CKD CMK2-HP1シリーズユーザーマニュアル

取扱説明書

タイトシリンダ

CMK2-HP1 シリーズ

SM-A09328/4

• 製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。

• 特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。

• 本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。

SM-A09328/4 はじめに

i 2022-06-27

はじめに

このたびは、当社のタイトシリンダ「CMK2-HP1 シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございま

す。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載し

たものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。

なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。

本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。

• 本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な

知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用

して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。

• お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで

きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ

ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を

行ってください。

SM-A09328/4 安全にご使用いただくために

ii 2022-06-27

安全にご使用いただくために

本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置

の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ

い。

装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。

ISO 4414、JIS B 8370、JFPS 2008（各規格の最新版）

高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など

当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で

す。

装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。

本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり

ます。そのようなことがないためにも、

必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。

注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区

分されています。

危険

誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す

ることが想定されるもの。

警告

誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも

の。

注意

誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想

定されるもの。

なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。

いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。

その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。

一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。

SM-A09328/4 安全にご使用いただくために

iii 2022-06-27

製品に関する注意事項

警告

取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。

本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。

製品の仕様範囲内での使用を守る。

製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。

本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・

環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。

(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た

だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)

• 原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。

• 娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途

での使用。

• 人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。

安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。

• 機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認

してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF

にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。

• 運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外

しは注意して行ってください。

• 空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステム

の安全性が確保されているか確認してください。

廃棄に関する注意事項

注意

製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処

理する。

SM-A09328/4  目次 
 iv 2022-06-27 
目次 
 
はじめに .............................................................................................................................. i 
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii 
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii 
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iii 
目次 ................................................................................................................................... iv 
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1 
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1 
 製品形番 ........................................................................................................ 1 
 取付金具形番 ................................................................................................. 4 
 スイッチ単品形番 ............................................................................................ 5 
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 6 
 製品仕様 ........................................................................................................ 6 
 スイッチ仕様 ................................................................................................... 7 
2. 取付け ....................................................................................................................... 10 
2.1 設置環境 ............................................................................................................ 10 
2.2 開梱 ....................................................................................................................11 
2.3 取付方法 .............................................................................................................11 
 取付金具の取付け .........................................................................................11 
 本体の取付け ............................................................................................... 12 
 スイッチの取付け .......................................................................................... 13 
 スイッチの移動方法 ...................................................................................... 15 
 スイッチの交換方法 ...................................................................................... 15 
2.4 配管方法 ............................................................................................................ 16 
2.5 配線方法 ............................................................................................................ 17 
 無接点スイッチ .............................................................................................. 17 
 有接点スイッチ .............................................................................................. 20 
3. 使用方法 ................................................................................................................... 22 
3.1 シリンダの使用方法 ............................................................................................ 22 
3.2 スイッチの使用方法 ............................................................................................ 23 
4. 保守、点検................................................................................................................. 24 
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 25 
 点検項目 ...................................................................................................... 25 
 製品のメンテナンス ....................................................................................... 25 
 回路のメンテナンス ....................................................................................... 25 
 内部構造 ...................................................................................................... 26 
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 27 
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 27 
 シリンダ部 ..................................................................................................... 27 
 スイッチ部 ..................................................................................................... 28 
6. 保証規定 ................................................................................................................... 29 
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 29 
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 29 

