CKD MDC2-HP1シリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!私はCKD MDC2-HP1およびMDC2-L-HP1シリーズ小形ダイレクトシリンダの取扱説明書の内容を理解しています。取り付け方法からトラブルシューティングまで、このシリンダに関するご質問にお答えします。例えば、適切な配管方法や定期点検項目、スイッチの使用方法など、お気軽にご質問ください。
  • シリンダが作動しない場合はどうすればよいですか?
    スイッチの表示灯が点灯しないのはなぜですか?
    推奨される配管継手は何ですか?
    定期点検はどのくらいの頻度で行うべきですか?
取扱説明書
取扱説明書
小形ダイレクトシリン
MDC2-HP1 シリー
SM-A42787
製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A42787 はじめに
i 2020-12-14
はじめに
このたびは、当社の小形ダイレクトシリンダ「MDC2-HP1 シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがと
ございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事
を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な
知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用
して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A42787 安全にご使用いただくために
ii 2020-12-14
安全にご使用いただくため
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
JIS B 8370(新版)
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規な
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷をう危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤っ扱いをすと、人がするまたは重を負能性が想されるも
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A42787 安全にご使用いただくために
iii 2020-12-14
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください
空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
SM-A42787 安全にご使用いただくために
iv 2020-12-14
廃棄に関する注意事項
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-A42787 目次
v 2020-12-14
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iv
目次 .................................................................................................................................... v
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.1.1 製品形番 ........................................................................................................ 1
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 3
1.2.1 製品仕様 ........................................................................................................ 3
1.2.2 スイッチ仕 ................................................................................................... 4
2. 取付け ......................................................................................................................... 5
2.1 設置環境 .............................................................................................................. 5
2.2 開梱 ..................................................................................................................... 6
2.3 取付方法 .............................................................................................................. 6
2.3.1 本体の取付 ................................................................................................. 6
2.3.2 スイッチの取付け ............................................................................................ 6
