STIHL GS 461 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
STIHL GS 461
取扱説明書
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2020
0458-761-4321-A. VA5.J20.
0000006258_017_J
GS 461
日本語
1
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
目次
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし
たら、お買上げの販売店または当社カ
スタマーサービスにお問い合わせくだ
さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
はじめに 2
使用上の注意および作業方法 2
用途例 9
カッティング アタッチメント 11
ガイド バーおよびダイヤモンド研
削チェンの取り付け 12
ダイヤモンド研削チェンの張り方 13
ダイヤモンド研削チェンの張り具
合の点検 14
燃料 14
給油 15
エンジンの始動と停止 16
作業中の注意事項 20
エアー フィルター システム 20
エアー フィルターの取り外し 21
エアーフィルターの掃除 21
キャブレターの調整 21
スパーク プラグ 23
機械の保管 24
ガイド バーの保守 24
チェン スプロケットの点検と交換 25
ダイヤモンド研削チェンの保守お
よび目立て 26
整備表 27
磨耗の低減と損傷の回避 29
主要構成部品 30
技術仕様 31
整備と修理 32
廃棄 32
EC 適合証明書 32
GS 461
日本語
2
シンボル マークについて
機械に表示されているシンボル マーク
は、この取扱説明書で説明されていま
す。
機械および装置のバージョンによって
は、次のシンボル マークが機械に表示
されている場合があります。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類に
よっては、本取扱説明書に記載されて
いない場合があります。
現地で適用される安全規制 ( 業界団体
社会保険機関、労働安全局等が定める
規定 ) にすべて従ってください
本機を初めて使用する場合:STIHL サ
ービス店または他の経験豊富なユーザ
ーに機械の操作法を教わるか、専門的
な研修に参加してください。
未成年者には絶対に本機を使用させな
いでください - ただし、監督下で作業
を進める 16 歳以上の訓練生は例外で
す。
子供、動物、見物人を近付けないでく
ださい。
機械を使用しないときは、他人に危険
が及ばないよう配慮して下に置いてく
ださい。機械が無断で使用されないよ
う対策を講じてください。
第三者の事故 / 負傷またはその所有物
の損壊を防止することは、使用者の責
任です。
はじめに
燃料タンク、ガソリンと
エンジン オイルの混合燃
チェン移動方向
ダイヤモンド研削チェン
の張り方
デコンプ バルブの作動
給水アタッチメント コネ
クター、開閉コック
使用上の注意および作業方法
コンクリートカッターの
チェンは超高速で回転す
るため、特別な安全措置
を講じてケガの危険を低
減する必要があります。
初めて使用するときは取
扱説明書をよく読んで理
解し、必要なときに参照
できるよう安全な場所に
保管してください。取扱
説明書を遵守しないと、
重傷または致命傷さえも
負うことがあります。
GS 461
日本語
3
パワーツールを貸与または譲渡する場
合は、取扱説明書を一緒に手渡してく
ださい。本機の使用者が取扱説明書の
記載事項に精通していることを確認し
てください。
騒音を発する機械の使用が、国、地
域、現地の規則によって一日の特定の
時間帯に制限されている場合がありま
す。
機械の操作者は、十分に休息をとり、
身体的・精神的に健康でなければなり
ません。
激しい労働に耐えられない体調の方
は、かかりつけ医に相談してから機械
を使用してください。
ペースメーカー着用者向けの注意点:
本機のイグニッションシステムは微弱
な電磁界を発生します。その電磁界が
ペースメーカーに干渉する場合があり
ます。健康上のリスクを低減するため
に、STIHL 社ではペースメーカー着用
者にかかりつけ医やペースメーカー製
造業者に相談されることをお勧めして
います。
動作を鈍らせるアルコール、薬物、薬
剤を服用した状態では、本機を使用し
ないでください。
天候が悪い場合 ( 風雨時や降雪時 ) は、
事故や負傷の危険を低減するために
作業を延期してください。
本機は切削の目的にだけ使用してくだ
さい。
本機を他の目的に使用しないでくださ
い - 事故が起きる危険があります!
木材や木製品の切断には適していませ
ん。
アスベスト粉塵は、毒性が極めて強い
物質です。そのため、本機をアスベス
トの切削には絶対に使用しないでくだ
さい!
