Cerabar PMP51B

Endres+Hauser Cerabar PMP51B 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Cerabar PMP51B プロセス圧力伝送器の取扱説明書の内容を理解しています。このデバイスの設置、操作、メンテナンス、トラブルシューティング、ITセキュリティなどに関するご質問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • 機器の設置要件は何ですか?
    Webブラウザによる操作方法は?
    機器のリセット方法は?
    機器のメンテナンスはどうすれば良いですか?
    スペアパーツはどこで入手できますか?
Products Solutions Services
取扱説明書
Cerabar PMP51B
プロセス圧力測定
PROFINET(Ethernet-APL 対応)
advanced physical layer
BA02228P/33/JA/02.23-00
71609559
2023-02-22
バージョン
01.00.zz (デバイスファームウェア)
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
2 Endress+Hauser
Order code:
Ext. ord. cd.:
Ser. no.:
www.endress.com/deviceviewer Endress+Hauser
Operations App
XXXXXXXXXXXX
XXXXX-XXXXXX
XXX.XXXX.XX
Serial number
1.
3.
2.
A0023555
• 本書は、本機器で作業する場合にいつでもすぐに手に取れる安全な場所に保管してく
ださい。
• 要員やプラントが危険にさらされないよう、「安全上の基本注意事項」セクション、
ならびに作業手順に関して本書に規定されている、その他の安全上の注意事項をすべ
て熟読してください。
弊社は、事前の予告なしに技術仕様を変更する権利を有するものとします。本書に関す
る最新情報および更新内容については、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせ
ください。
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 4
1.1 資料の機能 ........................... 4
1.2 シンボル ............................. 4
1.3 略語の説明 ........................... 6
1.4 関連資料 ............................. 6
1.5 登録商標 ............................. 6
2 安全上の基本注意事項 .............. 7
2.1 作業員の要件 ......................... 7
2.2 指定用途 ............................. 7
2.3 労働安全 ............................. 7
2.4 操作上の安全性 ....................... 7
2.5 製品の安全性 ......................... 8
2.6 IT セキュリティ ....................... 8
2.7 機器固有の IT セキュリティ ............. 8
3 製品説明 .......................... 10
3.1 製品構成 ............................ 10
4 納品内容確認および製品識別表示 .. 13
4.1 納品内容確認 ........................ 13
4.2 製品識別表示 ........................ 13
4.3 保管および輸送 ...................... 14
5 取付け ............................ 15
5.1 取付要件 ............................ 15
5.2 機器の取付け ........................ 17
5.3 設置状況の確認 ...................... 24
6 電気接続 .......................... 25
6.1 接続要件 ............................ 25
6.2 機器の接続 .......................... 25
6.3 保護等級の保証 ...................... 28
6.4 配線状況の確認 ...................... 28
7 操作オプション ................... 30
7.1 操作オプションの概要 ................. 30
7.2 エレクトロニックインサート上の操作キー
および DIP スイッチ ................... 30
7.3 操作メニューの構成と機能 .............. 30
7.4 現場表示器 .......................... 31
7.5 ウェブブラウザによる操作メニューへのア
クセス ............................. 32
7.6 操作ツールによる操作メニューへのアク
セス ............................... 36
8 システム統合 ..................... 39
8.1 DD ファイルの概要 .................... 39
8.2 機器マスターファイル(GSD) .......... 39
8.3 サイクリックデータ伝送 ............... 41
8.4 冗長システム(S2) ................... 43
9 設定 .............................. 45
9.1 準備 ............................... 45
9.2 機能チェック ........................ 45
