MJ-PPXPC No.0092-26V
取扱説明書
パレクトプレッシャスイッチ
PPXシリーズ
本製品をご使用に当たって、下記の注意事項に十分留意しご使用ください。
ご使用の方法を誤りますと、機能を損ない事故を招くおそれがあります。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読めるように大切に保管してください。
警告
●本製品は、人体保護用の検出装置としては使用しないでください。
●人体保護を目的とする検出には、OSHA、ANSIおよびIEC等の各国の人体保護用
に関する法律および規格に適合する製品をご使用ください。
●本製品は、非腐食性気体用です。液体や腐食性気体には、使用できません。
●日本国内用は日本国内の計量法に対応しています。日本国外用は日本で使用しな
いでください。
1各部の名称
(注1)
非IO-Link 通信時 IO-Link 通信時
表示灯動作 制御出力ON時点灯
(注2)点滅動作
出力動作表示灯1
(注1)
出力動作表示灯2
制御出力ON時点灯
モード切換キー
単位表示部
メイン表示部
サブ表示部
設定値
DOWNキー
設定値UPキー
接続コネクタ
圧力ポート
6Mタイプ:R1
/
8+M5めねじ
6Gタイプ:G1
/
8+M5めねじ
6Nタイプ:NPT1
/
8+M5めねじ
(注2)動作出力表示灯2と同期
2配管
●圧力ポートに市販の継手を接続する場合は、圧力ポート六角部分に
12mmスパナ(6Gタイプは14mm)を掛けて固定し、締め付けトルクは
9.8N・m以下(M5めねじ使用時1N・m以下)で取り付けてください。過
大なトルクで締め付けると、市販の継手または圧力ポート部が破損し
ます。また、リークのないよう継手にはシールテープを巻いて接続し
てください。
3取り付け
●センサ取付金具PPX-KLを別途用意していますので、ご利用ください。
尚、センサをセンサ取付金具などで取り付ける場合の締め付けトルクは、0.5N・m
以下としてください。
M3(長さ6mm)
セムスビス
(PPX-KLに付属)
センサ取付金具
PPX-KL(別売)
●パネル取付具PPX-KHS(別売)および前面カバーPPX-KCB(別売)も用意しています。
●パネル取付具の取付方法については、PPX-KHSに付属の取扱説明書をご参照くだ
さい。
4配線
接続方法
●本製品の接続コネクタ部に製品に同梱されてお
りますコネクタ付ケーブルを右図のように差し
込みます。
取り外し方法
●コネクタ付ケーブルのツメを押さえながら
コネクタ本体を引き抜きます。
同梱コネクタ付ケーブル
(本体接続コネクタ側)
ツメ
<接続コネクタ>
コンタクト:SPHD-001T-P0.5
ハウジング:PAP-04V-S
[日本圧着端子製造(株)社製]
(注1):取り外す際ツメを押さえないでケーブル部を引っ張ると、ケーブルが断線したり、コネクタが破損するおそれ
がありますので、ご注意ください。
<コネクタピン配置図>
1 2 3 4
コネクタピンNo. 配線色/
M12コネクタ端子No.
端子名
1茶/1 +V
2黒/4 IO-Link通信(C/Q)
3白/2 制御出力(DO)
4青/3 0V
5接続
● 一般のセンサとして使用する場合
(茶)+V
(黒)C/Q(注1)
(白)DO
(青)0V 負荷
負荷
+
-電源
●IO-Link マスタに接続して使用する場合
(茶)+V+V
(黒)C/Q C/Q
(白)DO DI
(青)0V 0V
本製品 IO-Linkマスタ
<M12 コネクタケーブルの端子配列図>
端子No. 端子名
1+V
2制御出力(DO)
3 0V
4 IO-Link通信(C/Q) (注1)
1
4
2
3
(注1):一般のセンサで使用する場合、IO-Link通信(C/Q)は制御出力(DO)と同じ出力動作となります。
●M12コネクタケーブルは、別売り単品オプションとなります。
形番 ケーブル長さ
PPX-CN1 1m
PPX-CN2 2m
PPX-CN3 3m
6機能一覧
機 能 本体側設定 IO-Link通信設定(注1)
制御出力モード設定
EASYモード/
ヒステリシスモード/
ウィンドウコンパ
レータモード から選択
Index61_2
しきい値設定
EASYモード:
しきい値設定、ヒステリシスモード/
ウィンドウコンパレータモード:Low側しきい値設定
Index60_1
ヒステリシスモード/
ウィンドウコンパレータモード
:Hi側しきい値設定
Index60_2
ゼロアジャスト 実行/解除 Index2
キーロック機能 設定/解除 Index12
ピーク・ボトムホールド機能
設定 Index82_4
制御出力動作設定
N.O./N.C. Index61_1
応答時間設定 10段階から選択 Index66
メイン表示部の色設定 4モードから選択 Index82_1
圧力単位設定
MPa / kPa / kgf / bar / psi / mmHg / inchHgから選択
<設定可能単位一覧>
• 国内用/低圧タイプ:kPa
• 国内用/高圧タイプ:MPa、kPa
• 国外用/低圧タイプ:
kPa、kgf、bar、psi、mmHg、inchHg
• 国外用/高圧タイプ:MPa、kPa、kgf、bar、psi
Index83
サブ表示部表示設定
5モードから選択 Index82_2
No表示設定(
01~99
で設定) Index84_1
カスタム表示設定 Index84_2
表示速度設定 3段階から選択 Index82_3
ヒステリシス設定 8段階から選択 Index61_3
エコモード設定
3モードから選択
Index80
設定確認コード