SM-A09328/4 1. 製品概要

1 2022-06-27

1. 製品概要

1.1 形番表示

製品形番

◼ 形番表示例：CMK2-HP1 シリーズ

注1：片側フート形(LS タイプ)は最大ストローク 50mm です。

注2：スイッチ付最小ストロークについては、3ページを参照し

てください。

注3： “I”と“Y”は同時に選定することはできません。

注4：スイッチは 3個まで搭載できます。4 個以上が必要な場

合は別途不足分のスイッチ取付金具を単品手配にて対

応ください。

注5：チューブ内径 20 又は 25 を選定した場合、ピストンロッ

ドの材質はステンレスですが、ロッドナットは鋼製(亜鉛ク

ロメート処理)です。ロッドナットもステンレス製が必要な場

合は“M”を選定してください。

SM-A09328/4 1. 製品概要

2 2022-06-27

◼ 形番表示例：CMK2-P4※-HP1 シリーズ

注1：片側フート形(LS タイプ)は最大ストローク 50mm です。

注2： “I”と“Y”は同時に選定することはできません。

注3：ロッド先端形状のオーダーメイド仕様については「空圧シ

リンダ総合Ⅰ」(カタログ No.CB-029S)をご参照ください。

注4：スイッチは 3個まで搭載できます。4 個以上が必要な場

合は別途不足分のスイッチ取付金具を単品手配にて対

応ください。

注5：チューブ内径 20 又は 25 を選定した場合、ピストンロッ

ドの材質はステンレスですが、ロッドナットは鋼製(亜鉛ク

ロメート処理)です。ロッドナットもステンレス製が必要な場

合は“M”を選定してください。

SM-A09328/4 1. 製品概要

3 2022-06-27

◼ ストローク

チューブ内径(mm)

標準ストローク(mm)

最小ストローク(mm)

φ20

25、50、75、100、150

5

φ25

φ32

φ40

※ 中間ストロークについては、1mm ごとに制作可能です。

※ 片側フート形(LS タイプ)は最大ストローク 50mm です。

◼ スイッチ付きの最小ストローク

スイッチ

1個付き

2個付き

3個付き

チューブ

内径

(mm)

無接点

有接点

無接点

有接点

無接点

有接点

T2

T3

T2W

T3W

T1

T2Y

T3Y

T2J

T0

T5

T8

T2

T3

T2W

T3W

T1

T2Y

T3Y

T2J

T0

T5

T8

T2

T3

T2W

T3W

T1

T※Y※

T0

T5

T8

φ20

10

25

30

35

25

35

50

55

50

55

φ25

10

25

30

35

25

35

50

55

50

55

φ32

10

25

30

35

25

35

50

55

50

55

φ40

10

25

30

35

25

35

50

55

50

55

※ スイッチは 3個まで搭載できます。 (単位：mm)

SM-A09328/4 1. 製品概要

4 2022-06-27

取付金具形番

取付金具形番表示方法

チューブ内径(mm)

φ20

φ25

φ32

φ40

取付金具

基本形(00) 注3

M1-00-20

M1-00-30

軸方向フート形(LB/LS) 注2

M1-LB-20

M1-LB-30

フランジ形(FA/FB)

M1-FA-20

M1-FA-30

トラニオン形(TA/TB)

M1-TA-20

M1-TA-30

M1-TA-40

一山クレビス形(CA)

M1-CA-20

M1-CA-30

二山クレビス形(CB)

M1-CB-20

M1-CB-30

注1 : 取付金具について軸方向フート形、フランジ形には取付用ナット・歯付座金が添付されます。又、トラニオン形には取付用ナットが添付さ

れます。

注2 : 軸方向フート形（両側）の場合は、上表「M1-LB-※1」が 2セット必要になります。

注3 : 取付用ナット、歯付座金のみになります。製品の基本形（00）には 1組添付されていますが、追加で必要な場合などにご使用ください。

P4 取付金具形番表示方法

チューブ内径(mm)

φ20

φ25

φ32

φ40

取付金具

軸方向フート形(LB/LS)

M1-LB-20

M1-LB-30

フランジ形(FA/FB)

M1-FA-20

M1-FA-30

トラニオン形(TA/TB)

M1-TA-20

M1-TA-30

M1-TA-40

一山クレビス形(CA)

M1-CA-20

M1-CA-30

二山クレビス形(CB)

M1-CB-20

M1-CB-30

注1 : 取付金具について軸方向フート形、フランジ形には取付用ナット・歯付座金が添付されます。又、トラニオン形には取付用ナットが添付さ

れます。

注2 : 軸方向フート形（両側）の場合は、上表「M1-LB-※※又は［チューブ内径］」が 2セット必要になります。

P40 取付金具形番表示方法

チューブ内径(mm)

φ20

φ25

φ32

φ40

取付金具

軸方向フート形(LB/LS)

M1-LB-20-P40

M1-LB-25-P40

M1-LB-30-P40

フランジ形(FA/FB)

M1-FA-20-P40

M1-FA-25-P40

M1-FA-30-P40

トラニオン形(TA/TB)

M1-TA-20-P40

M1-TA-25-P40

M1-TA-30-P40

M1-TA-40-P40

一山クレビス形(CA)