9.3 FieldCare および DeviceCare による接続の
確立 ............................... 45
9.4 ハードウェア設定 ..................... 46
9.5 ソフトウェアによる通信パラメータの設定 .47
9.6 操作言語の設定 ...................... 47
9.7 機器の設定 .......................... 47
9.8 「シミュレーション」 サブメニュー ....... 50
9.9 不正アクセスからの設定の保護 .......... 51
10 操作 .............................. 53
10.1 機器ロック状態の読取り ............... 53
10.2 測定値の読み取り ..................... 53
10.3 プロセス条件への機器の適合 ............ 53
11 診断およびトラブルシューティン
................................ 55
11.1 一般トラブルシューティング ............ 55
11.2 LED による診断情報 ................... 57
11.3 現場表示器の診断情報 ................. 58
11.4 ウェブブラウザの診断情報 .............. 58
11.5 診断リスト .......................... 59
11.6 診断リスト .......................... 61
11.7 イベントログ ........................ 64
11.8 機器のリセット ...................... 65
11.9 ファームウェアの履歴 ................. 66
12 メンテナンス ..................... 67
12.1 メンテナンス作業 ..................... 67
13 修理 .............................. 68
13.1 一般情報 ............................ 68
13.2 スペアパーツ ........................ 68
13.3 返却 ............................... 69
13.4 廃棄 ............................... 69
14 アクセサリ ........................ 70
14.1 機器固有のアクセサリ ................. 70
14.2 デバイスビューワー ................... 70
15 技術データ ........................ 71
15.1 出力 ............................... 71
15.2 環境 ............................... 73
15.3 プロセス ............................ 76
索引 ................................... 83
本説明書について Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 資料の機能
この取扱説明書には、機器ライフサイクルの各種段階(製品識別表示、納品内容確認、
保管、取付け、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄ま
で)において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 シンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
が、物的損害の恐れがあります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
接地端子:
接地システムへの接続用端子です。
1.2.3 特定情報に関するシンボル
許可:
許可された手順、プロセス、動作
禁止:
禁止された手順、プロセス、動作
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 本説明書について
Endress+Hauser 5
追加情報:
資料参照:
ページ参照:
一連のステップ:
1.
,
2.
,
3.
個々のステップの結果:
1.2.4 図中のシンボル
項目番号:1, 2, 3 ...
一連のステップ:
1.
,
2.
,
3.
図:A, B, C, ...
1.2.5 機器のシンボル
安全上の注意事項:
関連する取扱説明書に記載されている安全上の注意事項に従ってください。
本説明書について Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
6 Endress+Hauser
1.3 略語の説明
URL OPLMWP
LRL
0
p
LRV URV
1
2
3
4
A0029505
1 OPL:機器の OPL(過圧限界 = センサ過負荷限界)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素に依
存します。つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力/温度の依存性に注意して
ください。
2 センサの MWP(最高動作圧力)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素に依存します。つまり、
プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力/温度の依存性に注意してください。MWP は
常時機器に適用することが可能です。MWP は銘板に明記されています。
3 最大測定範囲は LRL と URL 間のスパンと一致します。この測定範囲は校正可能/調整可能な最大スパン
に相当します。
4 校正/調整済みスパンは LRV と URV 間のスパンと一致します。初期設定は 0~URL です。特注スパン