当社が本機に使用することを承認した
か、技術的な仕様が同等のツール、ガ
イドバー、ダイヤモンド研削チェンま
たはアクセサリーだけをご使用くださ
い。ご不明な点は、サービス店にお問
い合わせください。事故や本機の損傷
を防ぐために、高品質の部品とアクセ
サリーのみを使用してください。
STIHL 社では、STIHL 純正のガイドバ
ー、ダイヤモンド研削チェン、チェン
スプロケットおよびアクセサリーの使
用をお勧めしています。そうした純正
品は製品に適合し、お客様の性能要件
を満たすように特別に設計されていま
す。
いかなる方法であれ、絶対に本パワー
ツールを改造しないでください。負傷
する危険性が高まるおそれがありま
す。STIHL 社は、承認されていないア
タッチメントを使用した際のケガや物
的損害に対して一切法的責任を負いま
せん。
本パワーツールの清掃に高圧洗浄機を
使用しないでください。強力な水の噴
流が、本機の部品を損傷するおそれが
あります。
衣服と装備
適切な防護服と装備を身に付けてくだ
さい。
機械の可動部分に引っ掛かるおそれが
ある衣服 ( スカーフ、ネクタイ、装身
具等 ) は避けてください。長髪は結び、
肩よりも高い位置でまとめてくださ
い。
警告
フェイスシールドを着用し、適切にフ
ィットしているか確認してください。
フェイスシールドだけでは眼を十分に
保護できません。
「個人」用のイヤープロテクター ( 例え
ばイヤーマフ ) を着用してください
落下物で頭部を負傷する危険がある場
合は、安全ヘルメットを着用してくだ
さい。
丈夫な素材で、身体の動
きを一切制限しない衣服
を着用してください。ゆ
ったりとした上着ではな
く、つなぎ服等の身体に
ぴったりフィットする衣
服を着用してください。
靴底が滑らない、爪先に
鋼板の入った安全靴を履
いてください。
目を負傷する危険を低減
するために、European
Standard(欧州基準) EN
166 に準拠した、確実に
フィットする保護メガネ
を着用してください。保
護メガネが適切にフィッ
トしていることを確認し
てください。
GS 461
日本語
4
切断中は、粉塵 ( 例えば切削物から排
出される結晶性の物質 )、ガス、煙が発
生することがあります。健康に害が及
びます!
粉塵が発生する場合は、必ず防塵マス
クを着用してください。
ガスや煙が発生するおそれがある場合 (
例えば複合材の切断時 ) は、呼吸保護
を着用してください。
STIHL 社では、さまざまな防護服や防
護装備を取り揃えております。
機械の運搬
必ずエンジンを切ってから、チェンガ
ードを取り付けてください。
ハンドルバーだけを持って機械を運搬
してください。ガイドバーを後ろに向
け、熱くなったマフラーは身体から離
してください。
重度の火傷を負わないよう、本機の高
温になった部品、特にマフラー表面に
は触れないでださい。
車両輸送:転倒、損傷、燃料漏れを防
ぐために機械を適切に固定してくださ
い。
給油
必ずエンジンを切ってから給油してく
ださい。
エンジンが高温のときは給油しないで
ください。燃料がこぼれ、火災が生じ
る危険があります
タンク内の高圧が徐々に抜け、燃料が
噴き出さなくなるよう、燃料キャップ
は慎重に開けてください。
必ず換気の良い場所で給油してくださ
い。燃料がこぼれたときは、直ちに機
械を清掃してください - 燃料が衣服に
はね飛ばないよう注意してください。
燃料が衣服に付着したときは、速やか
に着替えてください。
エンジンユニット、特にキャブレター
周囲に粉塵が溜まる場合があります。
粉塵が燃料と混ざると、火災が生じる
危険があります。そのため、粉塵は常
に取り除いてください。
バイヨネット式燃料キャップ
絶対に工具を使用してバイヨネット式
燃料キャップを開閉しないでくださ
い。キャップが破損し、燃料が漏れ出
すおそれがあります。
給油後は、バイヨネット式燃料キャッ
プを慎重に閉めます。
ダイヤモンド研削チェン
ダイヤモンド研削チェン、ガイドバ
ー、チェンスプロケットは適切な組み
合わせで使用し、使用するコンクリー
トカッターに適合しているか確認して
ください。
承認されたダイヤモンド研削チェンの
みを使用してください。承認されてい
ないチェンを使用すると、切断時にト
ラブルが生じやすくなります。その結
果、コントロールできない、非常に危
険な反発力 ( キックバック ) が生じるこ
とがあります。致命傷を負うおそれが
あります!
特定の材料に対応したダイヤモンド研
削チェンのみを使用してください。ダ
イヤモンド研削チェンの記号に注意し
てください。
必ず給水しながら切断してください。
耐性素材(革など)でで
きた、丈夫な保護手袋を
着用してください。
ガソリンは可燃性が極め
て高い液体です - 火気を
近付けないでください。
燃料をこぼさないでくだ
さい。喫煙しないでくだ
さい。
燃料が漏れていないか点
検してください!燃料が
こぼれたり、漏れたりし
ている場合は、絶対にエ
ンジンを始動しないでく
ださい。致命的な火傷を
負う危険があります!
GS 461
日本語
5
使用済みのダイヤモンド研削チェンを
装着する前に、亀裂や欠けがある部
分、損傷や欠落が生じている部分、過
熱の兆候 ( 変色 ) がないか確認してくだ
さい。
亀裂や欠けが生じている部分があるダ
イヤモンド研削チェンは、絶対に使用
しないでください。
作業開始前
コンクリートカッターが適切に組み立
てられ、正常な状態になっているか以
下を点検してください。本取扱説明書
の関連項目を参照してください:
燃料システム、特に燃料タンクキ
ャップ、ホースコネクター、手動
燃料ポンプ ( 手動燃料ポンプ付き
の機械のみ ) 等の目視が可能な部
品が漏れていないか点検します。
漏れや損傷が生じている場合は、
エンジンを始動しないでくださ
い。火災が起きる危険がありま
す!サービス店で機械を修理して
から再使用してください。
前ハンドガードが正常に作動する
か点検します。
チェンスプロケットを点検しま
す。
スプロケットノーズが簡単に動く
か確認します。
ガイドバーが正しく装着されてい
るか確認します。
ダイヤモンド研削チェンが切断す
る素材に適しているか確認しま
す。正常かつ適切に取り付けられ
ている ( 回転方向が適正になって
いる ) 必要があります。
ダイヤモンド研削チェンに適切な
張力が掛かっているか確認しま
す。
スロットルトリガーとスロットル
トリガーロックアウトがスムーズ
に作動するか点検します。スロッ
トルトリガーは自動的にアイドル
位置に戻らなければなりません。
マスターコントロールレバーを
STOP または 0 に動かすことがで
きるか確認します。
スパークプラグターミナルがしっ
かりと差し込まれているか点検し
ます。緩んでいると、火花が発生
して可燃性ガスに引火し、火災が
生じるおそれがあります!
