャリアユニット
ストレートユニット カーブユニット
ストレートユニット長さ
100
2000
100mm2000mm
ベルト
ベルト長さ
01370
40570
1370mm40570mm
●その他ユニット
取付けモータ仕様
M
取付モータ仕様については下表より選択してください。
※他のモータメーカ、機種については、お問合せ下さい。
Y
メーカ
記号
モータ(ブレーキ無し
モータ(ブレーキ付)
三菱電機 株式会社
M
HF-KP73
HF-KP73B
株式会社 安川電機
Y
SGMJV-08ADA21
SGMJV-08ADA2C
株式会社 キーエンス
Y
SV-M075□□
SV-B075□□
角度
90-1
内側 90
90-2
外側 90
45-1
内側 45
45-2
外側 45
形番
内容
PP1(注 1
PP ユニット(給気ユニット)
SE
検出センサ
T-NT(注 2
T型板ナット
S-NT(注 3
四角ナット
ESM
M
-
HDU
-
ESM
-
TTU
ESM
-
CA
ESM
-
ST
100
-
ESM
-
VC
90-1
-
ESM
-
B
01370
-
注:製作は 100mm2000mm まで、1mm 毎に選定可能です。
2m毎に 7個、取付用の四角ナット(S-NT)が添付されます。
注:ベルト長さの選定は機種選定の 56ページをご参照ください。
1桁目は四捨五入してください。
ESM
-
PP1
注1:キャリアに取付けるエア給気ユニットです。
終端のエア供給用に使います。
2:本体取付用のブラケットです。
3ストレートユニット 2m毎に 7個添付されます。
※「その他ユニット」以外は、1セットの
構成をする上で必要なユニットです。
SM-629347/3 1. 製品概要
5 2021-07-29
1.5 最大許容荷重の確認
1.5.1 最大荷重の確認
1.6 各ユニットのストローク長とベルト長さ
1.6.1 各ユニットのストローク長とベルト長さ
各ユニットのストローク長とベルト長さは以下の通りである。
(固定)
(固定)
(固定)
(固定)
(固定)
(固定)
SM-629347/3 1. 製品概要
6 2021-07-29
1.6.2 各ユニットの組合せ例
1桁目は四捨五入する)
SM-629347/3 1. 製品概要
7 2021-07-29
1.6.3 ベルト単品でご注文頂いた場合
ベルト単品でご注文頂きますとベルト銘板ラベルがベルトに添付されています。
ベルト銘板ラベルはモータ駆動部ユニットに貼り付けてご使用ください。
ベルト銘板ラベルの貼り付け位置は下図をご参照ください。
【ベルト銘板位置】
SM-629347/3 1. 製品概要
8 2021-07-29
1.7 センサ仕様
1.7.1 センサ種類
1.7.2 センサ仕様
【センサ仕様】
種類 メーカ 型式
近接センサ オムロン E2E-X2D1-N
SM-629347/3 2. 組立
9 2021-07-29
2. 組立
2.1 組立
2.1.1 組立(固定)時注意
モータ取り付け及び調整作業は、専門的知識と技術が必要です。これらを保有しない者が
作業を行うと、危険を伴う場合があります。作業は必ずモータ、センサの電源を切っ
行なってください
支柱の取付ピッチは3メートル間隔を目安にしてください。
本機をハンマーでたたいて移動させたり、ワイヤーロープ等で直接吊り下げないでください。
本機が通路や人の作業区域を横断する場合や、人の手などが入る個所へは安全カバーの設置を
必ず行ってください
ストロークエンド付近は、下記のようなスペースを考慮してください。
ワークの脱着に必要なスペースの確保
モータスペースの確保
テンション部でベルト交換できるスペースの確保
据付完了時にキャリアを直接手で動かして走らせ、動作領域内に干渉するものが無いことを
確認してください。
据付作業時に発生した異物を、本機のフレーム内やベルト内部に混入させないでください。
SM-629347/3 2. 組立
10 2021-07-29
2.1.2 支柱の取付け
脚の取付時はストレートユニットの T溝部もしくはレール下側部を使用して脚を取付けてください。
(1)ストレートユニットの T溝部の利用
(2)レール下側スリットを利用
四角ナット(S-NT
M 6 X 1.0 t=5 二面幅 10
(ストレートユニット 2m 毎に 7個添付されます)
T 型板ナット(T-NT
2-M 8 X 1.25 、t=6
(必要に応じご注文下さい)
SM-629347/3 2. 組立
11 2021-07-29
2.1.3 各ユニットのジョイント方法
必要分の四角ナットをT溝に入れておきます。
ユニットをつき合わせ、ジョイントコネクタを入れます。
必要に応じて緩み止め対策を行ってください。
ジョイントコネクタのボルトを軽く締め、ローラー走行面に段差が出来ないように合わせます。
段差があると作動不良、異音の原因になります。
ボルトを均等に締め込んで行きます。(ボルトサイズ:M5、締め付けトルク:6.0Nm±10%
最後にローラー走行面に段差がないことを確認してください。(段差目安:0.1m以下)
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