CKD PPS2シリーズ(スイッチタイプ) ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKD パレクトプレッシャスイッチ PPS2シリーズの取扱説明書を読みました。圧力検出、スイッチング機能、様々なモデルの仕様、設定方法、トラブルシューティングなど、このデバイスに関するご質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • ゼロ点調整はどうすればよいですか?
    スイッチ出力のNO/NC設定はどうやって変更しますか?
    エラー表示「Err」が出たらどうすればよいですか?
    スイッチ出力がONしない/OFFしない場合はどうすればよいですか?
    センサ分離タイプのセンサと本体の組み合わせについて注意点はありますか?
SM-277766
取扱説明書
パレクトプレッシャスイッチ
PPS2
製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必ずお読
みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読めるよ
うに大切に保管しておいてください。
第3版
󷎪󳿳󶑃󳖇
[SM-277766]
1
本製品を安全にご使用いただくために
本製品を安全にご使用いただくためには材料、配管、電気、機構などを含めた空気圧機器に
関する基礎的な知識(日本工業規格
JIS
8370
空気圧システム通則に準じたレベル)を必
要とします。
知識を持たない人や誤った取扱いが原因で引き起こされた事故に関して、当社は責任を負いか
ねます。
お客様によって使用される用途は多岐にわたるため、当社ではそれらを把握することができ
せん。ご使用条件によっては、性能が発揮できない場合や事故につながる場合がありますので、
お客様が用途、用法に合わせて製品の仕様の確認および使用法をよく理解してから決定してく
ださい。
本製品には、さまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって、事故に
つながる場合があります。
そのようなことがないためにも、
必ず取扱説明書を熟読し内
容を十分にご理解いただいたうえでご使用ください。
本文中に記載してある取り扱い注意事項とあわせて下記項目についてもご注意ください。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危険が差し
迫って生ずることが想定されるもの。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想
定されるもの。
取扱を誤った場合に、軽傷を負うか又は物的損害のみが発生する
危険な状態が生じることが想定される場合。
注意:
(CAUTION)
警告:
(WARNING)
危険:
(DANGER)
[SM-277766]
2
設計時・選定時
a) 仕様範囲内で正しくご使用ください。
仕様範囲外の用途、負荷電流、電圧、温度、衝撃、環境等では
破壊や動作不良の原因となります。
b) 酸素, 腐食性・可燃性ガス、毒性流体には絶対に使用しないで
ください。
c) 製品 (センサ部) 気密性のある制御BOX内や室内に設置
るのはおやめください。
何らかの事故時に、流体が漏れた場合、気密空間の内圧を
え危険です。必ず、内圧を制限する安全装置がある制御BOX、
外気との圧力差が少ない室内で使用してください。
a) 適用流体以外の流体について
Oリングシール部やネジ継手を使用しており、微少ながら
(1cm
3
/min ANR) 空気の漏れを許容しております
非腐食性・不燃性ガスについては、その流体についての知識
取扱い技術が必要です。お客様の責任において安全確認・
策の上ご使用ください。
濡れたワークの吸着確認など、水・油を含む圧縮空気に使用の
場合は、耐食性を高めたPPD(2)-Sタイプ (ステンレスダイアフラ
ムセンサ仕様) をご使用ください。
b) 真空吸着確認にご使用の際には、ご注意ください。
真空破壊の正圧を製品にかけられる場合、仕様耐圧以上とな
らないようにしてください。
c) 使用環境について
98m/s
2
以上の振動・衝撃の加わる場所での使用は避けてくださ
い。
測定流体の温度、および、配管途中の環境温度にも注意してく
ださい。特に、本製品が長い配管の末端に設置され、そこに繰
り返し加減圧されるような使用方法では、配管内温度に加え、
加圧時の圧縮による温度上昇が本製品に集中・集積して、かな
りの高温となり、定格温度範囲を越えることもあります。本体が
使用温度範囲内に設置されていても、本体を破損させたり、チ
ューブ軟化による継手抜けを発生させたりします。本製品の
置を配管末端から途中に変える・本製品より先にダミーの配管
を追加する・高温環境に配管を設置しないなど、温度上昇を防
止するようにしてください。
腐食性ガス・可燃性ガスの発生する場所、薬品・溶剤・油・水
かかる場所、塵埃や切り粉がある場所、加圧・減圧環境下には
設置しないでください。温度変化の激しい場所や、高湿度の空
気が発生する場所での使用は、おやめください。本体内部で結
露による障害を発生する場合があります。