絶対に操作部や安全装置を改造し
ないでください。
ハンドルをオイルや汚れの付着し
ていない、乾いた清潔な状態に保
ちます。この点は、コンクリート
カッターを安全に制御するために
重要です。
正常に作動するコンクリートカッター
のみを使用してください。そうしない
事故が起きるおそれがあります!
エンジンの始動
給油場所から 3 m 以上離れた場所でエ
ンジンを始動します。屋外に限りま
す。
本機を平坦な地面に置いてください。
常に安定した足場を確保して、本機を
確実に保持します。エンジン始動時に
回転し始めることがあるため、ダイヤ
モンド研削チェンを障害物や地面に接
触させたり、切り口に差し込んだりし
ないでください。
一人の作業者のみが機械を操作しま
す。他者を作業エリアから立ち退かせ
ます。始動時も同様です。
エンジンの落としがけをしないでくだ
さい - 取扱説明書に従って始動してく
ださい。
始動前に給水バルブを完全に開き、ダ
イヤモンド研削チェンに確実に給水し
ます。ダイヤモンド研削チェンは乾い
た状態で使用しないでください。
機械の保持と操作
機械を、必ず両手でしっかりと保持し
てください:左利きの場合でも右手で
後ハンドルを握ります。安全に操作す
るために、両方のハンドルを手のひら
で包み込むように握ってください。
切削物は、確実に支持する必要があり
ます。常に本機を切削物の方向へ押
し、引き寄せないでください。
作業時
バランスと安定した足場を確保してく
ださい。
危険が差し迫っている場合や緊急時
は、マスターコントロールレバーを
STOP または 0 に動かし、速やかにエ
ンジンを切ります。
2411BA046 KN
GS 461
日本語
6
本パワーツールは、一人で操作するよ
うに設計されています。作業エリアに
は第三者を立ち入らせないでくださ
い。
切り口や切れ込み等では特に注意して
ください。誰かが背後に立っているこ
とがあります。事前に確認してくださ
い。
作動させたまま絶対に本機から離れな
いでください。
エンジン作動中は、スロットルトリガ
ーを放しても、ダイヤモンド研削チェ
ンはしばらく回転し続けます。惰性回
転効果によって負傷するおそれがあり
ます!
氷、水、雪、不整地では滑りやすいた
注意してください!
はしごの上に立った状態で作業しない
でください。不安定な足場上での作
業、肩より高い位置での作業、片手で
の作業も避けてください。事故が起き
る危険があります!
作業エリアから不要な物を取り除きま
す。障害物、穴、勾配に注意してくだ
さい。
一人で作業しないでください。助けが
必要になった場合に、声を出せば人が
援助に来ることができる範囲内で作業
してください。
イヤープロテクターを着用している場
合は、危険を告げる声 ( 叫び声、警笛
) が聞こえにくくなるため、通常よ
りもさらに注意が必要です。
疲労を感じたときは休憩を取ってくだ
さい。そうしないと事故が起こるおそ
れがあります!
高温の排気ガスや高温のマフラーは、
燃えやすい物に近付けないでくださ
い。火災が生じる危険があります!
媒コンバータ付きマフラーは、特に高
温になります。
有毒ガスを吸い込んで重傷または致命
傷を負う危険を低減するために、溝、
くぼ地、他の狭い場所での作業時は適
切に換気してください。これにより、
有毒ガスを吸引することによる重傷や
致命傷を負う危険を低減できます。
吐き気、頭痛、視覚障害 ( 視野狭窄等
)、聴覚障害、めまい、注意散漫が生じ
た場合は、直ちに作業を中止してくだ
さい。濃度が非常に高い排気ガスを吸
い込むと、そうした症状が現れる場合
があります。事故が生じるおそれがあ
ります!
火災の危険を低減するために、作業中
や機械の付近では喫煙は避けてくださ
。燃料システムから可燃性の気化燃
料が漏れ出すおそれがあります。
ダイヤモンド研削チェンを短い間隔で
定期的に検査して、亀裂が入った部
分、欠けた部分、損傷または欠落して
いる部分、過熱の兆候 ( 変色 ) がないこ
とを確認してください。
亀裂や欠けが生じている部分があるダ
イヤモンド研削チェンは、絶対に使用
しないでください。
切れ具合が明らかに変化した場合 ( 振
動が増す、切れ味が悪くなる等 )、作業
を中断し、変化の原因を解消してくだ
さい。
エンジンを切り、ダイヤモンド研
削チェンが静止するまで待ちま
す。
ダイヤモンド研削チェンの状態と
張り具合を点検します。
ダイヤモンド研削チェンが鋭利な
状態か確認します。
エンジン作動中は、絶対にダイヤモン
ド研削チェンに触れないでください。
ダイヤモンド研削チェンが物体に挟ま
った場合は、直ちにエンジンを切って
から物体を取り除く作業を試みてくだ
さい。そうしないとケガをする危険が
あります!
