STIHL MS 462 C-M R ユーザーマニュアル

  • STIHL MS 462 C-M Rチェンソーの取扱説明書の内容を理解しています。このチェンソーはレスキュー作業に特化した高性能モデルで、様々な素材の切断に対応しています。安全な使用方法やメンテナンス方法、トラブルシューティングに関する情報も含まれています。ご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください。
  • MS 462 C-M Rチェンソーで切断できる素材は?
    キックバックとは?
    燃料の混合比率は?
    チェンソーの保管方法は?
STIHL MS 462 C-M R
取扱説明書2 - 26
目次
1 ごあいさつ.................................................. 2
2 はじめに......................................................2
3 概要.............................................................2
4 安全に関する重要事項................................ 4
5 チェンソーの使用準備.............................. 10
6 チェンソーの組み立て.............................. 10
7 チェンブレーキを掛ける/解除する........... 13
8 燃料の混合とチェンソーへの給油............ 13
9 エンジンの始動と停止.............................. 15
10 チェンソーの点検..................................... 16
11 チェンソーの操作..................................... 17
12 作業後....................................................... 20
13 運搬...........................................................20
14 保管...........................................................20
15 清掃...........................................................21
16 整備...........................................................22
17 修理...........................................................23
18 トラブルシューティング.......................... 23
19 技術仕様....................................................25
20 バーとチェンの組み合わせ.......................25
21 スペアパーツおよびアクセサリー............ 26
22 廃棄...........................................................26
23 EC 適合証明書.......................................... 26
1 ごあいさつ
お客様各位
STIHL 製品をご購入いただき、誠にありがとうご
ざいます。弊社では、お客様のご要望を満たす高
品質の製品を開発し、製造しております。弊社の
製品は、極端な条件下においても高い信頼性が発
揮されるよう設計されております。
STIHL 社は上質なサービスでも定評があります。
弊社販売店は、お客様にご満足いただける助言や
商品説明だけでなく、広範なサービスサポートも
提供しております。
STIHL 社は天然資源を持続可能かつ責任ある方
法で利用することに尽力しており、この方針を明
示しています。本取扱説明書は、製品の長きに渡
る耐用年数において、お客様が STIHL 製品を安
全かつ環境に優しい方法で使用するのに役立つ
よう考えられています。
弊社をご愛顧いただきまして有難うございます。
今後とも STIHL 製品をご愛用いただきますよう
お願い申し上げます。
Dr. Nikolas Stihl
重要!初めて使用する前に取扱説明書をお読み
ください。取扱説明書は、必要なときに参照でき
るよう安全な場所に保管してください。
2 はじめに
2.1 本書内の警告表示
警告
重傷または死亡の原因となるおそれのある危
険を示しています。
記載されている対策を講じると、重傷また
は死亡事故を防ぐことができます。
注記
物的損害の原因となるおそれのある危険を示
しています。
記載されている対策を講じると、物損事故
を防ぐことができます。
2.2 本文中の記号
この記号は、本取扱説明書の章を示します。
3 概要
3.1 チェンソー
31
14
29
30
28
27
11
17
24
25
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
15
16
18
19
20
21
22
23
26
#
0000-GXX-5478-A0
日本語
2 0458-787-4321-B
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG 2021
0458-787-4321-B. VA0.B21.
無塩素漂白紙使用
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
オリジナルの取扱説明書の翻訳
0000007786_007_J
1 ツールホルダー
コンビネーションレンチを収めます。
2 前ハンドガード
チェンがオペレーターの左手に接触するのを
防ぎ、チェンブレーキを作動させるレバーと
して働き、特定のキックバック状況下で慣性
力によってチェンブレーキを作動させます。
3 マフラー
チェンソーが発する騒音を低減します。
4 ガイドバー
ソーチェンを支え、導きます。
5 ソーチェン
木を切断します。
6 チェンキャッチャー
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ
ーターに接触する危険を低減します。
7 テンショニングスクリュー
チェンの張りを調整します。
8 チェンスプロケット
チェンを駆動させる歯車。
9 チェンスプロケットカバー
チェンスプロケットを覆い、ガイドバーをチ
ェンソーに固定します。
10 ナット
チェンスプロケットカバーをチェンソーに固
定します。
11 バンパースパイク
鋸断中にチェンソーを木材に安定的に接触さ
せ続けるための歯付きストップ。
12 シュラウド
エンジン用カバー
13 ツイストロック
シュラウドをチェンソーに固定します。
14 ハンドルバー
チェンソーの保持、制御、運搬用に使用しま
す。
15 デコンプバルブ
エンジンを始動しやすくします。
16 スパークプラグ
エンジン内の混合気に点火します。
17 シャッター
夏季または冬季作動モードの設定用。
18 スパークプラグターミナル
イグニッションリードをスパークプラグに接
続します。
19 エアフィルター
エンジン吸気を濾過します。
20 スロットルトリガーロックアウト
スロットルトリガーのロックを解除します。
21 コントロールハンドル
チェンソーの操作、保持、制御に使用します。
22 後ハンドガード
バーから外れるか、破断したチェンがオペレ
ーターの右手に接触するのを防ぎます。
23 スロットルトリガー
エンジン回転数を制御します。
24 マスターコントロールレバー
エンジンの始動、運転、および停止用。
25 燃料タンクキャップ
燃料タンク用の蓋。
26 スターターグリップ
エンジンのクランキング用
27 オイルポンプ調整スクリュー
チェンオイル供給量を調整します。
28 ストップ