2.3.3 スイッチの移動方法 ........................................................................................ 8
2.3.4 スイッチの交換方法 ........................................................................................ 8
2.4 配管方法 .............................................................................................................. 9
2.4.1 配管継手 ...................................................................................................... 10
2.5 配線方法 ............................................................................................................ 12
2.5.1 無接点スイッチ .............................................................................................. 12
2.5.2 有接点スイッチ .............................................................................................. 15
3. 使用方法 ................................................................................................................... 17
3.1 シリンダの使用方法 ............................................................................................ 17
3.2 スイッチの使用方法 ............................................................................................ 18
4. 保守、点検................................................................................................................. 19
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 20
4.1.1 点検項目 ...................................................................................................... 20
4.1.2 製品のメンテナンス ....................................................................................... 20
4.1.3 回路のメンテナンス ....................................................................................... 20
4.1.4 内部構造 ...................................................................................................... 21
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 23
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 23
5.1.1 シリンダ部 ..................................................................................................... 23
5.1.2 スイッチ部 ..................................................................................................... 24
6. 保証規定 ................................................................................................................... 25
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 25
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 25
SM-A42787 1. 製品概要
1 2020-12-14
1. 製品概要
1.1 形番表示
1.1.1 製品形番
MDC2-HP1 シリーズ
1: φ4のスイッチ付きは選定できません
2: 有接点スイッチ付 MDC2 はシリンダを磁性体(鉄板な
)に取付けることはできません。スイッチ検出不良の
原因になります。
3: 有接点スイッチ付 MDC2-L-6を使用の際はシリンダ取
付ボルトは非磁性体(ス製
など)を使てく。ス出不因に
なります。
4: スイッチ付最小ストロークについては、2ページを参照
してください。
SM-A42787 1. 製品概要
2 2020-12-14
ストロー
チューブ内径
(mm)
標準ストローク
(mm)
最大ストローク
(mm)
スイッチ 2個付最小ストローク(mm)
スイッチ 1個付最小ストローク(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
有接点スイッチ
無接点スイッチ
φ4
36
6
φ6
468
