CKD STG-HP1シリーズユーザーマニュアル

取扱説明書

ガイド付シリンダ

STG-HP1 シリーズ

SM-A09414/4

• 製品をご使用になる前に、本取扱説明書を必ずお読みください。

• 特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。

• 本取扱説明書は必要なときにすぐ取出して読めるように、大切に保管してください。

SM-A09414/4 はじめに

i 2022-06-27

はじめに

このたびは、当社のガイド付シリンダ「STG-HP1 シリーズ」をお買求めいただきまして、誠にありがとうございま

す。本取扱説明書は本製品の性能を十分に発揮させるために、取付、使用方法などの基本的な事項を記載し

たものです。よくお読みいただき、正しくご使用ください。

なお、本取扱説明書は紛失しないように、大切に保管してください。

本取扱説明書に記載の仕様、外観は、将来予告なく変更することがあります。

• 本製品を使用するにあたって、材料や配管、電気、機構などを含めた空気圧機器についての基礎的な

知識を持った人を対象にしています。知識を持たない人や十分な訓練を受けていない人が選定、使用

して引起こした事故に関しては、当社は責任を負いません。

• お客様によって使用される用途は多種多様にわたるため、当社ではそれらのすべてを把握することがで

きません。用途、用法によっては流体、配管、その他の条件により性能が発揮できない場合や事故につ

ながる場合があります。用途、用法にあわせてお客様の責任で、製品の仕様の確認、使用方法の決定を

行ってください。

SM-A09414/4 安全にご使用いただくために

ii 2022-06-27

安全にご使用いただくために

本製品を使用した装置を設計、製作する場合は、安全な装置を製作する義務があります。そのためには、装置

の機械機構と、各流体制御回路、これらを電気制御するシステムの安全性が確保できることを確認してくださ

い。

装置の設計、管理などに関する安全性については、団体規格、法規などを必ずお守りください。

ISO 4414、JIS B 8370、JFPS 2008（各規格の最新版）

高圧ガス保安法や労働安全衛生法、その他の安全規則、団体規格、法規など

当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定、使用、取扱い、保全管理を適切に行うことが重要で

す。

装置の安全性確保のために、本取扱説明書に記載の警告、注意事項を必ずお守りください。

本製品にはさまざまな安全策を実施していますが、お客様の誤った取扱いによって事故につながる場合があり

ます。そのようなことがないためにも、

必ず本取扱説明書を熟読し、内容を十分に理解したうえでご使用ください。

注意事項は危害、損害の大きさと発生の可能性の程度を明示するために、「危険」「警告」「注意」の 3つに区

分されています。

危険

誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う危険が差迫って発生す

ることが想定されるもの。

警告

誤った取扱いをすると、人が死亡する、または重傷を負う可能性が想定されるも

の。

注意

誤った取扱いをすると、人が傷害を負う、または物的損害が発生する可能性が想

定されるもの。

なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性があります。

いずれも重要な内容を記載しているため、必ずお守りください。

その他、一般的な注意事項や使用上のヒントを以下のアイコンで記載しています。

一般的な注意事項や使用上のヒントを表します。

SM-A09414/4 安全にご使用いただくために

iii 2022-06-27

製品に関する注意事項

警告

取扱いは十分な知識と経験を持った人が行う。

本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。

製品の仕様範囲内での使用を守る。

製品固有の仕様外での使用はできません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わないでください。

本製品は一般産業機械用装置・部品での使用を適用範囲としているため、屋外、次に示すような条件・

環境で使用する場合には適用外とさせていただきます。

(ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場合は適用になります。た

だし、その場合でも、万一の故障に備えて危険を回避する安全対策をとってください。)

