CKD ECRシリーズ CC-Link仕様 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
取扱説明書
取扱説明書
電動アクチュエータ
ECR(コントローラ)
CC-Link 仕様
SM-A10617/2
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A10617/2 はじめに
i 2019-10-23
はじめに
このたびは、当社の電動アクチュエータ用コントローラ「ECRをお買求めいただきまして、誠にありがとうござ
います。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記
載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
SM-A10617/2 安全にご使用いただくために
ii 2019-10-23
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構とこれを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してください。
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があ
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤っ取扱いをすと、人が死亡る、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っいをと、人が、またはを負可能想定れる
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A10617/2 安全にご使用いただくために
iii 2019-10-23
製品に関する注意事
廃棄に関する注意事
SM-A10617/2 目次
iv 2019-10-23
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 製品構成 .............................................................................................................. 1
1.2 システム構成 ........................................................................................................ 2
1.3 コントローラ外 ................................................................................................... 3
1.3.1 外形寸法 ........................................................................................................ 3
1.3.2 通信状態の表示 ............................................................................................. 3
1.4 仕様 ..................................................................................................................... 4
1.4.1 通信仕様 ........................................................................................................ 4
1.5 データ通信 ........................................................................................................... 5
1.5.1 送受信データ .................................................................................................. 5
1.5.2 動作モード ...................................................................................................... 6
2. 取付け ......................................................................................................................... 7
2.1 配線方法 .............................................................................................................. 8
2.1.1 CN5(インターフェースコネクタ)への接続と配 ................................................. 8
2.1.2 その他の接続と配線 ....................................................................................... 9
3. 使用方法 ................................................................................................................... 10