ンサ分離タイプのセンサーの防水性(IP67)を得るためには大
気導入口(M3×0.5)を配管接続する必要があります。ただし、絶
対圧力タイプの場合は、M3プラグでふさいでもかまいません。
警告 :
注意 :
この位置では
温度上昇は少ない
この間の配管内温度に、
圧縮による温度上昇が
加わり、高温となる。
[SM-277766]
3
d) 設定値は精度・温度特性から来る誤差などを考慮し、決めてく
ださい。圧力が一定でも、誤差範囲内の検出値の変動や温度
による誤差は発生します。
e) 充填機で、充填まえの真空引き確認に使用する場合には、注
入液が本機へ回り込まないよう、フィルタなどで保護してくださ
い。また、真空用PPS2-V01□では大気圧の影響も考慮して、
設定値をきめてください。真空ポンプでは、その時点の大気圧
分しか真空度は上がりません。強い低気圧下や高い標高地域
(-100kPa)
があります。発生可能な真空度に、検出精度・温度特性などの
誤差・余裕値を加味した設定値とする必要があります。高い真
空度を安定して検出するためには、PPS2シリーズの絶対圧セ
ンサタイプをご使用ください。
f) アナログ出力の負荷インピーダンスは1kΩ以上としてくださ
い。
取付・据付・調整時
a) 誤った接続は絶対にしないでください。
誤接続は、本製品に留まらず、周辺機器にまで、致命的な障
を引き起こす場合もあります。
b) 交流1次側と絶縁できていないDC電源では、製品および電源
をも破損させる場合があり、感電事故を起こす場合もありま
す。絶対にご使用にならないでください。
a) 本体・リード線の保護にご注意ください。
本体をぶつけたり、落としたり、リード線に過大な繰り返し曲げ・
引っ張り力を加えないようご配慮ください。断線の原因になり
す。
可動部にはロボット用線材のように耐屈曲性のある線材を接続
配線してください。
b) 配線作業について
配線は電源を切った
状態で行ってくだ
い。作業前・作業中
は、人体・工具装
に帯電した静電気を
放電させて、作業を
行ってください。
電源はノイズのない、リップル電圧1%以下の安定化電源を使用
してください。
端子ネジの締め付けに際して、過度の締め付けをしないように
してください。(締付トルクは0.5~0.7N・mとしてください。)
製品および配線は強電線などのノイズ源から極力離して設置し
てください。電源線に乗る誘導負荷からのサージは別に対策を
とってください。
配線後、いきなり制御装置、機械装置を作動させないでくださ
い。目的としない誤った設定値により、予期しない信号を出す場
合もあります。まず、制御装置機械装置を停止させたまま、通
電試験を行い、目的とするスイッチ設定を行ってください。
注意 :
警告 :
注意 :
電圧
0.24V
リップル率 1%
=24V の 1%=0.24V
時間
24V
[SM-277766]
4
c) 過電流保護回路について
本製品には、過電流保護回路が組み込まれていますが、これら
は、特定の誤接続・負荷の短絡に対してのみ効果があり、あら
ゆる誤接続から保護できるわけではありません。誤接続は、本
製品に留まらず、周辺機器にまで、致命的な障害を引き起こす
場合もあります。十分にご注意ください。
本製品の過電流保護は、過電流を検知すると出力をOFFしま
す。復帰させるためには、回路チェックを行った上で電源をリセ
ット(一度OFF)させてください。
d) スイッチの設定について
スイッチ出力の設定は、機械装置を停止し安全を確認の上、
ってください。
動作安定のため、ONデータ=OFFデータには設定しないでくださ
い。
e) 配管作業について
じ込み継手には、シールテープまたはシール剤を付けて、過
度の締め付けをしないようにねじ込んでください。締め付けは金
属部にスパナ掛けをして行ってください。センサ分離タイプのセ
ンサでは2面幅23mmの貼銘板側へはスパナ掛けしないでくださ
い。センサ、本体が破損します。
シールテープの巻き付け方法は、配管のネジ部分の先端から
2mm以上内側の位置からネジの方向と反対側に巻き付けま
す。
※シールテープが配管ネジ部より先端にはみ出していますと、
ねじ込みによって、シールテープが切断され切れ端となって内
部に入り込み故障の原因となります。
配管長は1m程度とし、引っ張り力や衝撃が加わらないように注
意してください。長いチューブは自重と振動・衝撃により、思わ
ぬ引っ張り力を発生します。重量がかからないよう途中でチ
ーブを機械装置に固定・中継してください。
本体底の圧力導入部の穴に針状のものを入れたり、ゴミなどで
塞いだりしないでください。正常な測定ができなくなるばかりか、
圧力センサを破損します。また、本製品の流体回路の一次側に
5ミクロンフィルタを設置してください。
) 本製品の出力に、リレー接点・操作スイッチ・他の機器の出力
をPC側で並列接続したり、入力装置をテストするために、本
接続先PC入力端子を電源線-側とショートさせたりすることは、
お避けください。本機の出力回路を破損させる場合がありま
す。
注意 :
固形液状
シール剤
固形液状
シール剤
[SM-277766]
5
使用メンテナンス時
a) 製品は原則として分解しないでください。