• 原子力や鉄道、航空、船舶、車両、医療機械、飲料・食品などに直接触れる機器や用途での使用。

• 娯楽機器や緊急遮断回路、プレス機械、ブレーキ回路、安全対策用など、安全性が要求される用途

での使用。

• 人や財産への大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途での使用。

安全を確認するまでは、本製品の取扱い、配管・機器の取外しを絶対に行わない。

• 機械、装置の点検や整備は、本製品が関わるすべてのシステムの安全が確保されていることを確認

してから行ってください。また、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備の電源を OFF

にし、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ、漏電に注意してください。

• 運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性があるため、本製品の取扱い、配管・機器の取外

しは注意して行ってください。

• 空気圧機器を使用した機械、装置を起動または再起動する前に、飛出し防止処置などによりシステム

の安全性が確保されているか確認してください。

廃棄に関する注意事項

注意

製品を廃棄するときは、廃棄物の処理や清掃に関する法律に準拠し、専門廃棄物処理業者に依頼して処

理する。

SM-A09414/4  目次 
 iv 2022-06-27 
目次 
 
はじめに .............................................................................................................................. i 
安全にご使用いただくために ............................................................................................... ii 
製品に関する注意事項 .................................................................................................... iii 
廃棄に関する注意事項 .................................................................................................... iii 
目次 ................................................................................................................................... iv 
製品概要 ..................................................................................................................... 1 
1 形番表示 .............................................................................................................. 1 
1.1 製品形番 ........................................................................................................ 1 
2 仕様 ..................................................................................................................... 4 
2.1 製品仕様 ........................................................................................................ 4 
2.2 スイッチ仕様 ................................................................................................... 5 
取付け ......................................................................................................................... 8 
1 設置環境 .............................................................................................................. 8 
2 開梱 ..................................................................................................................... 9 
3 取付方法 .............................................................................................................. 9 
3.1 本体の取付け ................................................................................................. 9 
3.2 スイッチの取付け .......................................................................................... 10 
3.3 スイッチの移動方法 ...................................................................................... 13 
3.4 スイッチの交換方法 ...................................................................................... 13 
4 配管方法 ............................................................................................................ 14 
4.1 継手 .............................................................................................................. 15 
5 配線方法 ............................................................................................................ 16 
5.1 無接点スイッチ .............................................................................................. 16 
5.2 有接点スイッチ .............................................................................................. 19 
使用方法 ................................................................................................................... 21 
1 シリンダの使用方法 ............................................................................................ 21 
2 スイッチの使用方法 ............................................................................................ 22 
保守、点検................................................................................................................. 24 
1 定期点検 ............................................................................................................ 25 
1.1 点検項目 ...................................................................................................... 25 
1.2 製品のメンテナンス ....................................................................................... 25 
1.3 回路のメンテナンス ....................................................................................... 25 
2 分解、組立方法 .................................................................................................. 26 
2.1 分解方法 ...................................................................................................... 26 
2.2 組立方法 ...................................................................................................... 26 
2.3 内部構造 ...................................................................................................... 27 
トラブルシューティング ............................................................................................... 33 
1 トラブルの原因と処置方法 .................................................................................. 33 
1.1 シリンダ部 ..................................................................................................... 33 
1.2 スイッチ部 ..................................................................................................... 34 
保証規定 ................................................................................................................... 35 
1 保証条件 ............................................................................................................ 35 

SM-A09414/4 目次

v 2022-06-27

6.2 保証期間 ............................................................................................................ 35

SM-A09414/4 1. 製品概要

1 2022-06-27

1. 製品概要

1.1 形番表示

1.1.1 製品形番

◼ 形番表示例：STG-HP1 シリーズ

注1：㋭スイッチ形番以外のスイッチも用意していま

す。(受注生産品)

詳細については空圧シリンダ総合Ⅱ(No.CB-

030S)を参照してください。

注2： STG-B-12〜32 は標準でノンパープル仕様で

す。

注3： STG-12、16 はT8H/V を搭載できません。

注4：スイッチは製品に添付して出荷します。

組付けての出荷が必要な場合、当社営業まで

お問い合せください。

SM-A09414/4 1. 製品概要

2 2022-06-27

◼ 形番表示例：STG-P4※-HP1 シリーズ

注1： STG-12、16 はT8H/V を搭載できません。

注2：スイッチは製品に添付して出荷します。

組付けての出荷が必要な場合、当社営業まで

お問い合せください。

注3：全長寸法は、長い方の標準ストロークの寸法と

同一になります。

注4：ストロークの長さにボディ寸法をあわせた専用

ボディも対応可能です。ご相談ください。

注5： ( )内は、スイッチ 2色表示式、交流磁界用の場

合の最小ストロークです。

SM-A09414/4 1. 製品概要

3 2022-06-27

◼ ストローク

チューブ内径(mm)

標準ストローク(mm)

最小ストローク(mm)

スイッチ付きの最小ストローク(mm)