ダイヤモンド研削チェンの交換時は、
エンジンを切ってください。そうしな
いとケガをする危険があります!
パワーツールに設計強度を超える異常
な負荷が加わった ( 強い衝撃が加わる
か、落下した ) 場合、必ずパワーツー
ルが正常かどうか点検してから作業を
続けてください ( 「作業開始前」を参
照 )。特に燃料システムが漏れていない
か点検し、安全装置が完全に作動して
いるか確認してください。パワーツー
ルが損傷している場合は、作業を続け
ないでください。ご不明な場合は、販
売店にお問い合わせください。
アイドリングが正常かどうか点検し、
スロットルトリガーを放したときにダ
イヤモンド研削チェンが停止するか確
認します。定期的にアイドル回転数の
設定を点検し、修正してください。そ
エンジンが始動するとす
ぐに、パワーツールから
有毒な排気ガスが発生し
ます。排気ガスは無臭で
目に見えない場合があ
り、未燃焼の炭化水素と
ベンゼンが含まれている
おそれがあります。屋内
や換気状態の悪い場所で
は、絶対にエンジンをか
けないでください。触媒
コンバータが装着されて
いる機種でも同様です。
GS 461
日本語
7
れでもダイヤモンド研削チェンが回転
し続ける場合は、STIHL サービス店に
機械の修理を依頼してください。
反発力
プルインおよびプッシュバックは、最
も頻繁に発生する反発力です。
プルイン (A)
ガイドバーの下部にあるダイヤモンド
研削チェンが引っ掛かったり ( 上から
下への切断時 )、堅い物体に当たったり
したときに、コンクリートカッターが
作業対象物に向かって突然前方に引か
れることがあります。
プッシュバック (B)
ガイドバーの上部にあるダイヤモンド
研削チェンが引っ掛かったり ( 下から
上への切断時 )、堅い物体に当たったり
したときに、コンクリートカッターが
作業者に向かって突然まっすぐに戻っ
てくることがあります。
ガイドバーが挟まらないように注
意してください
切断物が動いたり、他の要因で切
り口が閉じたりしてダイヤモンド
研削チェンが挟まる状況を常に想
定して作業を行ってください。
切断中や切断後に切り口が閉じな
いよう、切断物を固定し、支持し
てください。
切り口の中でガイドバーをねじら
ないでください。
切断作業
ダイヤモンド研削チェンには十分な水
を供給してください。ダイヤモンド研
削チェンは乾いた状態で作動させない
でください。
切断対象物の材質に関わらず、常に湿
式切断を行ってください。
ダイヤモンド研削チェンは、無理に押
し込まず、切り口内でまっすぐに進め
ます。ダイヤモンド研削チェンに側圧
を加えないでください。
側面の研削やスクラビングに使用しな
いでください。
始動ポジションで切断作業を行わない
でください。このポジションでは、エ
ンジン回転数を調整できません。
作業場所を調べます。配管や電気配線
の損傷によって生じる危険をすべて排
除します。
燃えやすい物質やガスの近くで使用し
ないでください。
揮発物や可燃物が入っていないことが
確認されるまでは、パイプ、金属製タ
ンク、他の容器の切断に着手しないで
ください。
エンジンを作動させたまま機械から離
れないでください。( 例えば休憩のため
に ) 機械から離れるときは、エンジン
を切ってください。
冷静かつ慎重に作業を行ってくださ
い。日中の視界が十分なとき以外は作
業を行わないでください。他者に危険
が及ばないか確認します。常に注意を
怠らないでください。
身体のいずれの部分もダイヤモンド研
削チェンの移動範囲の延長線上から十
分に離してください。
必ずダイヤモンド研削チェンを回転さ
せた状態でコンクリートカッターを切
断物から引き出してください。
コンクリートカッターは切断のみに使
用してください。こじったり、すくい
取ったりする作業には使用しないでく
ださい。
常に切断方向を決めてから、コンクリ
ートカッターの位置を決めてくださ
い。作業中は切断方向を変更しないで
2411BA001 KN
A
2411BA002 KN
B
002BA146 KN
2411BA003 KN
GS 461
日本語
8
ください。切断口に機械を押し込んだ
り、叩き入れたりしないでください。
コンクリートカッターを切断深さまで
落とさないでください。損傷する危険
があります!
切断性能が低下し始めたら、ダイヤモ
ンド研削チェンの切れ味を点検して、
必要に応じて目立てをします。そのた
めには、例えば砥石、気泡コンクリー
ト、アスファルト等の研磨材をしばら
く切断します。
高所で作業する場合:
常にリフトバケットから作業しま
す。
はしごに乗った状態では、絶対に
本機を使用しないでください。
足場が不安定な場所では絶対に作
業しないでください。
肩の高さより上にあるものを切断
しないでください。
本機は絶対に片手で使用しないで
ください
コンクリートカッターをフルスロット
ルにしてから切断を開始してくださ
い。
切断が完了すると、コンクリートカッ
ターは切り口内でカッティングアタッ
チメントによって支持されなくなりま
す。作業者が機械の重量を支える必要
があります。制御できなくなる危険が
あります!
通電中の電線は、水や汚泥に近付けな
いでください。感電する危険がありま
す!
