取扱説明書
取扱説明書
小形コンパクトシリンダ
小形ガイド付コンパクトシリンダ
MSD-HP1 シリーズ
MSDG-L-HP1 シリーズ
SM-A42794/2
• 製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。
• 特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
• 本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。
SM-A42794/2 はじめに
i 2022-06-27
はじめに
このたびは、当社の小形コンパクトシリンダ、小形ガイド付コンパクトシリンダ「MSD-HP1 シリーズ、MSDG-L-
HP1 シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございます。本取扱説明書は本製品の性能を十分
に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載したものです。よくお読みいただき、正しくご
使用ください。
なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。
本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。
• 本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な
知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用
して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。
• お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで
きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ
ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定
を行ってください。
SM-A42794/2 安全にご使用いただくために
ii 2022-06-27
安全にご使用いただくために
本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置
の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ
い。
装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。
ISO 4414、JIS B 8370、JFPS 2008（各規格の最新版）
高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で
す。
装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。
本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり
ます。そのようなことがないためにも、
必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。
注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区
分されています。
危険
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す
ることが想定されるもの。
警告
誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも
の。
注意
誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想
定されるもの。
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。
いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。
その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。
一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。
SM-A42794/2 安全にご使用いただくために
iii 2022-06-27
製品に関する注意事項
警告
取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。
本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
製品の仕様範囲内での使用を守る。
製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。
本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・
環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。
(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た
だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)
• 原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。
• 娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途
での使用。
• 人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。
安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。
• 機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認
してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF
にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。
• 運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外
しは注意して行ってください。
• 空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステ
ムの安全性が確保されているか確認してください。
廃棄に関する注意事項
注意
製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処
理する。
SM-A42794/2 目次
iv 2022-06-27
目次
はじめに .............................................................................................................................. i
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iii
目次 ................................................................................................................................... iv
1. 製品概要 ..................................................................................................................... 1
1.1 形番表示 .............................................................................................................. 1
1.1.1 製品形番 ........................................................................................................ 1
1.1.2 スイッチ使用可否選定表 ................................................................................. 6
1.2 仕様 ..................................................................................................................... 8
1.2.1 製品仕様 ........................................................................................................ 8