として別の校正済みスパンを注文することが可能です。
p 圧力
LRL レンジの下限
URL レンジの上限
LRV 測定レンジ下限値
URV 測定レンジ上限値
TD ターンダウン。例 - 次のセクションを参照してください。
1.4 関連資料
入手可能なすべての関連資料は、以下を使用してダウンロードできます。
• 機器のシリアル番号(説明については、表紙を参照)または
• 機器のデータマトリクスコード(説明については、表紙を参照)または
• ウェブサイトの「ダウンロード」エリア:www.endress.com
1.4.1 機器固有の補足資料
注文した機器の型に応じて追加資料が提供されます。必ず、補足資料の指示を厳守して
ください。補足資料は、機器資料に付随するものです。
1.5 登録商標
PROFINET®
PROFIBUS User Organization, Karlsruhe, Germany の登録商標です。
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 7
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
設置、設定、診断、およびメンテナンスを実施する要員は、以下の要件を満たさなけれ
ばなりません。
訓練を受けて、当該任務および作業に関する資格を取得した専門作業員であること
施設責任者の許可を得ていること
各地域/各国の法規を熟知していること
専門作業員は作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、および証明書(用途に
応じて)の説明を熟読して理解しておく必要があります。
指示に従い、条件を遵守すること
オペレーター要員は、以下の要件を満たさなければなりません。
施設責任者からその作業に必要な訓練および許可を得ていること
本取扱説明書の指示に従ってください。
2.2 指定用途
Cerabar は、レベル測定および圧力測定用の圧力伝送器です。
2.2.1 不適切な用途
不適切な、あるいは指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を
負いません。
不明な場合の確認:
特殊な液体および洗浄液に関して、Endress+Hauser では接液部材質の耐食性確認の
サポートを提供いたしますが、保証や責任は負いかねます。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各地域/各国の法規制に従って必要な個人用保護具を着用してください。
機器を接続する前に、電源電圧をオフにしてください。
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
適切な技術的条件下でエラーや不具合がない場合にのみ、機器を操作してください。
施設作業者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で変更することは、予測不可能な危険を招く恐れがあり、認められません。
変更が必要な場合は、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
修理
操作上の安全性と信頼性を保証するために、以下の点にご注意ください。
機器の修理は、そのことが明確に許可されている場合にのみ実施してください。
電気機器の修理に関する各地域/各国の規定を遵守してください。
弊社純正スペアパーツおよびアクセサリのみを使用してください。
危険場所
危険場所で機器を使用する場合に、身体やプラントが危険にさらされないよう、以下の
点にご注意ください(例:防爆、圧力機器安全)
注文した機器が危険場所仕様になっているか、銘板を確認してください。
安全上の基本注意事項 Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
8 Endress+Hauser
本書に付随する別冊の補足資料の記載事項にご注意ください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
本機器は一般的な安全基準および法的要件を満たしています。また、機器固有の EC 適
合宣言に明記された EC 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを
貼付することにより、機器の適合性を保証します。
2.6 IT セキュリティ
Endress+Hauser では、取扱説明書の記載内容に従って本機器が設置および使用された
場合にのみ保証いたします。本機器は、いかなる予期しない設定変更に対しても保護す
るセキュリティ機構を備えています。事業者が定める IT セキュリティ規格への適合、
および機器と機器のデータ伝送に関する追加的な保護を目的とした IT セキュリティ対
策については、事業者自身が実施する必要があります。
2.7 機器固有の IT セキュリティ
本機器はオペレータによる保護対策をサポートする固有の機能を備えます。この機能
はユーザー設定が可能であり、適切に使用すると操作の安全性向上が保証されます。最
も重要な機能の概要は、次のセクションに示されています。
• ハードウェア書き込み保護スイッチによる書き込み保護
• アクセスコードによるユーザーの役割変更(Bluetooth、FieldCare、DeviceCare、アセ
ットマネジメントツール(例:AMS、PDM、Web サーバー)による操作時に使用)
機能/インターフェース 初期設定 推奨
アクセスコード
(Web サーバーのログインや FieldCare の接続
にも適用)
無効(0000) カスタマイズされたアクセスコードを設
定中に割り当てます。
Web サーバー 有効 リスク評価に従って個別に設定します。
サービスインターフェース(CDI) 有効 リスク評価に従って個別に設定します。
ハードウェア書き込み保護スイッチによる書き
込み保護
無効 リスク評価に従って個別に設定します。
2.7.1 パスワードによるアクセス保護
さまざまなパスワードを使用して機器パラメータへの書き込みアクセスを防止できま
す。
現場表示器、ウェブブラウザ、または操作ツール(例FieldCare、DeviceCare)を介し
た機器パラメータへの書き込みアクセスを防止します。アクセス権は、ユーザー固有の
