Endres+Hauser BA Cerabar PMP21 IO-Link 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Cerabar PMP21 IO-Link 取扱説明書の内容をすべて読み終えました。この圧力伝送器の設置、接続、操作、トラブルシューティングなど、あらゆる疑問にお答えします。IO-Link通信機能や安全な測定機能など、製品の特長についてもご説明できますので、お気軽にご質問ください。
  • Cerabar PMP21 IO-Linkの設置方法は?
    電気接続はどうすればよいですか?
    トラブルシューティングの情報はどこにありますか?
    メンテナンス方法を教えてください。
Products Solutions Services
取扱説明書
Cerabar PMP21
IO-Link
プロセス圧力測定
絶対圧またはゲージ圧の安全な測定と監視用の圧力伝
送器
BA02298P/33/JA/01.23-00
71623142
2023-06-28
Cerabar PMP21 IO-Link
2 Endress+Hauser
Order code:
Ext. ord. cd.:
Ser. no.:
www.endress.com/deviceviewer Endress+Hauser
Operations App
XXXXXXXXXXXX
XXXXX-XXXXXX
XXX.XXXX.XX
Serial number
1.
3.
2.
A0023555
• 本書は、本機器で作業する場合にいつでもすぐに手に取れる安全な場所に保管してく
ださい。
• 要員やプラントが危険にさらされないよう、「安全上の基本注意事項」セクション、
ならびに作業手順に関して本書に規定されている、その他の安全注意事項をすべて熟
読してください。
• 製造者は事前通知なしに技術データを変更できる権利を保有します。本書に関する
最新情報および更新内容については、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせ
ください。
Cerabar PMP21 IO-Link 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 4
1.1 本説明書の目的 ....................... 4
1.2 シンボル ............................. 4
1.3 関連資料 ............................. 5
1.4 用語および略語 ....................... 6
1.5 ターンダウンの計算 .................... 6
1.6 登録商標 ............................. 7
2 安全上の基本注意事項 .............. 8
2.1 要員の要件 ........................... 8
2.2 用途 ................................ 8
2.3 労働安全 ............................. 8
2.4 操作上の安全性 ....................... 9
2.5 製品の安全性 ......................... 9
3 製品説明 .......................... 10
3.1 製品構成 ............................ 10
3.2 動作原理 ............................ 10
4 受入れ検査および製品の識別 ....... 11
4.1 受入れ検査 .......................... 11
4.2 製品の識別 .......................... 12
4.3 保管および輸送 ...................... 12
5 設置 .............................. 14
5.1 取付要件 ............................ 14
5.2 取付位置の影響 ...................... 14
5.3 取付位置 ............................ 14
5.4 設置状況の確認 ...................... 16
6 電気接続 .......................... 17
6.1 計測機器の接続 ...................... 17
6.2 接続データ .......................... 18
6.3 配線状況の確認 ...................... 18
7 操作オプション ................... 19
7.1 IO-Link ............................. 19
8 システム統合 ..................... 20
8.1 プロセスデータ ...................... 20
8.2 機器データ(ISDU – Indexed Service Data
Unit)の読み出しと書き込み ............ 20
9 設定 .............................. 27
9.1 機能チェック ........................ 27
9.2 操作メニューを使用した設定 ............ 27
9.3 圧力測定の設定 ...................... 28
9.4 位置補正の実行 ...................... 30
9.5 プロセス監視の設定 ................... 32
9.6 電流出力 ............................ 32
9.7 アプリケーション事例 ................. 35
10 トラブルシューティング ........... 36
10.1 トラブルシューティング ............... 36