3.1 CSP+ファイル .................................................................................................... 10
3.2 CC-Link デバイスの設定 .....................................................................................11
3.3 通信フォーマット ................................................................................................. 12
3.3.1 サイクリックデータ ......................................................................................... 13
3.3.2 PIO モードのサイクリックデータ詳細 ............................................................... 24
3.3.3 データ番 .................................................................................................... 33
3.4 データアクセ .................................................................................................... 36
3.5 動作タイムチャート .............................................................................................. 37
3.5.1 サーボ ON .................................................................................................... 37
3.5.2 電源投入時 ................................................................................................... 38
3.5.3 原点復帰動 ............................................................................................... 39
3.5.4 位置決め動 ............................................................................................... 40
3.5.5 モニタ ............................................................................................................ 46
3.5.6 データ読出し ................................................................................................. 47
3.5.7 データ書込み ................................................................................................ 48
4. 保証規定 ................................................................................................................... 49
4.1 保証条件 ............................................................................................................ 49
4.2 保証期間 ............................................................................................................ 49
4.3 特記事項 ............................................................................................................ 49
SM-A10617/2 1. 製品概要
1 2019-10-23
1. 製品概要
CC-Link は、三菱電機株式会社の登録商標です。
本取扱説明書では ECR(コントローラ)CC-Link 仕様に関する説明を記載しています。コントローラの外形や
取付け、パラメータとポイントデータの設定などについては取扱説明書(SM-10615)をご参照ください。
本製品に関連するアクチュエータとコントローラ、設定ソフトの取扱説明書は下記を参照してください。
項目
名称
番号
アクチュエータ
電動アクチュエータ
EBS-M シリー(スライダタイプ)
EBR-M シリー(ガイド内蔵形ロッドタイプ)
SM-A11148
電動アクチュエータ
FLSH リーズ
SM-A14266
電動アクチュエータ
FLCR シリーズ
SM-A14445
電動アクチュエータ
FGRC シリーズ
SM-A14448
コントローラ
電動アクチュエータ
ECR(コントローラ)
SM-A10615
設定ソフト
電動アクチュエータ
