Endres+Hauser BA Cerabar PMP23 IO-Link 取扱説明書

  • こんにちは!Endress+Hauser Cerabar PMP23 IO-Link プロセス圧力伝送器の取扱説明書の内容を理解しています。設置方法からメンテナンス、トラブルシューティングまで、この機器に関するご質問にお答えします。IO-Linkによるシステム統合や、様々な圧力測定に関する情報もご提供可能です。
  • 設置方向はどのように影響しますか?
    洗浄方法を教えてください。
    エラー発生時の機器の動作は?
    工場設定へのリセット方法は?
    IO-Link通信に必要な電源電圧は?
Products Solutions Services
取扱説明書
Cerabar PMP23
IO-Link
プロセス圧力測定
絶対圧またはゲージ圧の安全な測定と監視用の圧力伝
送器
BA01784P/33/JA/03.23-00
71624095
2023-07-11
Cerabar PMP23 IO-Link
2 Endress+Hauser
Order code:
Ext. ord. cd.:
Ser. no.:
www.endress.com/deviceviewer Endress+Hauser
Operations App
XXXXXXXXXXXX
XXXXX-XXXXXX
XXX.XXXX.XX
Serial number
1.
3.
2.
A0023555
• 本書は、本機器で作業する場合に、いつでもすぐに手に取れる安全な場所に保管して
ください。
• 要員やプラントが危険にさらされないように、「安全上の基本注意事項」セクション、
ならびに作業手順に関して本書に規定されている、その他の安全注意事項をすべて熟
読してください。
• 製造者は事前通知なしに技術データを変更できる権利を保有します。本書に関する
最新情報および更新内容については、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせ
ください。
Cerabar PMP23 IO-Link 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 4
1.1 資料の機能 ........................... 4
1.2 使用されるシンボル .................... 4
1.3 関連資料 ............................. 5
1.4 用語および略語 ....................... 6
1.5 ターンダウンの計算 .................... 6
1.6 登録商標 ............................. 7
2 安全上の基本注意事項 .............. 8
2.1 作業員の要件 ......................... 8
2.2 指定用途 ............................. 8
2.3 労働安全 ............................. 8
2.4 操作上の安全性 ....................... 9
2.5 製品の安全性 ......................... 9
3 製品説明 .......................... 10
3.1 製品構成 ............................ 10
3.2 動作原理 ............................ 10
4 受入れ検査および製品の識別 ....... 11
4.1 受入れ検査 .......................... 11
4.2 製品の識別 .......................... 12
4.3 保管および輸送 ...................... 12
5 取付け ............................ 14
5.1 設置条件 ............................ 14
5.2 設置方向の影響 ...................... 14
5.3 取付位置 ............................ 15
5.4 ユニバーサルプロセスアダプタ用プロファ
イルシールの取付け ................... 16
5.5 設置状況の確認 ...................... 16
6 電気接続 .......................... 17
6.1 計測機器の接続 ...................... 17
6.2 接続データ .......................... 18
6.3 配線状況の確認 ...................... 18
7 操作オプション ................... 19
7.1 操作メニューを使用した操作 ............ 19
8 システム統合 ..................... 20
8.1 プロセスデータ ...................... 20
8.2 機器データ(ISDU – Indexed Service Data
Unit)の読み出しと書き込み ............ 21
9 設定 .............................. 28
9.1 機能チェック ........................ 28
9.2 操作メニューを使用した設定 ............ 28
9.3 圧力測定の設定 ...................... 29
9.4 位置補正の実行 ...................... 31
9.5 プロセス監視の設定 ................... 33
9.6 電流出力 ............................ 34
9.7 アプリケーション事例 ................. 36
10 診断およびトラブルシューティン
................................ 37
10.1 トラブルシューティング ............... 37