アクセスコードを使用して明確に管理されます。
ユーザー固有のアクセスコード
編集可能なユーザー固有のアクセスコードを使用して、現場表示器、ウェブブラウザ、
または操作ツール(例FieldCare、DeviceCare)による機器パラメータへの書き込みア
クセスを防止できます。
機器の納入時には、機器のアクセスコードは未設定で 0000(オープン)となっていま
す。
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
パスワードの使用に関する一般的注意事項
• 設定時に、機器に初期設定されているアクセスコードを変更してください。
• アクセスコードの設定と管理については、安全なパスワードを生成するための一般規
則に従ってください。
• アクセスコードの管理と慎重な取扱いについては、ユーザー側の責任となります。
• パスワード紛失時の対処法については、「機器のリセット」セクションを参照してく
ださい。
2.7.2 Web サーバー経由のアクセス
本機器は内蔵された Web サーバーを使用して、ウェブブラウザおよび PROFINET
(Ethernet-APL 対応)を介して操作および設定を行うことができます。測定値に加え、
機器ステータス情報も表示されるため、ユーザーは機器のステータスを監視できます。
また、機器データの管理およびネットワークパラメータの設定が可能です。
PROFINET(Ethernet-APL 対応)接続の場合は、ネットワークへのアクセスが必要で
す。
サポートされる機能
操作ユニット(ノートパソコンなど)と機器間のデータ交換:
パラメータ設定のエクスポート(PDF ファイル、測定点設定のドキュメント作成)
Heartbeat Technology 検証レポートのエクスポート(PDF ファイル、「Heartbeat 検
証」アプリケーションパッケージの場合のみ使用可能)
• システム統合用ドライバ(GSDML)のダウンロード
機器の納入時には、Web サーバーが有効になっています。必要に応じて(例:設定完
了後)Web サーバ 機能 パラメータを使用して Web サーバーを無効にすることができ
ます。
機器およびステータス情報は、ログインページで非表示にできます。これにより、情報
への不正アクセスを防ぐことができます。
機器パラメータの詳細については、以下を参照してください。
資料「機能説明書」
製品説明 Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
10 Endress+Hauser
3 製品説明
3.1 製品構成
3.1.1 メタルメンブレン
標準機器(ダイアフラムシールなし)
A0043089
1 測定エレメント
2 封入液が入った導圧経路
3 メタルメンブレン
p 圧力
圧力により、センサのメタルメンブレンに歪みが発生します。封入液は圧力をホイート
ストンブリッジに伝達します(半導体テクノロジー)。ブリッジ出力電圧の圧力による
変化が測定され、出力されます。
特長:
• 高い圧力で測定可能
• 優れた長期安定性
• 優れた耐過大圧特性
• 二重プロセスバリア(二重プロセスシール)によりプロセスから安全性を確保
• 温度影響を大幅に低減(キャピラリ付きダイアフラムシールシステムなどとの比較)
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 製品説明
Endress+Hauser 11
ダイアフラムシール付き機器
p
1
2
3
4
A0043583
1 測定エレメント
2 内部メンブレン
3 封入液が入った導圧経路
4 メタルメンブレン
p 圧力
圧力はダイアフラムシールのメンブレンに作用し、封入液によって内部メンブレンに伝
達されます。これにより、内部メンブレンに歪みが発生します。封入液は圧力を抵抗ブ
リッジが配置される測定エレメントに伝達します。ブリッジ出力電圧の圧力による変
化が測定され、出力されます。
特長:
最大圧力 40 MPa (6 000 psi) および極高温のプロセス温度に対応(バージョンに応じ
て異なります)
• 優れた長期安定性
• 優れた耐過大圧特性
• 標準機器(ダイアフラムシールなし):二重プロセスバリア(二重プロセスシール)
によりプロセスから安全性を確保
ダイアフラムシールの用途
ダイアフラムシールシステムは、プロセスと機器を分離する必要がある場合に使用しま
す。以下の場合にダイアフラムシールシステムを使用すると、明確なメリットが得られ
ます。
プロセス温度が極高温の場合 - 温度アイソレータまたはキャピラリを使用
強い振動が発生する場合 - キャピラリを使用してプロセスと機器を分離
測定物の腐食性が高い場合 - 耐久性に優れたメンブレン材質を使用
測定物が結晶化する、または固形物を含む場合 - 適切なコーティングを選択
• プロセス媒体が不均一で、繊維質が含まれる場合
• 測定点の徹底的な洗浄が必要な場合または設置場所の湿度が非常に高い場合
• 設置場所がアクセス困難な場合
製品説明 Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
12 Endress+Hauser
3.1.2 レベル測定(レベル、容量、質量)
標準機器(ダイアフラムシールなし)
h = p
ρ g
h
A0038343
h 高さ(レベル)
p 圧力
ρ 測定物密度
g 重力加速度
ダイアフラムシール付き機器
h = p
ρ g
h
A0038342
 1 例:キャピラリ付きダイアフラムシール
h 高さ(レベル)
p 圧力
ρ 測定物密度
g 重力加速度
特長:
• 自由にプログラム設定可能な特性カーブにより、あらゆる容器形状での容量測定/質
量測定に対応
以下のような幅広い用途に対応します。
• 発泡時
• 撹拌器またはスクリーンフィッティング付き容器内
• 液化ガスアプリケーション
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 納品内容確認および製品識別表示
Endress+Hauser 13
4 納品内容確認および製品識別表示
4.1 納品内容確認
DELIVERY NOTE
1 = 2
A0016870
• 発送書類のオーダーコード(1)と製品ステッカーのオーダーコード(2)が一致する
か?