ECR コントローラ用 S-Tools
SM-A11147
1.1 製品構成
名称
数量
1
コントローラ本体
1
2
付属品
電源コネクタ:
DFMC1,5/4-STF-3,5 (PHOENIX CONTACT)
1
通信用コネクタ(CC-Link)
MSTB2,5/5-STF-5,08ABGYAU (PHOENIX CONTACT)
1
SM-A10617/2 1. 製品概要
2 2019-10-23
1.2 システム構成
システム構成の中で弊社より購入可能なものを下記に記載します。
項目
名称
製品名、形番
機器構成
コントローラ
ECRシリー
アクチュエータ
EBS-M/EBR-M/FLSH/FLCR/FGRC シリーズ
モータケーブル
EA-CBLM1-
エンコーダケーブ
EA-CBLE1-
DC24V 電源
EA-PWR-KHNA240F-24
DC48V 電源
EA-PWR-KHNA480F-48
サージプロテクタ
AX-NSF-RAV-781BXZ-4
ノイズフィルタ
AX-NSF-NF2015A-OD
フェライトコア(7 個入り)
EA-NSF-FC01-SET
無償提供
パソコン設定ソフト
S-Tools
CC-Link
専用ケーブル
SM-A10617/2 1. 製品概要
3 2019-10-23
1.3 コントローラ外観
1.3.1 外形寸法
外形寸法については、電動アクチュエータ(コントローラ)の取扱説明書(SM-A10615)を参照してください。
1.3.2 通信状態の表示
SD(緑ランプ)
データ送信により点滅します。
RD(緑ラン)
データ受信により点灯します。
L RUN(緑ランプ)
PLC から正常なデータを受信すると点灯します。
タイムオーバにより消灯します。
L ERR(赤ランプ)
正常通信時は消灯します。
CRC エラーにより点灯します。
局番または通信速度が電源投入時から変化したときに点滅します。
L RUN
L ERR
SD
1
RD
動作
正常交信しているが、ノイズで CRC エラーが時々発生してい
0.4s
ボーレートまたは局番設定が電源投入時から変化した
受信データが CRC エラーとなり、応答できない
正常交信
自局宛データにデータが来ない
ポーリング応答はしているが、リフレッシュ受信が CRC エラー
自局宛データが CRC エラー
リンク起動されていな
自局宛データが無いか、受信不可
データ受信不可、電源断またはハードウェアリセット中
ボーレート、局番設定不正
○:点灯、●:消灯、◎:点滅
1SD は点滅速度が速いため、通信状態により点灯しているように見える場合があります。
SM-A10617/2 1. 製品概要
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1.4 仕様
1.4.1 通信仕様
項目
詳細
通信プロトコル
CC-Link
CC-Link バージョン
Ver.1.10
局タイプ
リモートデバイス局
占有局数
PIO モード:1
簡易直値モード:2
フル直値モード:4
リモート入力
PIO モード:32
簡易直値モード:64
フル直値モード:128
リモート出力
PIO モード:32
簡易直値モード:64
フル直値モード:128
リモートレジスタ
PIO モード:入力 4ワード/出力 4ワード
簡易直値モード:入8ワード/出力 8ワード
フル直値モード:入16 ワード/出力 16 ワード
通信速度
10M / 5M / 2.5M / 625k / 156kbps
接続ケーブル
CC-Link Ver.1.10 対応ケーブル
(シールド付き 3芯ツイストペアケーブル)
伝送フォーマット
HDLC 準拠
リモート局番
PIO モード:164
簡易直値モード:163
フル直値モード:161
接続台数
リモートデバイス局のみで最大 42
SM-A10617/2 1. 製品概要
5 2019-10-23
1.5 データ通信
データ通信の種類
内容
サイクリック伝送
マスタとスレーブの間で周期的に行われる通信です。
メッセージ伝送
不定期かつ不定長のデータを伝送する通信です。
本製品は、メッセージ伝送には対応していません。
1.5.1 送受信データ
PLC とコントローラ間では下記のデータが送受信されます。(1)(2)(3)のすべてのデータの送受信でサイクリ
ック伝送を利用します。
(1)入出力信号
クチタの確認作指いま送受るデつい3.3.1 クリ
3.3.2 PIO モードのサイクリックデータ詳細をご参照ください。通信方法については3.4 データアクセスをご
参照ください。
(2)読出しデータと書込みデータ
ポイントタやーザメータの、アームの確行い。アできデーつい
3.3.3 データ番号をご参照ください。送受信するデータについては3.3.1 サイクリックデータご参照くだ
さい。通信方法については3.4 データアクセをご参照ください。
(3)モニタ
位置、速度、電流、アラームの状態モニタを行います。送受信するデータについて3.3.1 サイクリックデータ
をご参照ください。通信方法については 3.4 データアクセスをご参照ください。
SM-A10617/2 1. 製品概要
6 2019-10-23
1.5.2 動作モード
動作モード(CC-Link)には以下の 3種類のモードがあります。また PIO モードは動作モード(PIO)の設定に応じ
て、以下の 9類の設定に変更できます。
PIO モード(略称PIO)(動作モード(CC-Link)0)
従来の信号入出力に準拠した制御を行うモードです。
64 点モード(略称B064)(動作モード(PIO)0)
128 点モード(略称:B128)(動作モード(PIO)1)
256 点モード(略称:B256)(動作モード(PIO)2)
512 点モード(略称:B512)(動作モード(PIO)3)
・教示 64 点モード(称:T064)(動作モード(PIO)4)
・簡易 7点モード(略称S007)(動作モード(PIO)5)
・電磁弁モード ブル 2位置タイ(略称:VW2P)(動作モード(PIO)6)
・電磁弁モード ブル 3位置タイ(略称:VW3P)(動作モード(PIO)7)