10.2 診断イベント ........................ 38
10.3 エラー発生時の機器の動作 .............. 40
10.4 エラー発生時の電流出力の動作 .......... 40
10.5 工場設定へのリセット(リセット) ...... 41
11 メンテナンス ..................... 41
11.1 外部洗浄 ............................ 41
12 修理 .............................. 42
12.1 一般的注意事項 ...................... 42
12.2 返却 ............................... 42
12.3 廃棄 ............................... 42
13 操作メニューの概要 ............... 43
13.1 スマートセンサプロファイルを使用しない
場合 ............................... 43
13.2 スマートセンサプロファイルを使用する
場合 ............................... 44
14 機器パラメータの説明 ............. 46
14.1 Identification(識別) ................. 46
14.2 Diagnosis(診断) .................... 47
14.3 Parameter(パラメータ) .............. 49
14.4 Observation(監視) .................. 65
15 アクセサリ ........................ 66
15.1 溶接アダプタ ........................ 66
15.2 プロセスアダプタ M24 ................. 66
15.3 フラッシュマウント型パイプ接続 M24 .... 67
15.4 M12 プラグコネクタ .................. 67
索引 ................................... 69
本説明書について Cerabar PMP23 IO-Link
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 資料の機能
本取扱説明書には、機器のライフサイクルの各段階(製品識別表示、納品内容確認、
管、設置、接続、操作、設定からトラブルシューティング、メンテナンス、廃棄まで)
において必要とされるあらゆる情報が記載されています。
1.2 使用されるシンボル
1.2.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡したり、大けがをしたりするほか、爆発・火災を引き起こす恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
亡、大けが、爆発、火災の恐れがあります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して誤った取り扱いをすると、
が、物的損害の恐れがあります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
1.2.2 電気シンボル
 保護接地(PE)
その他の接続を行う前に、接地する必要のある接地端子。接地端子は機器の内側と外側
にあります。
 接地端子
接地システムを介して接地される接地クランプ
1.2.3 工具シンボル
 スパナ
1.2.4 特定情報に関するシンボル
  許可
許可された手順、プロセス、動作
  禁止
禁止された手順、プロセス、動作
 ヒント
追加情報を示します。
 資料を参照
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
Cerabar PMP23 IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 5
ページ参照:
個々のステップの結果:
1.2.5 図中のシンボル
A, B, C ...  図
1, 2, 3 ...  項目番号
1.
,
2.
,
3.
 一連のステップ
1.3 関連資料
以下の資料は、当社ウェブサイトのダウンロードエリアから入手できます
www.endress.com/downloads
関連する技術資料の概要については、以下を参照してください。
• デバイスビューワー(www.endress.com/deviceviewer:銘板のシリアル番号を
入力します。
Endress+Hauser Operations アプリ:銘板のシリアル番号を入力するか、銘板の
マトリクスコードをスキャンしてください。
1.3.1 技術仕様書
計画支援
本資料には、機器に関するすべての技術データが記載されており、本機器用に注文可能
なアクセサリやその他の製品の概要が示されています。
1.3.2 簡易取扱説明書(KA)
簡単に初めての測定を行うためのガイド
簡易取扱説明書には、納品内容確認から初回の設定までに必要なすべての情報が記載さ
れています。
本説明書について Cerabar PMP23 IO-Link
6 Endress+Hauser
1.4 用語および略語
URL OPLMWP
LRL
0
p
LRV URV
1
2
3
4
A0029505
1 OPL:計測機器の OPL(過圧限界 = センサ過負荷限界)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素
に依存します。つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注
意してください。OPL は一定期間にしか適用できません。
2 MWP:センサの MWP(最高動作圧力)は選択した構成品の圧力に関する最も弱い要素に依存します。
つまり、プロセス接続とセンサを考慮する必要があります。圧力と温度の相互関係に注意してくださ
い。最高動作圧力は機器に常時適用することが可能です。MWP は銘板に明記されています。
