CKD PPDシリーズ ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
SM-270408
取扱説明書
パレクトプレッシャスイッチ
PPD
製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必
ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みくださ
い。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読
めるように大切に保管しておいてください。
4
[SM-270408]
1
本製品を安全にご使用いただくために
本製品を安全にご使用いただくためには材料、配管、電気、機構などを含めた空気圧機器
に関する基礎的な知識(日本工業規格 JIS 8370 空気圧システム通則に準じたレベル)
を必要とします。
知識を持たない人や誤った取扱いが原因で引き起こされた事故に関して、当社は責任を負
いかねます。
お客様によって使用される用途は多岐にわたるため、当社ではそれらを把握することができ
ません。ご使用条件によっては、性能が発揮できない場合や事故につながる場合がありますの
で、お客様が用途、用法に合わせて製品の仕様の確認および使用法をよく理解してから決定
してください
本製品には、さまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって、事故
につながる場合があります。 そのようなことがないためにも、
必ず取扱説明書を熟読し
内容を十分にご理解いただいたうえでご使用ください。
本文中に記載してある取り扱い注意事項とあわせて下記項目についてもご注意ください。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危険
差し迫って生ずることが想定されるもの。
誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能
が想定されるもの。
誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定さ
る内容および物的傷害の発生が想定されるもの。
警告:
(WARNING)
危険:
(DANGER)
注意:
(CAUTION)
[SM-270408]
2
設計時・選定時
仕様範囲内で正しくご使用ください。
仕様範囲外の用途、負荷電流、電圧、温度、衝撃、環境
では破壊や動作不良の原因となります。
酸素, 腐食性・可燃性ガス、毒性流体には絶対に使用しない
でください。
製品を気密性のある制御 BOX 内や室内に設置するのはお
やめください。
何らかの事故時に、流体が漏れた場合、気密空間の内圧
変え危険です。必ず、内圧を制限する安全装置がある制
BOX、外気との圧力差が少ない室内で使用してください。
適用流体以外の流体について
Oリングシール部やねじ継手を使用しており、微少なが
(1cm
3
/min ANR) 空気の漏れを許容しております。
非腐食性・不燃性ガスについては、その流体についての
識・取扱い技術が必要です。お客様の責任において安全
認・対策の上ご使用ください。
濡れたワークの吸着確認など、水・油を含む圧縮空気に使
用の場合は、耐食性を高めたPPD□-Sタイプ(ステンレスダ
イアフラムセンサ仕様)をご使用ください。
真空吸着確認にご使用の際には、ご注意ください。
真空破壊の正圧を製品にかけられる場合、仕様耐圧以上
ならないようにしてください。なお、耐圧力を従来品の3倍
まで強化したPPD-S-V01AHNも、ご検討ください。
使用環境について
98m/s
2
以上の振動衝撃の加わる場所での使用は避けてくだ
さい。
測定流体の温度、および、配管途中の環境温度にも注意
てください。特に、本製品が長い配管の末端に設置され
そこに繰り返し加減圧されるような使用方法では、配管
温度に加え、加圧時の圧縮による温度上昇が本製品に集
中・集積して、かなりの高温となり、定格温度範囲を越
ることもあります。本体が使用温度範囲内に設置されて
ても、本体を破損させたり、チューブ軟化による継手抜
を発生させたりします。本製品の位置を配管末端から途
に変える本製品より先にダミーの配管を追加する・高温環
境に配管を設置しないなど、温度上昇を防止するように
てください。
本製品は開放型(保護等級IP40相当)であり、通常の大気圧
下での使用を前提としています。腐食性ガス・可燃性ガス
発生する場所、薬品・溶剤・油・水がかかる場所、塵埃や切
粉がある場所、加圧・減圧環境下には設置しないでくださ
い。温度変化の激しい場所や、高湿度の空気が発生する