解行為は、製品の破損や性能劣化につながる場合がありま
す。分解後の性能については保証いたしかねます。交換・移動
の際には必ず取付部(加圧ポート部)ごとはずしてください。
b) 本製品への操作は機械装置停止時に安全を確認の上、行
てください。
本製品に操作を加えている時には、スイッチ出力の応答が著し
く遅れたり(0アジャスト値設定時)、強制的にOFF状態になったり
(データ設定時)します。
電源を落して再投入した時のモードの状態は電源を落す前の
モードとなります。
センサ分離タイプの本体とセンサは、セト調整されていますの
で、ロッド№の異なる組み合わせでは使用しないでください。(
力値のズレが生じます。)
c) 圧力検出は約200回/秒に対し、表示の更新は4回/秒となって
います。表示は早い圧力変化に追従できません。そのため、
表示値がスイッチ設定値に達しないにもかかわらず、早い圧
力変化値でスイッチ動作を始める場合があります。
注意 :
作成 1999.09.17
改定 2008.11.21
6
PPS2
パレクトプレッシャスイッチ
取扱説明書 No. SM-277766
1. 製品に関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.2 外形寸法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2. 操作に関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.2 スイッチ圧力の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
2.3 設定値の読み出し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
2.4 停止操作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
調 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
2.6 スイッチ出力の NO (ノーマルオープン)
・NC (ノーマルクローズ) の設定方法 ・・・・・・・・・・・・・・・14
2.7 設定値保持 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
3. 据付けに関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
3.3 配線方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
3.4 出力回路図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
4. 保守に関する事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
4.2 故障と対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
5. 形番表示方法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
5.3 コネクタケーブルのみの形番 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
[SM-277766]
7
1. 製品に関する事項
1.1 仕様
形番
*1
PPS2-P01A PPS2-P10P PPS2-V01A PPS2-V01A-A PPS2-VPP
項目
kPa
MPa
kPa
kPa
MPa
圧力範囲
0
100.0 kPa 0
1.000 MPa 0
-101.3 kPa 0
200 kPa (abs) -0.101
0.5 MPa
感圧素子
拡散形半導体ストレインゲージ
適用流体
空気・非腐食性ガス
耐圧
150kPa 1.5MPa 150kPa 300kPa (abs) 0.75MPa
表示
3 1/2
LED
ディスプレイ・赤色・高さ
8mm
表示サンプリングレート
4
/
供給電源
DC11
26V, 100mA (
リップル率
1%
以下
)
設定値保持
非通電にて
10
年間保持
(E
2
PROM
採用
)
表示精度
±
1%F.S.
±
1dig (25
)
温度特性
ゼロシフト
:
±
0.1%F.S./
スパンシフト
:
±
0.1%F.S./
スイッチ定格
出力点数
: 4
出力形式
:
無極性トランジスタ出力
耐圧
: MAX. 30V
電流
: MAX. 100mA
内部降下電圧
: 3V
以下
スイッチ応答性
200Hz
以上
(5msec
以下
)
アナログ出力
出力電圧
: DC0
5V (0
F.S. )
*2
精度
:
±
2% F.S. (25
)
温度特性
:
±
0.1%F.S. /
負荷インピーダンス
: 1k
Ω以上
特殊機能
ゼロ点調整
スイッチ出力負荷短絡保護及びエラー表示
スイッチ出力の
NO (
ノーマルオープン
) NC (
ノーマルクローズ
)
の切換可
使用温度範囲
0
50
保存温度範囲
-20
60
使用湿度範囲
0
85%R.H.