オイルポンプ調整スクリューの回転範囲を制
限します。
29 オイルタンクキャップ
オイルタンクの蓋。
30 クイックリリースクランプ
デプスリミッターの調整用に使用します。
31 デプスリミッター
切り込み深さを調整します。
# 機械番号
3.2 記号
チェンソーに表示されている記号の意味:
この記号は、燃料タンクを示していま
す。
この記号は、チェンオイルタンクを示して
います。
チェンブレーキは、この方向で掛かり
ます/解除されます。
この記号は、チェンの回転方向を示し
ています。
この記号は、オイルポンプ調整スクリ
ューとチェンオイル供給量を示してい
ます。
この方向に回転させると、チェンの張りが
増します。
シャッターは、この位置では冬季モードに
設定されています。
シャッターは、この位置では夏季モードに
設定されています。
この記号は、デコンプバルブを示していま
す。
3 概要 日本語
0458-787-4321-B 3
マスターコントロールレバーをこの方向に
動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーをこの位置に
動かすと、エンジンが停止します。
マスターコントロールレバーがこの位置
で、エンジンは作動します。
マスターコントロールレバーがこの位置
で、エンジンは始動します。
L
W
A
製品が発する騒音を比較できるよう、
指令 2000/14/EC に準拠して決定され
た dB(A) 単位の音響出力レベル保証
値。
4 安全に関する重要事項
4.1 警告標示
チェンソー上の警告標示の意味:
安全上の注意事項を遵守し、必要な予
防措置を講じてください。
製品をお使いになる際は、本取扱説明
書をよくお読みいただき、ご理解くだ
さい。また本書は必ず保管してくださ
い。
保護メガネ、イヤープロテクター、ヘ
ルメットを着用してください。
キックバックに関する安全通知を遵守
し、必要な予防措置を講じてください。
4.2 用途
STIHL MS 462 C-M R チェンソーは、レスキュー
作業用に設計されています。MS 462 C‑M R チ
ェンソーでは次の素材や物体を鋸断できます:
シートメタル製ケース
厚みが 0.8 mm までの鉄製シート
厚みが 1.5 mm までの銅製シート
厚みが 1.5 mm までのアルミニウム製シート
アルミニウム製シャッタードア
強化ガラス
列車の窓
網入りガラス
屋根用フェルト
アスファルトフェルト
木製構造物
断熱材
軽量壁材
軽量石材
警告
設計された目的以外でチェンソーを使用する
と、重傷または致命傷や器物損壊の原因になる
おそれがあります。
チェンソーは、本取扱説明書に従って使用
してください。
4.3 作業者
警告
チェンソーを使用したレスキュー作業を行う
訓練を受けていない使用者は、危険を認識/認
知できません。使用者または他の人員が重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
製品をお使いになる際は、取扱説明
書をよくお読みいただき、ご理解く
ださい。また本書は必ず保管してく
ださい。
このチェンソーを譲渡する場合:必ず本取
扱説明書を一緒に手渡してください。
使用者が以下の必要条件を満たしているこ
とを確認してください:
使用者は十分な休息をとっている。
チェンソーを使用したレスキュー作業
を行う訓練を受けた。
チェンソーを使用するために適切な身
体的および精神的状態にある。
使用者はチェンソーの危険を認知する
ことができる。
使用者は法定年齢に達しているか、国の
規則や規制に従った監督下での職業訓
練を受けていなければなりません。
使用者はアルコールまたは薬物の影響
を受けていてはなりません。
ご不明な点があれば:STIHL サービス店に
サポートを依頼してください。
チェンソーのイグニッションシステムは、電磁
界を発生します。その電磁界がペースメーカ
ーに干渉する場合があります。その結果、重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
使用者がペースメーカーを着用している場
合:ペースメーカーが影響を受けないこと
を確認してください。
4.4 衣服と装備
警告
長髪は、作業中にチェンソーに引き込まれるお
それがあります。それにより重傷を負うおそ
れがあります。
長髪は結び、肩よりも高い位置でまとめて
ください。
作業中は、物体が高速で飛散することがありま
す。それにより負傷するおそれがあります。
確実にフィットする保護メガネを着
用してください。欧州基準 EN 166
または日本の基準に従って試験さ
れ、ラベルが付けられている適切な
保護メガネが販売されています。
フェイスシールドを着用してください。
日本語 4 安全に関する重要事項
4 0458-787-4321-B
身体に合った長袖の上着を着用してくださ
い。
操作中は騒音が発生します。騒音は聴力障害
の原因になるおそれがあります。
イヤープロテクターを着用してくだ
さい。
落下物で頭部を負傷するおそれがあります。
作業中に物が落下する危険が高いと
きは、ヘルメットを着用してくださ
い。
作業中は、粉塵が巻き上げられることがありま
す。巻き上げられた粉塵は気道を傷付け、アレ
ルギー反応を引き起こすおそれがあります。
防塵マスクまたはレスピレーターを着用し
てください。
不適切な衣服は物やチェンソーに絡まるおそ
れがあります。適切な衣服を着用しないと、
傷を負うおそれがあります。
体にぴったりフィットする衣服を着用して
ください。
スカーフや装身具は外してください。
作業中、使用者は回転するソーチェンに接触す
ることがあります。それにより重傷を負うお
それがあります。
切断保護機能のある長ズボンを着用してく
ださい。
作業中に尖った物体でケガをするおそれがあ
ります。清掃中または整備中にソーチェンに
接触するおそれがあります。それにより負傷
するおそれがあります。
耐切創手袋を着用してください。
不適切な履物を履くと、滑るおそれがありま
す。回転するソーチェンに接触すると、切り傷
を負うおそれがあります。それにより負傷す
るおそれがあります。
切断保護機能付きのチェンソーブーツを着
用してください。
4.5 作業エリアおよび周辺環境
警告
見物人、子供、動物は、チェンソーまたは飛散
物の危険を認識していません。無知な見物人、
子供、動物は重傷を負ったり、器物が損壊した
りするおそれがあります。
作業エリアに見物人、子供、動物を近付け
ないでください。
チェンソーを無人のまま放置しないでくだ
さい。
子供がチェンソーで遊ばないよう注意して
ください。
エンジン作動中はマフラーから高温の排気ガ
スが排出されます。高温の排気ガスによって
可燃物が引火し、火災が生じるおそれがありま
す。
排気ガスは可燃物から十分に離してくださ
い。
4.6 安全に関する条件
4.6.1 チェンソー
チェンソーは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
チェンソーが損傷していない。
チェンソーから燃料が漏れていない。
燃料タンクとオイルタンクのキャップが閉ま
っている。
チェンソーが掃除されている。
チェンキャッチャーが装着され、損傷していな
い。
チェンブレーキが正常に作動する。
操作部が正常に作動し、改造されていない。
チェンの潤滑が正常に行われている。
チェンスプロケットの摩耗の深さが 0.5 mm
未満。
本書内で推奨されているガイドバーとソーチ
ェンの組み合わせが装着されている。
ガイドバーとソーチェンが適切に装着されて
いる。
デプスリミッターが装着され、損傷していな
い。
ソーチェンの張りが適正になっている。
本チェンソーモデル用に設計された STIHL 純
正アクセサリーだけが取り付けられている。
アクセサリーが適切に取り付けられている。
警告
安全な状態にない場合、部品が正常に作動しな
くなり、安全装置が働かなくなり、燃料が漏れ
出すおそれがあります。重傷または致命傷を
負うおそれがあります。
チェンソーは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
チェンソーから燃料が漏れている場合:チ
ェンソーを使用しないでください。STIHL