・電磁弁モード ングルタイプ(略称:VSGL)(動作モード(PIO)8)
PIO モードに設定した場合PLC とコントローラ間では入出力信号のみ送受信されます。
簡易直値モード(略称:SDP)(動作モード(CC-Link)1)
ポイント移動または直値移動により制御を行うモードです。
<ポイント移動>
リモート出力の直値移動選択を OFF にするとポイント移動となります。
ポイントデータの選択方法は、PIO モードの 512 モードと同じです。
ポイント移動を開始すると、リモート入力の直値移動状態は OFF となります。
<直値移動>
リモート出力の直値移動選択を ON にすると直値移動となります。
簡易直値モードの直値移動では、位置データのみ PLC から入力されている値を使用し、その他のデー
(速度、加速度など)はポイントデータの値を使用し、動作します。
ポイントデータの選択方法は、PIO モードの 512 モードと同じです。
直値移動を開始すると、リモート入力の直値移動状態は ON なります。
移動完了時に、リモート入力のポイント番号確認ビットはセットされません。
設定済みのポイントデータを元に、位置データのみを変更させたい場合に使用します。
フル直値モード(略称:FDP)(動作モード(CC-Link)2)
ポイント移動または直値移動により制御を行うモードです。
<ポイント移動>
リモート出力の直値移動選択を OFF にするとポイント移動となります。
ポイントデータの選択方法は、PIO モードの 512 モードと同じです。
ポイント移動を開始すると、リモート入力の直値移動状態は OFF となります。
<直値移動>
リモート出力の直値移動選択を ON にすると直値移動となります。
フル直値モードの直値移動では、PLC から入力されているデータ(位置、速度などのポイントデータに相
当するデータ)を使用し、動作します。
直値移動を開始すると、リモート入力の直値移動状態は ON なります。
移動完了時に、リモート入力のポイント番号確認ビットはセットされません。
SM-A10617/2 2. 取付け
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2. 取付け
SM-A10617/2 2. 取付け
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2.1 配線方法
2.1.1 CN5(インターフェースコネクタ)への接続と配線
本取扱説明書では、CN5インターフェースコネクタについてのみ説明します。
SM-A10617/2 2. 取付け
9 2019-10-23
通信ケーブルの接続
CN5 に通信ケーブルを接続するときは、以下の手順に従ってください。
1 安全を確認したうえで、通信を停止し、周辺機器の電源を OFF にしま
2 下図を参照し、添付品の通信用コネクタに CC-Link 様に準拠したケーブルを配線します。
ピン番号
信号名
機能
DA
DB
DG
SLD 1
FG 1 2
1SLD FG は、内部で接続されています。
2:必ず接地して使用してください。FG 線を保護接地線や動力線などと束ねて敷設しないでください(ノイズが侵入して通信が不安定となる可
性があります)。詳しくは、CC-Link 敷設マニュアルなどを参考にしてください。
本製品がネットワークの終端になる場合は、「DA」―「DB」間に終端抵抗を接続してください。
2.1.2 その他の接続と配線
その接続法については、電アクュエ(コンロー)の取扱説明書(SM-A10615)を参照してく
い。
SM-A10617/2 3. 使用方法
10 2019-10-23
3. 使用方法
3.1 CSP+ファイル
CSP+(Control & Communication System Profile)ファイルは、CC-Link 機器の立上げ、運用、保守のため
必要な情報を記述したファイルです。CSP+ファイルを利用することで、PLC 開発ツールから機器の設定がし易
くなります。必要に応じて、PLC 開発ツールへインポートしてください。CSP+ァイルのインポート方法は、マス
タユニットメーカの取扱説明書を確認してください。また、適切なネットワークを構成するために、最新の CSP+
ファイルを使用してください
CSP+ファイルは弊社ホームページ(https://www.ckd.co.jp/)より入手してください
<入手先>.
[製品情報]から[機器商品][コントローECR]にアクセスし、[フトウェア]ECR シリーズ CSP+ファイル
(CC-Link).zipをダウンロードする。
CSP+ファイル】
ECR シリーズ CSP+ァイル(CC-Link).zip
zip ファイルの状態で PLC 開発ツールへインポートしてください。
SM-A10617/2 3. 使用方法
11 2019-10-23
3.2 CC-Link デバイスの設定
一般的に、PLC 開発ツールなどを使用して、PLC に、本製品の局番、局種別、占有局数などを設定する必要
があります。
PLC の設定方法については、PLC 該当マニュアルを参照してください。
コントローラの CC-Link 設定
S-Tools を使用して、局番などの変更ができます。
3 S-Tools のメニューから「設定」―「ネットワーク」―「CC-Link 設定」を選択します。
4 各設定値が設定されていることを確認し、「書込み」を選択します。
<動作モード>
動作モードを設定します。「PIO」、「SDP」、「FDP」から選択します。
<局番設定>
局番を設定します。設定範囲は「1」~「64」です。
※動作モードによって設定範囲が異なります。
<ボーレート設定>
ボーレートを設定します。「156kbps」、「625kbps」、「2.5Mbps」、「5Mbps」、「10Mbps」から選択します。
PIO モード(称:PIO)
・簡易直値モード(略称:SDP)
・フル直値モード(略称:FDP)
SM-A10617/2 3. 使用方法