1.2.2 スイッチ仕様 ................................................................................................... 9
2. 取付け ....................................................................................................................... 10
2.1 設置環境 ............................................................................................................ 10
2.2 開梱 ....................................................................................................................11
2.3 取付方法 .............................................................................................................11
2.3.1 本体の取付け ................................................................................................11
2.3.2 スイッチの取付け .......................................................................................... 12
2.3.3 スイッチの移動方法 ...................................................................................... 16
2.3.4 スイッチの交換方法 ...................................................................................... 16
2.4 配管方法 ............................................................................................................ 17
2.4.1 配管継手 ...................................................................................................... 18
2.5 配線方法 ............................................................................................................ 19
2.5.1 無接点スイッチ .............................................................................................. 19
2.5.2 有接点スイッチ .............................................................................................. 22
3. 使用方法 ................................................................................................................... 24
3.1 シリンダの使用方法 ............................................................................................ 24
3.2 スイッチの使用方法 ............................................................................................ 25
4. 保守、点検................................................................................................................. 26
4.1 定期点検 ............................................................................................................ 27
4.1.1 点検項目 ...................................................................................................... 27
4.1.2 製品のメンテナンス ....................................................................................... 27
4.1.3 回路のメンテナンス ....................................................................................... 27
4.1.4 内部構造 ...................................................................................................... 28
5. トラブルシューティング ............................................................................................... 31
5.1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 31
5.1.1 シリンダ部 ..................................................................................................... 31
5.1.2 スイッチ部 ..................................................................................................... 32
6. 保証規定 ................................................................................................................... 33
6.1 保証条件 ............................................................................................................ 33
6.2 保証期間 ............................................................................................................ 33
SM-A42794/2 1. 製品概要
1 2022-06-27
1. 製品概要
1.1 形番表示
1.1.1 製品形番
◼ 形番表示例：MSD-HP1 シリーズ
注1: スイッチ付の場合、φ6、8については非磁性体(ステ
ンレス製など)の取付ボルトを使用してください。
注2： 後方配管の場合、本体側面での取付ができます。ま
た、ロッド側およびヘッド側取付に使用するボルトは 2
本になるため注意してください。
SM-A42794/2 1. 製品概要
2 2022-06-27
◼ 形番表示例：MSD-P4※-HP1 シリーズ
注1: スイッチ付の場合、φ6、8については非磁性体(ステ
ンレス製など)の取付ボルトを使用してください。
注2： 後方配管の場合、本体側面での取付ができます。ま
た、ロッド側およびヘッド側取付に使用するボルトは 2
本になるため注意してください。
SM-A42794/2 1. 製品概要
3 2022-06-27
◼ 形番表示例：MSDG-L-HP1 シリーズ
注1: スイッチ付の場合、φ6、8については非磁性体(ステ
ンレス製など)の取付ボルトを使用してください。
注2： 無接点スイッチ付の場合、φ12、16 については非磁
性体(ステンレス製など)の通しボルトを使用してくださ
い。
注3： 後方配管の場合、本体側面での取付ができます。
SM-A42794/2 1. 製品概要