所での使用は、おやめください。本体内部で結露による
害を発生する場合があります。
警告 :
注意 :
この位置では
温度上昇は少ない
この間の配管内温度に、
圧縮による温度上昇が
加わり、高温となる。
[SM-270408]
3
設定値は精度・温度特性から来る誤差などを考慮し、決めて
ください。圧力が一定でも、誤差範囲内の検出値の変動や
度による誤差は発生します。
充填機で、充填まえの真空引き確認に使用する場合には、
注入液が本機へ回り込まないよう、フィルタなどで保護してく
ださい。また、真空用 PPD-V01AHN では大気圧の影響も考
慮して、設定値を決めてください。真空ポンプでは、その時点
の大気圧分しか真空度は上がりません。強い低気圧下や高
標高域で、高真空圧値(例え-100 kPa)の
できない場合があります。発生可能な真空度に、検出精度・
温度特性などの誤差・余裕値を加味した設定値とする必要が
あります。高い真空度を安定して検出するためには、PPS2 シ
リーズの絶対圧センサタイプをご使用ください。
本製品には通電直後の内部
回路の自己診断を行うため、
すぐに圧力検知を行いませ
ん。通電後約 2 秒間の信号は
無視するように制御回路を
計してください。
取付・据付・調整時
誤った接続は絶対にしないでください。
誤接続は、本製品に留まらず、周辺機器にまで、致命的な障
を引き起こす場合もあります。
交流 1 次側と絶縁できていない DC 電源では、製品および電
源をも破損させる場合があり、感電事故を起こす場合もあり
ます。絶対にご使用にならないでください。
本体・リード線の保護にご注意ください。
本体をぶつけたり、落としたり、リード線に過大な繰り
し曲げ・引っ張り力を加えないようご配慮ください。断
の原因になります。
可動部にはロボット用線材のように耐屈曲性のある線材
接続配線してください。
配線作業について
配線は電源を切っ
た状態で行ってく
ださい。作業前
業中は、人体工具
装置に帯電した静
電気を放電させて、
作業を行ってくだ
さい。
電源はノイズのない、リップル電圧1%以下の安定化電源を
使用してください。
警告 :
注意 :
注意 :
電圧
0.24V
リップル率 1%
=24V 1%=0.24V
時間
24V
ON
OK
電源
2秒
[SM-270408]
4
製品および配線は強電線などのノイズ源から極力離して
置してください。電源線に乗る誘導負荷からのサージは
に対策をとってください。
配線後、いきなり制御装置、機械装置を作動させないで
ださい。目的としない誤った設定値により、予期しない
号を出す場合もあります。まず、制御装置機械装置を停
させたまま、通電試験を行い、目的とするスイッチ設定
行ってください。
製品は、近接スイッチ
関係のJIS規格改訂に合
せ、配線の色と信号の対
応が変更になっておりま
す。特に黒色リード線に
は出力が割り当てられて
おり、従来の電源(-)と
は異なっています。必ず
資料などで従来機器との
違いを確認して、配線を
行ってください。
逆接続保護、過電流保護回路について
本製品には、逆接続保護・過電流保護回路が組み込まれて
ますが、これらは、特定の誤接続・負荷の短絡に対してのみ
効果があり、あらゆる誤接続から保護できるわけではあ
ません。出力の逆接続・過電圧・交流電源との接続からは
保護できません。誤接続は、本製品に留まらず、周辺機
にまで、致命的な障害を引き起こす場合もあります。十
にご注意ください。
本製品の過電流保護は、過電流を検知すると出力をOFFしま
すが周期的に短時間の出力ONを繰り返します。これが電源
電圧変動を招き、周辺機器にも影響を及ぼすことがあり
す。ご了承ください。電源能力が不足している場合には
過電流検知を行う前に、電圧ダウンを引き起こし、電源
圧の発振現象を起こしたり、過電流検出機能を電圧ダウ
により誤動作させ、PPD出力素子を破損させる場合もあり
す。その様な場合、負荷の短絡にも注意して、回路のチ
ックを行ってください。
スイッチの設定について
スイッチ出力の設定は、機械装置を停止し安全を確認の上、
行ってください。
スイッチデータの設定は、定格範囲を越えた数値や現実
でない数値も設定できますが、それらの数値での動作・精度
を保証するものではありません。目的とする動作を行う
実際に確認の上で、ご使用ください。
(例:PPD-P10PK□では負圧領域のラフな検出ができます
れを利用して吸着・吹き飛ばし確認等に使用します。)
動作安定のため、データA・B間に最小桁に次の差を与えて
ださい。
注意 :
動作モード 最小桁の差
ヒステリシス動作 1 以上
ウインド動作 3 以上
データ A=データ B には設定しないでください!!