10.2 診断イベント ........................ 36
10.3 エラー発生時の機器の動作 .............. 39
10.4 エラー発生時の電流出力の動作 .......... 39
10.5 初期設定へのリセット(リセット) ...... 40
10.6 廃棄 ............................... 40
11 メンテナンス ..................... 40
11.1 外部洗浄 ............................ 40
12 修理 .............................. 41
12.1 一般的注意事項 ...................... 41
12.2 返却 ............................... 41
12.3 廃棄 ............................... 41
13 操作メニューの概要 ............... 42
14 機器パラメータの説明 ............. 44
14.1 Identification(識別) ................. 44
14.2 Diagnosis(診断) .................... 45
14.3 Parameter(パラメータ) .............. 47
14.4 Observation(監視) .................. 59
15 アクセサリ ........................ 60
15.1 溶接アダプタ ........................ 60
15.2 M12 プラグコネクタ .................. 60
索引 ................................... 62
本説明書について Cerabar PMP21 IO-Link
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 本説明書の目的
本取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品の識別、納品内容確認、保
管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄ま
で)において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 シンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
が、物的損害の恐れがあります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
 保護接地(PE)
その他の接続を行う前に、接地する必要のある接地端子。接地端子は機器の内側と外側
にあります。
 接地端子
接地システムを介して接地される接地クランプ
1.2.3 工具シンボル
 スパナ
1.2.4 特定情報に関するシンボル
  許可
許可された手順、プロセス、動作
  禁止
禁止された手順、プロセス、動作
 ヒント
追加情報を示します。
 資料を参照
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
Cerabar PMP21 IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 5
ページ参照:
個々のステップの結果:
1.2.5 図中のシンボル
A, B, C ...  図
1, 2, 3 ...  項目番号
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
1.3 関連資料
以下の資料は、当社ウェブサイトのダウンロードエリアから入手できます
www.endress.com/downloads
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
1.3.1 技術仕様書
計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本機器用に注文可能
なアクセサリやその他の製品の概要が示されています。
1.3.2 簡易取扱説明書(KA)
簡単に初めての測定を行うためのガイド
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべての情報が記載さ
れています。
1.3.3 安全上の注意事項(XA)
認証に応じて、以下の安全上の注意事項(XA)が機器に同梱されます。これは、取扱
説明書の付随資料です。
機器に対応する安全上の注意事項(XA)の情報が銘板に明記されています。
1.3.4 機能安全マニュアル(FY)
SIL 認証に応じて、取扱説明書、技術仕様書、ATEX 安全上の注意事項の他に、取扱説
明書の付随資料として機能安全マニュアル(FY)が提供されます。
機能安全マニュアル(FY)には、保護機能に適用される各種要件が記載されてい
ます。
本説明書について Cerabar PMP21 IO-Link
6 Endress+Hauser
1.4 用語および略語
URL OPLMWP
LRL
0
p
LRV URV
1
2
3
4
A0029505
1 OPL:計測機器の OPL(過圧限界 = センサ過負荷限界)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素
に依存します。つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注
意してください。OPL は一定期間にしか適用できません。
2 MWP:センサの MWP(最高動作圧力)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素に依存します。
つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注意してくださ
い。最高動作圧力は機器に常時適用することが可能です。MWP は銘板に明記されています。