4 2022-06-27
◼ 形番表示例：MSDG-L-P4※-HP1 シリーズ
注1: スイッチ付の場合、φ6、8については非磁性体(ステ
ンレス製など)の取付ボルトを使用してください。
注2： 無接点スイッチ付の場合、φ12、16 については非磁
性体(ステンレス製など)の通しボルトを使用してくださ
い。
注3： 後方配管の場合、本体側面での取付ができます。
SM-A42794/2 1. 製品概要
5 2022-06-27
◼ ストローク
<MSD-HP1>
チューブ内径
(mm)
標準ストローク
(mm)
最大ストローク
(mm)
スイッチ 2個付最小ストローク(mm)
スイッチ 1個付最小ストローク(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
有接点スイッチ
無接点スイッチ
φ6
5･10･15･20･25･30
30
10
5 (10)
5
5
φ8
5･10･15･20･25･30
30
10
5 (10)
5
5
※ 標準ストローク以外は製作できません。
※ F2Y,F3Y,F3P の場合、最小ストロークは( )内の寸法になります。
<MSDG-L-HP1>
チューブ内径
(mm)
標準ストローク
(mm)
最大ストローク
(mm)
スイッチ 2個付最小ストローク(mm)
スイッチ 1個付最小ストローク(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
有接点スイッチ
無接点スイッチ
φ6
5･10･15･20･25･30
30
10
5
5
5
φ8
5･10･15･20･25･30
30
10
5
5
5
φ12
5･10･15･20･25･30
30
10
5
5
5
φ16
5･10･15･20･25･30
30
10
5
5
5
※ 標準ストローク以外は製作できません。
SM-A42794/2 1. 製品概要
6 2022-06-27
1.1.2 スイッチ使用可否選定表
シリンダの取付とストロークの関係によっては、スイッチを搭載できない場合があります。
下表を確認の上、スイッチを選定してください。
なお、側面取付の場合は、以下の組合せでは使用できません。
・ストロークが 5mm でF2YH/V、F3YH/V、F3PH/V をスイッチ取付位置 Hに取付ける組合せ
・ストロークが 10mm でF2YH、F3YH/V、F3PH をスイッチ取付位置 Hに取付ける組合せ
(スイッチ付最小ストロークについては、5ページを参照してください。)
◼ MSD-HP1 シリーズ
ロッド側取付時 ヘッド側取付時 側面取付時
●MSD-HP1 ロッド側取付時
チューブ
内径
(mm)
ストローク
(mm)
スイッチ取付位置
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
φ6
5
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
×
10
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
φ8
5
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
×
10
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●MSD-HP1 ヘッド側取付時
チューブ
内径
(mm)
ストローク
(mm)
スイッチ取付位置
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
φ6
5
×
×
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
×
10
○
×
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
15
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
20～
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
φ8
5
×
×
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
×
10
○
×
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
15
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
20～
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
SM-A42794/2 1. 製品概要
7 2022-06-27
◼ MSDG-L-HP1 シリーズ
ヘッド側取付時 側面取付時
●MSDG-L-HP1 ヘッド側取付時
チューブ
内径
(mm)
ストローク
(mm)
スイッチ取付位置
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
R
H
φ6
5
×
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
○
10
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
φ8
5
×
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
○
10
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
φ12
5
×
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
10
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
×
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
φ16
5
×
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
10
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
×
○
○
○
15～
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
注1: P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。
「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。
SM-A42794/2 1. 製品概要
8 2022-06-27
1.2 仕様
1.2.1 製品仕様
機種
MSD-HP1、MSD-L-HP1(スイッチ付)
MSD-P4※-HP1、MSD-L-P4※-HP1(スイッチ付)
項目
チューブ内径
mm
φ6、φ8
作動方式
複動形
使用流体
圧縮空気
最高使用圧力
MPa
1.0
最低使用圧力
MPa
0.15
耐圧力
MPa
1.6
周囲温度
℃
－10～60 (ただし、凍結なきこと)
接続口径
M3
ストローク許容差
mm
使用ピストン速度
mm/s
50～500
クッション
なし
給油
不要
許容吸収エネルギー
J
当製品では、シリンダに取付けられる外部負荷により発生するエネルギーは吸収できませ
ん。
無負荷で使用または、外部に別途緩衝装置を設けてください。
機種
MSDG-L-HP1(スイッチ付)
MSDG-L-P4※-HP1(スイッチ付)
項目
チューブ内径
mm
φ6
φ8
φ12
φ16
作動方式
複動形
使用流体
圧縮空気
最高使用圧力
MPa
1.0
最低使用圧力
MPa
0.2
0.15
0.1
耐圧力
MPa
1.6
周囲温度
℃
5～60
接続口径
正面配管
M3
M5
後方配管
M3
M3
ストローク許容差
mm
使用ピストン速度
mm/s
50～500
クッション
ゴムクッション付
給油
不要
許容吸収エネルギー
J
0.004
0.014
0.044
0.110
+0.5
0
+2.0
0
SM-A42794/2 1. 製品概要
9 2022-06-27
1.2.2 スイッチ仕様
項目
無接点
2線式
3線式
F2S/H/V
F2YH/V
F3S/H/V
F3YH/V
用途
DC プログラマブルコントローラ専用
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
電源電圧
―
DC10～28V
負荷電圧
DC10～30V
DC24V±10%
DC30V 以下
負荷電流
5～20mA 注2
50mA 以下
消費電流
―
DC24V で10mA 以下
内部降下電圧
4V 以下
0.5V 以下
表示灯
黄色 LED 注3
(ON 時点灯)
赤色/緑色 LED
(ON 時点灯)
黄色 LED 注3
(ON 時点灯)
赤色/緑色 LED
(ON 時点灯)
漏れ電流
1mA 以下
10μA以下
リード線 注1
標準 1m
(耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、
0.15mm2)
標準 1m
(耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード 3芯、
0.15mm2)
耐衝撃
980m/s2
絶縁抵抗
DC500V メガーで 20MΩ以上
耐電圧
AC1000V 1 分間印加で異常なきこと
周囲温度
－10～60℃
保護構造
IEC 規格 IP67、JIS C 0920 (防浸形)、耐油
項目
無接点 3線式
有接点 2線式
F3PH/V
F0H/V
用途
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
DC プログラマブルコントローラ、リレー用
電源電圧
DC4.5～28V
―
負荷電圧
DC30V以下
DC24V±10%
負荷電流
50mA 以下
5～20mA 注2
消費電流
DC24V で10mA 以下
―
内部降下電圧
30mA で0.5V 以下
4V 以下
表示灯
黄色 LED (ON 時点灯)
黄色 LED (ON 時点灯) 注3
漏れ電流
10μA以下
1mA 以下
リード線 注1
標準 1m (耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード 3
芯、0.15mm2)
標準 1m (耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード 2
芯、0.15mm2)
耐衝撃
980m/s2
294m/s2
絶縁抵抗
DC500V メガーで 20MΩ以上
DC500V メガーで 20MΩ以上
耐電圧
AC1000V 1 分間印加で異常なきこと
AC1000V 1 分間印加で異常なきこと
周囲温度
－10～60℃
－10～60℃
保護構造
IEC 規格 IP67、JIS C 0920 (防浸形)、耐油
IEC 規格 IP67、JIS C 0920 (防浸形)、耐油
注1: リード線のオプションとして他に 3m、5m を用意しています。(F 形スイッチの 5m は除く)
注2: 上記の負荷電流の最大値：20mA は、周囲温度が 25℃の場合の値です。
スイッチ使用周囲温度が 25℃より高い場合は、20mA より小さくなります。(60℃で 5～10mA)。
注3: F2S、F3S の表示灯は赤色です。
注4 : P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。
「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。
※ F□Hはリード線ストレートタイプ、F□Vはリード線 L字タイプを表しています。
SM-A42794/2 2. 取付け
10 2022-06-27
2. 取付け
2.1 設置環境
注意
切削、鋳物、溶接工場などでは切削液、切粉、粉塵などの異物が進入するおそれがあるため注意する。
下記環境では使用を禁止する。
• 切削液が掛かる場合(液中の研磨剤または研磨粉によって摺動部が削られるため)
• 有機溶剤、薬品、酸、アルカリ、灯油などが雰囲気中に含まれる場合
• 水が掛かる場合
• 下記の周囲温度で使用してください。
MSD-HP1 -10～60℃(ただし、凍結なきこと)
MSDG-L-HP1 5～60℃
• 圧縮空気には、エアフィルタを通した清浄で水分の少ないエアを使用してください。
このため、回路にはエアフィルタを使用し、ろ過度(5μm 以下が望ましい)や流量、取付位置(方向制御弁に
近づける)などに注意してください。
• 含油軸受を使用しているため、シリンダ外部に油分が排出される可能性があります。
油の排出をきらう場所で使用する際は注意してください。
圧縮空気
清浄な圧縮空気
エアフィルタ
SM-A42794/2 2. 取付け
11 2022-06-27
2.2 開梱
• ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。
• 製品外部に損傷がないことを確認してください。
• 配管ポートからシリンダ内部に異物が入らないよう管理してください。
2.3 取付方法
2.3.1 本体の取付け
注意
本体取付面(チューブ)やテーブル面には平面度を阻害するような打痕、傷などをつけない。
本体やテーブルに取付ける相手側の平面度は 0.05mm 以下にする。
ピストンロッドに横荷重が掛からないようガイドを設けてください。
(例)ストッパとしての過大な横荷重は掛けないでください。
SM-A42794/2 2. 取付け
12 2022-06-27
2.3.2 スイッチの取付け
◼ 取付位置
<ストロークエンド取付時>
スイッチを最高感度位置で作動させるために、ロッド側 RD 寸法、ヘッド側 HD 寸法の個所にそれぞれ取付け
てください。
<ストローク中間位置取付時>
ストローク途中で検出する場合は、停止する位置にピストンを固定した状態で、スイッチをピストンの上で前後
に移動させ、スイッチが最初に ON になる位置を見つけ出します。2つの位置の中間がそのピストン位置での
最高感度位置であり、取付位置になります。
◼ 動作範囲
ピストンが移動してスイッチが ON になり、さらに同一方向に移動して OFF になるまでの範囲を指します。
◼ 応差
ピストンが移動してスイッチが ON になった位置から、逆方向に移動して OFF になるまでの距離を指します。
応差
応差
ON
OFF
動作範囲
SM-A42794/2 2. 取付け
13 2022-06-27
◼ 最高感度位置(HD、RD)
<MSD-HP1 シリーズ>
●有接点スイッチ
F0H
F0V
φ6
φ8
RD
HD
●無接点スイッチ
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/F3PH
F2YV/F3YV/F3PV
φ6
φ8
RD
HD
スイッチ取付位置寸法 (単位：mm)
機種
チューブ
内径
(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
RD
HD
RD
HD
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
X
注1
MSD-L-
HP1
φ6
3.5
3.5
3.5
0
6.5
0.5
7.5
1.5
7.7
7.5
1.5
7.5
1.5
12.2
7.5
1.5
9.2
φ8
5.5
4.0
5.5
0
8.5
0
9.5
1.0
8.2
9.5
1.0
9.5
1.0
12.7
9.5
1.0
9.7
注1： X寸法は本体端面からのスイッチ出張り寸法です。X-ストロークがマイナスになる場合、本体端面からのスイッチ出張りはありません。
SM-A42794/2 2. 取付け
14 2022-06-27
<MSDG-L-HP1 シリーズ φ6、φ8>
●有接点スイッチ
F0H
F0V
φ6
φ8
RD
HD
●無接点スイッチ
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/F3PH
F2YV/F3YV/F3PV
φ6
φ8
RD
HD
スイッチ取付位置寸法 (単位：mm)
機種
チューブ
内径
(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
RD
HD
RD
HD
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
X
注1
MSDG-L-HP1
φ6
6.0
0
6.0
0
9
2.5
10
3.5
5.2
10
3.5
10
3.5
9.7
10
3.5
6.7
φ8
8.5
0
8.5
0
11.5
1.5
12.5
2.5
6.2
12.5
2.5
12.5
2.5
10.7
12.5
2.5
7.7
注1： X寸法は本体端面からのスイッチ出張り寸法です。X-ストロークがマイナスになる場合、本体端面からのスイッチ出張りはありません。
SM-A42794/2 2. 取付け
15 2022-06-27
<MSDG-L-HP1 シリーズ φ12、φ16>
●有接点スイッチ
F0H
F0V
φ12
RD
HD
φ16
RD
HD
●無接点スイッチ
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/F3PH
F2YV/F3YV/F3PV
φ12
RD
HD
φ16
RD
HD
スイッチ取付位置寸法 (単位：mm)
機種
チューブ
内径
(mm)
有接点スイッチ
無接点スイッチ
F0H
F0V
F2S/F3S
F2H/F3H
F2V/F3V
F2YH/F3YH/
F3PH
F2YV/F3YV/
F3PV
RD
HD
RD
HD
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
RD
HD
X
注1
RD
HD
X
注1
MSDG-L-
HP1
φ12
9.0
0
9.0
0
12
2.5
13
3.5
5.7
13
3.5
13
3.5
10.2
13
3.5
7.2
φ16
14.0
0
14.0
0
16.5
2.5
17.5
3.5
5.2
17.5
3.5
17.5
3.5
9.7
17.5
3.5
6.7
注1： X寸法は本体端面からのスイッチ出張り寸法です。X-ストロークがマイナスになる場合、本体端面からのスイッチ出張りはありません。
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