旧規格
PPD
電源+
[SM-270408]
5
配管作業について
ワンタッチ継手のタイプには、推奨チューブを使用し、
ラッシング後、組み込み済みのワンタッチ継手へ行って
ださい。
※ 推奨チューブ : 適用チューブ外形6mm
CKD(株)製 F1506, U-9506など。
ねじ込み継手のタイプには、シールテープまたはシール
を付けて、過度の締め付けをしないようにねじ込んでく
さい。締め付けは金属部にスパナ掛けをして行ってくだ
い。
シールテープの巻き付け方法は、配管のねじ部分の先端
ら2mm以上内側の位置からねじの方向と反対側に巻き付け
ます。
シールテープが配管ねじ部より先端にはみ出していま
すと、ねじ込みによってシールテープが切断され切れ
端となって内部に入り込み故障の原因となります。
配管長は1m程度とし、引っ張り力や衝撃が加わらないよう
に注意してください。長いチューブは自重と振動・衝撃
より、思わぬ引っ張り力を発生します。重量がかからな
よう途中でチューブを機械装置に固・中継してください。
本体底の圧力導入部の穴に針状のものを入れたり、ゴミ
どで塞いだりしないでください。正常な測定ができなく
るばかりか、圧力センサを破損します。また、本製品の
体回路の一次側に5ミクロンフィルタを設置してください
本製品の出力に、リレー接点・操作スイッチ・他の機器の出
力を PC 側で並列接続したり、入力装置をテストするために、
本機接続先 PC 入力端子を電源線-側とショートさせたりする
ことは、お避けください。本機の出力回路を破損させる場合
があります。
本製品をご使用される場合、必ずベースケースと本体ケース
との接合部に 2 本のキーが確実に取り付けられた状態でご
使用ください。(このキーは絶対に外さないでください。)
注意 :
固形液状
シール剤
固形液状
シール剤
[SM-270408]
6
使用・メンテナンス時
製品は原則として分解しないでください。
分解行為は、製品の破損や性能劣化につながる場合があ
ます。分解後の性能については保証いたしかねます。交換・
移動の際には必ず取付部(加圧ポート部)ごとはずしてく
さい。
本製品への操作は機械装置停止時に安全を確認の上、行っ
てください。
本製品に操作を加えている時には、スイッチ出力の応答
著しく遅れたり(0アジャスト値設定時・単位切替え時)、強
制的にOFF状態になったり(データA・B設定時)します。
スイッチデータの設定順序によっては(データB設定後デ
タAを設定しようとする場合)、途中で誤出力を出すこと
あります。
圧力検出は約 200 回/秒に対し、表示の更新は 4 回/秒となっ
ています。表示は早い圧力変化に追従できません。その
め、表示値がスイッチ設定値に達しないにもかかわらず、早
い圧力変化値でスイッチ動作を始める場合があります。
本 PPD では、AD コンバータ値のいくつかの範囲を一つの表
示値で表します。スイッチデータは AD コンバータ値と比較さ
れるため、スイッチデータと AD コンバータ値が完全に一致す
るまではスイッチ動作を始めません。このため、表示値がス
イッチ設定値に達したにもかかわらず、動作を開始しない場
合もあります。但し、データ A・B 設定後に単位変更を行って
も、スイッチの動作圧力点に変化はありません。
注意 :
作成 1999.01.08
改定 2009.02.09
7
PPD
パレクトプレッシャスイッチ
取扱説明書
No. SM-270408
1.