サービス店にサポートを依頼してくださ
い。
燃料タンクとオイルタンクのキャップを閉
めます。
チェンソーが汚れた場合、チェンソーを掃
除してください。
必ず損傷のないチェンキャッチャーを適切
に取り付けて使用してください。
チェンソーは絶対に改造しないでくださ
い。例外:本書内で推奨されているガイド
バー、ソーチェン、およびデプスリミッタ
ーの組み合わせの装着。
操作部が正常に作動しない場合、チェンソ
ーを使用しないでください。
4 安全に関する重要事項 日本語
0458-787-4321-B 5
必ず本チェンソーモデル用に設計された
STIHL 純正アクセサリーを装着してくださ
い。
ガイドバーとソーチェンは本取扱説明書に
従って取り付けてください。
デプスリミッターは本取扱説明書に従って
取り付けてください。
アクセサリーは、本取扱説明書またはアク
セサリーに付属する取扱説明書に従って装
着してください。
絶対にチェンソーの開口部に物を差し込ま
ないでください。
摩耗するか、損傷したラベルは交換してく
ださい。
ご不明な点は、STIHL サービス店へお問い
合わせください。
4.6.2 ガイドバー
ガイドバーは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
ガイドバーが損傷していない。
ガイドバーが変形していない。
溝の最小深さが維持されている。
19.3
バーレールからバリが取り除かれている。
バーの溝が狭められたり、広がったりしていな
い。
警告
ガイドバーが安全な状態にないときは、ソーチ
ェンは適切に支持されず、正常に導かれなくな
ります。回転するソーチェンがガイドバーか
ら飛び出すおそれがあります。その結果、重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
ガイドバーは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
溝の深さが最小深さ以下の場合:新品ガイ
ドバーを取り付けてください。
毎週、ガイドバーからバリを取り除いてく
ださい。
ご不明な点があれば:最寄りの STIHL サー
ビス店にご連絡ください。
4.6.3 ソーチェン
ソーチェンは、以下の条件が満たされている場
合、安全な状態です:
チェンが損傷していない。
チェンが適切に目立てされている。
カッターのサービスマークがまだ見えている。
警告
部品が安全要件を満たしていない場合は、正常
に作動しなくなるか、安全装置が作動しなくな
るおそれがあります。その結果、重傷または致
命傷を負うおそれがあります。
ソーチェンは必ず損傷のない状態で使用し
てください。
チェンを適切に目立てしてください。
ご不明な点があれば:STIHL サービス店に
サポートを依頼してください。
4.7 混合燃料と給油
警告
本チェンソーにはガソリンと 2 ストロークエ
ンジンオイルの混合燃料が必要です。混合燃
料とガソリンは、可燃性が極めて高い液体で
す。混合燃料またはガソリンが裸火や高温の
物体に触れると、火災または爆発が生じるおそ
れがあります。それにより重傷または致命傷
や物的損害につながるおそれがあります。
混合燃料とガソリンは、熱源や炎から保護
してください。
混合燃料とガソリンは、こぼさないよう注
意してください。
燃料をこぼした場合:布で燃料を拭き取り、
チェンソーの全部品とその周辺部が乾くま
ではエンジンを始動しないでください。
喫煙しないでください。
火気の近くでは給油しないでください。
必ずエンジンを切り、冷ましてから、燃料
を給油してください。
給油場所から 3 m 以上離れた場所でエンジ
ンを始動します。屋外に限ります。
燃料/ガソリンの気化ガスには毒性がありま
す。
燃料/ガソリンの気化ガスは吸い込まないで
ください。
換気の良い場所で給油してください。
チェンソーは、使用中または気温が非常に高い
環境下では高温になります。燃料の種類、標
高、周囲温度、チェンソーの温度によっては、
燃料が膨張してタンクの内圧が高まることが
あります。燃料タンクキャップを開けると、
状の燃料が吹き出し、引火するおそれがありま
す。それにより重傷を負ったり、物的損害につ
ながったりするおそれがあります。
チェンソーを冷ましてからタンクキャップ
を開けてください。
タンクキャップはゆっくりと開けてくださ
い。
燃料またはガソリンが付着した衣服は、引火し
やすくなります。それにより重傷または致命
傷や物的損害につながるおそれがあります。
衣服に燃料またはガソリンが付着したとき
は:着替えてください。
混合燃料、ガソリン、および 2 ストロークエン
ジンオイルは、環境に有害です。
燃料、ガソリン、または 2 ストロークエン
ジンオイルは、こぼさないでください。
混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク
エンジンオイルは、地域の規制と環境要件
に従って処分してください。
日本語 4 安全に関する重要事項
6 0458-787-4321-B
皮膚に付着するか、目に入ると、混合燃料、
ソリン、または 2 ストロークエンジンオイルは
炎症を引き起こすことがあります。
混合燃料、ガソリン、および 2 ストローク
エンジンオイルには触れないでください。
皮膚に付着したときは:付着した部分を大
量の水と石鹸で洗い流してください。
目に入ったときは大量の水で 15 分以上洗
眼し、医師の診察を受けてください。
チェンソーのイグニッションシステムは、火花
を発生します。引火または爆発が起きやすい
環境下では、エンジン外部の火花によって火災
や爆発が生じるおそれがあります。それによ
り重傷または致命傷や物的損害につながるお
それがあります。
スパークプラグは、本取扱説明書に従って
使用してください。
スパークプラグを差し込み、確実に締め付
けます。
スパークプラグターミナルを接続し、確実
に押し込みます。
不適切なガソリンまたは不適切な 2 ストロー
クエンジンオイルから成る混合燃料を使用す
るか、ガソリンと 2 ストロークエンジンオイル
の混合比率が不適切な混合燃料を使用すると、
チェンソーが損傷するおそれがあります。
本取扱説明書に従って燃料を混合してくだ
さい。
ガソリンと 2 ストロークエンジンオイルの混
合燃料は、長期にわたって保管すると分離する
ことがあります。分離した混合燃料を使用す
ると、チェンソーが損傷するおそれがありま
す。
チェンソーに給油する前に:燃料を十分に
混合してください。
混合してから 30 日以内のガソリンと 2 ス
トロークエンジンオイルの混合燃料を使用
してください (STIHL MotoMix の場合は、2
年以内に使用してください)。
4.8 切断作業
警告
常に、必要な時に声を出せば、人が助けに来る
ことができる範囲内で作業してください。
作業エリア外の人に声が届く範囲内で作業
してください。
エンジンを適切に始動しないと、ユーザーがチ
ェンソーの制御を失うことがあります。それ
により重傷を負うおそれがあります。
取扱説明書に従ってエンジンを始動してく
ださい。
ソーチェンが地面または物体と接触してい
る場合:エンジンを始動しないでください。
特定の条件下では、ユーザーは作業に集中でき
なくなることがあります。ユーザーがチェン
ソーの制御を失ったり、つまずいたり、転倒し
たりし、重傷を負うおそれがあります。
冷静かつ慎重に作業を行ってください。
明るさと視界が不十分な場合:チェンソー
を使用しないでください。
チェンソーは一人で操作してください。
肩より上の高さで作業しないでください。
障害物に注意してください。
機械の操作中は地面に立ち、バランスを保
ちます。高所での作業が必要な場合:リフ
トバケットまたは安全な台を使用してくだ
さい。
疲れを感じたら:休息をとってください。
エンジン作動中は排気ガスが排出されます。
排気ガスは、吸い込むと有害です。
排気ガスは吸い込まないでください。
チェンソーは換気の行き届いた場所で使用
してください。
吐き気、頭痛、視覚障害、聴覚障害、めま
いが生じた場合:作業を中止し、医師の診
察を受けてください。
エンジン作動中にイヤープロテクターを着用