3 最大センサ測定範囲は LRL と URL 間のスパンと一致します。このセンサ測定範囲は校正可能/調整可能
な最大スパンに相当します。
4 校正/調整済みスパンは LRV と URV 間のスパンと一致します。工場設定は 0~URL です。特注スパン
として別の校正済みスパンを注文することが可能です。
p 圧力
LRL レンジの下限
URL レンジの上限
LRV 測定レンジ下限値
URV 測定レンジ上限値
TD ターンダウン。例 - 次のセクションを参照してください。
ターンダウンは工場出荷時にプリセットされており、変更できません。
1.5 ターンダウンの計算
LRV URLURV
LRL
1 = 2 3
A0029545
1 校正/調整済みスパン
2 ゼロ点からのスパン
3 レンジの上限
例:
センサ:1 MPa (150 psi)
レンジの上限(URL)= 1 MPa (150 psi)
校正/調整済みスパン:0~0.5 MPa (0~75 psi)
測定レンジ下限値(LRV)= 0 MPa (0 psi)
測定レンジ上限値(URV)= 0.5 MPa (75 psi)
Cerabar PMP23 IO-Link 本説明書について
Endress+Hauser 7
TD = URL
|URV - LRV|
この例では、TD は 2:1 となります。これはゼロ点からのスパンです。
1.6 登録商標
これは IO-Link 協会の登録商標です。
安全上の基本注意事項 Cerabar PMP23 IO-Link
8 Endress+Hauser
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
設置、設定、診断、メンテナンスを実施する作業員の必要条件は以下の通りです。
トレーニングを受け、資格を有する専門家:この特殊な作業および職務に関する専
門能力を有すること
施設責任者/ オペレータから実施許可を受けること
国/ 地域の法規に精通していること
専門作業員は作業を開始する前に、取扱説明書、補足資料、認証(用途に応じて)
の指示を熟読し理解すること
指示および基本条件を順守すること
オペレータの必要条件は以下の通りです。
施設責任者による指導および当該作業の実施許可を受けること
本取扱説明書の指示を順守すること
2.2 指定用途
2.2.1 アプリケーションおよび測定物
Cerabar は気体、蒸気、液体の絶対圧/ゲージ圧を測定するために使用されます。機器
の接液部材質には、測定物に対する十分な耐性が必要です。
機器は以下の測定(プロセス変数)に使用できます。
「技術データ」に明記された限界値を遵守した場合
• 本書に記載された条件を遵守した場合
測定プロセス変数
ゲージ圧または絶対圧
計算したプロセス変数
圧力
2.2.2 不適切な用途
機器の誤った使用または指定用途外での使用に起因する損傷については、製造者は責任
を負いません。
不明な場合の確認:
当社は洗浄に使用される特殊な流体や測定物に対して、耐食性に優れた接液部材質
の解明に協力させていただきますが、これはその材質の適合性を保証するものでは
ありません。
2.2.3 残存リスク
運転中に、ハウジングがプロセス温度に近い温度に達する可能性があります。
表面に接触すると、やけどを負う危険性があります。
プロセス温度が高い場合は、接触しないように保護対策を講じて、やけどを防止し
てください。
2.3 労働安全
機器で作業する場合:
各国の規制に従って、必要な個人用保護具を着用してください。
Cerabar PMP23 IO-Link 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 9
電源を切ってから機器を接続してください。
2.4 操作上の安全性
けがに注意!
本機器は、適切な技術条件およびフェールセーフ条件下でのみ操作してください。
施設責任者には、機器を支障なく操作できるようにする責任があります。
機器の改造
機器を無断で変更することは、予測不可能な危険を招くおそれがあり、認められませ
ん。
変更が必要な場合は、Endress+Hauser 営業所もしくは販売代理店にお問い合わせく
ださい。
危険場所
危険場所で機器を使用する場合の作業員やプラントの危険防止のため、以下の点にご注
意ください(例:圧力機器安全)
注文した機器が危険場所仕様になっているか、銘板を確認してください。
2.5 製品の安全性
本機器は、最新の安全要件に適合するように GEP(Good Engineering Practice)に従っ
て設計され、テストされて安全に操作できる状態で工場から出荷されます。
本機は一般的な安全基準および法的要件を満たしています。また、機器固有の EU 適合
宣言に明記された EU 指令にも準拠します。Endress+Hauser は機器に CE マークを貼
付することにより、機器の適合性を保証します。
製品説明 Cerabar PMP23 IO-Link
10 Endress+Hauser
3 製品説明
3.1 製品構成
概要 項目 説明
A0021987
A0027289
C - 1 M12 プラグ
プラスチック製ハウジングキャップ
C - 2 M12 プラグ
IP69 用:金属製ハウジングキャップ
D
E
A0027227
D
E
ハウジング
プロセス接続(サンプル図)
3.2 動作原理
3.2.1 圧力の計算
メタルプロセスメンブレン搭載機器
プロセス圧力はセンサのメタルダイアフラムを屈曲させ、封入液はその圧力をホイート
ストンブリッジ(半導体テクノロジー)に伝達します。ブリッジ出力電圧の圧力による
変化が測定され、出力されます。
Cerabar PMP23 IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 11
4 受入れ検査および製品の識別
4.1 受入れ検査
A0028673
DELIVERY NOTE
1 = 2
A0016870
納品書のオーダーコード(1)と製品ステッカーのオーダーコード(2)
が一致するか?
A0022100
A0028673
A0022103
納入品に損傷がないか?
A0028673
DELIVERY NOTE
A0022105
銘板のデータが注文仕様および納品書と一致しているか?