製品に関する事項
1.1
仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
1.2
外形寸法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
2.
操作に関する事項
2.1
表示と操作部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
2.2
操作方法
2.2.1
設定値の確認方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
2.2.2
単位の切替え方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
2.2.3 0
アジャストの方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
2.2.4
スイッチ機能と設定方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
3.
据付けに関する事項
3.1
パネルマウント取付タイプ組付方法
(PPD-***-6P)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
3.2
ダイレクト取付タイプ組付方法
(PPD-***-1F, 1F-1, 1F-2)
・・・・・・・・・・・
22
3.3
パネルマウント取付タイプ組付方法
(PPD-***-HS)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
3.4
配線方法
3.4.1
回路および接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28
3.4.2
サージ発生・逆電流発生による破損とその対策について ・・・・・・・・・・・・・
29
4.
保守に関する事項
4.1
故障と対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
5.
形番表示方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
[SM-270408]
8
1. 製品に関する事項
1.1 仕様
形番
項目
PPD-P10PKN
PPD-P10PKP
PPD-P01AKN
PPD-P01AKP
PPD-V01AHN
PPD-V01AHP
感圧素子
拡散形半導体ストレインゲージ
適用流体
空気・非腐食性ガス
圧力の種類
ゲージ圧
0
0.98MPa 0
98kPa 0
-100kPa
定格圧力範囲と表示単位
0
10.0kgf/cm
2
1
0
1.00kgf/cm
2
1
0
-75cmHg
1
保証耐圧力
1.47MPa 196kPa 196kPa
表示
2 1/2
LED
表示 文字高さ
8mm
表示精度
±
2%F.S. (25
)
温度特性
±
4%F.S. (0
50
)
電源
DC12
24V
±
10% (
リップル率
1%
以下
)
消費電流
50mA
以下
出力応答性
5msec
出力形式
N : NPN
トランジスタ オープンコレクタ出力
1
P : PNP
トランジスタ オープンコレクタ出力
1
出力定格
NPN : MAX DC30V 100mA
PNP : MAX DC26.4V 50mA
電圧降下
NPN : 1.2V
以下
/
PNP : 2.4V
以下
設定値保持
EEPROM
リード線
耐油ビニルコード
3
(0.2mm
2
) 1m
使用温度
0
50
使用湿度
0
85%R.H. (
非結露のこと
)
保護構造
IP40
相当
*1
計量法の改正に伴い
1999
10
月より日本国内向け出荷については
SI
単位系
(Pa
単位
)
のみとなり、単位切替機能は削除さ
れております。あらかじめご了承ください。
[SM-270408]
9
1.2 外形寸法
PPD-******-6B
PPD-******-6P
2-M3
×
10
十字穴付丸皿小ねじ
38
42
5.5
t
3.5
29.5
35
7
48
38
リード線長さ
1m
2-M3
×
6
28.5
+
0
.