している場合、音が聞こえにくくなります。
冷静かつ慎重に作業を行ってください。
マスターコントロールレバーが の位置のと
きは、チェンソーを適切に制御できなくなりま
す。それにより重傷を負うおそれがあります。
マスターコントロールレバーを の位置に
動かします。
取扱説明書に従ってエンジンを始動してく
ださい。
チェンブレーキが損傷するおそれがあるため、
チェンブレーキを掛けたままエンジンを加速
させないでください。
チェンブレーキを解除してから鋸断を開始
してください。
回転するソーチェンでケガをすることがあり
ます。それにより重傷を負うおそれがありま
す。
回転するソーチェンには触れないでくださ
い。
ソーチェンに障害物が挟まった場合:エン
ジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
挟まった障害物を取り除きます。
回転中のチェンは高温になり、膨張します。潤
滑が不十分で、張り具合を定期的に調整しない
状態では、チェンがガイドバーから外れるか、
破断することがあります。それにより重傷を
負ったり、器物が損壊したりするおそれがあり
ます。
専用チェンオイルを使用してください。
鋸断作業中は、定期的にチェンの張りを点
検します。チェンの張りが不十分な場合:
チェンを張ります。
4 安全に関する重要事項 日本語
0458-787-4321-B 7
操作中にチェンソーの動作が変化するか、異常
を感じたときは、機械がもはや安全な状態にな
い可能性があります。それにより重傷を負っ
たり、器物が損壊したりするおそれがありま
す。
作業を中止し、STIHL サービス店にサポー
トを依頼してください。
作業中、チェンソーは振動することがありま
す。
手袋を着用してください。
定期的に休憩をとります。
血行不良の兆候が見られたときは:医師の
診断を受けてください。
回転するチェンが硬い物体に接触すると、火花
が発生することがあります。引火しやすい場
所では、火花によって火災が生じるおそれがり
ます。それにより重傷または致命傷を負った
り、器物が損壊したりすることがあります。
引火しやすい場所では、作業を行わないで
ください。
スロットルトリガーを放してもソーチェンは
しばらく回転し続ける点に注意してください。
回転するソーチェンでケガをすることがあり
ます。それにより重傷を負うおそれがありま
す。
チェンが完全に停止するまで待ちます。
0000-GXX-1245-A0
1
2
1
2
警告
張力がかかっている物体の鋸断中にガイドバ
ーが挟まれることがあります。ユーザーがチ
ェンソーの制御を失い、重傷を負うおそれがあ
ります。
まず圧縮がかかっている側 (1) に負荷軽減
カットを入れ、次に張力がかかっている側
(2) を玉切りします。
4.9 反発力
4.9.1 キックバック
0000-GXX-2732-A0
キックバックは、以下の理由で生じることがあり
ます:
ガイドバー先端上部 1/4 の部分で回転するソ
ーチェンが硬い物体に触れ、急停止した。
回転するソーチェンがバー先端部で挟まった。
チェンブレーキでキックバックの発生を防ぐこ
とはできません。
警告
0000-GXX-4119-A0
キックバックが生じると、チェンソーがオペレ
ーターの方向に跳ね上がることがあります。
チェンソーの制御を失い、重傷または致命傷を
負うおそれがあります。
チェンソーを両手でしっかり保持します。
体を常にカッティングアタッチメントの面
から離してください。
本取扱説明書に記載されている推奨作業方
法に従ってください。
バーの先端上部 1/4 部分を使用しないでく
ださい。
必ず適切に目立てをし、張り具合を調整を
したソーチェンで鋸断してください。
キックバック低減ソーチェンを使用してく
ださい。
先端部の径が小さいガイドバーを使用して
ください。
常にチェンを最高速で作動させて鋸断して
ください。
レスキュー作業中にバー先端部を使用する必
要が生じることがあります。鋸断にバー先端
部を使用すると、キックバックが生じる危険性
が高まります。チェンソーの制御を失い、重傷
または致命傷を負うおそれがあります。
日本語 4 安全に関する重要事項
8 0458-787-4321-B
使用者がチェンソーを使用したレスキュー
作業を行う訓練を受けたかどうか確認して
ください。
4.9.2 プルイン
0000-GXX-1348-A0
バーの下部を切断に使用すると、ソーが作業者か
ら遠ざかる方向に引かれます。
警告
回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟
まれたりすると、チェンソーが作業者から遠ざ
かる方向に唐突に引っ張られることがありま
す。チェンソーの制御を失い、重傷または致命
傷を負うおそれがあります。
チェンソーを両手でしっかり保持します。
チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。
バンパースパイクを適切にかみ合わせま
す。
常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。
4.9.3 プッシュバック
0000-GXX-1349-A0
バーの上部を切断に使用すると、ソーが作業者の
方向に押し戻されます。
警告
回転するチェンが硬い物体に当ったり、急に挟
まれたりすると、チェンソーが作業者の方に唐
突に押し戻されることがあります。チェンソ
ーの制御を失い、重傷または致命傷を負うおそ
れがあります。
チェンソーを両手でしっかり保持します。
チェンソーは取扱説明書に従って操作して
ください。
ガイドバーは切り口の中でねじらないでく
ださい。
常にチェンを最高速で作動させて切断して
ください。
4.10 運搬
警告
チェンソーは運搬中に倒れたり、ずれたりする
おそれがあります。それにより重傷を負った
り、器物が損壊したりするおそれがあります。
エンジンを切ります。
チェンブレーキを掛けます。
ガイドバーを完全に覆うようにデプスリミ
ッターを調整します。
転倒したり、ずれたりしないよう、チェン
ソーを固定ストラップまたはネットで固定
します。
0000-GXX-2733-A0
しばらく使用すると、マフラーとエンジンが高
温になる可能性があります。火傷を負う危険
性があります。
チェンソーは、右手で前ハンドルを持ち、
ガイドバーを後ろに向けて運搬してくださ
い。
4.11 保管
警告
子どもはチェンソーの危険を認識/認知でき
ず、重傷を負うおそれがあります。
エンジンを切ります。
チェンブレーキを掛けます。
ガイドバーを完全に覆うようにチェンガー
ドを取り付けます。
チェンソーは子どもの手の届かないところ
に保管してください。
湿気によってチェンソーの電気接点や金属製
部品が腐食することがあります。それにより
チェンソーが損傷することがあります。
チェンソーは、清潔な乾いた状態で保管し
てください。
4 安全に関する重要事項 日本語
0458-787-4321-B 9
4.12 清掃、整備、修理
警告
清掃、整備、または修理時にエンジンを作動さ
せておくと、ソーチェンが偶発的に回転し始め
るおそれがあります。それにより重傷を負っ
たり、物的損害につながったりするおそれがあ
ります。
エンジンを切ります。
チェンブレーキを掛けます。
使用後は、マフラーとエンジンが高温になって
います。それにより火傷を負うおそれがあり
ます。
マフラーとエンジンが冷えるまで待ちま
す。
刺激の強い洗浄剤、高圧洗浄機、または尖った
物体は、チェンソー、ガイドバー、ソーチェン
を損傷させるおそれがあります。チェンソー、
ガイドバー、ソーチェンを適切に清掃しない
と、部品が正常に機能しなくなるか、安全装置
が働かなくなることがあります。それにより
重傷を負うことがあります。
チェンソー、ガイドバー、ソーチェンは本
取扱説明書に従って清掃してください。
使用者がチェンソーの修理を行った場合、部品
が正常に作動しなくなるか、安全装置が機能し
なくなるおそれがあります。重傷または致命
傷を負うおそれがあります。
チェンソーの修理を試みないでください。
チェンソーに整備や修理が必要なときは:
STIHL サービス店にサポートを依頼してく