1 つでも条件が満たされていない場合は、お近くの弊社営業所もしくは販売代理店
にお問い合わせください。
受入れ検査および製品の識別 Cerabar PMP23 IO-Link
12 Endress+Hauser
4.2 製品の識別
機器は、次の方法で識別できます。
• 銘板の仕様
• 納品書に記載されたオーダーコード(機器仕様コードの明細付き)
銘板に記載されているシリアル番号を W@M デバイスビューワー
www.endress.com/deviceviewer)に入力します。計測機器に関するすべての情報が
表示されます。
用意されている技術文書の概要を確認するには、銘板のシリアル番号を W@M デバイ
スビューワー(www.endress.com/deviceviewer)に入力します。
4.2.1 製造者所在地
Endress+Hauser SE+Co. KG
Hauptstraße 1
79689 Maulburg, Germany
製造場所:銘板を参照してください。
4.2.2 銘板
Ser. no.:
Ord. cd.:
Ext. ord. cd.:
D-79689 Maulburg
Made in Germany,
Cerabar
5
1
2
3
4
Date:
TAG:
A0024456
1 製造者所在地
2 機器名
3 オーダー番号
4 シリアル番号
5 拡張オーダー番号
4.3 保管および輸送
4.3.1 保管条件
弊社出荷時の梱包材をご利用ください。
計測機器を清潔で乾燥した環境で保管し、衝撃から生じる損傷から保護してください
(EN 837-2)
保管温度範囲
–40~+85 °C (–40~+185 °F)
Cerabar PMP23 IO-Link 受入れ検査および製品の識別
Endress+Hauser 13
4.3.2 測定点までの製品の搬送
L警告
不適切な輸送!
ハウジングおよびダイアフラムが損傷する危険性があります。けがの危険性がありま
す。
計測機器を測定点に搬送する場合は、出荷時の梱包材を使用するか、プロセス接続
部を持ってください。
取付け Cerabar PMP23 IO-Link
14 Endress+Hauser
5 取付け
5.1 設置条件
• 機器の取付け、電気の接続、操作の最中は、ハウジングに水分が浸入しないようにし
てください。
金属製 M12 プラグの場合電気接続を実施する直前まで M12 プラグコネクタの保護
キャップ(IP69)を取り外さないでください。
• 硬いもの、または鋭利なものでダイアフラムを触ったり、洗浄しないでください。
• 設置する直前までダイアフラム保護キャップを取り外さないでください。
• 電線管接続口は必ずしっかりと締め付けてください。
• 可能であればケーブルおよびコネクタを下方に向け、雨や結露などの水分が侵入する
ことを防いでください。
• ハウジングを衝撃から保護してください。
• ゲージ圧センサ付きの機器には、以下が適用されます。
注記
洗浄プロセス中に熱くなった機器を(冷水などで)冷却する場合、短時間真空状態にな
るため、大気圧補正部(1)を介して水分がセンサに入り込むことがあります。
機器が破損する恐れがあります。
これが発生する場合は、可能であれば、大気圧補正部(1)を斜め下または横に向け
て取り付けます。
1
1
1
1
A0022252
5.2 設置方向の影響
どのような方向にも取り付けることが可能です。ただし、機器の取付方向が原因で、
ロ点シフト(容器が空または部分的に充填されている場合に測定値表示がゼロ以外にな
る)が生じることがあります。
C
AB
A0024708
PMP23
プロセスメンブレン軸が水平(A) プロセスメンブレンが上向き(B) プロセスメンブレンが下向き(C)
校正位置、影響なし 最高 +0.4 kPa (+0.058 psi) 最高 –0.4 kPa (–0.058 psi)
Cerabar PMP23 IO-Link 取付け
Endress+Hauser 15
5.3 取付位置
5.3.1 圧力測定
気体の圧力測定
凝縮液がプロセス内に流れるように、タッピングポイントの上側に遮断機器(シャット
オフバルブ等)付きの機器を取り付けてください。
1
2
A0021904
1 機器
2 遮断機器
蒸気中の圧力測定
蒸気中の圧力測定を行う場合は、サイフォン管を使用します。サイフォン管により温度
を周囲温度近くまで下げることができます。遮断機器付きの機器をタッピングポイン
トと同じ高さに取り付けます。
利点:
機器への熱作用が許容可能な最小限の範囲に抑えられます。
伝送器の最大許周囲温度に注意してください。
1
2
3
A0024395
1 機器
2 遮断機器
3 サイフォン管
液体中の圧力測定
遮断機器付きの機器をタッピングポイントと同じ高さに取り付けます。
取付け Cerabar PMP23 IO-Link
16 Endress+Hauser
1
2
A0024399
1 機器
2 遮断機器
5.3.2 レベル測定
• 機器は必ず、最も低い測定点より下に設置します。
• 次の場所への機器の設置は避けてください。
• 投入時に幕が形成される位置
• タンク排出口
• ポンプの吸引領域
• 撹拌器からの圧脈の影響を受ける可能性があるタンク内の位置
A0024405
5.4 ユニバーサルプロセスアダプタ用プロファイルシール
の取付け
詳細については、KA00096F を参照してください。
5.5 設置状況の確認
• 機器は損傷していないか?(外観検査)
• 機器が測定点の仕様を満たしているか?