耐水性
なし
(
フロント操作部のみ耐水性
(IP66)
有をオプションにて設定
)
センサ分離タイプのセンサのみ
IP67
相当
耐振動性
10
55Hz
1.5mm X, Y, Z
各方向
2
時間
耐環境性
耐衝撃性
100m/s
2
(
10G)
X, Y, Z
各方向
接続口径
Rc1/8 (PT1/8
メネジ
)
質量
180g
*1 この形番は、製品のフル形番ではありません。機種選定の場合は「形番表示方法」記載の形番を確認して選定してください。
*2 アナログ出力電圧波形
P01A
P10P
V01A
V01A-A
VPP
0
5
0
圧力
(V)
(-)100(kPa)
1.00(MPa)
200(kPa)(abs)
5
0.83
0
-0.10 0 0.50 (MPa)
圧力
(V)
[SM-277766]
8
1.2 外形寸法
1.2.1 センサ一体タイプ
オプションの「
W
」耐水性有の場合、取付けられて出荷されます。
<
パネル取付具
>
48
48
Rc1/8
948
102
45
13
M3
×
8
7.4
2-M3
×
10
タッピンネジ
62
50
25
10
48
1.5
50
44
<
パネル取付用ガスケット
>
[SM-277766]
9
1.2.2 センサ分離タイプ
ブラケット A B
<
パネル取付具
>
コネクタ
8
180
88
φ
5
3000 or 5000
コネクタ
センサ
コネクタ
21
23
φ
5
適用
O
リング
P12 (JIS B2401)
M3
×
0.5
大気圧導入口
2-M3
×
0.5
Rc1/8
18
21
55
10
66.5
M3
×
L8
45
7.4
32
3.2
42
12
3.2
3.2
42
12
2-
呼び
3
×
L10
タッピンネジ
48
62
50
25
10
48
48
14
[SM-277766]
10
1.2.3 コネクタケーブル (PPS2-L3、PPS2-L5)
ピン
No.
信号
*1
コネクタケーブル
寸法
1 +9V
2
シールド
3 + 100
0
3 GND
4
センサ出力
5 + 100
0
本コネクタケーブルは PPS2 専用となっています。必ず PPS2 本体とセン
サの接続に使用してください。他の同一形状コネクタを使用した機器への
誤接続がないように注意してください。(誤接続があった場合、PPS2 およ
び相手の機器が破損することがあります。)
コネクタケーブルを継ぎ足すことにより、ケーブル長さを延長することがで
きますが、最大 20m 迄としてください
*1
PPS2-L
3000
5000
注意 :
(45)(44)
M12
×
1
M12
×
1
L
φ
14
φ
5
φ
14
[SM-277766]
11
2. 操作に関する事項
2.1 フロントシート説明
DATA IN
モード時
ON
値設定及び
OFF
値設定の際点灯
RUN
モード時点灯
緑色点灯
: NO
モード
赤色点灯
: NC
モード
DATA IN
モード時消灯
RUN
モード設定キー
O-ADJ
キー
DATA IN
モード
桁移動キー
RUN
モード時
赤色点灯
:
スイッチ
ON
緑色点滅
:
設定値読出し
チャンネル表示
DATA IN
モード時
緑色点灯
:
設定チャンネル
表示
DATA IN
モード
設定キー
DATA IN
モード時
数字アップキー
RUN
モード時
設定値読み出し
[SM-277766]
12
2.2 スイッチ圧力の設定
設定の仕方により2通りの動作モードが得られます。
ON > OFF
に設定した場合
ON < OFF
に設定した場合
動作
チャート
DATA IN
キーを押し、
DATA
IN
モードにする。
RUN
ランプが消灯し、
1CH
ンプが緑色点灯、
ON
ランプが
点灯する
左に同じ
キーにて桁移動させ、△キ
ーにてスイッチが
ON
する圧力
を設定する。
キーにて桁移動させ、△キ
ーにてスイッチが
ON
の下限
力を設定する。
DATA IN
キーを押す。
1CH
ランプが緑色点灯
OFF
ランプが点灯する。
左に同じ
②と同様にスイッチが
OFF
する
圧力を設定する。
②と同様にスイッチが