• 納入品に損傷がないか?
• 銘板のデータがご注文の仕様および発送書類と一致しているか?
• ドキュメントはあるか?
• 必要に応じて(銘板を参照):安全上の注意事項(XA)が提供されているか?
いずれかの質問の回答が「いいえ」の場合は、Endress+Hauser にお問い合わせく
ださい。
4.1.1 納入範囲
納入範囲は以下のとおりです。
• 機器
• オプションアクセサリ
付属資料:
• 簡易取扱説明書
• 出荷検査成績書
認定(例:ATEX、IECEx、NEPSI など)取得機器に対する追加の安全上の注意事項
• オプション:出荷時校正フォーム、試験認定証
取扱説明書はインターネットから入手できます。
www.endress.com → Download
4.2 製品識別表示
機器を識別するには以下の方法があります。
• 銘板の仕様
• 納品書の機器仕様の明細に記載されたオーダーコード
• 銘板のシリアル番号をデバイスビューワーwww.endress.com/deviceviewerに入力
すると、機器に関するすべての情報が表示されます。
4.2.1 製造者所在地
Endress+Hauser SE+Co. KG
Hauptstraße 1
79689 Maulburg, Germany
製造場所:銘板を参照してください。
4.2.2 銘板
銘板は機器バージョンに応じて異なります。
納品内容確認および製品識別表示 Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
14 Endress+Hauser
銘板には以下の情報が記載されています。
• 製造者名および機器名
• 認証保有者の住所および製造国
• オーダーコードとシリアル番号
• 技術データ
• 認定固有の情報
銘板のデータとご注文内容を照合してください。
4.3 保管および輸送
4.3.1 保管条件
• 当社出荷時の梱包材をご利用ください。
• 機器を清潔で乾燥した環境で保管し、衝撃による損傷から保護してください。
保管温度範囲
技術仕様書を参照してください。
4.3.2 測定点までの製品の搬送
L警告
不適切な輸送!
ハウジングおよびメンブレンが損傷する危険性があります。けがの危険性があります。
機器を測定点に輸送する場合、当社出荷時の梱包材をご利用ください。
L警告
不適切な輸送!
キャピラリが損傷する危険性があります。けがの危険性があります。
キャピラリをダイアフラムシールの運搬補助具として使用しないでください。
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 取付け
Endress+Hauser 15
5 取付け
5.1 取付要件
5.1.1 一般的な設置説明
• 硬いものや鋭利なものでメンブレンを触ったり、洗浄したりしないでください。
• 設置する直前までメンブレン保護キャップを取り外さないでください。
ハウジングカバーと電線管接続口は常にしっかりと留めつけてください。
1. 電線管接続口を逆に締め付けます。
2. カップリングナットを締め付けます。
5.1.2 設置方法
標準機器(ダイアフラムシールなし)は、圧力計と同じガイドライン(DIN EN837‑2)
に従って取り付けます。
• 現場表示器が最も見やすくなるように、ハウジングと現場表示器の配置を調整しま
す。
Endress+Hauser では、機器をパイプまたは壁面に取り付けるための取付ブラケット
をご用意しています。
• メンブレンで測定物の付着や目詰まりが生じる可能性がある場合は、フランジ、フラ
ンジシール、およびサンドイッチフランジシールにフラッシングリングを使用しま
す。
• フラッシングリングは、プロセス接続とフランジ/フランジシール/サンドイッチフ
ランジシールの間に取り付けることができます。
側面にある 2 つの洗浄穴を使用して、メンブレン前側の付着物を洗い流して、圧力
チャンバを換気します。
• 固形物を含む媒体(汚濁液など)の測定では、セパレータやドレンバルブを設置する
と沈殿物を除去することができます。
• バルブマニホールドを使用すると、プロセスを中断することなく設定、設置、メンテ
ナンス作業を容易に行うことができます。
• 機器の取付け、電気接続、および操作時に、湿気などの水分がハウジングに侵入しな
いようにしてください。
• 可能な場合は必ずケーブルおよびプラグを下方に向け、水分(雨水や結露など)の侵
入を防止してください。
5.1.3 ネジ付き機器の設置方法
G 1 ½" ネジ付き機器:
プロセス接続のシール面にフラットシールを配置します。
メンブレンに余分な張力がかからないようにする必要があります。ネジのシールに