5
0
28
28
33
27
2-
φ
3.6 (
貫通
)
Rc (PT) 1/8
パネルカット寸法
28
42
銘板
24
34
49
3.5
3.6
27
25 18
3.6 3
18
14
2-
取付け穴
2-M3
取付ねじ
2-M3
Rc (PT) 1/8
1.6
7
39
取付穴加工寸法
[SM-270408]
10
PPD-******-6M
PPD-******-6D
30 12
8
20
14
3.5
24
34
42
(62)
20
28
R (PT) 1/8
リード線長さ
1m
28
18
27
20 15
30
11.7
φ
3.4
6
26
40
3.5
φ
6.5
2-M3
Rc (PT) 1/8
18
取付穴加工寸法
[SM-270408]
11
PPD-******-1F
PPD-******-1F-1
PPD-******-1F-2
PPD-******-HS
パネルベッセル、パネルホルダ、パネルホルダエンド、取付ネジ
(M3
×
12) 2
個添付
パネルベッセル
36 2.5
(36.5)
0.8
3.5
3.5
33
±
0.5
(62)
ワンタッチ継手
6mm
パネルホルダ
2-
取付ネジ
(M3-12)
パネルエンドホルダ
リード線長さ
1m
4-R3
以下
取付パネル加工図
28
4
20
3.5
2030 (3.5)
リード線長さ
1m M3
O
リング
リード線長さ
1m
20
3.5 O
リング
4
タッピングネジ
28
2030 (5.5)
[SM-270408]
12
2. 操作に関する事項
2.1 表示と操作部
数字は次のような
LED
ランプ点灯の組合せとして表示します。
圧力値や、単位番号の表示で使用されます。
数字
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
表示状態
形番やゼロアジャスト・スイッチ設定値上限下限を表すため、アルファベット
(
英字
)
を表示します。
次のような組み合わせで表示します。
I, O
2
文字は小文字で表現します。
アルファベット
A H I(i) L O(o)
表示状態
通電直後には全
LED
点灯した後に、機種表示を行います。
(
各約
0.3
秒間
)
その後、通常の圧力表示になり、設定値に応じたスイッチ出力を行います。
全点灯時にはランプ表示の異常が確認できます。
形番表示は次表のようになります。なお、この表示はスイッチ設定モードや単位変換モードに移行できる
状態でも表示します。
機種表示
機種
P10PKN P01AKN V01AHN
機種表示
表示文字
A0 A1 A2
0
アジャスト範囲を越えていたり、スイッチ設定範囲の上下限時に表示します。
上下限表示
上下限表示
上限表示
下限表示
表示
表示文字
Hi Lo
MPa OUT
A
B
0-ADJ
CKD
PPD-P10PKN
B
MODE
0-ADJ
ランプ状態
:
連続点灯
:
点滅点灯
データ
A
ランプ
データ
A
の表示・
設定モード
データ
B
ランプ
データ
B
の表示・
設定モード
0ア
0
アジャスト設定済
(0
以外の数値
)
0
アジャスト値の確認・設定モード
スイッチデータ設定を
行う時に使用します。
M
OD
E
圧力表示時
:
スイッチデータ
A
の確認
データ設定時
:
数値
UP
A
+
0
アジャスト値の確認・設定
A
圧力
表示時
:
スイッチデータ
B
の確認
データ
設定時
:
数値
DOWM
B
B
2 1/2
LED
圧力表示・スイッチ設定値などの
表示をします。
スイッチ出力ランプ
:
スイッチ出力
ON
:
過電流保護動作中
-ランプ
:
負荷を表し
ます。
[SM-270408]
13
2.2 操作方法
誤操作・いたずら防止のため、2 つ異常のキー操作を行わない
と設定値が変化しないよう、また、設定途中で放置されても、元
の状態に自動復帰するよう作られています。操作方法を習熟
上ご使用ください。
本スイッチでは、各種設定値の確認・単位切り替え・0 アジャス
ト・スイッチデータの設定の各操作をキー操作で可能にしていま
す。操作方法の解説中にめやすの時間 (約 2 .etc) を指示し
ていますが、個々のばらつきが大きく、平均的な値を示したに
ぎません。表示の変化等を基準に動作を追ってください。
キー操作は指先・爪の先で押し込むように押してください。
2.2.1 設定値の確認方法
圧力表示状態から、各キーを押すことで、スイッチデータ
A
B
および
0
アジャスト値を表示確認できます。次
の操作のとき、スイッチ動作には影響を与えません。
(1)
データ
A
の確認方法
データ
A
は、
2
つのあるスイッチ設定値のひとつであり、
ON
側の設定値を表します。
キーをおしている間、現在のデータ
A
値を表示し
A
ランプを点滅して、データ
A
関係の操作であることをしらせま
す。
(2)
データ
B
の確認方法
データ
B
は、もう一つのスイッチ設定値であり、主に
OFF
の設定値を表します。
キーをおしている間、現在のデータ
A
値を表示し
A
ランプを点滅して、データ
A
関係の操作であることをしらせま
す。
(3) 0
アジャスト値の確認
キーを同時に押している間