ON
の上
限圧力を設定する。
スイッチチャンネル
2
4
を使用
する場合は、
DATA IN
キーを
押し、
2CH
ランプ~
4CH
ランプ
の点灯を確認しながら、②~④
の操作を繰り返す
左に同じ
RUN
キーを押す。
RUN
ランプが点灯し
(
)
RUN
モードとなる。
左に同じ
(注) PPS2-V01□のタイプは高低が逆になります。
(注) V01□-Aの場合は『低=真空側』 『高=加圧側』となります。
(※) 緑色点灯 : NOモード
赤色点灯 : NCモード
ON
OFF
圧力
ON
OFF
圧力
OFF
[SM-277766]
13
2.3 設定値の読み出し
RUNモードで動作中、各設定圧力を確認する場合は、READキ
ーを押してください。1CHランプの緑色点滅、ONランプの点灯とな
りチャンネル「1」のON側設定値の表示となります。
再度、READーを押すとOFFランプの点灯に変わりチャンネル
「1」のOFF側設定値の表示となります。
同様にREADキーを押すごとに各チャンネルのON側、OFF側の
設定値が表示され確認できます。
約5秒間キーを押さなければ通常の圧力表示に戻ります。
2.4 停止操作
電源OFFすれば停止します。ただし、停止前の動作を記憶して
おり、再通電すればRUNモードで停止した場合はRUNモード、
DATA IN ードで停止した場合は、DATA IN モードで再動作
します。
電源を落として再通電した時のモードの状態は、電源を落とす前のモードにな
りますので電源通電時にはご注意願います。
2.5 ゼロ点調整方法
無加圧の状態にて、圧力表示値が「0」以外になっている場合、0-ADJキーを押してゼロ点を合わせてくださ
い。
RUNモード中に0-ADJキーを2秒押しつづけますと「000」の点灯に変わりゼロ点調整が完了します。
絶対圧タイプは、ゼロ点調整操作はできないようになっています。
注意 :
注意 :
押し続けます。
「000」が点滅しても押し続けます「000」点灯に変わり
ゼロ点調整完了
[SM-277766]
14
2.6 スイッチ出力のNO(ノーマルオープン)・NC(ノーマルクローズ)の設定方法
DATA INモードにて、DATA INキーを押しつづけると「NO」表示となり、 キー又は△キーを押すことにより、
「NC」表示に切り換わります。RUNキーを押すことにより、RUNモードに戻ります。
NO : RUNランプ緑色点灯、CH ランプはON時点灯
NC : RUNランプ赤色点灯、CH ランプはON時点灯
スイッチ出力
ON > OFF
に設定した場合
ON < OFF
に設定した場合
CH
ランプ
NO
の場合
(
ノーマルオープン
)
スイッチ出力
ON > OFF
に設定した場合
ON < OFF
に設定した場合
CH
ランプ
NC
の場合
(
ノーマルクローズ
)
2.7 設定値保持
E2PROMにて設定値を保持しますので、電源OFF後も設定データが消えることはありません。
ON
OFF OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
ON
OFF OFF
ON
点灯
消灯
OFF
ON
点灯
消灯
OFF
ON
点灯
消灯
OFF
ON
点灯
消灯
OFF
ON
[SM-277766]
15
3. 据付けに関する事項
3.1 パネルカット寸法
3.2 取付けについて
3.2.1 本体取付
本体をパネル角穴へ入れ、裏面からパネル取付具を挿入し、パネル面とのすき間が少なくなるよう押し込み、
さらにねじで固定してください。また、オプションの「-W」(フロント操作部の耐水性有り) の場合必ず※パネル
取付用ガスケットを組込んで使用してください。
75
45
+0.6
0
45
+0.6
0
板厚範囲
(t0.5
t9.5)
2-
呼び
3
×
10
タッピンネジ
Rc1/8
圧力ポート
本体
バネ取付具
Rc1/8
圧力ポート
本体
バネ取付具
2-
呼び
3
×
10
タッピンネジ
※パネル取付用ガスケット
板厚範囲
(t0.5
t9.5)
[SM-277766]
16
3.2.2 センサ取付