8
6
4 (8)
4
4
φ8
468
8
8
4 (8)
4
4
φ10
4610
10
6
4 (10)
4
4
標準ストローク以外は製作できません。
F2Y,F3Y,F3P の場合、最小ストロークは( )内の寸法になります。
SM-A42787 1. 製品概要
3 2020-12-14
1.2 仕様
1.2.1 製品仕様
機種
MDC2-HP1
MDC2-L-HP1(スイッチ付)
項目
チューブ内径
mm
φ4
φ6
φ8
φ10
作動方式
複動形
使用流体
圧縮空気
最高使用圧力
MPa
0.7
最低使用圧力
MPa
0.2
0.15
0.1
耐圧力
MPa
1.05
周囲温度
1060(ただし、凍結なきこと) 1
接続口径
M3
M5
ストローク許容差
mm
使用ピストン速度
mm/s
50500
クッション
なし
給油
不要
許容吸収エネルギー
J
当製品では、シリンダに取り付けられる外部負荷により発生するエネルギーは吸収できません。
無負荷で使用または、外部に別途緩衝装置を設けてください。
1 無接点スイッチ使用時は 40以下で使用してください。
+0.5
0
SM-A42787 1. 製品概要
4 2020-12-14
1.2.2 スイッチ仕様
項目
無接点
2線式
3線式
F2S/H/V
F2YH/V
F3S/H/V
F3YH/V
用途
DC プログラマブルコントローラ専用
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
電源電圧
DC1028V
負荷電圧
DC10V30V
DC24V±10%
DC30V 以下
負荷電流
520mA 2
50mA 以下
消費電流
DC24V 10mA 以下
内部降下電圧
4V 以下
0.5V 以下
表示灯
黄色 LED 3
(ON 時点灯)
赤色/緑色 LED
(ON 時点灯)
黄色 LED 3
(ON 時点灯)
赤色/緑色 LED
(ON 時点灯)
漏れ電流
1mA 以下
10μA以下
リード線 1
標準 1m
(耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコー2芯、
0.15mm2)
標準 1m
(耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコー3芯、
0.15mm2)
耐衝撃
980m/s2
絶縁抵抗
DC500V メガーで 20MΩ以上
耐電圧
AC1000V 1 分間印加で異常なきこ
周囲温度
1060
保護構造
IEC 規格 IP67JIS C 0920 (防浸形)、耐油
項目
無接点 3線式
有接点 2線式
F3PH/V
F0H/V
用途
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
電源電圧
DC4.528V
負荷電圧
DC30V以下
DC24V±10%
負荷電流
50mA 以下
520mA 2
消費電流
DC24V 10mA 以下
内部降下電圧
30mA 0.5V 以下
4V 以下
表示灯
黄色 LED (ON 点灯)
黄色 LED (ON 点灯) 3
漏れ電流
10μA以下
1mA 以下
リード線 1
標準 1m (耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード
3芯、0.15mm2)
標準 1m (耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード
2芯、0.15mm2)
耐衝撃
980m/s2
294m/s2
絶縁抵抗
DC500V メガーで 20MΩ以上
DC500V メガーで 20MΩ 以上
耐電圧
AC1000V 1 分間印加で異常なきこと
AC1000V 1 分間印加で異常なきこと
周囲温度
1060
1060
保護構造
IEC 規格 IP67JIS C 0920 (防浸形)、耐油
IEC 規格 IP67JIS C 0920 (防浸形)、耐油
1: リード線のオプションとして他に 3m5m を用意しています(F 形スイッチの 5m は除)
2: 上記の負荷電流の最大値:20mA は、周囲温度が 25の場合の値です。
スイッチ使用周囲温度25℃より高い場合は、20mA より小さくなります。(60℃で 510mA)
3: F2SF3S の表示灯は赤色です。
FHはリード線ストレートタイプ、FVはリード線 L字タイプを表しています。
SM-A42787 2. 取付け
5 2020-12-14
2. 取付け
2.1 設置環境
注意
切削、鋳物、溶接工場などでは切削液、切粉、粉塵などの異物が進入するおそれがあるため、カバーなど
でできるだけ防ぐようにする。
下記環境では使用を禁止する。
切削液が掛かる場合(液中の研磨剤または研磨粉によって摺動部が削られるため)
有機溶剤、薬品、酸、アルカリ、灯油などが雰囲気中に含まれる場合
水が掛かる場合
下記の周囲温度で使用してください。
-1060(ただし、凍結なきこと)
圧縮空気には、エアフィルタを通した清浄で水分の少ないエアを使用してください。
このため、回路にはエアフィルタを使用し、ろ過度(5μm 以下が望まし)や流量、取付位置(方向制御弁に
近づける)などに注意してください。
含油軸受を使用しているため、シリンダ外部に油分が排出される可能性があります。
油の排出をきらう場所で使用する際は注意してください。
圧縮空気
清浄な圧縮空気
エアフィルタ
SM-A42787 2. 取付け
6 2020-12-14
2.2 開梱
ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
製品外部に損傷がないことを確認してください。
配管ポートからシリンダ内部に異物が入らないよう管理してください。
2.3 取付方法
2.3.1 本体の取付け
ピストンロッドに横荷重が掛からないよう、ガイドを設けてください。
()ストッパとしての横荷重は掛けないでください。
2.3.2 スイッチの取付け
<ストロークエンド取付時>
スイッチを最高感度位置で作動させるために、ロッド側 RD 寸法、ヘッド側 HD 寸法の個所にそれぞれ取付け
てください。
<ストローク中間位置取付時>
ストローク途中で検出する場合は、停止する位置にピストンを固定した状態で、スイッチをピストンの上で前後
に移動させ、スイッチが最初に ON になる位置を見つけ出します。2つの位置の中間がそのピストン位置で