φ12

10、20、30、40、50、75、

100、125、150

5

5(10) 注1

φ16

φ20

20、30、40、50、75、

100、125、150

φ25

φ32

25、50、75、100、125、150

φ40

注1：スイッチ 1個または 2個付きの場合です。()内は、スイッチ 2色表示式、交流磁界用を選択した場合の最小ストロークです。

※ 中間ストロークについては、5mm ごとに制作可能です。ただし、全長寸法は長い方の標準ストロークの寸法と同一になります。

ストロークの長さにボディ寸法をあわせた専用ボディも対応可能です。ご相談ください。

SM-A09414/4 1. 製品概要

4 2022-06-27

1.2 仕様

1.2.1 製品仕様

形番

STG-HP1

STG-P4※-HP1

項目

チューブ内径 mm

φ12

φ16

φ20

φ25

φ32

φ40

作動方式

複動形

使用流体

圧縮空気

最高使用圧力 MPa

1.0

最低使用圧力 MPa

0.15

0.1

耐圧力 MPa

1.6

周囲温度 ℃

－10～60(ただし、凍結なきこと)

接続口径

M5

Rc1/8

ストローク許容差 mm

使用ピストン速度 mm/s

50～500

クッション

ゴムクッション付

給油

不要

許容吸収エネルギー J

0.056

0.088

0.157

0.401

0.627

+2.0

0

SM-A09414/4 1. 製品概要

5 2022-06-27

1.2.2 スイッチ仕様

項目

有接点 2線式

T0H/V

T5H/V

T8H/V

用途

AC/DC プログラマブル

コントローラ、リレー用

AC/DC プログラマブル

コントローラ、リレー、

IC 回路(表示灯なし)、

直列接続用

AC/DC プログラマブルコントローラ、リレー用

電源電圧

―

負荷電圧

DC12/24V

AC110V

DC5/12/24V

AC110V

DC12/24V

AC110V

AC220V

負荷電流

5～50mA

7～20mA

50mA 以下

20mA 以下

5～50mA

7～20mA

7～10mA

消費電流

―

内部降下電圧

3V 以下(DC の場合、負荷電

流30mA 時)

0.1V以下(内部抵抗 0.5Ω以

下)

4V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

表示灯なし

赤色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

0mA

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.3

mm2)

耐衝撃

294m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

AC1500V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

項目

無接点 2線式

1色表示式

オフディレータイプ

2色表示式

T1H/V

T2H/V

T2JH/V

T2YH/V

用途

AC プログラマブル

コントローラ、リレー、

小型電磁弁用

DC プログラマブルコントローラ専用

電源電圧

―

負荷電圧

AC85～265V

DC10～30V

負荷電流

5～100mA

5～20mA 注2

消費電流

―

内部降下電圧

負荷電圧の 10%以下

4V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

赤色/緑色 LED

(ON 時点灯)

漏れ電流

AC100V で1mA 以下

AC200V で2mA 以下

1 mA 以下

リード線注1

標準 1m

(耐油性ビニールキャブ

タイヤコード 2芯0.3mm)

標準 1m

(耐油性ビニールキャブ

タイヤコード 2芯0.2mm)

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯0.3mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで

100MΩ以上

DC500V メガーで

20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1500V 1 分間印加で

異常なきこと

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

SM-A09414/4 1. 製品概要

6 2022-06-27

項目

無接点 3線式

1色表示式

1色表示式(PNP 出力)(受注生産)

2色表示式

T3H/V

T3PH/V

T3YH/V

用途

DC プログラマブルコントローラ、リレー用

出力方式

NPN 出力

PNP 出力

NPN 出力

電源電圧

DC10～28V

負荷電圧

DC30V 以下

負荷電流

100mA 以下

50mA 以下

消費電流

DC24V で10mA 以下

内部降下電圧

0.5V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

黄色 LED(ON 時点灯)

赤色/緑色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

10μA以下

リード線注1

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 3芯0.2mm2)

標準 1m(耐油性ビニールキャブタ

イヤコード 3芯0.3mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

項目

無接点 2線式

2色表示式交流磁界用

T2YD

T2YDT

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

負荷電圧

DC24V±10%

負荷電流

5～20mA

内部降下電圧

6V 以下

表示灯

赤色/緑色 LED (ON 時点灯)

漏れ電流

1.0mA 以下

出力ディレー時間

(ON ディレー、

OFF ディレー) 注3

60ms 以下

リード線注1

標準 1m

(耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯0.5mm2)

標準 1m

(難燃性ビニールキャブタイヤコード 2芯0.5mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 100MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

-

10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

SM-A09414/4 1. 製品概要

7 2022-06-27

項目

無接点 2、3線式

T2WH/V

T3WH/V

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

DC プログラマブルコントローラ、リレー用

電源電圧

―

DC10～28V

負荷電圧

DC24V±10%

DC30V 以下

負荷電流

5～20mA 注2

50mA 以下

消費電流

―

DC24V で10mA 以下

内部降下電圧

4V 以下

0.5V 以下

表示灯

赤色/緑色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

1mA 以下

10μA以下

リード線注1

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード

2芯、0.2mm2)

