Endres+Hauser BA Ceraphant PTC31B, PTP31B, PTP33B IO-Link 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B 圧力スイッチの取扱説明書の内容を理解しています。この機器の設置、操作、メンテナンス、トラブルシューティングなど、あらゆる疑問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • 機器の設置方向はどのように選べば良いですか?
    酸素アプリケーションの場合、特別な注意点はありますか?
    機器にエラーが発生した場合、どのように対処すれば良いですか?
    機器のメンテナンス方法を教えてください。
Products Solutions Services
取扱説明書
Ceraphant PTC31B、PTP31B、
PTP33B
IO-Link
プロセス圧力測定
絶対圧またはゲージ圧の安全な測定と監視用の圧力ス
イッチ
BA01911P/33/JA/03.23-00
71624102
2023-07-11
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
2 Endress+Hauser
Order code:
Ext. ord. cd.:
Ser. no.:
www.endress.com/deviceviewer Endress+Hauser
Operations App
XXXXXXXXXXXX
XXXXX-XXXXXX
XXX.XXXX.XX
Serial number
1.
3.
2.
A0023555
• 本書は、本機器で作業する場合に、いつでもすぐに手に取れる安全な場所に保管して
ください。
• 要員やプラントが危険にさらされないように、「安全上の基本注意事項」セクション、
ならびに作業手順に関して本書に規定されている、その他の安全注意事項をすべて熟
読してください。
• 製造者は事前通知なしに技術データを変更できる権利を保有します。本書に関する
最新情報および更新内容については、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせ
ください。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 5
1.1 資料の機能 ........................... 5
1.2 使用されるシンボル .................... 5
1.3 関連資料 ............................. 6
1.4 用語および略語 ....................... 7
1.5 ターンダウンの計算 .................... 7
1.6 登録商標 ............................. 8
2 安全上の基本注意事項 .............. 9
2.1 作業員の要件 ......................... 9
2.2 指定用途 ............................. 9
2.3 労働安全 ............................ 10
2.4 操作上の安全性 ...................... 10
2.5 製品の安全性 ........................ 10
3 製品説明 .......................... 11
3.1 製品構成 ............................ 11
3.2 動作原理 ............................ 11
4 受入れ検査および製品の識別 ....... 13
4.1 受入れ検査 .......................... 13
4.2 製品の識別 .......................... 14
4.3 保管および輸送 ...................... 14
5 取付け ............................ 16
5.1 設置条件 ............................ 16
5.2 設置方向の影響 ...................... 16
5.3 取付位置 ............................ 17
5.4 酸素アプリケーションの場合の取付方法 ... 19
5.5 設置状況の確認 ...................... 19
6 電気接続 .......................... 20
6.1 測定ユニットの接続 ................... 20
6.2 接続データ .......................... 22
6.3 配線状況の確認 ...................... 23
7 操作オプション ................... 24
7.1 操作メニューを使用した操作 ............ 24
7.2 現場表示器を使用した操作 .............. 25
7.3 一般的な値調整および不正な入力の拒否 ... 26
7.4 リストからのナビゲーションおよび選択 ... 26
7.5 操作ロックおよびロック解除 ............ 27
7.6 ナビゲーション例 ..................... 29
7.7 ステータス LED ...................... 29
7.8 工場設定へのリセット(リセット) ...... 30
8 システム統合 ..................... 31
8.1 プロセスデータ ...................... 31
8.2 機器データ(ISDU – Indexed Service Data
Unit)の読み出しと書き込み ............ 32
9 設定 .............................. 39
9.1 機能チェック ........................ 39
9.2 操作メニューを使用した設定 ............ 39
9.3 圧力測定の設定 ...................... 40
9.4 位置補正の実行 ...................... 42
9.5 プロセス監視の設定 ................... 44
9.6 電流出力 ............................ 45
9.7 アプリケーション事例 ................. 47
10 診断とトラブルシューティング ..... 48
10.1 トラブルシューティング ............... 48