振動
チェンソーを長時間使用した場合に
は、振動の影響により手の血行不良が
生じることがあります ( 「白ろう病」
)。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する
ため、一般的な使用時間の設定は不可
能です。常に各国の安全規制、基準、
条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で
きます:
手の防護 ( 暖かい手袋 )
休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま
す:
血行不良の特殊体質 ( 症状指が頻
繁に冷たくなる、指が疼く )。
低い外気温。
ハンドルを掴む力の強さ ( 掴む力が
強いと血行が低下します )。
機械を日常的に長時間使用したり、該
当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返
し発症する時は、医師による診断をお
薦めします。上記のいずれかの症状が
現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相
談ください。 
整備と修理
本機は定期的に整備する必要がありま
す。 取扱説明書に書かれている整備や
修理だけを行ってください。 その他す
べての作業は、販売店に依頼してくだ
さい。
当社では、整備や修理をスチール認定
サービス店だけに依頼されることをお
勧めします。 スチール販売店では定期
的にトレーニングを受け、適切な技術
情報の提供を受けています。
高品質のスペアパーツのみを使用しま
す。 そうしないと、事故や本機の損傷
の恐れがあります。 不明な場合は、サ
ービス店にお問い合わせください。
スチール純正スペアパーツのみをご使
用いただくように、お勧めします。
れらの部品は、本機に対しても、利用
者のご要望に対しても、最適化されて
います。
本機の整備または修理をする前、およ
び本機を掃除する前には、必ずエンジ
ンを停止してください - ケガの危険が
あります! - 例外 : キャブレター調整
およびアイドリング スピード調整時
は、このかぎりではありません。
スパーク プラグ ターミナルを取り外し
たり、スパーク プラグを緩めたまま、
スターターでエンジンを始動すると、
シリンダー外部でイグニッション スパ
ークが生じて火災の危険があるので、
その前にスライド コントロールを
STOP または 0 に移動してください。
火気の近くで調整したり保管しないで
ください - 燃料を搭載していますので、
火災の恐れがあります。
燃料キャップがしっかり閉まっている
ことを、定期的に点検してください。
欠陥のない、当社が承認したスパーク
プラグのみを使用します - 「技術仕
様」を参照してください。
イグニッション ケーブルに異常がない
こと ( 絶縁状態、接続の確実性 ) を確
認してください。
マフラーに問題が無いことを確認して
ください。
GS 461
日本語
9
破損したマフラーを取付けたまま、あ
るいはマフラーがないまま、本機を使
用しないでください。火災の恐れがあ
ります!聴力にも支障を来たしま
す!
絶対に加熱されたマフラーに触れない
でください - 火傷の危険があります!
防振装置の状態は振動に影響します -
防振装置を定期的に点検してくださ
い。
エンジンを停止します
チェンの張りを点検します
チェンの張りを締め直します
チェンを交換します
不具合があれば修正します
導入された水は、ダイヤモンド研削チ
ェンを冷却し、カッティング アタッチ
メントを洗い、粉塵の発生を抑えるた
めに使用されます。
作業終了後、コンクリート カッターを
水を掛けながら運転速度で動作させ、
カッティング アタッチメントを洗いま
す。
水圧や水量が不足している場合、摩耗
が著しく増加し、修復不可能な損傷が
カッティング アタッチメントに発生し
ます - 破損の危険があります !
切断対象物
しっかり保持します
転がったり、滑ったりしないよう
に固定します
振動を回避します
切り離された部分
開口部、溝などの場合、切断手順が重
要です。 最後の切り込みはかならず、
ダイヤモンド研削チェンが挟まらず、
操作者が切り離した部分や分離した部
分でケガをしないように、実施しま
す。
必要に応じて楔を使用し、必要に応じ
て分離する部分を保持する小さい背の
部分を、所定の位置に残しておきま
す。 これらの背の部分は後で割りま
す。
最後に切り離す前に、以下のことを見
極めます:
該当部分の重量はどれくらいか
切り離し後、どのように動くか
張りが加わっているか
切り込み部分の切り離し時に、補佐す
る人が危険に晒されないようにしてく
ださい。
突っ込み切り
コンクリート カッターをフルスロット
ルにして、切断を開始してください。
1. ガイド バー先端の下部を当てます
2. 突っ込み切り位置までゆっくり旋
回させます
3. 慎重に突っ込み切りを行います
突っ込み切りを既存の狭い接合部分に
対して行うときは、細心の注意を払っ
て作業してください。
用途例
ダイヤモンド研削チェン
は、必ず水のある状態で
使用してください。 コン
クリート カッターを給水
ネットワークに接続しま
す (最低 1.5 bar)。
3.
2411BA004 KN
1.
2.