標準 1m(耐油性ビニールキャブタイヤコード

3芯、0.2mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

項目

無接点 2線式

T2HR3,T2VR3

用途

DC プログラマブルコントローラ専用

電源電圧

―

負荷電圧

DC10～30V

負荷電流

5～20mA 注2

消費電流

―

内部降下電圧

4V 以下

表示灯

赤色 LED(ON 時点灯)

漏れ電流

1mA 以下

リード線注1

標準 3m

(耐屈曲、耐油性ビニールキャブタイヤコード 2芯、0.2mm2)

耐衝撃

980m/s2

絶縁抵抗

DC500V メガーで 20MΩ以上

耐電圧

AC1000V 1 分間印加で異常なきこと

周囲温度

－10～60℃

保護構造

IEC 規格 IP67、JIS C 0920(防浸形)、耐油

注1 : リード線のオプションとして他に 3m、5m を用意しています。

注2 : 上記の負荷電流の最大値：20mA は、周囲温度が 25℃の場合の値です。

スイッチ使用周囲温度が 25℃より高い場合は、20mA より小さくなります。(60℃で 5～10mA)

注3: 磁気センサがピストン磁石を検出し、スイッチ出力が出るまでの時間を示します。

注4 : P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。

「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。

※ T□Hはリード線ストレートタイプ、T□Vはリード線 L字タイプを表します。

SM-A09414/4 2. 取付け

8 2022-06-27

2. 取付け

2.1 設置環境

注意

切削、鋳物、溶接工場などでは切削液、切粉、粉塵などの異物が進入するおそれがあるため注意する。

下記環境では使用を禁止する。

• 切削液が掛かる場合(液中の研磨剤または研磨粉によって摺動部が削られるため)

• 有機溶剤、薬品、酸、アルカリ、灯油などが雰囲気中に含まれる場合

• 水が掛かる場合

• 下記の周囲温度で使用してください。

-10～60℃(ただし、凍結なきこと)

• 圧縮空気には、エアフィルタを通した清浄で水分の少ないエアを使用してください。

このため、回路にはエアフィルタを使用し、ろ過度(5μm以下が望ましい)や流量、取付位置(方向制御弁に

近づける)などに注意してください。

• STG-M の場合は含油軸受を使用しているため、シリンダ外部に油分が排出される可能性があります。

油の排出をきらう場所で使用する際は注意してください。

圧縮空気

清浄な圧縮空気

エアフィルタ

SM-A09414/4 2. 取付け

9 2022-06-27

2.2 開梱

• ご注文の製品形番と製品に表示されている形番が、同一であることを確認してください。

• 製品外部に損傷がないことを確認してください。

• 配管ポートからシリンダ内部に異物が入らないようにシール栓を付けて保管し、配管時に取外してください。

2.3 取付方法

2.3.1 本体の取付け

注意

本体取付面(チューブ)やエンドプレート面には平面度を阻害するような打痕、傷などをつけない。

本体やテーブルに取付ける相手側の平面度は 0.03mm 以下にする。

シリンダ本体は、六角穴付ボルトで直接取付けてください。

<底面取付> <側面取付>

本体を通しボルトで取付ける場合は、下表の締付トルクで締付けてください。

チューブ内径(mm)

締付トルク (N・m)

φ12、φ16

1.5～2.7

φ20、φ25

3～5.4

φ32、φ40

5.2～9.2

SM-A09414/4 2. 取付け

10 2022-06-27

RD

HD

2.3.2 スイッチの取付け

◼ スイッチの取付位置

<ストロークエンド取付時>

スイッチを最高感度位置で作動させるために、ロッド側 RD 寸法、ヘッド側 HD 寸法の個所にそれぞれ取付け

てください。

<ストローク中間位置取付時>

ストローク途中で検出する場合は、停止する位置にピストンを固定した状態で、スイッチをピストンの上で前後

に移動させ、スイッチが最初に ON になる位置を見つけ出します。2つの位置の中間がそのピストン位置での

最高感度位置であり、取付位置になります。

SM-A09414/4 2. 取付け

11 2022-06-27

◼ 動作範囲

ピストンが移動してスイッチが ON になり、さらに同一方向に移動して OFF になるまでの範囲を指します。

◼ 応差

ピストンが移動してスイッチが ON になった位置から、逆方向に移動して OFF になるまでの距離を指します。

応差

ON

OFF

動作範囲

SM-A09414/4 2. 取付け

12 2022-06-27

◼ 最高感度位置(HD、RD)、動作範囲、応差(単位：mm)