は麻やそれと同等の材質を使用しないでください。
NPT ネジ付き機器:
• ネジの周囲にテフロンテープを巻いてシールを施してください。
• 機器の六角ボルトのみを締め付けます。ハウジングで機器を回転させないでくだ
さい。
ネジを締め付けすぎないでください。規格に準拠した必要な深さまで NPT ネジを
締め付けます。
以下のプロセス接続では、最大締付けトルクとして 40 Nm (29.50 lbf ft) が規定され
ています。
ネジ込み接続 ISO228 G ½"、フラッシュマウントメンブレン付き
ネジ込み接続 DIN13 M20 x 1.5、フラッシュマウントメンブレン付き
NPT 3/4"、フラッシュマウントメンブレン付き
取付け Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
16 Endress+Hauser
5.1.4 ダイアフラムシール付き機器の設置方法
注記
不適切な取扱いに注意してください。
機器が損傷する可能性があります。
ダイアフラムシールと圧力伝送器の組合せにより、ダイアフラムシール封入液で満
たされた閉じた校正システムが形成されます。封入液充填用の穴を開けないででく
ださい。
キャピラリの湾曲を防止するために適度な張力緩和を確保してください(曲げ半径
≥ 100 mm (3.94 in))
キャピラリをダイアフラムシールの運搬補助具として使用しないでください。
封入液の使用に関する制約条件を遵守してください。
一般情報
ダイアフラムシールおよびキャピラリ付き機器の場合、センサの選択時にキャピラリ内
の封入液の液柱の静圧によって生じるゼロ点シフトを考慮する必要があります。測定
範囲が小さいセンサを選択した場合、位置補正によってセンサのオーバーレンジが発生
する可能性があります(ゼロ点オフセットによる位置補正、封入液の液柱の方向に起
因)。必要に応じてゼロ点補正を実施します。
キャピラリ付き機器の場合は、適切なブラケット(取付ブラケット)を使用して取り付
けてください。
取り付けるときには、キャピラリの湾曲を防止するためにキャピラリの適度な張力緩和
が必要です(キャピラリ曲げ半径 ≥ 100 mm (3.94 in))
キャピラリは振動の影響が少ない場所に取り付けてください(測定対象以外の圧力影響
を避けるため)
ヒーティングラインまたはクーリングラインの近くにキャピラリを取り付けないでく
ださい。また、直射日光から保護してください。
詳細な設置方法については、Applicator の「Sizing Diaphragm Seal」を参照してくださ
い。
5.1.5 取付方向
注記
機器が損傷する可能性があります。
洗浄プロセスで(冷水などを使用して)加熱した機器を冷却すると、短時間、真空状態
が生じます。これにより、水分が圧力補正要素(1)を介してセンサ内に侵入する可能
性があります。
機器を以下のように取り付けてください。
1
1
11
A0038723
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 取付け
Endress+Hauser 17
• 圧力補正要素(1)が閉塞しないようにしてください。
• 取付位置によるゼロ点シフト(容器が空のときにゼロ以外の測定値が表示される)
補正することができます。
• 設置位置に応じてダイアフラムシールでもゼロ点がシフトします。
• 取付には、遮断機器やサイフォン管の使用をお勧めします。
• 設置方向は測定用途に応じて異なります。
5.2 機器の取付け
5.2.1 気体の圧力測定
1
2
A0038730
1 機器
2 遮断機器
凝縮液がプロセス内に流れるように、タッピングポイントの上側に遮断機器(シャット
オフバルブ等)付きの機器を取り付けてください。
5.2.2 蒸気の圧力測定
1
2
3
4
1
2
A0038731
1 機器
2 遮断機器
3 U 型サイフォン管
4 O 型サイフォン管
伝送器の最高許容周囲温度に注意してください。
取付け:
O 型サイフォン管と機器をタッピングポイントの下側に取り付けることをお勧めし
ます。
機器をタッピングポイントの上側に取り付けることも可能です。
• 試運転前にサイフォン管を液で満たしてください。
取付け Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
18 Endress+Hauser
サイフォン管を使用する利点:
• 復水の生成と回収により生じる高温加圧測定物から機器を保護
• ウォーターハンマの減衰
• 定義された水柱により、測定誤差と機器への温度影響を最小限(無視できる値)に抑