最高感度位置であり、取付位置になります。
動作範囲
ピストンが移動してスイッチON になり、さらに同一方向に移動して OFF になるまでの範囲を指します。
応差
ピストンが移動してスイッチON になった位置から、逆方向に移動して OFF になるまでの距離を指します。
応差
応差
ON
OFF
動作範囲
SM-A42787 2. 取付け
7 2020-12-14
最高感度位置(HDRD)、動作範囲、応差(単位:mm)
●スイッチ取付位置
有接点スイッチ(F0)
無接点スイッチ
F2SF3S
無接点スイッチ
(F2F3F2YF3YF3P)
リード線
ストレートタイプ(H)
リード線
L字タイプ(V)
リード線
ストレートタイプ(H)
リード線
L字タイプ(V)
●スイッチ取付寸法
スイッチ取付方式
有接点スイッチ(F0H/V)
チューブ内径
(mm)
RD
HD
X(2)
動作範囲
応差
ストローク(mm)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
φ6
1
1
1
-0.5
0
0
3.5
3
3
3.56.0
1.0 以下
0.5
-
-
φ8
1
1
1
-1.5
0
0
4.5
3
3
1.5
-
-
φ10
3.5
3.5
3.5
0.5
0.5
0.5
2.5
-
2.5
-
2.5
-
スイッチ取付方式
無接点スイッチ(F2SF3S)
チューブ内径
(mm)
RD
HD
動作範囲
応差
ストローク(mm)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
φ6
5.5
5.5
5.5
9.5
11.5
13.5
1.53.5
1.0 以下
φ8
5.5
5.5
5.5
9.5
11.5
13.5
φ10
7
7
7
11
13
17
スイッチ取付方式
無接点スイッチ(F2H/VF3H/VF2YH/VF3YH/VF3PH/V)
チューブ内径
(mm)
RD
HD
X1(23)
X2(23)
動作範囲
応差
ストローク(mm)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
4
6
8
(10)
φ6
6.5
6.5
6.5
1
1
1
4.2
2.2
0.2
8.7
6.7
4.7
1.53.5
1.0 以下
1.2
-
-
5.7
3.7
1.7
φ8
6.5
6.5
6.5
1
1
1
4.2
2.2
0.2
8.7
6.7
4.7
1.2
-
-
5.7
3.7
1.7
φ10
8
8
8
2.5
2.5
2.5
2.7
0.7
-
7.2
5.2
1.2
-
-
-
4.2
2.2
-
1 スイッチ 2個付きの最小ストロークは 2ージを参照してください
2 X 寸法はスイッチの本体端面からの出張り寸法を示します。上段はリード線ストレートタイプ、下段はリード線 L字タイプ時の X寸法を示し
ます。
3X1 F2H/VF3H/V の場合、X2 F2YH/VF3YH/VF3PH/V の場合の寸法です。
SM-A42787 2. 取付け
8 2020-12-14
2.3.3 スイッチの移動方法
1 締付ねじ(止めねじ)を緩めます。
2 本体側面の溝またはレールプレートに沿ってスイッチ本体を移動させ、所定の位置でねじを締付けます。
3 所定の位置を決め、ねじを締付けます。
2.3.4 スイッチの交換方法
締付ねじ(止めねじ)を緩めます。
スイッチ本体を溝から抜きます。
交換用スイッチを溝の中へ入れます。
所定の位置を決め、ねじを締付けます。
(締付トルクは、F2F3F0F3PF2YF3Y の場合 0.030.08Nmす。)
SM-A42787 2. 取付け
9 2020-12-14
2.4 配管方法
警告
チューブは継手のチューブエンドに当たるまで確実に挿入し、継手から抜けないことを確認してから使用す
る。
フィルタ以降の配管材は亜鉛メッキ管やナイロンチューブ、ゴム管など、腐食しにくいものを使用し
てください。
配管は、シリンダが所定のピストン速度を出せるだけの有効断面積があるものを使用してください。
配管内のさび、異物、ドレン除去のためフィルタはできるだけ電磁弁の近くに取付けてください。
ガス管のねじ長さは有効ねじ長さを守ってください。また、ねじ部先端より 1/2 ッチほど面取り
上げをしてください。
配管の清掃
配管の前には、配管内の異物、切削粉などを除去するため、エアブローを行って清掃してください。
シール剤
配管の漏れ止めにはシールテープまたはシール剤を使用します。
シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分よ
先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材が配管、機器の内部に入り込
み、故障の原因になります。
シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください。
液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障や
誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください。
シールテープ
固形/液状シール剤
適切
適切
不適切
不適切
2山残す
面取り
有効長さ
SM-A42787 2. 取付け
10 2020-12-14
2.4.1 配管継手
使用できる配管継手には制限があります。下記を参照してください。
<かべがある場合>
項目
接続
口径
ポート位置寸法(mm)
かべがある場合
チューブ
内径
(mm)
ストローク
A
B
C
使用できる継手
継手外径φD
使用できない継手
φ4
M3
3
6.5
7
3.5
GWS3-M3-S
FTS4-M3
φ7以下
GWS4-M3-S
SC3W-M3-3
SC3W-M3-4
SC3U-M3-3
SC3U-M3-4
6
6.5
10
3.5
φ6
M3
4
6
7.5
3.5
GWS3-M3-S
FTS4-M3
φ7以下
GWS4-M3-S
SC3W-M3-3
SC3W-M3-4
SC3U-M3-3
SC3U-M3-4
6
6
9.5
3.5
8
6
11.5
3.5
φ8
M3
4
6
7.5
3.5
GWS3-M3-S
FTS4-M3
φ7以下
GWS4-M3-S
SC3W-M3-3
SC3W-M3-4
SC3U-M3-3
SC3U-M3-4