M1-CA-20-P40

M1-CA-25-P40

M1-CA-30-P40

二山クレビス形(CB)

M1-CB-20-P40

M1-CB-25-P40

M1-CB-30-P40

注1 : 軸方向フート形（両側）の場合は、上表「Ｍ1-ＬＢ-※※又は［チューブ内径］-Ｐ40」が 2セット必要になります。

注2 : 取付金具について軸方向フート形、フランジ形、トラニオン形には取付用ナットが添付されます。

SM-A09328/4 1. 製品概要

5 2022-06-27

スイッチ単品形番

<スイッチ本体＋取付金具一式>

P40 用の場合はお問合せください。

<スイッチ本体のみ>

<取付金具一式>

<スイッチ取付金具形番>

P4

CMK2-T-[チューブ内径]

P40

CMK2-T-[チューブ内径]-P40

P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。

「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。

SM-A09328/4 1. 製品概要

6 2022-06-27

+2.0

0

1.2 仕様

製品仕様

形番

CMK2-HP1

CMK2-P4※-HP1

項目

チューブ内径 mm

φ20

φ25

φ32

φ40

作動方式

複動形

使用流体

圧縮空気

最高使用圧力 MPa

1.0

最低使用圧力 MPa

0.1

耐圧力 MPa

1.6

周囲温度 ℃

－10～60(ただし、凍結なきこと)

接続口径

Rc1/8

ストローク許容差 mm

(～150)

使用ピストン速度 mm/s

50～500

クッション

ゴムクッション付

給油

不要

許容吸収エネルギー J

0.166

0.308

0.424

0.639

SM-A09328/4 1. 製品概要

7 2022-06-27

スイッチ仕様

項目

有接点 2線式

T0H/V

T5H/V

T8H/V

用途

AC/DC プログラマブル

コントローラ、リレー用

AC/DC プログラマブル

コントローラ、リレー、

IC 回路(表示灯なし)、

直列接続用

AC/DC プログラマブルコントローラ、リレー用

電源電圧

―

負荷電圧

DC12/24V

AC110V

DC5/12/24V

AC110V

DC12/24V

AC110V

AC220V

負荷電流

5～50mA

7～20mA

50mA 以下

20mA 以下

5～50mA

7～20mA

7～10mA

消費電流

―

内部降下電圧

3V 以下

(DC の場合、負荷電流 30mA

時)

0.1V以下

(内部抵抗 0.5Ω以下)

4V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

表示灯なし

赤色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

0mA

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.3

mm2)

耐衝撃

294m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

AC1500V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

項目

無接点 2線式

T2H/V

T2HR3,T2VR3

T2YH/V

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

電源電圧

―

負荷電圧

DC10～30V

負荷電流

5～20mA 注2

消費電流

―

内部降下電圧

4V 以下

表示灯

赤色 LED

(ON 時点灯)

赤色/緑色 LED

(ON 時点灯)

漏れ電流

1mA 以下

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニール

キャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

標準 3m(耐屈曲、耐油性ビニール

キャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

標準 1m(耐油性ビニール

キャブタイヤコード 2芯、0.3mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

SM-A09328/4 1. 製品概要

8 2022-06-27

項目

無接点 2線式

T2JH/V

T1H/V

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

AC プログラマブルコントローラ、リレー、

小形電磁弁用

電源電圧

―

負荷電圧

DC10～30V

AC85～265V

負荷電流

5～20mA 注2

5～100mA

消費電流

―

内部降下電圧

4V 以下

負荷電圧の 10%以下

オフディレー時間

200±50ms

―

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

1mA 以下

AC100V で1mA 以下

AC200V で2mA 以下

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.3mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

AC1500V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

項目

無接点 2、3線式

T2WH/V

T3WH/V

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

DC プログラマブルコントローラ、リレー用

電源電圧

―

DC10～28V

負荷電圧

DC24V±10%

DC30V 以下

負荷電流

5～20mA 注2

50mA 以下

消費電流

―

DC24V で10mA 以下

内部降下電圧

4V 以下

0.5V 以下

表示灯

赤色/緑色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

1mA 以下

10μA以下

リード線注1

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 3芯、0.2mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

SM-A09328/4 1. 製品概要

9 2022-06-27

項目

無接点 3線式

1色表示式

1色表示式(PNP 出力)(受注生産)