技術データ(ネジの材質、寸法、オーダー番号など)については、アクセサリの関
連資料(SD01553P)を参照してください。
5.2.3 液体の圧力測定
1
2
A0038732
1 機器
2 遮断機器
タッピングポイントより下側または同じ高さに遮断機器(シャットオフバルブ等)と本
機器を取り付けてください。
5.2.4 レベル測定
A0038733
• 機器は必ず、最も低い測定点より下に取り付けます。
• 次の場所への機器の設置は避けてください。
• 投入カーテン
• タンク排出口
• ポンプの吸引領域
• 撹拌器からの圧脈の影響を受ける可能性があるタンク内の位置
• 遮断機器の下流側に機器を取り付けると、校正や機能チェックを容易に実行できま
す。
5.2.5 直接取り付けられたダイアフラムシールによる断熱
機器は、規定の高さまでのみ断熱することができます。最高許容断熱高さは機器上に示
され、熱導電率 ≤ 0.04 W/(m x K) の断熱材において、最高許容周囲温度およびプロセ
Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応) 取付け
Endress+Hauser 19
ス温度に適用されます。データは最も過酷な用途「空気静止状態」で決定されていま
す。以下にフランジ付き機器の最高許容断熱高さを示します。
A
B
1 2
A0020474
A 周囲温度
B プロセス温度
1 最高許容断熱高さ
2 断熱材
5.2.6 「コンパクト」ダイアフラムシールタイプの取付け
Tp
Ta
−100−148
−50−58
032
50122
100212
150302
200392
[°C]
[°F]
[°C][°F]
−60
−76
−40
−40
−20
−4
0
32
20
68
40
104
60
140
80
176
100
212
TT
pp
T T
a a
A0040383
Ta変換器の周囲温度
Tp最大プロセス温度
TaTp
+85 °C (+185 °F) –70~+120 °C (–94~+248 °F)
+60 °C (+140 °F) –70~+160 °C (–94~+320 °F)
–20 °C (–4 °F) –70~+160 °C (–94~+320 °F)
–50 °C (–58 °F) 0~+160 °C (+32~+320 °F)
取付け Cerabar PMP51B PROFINET(Ethernet-APL 対応)
20 Endress+Hauser
5.2.7 「温度アイソレータ」ダイアフラムシールタイプ取付け時の断熱
プロセス温度が一定の極温に達し、最高許容電子モジュール内温度 +85 °C (+185 °F) を
超過する場合は、温度アイソレータを使用してください。温度アイソレータ付きダイア
フラムシールシステムは、最高温度 +400 °C (+752 °F) で使用できます(使用する封入
液に応じて異なります)。詳細については、技術仕様書を参照してください。温度上昇
の影響を最小限に抑えるには、機器を水平に取り付けるか、またはハウジングを下向き
に設置してください。さらに高く設置すると、温度アイソレータの静圧カラムにより、
ゼロ点シフトが生じます。このゼロ点シフトは機器で補正することができます。
伝送器の最高周囲温度 Ta は最高プロセス温度 Tp に応じて異なります。
最高プロセス温度は、使用する封入液に応じて異なります。
TT
pp
TT
aa
A B C
2
2
111
TpTa
Tp
Ta
+176+140+104+68+32-4
+400
+350
+300
+250
+200
+150
+100
+50
0
-50
-100
+752
+662
+572
+482
+392
+302
+212
+122
+32
-58
-148 [°C]
[°F]
[°C][°F]
+80+60+40+20
0
-20
-40
-40
A
A
C
C
B
B
-76
- 06
A0039378
A 断熱材なし
B 30 mm (1.18 in) の断熱材
C 最高断熱高さ
1 伝送器
2 断熱材
項目 Ta 1) Tp 2)
A60 °C (140 °F) 400 °C (752 °F) 3)
85 °C (185 °F) 200 °C (392 °F)
–50 °C (–58 °F) 60 °C (140 °F)
–35 °C (–31 °F) –70 °C (–94 °F)
B80 °C (176 °F) 400 °C (752 °F) 3)
85 °C (185 °F) 300 °C (572 °F)
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