GS 461
日本語
10
数回に分けた切断
N 切り込み線 (A) をマークします
N 切断線に添って作業します。 切断
方向を修正するとき、ダイヤモン
ド研削チェンを傾けないで、必ず
もう一度位置調整してください
円形および中空の物体の切断
N 転がらないように、パイプ、円形
対象物などを固定します
N 切断線をマークします - 切断線を
決定するとき、特に切断方向に補
強物がないようにします
N 慎重に突っ込み切りを行います
N 切断線に沿って切り込み深さいっ
ぱいまで差し込みます - 方向をわ
ずかに修正する場合、ダイヤモン
ド研削チェンを傾けるのではな
く、必ずもう一度位置を調整しま
す - 必要に応じて楔を使用し、必
要に応じて切り離し部分を保持す
る小さめの背の部分を適切な位置
に残しておきます。 これらの背の
部分は後で割ります
パイプの成形
N 転がらないように、パイプ、円形
対象物などを固定します
N 切断線をマークします - 切断線を
決定するとき、特に切断方向に補
強物がないようにします
危険
この線に添って手持ちで切断する場
合、特別の注意と正確さが必要です。
N パイプ、円形切断物などの切断に
は、切断線の端部分から開始し
て、素材が破損しないようにしま
N 先端部および両端の外側への切断
時は、先端で細心の注意を払って
突っ込み切りをし、両側の外側に
向けて削ります。切断線に沿って
切り込み深さまで差し込みます -
方向をわずかに修正する場合、ダ
イヤモンド研削チェンを傾けるの
A
2411BA005 KN
2411BA006 KN
2411BA007 KN
2411BA008 KN
GS 461
日本語
11
ではなく、必ずもう一度位置を調
整します - 必要に応じて楔を使用
し、必要に応じて切り離し部分を
保持する小さめの背の部分を適切
な位置に残しておきます。 これら
の背の部分は後で割ります
ダイヤモンド研削チェン、ガイド バー
およびチェン スプロケットは、カッテ
ィング アタッチメントを構成します。
納入されるカッティング アタッチメン
トは、コンクリート カッター用に最適
化されています。
ダイヤモンド研削チェン (1) のピッ
チ (t) を、ロローロマチックガイド
バーのスプロケットノーズやチェ
ンスプロケットのピッチと適合さ
せてください。
ダイヤモンド研削チェン (1) のドラ
イブ リンク ゲージ (2) は、ガイド
バーの溝幅 (3)と一致させてく
ださい。
互いに互換性のないコンポーネントを
組み合わせて使用すると、カッティン
グ アタッチメントが短時間使用しただ
けで修理不可能なほどに損傷すること
があります。
ダイヤモンド研削チェン
STIHL ダイヤモンド研削チェンを適切
に使用すると、経済的に使用すること
ができ、早期の磨耗を防止できます。
STIHL ダイヤモンド研削チェンは、次
の材料の切断に適しています。
コンクリート
鉄筋コンクリート
一般的なブロック
石造物
石造パイプ
研磨石 * ( アスファルト、れんが (
岩) ど)
硬石 *、花崗岩 *
ダクタイル鋳鉄管 *
*) 出力および耐用年数に関する制限が
あることがあります
上記以外の材料は切断しないでくださ
い - 事故の危険があります !
チェン ガード
製品内容には、バーおよびチェンに適
したチェン ガードが含まれます。
カッティング アタッチメン
2411BA009 KN
1
2
3
a
t = a : 2
GS 461
日本語
12
チェン スプロケット カバーの取り外し
N ナット (1) をスタッドから緩めて外
します - ナットは、紛失しないよ
うに、チェン スプロケット カバー
に固定します
N チェン スプロケット カバー (2) を
取り外します
N テンショナー スライド (4) がハウ
ジングの溝の左端に当たるまで、
スクリュー (3) を左回りに回します
ダイヤモンド研削チェンの取り付け
N ガイド バーの先端からダイヤモン
ド研削チェンを取り付けます
N ガイド バーをボルト (1) に対して
位置合わせします - ドライブ リン
クの位置を調整して、シンボル (
矢印 ) と揃うようにします
警告
ドライブ リンクの方向が前後に並んだ
適切な位置に配置されていない場合、
ダイやモンド研削チェンおよびチェン
スプロケットが修復できないほどに損
傷することがあります。
N 右側の位置決め穴 (2) の位置をテン
ショナー スライドのペグの上に合
わせます - 同時にダイヤモンド研
削チェンの位置をスプロケット ホ
イール (3) の上に合わせます
N スクリュー (4) を、バー下側のダイ
ヤモンド研削チェンのたるみがほ
とんどなくなるまで右回りに回し
ます。ドライブ リンクのラグがガ
イド バーの溝にかみ合います
N チェン スプロケット カバーを再び
取り付け、ナットに手で締め付け
ます
N "ダイアモンド研削チェンの張り方"
の章を参照してください
ガイド バーを動かす
ガイド バーは、ダイアモンド研削チェ
ンの張り具合を適切に調整できない場
合のみ動かしてください。
N チェン スプロケット カバーの取り
外し
N ガイド バーをダイアモンド研削チ
ェンと一緒に取り外します
N ガイド バーの先端からダイヤモン
ド研削チェンを取り付けます
N ガイド バーをボルト (1) に対して
位置合わせします - ドライブ リン
クの位置を調整して、シンボル (
矢印 ) と揃うようにします
ガイド バーおよびダイヤモ
ンド研削チェンの取り付け
1
1
2411BA011 KN
2
4
2411BA012 KN
3
2411BA013 KN
4
1
1
2411BA0014 KN
4
1
1
2411BA049 KN
GS 461
日本語
13
警告
ドライブ リンクの方向が前後に並んだ
適切な位置に配置されていない場合、
ダイやモンド研削チェンおよびチェン
スプロケットが修復できないほどに損
傷することがあります。
N 左側の位置決め穴 (5) の位置をテン
ショナー スライドのペグの上に合
わせます - 同時にダイヤモンド研
削チェンの位置をスプロケット ホ
イール (3) の上に合わせます
N スクリュー (4) を、バー下側のダイ
ヤモンド研削チェンのたるみがほ
とんどなくなるまで右回りに回し
ます。ドライブ リンクのラグがガ
イド バーの溝にかみ合います
N チェン スプロケット カバーを再び
取り付け、ナットを手で締め付け
ます
N "ダイアモンド研削チェンの張り方"
の章を参照してください
作業の合間に張り直す場合:
N エンジンを停止します
N 保護手袋を着用してください
N ナットを緩めます
N ガイドバーの先端を持ち上げます
N スクリュードライバーを使用し