3 最大センサ測定範囲は LRL と URL 間のスパンと一致します。このセンサ測定範囲は校正可能/調整可能
な最大スパンに相当します。
4 校正/調整済みスパンは LRV と URV 間のスパンと一致します。初期設定は 0~URL です。特注スパン
として別の校正済みスパンを注文することが可能です。
p 圧力
LRL レンジの下限
URL レンジの上限
LRV 測定レンジ下限値
URV 測定レンジ上限値
TD ターンダウンの例 - 次のセクションを参照してください。
ターンダウンは工場出荷時に設定済みであり、変更可能です。
1.5 ターンダウンの計算
LRV URLURV
LRL
1 = 2 3
A0029545
1 校正/調整済みスパン
2 ゼロ点ベーススパン
3 レンジの上限
Cerabar PMP21 IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 7
センサ:1 MPa (150 psi)
レンジの上限(URL)= 1 MPa (150 psi)
ターンダウン(TD)
校正/調整済みスパン:0~0.5 MPa (0~75 psi)
測定レンジ下限値(LRV)= 0 MPa (0 psi)
測定レンジ上限値(URV)= 0.5 MPa (75 psi)
TD = URL
|URV - LRV|
TD = 1 MPa (150 psi) = 2
|0.5 MPa (75 psi) - 0 MPa (0 psi)|
この例の場合、TD は 2:1 となります。
このスパンはゼロ点からのスパンです。
1.6 登録商標
これは IO-Link 協会の登録商標です。
安全上の基本注意事項 Cerabar PMP21 IO-Link
8 Endress+Hauser
2 安全上の基本注意事項
2.1 要員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること。
施設責任者の許可を得ていること。
各地域/各国の法規を熟知していること。
作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、ならびに証明書(用途に応じて異な
ります)の説明を読み、内容を理解しておくこと。
指示に従い、基本条件を遵守すること。
オペレータ要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること。
本資料の説明に従うこと。
2.2 用途
2.2.1 アプリケーションおよび測定物
本機器は気体、蒸気、液体の絶対圧/ゲージ圧の測定に使用します。機器の接液部材質
には、測定物に対する十分な耐性が必要です。
機器は以下の測定(プロセス変数)に使用できます。
「技術データ」に明記された限界値を遵守した場合
• 本資料に記載された条件を遵守した場合
測定プロセス変数
ゲージ圧または絶対圧
計算したプロセス変数
圧力
2.2.2 不適切な用途
機器の誤った使用または指定用途外での使用に起因する損傷については、製造者は責任
を負いません。
不明な場合の確認:
特殊な液体および洗浄液に関して、Endress+Hauser では接液部材質の耐食性確認の
サポートを提供いたしますが、保証や責任は負いかねます。
2.2.3 残存リスク
運転中に、ハウジングがプロセス温度に近い温度に達する可能性があります。
表面に接触すると、やけどを負う危険性があります。
プロセス温度が高い場合は、接触しないように保護対策を講じて、やけどを防止し
てください。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各国の規制に従って、必要な個人用保護具を着用してください。
電源を切ってから機器を接続してください。
Cerabar PMP21 IO-Link 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
適切な技術的条件下でエラーや故障がない場合にのみ、機器を操作してください。
事業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
無許可での機器の改造は、予測不可能な危険が生じる可能性があるため禁止されていま
す。
変更が必要な場合は、Endress+Hauser 営業所もしくは販売代理店にお問い合わせく
ださい。
危険場所
危険場所で機器を使用する場合の作業員やプラントの危険防止のため、以下の点にご注
意ください(例:圧力機器安全)
注文した機器が危険場所の仕様になっているか、銘板を確認してください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
本機器は一般的な安全基準および法的要件を満たしています。また、機器固有の EC 適
合宣言に明記された EC 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを
貼付することにより、機器の適合性を保証します。
製品説明 Cerabar PMP21 IO-Link
10 Endress+Hauser
3 製品説明
3.1 製品構成
概要 項目 説明
A0021987
C - 1 M12 プラグ
プラスチック製ハウジングキャップ
D
E
A0027215
D
E
ハウジング
プロセス接続(サンプル図)
3.2 動作原理
3.2.1 圧力の計算
メタルダイアフラム付きの機器
プロセス圧力はセンサのメタルダイアフラムを屈曲させ、封入液はその圧力をホイート
ストンブリッジ(半導体テクノロジー)に伝達します。ブリッジ出力電圧の圧力による
変化が測定され、出力されます。
Cerabar PMP21 IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 11
4 受入れ検査および製品の識別
4.1 受入れ検査
A0028673
DELIVERY NOTE
1 = 2
A0016870
発送書類のオーダーコード(1)と製品ステッカーのオーダーコード
(2)が一致するか?
A0053062
A0028673
A0053066
納入品に損傷がないか?