ださい。
ガイドバーとソーチェンを本取扱説明書に従
って整備/修理しないと、部品が正常に作動し
なくなるか、安全装置が働かなくなるおそれが
あります。それにより重傷を負うことがあり
ます。
ガイドバーとソーチェンの整備や修理時
は、本取扱説明書に従ってください。
ソーチェンの清掃中や整備中に、鋭利なカッタ
ーでケガをする場合があります。それにより
負傷するおそれがあります。
耐切創手袋を着用してください。
5 チェンソーの使用準備
5.1 チェンソーの使用準備
作業を開始する前に、以下の手順に従ってくださ
い:
以下の部品が安全な状態になっているか確認
します:
チェンソー、 4.6.1。
ガイドバー、 4.6.2。
ソーチェン、 4.6.3。
チェンソーを清掃します、
15.1。
バーとチェンを取り付けます、 6.1.1。
デプスリミッターを取り付けます、 6.2.1。
ソーチェンを張ります、 6.3。
チェンオイルを給油します、 6.4。
チェンブレーキを点検します、 10.4。
チェンソーに給油します、 8.2。
操作部を点検します、 10.5。
チェンの潤滑状態を点検します、 10.6。
デプスリミッターを調整します、 11.5。
上記の作業を行うことができない場合はチェ
ンソーを使用しないでください。STIHL サー
ビス店にサポートを依頼してください。
6 チェンソーの組み立て
6.1 バーとチェンの取り付け/取り
外し
6.1.1 バーとチェンの取り付け
チェンスプロケットと共に使用可能なバーとチ
ェンの組み合わせは、仕様書、
20.1 に記載さ
れています。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
3
0000-GXX-2734-A0
2
4
1
チェンスプロケットカバー (2) が取り外し可
能な状態になるまでナット (1) を反時計回り
に回します。
チェンスプロケットカバー (2) を取り外しま
す。
テンショナースライド (4) がハウジングの左
端に当たるまで、テンショニングスクリュー
(3) を反時計回りに回転させます。
0000-GXX-2954-A0
タイストラップの矢印が回転方向を向くよう
にして、チェンをバー上側の溝に取り付けま
す。
日本語 5 チェンソーの使用準備
10 0458-787-4321-B
0000-GXX-2735-A0
7
ガイドバーをチェンと共にチェンソーに取り
付け、以下を点検します:
チェンのドライブリンクがチェンスプロケ
ット (7) の歯にはまっている。
カラースタッド (5) がガイドバー (6) の後
部にあるスロットに入っている。
テンショナースライド (4) のペグがガイド
バー (6) の穴 (8) にはまっている。
ガイドバー (6) の向きは、どちらでも構いません。
ガイドバー (6) 上のロゴも上下逆になる場合があ
ります。
チェンブレーキを解除します。
0000-GXX-2928-A0
チェンがたるみなしにバーにフィットするま
で、テンショニングスクリュー (3) を時計回り
に回転させます。ドライブリンクがバーの溝
とかみ合っているか確認します。
ガイドバー (6) とチェンをチェンソーに位
置決めします。
チェンソーとぴったり重なるようにスプロケ
ットカバー (2) を取り付けます。
ナット (1) を取り付け、しっかりと締め付けま
す。
6.1.2 バーとチェンの取り外し
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
デプスリミッターを取り外します。
チェンスプロケットカバーが取り外し可能な
状態になるまでナットを反時計回りに回しま
す。
スプロケットカバーを取り外します。
テンショニングスクリューを反時計回りに止
まるまで回します。
この段階でチェンが緩みます。
バーとチェンを取り外します。
6.2 デプスリミッターの取り付けと
取り外し
6.2.1 デプスリミッターの取り付け
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
バーとチェンを取り付けます。
2
1
0000-GXX-3170-A0
開口部を下向きにしてガード (1) をガイド
バーにかぶせます。
スクリュー (2) を差し込みます。
0000-GXX-5872-A0
1
2
3
4
デプスリミッター (3) をガード (1) にかぶ
せます。
クイックリリースクランプ (4) を最も奥ま
でねじ込みます。
スクリュー (2) をしっかりと締め付けます。
0000-GXX-5886-A0
3
4
A
デプスリミッター (3) をバーノーズの方向に
スライドさせます。
クイックリリースクランプ (4) を影付き範
囲 (A) の方向に折り曲げます。
デプスリミッター (3) が固定され、クイック
リリースクランプ (4) が影付き範囲 (A)
と平行になります。
6.2.2 デプスリミッターの取り外し
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
6 チェンソーの組み立て 日本語
0458-787-4321-B 11
2
3
1
0000-GXX-5887-A0
クイックリリースクランプ (1) を図のよう
に直立位置に合わせます。
クイックリリースクランプ (1) を取り外し
ます。
デプスリミッター (2) をガード (3) から引
き抜きます。
スクリュー (4) を取り外します。
ガード (3) をガイドバーから引き抜きます。
6.3 ソーチェンの張り方
ソーチェンは鋸断作業中に伸縮します。その結
果、チェンの張り具合が変化します。作業中はチ
ェンの張り具合を定期的に点検し、必要に応じて
再調整してください。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
バーノーズが見えるようにデプスリミッター
を調整します。
1
0000-GXX-3175-A0
2
ナット (1) を緩めます。
チェンブレーキを解除します。
バーノーズを持ち上げ、以下の状態になるまで
テンショニングスクリュー (2) を時計回りに
回します:
チェンがバー下側にたるみなく接触してい
る。
チェンをバーに沿って二本の指で簡単に引
くことができる。
チェンをバーに沿って手で引けない場合チェ
ンをバーに沿って二本の指で簡単に引くこと
ができるようになるまで、テンショニングスク
リュー (2) を反時計回りに回します。
バーノーズを持ち上げたまま、ナット (1) を
しっかりと締め付けます。
6.4 チェンオイルの給油
チェンオイルは回転するチェンを潤滑し、冷却し
ます。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
オイルタンクキャップが上を向くようにチェ
ンソーを平らな面に置きます。
湿らせた布でタンクキャップとその周囲を掃
除します。
0000-GXX-2930-A0
オイルタンクキャップのグリップを垂直位置
まで起こします。
オイルタンクキャップを反時計回りに止まる
までまわします。
オイルタンクキャップを取り外します。
チェンオイルを給油します。オイルをこぼし
たり、タンクからあふれさせたりしないよう注
意してください。
オイルタンクキャップのグリップが閉位置に
下がったときはグリップを垂直位置に起こし
ます。
2
3
1
0000-GXX-2931-A0
1
キャップを注入口にかぶせ、印 (1) を印 (2) に
合わせます。
キャップを押し下げ、止まるまで時計回りにま
わします。
キャップが所定の位置にはまります。印 (1)
が印 (3) に合います。
オイルタンクキャップを引き上げ、外れるかど
うか点検します。
日本語 6 チェンソーの組み立て
12 0458-787-4321-B
引き上げてもオイルタンクキャップが外れな
い場合オイルタンクキャップのグリップを倒
します。
オイルタンクが密閉されます。
引き上げるとオイルタンクキャップが外れてし
まう場合は、以下の手順に従ってください:
オイルタンクキャップを注入口に載せます -
どの位置でも構いません。
1
0000-GXX-3135-A0
2
キャップを押し下げ、止まるまで時計回りにま