て、スクリュー (1) を右方向に距
離 (a) が約 5 mm になるまで回し
ます
ダイヤモンド研削チェンが伸びて距離
(a) を約 5 mm にセットできない場合、
ガイド バーを動かします - " ガイド バ
ーおよびダイヤモンド研削チェン " の
取り付けに関する項を参照してくださ
い。
N ガイド バーをさらに持ち上げ、ナ
ットをしっかり締め付けます
N ダイヤモンド研削チェンの張り具
合を点検します - ダイヤモンド研
削チェンは、手でガイド バーを横
切って引っ張ることができます
長期間使用しているダイヤモンド研削
チェンに比べて、新しいダイヤモンド
研削チェンは頻繁に張り具合を再調整
する必要があります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事
項」を参照してください。
ダイヤモンド研削チェンの張
り方
1
2411BA0015 KN
2411BA0045 KN
GS 461
日本語
14
N エンジンを停止します
N ダイヤモンド研削チェンは、最大
a = 15 mm までたるませることが
できます
N 必要に応じて、ダイヤモンド研削
チェンの張りを再調整します - " ダ
イヤモンド研削チェンの張り方 "
の項を参照してください。
ダイヤモンド研削チェンがたるみすぎ
ている場合、カッティング アタッチメ
ントの摩耗が著しく増加します。
長期間使用しているダイヤモンド研削
チェンに比べて、新しいダイヤモンド
研削チェンは頻繁に張り具合を再調整
する必要があります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事
項」を参照してください。
エンジンには、ガソリンとエンジンオ
イルの混合燃料が必要です。
警告
健康に害が及ぶため、ガソリンに直接
触れたり、気化したガソリンを吸い込
んだりしないでください。
STIHL モトミックス (MotoMix)
STIHL 社は、STIHL モトミックス
(MotoMix) の使用をお勧めしています。
すぐに使用可能なこの混合燃料はベン
ゼンや鉛を含まず、高オクタン価で
す。この燃料を使用すると、常に適正
な混合比率を維持することができま
す。
STIHL モトミックス (MotoMix) には、
エンジンをさらに長寿命化する STIHL
HP ウルトラ 2 ストロークエンジンオイ
ルが使用されています。
STIHL モトミックス (MotoMix) が販売
されていない市場もあります。
燃料の混合
注記
規定以外の不適切な燃料 / オイルを使
用するか、規定以外の混合比率を用い
ると、エンジンに重度の損傷が生じる
ことがあります。低品質のガソリンあ
るいはエンジンオイルは、エンジン、
シーリングリング、ホース、燃料タン
クを損傷させることがあります。
ガソリン
オクタン価が 90 以上の高品質ブランド
のガソリンだけを使用してください -
無鉛、有鉛は問いません。
エタノール濃度が 10% 以上のガソリン
は、手動調整が可能なキャブレター付
きエンジンで作動関連の不具合を引き
起こすことがあるため、そうしたエン
ジンには使用しないでください。
M-Tronic 搭載エンジンは、エタノール
濃度が 25% までのガソリン (E25) で最
大出力を発揮できます。
エンジンオイル
ご自身で燃料を混合する場合は、
STIHL 製 2 ストロークエンジンオイ
ルのみを使用するか、次の仕様を満た
す他の高性能エンジンオイルを使用し
てください:JASO FB、JASO FC、
JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC、
または ISO-L-EGD。
機械の耐用年数にわたって排気ガスが
規制の限度値を超えないよう、STIHL
 社は STIHL HP ウルトラ 2 ストロ
ークエンジンオイルの使用をお勧めし
ています。
混合比率
50:1 (STIHL 2 サイクルエンジンオイ
ルの場合 ):50:1 = ガソリン 50 に対
してオイル 1
ダイヤモンド研削チェンの張
り具合の点検
a
2411BA016 KN
燃料
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リット
(ml)
1 0.02 (20)
5 0.10 (100)
10 0.20 (200)
GS 461
日本語
15
N 燃料の保管には承認された容器を
使用してください。燃料容器にま
ずオイルを入れてからガソリンを
入れ、十分に混ぜ合わせます。
燃料の保管
燃料は承認された安全タイプの燃料容
器に入れ、照明や太陽光から保護され
た、涼しく安全で乾燥した場所に保管
してください。
混合燃料は劣化します - 数週間で使い
切る分だけを混合してください。混合
燃料を 30 日以上保管しないでくださ
い。照明、太陽光、高低温にさらす
と、混合燃料は短期間で使用できなく
なる場合があります。
STIHL モトミックスは、問題なく最長
2 年間保管することができます。
N 給油する前に混合燃料の入った携
行缶をよく振ってください。
警告
携行缶内で圧力が生じている可能性が
あるため、キャップは慎重に開けてく
ださい。
N 燃料タンクと携行缶は、時々十分
に洗浄してください。
残ったガソリンと洗浄に使用した液体
は、その地域の規定と環境要件に従っ
て適切に処理してください。
準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入るのを防ぐために、タンクキ
ャップとその周囲を清掃してくだ
さい。
N タンクキャップが上を向くように
本機を置いてください。
警告
バイヨネット式燃料キャップを開ける
ために、工具は絶対に使用しないでく
ださい。キャップが損傷し、燃料漏れ
の原因になるおそれがあります。
キャップの開け方
N 燃料キャップを止まるまで押し込
んでから、反時計回りに約 1/8 回
転させ、取り外します。
燃料の補充
給油時は、燃料をこぼしたり、あふれ
させたりしないよう注意してくださ
い。STIHL 社では、燃料用 STIHL フィ
ラーノズル ( 特殊アクセサリー ) の使用
をお勧めしています。
キャップの閉め方
N タンクの開口部にキャップを載
せ、所定の位置に入るまで回しま
す。
N 燃料キャップを手で止まるまで押
し込み、かみ合うまで時計回りに
約 1/8 回転させます。
15 0.30 (300)
20 0.40 (400)
25 0.50 (500)
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リット
(ml)
給油
2411BA054 KN
2.