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3.3 通信フォーマット
PLC とコントローラ間では下記のデータが送受信されます。
入出力信号
下表の項目を送受信することで、パラレル I/O 仕様のコントローラと同様にアクチュエータを操作します。
分類
項目(信号名)
PLC がコントローラへ書込むデータ
(リモート出力とリモートレジスタ(出力))
ポイント番号選択ビット n、ポイント移動開始、ポイント番号 n移動開始、電磁弁移動指令 n、原
点復帰開始、サーボ ON INCH
JOG/INCH(+)移動開始、JOG/INCH(-)移動開始、書込み開始、直値移動選択、位置、位置決
め幅、速度、加速度、減速度、押付け電流、押付け速度、押付け距離、モード、ゲイン倍率
PLC がコントローラから読出すデータ
(リモート入力)
ポイント番号確認ビット n、ポイント移動完了、ポイント番号 n移動完了、スイッチ n、原点復帰完
了、サーボ ON 状態、移動中、ゾーン 1、ゾーン 2ポイントゾーン、アラーム、ワーニング、運転
準備完了、アラーム確認ビット n、教示状態、書込み完了、直値移動状態
PIO モード選択時はパラレI/O 仕様のコントローラと同じ項目を送受信します。簡易直値モードとフル直値モ
ード選択時は、「直値移動選択」で直値移動を選択した場合、「位置」や「速度」などを設定する必要がありま
す。
書込みデータと読出しデータ
下表の項目を操作することで、ポイントデータとパラメータの設定やアラーム履歴の読出しを行います。
分類
項目
PLC がコントローラへ書込むデータ
(リモート出力とリモートレジスタ(出力))
データ番号、デーR/W 択、データ要求、書込みデータ
PLC がコントローラから読出すデータ
(リモート入力とリモートレジスタ(入力)
データ書込み状態、データ完了、データ応答、読出しデータ、データ(アラーム)
<データを読出す場合>
読出すデータの番号を「データ番号」に設定し、「データ R/W 選択」を 0(出し)にしてから「データ要求」ON
にすると、「読出しデータ」に「データ番号」で設定した番号のデータが出力されます。
<データを書込む場合>
書込むデータの番号を「データ番号」に設定し、書込む値を「書込みデータ」に設定した後、「データ R/W 選択」
1(書込み)にしてから「データ要求」を ON にします。
※データの読出しや書込みが正常に行えたかは「データ応答」と「データ完了」で確認します。
ポイントデータとパラメータの設定やアラーム履歴の読出しは、パソコン設定ソフト(S-Tools)からで
実行できます。PLC から設定できないパラメータに関しては、S-Tools をご使用ください。
モニタ
下表の項目を操作することで、位置や速度、電流、アラームの状態モニタを行います。
分類
項目(信号名)
PLC がコントローラへ書込むデータ
(リモート出力とリモートレジスタ(出力))
モニタ番号、モニタ要
PLC がコントローラから読出すデータ
(リモート入力とリモートレジスタ(入力)
モニタ応答、モニタ完了、モニタ値、位置、速度、電流、アラーム
「モニタ番号」でモニタするデータを選択し、「モニタ要求」を ON にすると、「モニタ値」に選択したデータの現
値が出力されます。
SM-A10617/2 3. 使用方法
13 2019-10-23
3.3.1 サイクリックデータ
下記にサイクリックデータとして送受信されるデータのフォーマットを記載します。通信方法については3.4
ータアクセスよび PLC ーカのマニュアルを参照してください。
リモート入力、リモートレジスタ(入力)
PLC がコントローラから読出すデータを設定します。
<PIO モード(作モード:0) 【例】64 点モード(動作モード(PIO)0)>
リモート入力
デバイス No.
項目
(10 進数)
RXn0
ポイント番号確認ビット 0/
アラーム確認ビット 0
ポイント番号 063
アラーム 015 1
※正常時は移動完了ポイント番号、
異常発生時はアラームセット
されます。
RXn0 側が下位 bitRXn5側が上位
bit を示します。
RXn1
ポイント番号確認ビット 1/
アラーム確認ビット 1
RXn2
ポイント番号確認ビット 2/
アラーム確認ビット 2
RXn3
ポイント番号確認ビット 3/
アラーム確認ビット 3
RXn4
ポイント番号確認ビット 4
RXn5
ポイント番号確認ビット 5
RXn6
ポイントゾーン
0:ゾーン外、1:ゾーン
RXn7
移動中 2
0:停止中、1:移動中
RXn8
ゾーン 1
0:ゾーン外、1:ゾーン
RXn9
ゾーン 2
0:ゾーン外、1:ゾーン
RXnA
ポイント移動完了 2
0:未完了、1:完
RXnB
原点復帰完了 3
0:未完了、1:完
RXnC
サーボ ON 状態 3
0OFF 状態、1ON 状態
RXnD
アラーム 3
0:発生中、1:未発生
RXnE
ワーニング 3
0:発生中、1:未発生
RXnF
運転準備完了
0:未完了、1:完
RX(n+1)0
RX(n+1)9
予約
RX(n+1)A
エラー状態フラグ
1:エラー検出
RX(n+1)B
リモート Ready フラグ
1:データの送受信が可
RX(n+1)C
RX(n+1)F
予約
1:アラーム 0~15 16 数でアラームコードの上 1桁を示します。詳細については、取扱説明書(SM-A10615)の” 4.3.6.1 信号名一覧”を
参照してください。またアラームコードについては、取扱説明書(SM-A10615)の” 8.1 アラーム表示と対策”を参照してください。
2:ポイント移動完了と移動中は同時に1(ON)になるタイミングがあります。
3TOOL モードでも、強制出力モードでないときは内容をモニタできます。その他の項目は0(OFF)になります。
起動時、アラーム信号やワーニング信号をはじめ各信号は PLC との通信確立のステータスなどを確
認のうえ、状態を参照してください。
SM-A10617/2 3. 使用方法
14 2019-10-23
リモートレジスタ(入力)
デバイス No.