A0028673
DELIVERY NOTE
A0053067
銘板のデータが注文仕様および発送書類と一致しているか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、お近くの弊社営業所にお問い合わせくだ
さい。
受入れ検査および製品の識別 Cerabar PMP21 IO-Link
12 Endress+Hauser
4.2 製品の識別
機器は、次の方法で識別できます。
• 銘板の仕様
• 納品書に記載されたオーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
銘板のシリアル番号を W@M デバイスビューワーwww.endress.com/deviceviewer
に入力すると、機器に関するすべての情報が表示されます。
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
4.2.1 製造者所在地
Endress+Hauser SE+Co. KG
Hauptstraße 1
79689 Maulburg, Germany
製造場所:銘板を参照してください。
4.2.2 銘板
Ser. no.:
Ord. cd.:
Ext. ord. cd.:
D-79689 Maulburg
Made in Germany,
Cerabar
5
1
2
3
4
Date:
TAG:
A0024456
1 製造者所在地
2 機器名
3 オーダー番号
4 シリアル番号
5 拡張オーダー番号
4.3 保管および輸送
4.3.1 保管条件
当社出荷時の梱包材をご利用ください。
計測機器を清潔で乾燥した環境で保管し、衝撃から生じる損傷から保護してください
(EN 837-2)
保管温度範囲
–40~+85 °C (–40~+185 °F)
Cerabar PMP21 IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 13
4.3.2 測定点までの製品の搬送
L警告
不適切な輸送!
ハウジングおよびメンブレンが損傷する危険性があります。けがの危険性があります。
計測機器を測定点に搬送する場合は、出荷時の梱包材を使用するか、プロセス接続
部を持ってください。
設置 Cerabar PMP21 IO-Link
14 Endress+Hauser
5 設置
5.1 取付要件
• 機器の取付けや電気接続時または操作中に、湿気などの水分がハウジングに侵入しな
いようにしてください。
• 硬いもの、または鋭利なものでダイアフラムを触ったり、洗浄したりしないでくださ
い。
• 設置する直前までプロセスメンブレン保護キャップを取り外さないでください。
• 電線管接続口は必ずしっかりと締め付けてください。
• 可能な限りケーブルとプラグを下方に向け、雨や結露などの水分の侵入を防止してく
ださい。
• ハウジングを衝撃から保護してください。
• ゲージ圧センサ付きの機器には、以下が適用されます。
注記
洗浄プロセスで(冷水などを使用して)加熱した機器を冷却すると、短時間、真空状態
が生じるため、圧力補正要素(1)からセンサに水分が侵入することがあります。
機器が破損する恐れがあります。
これが発生する場合は、可能であれば、大気圧補正部(1)を斜め下または横に向け
て取り付けます。
1
1
1
1
A0022252
5.2 取付位置の影響
どのような方向にも取り付けることが可能です。ただし、機器の取付方向が原因で、
ロ点シフト(容器が空または部分的に充填されている場合に測定値表示がゼロ以外にな
る)が生じることがあります。
C
AB
A0024708
プロセスメンブレン軸が水平(A) プロセスメンブレンが上向き(B) プロセスメンブレンが下向き(C)
校正位置、影響なし 最大 +0.4 kPa (+0.058 psi) 最大 –0.4 kPa (–0.058 psi)
5.3 取付位置
5.3.1 圧力測定
気体の圧力測定
凝縮液がプロセス内に流れるように、タッピングポイントの上側に本機器と遮断機器
(シャットオフバルブなど)を取り付けてください。
Cerabar PMP21 IO-Link 設置
Endress+Hauser 15
1
2
A0021904
1 機器
2 遮断機器
蒸気中の圧力測定
蒸気中の圧力測定を行う場合は、サイフォン管を使用します。サイフォン管により温度
を周囲温度近くまで下げることができます。タッピングポイントと同じレベルに本機
器と遮断機器を取り付けてください。
利点:
機器への熱作用が許容可能な最小限の範囲に抑えられます。
伝送器の最大許周囲温度に注意してください。
1
2
3
A0024395
1 機器
2 遮断機器
3 サイフォン管
液体の圧力測定
タッピングポイントより下側または同じ高さに本機器と遮断機器(シャットオフバルブ
など)を取り付けてください。
1
2
A0024399
1 機器
2 遮断機器
5.3.2 レベル測定
設置 Cerabar PMP21 IO-Link
16 Endress+Hauser
• 機器は必ず、最も低い測定点より下に設置します。
• 次の場所への機器の設置は避けてください。
• 投入時に幕が形成される位置
• タンク排出口
• ポンプの吸引領域
• 撹拌器からの圧脈の影響を受ける可能性があるタンク内の位置
A0024405
5.4 設置状況の確認
• 機器は損傷していないか?(外観検査)
• 機器が測定点の仕様を満たしているか?例:
• プロセス温度
• プロセス圧力
• 周囲温度
• 測定範囲
• 測定点の識別番号とそれに対応する銘板は正しいか(外観検査)?