(
2
) 0
アジャスト
値を表示し、
0
アジャストランプを点滅します。数値が点滅を
始めたら指をキーから離してください。
(
押し続けると、点滅が
停止した時、
0
アジャスト設定を行います。
)
データ
A
B
の表示状態からさらにキーを重ね押しても
0
ジャスト値を表示します。
注意 :
A
B
B
A
[0
アジャスト値の表示
]
[
データ
B
の表示
]
[
データ
A
の表示
]
データ
A
点滅状態
押す
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
B
データ
B
点滅状態
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
0
アジャスト値
点滅状態
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
[SM-270408]
14
2.2.2 単位の切り替え方法
本機能は、計量法の改正にともない、1999 年 10 月より日本国
内向けの出荷については、SI 単位系 (Pa 単位) のみとなり、削
除されております。
1999 年 9 月以前のものと海外向け単位切替特注品のみご使用
できます。
単位切替情報のメモリ書き込み時には、スイッチ動作をその
点で保持します。一時的にスイッチの応答が著しく遅れることに
なりますので、ご注意ください。機械装置を停止の上で作業され
ることをお勧めします。
単位切替での表示・設定値誤差について
内部 A/D コンバータデータは表示値より細かい分解能を持って
います。単位変更を行っても、分解能に応じた表示値を選択す
るため、表示値を単位変換をしたような不自然さはありません。
しかし、変換後の表示値が一定になるとは限らず、最大 2 程度
の差 (最小桁数値) が生じます。(表示対応例参照) ただし、内
部データにより、スイッチ動作を行うため、単位変更後のスイッ
チ動作に影響を受けることはありません。
本製品は、
2
種類の単位系に対応しており、相互に切り替え
可能です。
スイッチ設定データ
A
B
0
アジャスト値は自動的に変換さ
ます。なお、この自動変換は、動作圧力は変わりませんが、
数値表示上多少の誤差を含みます。単位変換後にご確認
ださい。
注意 :
PPD-VAHN の表示対応例
A/D データ値 -75cmHg -100kPa
444 -74 -99
445 -75 -99
446 -75 -100
447 -75 -100
448 -75 -100
449 -75 -101
450 -76 -101
この例では、-75cmHg を表示しているとき、単位変換後に、-99,-100,-101
(kPa) のどれかを表示する。
PPD-P10PKN
PPD-P01AKN
PPD-
V
01AHN
kgf/cm
2
kgf/cm
2
cm
2
Hg
MPa
kPa
kPa
単位切り替え
[SM-270408]
15
<
方法
>
(1)
圧力表示状態で、単位表示が切り換わるまで
(
5
)
押し続けます。
(2)
単位表示が切り換わったら、すぐに
キーを同時に押します。その間、
キーを押し続けたり、 キーを押さずに放置したりすると単位切り替えを中止し、元の単位
戻し、圧力表示に戻ります。
(
2
)
2.2.3 0アジャストの方法
本 0 アジャスト機能は、圧力 0 付近に限定して機能させていま
す。任意圧力を 0基準値として表示させるような用途では使用
きません。ご了承ください。
圧力変動やノイズの影響をうけていると、0 表示にならないばあ
いがあります。0 表示が安定しない場合には、圧力変動やノイズ
についてもお調べください。
0 アジャストは、本製品の経事変化などにより大気解放時の圧
力が完全な 0 を表示しなくなった場合に、その数値を表示値か
ら引き算して表示させ、便宜的に表示を 0 にするものです。使用
目的をご理解いただき、故意に圧力下での 0 アジャストの設定
を行うのは、おやめください。
0アジャストは、定格範囲外の表示可能範囲を変化させます。定
格範囲外のスイッチデータ設定が表示可能範囲外になると期待
どおりのスイッチ動作を行いません。定格範囲外のスイッチデー
タ設定を行っている場合には、0 アジャスト後に実際に表示・動
作の確認を行ってください。
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
kgf
cm
2
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
kgf
cm
2
交互に切り替わります
MPa
表示
k
g
f/cm
2
表示 単位確保・保存
この
ランプ
に注目
MODE
押し
続ける
MOD
E
MOD
E
A
B
MOD
E
A
B
注意 :
[SM-270408]
16
<
方法
>
(1) 0
アジャストに設定したい表示をしている時 両方とも同時に約
6
秒間押し続けます。その間、次の
ように表示が変化します。
(2)
点滅表示後、その時点での圧力値を新しい
0
アジャスト値として取り込みます。
その値が調整範囲内
(
±
7%F.S.