2色表示式

T3H/V

T3PH/V

T3YH/V

用途

DC プログラマブルコントローラ、リレー用

出力方式

NPN 出力

PNP 出力

NPN 出力

電源電圧

DC10～28V

負荷電圧

DC30V 以下

負荷電流

100mA 以下

50mA 以下

消費電流

DC24V で10mA 以下

内部降下電圧

0.5V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

黄色 LED(ON 時点灯)

赤色/緑色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

10μA以下

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード 3芯0.2mm2)

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイ

ヤコード 3芯0.3mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

注1 : リード線のオプションとして他に 3m、5m を用意しています。

注2 : 上記の負荷電流の最大値：20mA は、周囲温度が 25℃の場合の値です。

スイッチ使用周囲温度が 25℃より高い場合は、20mA より小さくなります。(60℃で 5～10mA)。

注3 : P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。

「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。

SM-A09328/4 2. 取付け

10 2022-06-27

2. 取付け

2.1 設置環境

注意

切削、鋳物、溶接工場などでは切削液、切粉、粉塵などの異物が進入するおそれがあるため注意する。

下記環境では使用を禁止する。

• 切削液が掛かる場合(液中の研磨剤または研磨粉によって摺動部が削られるため)

• 有機溶剤、薬品、酸、アルカリ、灯油などが雰囲気中に含まれる場合

• 水が掛かる場合

• 下記の周囲温度で使用してください。

-10～60℃(ただし、凍結なきこと)

• 圧縮空気には、エアフィルタを通した清浄で水分の少ないエアを使用してください。

このため、回路にはエアフィルタを使用し、ろ過度(5μm 以下が望ましい)や流量、取付位置(方向制御弁に

近づける)などに注意してください。

• 含油軸受を使用しているため、シリンダ外部に油分が排出される可能性があります。

油の排出をきらう場所で使用する際は注意してください。

圧縮空気

清浄な圧縮空気

エアフィルタ

SM-A09328/4 2. 取付け

11 2022-06-27

②

⑦

⑤

①

⑤

⑦

②

2.2 開梱

• ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。

• 製品外部に損傷がないことを確認してください。

• 配管ポートからシリンダ内部に異物が入らないようにシール栓を付けて保管し、配管時に取外してください。

2.3 取付方法

取付金具の取付け

取付金具は、取付ける方のカバーの二面幅をスパナなどの工具で固定して、取付けてください。

取付金具は製品に添付して出荷します。下図を参考にして取付けてください。

なお、取付ナットの締付トルクは 23N・mです。

取付金具組立要領

CMK2

-

00(基本形)

CMK2-LB(軸方向フート形)

CMK2

-

FA(フランジ形)

CMK2

-

TA(トラニオン形)

CMK2

-

TB(トラニオン形)

No.

名称

①

シリンダ本体

②

フートブラケット

③

フランジ

④

トラニオン(軸式)

⑤

ナット(LB 形、FA 形用)

⑥

ナット(TA 形、TB 形用)

⑦

歯付座金(LB 形、FA 形用)