• 機器が降雨あるいは直射日光から適切に保護されているか?
• 固定ネジはしっかりと締め付けられているか?
• 圧力補正要素が斜め下または横に向いているか?
• 水分の浸入を防ぐため、接続ケーブル/プラグが下に向いているか?
Cerabar PMP21 IO-Link 電気接続
Endress+Hauser 17
6 電気接続
6.1 計測機器の接続
6.1.1 端子の割当て
L警告
制御されていない状態でプロセスが作動すると負傷する恐れがあります。
電源を切ってから機器を接続してください。
下流側のプロセスが意図せずに始動しないよう注意してください。
L警告
適切に接続されていないと、電気の安全性が損なわれます。
IEC/EN 61010 に従って、本機器に適合するサーキットブレーカーを用意する必要が
あります。
非危険場所IEC/EN 61010 基準に準拠した機器の安全仕様を満たすには、最大電流
が 500 mA に制限されるよう設置する必要があります。
逆接保護回路が組み込まれています。
注記
不適切な接続により PLC のアナログ入力が損傷する恐れがあります。
機器のアクティブな PNP スイッチ出力を PLC の 4~20 mA 入力に接続しないでく
ださい。
以下の手順に従って機器を接続します。
1. 供給電圧が銘板に記載されている仕様に適合しているか確認します。
2. 以下の図面に従って機器を接続します。
電源のスイッチをオンにします。
C/Q
L–
L+
21
34SIO
IO-Link
A0034006
 1 M12 プラグ
1 電源 +
2 4~20 mA
3 電源 -
4 C/Q(IO-Link 通信または SIO モード)
6.1.2 電源電圧
電子モジュールのバージョン 電源電圧
IO-Link 10~30 VDC
供給電圧が 18 V 以上の場合にのみ、IO-Link 通信は保証されます。
6.1.3 消費電流およびアラーム信号
電子モジュールのバージョン 消費電流 アラーム信号 1)
IO-Link 最大消費電流:≤ 300 mA
1) 最大アラームの場合(初期設定)
電気接続 Cerabar PMP21 IO-Link
18 Endress+Hauser
6.2 接続データ
6.2.1 スイッチング容量
スイッチが ON のとき:Ia ≤ 200 mA 1) 2)、スイッチが OFF のとき:Ia ≤1 mA
• スイッチ周期:>10,000,000
電圧降下 PNP:≤2 V
• 過負荷防止:開閉電流負荷自動テスト機能
最大静電容量負荷:1 μF(最大供給電圧時、抵抗負荷なし)
最大繰り返し期間:0.5 s;最小 ton:40 μs
過電流(f = 2 Hz)が発生した場合、周期的に保護回路から切断して「F804」が表
示されます。
6.2.2 負荷(4~20 mA HART 機器用)
十分な端子電圧を保証するため、電源ユニットの電源電圧 UB に応じた最大負荷抵抗 RL
(ライン抵抗を含む)を超えないようにしてください。
[ ]W
20 30
10
0
1022
587
152
U
[V]
1
2
R
R
L
L
max
max
£-U 6.5V
23mA
B
B
A0031107
1 電源 10~30 VDC
2 RLmax 最大負荷抵抗
UB電源電圧
負荷が大きすぎる場合:
• エラー電流が示され、「S803」が表示されます(表示:最小アラーム電流)
• エラー状態を終了させることが可能か確認するため、周期的にチェックされます。
十分な端子電圧を保証するため、電源ユニットの電源電圧 UB に応じた最大負荷抵抗
RL(ライン抵抗を含む)を超えないようにしてください。
6.3 配線状況の確認
• 機器またはケーブルは損傷していないか?(外観検査)
• 使用しているケーブルが要件を満たしているか?