10.2 診断イベント ........................ 49
10.3 エラー発生時の機器の動作 .............. 51
10.4 アラーム時の信号 4~20 mA ............ 51
10.5 電圧降下時の機器の動作 ............... 52
10.6 不正な入力があった場合の機器の動作 .... 52
10.7 工場設定へのリセット(リセット) ...... 52
11 メンテナンス ..................... 52
11.1 外部洗浄 ............................ 53
12 修理 .............................. 54
12.1 一般的注意事項 ...................... 54
12.2 返却 ............................... 54
12.3 廃棄 ............................... 54
13 現場表示器の操作メニューの概要 .. 55
13.1 スマートセンサプロファイルを使用しない
場合 ............................... 55
13.2 スマートセンサプロファイルを使用する
場合 ............................... 57
14 IO-Link 操作メニューの概要 ........ 60
14.1 スマートセンサプロファイルを使用しない
場合 ............................... 60
14.2 スマートセンサプロファイルを使用する
場合 ............................... 61
15 機器パラメータの説明 ............. 63
15.1 Identification(識別) ................. 63
15.2 Diagnosis(診断) .................... 64
15.3 Parameter(パラメータ) .............. 66
15.4 Observation(監視) .................. 83
16 アクセサリ ........................ 84
16.1 溶接アダプタ ........................ 84
16.2 プロセスアダプタ M24 ................. 84
16.3 フラッシュマウント型パイプ接続 M24 .... 85
16.4 M12 プラグコネクタ .................. 85
目次 Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
4 Endress+Hauser
索引 ................................... 86
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 5
1 本説明書について
1.1 資料の機能
本取扱説明書には、機器のライフサイクルの各段階(製品識別表示、納品内容確認、
管、設置、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄まで)
において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 使用されるシンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
が、物的損害の恐れがあります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
 保護接地(PE)
その他の接続を行う前に、接地する必要のある接地端子。接地端子は機器の内側と外側
にあります。
 接地端子
接地システムを介して接地される接地クランプ
1.2.3 工具シンボル
 スパナ
1.2.4 特定情報に関するシンボル
  許可
許可された手順、プロセス、動作
  禁止
禁止された手順、プロセス、動作
 ヒント
追加情報を示します。
 資料を参照
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
本説明書について Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
6 Endress+Hauser
ページ参照:
個々のステップの結果:
1.2.5 図中のシンボル
A, B, C ...  図
1, 2, 3 ...  項目番号
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
1.3 関連資料
以下の資料は、当社ウェブサイトのダウンロードエリアから入手できます
www.endress.com/downloads
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
1.3.1 技術仕様書
計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本機器用に注文可能
なアクセサリやその他の製品の概要が示されています。
1.3.2 簡易取扱説明書(KA)
簡単に初めての測定を行うためのガイド
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべての情報が記載さ
れています。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 7
1.4 用語および略語
URL OPLMWP
LRL
0
p
LRV URV
1
2
3
4
A0029505
1 OPL:計測機器の OPL(過圧限界 = センサ過負荷限界)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素
に依存します。つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注
意してください。OPL は一定期間にしか適用できません。
2 MWP:センサの MWP(最高動作圧力)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素に依存します。
つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注意してくださ
い。最高動作圧力は機器に常時適用することが可能です。MWP は銘板に明記されています。
3 最大センサ測定範囲は LRL と URL 間のスパンと一致します。このセンサ測定範囲は校正可能/調整可能