項目
(10 進数)
RWrn0 1
RWrn1 1
RWrn2 1
RWrn3 1
1PIO モードでは、機能の割当てがありません。
SM-A10617/2 3. 使用方法
15 2019-10-23
<簡易直値モード(動作モード:1)>
リモート入力
デバイス No.
項目
(10 進数)
RXn0
ポイント番号確認ビット 0
バイナリデータ
【直値移動のとき
0
【ポイント移動のとき】
す。
RXn0側が下位 bitRXn8 側が上位
bit を示します。
3
RXn1
ポイント番号確認ビット 1
RXn2
ポイント番号確認ビット 2
RXn3
ポイント番号確認ビット 3
RXn4
ポイント番号確認ビット 4
RXn5
ポイント番号確認ビット 5
RXn6
ポイント番号確認ビット 6
RXn7
ポイント番号確認ビット 7
RXn8
ポイント番号確認ビット 8
RXn9
RXnA
ポイント移動完了 1
0:未完了、1:完
RXnB
原点復帰完了 2
0:未完了、1:完
RXnC
サーボ ON 状態 2
0OFF 状態、1ON 状態
RXnD
アラーム 2
0:発生中、1:未発生
RXnE
ワーニング 2
0:発生中、1:未発生
RXnF
運転準備完了
0:未完了、1:完
RX(n+1)0
RX(n+1)3
データ応答 2
データ読出し、書込み時の実行結果
08
RX(n+1)0 bitRX(n+1)3
側が上位 bit を示します。
RX(n+1)4
データ完了 2
0:未完了、1:完
RX(n+1)5
データ書込み状態
0:読出し、1:書込み
RX(n+1)6
RX(n+1)7
RX(n+1)8
RX(n+1)B
モニタ応答 2
0:正常、1:モニタ番号異常
RX(n+1)8 側が下位 bitRX(n+1)B
側が上位 bit を示します。
RX(n+1)C
モニタ完了 2
0:未完了、1:完
RX(n+1)D
RX(n+1)E
RX(n+1)F
直値移動状態
0:ポイント移動、1直値移動
RX(n+2)0
ポイントゾーン
0:ゾーン外、1:ゾーン
RX(n+2)1
移動中 1
0:停止中、1:移動中
RX(n+2)2
ゾーン 1
0:ゾーン外、1:ゾーン
RX(n+2)3
ゾーン 2
0:ゾーン外、1:ゾーン
RX(n+2)4
RX(n+2)F
1:ポイント移動完了と移動中は同時に1(ON)になるタイミングがあります。
2TOOL モードでも、強制出力モードでないときは内容をモニタできます。その他の項目は0(OFF)になります。
3:直値移動選択RY(n+1)F)を OFFON すると値は不定になります。
起動時、アラーム信号やワーニング信号をはじめ各信号は PLC との通信確立のステータスなどを確
認のうえ、状態を参照してください。
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CKD ECRシリーズ CC-Link仕様 ユーザーマニュアル

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