わします。
キャップを押し下げ、反時計回りにまわし、
(1) を印 (2) に合わせます。
オイルタンクキャップを再び閉めます。
オイルタンクが適切に閉まらない場合チェン
ソーを使用しないでください。STIHL サービ
ス店にサポートを依頼してください。
チェンソーは安全な状態ではありません。
6.5 バンパースパイクの取り付け
7
0000-GXX-3826-A0
1
2
3
4
5
6
2
スクリュー (2) をチェンスプロケットカバ
ー (3) の穴に止まるまで挿入します。
バンパーストリップ (1) をチェンスプロケ
ットカバー (3) のくぼみに押し込みます。
ワッシャー (7) を取り付けます。
カバー (6) を所定の位置に取り付けます。
バンパースパイク (5) を取り付けます。
ナット (4) を取り付け、しっかりと締め付けま
す。
バンパースパイク (5) は取り外さないでくださ
い。
7 チェンブレーキを掛ける/
解除する
7.1 チェンブレーキを掛ける
チェンソーには、チェンブレーキが搭載されてい
ます。
チェンブレーキは、強いキックバックが起きると
前ハンドガードの慣性によって作動します。ま
たは、オペレーターが掛けることができます。
0000-GXX-2932-A0
ハンドガードを左手で前ハンドルから離れる
方向に押します。
カチッという音がしてハンドガードがかみ合
います。チェンブレーキが掛かります。
7.2 チェンブレーキの解除
0000-GXX-2933-A0
ハンドガードを左手で前ハンドルの方向に引
きます。
カチッという音がしてハンドガードがかみ合
います。チェンブレーキが解除されます。
8 燃料の混合とチェンソーへ
の給油
8.1 燃料の混合
本チェンソーには、ガソリンと 2 ストロークエン
ジンオイルを 501 の比率で混合した燃料が必要
です。
STIHL 社では STIHL MotoMix(モトミックス) の
使用をお勧めしています。
ご自身で燃料を混合する場合は、STIHL 2 ストロ
ークエンジンオイルまたは JASO FB、JASO FC、
JASO FD、ISO-L-EGB、ISO-L-EGC あるいは
7 チェンブレーキを掛ける/解除する 日本語
0458-787-4321-B 13
ISO-L-EGD に準拠する他の高性能エンジンオイ
ルを使用してください。
機械が寿命に達するまでの全期間で排ガス基準
が満たされるよう、STIHL 社では STIHL HP
Ultra(ウルトラ) 2 ストロークエンジンオイルま
たは同等の高性能エンジンオイルの使用を指定
しています。
オクタン価が 90 RON 以上で、エタノール濃度
が 10%以下のガソリンを使用してください。
使用する 2 ストロークエンジンオイルが要件
を満たしているか確認してください。
燃料の必要量に応じて、50:1 の混合比でガソ
リンと 2 ストロークエンジンオイルの適正量
を割り出します。混合燃料の例:
1 L のガソリン、20 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル
3 L のガソリン、60 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル
5 L のガソリン、100 ml の 2 ストロークエン
ジンオイル
承認された清潔な燃料容器にまず 2 ストロー
クエンジンオイルを入れ、次にガソリンを加え
ます。
燃料を十分に混合してください。
8.2 チェンソーの給油
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
チェンソーが冷めるまで待ちます。
燃料タンクキャップが上を向くようにチェン
ソーを平らな面に置きます。
湿らせた布でタンクキャップとその周囲を掃
除します。
燃料タンクキャップのグリップを垂直位置ま
で起こします。
0000-GXX-2934-A1
警告
チェンソーは、使用中または気温が高い環境下
では高温になります。燃料の種類、標高、周囲
温度、チェンソーの温度によっては、燃料が膨
張してタンクの内圧が高まることがあります。
燃料タンクキャップを開けると、霧状の燃料が
吹き出し、引火するおそれがあります。それに
より重傷を負ったり、器物が損壊したりするお
それがあります。
チェンソーを冷ましてからタンクキャップ
を開けてください。
タンクキャップはゆっくりと段階的に開け
てください。
燃料タンクキャップを反時計回りに約 1/8
回転させます。
燃料タンクの内圧が高まっている場合、圧力が
下がる音が聞こえます。
タンクの内圧が解放された後燃料タンクキャ
ップを反時計回りに回し、キャップと燃料タン
クの印を合わせます。
燃料タンクキャップを取り外します。
注記
混合燃料は、強い光、直射日光、極端な温度に
よって短期間で分離するおそれがあります。
分離した混合燃料を使用すると、チェンソーが
損傷するおそれがあります。
燃料を十分に混合してください。
30 日以上保管した混合燃料は使用しないで
ください。
タンクの縁から 15 mm の位置より上に燃料
を入れないでください。燃料をこぼさない
よう注意してください。
燃料タンクキャップのグリップが閉位置に下
がったときはグリップを垂直位置に起こしま
す。
キャップを注入口にかぶせ、印 (1) を印 (2) に
合わせます。
キャップを押し下げ、止まるまで時計回りに回
します。
キャップは所定の位置にはまります。印 (1)
が印 (4) と合い、印 (3) の方を向きます。
日本語 8 燃料の混合とチェンソーへの給油
14 0458-787-4321-B
燃料タンクキャップを引き上げ、外れるかどう
か点検します。
燃料タンクキャップを引き上げても外れない
場合グリップを倒し、キャップの上面と同じ
高さにします。
燃料タンクは密閉されています。
燃料タンクキャップを引き上げると外れてしま
う場合は、以下の手順に従ってください:
燃料タンクキャップを注入口に載せます - ど
の位置でも構いません。
0000-GXX-3136-A1
1
2
ABC
キャップを押し下げ、止まるまで時計回りに回
します。
キャップを押し下げ、反時計回りに回し、印
(1) を印 (2) に合わせます。
燃料タンクキャップを再び閉めます。
燃料タンクが依然として適切に閉まらない場
合:チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してくだ
さい。
チェンソーは安全な状態ではありません。
9 エンジンの始動と停止
9.1 エンジンの始動
0000-GXX-6455-A0
2
1
3
チェンブレーキ (2) を掛けます。
チェンガード (鞘) を抜き取ります。
デコンプバルブ (1) を押します。
マスターコントロールレバー (3) を
の位
置に動かします。
0000-GXX-2936-A0
チェンソーを次の 3 通りのいずれかの方法で
しっかりと保持します:
チェンソーを平坦な地面に置きます。左手
で前ハンドルを握り、チェンソーをしっかり
と地面に押し付けます - 親指がハンドルの
下側に来るようにします。右足のつま先を
後ハンドルの中に入れ、確実に押さえます。
チェンソーを平坦な地面に置きます。左手
で前ハンドルを握り、チェンソーをしっかり
と地面に押し付けます - 親指がハンドルの
下側に来るようにします。右足のかかとを
後ハンドルの中に入れ、確実に押さえます。
左手で前ハンドルを握り、チェンソーをしっ
かりと保持します - 親指がハンドルの下側
に来るようにします。チェンソーの後ハン
ドルを、両足の膝上部で確実に挟みます。
0000-GXX-2937-A0
かみ合った感じがするまで、右手でスターター
グリップをゆっくり引きます。
エンジンが始動するまで、スターターグリップ
を素早く引き、スターターロープを巻き込む作
業を数回繰り返します。
マスターコントロールレバー (3) が
の位
置に合っている場合トリガーロックアウト 
(5) を押し、スロットルトリガー (4) を引きま
す。
マスターコントロールレバーが の位置に戻り
ます。エンジンがアイドリング回転数で作動
します。
9 エンジンの始動と停止 日本語