)
のとき、その
0
アジャスト値を内部メモリに記
録し、表示した後、圧力表示に戻ります。内部メモリに記録した
0
アジャスト値が
0
以外
(
表示値が
0
というだけでなく、内部データまでが
0
の時以外
)
のとき
0
アジ
ャストランプを点灯します。操作前後で圧力変動がなければ、圧力表示に戻った
時、
0
を表示します。
全くズレがなく 0 アジャスト不要の場合には、0 アジャスト操作後
0 アジャストランプは点灯しません。
(3)
設定しようとした
0
アジャスト値
(
圧力値
)
が調整範囲
(
±
7%F.S.)
を越えた場合には、
正側に越えた場合には、
“Hi”
を表示し、
負側に越えた場合には、
“Lo”
を表示し、メモリの
0
アジャスト値をクリア
(=0)
します。
もし、圧力下で
0
アジャスト操作を行い、誤った
0
アジャスト値が設定されてしまった場合には、
20%F.S.
以上
の表示圧力を加えた状態で、
0
アジャストの設定操作を行って、
0
アジャスト値のクリアを行ってください。
A
B
正圧側にオーバー時
負圧側にオーバー時
操作中に圧力変動
がなければ0を表示
新0アジャスト値表示
点灯状態
現在の0アジャスト値
を表示
数値点滅
新0アジャスト値を
一瞬表示・記憶
操作中
は点滅
態となります
同時に長押しする
大気状態での表示
注意 :
[SM-270408]
17
2.2.4 スイッチ機能と設定方法
2
つのデータの大小関係により、ある圧力値から
ON
するヒステリシス動作、ある圧力領域で
ON
するウインド
動作の
2
種類の動作モードがあります。
スイッチ機能は、はじめ非設定状態にあるデータ
A
・デー
B
をともに設定することで、動作をはじめます。設
定値間の大小関係により、下図のような動作になります。
(
正圧用と負圧用とで動作が逆になります。要注意
)
スイッチ機能を使用しない・停止する場合には、安全のためデータ
A
B
ともに非設定としてください。
(
スイッ
チ非設定方法参照
)
なお、設定作業中は、スイッチ出力を停止
(
強制
OFF)
します。
動作安全のため、設定時にはデータ A・B の間に最小桁で次
差を与えてください。
(A=Bの設定は不可とします)
ウインド動作では、動作の安定のため各 ON・OFF 点に約 1%F.S.
のヒステリシスが付きます。
ウインド動作の反転動作 (圧力領域以外で ON させる出力)
は、本 PPD 単独では対応できません。ウインド動作出力で、PC
あるいはリレーを駆動し、信号を反転 (NOT 処理・b 接点) させ
て、ご使用ください。
圧力
ON
OFF
A
B
(大気圧)
1
(
MPa
100(kPa)
1%F.S.1%F.S.
圧力
1
(
MPa
100(kPa)
B
A
(大気圧)
ON
OFF
-100
(
kPa
)
真空
ON
OFF
B
A
(大気圧)
-100
(
kPa
)
1%F.S.1%F.S.