な最大スパンに相当します。
4 校正/調整済みスパンは LRV と URV 間のスパンと一致します。工場設定は 0~URL です。特注スパン
として別の校正済みスパンを注文することが可能です。
p 圧力
LRL レンジの下限
URL レンジの上限
LRV 測定レンジ下限値
URV 測定レンジ上限値
TD ターンダウン。例 - 次のセクションを参照してください。
1.5 ターンダウンの計算
LRV URLURV
LRL
1 = 2 3
A0029545
1 校正/調整済みスパン
2 ゼロ点からのスパン
3 レンジの上限
例:
センサ:1 MPa (150 psi)
レンジの上限(URL)= 1 MPa (150 psi)
校正/調整済みスパン:0~0.5 MPa (0~75 psi)
測定レンジ下限値(LRV)= 0 MPa (0 psi)
測定レンジ上限値(URV)= 0.5 MPa (75 psi)
TD =URL
|URV - LRV|
本説明書について Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
8 Endress+Hauser
この例では、TD は 2:1 となります。これはゼロ点からのスパンです。
1.6 登録商標
これは IO-Link 協会の登録商標です。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
設置、設定、診断、メンテナンスを実施する作業員の必要条件は以下の通りです。
トレーニングを受け、資格を有する専門家:この特殊な作業および職務に関する専
門能力を有すること
施設責任者/ オペレータから実施許可を受けること
国/ 地域の法規に精通していること
専門作業員は作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、認証(用途に応じて)
の指示を熟読し理解すること
指示および基本条件を順守すること
オペレータの必要条件は以下の通りです。
施設責任者による指導および当該作業の実施許可を受けること
本取扱説明書の指示を順守すること
2.2 指定用途
2.2.1 アプリケーションおよび測定物
Ceraphant は産業システムにおいて絶対圧/ゲージ圧を測定および監視するための圧力
スイッチです。機器の接液部材質には、測定物に対する十分な耐性が必要です。
機器は以下の測定(プロセス変数)に使用できます。
「技術データ」に明記された限界値を遵守した場合
• 本書に記載された条件を遵守した場合
測定プロセス変数
• ゲージ圧、絶対圧、およびサニタリアプリケーション
• ゲージ圧および絶対圧
計算したプロセス変数
圧力
2.2.2 不適切な用途
機器の誤った使用または指定用途外での使用に起因する損傷については、製造者は責任
を負いません。
不明な場合の確認:
当社は洗浄に使用される特殊な流体や測定物に対して、耐食性に優れた接液部材質
の解明に協力させていただきますが、これはその材質の適合性を保証するものでは
ありません。
2.2.3 残存リスク
運転中に、ハウジングがプロセス温度に近い温度に達する可能性があります。
表面に接触すると、やけどを負う危険性があります。
プロセス温度が高い場合は、接触しないように保護対策を講じて、やけどを防止し
てください。
安全上の基本注意事項 Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
10 Endress+Hauser
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各国の規制に従って、必要な個人用保護具を着用してください。
電源を切ってから機器を接続してください。
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
本機器は、適切な技術条件およびフェールセーフ条件下でのみ操作してください。
施設責任者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で変更することは、予測不可能な危険を招くおそれがあり、認められませ
ん。
変更が必要な場合は、Endress+Hauser 営業所もしくは販売代理店にお問い合わせく
ださい。
危険場所
危険場所で機器を使用する場合の作業員やプラントの危険防止のため、以下の点にご注
意ください(例:圧力機器安全)
注文した機器が危険場所仕様になっているか、銘板を確認してください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
本機は一般的な安全基準および法的要件を満たしています。また、機器固有の EU 適合
宣言に明記された EU 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを貼
付することにより、機器の適合性を保証します。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 製品説明
Endress+Hauser 11
3 製品説明
3.1 製品構成
IO-Link 通信バージョンの製品構成の概要 項目 説明
A0037238
C M12 プラグ
プラスチック製ハウジングキャップ
D
E
A0027226
D
E
A0027215
D
E
A0027227
D
E
ハウジング
プロセス接続(サンプル図)
3.2 動作原理
3.2.1 圧力の計算
セラミックプロセスメンブレン搭載機器(Ceraphire®
セラミックセンサはオイルフリーセンサです。プロセス圧力は堅牢なセラミックプロ
セスメンブレンに直接作用し、歪みを発生させます。圧力による静電容量の変化がセラ
ミック基板とプロセスメンブレン上にある電極間で測定されます。測定範囲は、セラミ
ックプロセスメンブレンの厚さにより決まります。
製品説明 Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
12 Endress+Hauser
メタルプロセスメンブレン搭載機器
プロセス圧力はセンサのメタルダイアフラムを屈曲させ、封入液はその圧力をホイート
ストンブリッジ(半導体テクノロジー)に伝達します。ブリッジ出力電圧の圧力による
変化が測定され、出力されます。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 13
4 受入れ検査および製品の識別
4.1 受入れ検査
A0028673
DELIVERY NOTE
1 = 2
A0016870
納品書のオーダーコード(1)と製品ステッカーのオーダーコード(2)
が一致するか?
A0022099
A0028673
E
E
A0022101
納入品に損傷がないか?