0458-787-4321-B 15
注記
チェンブレーキが損傷するおそれがあるため、
チェンブレーキを掛けたままエンジンを加速
させないでください。
チェンブレーキを解除してから鋸断を開始
してください。
チェンブレーキを解除します。
チェンソーの作動準備が整いました。
エンジンがかからない場合マスターコントロ
ールレバー (3) を
の位置に移動し、エン
ジンの始動を再試行します。
9.2 エンジンを切る
2
3
0000-GXX-6457-A0
1
スロットルトリガー (2) とトリガーロックア
ウト (3) を放します。
ソーチェンが停止します。
マスターコントロールレバー (1) を
の位
置に動かします。
エンジンが停止し、マスターコントロールレバ
ー (1) が
の位置に戻ります。
10 チェンソーの点検
10.1 チェンスプロケットの点検
エンジンを切ります。
チェンブレーキを解除します。
チェンスプロケットカバーを取り外します。
バーとチェンを取り外します。
0000-GXX-3162-A0
a
STIHL ゲージを使用してスプロケットの摩耗
を点検します。
摩耗マークが a = 0.5 mm よりも深い場合:チ
ェンソーを使用しないでください。STIHL サ
ービス店にサポートを依頼してください。
チェンスプロケットを交換してください。
10.2 ガイドバーの点検
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
デプスリミッターを取り外します。
チェンとガイドバーを取り外します。
0000-GXX-1217-A0
STIHL ファイリングゲージの目盛でバーの溝
の深さを測定します。
以下のいずれかが生じているときは、新品のガ
イドバーを取り付けてください:
ガイドバーが損傷している。
測定されたバー溝の深さが、規定の最小深さ
以下になっている、 19.3。
バーの溝が狭められているか、広がってい
る。
ご不明な点があればSTIHL サービス店にサポ
ートを依頼してください。
10.3 ソーチェンの点検
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
デプスリミッターを取り外します。
1
0000-GXX-1218-A0
2
STIHL ファイリングゲージ (2) を使用してデ
プスゲージ (1) の高さを点検します。STIHL
ファイリングゲージは、チェンのピッチと適合
していなければなりません。
デプスゲージ (1) がファイリングゲージ (2) か
ら突き出る場合:STIHL USG を使用してデプ
スゲージ (1) を低くします、 16.3。
日本語 10 チェンソーの点検
16 0458-787-4321-B
カッターとタイストラップ上のサービスマー
ク (3、4、および 6) が目視できるか確認しま
す。
カッターの刃先 (5) が正常な状態になって
いるか点検します。
カッターまたはタイストラップ上のいずれか
のサービスマークが目視されない状態になっ
ているか、刃先がなくなっている場合ソーチ
ェンを使用しないでください。STIHL サービ
ス店にサポートを依頼してください。
STIHL ファイリングゲージを使用し、全カッタ
ーで 30°の目立て角度が維持されているか点
検します。STIHL ファイリングゲージは、チェ
ンのピッチと適合していなければなりません。
30° の目立て角度が維持されていない場合:
ーチェンを再び目立てしてください。
ご不明な点があればSTIHL サービス店にサポ
ートを依頼してください。
10.4 チェンブレーキのテスト
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
ガイドバーの大部分が見えるようデプスリミ
ッターを調整します。
警告
チェンのカッター部分は非常に鋭利です。切
傷を負う危険性があります。
丈夫な素材の手袋を着用してください。
ガイドバーに沿ってチェンを手で引きます。
バーに沿ってチェンを手で引けない場合は、
ェンブレーキは働いています。
バーに沿ってチェンを手で引ける場合チェン
ソーを使用しないでください。STIHL サービ
ス店にサポートを依頼してください。
チェンブレーキに不具合が生じています。
10.5 操作部の点検
スロットルトリガーロックアウトおよびスロッ
トルトリガー
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
ロックアウトレバーを押さずにトリガーを引
いてみます。
トリガーを引くことができる場合チェンソー
を使用しないでください。STIHL サービス店
にサポートを依頼してください。
スロットルトリガーロックアウトが故障して
います。
スロットルトリガーロックアウトを押し下げ、
そのまま保持します。
スロットルトリガーを引き、放します。
スロットルトリガーが円滑に動かないか、アイ
ドル位置に戻らない場合チェンソーを使用し
ないでください。STIHL サービス店にサポー
トを依頼してください。
スロットルトリガーが故障しています。
エンジンの停止
エンジンを始動します。
マスターコントロールレバーを
の位置に動
かします。
エンジンが停止し、マスターコントロールレバ
ーが の位置に戻ります。
エンジンが停止しない場合:
マスターコントロールレバーを の位置に
動かします。
エンジンが停止します。
チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく
ださい。
チェンソーが故障しています。
10.6 チェンオイルの潤滑状態点検
エンジンを始動し、チェンブレーキを解除しま
す。
ガイドバーを明るい面にかざします。
スロットルを開きます。
チェンからチェンオイルが飛び散り、明るい面
上で確認できます。チェンの潤滑機能は正常
に働いています。
11 チェンソーの操作
11.1 冬季作業
+10℃以下の温度でチェンソーを使用すると、キ
ャブレターが凍結することがあります。キャブ
レターがエンジン周囲の暖気によってさらに暖
機されるよう、シャッターを冬季モードに設定し
てください。
注記
温度が+10℃を超えるときにチェンソーを冬季
モードにしておくと、エンジンがオーバーヒー
トすることがあります。
設定を夏季モードに変更してください。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
0000-GXX-3163-A0
11
3
ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。
シュラウド (2) を取り外します。
シャッター (3) を引き出します。
11 チェンソーの操作 日本語
0458-787-4321-B 17
4
3
0000-GXX-3164-A0
記号 (4) をチェンソーの方向に向け、シャッタ
ー (3) を保持します。
シャッター (3) をガイドに止まるまで押し込
みます。
かみ合うのが感じられます。
シュラウド (2) を位置決めします。
カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。
シュラウド (1) が固定されます。
11.2 夏季作業
+10℃を超える温度下で作業を行うときは、チェ
ンソーを夏季モードに設定してください。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
0000-GXX-3807-A0
11
3
ツイストロック (1) を反時計回りに 1/4 回
転させます。
シュラウド (2) を取り外します。
シャッター (3) を引き出します。
3
4
0000-GXX-3486-A0
記号 (4) をチェンソーの方向に向け、シャッタ
ー (3) を保持します。
シャッター (3) をガイドに止まるまで押し込
みます。
かみ合うのが感じられます。
シュラウド (2) を位置決めします。
カチッという音が聞こえるまでツイストロッ
ク (1) を時計回りに回します。
シュラウド (1) が固定されます。
11.3 チェンソーの較正
このチェンソーは、性能が最適化されるよう作業