• プロセス温度
• プロセス圧力
• 周囲温度
• 測定範囲
• 測定点の識別番号とそれに対応する銘板は正しいか(外観検査)?
• 機器が降雨あるいは直射日光に対して適切に保護されているか?
• 固定ネジはしっかりと締め付けられているか?
• 圧力補正要素が斜め下または横に向いているか?
• 水分の侵入を防ぐため:接続ケーブル/プラグが下に向いているか?
Cerabar PMP23 IO-Link 電気接続
Endress+Hauser 17
6 電気接続
6.1 計測機器の接続
6.1.1 端子の割当て
L警告
制御されていない状態でプロセスが作動すると負傷する恐れがあります。
電源を切ってから機器を接続してください。
下流側のプロセスが意図せずに始動しないよう注意してください。
L警告
適切に接続されていないと、電気の安全性が損なわれます。
IEC/EN 61010 に従って、本機器に適合するサーキットブレーカーを用意する必要が
あります。
機器には、500 mA の糸ヒューズ(スローブロー)を使用する必要があります。
逆接保護回路が組み込まれています。
注記
不適切な接続により PLC のアナログ入力が損傷する恐れがあります。
機器のアクティブな PNP スイッチ出力を PLC の 4~20 mA 入力に接続しないでく
ださい。
以下の手順に従って機器を接続します。
1. 供給電圧が銘板に示されている電源電圧と一致しているか確認してください。
2. 以下の図面に従って機器を接続します。
電源のスイッチを入れます。
機器 M12 プラグ
PMP23
C/Q
L–
L+
21
34SIO
IO-Link
A0034006
1 電源 +
2 4~20 mA
3 電源 -
4 C/Q(IO-Link 通信または SIO モード)
6.1.2 電源電圧
電子モジュールのバージョン 供給電圧
IO-Link DC 10~30 V
供給電圧が 18 V 以上の場合にのみ、IO-Link 通信は保証されます。
6.1.3 消費電流およびアラーム信号
電子モジュールのバージョン 消費電流 アラーム信号 1)
IO-Link 最大消費電流:≤ 300 mA
1) 最大アラームの場合(初期設定)
電気接続 Cerabar PMP23 IO-Link
18 Endress+Hauser
6.2 接続データ
6.2.1 リレースイッチング性能
スイッチ ON 時:Ia ≤ 200 mA 1);スイッチ OFF 時:Ia ≤ 1 mA
• スイッチ周期:>10,000,000
電圧降下 PNP:≤2 V
• 過負荷防止:開閉電流負荷自動テスト機能
最大静電容量負荷:1 μF(最大供給電圧時、負荷抵抗なし)
最大繰り返し期間:0.5 s;最小 ton:40 μs
過電流(f = 2 Hz)が発生した場合、周期的に保護回路から切断して「F804」が表
示されます。
6.2.2 負荷(4~20 mA HART 機器用)
十分な端子電圧を保証するため、電源ユニットの電源電圧 UB に応じた最大負荷抵抗 RL
(ライン抵抗を含む)を超えないようにしてください。
[ ]W
20 30
10
0
1022
587
152
U
[V]
1
2
R
R
L
L
max
max
£-U 6.5V
23mA
B
B
A0031107
1 電源 DC 10~30 V
2 RLmax 最大負荷抵抗
UB電源電圧
負荷が大きすぎる場合:
• エラー電流が示され、「S803」が表示されます(表示:最小アラーム電流)
• エラー状態を終了させることが可能か確認するため、周期的にチェックされます。
十分な端子電圧を保証するため、電源ユニットの電源電圧 UB に応じた最大負荷抵抗
RL(ライン抵抗を含む)を超えないようにしてください。
6.3 配線状況の確認
• 機器またはケーブルは損傷していないか(外観検査)?