二面幅をスパナなどで固定する。

①

⑥

④

①

⑥

④

①

③

⑤

①

⑦

SM-A09328/4 2. 取付け

12 2022-06-27

本体の取付け

<シリンダ固定、ガイド組付の場合>

シリンダのピストンロッドと負荷の同心が出ていない場合、シリンダのブシュおよびパッキン類が摩耗するおそ

れがあります。

<シリンダ固定、ピンジョイント組付の場合>

負荷の運動する方向がピストンロッドの軸心に平行でない場合、ピストンロッドやチューブにこじれが生じ、焼付

き、破損などのおそれがあります。ピストンロッド軸心と負荷の移動方向は必ず一致させてください。

<負荷の運動方向が作動につれて変わる場合>

シリンダ自体がある角度まで回転できる揺動形の取付形式(クレビス形、トラニオン形)を使用してください。

クレビス形トラニオン形フート形

SM-A09328/4 2. 取付け

13 2022-06-27

スイッチの取付け

◼ スイッチの取付位置

<ストロークエンド取付時>

スイッチを最高感度位置で作動させるために、ロッド側 RD 寸法、ヘッド側 HD 寸法の個所にそれぞれ取付け

てください。また、スイッチの向きは上図のようにリード線が内側になるよう取付けてください。

<ストローク中間位置取付時>

ストローク途中で検出する場合は、停止する位置にピストンを固定した状態で、スイッチをピストンの上で前後

に移動させ、スイッチが最初に ON になる位置を見つけ出します。2つの位置の中間がそのピストン位置での

最高感度位置であり、取付位置になります。

<円周方向取付>

円周方向では取付位置に制限がありません。使用しやすい方向に取付けてください。

◼ 動作範囲

ピストンが移動してスイッチが ON になり、さらに同一方向に移動して OFF になるまでの範囲を指します。

◼ 応差

ピストンが移動してスイッチが ON になった位置から、逆方向に移動して OFF になるまでの距離を指します。

リード線

最高感度位置

RD

HD

ロッドカバー

ヘッドカバー

応差

ON

OFF

動作範囲

SM-A09328/4 2. 取付け

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◼ 最高感度位置(HD、RD)、動作範囲、応差(単位：mm)

無接点スイッチ(T2H/V、T3H/V、T2H/VR3、T2JH/V、T2YH/V、T3YH/V、T3PH/V)

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

1色式

2色式

1色式

2色式

1色式

2色式

1色式

2色式

φ20

7.0

6.0

8.0

7.0

2.5～5.5

3.5～7.5

1.5 以下

1.0 以下

φ25

8.5

7.5

9.5

8.5

2.5～5.5

3.5～7.5

φ32

8.5

7.5

9.5

8.5

2.5～6.0

3.5～8.0

φ40

10.5

9.5

11.5

10.5

3.0～7.0

4.0～9.0

無接点スイッチ(T1H/V)

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

φ20

6.0

7.0

2.5～5.5

1.5 以下

φ25

7.5

8.5

2.5～5.5

φ32

7.5

8.5

2.5～6.0

φ40

9.5

10.5

3.0～7.0

無接点スイッチ(T2WH/V、T3WH/V)

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

φ20

9.0

10.0

3.5～7.5

1.0 以下

φ25

10.5

11.5

φ32

10.5

11.5

3.5～8

φ40

12.5

13.5

4～9

有接点スイッチ

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

T0H/V

T5H/V

T8H/V

T0H/V

T5H/V

T8H/V

φ20

7.0

1.0

8.0

2.0

6.5～11.0

3.0 以下

φ25

8.5

2.5

9.5

3.5

7.5～12.0

φ32

8.5

2.5

9.5

3.5

6.5～11.5

φ40

10.5

4.5

11.5

5.5

7.0～13.5

注1 : P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。

「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。

SM-A09328/4 2. 取付け

15 2022-06-27

スイッチの移動方法

<スイッチの位置をストローク方向に移動させる場合>

1色表示スイッチは、出荷時の取付位置から±3mm 程度の微調整ができます。調整範囲が±3mm を超える

場合、または 2色表示スイッチの位置を微調整する場合は、バンドの位置を移動させてください。

スイッチレールには、レール端面から 4mm のところにマーキングがあります。

スイッチを交換するときの取付位置の目安にしてください。

マーキング

なお、スイッチレールのマーキングは、工場出荷時のスイッチ最高感度位置に設定しています。スイッチの種類

を変更した場合や、バンドを移動させた場合には最高感度位置が変わるため、その都度位置を調整してくださ

い。

<スイッチの位置を円周方向に移動させる場合>

バンド固定ねじを緩め、円周方向にスイッチレールを移動させ、所定の位置で締付けてください。締付トルクは

0.6～0.8N・mです。

<バンドの位置を移動させる場合>

バンド固定ねじを緩め、シリンダチューブに沿ってスイッチレールおよびバンドを移動させ、所定の位置で締付

けてください。締付トルクは 0.6～0.8N・mです。

バンド固定ねじスイッチスイッチレールバンドシリンダチューブ

スイッチの交換方法

1 締付ねじ(止めねじ)を緩めます。

2 スイッチ本体を溝から抜きます。

3 交換用スイッチを溝の中へ入れます。

4 所定の位置を決め、ねじを締付けます。

(締付トルクは、T0,T5,T2,T3,T2W,T3W,T3P,T2HR,T2VR の場合は 0.1～0.2N･m、T8,T1,T2Y,T3Y,T2J

の場合は 0.5～0.7N･mです。)

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