中に自動調整されます。較正を行うと、チェンソ
ーの性能はより短時間で最適化されます。
外気温が –10°C 以下またはエンジンが冷えて
いる場合:
エンジンを始動し、チェンブレーキを解除し
ます。
スロットルを約 1 分間開閉させ、エンジンを
暖機します。
エンジンを切ります。
マスターコントロールレバーを
の位置に動
かします。
チェンブレーキを掛けます。
スロットルトリガーを握らずにエンジンをか
けます。
エンジンが始動し、マスターコントロールレバ
ーは
の位置に留まります。
スロットルトリガーを握らずにエンジンを 30
秒以上作動させます。ただし、60 秒以上は作
動させないでください (A)。
警告
チェンブレーキが解除されていると、チェンが
回転することがあります ‑ 重傷を負うおそれ
があります。
チェンソーを本取扱説明書に従って保持し
ます。
回転するソーチェンには触れないでくださ
い。
チェンブレーキを解除します。
日本語 11 チェンソーの操作
18 0458-787-4321-B
注記
較正作業は、チェンソーが適切に較正される前
にスロットルトリガーを放すと中止されます。
その場合は、較正作業を再開させる必要があり
ます。
スロットルトリガーを完全に握り、そのま
ま保持します。
注記
較正作業中は、スロットルトリガーを完全に
握っておかないと、チェンソーが適切に較正さ
れないおそれがあります。それによりチェン
ソーが損傷することがあります。
スロットルトリガーを完全に握り、そのま
ま保持します。
スロットルトリガーを 30 秒以上握り (B)、
そのまま保持します。
エンジンが加速し、チェンが回転します。チェ
ンソーの較正が行われます。較正中は、エンジ
ン回転数が大きく変動します。
エンジンがストールした場合チェンソーの再
較正を試みてください。
エンジンが繰り返しストールする場合:
チェンブレーキを掛けます。
チェンソーを使用しないでください。
STIHL サービス店にサポートを依頼してく
ださい。
チェンソーが故障しています。
エンジン回転数が大きく低下したら (C) すぐ
に:スロットルトリガーを放します。
エンジンがアイドリング回転数で作動します。
以上の操作でチェンソーは較正され、使用準備
が整います。
11.4 オイル供給量の調整
チェンソーには供給量調整式オイルポンプが搭
載されています。
0000-GXX-3165-A0
A
12
オイルポンプの調整スクリュー (1) が E(Ematic)
の位置に合っているときは、オイル供給量は大半
の用途に適します。
オイルポンプ供給量は、様々なバーの長さ、樹木
の種類、作業方法に合わせて調整することができ
ます。オイルポンプ調整スクリュー (1) の調整範
囲は、ストップ (2) によって制限されています。
ストップ (2) を押すと、オイル供給量をさらに増
やすことができます。
オイル供給量を増やすには
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
オイルポンプ調整スクリュー (1) を時計回り
にまわします。
オイル供給量をさらに増やすには
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
適切な工具でストップ (2) を押します。
ストップ (2) は押された状態になります。
注記
オイルポンプ調整スクリュー (1) が‘A’部分を
指しているときは、オイルタンク内のオイルは
より短時間でなくなります。ソーチェンの潤
滑が適切ではなくなる時期が通常よりも早く
到来します。
オイルタンクに最大量のオイルを給油して
ください。
オイルの増量供給が不要になった時点で、
オイルポンプ調整スクリューを‘A’部分から
左側へ回してください。
オイルポンプ調整スクリュー (1) を時計回
りにまわします。
オイル供給量を減らすには
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
オイルポンプ調整スクリュー (1) を反時計回
りにまわします。
11.5 デプスリミッターの調整
デプスリミッターは、用途に応じて調整できま
す。デプスリミッターの調整によってガイドバ
ーの最大切り込み深さが決まります。
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
2
1
0000-GXX-5477-A0
A
クイックリリースクランプ (1) を図のよう
に直立位置に合わせます。
必要な切り込み深さに達するまで、デプスリミ
ッター (2) をパワーヘッドまたはバーノーズ
の方向にずらします。
クイックリリースクランプ (1) を影付き範
囲 (A) の方向に折り曲げます。
11 チェンソーの操作 日本語
0458-787-4321-B 19
デプスリミッター (2) が固定され、クイック
リリースクランプ (1) が影付き範囲 (A)
と平行になったか確認します。
デプスリミッター (2) が固定され、クイックリ
リースクランプ (1) が影付き範囲 (A) と平
行になったならば、デプスリミッターは適切に調
整されています。
デプスリミッター (2) を動かすことができる
場合:
クイックリリースクランプ (1) を図のよ
うに直立位置に合わせます。
クイックリリースクランプ (1) を時計回
りに回します。
クイックリリースクランプ (1) を影付き
範囲 (A) の方向に折り曲げます。
デプスリミッター (2) が固定され、クイ
ックリリースクランプ (1) が影付き範
囲 (A) と平行になります。
クイックリリースクランプ (1) を折り曲げ
ることができない場合:
クイックリリースクランプ (1) を図のよ
うに直立位置に合わせます。
クイックリリースクランプ (1) を反時計
回りに回します。
クイックリリースクランプ (1) を影付き
範囲 (A) の方向に折り曲げます。
デプスリミッター (2) が固定され、クイ
ックリリースクランプ (1) が影付き範
囲 (A) と平行になります。
11.6 チェンソーの保持と操作
0000-GXX-4176-A0
左手で前ハンドルを握り、右手でコントロール
ハンドルを握ってチェンソーを保持し、制御し
ます。左手の親指を前ハンドルにかけ、右手の
親指をコントロールハンドルにかけてくださ
い。
11.7 切断作業
警告
キックバックが生じると、チェンソーがオペレ
ーターの方向に跳ね上がることがあります。
その結果、重傷または致命傷を負うおそれがあ
ります。
常にチェンを最高速で作動させて鋸断して
ください。
バーの先端上部 1/4 部分を使用しないでく
ださい。
チェンを最高速で作動させ、ガイドバーを垂
直にして切断を開始します。
鋸断の最後の部分では、チェンソーの重量を支
えてください。
12 作業後
12.1 作業後
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
チェンソーが冷めるまで待ちます。
チェンソーが濡れている場合チェンソーを乾
かします。
チェンソーを清掃します。
エアフィルターを清掃します。
バーとチェンを清掃します。
チェンスプロケットカバーのナットを緩めま
す。
テンショニングスクリューを反時計回りに 2
回転させます。
この段階でチェンが緩みます。
チェンスプロケットカバーのナットを締め付
けます。
ガイドバーを完全に覆うようにデプスリミッ
ターを調整します。
13 運搬
13.1 チェンソーの運搬
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
ガイドバーを完全に覆うようにデプスリミッ
ターを調整します。
チェンソーの運搬
チェンソーは、右手で前ハンドルを持ち、ガイ
ドバーを後ろに向けて運搬してください。
チェンソーの車両輸送
倒れたり、ずれたりしないようチェンソーを固
定してください。
14 保管
14.1 チェンソーの保管
エンジンを切り、チェンブレーキを掛けます。
日本語 12 作業後
20 0458-787-4321-B
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