(直付の場合) (ブラケットB取付の場合) (ブラケットA取付の場合)
強電線とコネクタケーブルは離して配線してください。
センサ分離タイプの本体センサはとセット調整されていますので、ロット№
の異なる組み合わせでは使用しないでください。(圧力値のズレが生じま
す。)
注意 :
大気圧導入口
M3
×
0.5
O
リング
P12
(JIS B2401)
M3
ネジ
大気圧導入口
M3
×
0.5
大気圧導入口
M3
×
0.5
[SM-277766]
17
3.3 配線方法
本製品への配線は下記配線図(現品にも表示)に従い正しく結線してくださ
い。(誤配線および異電圧の印加は破損の原因となります。)
また、結線作業時は通電しないでください。
アナログ出力の負荷インピーダンスは 1kΩ以上としてください。
端子ネジの締付けに際して、過度の締付けをしないようにしてください。
(締付けトルクは 0.5~0.7N・m としてください。)
注意 :
COM OUT1 OUT2 OUT3 OUT4
負荷用電源
DC30V
100mA
Max
負荷
GND Vcc ANO NC NC
DC12V
24V
NC
NC
12
10
2 1
11
負荷
負荷
負荷
アナログ出力
R=1k
Ω以上
NC
端子は無接続です。
又は
⑧ ⑨
③ ②
[SM-277766]
18
3.4 出力回路
8
6
7
9
10
COM
OUT1
OUT2
OUT3
OUT4
[SM-277766]
19
4. 保守
4.1 エラー表示
表示
エラー内容
処置
OFF
印加圧力が定格圧力
1.2
倍を越えて印
加されている。
印加圧力を定格圧力以下としてくだ
い。
Err
圧力が印加された状態にてゼロ点調整
を行っている。
圧力を取り去った状態にて再度ゼロ点調
整をしてください。
1CH 2CH 3CH 4CH
赤色点滅
(
スイッチランプが
赤色点滅する
)
赤色点滅をしてるチャンネルのスイッチ
出力の過電流を検出している。
(
過電流保護としてスイッチ出力は
OFF
れます。
)
接続負荷との配線及び負荷電流を調べ
た後、電流を一度
OFF
し、過電流保護を
リセットしてください。
(
電源を一
OFF
しないと、過電流を取
除いても赤色点滅及びスイッチ出力
OFF
はリセットされません。
)
4.2 故障と対策
不具合現象
電源が正しく接続されていない
外部配線の確認
定格の電源を正しく接続する
ノイズによる誤動作
本体およびケーブルをノイズ源より離す
圧力表示しない
PPS2
の故障
PPS2
の交換
定格圧力以上の印加
定格圧力範囲内の圧力を供給する
配線上でエア洩れがある
配管状況の確認
電源電圧の異常
(
電圧不足、電圧能力不足
)
定格の電源を使用する
電源容量を確保する
圧力が残っている状態におけるゼロ点調整
大気圧状態にてゼロ点調整を行う
PPS2
センサの故障
PPS2
の交換とエア質の確認
圧力表示が異常値を示す
センサ分離の場合センサケーブルの断線または
コネクタのゆるみ
センサケーブルの交換またはコネクタを正しく締
付ける
配線の断線
配線の確認
スイッチ設定値の設定ミス
(ON
データ
=OFF
データ
)
設定内容の確認と修正
COM
端子の未接続
COM
端子を コモンまたは コモンへ接続
入力回路
(
接続負荷
)
の選択ミス
(
スイッチ出力部の内部降下電圧による負荷の作
動不良
)
入力回路
(
接続負荷
)
仕様の確認と変更
PPS2
出力回路の破損
PPS2
の交換
NO, NC
モードの設定間違い
NO, NC
モードを正しく設定し直す
DATA
IN
モードになっている
RUN
モードにする
スイッチ出力が
ON
しない
出力しない
出力過電流保護が働いている
負荷配線の確認
スイッチ設定値の設定ミス
設定内容の確認と修正
入力回路
(
接続負荷
)
の選択ミス
(
スイッチ出力部の内部降下電圧による負荷の作
動不良
)
入力回路
(
接続負荷
)
仕様の確認と変更
スイッチ出力が
OFF
しない
PPS2
出力回路の破損
PPS2
の交換
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