真空
ON
OFF
A
B
(大気圧)
A:データA
B:データB
ヒステリシスモード動作 ウインドモード動作
P10
P01
V01
注意 :
ヒステリシス動作 ・・・・・・ 1以
ウインド動作 ・・・・・・・・・・ 3以
: データ A=0.30MPa
データ B=0.50MPa の場
1%F.S. =1.0MPa×0.01
=0.01MPa
OFF =約 0.29MPa
ON =約 0.49MPa となります。
ON
OFF
0.29 0.30 0.49 0.50
A B
(MPa)
1%F.S. 1%F.S.
[SM-270408]
18
<スイッチデータ設定方法>
1.
設定値を決める
まず前図にて、使用する機種と動作モードより、それぞれの
設定値
(
データ
A
B)
を決めます。
2.
スイッチデータ設定モードに入る
形番表示するまで長押します。
(
2
)
(
表示圧力値が点滅を始めその後形番表示をします。
)
形番号
(
上記表参照
)
点滅表示
したらすぐ指を離し
す。
(
識別番号表示状態でそのまま押し続けると、約
3
秒で
圧力表示になります。
)
データ設定中はスイッチ出力を強制 OFF します。
お買い上げ状態では、ほとんどの場合非設定状態になり
---
示をします。
3.
データAの設定
又は
キーにより、必要な数値に設定します。こ
らのキーを連続して押す
(
長押し
)
することで、オートリピー
ト機能が使えます。
(
次ページ参照
)
また、データ
A
設定中は
A
ランプが点滅しています。
キーを一回押すと
A
ランプが消
B
ランプが点滅しま
す。
<
操作例
>
PPD-A-P10PKP
をヒステリシス動作させる。
(
データ
A=0.40MPa
、データ
B=0.30MPa)
注意 :
ON
OFF
0.30 04.0 (MPa
<
形番号
>
PPD-P10PKN : A0
PPD-P01AKN : A1
PPD-V01AHN : A2
PPD-P10PKP : A4
PPD-P01AKP : A5
PPD-V01AHP : A6
MOD
E
データ
A
設定モードとなります。
A
B
MOD
E
データ
B
設定モードとなります。
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
点滅
A
B
MODE
MODE
押す
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
離す
圧力表示
データ
A
表示
形番表示
[SM-270408]
19
4.
データ
B
の設定
又は
キーにより、必要な数値に設定します。
また、データ
B
設定中は
B
ランプが点滅しています。
(
2
秒以内
)
約10分 約5秒
連続して押し続けると、データ A の更新を行わずに圧力表示に戻っ
たり、旧データでスイッチを機能させます。不用意にスイッチデータ
設定モードに入ってしまった場合にはこの方法で圧力表示に戻って
ください。設定値の変更の有無に関わらず、データの更新なしで圧
力表示に戻ります。
ただし、既にデータ A を変更している場合には、新しいデータ A と従
来のデータ B でスイッチが動作してしまいます。そのため、思わぬ出
力・異常な出力を出す場合もありますので十分に注意してください。
<
オートリピート機能について
>
又は
キーはそれぞれオートリピート機能
(
連続送り機能
)
があり、押し続ければその間数値をア
ップ・ダウンしますが、上限および下限に達したとき、または、上限および下限状態から非設定状態に入った
時に、オートリピート機能は停止します。
<
非設定状態への設定
>
非設定状態にするには、データ設定中にま キーあるいは キーを押し続け、「
Hi
」表示か
Lo
」表
示にします。一度キーを離し、再度同じキーを押します。これで非設定状態がセットできます。安全のため、
データ
B
も同様に非設定としてください。
A
B
MOD
E
データ設定終了
MPa
OUT
A
B
0-ADJ
点滅
注意 :
MOD
E
M
OD
E
A
B
オートリピート
A
B
オートリピート
連続押し 一度停止 一回押し 非設定状態
A
B
連続押し一回押し
一度停止非設定状態
表示値
数値上昇
の場合
数値下降
の場合
A
B
A
A
B
B
非設定状態
上限「
Hi
」表示
下限「
Lo
」表示
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