6
6
9.5
3.5
8
6
11.5
3.5
φ10
M5
4
7
10
5
GWS-M5-S
SC3W-M5-
SC3U-M5-
GWS4-M5-S
FTS4-M5
FTS6-M5
φ10 以下
GWS-M5
GWS6-M5-S
6
7
12
5
10
7
16
5
※ポート位置寸法は標準・スイッチなしの時の寸法です。
SM-A42787 2. 取付け
11 2020-12-14
<かべがない場>
項目
接続
口径
ポート位置寸法(mm)
かべがない場合
チューブ
内径
(mm)
ストローク
A
B
C
使用できる継手
継手外径φD
使用できない継手
φ4
M3
3
6.5
7
3.5
GWS3-M3-S
FTS4-M3
φ7以下
GWS4-M3-S
SC3W-M3-3
SC3W-M3-4
SC3U-M3-3
SC3U-M3-4
6
6.5
10
3.5
GWS3-M3-S
GWS4-M3-S
FTS4-M3
SC3W-M3-
SC3U-M3-
φ10 以下
φ6
M3
4
6
7.5
3.5
GWS3-M3-S
SC3W-M3-
SC3U-M3-
φ7.5 以下
GWS4-M3-S
6
6
9.5
3.5
GWS3-M3-S
GWS4-M3-S
FTS4-M3
SC3W-M3-
SC3U-M3-
φ9.5 以下
8
6
11.5
3.5
φ11.5 以下
φ8
M3
4
6
7.5
3.5
GWS3-M3-S
SC3W-M3-
SC3U-M3-
φ7.5 以下
GWS4-M3-S
6
6
9.5
3.5
GWS3-M3-S
GWS4-M3-S
FTS4-M3
SC3W-M3-
SC3U-M3-
φ9.5 以下
8
6
11.5
3.5
φ11.5 以下
φ10
M5
4
7
10
5
GWS-M5-S
SC3W-M5-
SC3U-M5-
GWS4-M5-S
FTS4-M5
FTS6-M5
φ10 以下
GWS-M5
GWS6-M5-S
6
7
12
5
GWS-M5-S
SC3W-M5-
SC3U-M5-
GWS4-M5-S
GWS6-M5-S
GWS4-M5
FTS4-M5
FTS6-M5
φ12 以下
GWS6-M5
10
7
16
5
GWS-M5-S
SC3W-M5-
SC3U-M5-
GWS4-M5-S
GWS6-M5-S
GWS4-M5
GWS6-M5
FTS4-M5
FTS6-M5
φ14 以下
※ポート位置寸法は標準・スイッチなしの時の寸法です。
SM-A42787 2. 取付け
12 2020-12-14
スイッチ
負荷
3 線式基本回路例(1)
(スイッチ電源と負荷用電源が同一の場合)
スイッチ用、
負荷用直流電源
DC1028V
3線式基本回路例(2)
(スイッチ電源と負荷用電源が異なる場合)
負荷用直流電源
DC30V
以下
スイッチ用直流電源 DC1028V
スイッチ
負荷
スイッチ
負荷
DC1030V
2線式基本回路例
2.5 配線方法
2.5.1 無接点スイッ
リード線の接続
リード線の色分けに従って正しく接続してください。このとき、必ず接続側電気回路の装置の電源を OFF にし
て作業してください。通電しながらの作業は、スイッチ負荷電気回路の破損につながることがあります。
また、誤配線をしたり、負荷が短絡すると、スイッチだけでなく負荷側電気回路の破損につながります。
SM-A42787 2. 取付け
13 2020-12-14
出力回路の保
下記の場合は、図を参照して必ず保護回路を設けてください。
誘導性負荷(リレー、電磁弁)を接続して使用する場合:例 1
スイッチ OFF 時にサージ電圧が発生するため、サージ吸収用素子を使用してください。
容量性負荷(コンデンサ)接続して使用する場合:例 2
スイッチ ON 時に起動電流が発生するため、電流制限抵抗を使用してください。
リード線配線長が 10m を超える場合:例 34 (2 線式)、例 5(3 線式)
1 誘導負荷にサージ吸収素子(ダイオード)を使用し
た例。ダイオードは日立製作所V06C
、または
相当品を使用してください。
スイッチ
負荷
2 容量性負荷に電流制限抵抗 R入れた例。
この時抵抗 R(Ω)
は次式以上を使用してください。
―― = R(Ω)
V
0.05
スイッチ
R
C
IC
3 チョークコイル
L=数百 μH~数 mH
高周波特性にすぐれたもの
スイッチの近くで配線する(2m 以内)
スイッチ
2m 以内 L
負荷
4 突入電流制限抵
R=負荷側回路が許すかぎり大きな抵抗
スイッチの近くで配線する
(2m 以内)
スイッチ
2m 以内 R
5 電源ノイズ吸収回
C1=205F 電解コンデンサ
(耐圧 50V 以上)
C2=0.01
0.1μF セラミックコンデンサ
R1=20
30Ω
突入電流制限抵
R2=負荷側回路が許すかぎり大きな抵抗
スイッチの近くで配線する(2m 以内)
スイッチ
2m 以内
C1 C2 R1
R2
SM-A42787 2. 取付け
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プログラマブルコントローラへの接続
プログラマブルコントローラの形式により、接続方法が異なります。下図のように接続してください。
並列接続
2線式スイッチは、漏れ電流が接続個数分増加するため、接続負荷であるプログラマブルコントローラの入
仕様を確認したうえで、接続個数を決めてください。ただし、表示灯が暗くなったり、点灯しなくなる場合がありま
す。
3線式スイッチは、漏れ電流が接続個数分増加するものの、漏れ電流値が非常に小さい(10μA 以下)ため、
常は問題になることはありません。また、表示灯が暗くなったり、点灯しなくなることはありません。
スイッチ
スイッチ
スイッチ
スイッチ
ソース入力(電源外付)形への 2線式接続例
ソース入力(電源内蔵)形への 2線式接続例
プログラマブルコントローラ
プログラマブルコントローラ
COM
COM
入力
端子
入力
端子
スイッチ
スイッチ
プログラマブルコントローラ
シンク入力(電源外)形への 2線式接続例
COM
入力
端子
プログラマブルコントローラ
ソース入力(電源外付)形への 3線式接続例
スイッチ
COM
DC24V
外部
電源
入力
端子
プログラマブルコントローラ
ソース入力(電源内蔵)形への 3線式接続例
スイッチ
COM
DC24V
外部
電源
入力端子
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