A0028673
DELIVERY NOTE
E
A0022104
銘板のデータが注文仕様および納品書と一致しているか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、お近くの弊社営業所もしくは販売代理店
にお問い合わせください。
受入れ検査および製品の識別 Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
14 Endress+Hauser
4.2 製品の識別
機器は、次の方法で識別できます。
• 銘板の仕様
• 納品書に記載されたオーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
銘板に記載されているシリアル番号を W@M デバイスビューワー
www.endress.com/deviceviewer)に入力します。計測機器に関するすべての情報が
表示されます。
用意されている技術文書の概要を確認するには、銘板のシリアル番号を W@M デバイ
スビューワー(www.endress.com/deviceviewer)に入力します。
4.2.1 製造者所在地
Endress+Hauser SE+Co. KG
Hauptstraße 1
79689 Maulburg, Germany
製造場所:銘板を参照してください。
4.2.2 銘板
Ser. no.:
Ord. cd.:
Ext. ord. cd.:
D-79689 Maulburg
Made in Germany,
Ceraphant
5
1
2
3
4
Date:
TAG:
A0030101
1 製造者所在地
2 機器名
3 オーダー番号
4 シリアル番号
5 拡張オーダー番号
4.3 保管および輸送
4.3.1 保管条件
弊社出荷時の梱包材をご利用ください。
計測機器を清潔で乾燥した環境で保管し、衝撃から生じる損傷から保護してください
(EN 837-2)
保管温度範囲
–40~+85 °C (–40~+185 °F)
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 15
4.3.2 測定点までの製品の搬送
L警告
不適切な輸送!
ハウジングおよびダイアフラムが損傷する危険性があります。けがの危険性がありま
す。
計測機器を測定点に搬送する場合は、出荷時の梱包材を使用するか、プロセス接続
部を持ってください。
取付け Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
16 Endress+Hauser
5 取付け
5.1 設置条件
• 機器の取付け、電気の接続、操作の最中は、ハウジングに水分が浸入しないようにし
てください。
• 硬いもの、または鋭利なものでダイアフラムを触ったり、洗浄しないでください。
• 設置する直前までダイアフラム保護キャップを取り外さないでください。
• 電線管接続口は必ずしっかりと締め付けてください。
• 可能であればケーブルおよびコネクタを下方に向け、雨や結露などの水分が侵入する
ことを防いでください。
• ハウジングを衝撃から保護してください。
• ゲージ圧センサ付きの機器には、以下が適用されます。
注記
洗浄プロセス中に熱くなった機器を(冷水などで)冷却する場合、短時間真空状態にな
るため、大気圧補正部(1)を介して水分がセンサに入り込むことがあります。
機器が破損する恐れがあります。
これが発生する場合は、可能であれば、大気圧補正部(1)を斜め下または横に向け
て取り付けます。
1
1
1
1
A0022252
5.2 設置方向の影響
どのような方向にも取り付けることが可能です。ただし、機器の取付方向が原因で、
ロ点シフト(容器が空または部分的に充填されている場合に測定値表示がゼロ以外にな
る)が生じることがあります。
C
AB
A0024708
PTP31B PTP33B
プロセスメンブレン軸が水平(A) プロセスメンブレンが上向き(B) プロセスメンブレンが下向き(C)
校正位置、影響なし 最高 +0.4 kPa (+0.058 psi) 最高 –0.4 kPa (–0.058 psi)
PTC31B
タイプ プロセスメンブレン軸
が水平(A)
プロセスメンブレンが上向き
(B)
プロセスメンブレンが下向き
(C)
< 0.1 MPa (15 psi) 校正位置、影響なし 最高 +0.03 kPa (+0.0044 psi) 最高 –0.03 kPa (–0.0044 psi)
≥ 0.1 MPa (15 psi) 校正位置、影響なし 最高 +0.3 kPa (+0.0435 psi) 最高 –0.3 kPa (–0.0435 psi)
設置位置によるゼロ点シフトは機器で補正することができます。
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 取付け
Endress+Hauser 17
5.3 取付位置
5.3.1 圧力測定
気体の圧力測定
凝縮液がプロセス内に流れるように、タッピングポイントの上側に遮断機器(シャット
オフバルブ等)付きの機器を取り付けてください。
1
2