• 使用しているケーブルが要件を満たしているか?
• ケーブルの取付には余裕があるか(必要以上の張力が加えられていないか)?
• すべてのケーブルグランドが取り付けられ、しっかりと固定され、密閉されている
か?
• 供給電圧が銘板の仕様と一致しているか?
• 端子割当は正しいか?
• 必要に応じて:保護接地接続が確立されているか?
1) IO-Link 標準とは異なり、より大きい電流に対応します。
Cerabar PMP23 IO-Link 操作オプション
Endress+Hauser 19
7 操作オプション
7.1 操作メニューを使用した操作
7.1.1 IO-Link
IO-Link 情報
IO-Link は、計測機器と IO-Link マスタ間の通信用のポイント・トゥー・ポイント接続
です。機器には、ピン 4 に 2 つ目の IO 機能を備えたタイプ 2 の IO-Link 通信インター
フェースが搭載されています。これにより、操作するためには IO-Link に準拠したアセ
ンブリ(IO-Link マスタ)が必要となります。IO-Link 通信インターフェースは、プロセ
スおよび診断データへのダイレクトアクセスを可能にします。また、操作中に機器を設
定するためのオプションが提供されます。
物理層、機器は以下の特性に対応します。
IO-Link 仕様:バージョン 1.1
IO-Link スマートセンサプロファイル 第 2 版
SIO モード:あり
速度:COM2;38.4 kBaud
最大サイクル時間:2.5 ミリ秒
• プロセスデータ幅:
スマートセンサプロファイルを使用しない場合:32 ビット
スマートセンサプロファイルを使用する場合48 ビット(float32 + 14 ビット ベン
ダ仕様 + 2 ビット SSC)
IO-Link データ保存:あり
• ブロック設定:あり
IO-Link ダウンロード
http://www.endress.com/download
• メディアタイプとして「ソフトウェア」を選択します。
• ソフトウェアタイプとして「デバイスドライバ」を選択します。
IO-Link(IODD)を選択します。
「テキストサーチ」フィールドに機器名を入力します。
https://ioddfinder.io-link.com/
以下で検索
• 製造者
• 品番
• 製品タイプ
7.1.2 操作メニューの構造
メニュー構造は VDMA 24574-1 に準拠して作成されており、Endress+Hauser 固有のメ
ニュー項目が補足されています。
操作メニューの概要については、→  43 を参照してください。
システム統合 Cerabar PMP23 IO-Link
20 Endress+Hauser
8 システム統合
8.1 プロセスデータ
本機器には電流出力とスイッチ出力があります。スイッチ出力のステータスは、IO-
Link を介してプロセスデータ形式で伝送されます。
SIO モードの場合、スイッチ出力 1 は M12 プラグのピン 4 で切り替えられます。IO-
Link 通信モードの場合、このピンは通信専用の予備となります。
M12 プラグのピン 2 の電流出力は常にアクティブであり、オプションで IO-Link を介
して無効にすることが可能です。
8.1.1 スマートセンサプロファイルを使用しない場合
機器のプロセスデータは、周期的に 32 ビット一纏めで伝送されます。
ビット 0 (LSB) 1 ... 28 29 (MSB) 30 31
機器 補正する圧力値 OU1 res.
31 ビット目は予備です。30 ビット目はスイッチ出力のステータスを示します。
このとき、1 または DC 24 V はスイッチ出力の論理的な「クローズ」状態に相当しま
す。残りの 30 ビットには、機器の未補正のアナログ測定値が含まれます。この値は、
ターゲットシステムを使用して既存の計測機器の公称動作範囲にスケーリングする必
要があります。
ビット プロセス値 値範囲
30 OU1 0 = オープン
1 = クローズ
0~29 未補正の値 Int30
小数点記号は、勾配を使用して設定する必要があります。勾配は、当該単位に応じて異
なります。以下の単位を使用できます。
• bar:0.0001
• kPa:0.01
• MPa:0.00001
• psi:0.001
例:
補正する圧力値 伝送 勾配によるスケーリング
–32 kPa –3 200 –0.32
2.2 MPa 220 000 22
133 Pa 13 300 133
665 psi 665 000 665
39.95 MPa 3 995 000 399.5
8.1.2 スマートセンサプロファイルを使用する場合
機器のプロセスデータは、SSP 4.3.1 に従って周期的に伝送されます。
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