8桁表示
-
リセット設定 実行 Index2
リモートゼロアジャスト設定 - Index2 (注2)
ゼロアジャスト実施通知 - Index85
オートリファレンス設定 - Index2 (注2)
稼働時間 - Index163
メモリ保存回数 - Index164
通知フラグ設定 - Index168
通知イベントコード読出し
-Index169
(注1):
IO-Link 通信設定の詳細は、別紙インデックスリスト (IMJE-PPXPCINDEX) を確認ください。
(注2): リモートゼロアジャスト設定とオートリファレンス設定は同時に設定しないでください。
(注3): 本体側設定と IO-Link 通信設定は同時に設定しないでください。
7出力モードと出力動作
●制御出力に対して、EASYモードおよびヒステリシスモード、ウィンドウコンパレー
タモードの中から出力モードを選択することができます。
詳細については、「 9メニュー設定モード」をご参照ください。
EASYモード
●制御出力のON/OFFの制御を行なうモードです。
P
0
ON
OFF
制御出力
H(応差)
H:ヒステリシス固定(注1)
(注1): ヒステリシスは、8段階に固定することができます。
設定方法については、「
10
PROモード」の<ヒステリシス固定値切り換え>をご参照ください。
ヒステリシスモード
●制御出力の応差(ヒステリシス)を任意に設定してON/OFFの制御を行なうモード
です。
0
Hi
Lo
ON
OFF
制御出力
H(応差) H:1digit以上
(注1): サブ表示部には“ ”、“ ”と表示されます。
ウィンドウコンパレータモード
●設定範囲内の圧力で制御出力をONまたはOFFの制御を行なうモードです。
0
Hi
Lo
ON
OFF
制御出力
H(応差)
H(応差)
H:ヒステリシス固定(注1)
(注1): ヒステリシスは、8段階に固定することができます。
設定方法については、「
10
PROモード」の<ヒステリシス固定値切り換え>をご参照ください。
(注2): サブ表示部には“ ”、“ ”と表示されます。
(注3): Lo側とHi側の設定間隔は、ヒステリシス固定値以上にしてください。
8RUNモード
しきい値設定
●設定条件の設定方法については、「 9メニュー設定モード」をご参照ください。
●しきい値設定はサブ表示部で行ないます。メイン表示部は切り換わりません。
EASYモード
ヒステリシス/ウィンドウ
コンパレータモード・Lo側
ヒステリシス/ウィンドウ
コンパレータモード・Hi側押す:高圧側にしきい値が上がります。
押す:低圧側にしきい値が下がります。
自動
を押すと、表示が切り換わります。
(注):
設定圧力範囲を超えると、サブ表示部に“ ”(上限オーバー)または“ ”(下限オーバー)が点灯表示されます。
また、「ヒステリシスモード/ウィンドウコンパレータモード」のしきい値設定時にHi側のしきい値がLo側のしきい
値を下回ると“ ”が表示されます。
ゼロアジャスト機能
●ゼロアジャスト機能とは、圧力ポートを大気圧に開放したとき、圧力値の表示を
強制的に“ゼロ”にする機能です。
自動長押し
キーロック機能
●キーロック機能とは、各設定モードを設定した条件が誤って変更されないように、
キーの操作を受け付けなくする機能です。
<キーロック設定>
自動長押し
<キーロック解除>
自動
長押し
ピーク・ボトムホールド機能
●ピーク・ボトムホールド機能とは、変動する圧力のピーク値およびボトム値を表示
する機能です。
●ピーク値はメイン表示部に表示され、ボトム値はサブ表示部に表示されます。
●高圧側がピーク値、低圧側がボトム値となります。
<ピーク・ボトムホールド設定>
長押し 交互に点滅
<ピーク・ボトムホールド解除>
長押し
9メニュー設定モード
●設定途中でモード切換キーを長押しすると、RUNモードに切り換わります。
その際、変更された項目は設定されます。
RUNモード
<制御出力出力モード設定>
EASYモード
ヒステリシス
モード
2秒間押す
ウィンドウ
コンパレータ
モード
<N.O./N.C.切り換え>
N.C.N.O.
<応答時間設定>
5ms2.5ms 5,000ms
<メイン表示部の表示色切り換え>
ON時赤色
OFF時緑色 ON時緑色
OFF時赤色
常時赤色 常時緑色
kPaMpa bar
inchHg
kgf/cm2psi
mmHg
RUNモード
<単位切り換え>(注1)
設定項目(注2)
初期状態 内 容
制御出力
出力モード設定 制御出力の出力モードを設定します。
N.O./N.C.切り換え
低圧タイプ
高圧タイプ ノーマルオープン(N.O.)またはノーマルクローズ(N.C.)に設定します。
応答時間設定
応答時間を設定します。
応答時間は2.5ms、5ms、10ms、25ms、50ms、100ms、250ms、500ms、
1,000ms、5,000msの中から選択できます。
メイン表示部の表示
色切り換え メイン表示部の表示色の切り換えができます。
単位切り換え(注1)
低圧タイプ
高圧タイプ
圧力単位の切り換えができます。
<設定可能単位一覧>
• 国内用/低圧タイプ:kPa
• 国内用/高圧タイプ:MPa、kPa
• 国外用/低圧タイプ:
kPa、kgf、bar、psi、mmHg、inchHg
• 国外用/高圧タイプ:MPa、kPa、kgf、bar、psi
(注1):本シリーズには、国内用、国外用、さらに低圧タイプ、高圧タイプがあります。機種によって、選択できる単
位が異なります。ご注意ください。
(注2):
IO-Link通信による設定も可能です。
PPX