A0025920
1 機器
2 遮断機器
蒸気中の圧力測定
蒸気中の圧力測定を行う場合は、サイフォン管を使用します。サイフォン管により温度
を周囲温度近くまで下げることができます。サイフォン管と遮断機器付きの機器をタ
ッピングポイント下側に取り付けることをお勧めします。
利点:
• 水柱により生じる測定誤差が許容可能な最小限の誤差に抑えられます。
• 機器への熱作用が許容可能な最小限の範囲に抑えられます。
タッピングポイントの上側に取り付けることも可能です。
伝送器の最大許周囲温度に注意してください。
静圧水柱の影響を考慮してください。
1
1
2
2
3
4
A0025921
1 機器
2 遮断機器
3 サイフォン管
4 サイフォン管
取付け Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
18 Endress+Hauser
液体中の圧力測定
遮断機器付きの機器とサイフォン管ををタッピングポイントの下側か同じ高さに取り
付けます。
利点:
• 水柱により生じる測定誤差が許容可能な最小限の誤差に抑えられます。
• 気泡をプロセスに放出することが可能です。
静圧水柱の影響を考慮してください。
1
2
3
A0025922
1 機器
2 遮断機器
3 サイフォン管
5.3.2 レベル測定
• 機器は必ず、最も低い測定点より下に設置します。
• 次の場所への機器の設置は避けてください。
• 投入時に幕が形成される位置
• タンク排出口
• ポンプの吸引領域
• 撹拌器からの圧脈の影響を受ける可能性があるタンク内の位置
• 遮断機器の下流に機器を取り付けると、機能テストをより簡単に行うことができま
す。
A0025923
Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link 取付け
Endress+Hauser 19
5.4 酸素アプリケーションの場合の取付方法
酸素やその他の気体が油、グリース、プラスチックに対して反応し、爆発のおそれがあ
る場合、以下の予防措置を取る必要があります。
計測機器など、システムのすべての構成品は BAM に従って洗浄する必要がありま
す。
• 使用する材質に基づいて、酸素アプリケーションの所定の最高温度および最大圧力を
超過しないようにしてください。
• 次の表は、気体酸素アプリケーションに適した機器(機器のみ、アクセサリまたは同
梱アクセサリは含まない)を示しています。
PTC31B
pmax(酸素アプリケーション向け) Tmax(酸素アプリケーション向け) オプション 1)
4 MPa (600 psi) –10~+60 °C (+14~+140 °F) HB
1) 製品コンフィギュレータ、「サービス」のオーダーコード
5.5 設置状況の確認
• 機器は損傷していないか?(外観検査)
• 機器が測定点の仕様を満たしているか?
• プロセス温度
• プロセス圧力
• 周囲温度
• 測定範囲
• 測定点の識別番号とそれに対応する銘板は正しいか(外観検査)?
• 機器が降雨あるいは直射日光に対して適切に保護されているか?
• 固定ネジはしっかりと締め付けられているか?
• 圧力補正要素が斜め下または横に向いているか?
• 水分の侵入を防ぐため:接続ケーブル/プラグが下に向いているか?
電気接続 Ceraphant PTC31B、PTP31B、PTP33B IO-Link
20 Endress+Hauser
6 電気接続
6.1 測定ユニットの接続
6.1.1 端子の割当て
L警告
制御されていない状態でプロセスが作動すると負傷する恐れがあります。
電源のスイッチを切ってから機器を接続します。
下流側のプロセスが意図せずに始動しないよう注意してください。
L警告
接続を適切に行わないと、電気の安全性が損なわれます。
IEC/EN61010 に従って、本機器に別個のサーキットブレーカーを用意する必要があ
ります。
機器には、630 mA の糸ヒューズ(スローブロー)を使用する必要があります。
機器が本質安全回路(Ex ia)で使用される場合、最大電流は変換器電源ユニットに
より Ii = 100 mA に制限されます。
逆接保護回路が組み込まれています。
注記
不適切な接続により PLC のアナログ入力が損傷する恐れがあります。
機器のアクティブな PNP スイッチ出力を PLC の 4~20 mA 入力に接続しないでく
ださい。
以下の手順に従って機器を接続します。
1. 供給電圧が銘板に示されている電源電圧と一致しているか確認してください。
2. 以下の図面にしたがって機器を接続します。
電源のスイッチを入れます。
1 x PNP スイッチ出力 R1(IO-Link 機能付きは除く)
M12 プラグ バルブプラグ ケーブル
L–
L+
0.63A
21
34R1
A0029268
R1
"
L–
L+
1
2
3
4
0.63A
A0023271
L–
L+
1
2a
3
4
2b
R1
"
(a)
0.63A
A0022801
1 茶色 = L+
2 A 黒色 = スイッチ出力 1
2b 白色 = 未使用
3 青色 = L-
4 緑色/黄色 = 接地
(a) リファレンスエアホース
/