無接点スイッチ(T2H/V、T3H/V、T2WH/V、T3WH/V、T2HR3、T2VR3、T3PH/V)

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

1色式

2色式

T2H/V

T3H/V

T2H/VR3

T3PH/V

T2WH/V

T3WH/V

T2H/V

T3H/V

T2H/VR3

T3PH/V

T2WH/V

T3WH/V

φ12

5.0

7

5.0

7

1.5～4.5

4～6

1.5 以下

φ16

10.0

12

4.0

6

φ20

8.5

10.5

9.5

11.5

3～8

5～8.5

φ25

10.0

12

3～9

φ32

10.5

12

5～9

φ40

12.0

14

13.0

15

6～10

無接点スイッチ(T2YH/V、T3YH/V、T2JH/V、T1H/V、T2YD、T2YDT)

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

1色式

2色式

φ12

4.0

1.5～4.5

4～6

1.5 以下

φ16

9.0

3.0

φ20

7.5

8.5

3～8

5～8.5

φ25

9.0

3～9

φ32

5～9

φ40

11.0

12.0

6～10

有接点スイッチ

チューブ内径

(mm)

最高感度位置

動作範囲

応差

ヘッド側 HD(mm)

ロッド側 RD(mm)

T0H/V

T5H/V

T8H/V

T0H/V

T5H/V

T8H/V

φ12

5.0

―

5.0

―

6～10

3以下

φ16

10.0

―

4.0

―

4～9

φ20

8.5

2.5

9.5

3.5

6～14

φ25

10.0

4

5～14

φ32

2.5

4

5～12

φ40

12.0

6

13.0

7

6～14

注1 : P4※シリーズのスイッチ形番については手配形番が標準と異なります。

「二次電池対応機器 P4※シリーズ」(No.CC-1226)をご参照ください。

SM-A09414/4 2. 取付け

13 2022-06-27

2.3.3 スイッチの移動方法

1 締付ねじ(止めねじ)を緩めます。

2 本体の溝に沿ってスイッチ本体を移動させます。

3 所定の位置を決め、ねじを締付けます。

2.3.4 スイッチの交換方法

1 締付ねじ(止めねじ)を緩めます。

2 スイッチ本体を溝から抜きます。

3 交換用スイッチを溝の中へ入れます。

4 所定の位置を決め、ねじを締付けます。

(締付トルクは、T0,T5,T2,T3,T2W,T3W,T3P,T2HR,T2VR の場合は 0.1～0.2N・m、

T8,T1,T2Y,T3Y,T2YD,T2J の場合は 0.5～0.7N･mです。)

SM-A09414/4 2. 取付け

14 2022-06-27

2.4 配管方法

警告

チューブは継手のチューブエンドに当たるまで確実に挿入し、継手から抜けないことを確認してから使用す

る。

• フィルタ以降の配管材は亜鉛メッキ管やナイロンチューブ、ゴム管など、腐食しにくいものを使用し

てください。

• 配管は、シリンダが所定のピストン速度を出せるだけの有効断面積があるものを使用してください。

• 配管内のさび、異物、ドレン除去のためフィルタはできるだけ電磁弁の近くに取付けてください。

• ガス管のねじ長さは有効ねじ長さを守ってください。また、ねじ部先端より 1/2 ピッチほど面取り仕

上げをしてください。

◼ 配管の清掃

配管の前には、配管内の異物、切削粉などを除去するため、エアブローを行って清掃してください。

◼ シール剤

配管の漏れ止めにはシールテープまたはシール剤を使用します。

シールテープまたはシール剤は、ねじ部分の先端から 2山以上内側の位置に付けます。配管のねじ部分より

先端に出ていると、ねじ込みによってシールテープの切れ端やシール剤の残材が配管、機器の内部に入り込

み、故障の原因になります。

シールテープを使用する場合は、ねじの方向と反対方向に巻付け、指先で押さえてねじに密着させてください。

液状シール剤を使用する場合は、樹脂部品に付着しないように注意してください。樹脂部品が破損し、故障や

誤作動などの原因になります。また、めねじ側にはシール剤を塗布しないでください。

面取り

有効長さ

シールテープ

固形/液状シール剤

適切

不適切

2山残す

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CKD STG-HP1シリーズ ユーザーマニュアル

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