• ケーブルの取付けには余裕があるか(必要以上の張力が加えられていないか)?
• すべてのケーブルグランドが取り付けられ、しっかりと固定され、密閉されている
か?
• 供給電圧が銘板の仕様と一致しているか?
• 端子割当は正しいか?
• 必要に応じて:保護接地接続が確立されているか?
1) スイッチ出力「1 x PNP + 4~20 mA 出力」の場合、全温度範囲で 100 mA が保証されます。周囲温度が低い場合は、より高い電流が可能
ですが、保証はされません。20 °C (68 °F) 時の標準値は約 200 mA です。スイッチ出力「1 x PNP」の場合、全温度範囲で 200 mA が保証さ
れます。
2) より高い電流に対応するため、IO-Link 標準とは異なります。
Cerabar PMP21 IO-Link 操作オプション
Endress+Hauser 19
7 操作オプション
7.1 IO-Link
7.1.1 IO-Link 情報
IO-Link は、計測機器と IO-Link マスタ間の通信用のポイント・トゥー・ポイント接続
です。機器には、ピン 4 に 2 つ目の IO 機能を備えたタイプ 2 の IO-Link 通信インター
フェースが搭載されています。これにより、操作するためには IO-Link に準拠したアセ
ンブリ(IO-Link マスタ)が必要となります。IO-Link 通信インターフェースは、プロセ
スおよび診断データへの直接アクセスを可能にします。また、操作中に機器を設定する
ためのオプションが提供されます。
物理層、機器は以下の特性に対応します。
IO-Link 仕様:バージョン 1.1
IO-Link スマートセンサプロファイル 第 2 版
SIO モード:あり
速度:COM2;38.4 kBaud
最小サイクル時間:2.5 ミリ秒
プロセスデータ幅:48 ビット(Float32 + 14 ビット ベンダ仕様 + 2 ビット SSC)
IO-Link データ保存:あり
• ブロック設定:あり
7.1.2 IO-Link ダウンロード
http://www.endress.com/download
• メディアタイプとして「ソフトウェア」を選択します。
• ソフトウェアタイプとして「デバイスドライバ」を選択します。
「IO-Link(IODD)」を選択します。
「テキストサーチ」フィールドに機器名を入力します。
https://ioddfinder.io-link.com/
以下で検索
• 製造者
• 品番
• 製品タイプ
システム統合 Cerabar PMP21 IO-Link
20 Endress+Hauser
8 システム統合
8.1 プロセスデータ
機器のプロセスデータは、SSP 4.3.1 に従って周期的に伝送されます。
ビットオフセット 名称 データ型 許容値 オフセット/勾配 説明
0 Process Data
Input.Switching
Signal Channel 1.1
Pressure
1-bit Uinteger 0 = False
1 = True
- スイッチング信号
ステータス SSC
1.1
1 Process Data
Input.Switching
Signal Channel 1.2
Pressure
1-bit Uinteger 0 = False
1 = True
- スイッチング信号
ステータス SSC
1.2
8 Summary status
(Condensed)
8-bit Uinteger 36 = エラー
60 = 機能チェッ
120 = 仕様範囲
128 = 良
129 = シミュレ
ーション
164 = 要メンテ
ナンス
- PI 仕様に基づくス
テータスの概要
16 Pressure Float32 - psi:0 /
0.0001450326
bar:0 / 0.00001
kPa:0 / 0.001
MPa0 / 0.000001
現在の圧力
プロセス値圧力 [Float32]
[47...16 bit]
コンデンス
ドステータ
該当なし SSC 1.1-1.2
[15...8 bit] [7...2 bit] [1.0 bit]
8.2 機器データ(ISDU – Indexed Service Data Unit)の読
み出しと書き込み
機器データは常に非周期的、および IO-Link マスタの要求に応じて交換されます。機器
データを使用することにより、以下のパラメータ値または機器ステータスを読み出すこ
とが可能です。
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