1.
2411BA055 KN
2.
1.
GS 461
日本語
16
キャップの閉まり具合確認
N キャップをつかんで確認します -
キャップと燃料タンク上のマーク (
矢印 ) が合い、引いても外れなけ
れば、キャップは適切にロックさ
れています。
キャップを引くと外れるか、マークが
合っていないときは、再び取り付けて
ください - 「キャップの閉め方」と
「キャップの閉まり具合確認」を参照
してください。
燃料ピックアップボディの交換 ( 毎年 )
N 燃料タンクを空にします。
N 燃料ピックアップボディをフック
でタンクから引き出し、ホースか
ら外します。
N 新しいピックアップボディをホー
スに差し込みます。
N ピックアップボディをタンクの中
に戻します。
マスター コントロール レバーの 4 つの
位置
STOP または 0 - エンジン停止 - イグニ
ッションがオフの状態
運転 F - エンジンが運転中または始動可
暖機スタート n - エンジンが暖まっ
ている時は、このポジションで始動し
ます
冷機スタート l - エンジンが冷えて
いる時は、この位置で始動します。
2411BA056 KN
2411BA019 KN
エンジンの始動と停止
STOP
0
001BA140 KN
GS 461
日本語
17
マスター コントロール レバーの調整
スロットル トリガー ロックアウトとス
ロットル トリガーを同時に押して、マ
スター コントロール レバーを運転位置
F から冷機スタート l に動かします。
マスター コントロール レバーを暖機ス
タート n にセットするには、まず冷機
スタート l に設定し、次にマスター
コントロール レバーを暖機スタート n
位置に押し込みます。
暖機スタート n にできるのは、冷機ス
タート l 位置からのみです。
スロットル トリガーを握ると、マスタ
コントロール レバーが暖機スタート
n から運転位置 F に戻ります。
エンジンを停止するには、マスター コ
ントロール レバーを STOP または 0
します。
冷機スタート l の位置
エンジンが冷えている場合
始動後、スロットルを開いたとき
にエンジンが停止する場合
燃料タンクが空になった場合 ( エン
ジンが完全に停止 )
暖機スタート n の位置
エンジンが暖まっている場合 ( エン
ジンが約 1 分間作動した後 )
エンジンを初めて点火するとき
エンジンに燃料を吸い込みすぎた
場合に燃焼室の換気後
コンクリート カッターを給水ネットワ
ークに接続
N コンクリート カッターを給水ネッ
トワークに接続 ( 最低 1.5 bar)
N 始動前に、給水バルブ ( 矢印 ) を完
全に開く
コンクリート カッターを保持する
始動時のコンクリート カッターの持ち
方には、2 つの方法があります。
地面に置く方法
N コンクリート カッターをしっかり
と地面に置き、安定した足場を保
ちます - ダイヤモンド研削チェン
が異物や地面に触れないようにし
ます
N 親指でハンドルを包み込むように
して左手で前ハンドルを握り、コ
ンクリート カッターをしっかり地
面に押しつけます
N 右脚を後ハンドルの中に入れてし
っかり押さえます
2411BA025 KN
2411BA020 KN
GS 461
日本語
18
膝またはももの間に挟む方法
N 膝または太ももの間に後ハンドル
を挟みます
N 左手でハンドルバーをしっかり握
ります - 親指はハンドルの下側に
来るようにします
始動
N 右手で、カチッとかみ合うまでス
ターター グリップをゆっくりと引
きます - 素早く強く引きます - 同時
にハンドル バーを押し下げます -
スターター ロープは最後まで引っ
張らないでください - 損傷の恐れ
があります! スターター グリップ
を急に放さないでください - 手を
添えて垂直にハウジングにゆっく
りと巻き込むと、スターターロー
プは正しく巻き込まれます
コンクリート カッターの始動
始動前に、給水バルブを完全に開き、
水をダイヤモンド研削バルブに確実に
供給します。ダイヤモンド研削チェン
が乾いた状態で動作しないようにして
ください。
デコンプ バルブ
N ボタンを押すと、デコンプ バルブ
が開きます
エンジンが始動すると、デコンプ バル
ブが自動的に閉まります。 このため
に、再度始動を試行する前に、再びボ
タンを押します。
危険
コンクリート カッターの作業者以外
は、作業場所から十分離れてくださ
い。
0001BA021 KN
2411BA022 KN
2411BA023 KN
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STIHL GS 461 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル