Dell PowerVault 775N (Rackmount NAS Appliance) ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド
Dell™ PowerVault 775Nシステム ユーザーズガイド
システムの概要
セットアップユーティリティの使い方
仕様
I/Oポートおよびコネクタ
コンソールリダイレクションの使い方
用語集
メモ、注意、警告
メモ:システムの操作上、知っておくと便利な情報が記載されています。
注意: ハードウェアの破損またはデータの損失の可能性があることを示します。また、その問題を回避するための方法も示されています。
警告: 物的損害、けがまたは死亡の原因となる可能性があることを示します。
このマニュアルの内容は予告なしに変更されることがあります。
© 2002 すべての著作権はDell Computer Corporationにあります。
Dell Computer Corporationからの書面による許可なしには、いかなる方法においてもこのマニュアルの複写、転載を禁じます。
このマニュアルに使用されている商標: DellDELLのロゴ、Dell OpenManagePowerEdge、および PowerVaultはDell Computer Corporationの商標です。 IntelはIntel Corporationの登
録商標です。Intel386、および XeonはIntel Corporationの商標です。 MicrosoftMS-DOSWindows、および Windows NTはMicrosoft Corporationの登録商標です。 UNIXはOpen Group
の登録商標です。
このマニュアルでは、上記記載以外の商標や会社名が使用されている場合があります。これらの商標や会社名は、一切Dell Computer Corporationに所属するものではありません。
初版発行: 2002年 3月
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システムの概要
Dell PowerVault 775Nシステム ユーザーズガイド
システム状態インジケータ
システム識別インジケータ
正面パネルの機能
背面パネルの機能
システムの機能
サポートされているオペレーティングシステム
電源保護装置
その他のマニュアル
テクニカルサポートを受けるには
お使いのシステムは、頑強なラックマウントプラットフォームに最適化されたファイルサービス機能を提供します。基本的な構成には、メモリが512 MBの
Intel® Xeon マイクロプロセッサが搭載されています。最大構成には、最大で6つのメモリモジュールを組み込んだ2台のXeonマイクロプロセッサが搭載
されています。
本章では、システムの主要なハードウェアとソフトウェアの機能、システム状態インジケータに関する情報、およびシステムの正面パネルと背面パネルに
あるインジケータについて説明します。また、システムをセットアップする際に必要なその他のマニュアルの情報や、テクニカルサポートへの連絡方法に
ついても説明します。
システム状態インジケータ
システムのベゼルには、ベゼルが取り付けられている際にシステムの状態を示すインジケータが組み込まれています( 図1-1参照)。インジケータは、シ
ステムが正常に動作していること、システムが注意を必要としていること、またはシステムが識別中(「システム識別インジケータ」を参照)であることを
示します。背面パネルインジケータコネクタによって、ベゼルシステム状態インジケータと同じように機能するインジケータを接続することができます。警
告コードは、マイクロプロセッサ、電源装置、システムまたは電源装置のファン、システム温度、ハードドライブ、システムメモリ、拡張カード、または内蔵
SCSIコントローラに問題があることを示します。(詳細については、『インストール&トラブルシューティング』を参照してください。)ベゼルがオフの場
合、LCD状態ディスプレイがシステム状態インジケータのすべての機能を引き継ぎます(「状態LCD」を参照)。
表1-1および 表1-2に、システムの状態インジケータコードを一覧表示します。
図1-1. システム状態インジケータ
表1-1. ベゼルシステム状態インジケータコード
状態インジケータ 警告インジケータ インジケータコード
オフ オフ システムに利用可能な電源がないか、システムの電源が入っていません。
オン オフ システムは正常に動作しています。
オフ 点滅 システムがエラーを検出し、注意を必要としています。
点滅 オフ システムは自己識別をおこなっています。
点滅 点滅またはオフ システム管理ソフトウェアによって、状態インジケータが点滅し、固有のシステムが識別されます。
表1-2. 背面パネルシステム状態インジケータコード
インジケータ インジケータコード
オフ システムに利用可能な電源がないか、システムの電源が入っていません。
青色 システムは正常に動作しています。
橙色の点滅 システムがエラーを検出し、注意を必要としています。
青色の点滅 システムは自己識別をおこなっています。
メモ: サーバ管理ソフトウェアによって、インジケータが点滅し、固有のシステムが識別されます。
システム識別インジケータ
正面パネルと背面パネルの識別ボタンは、ラック内の特定のシステムの位置を確認するために使用できます。これらのボタンのいずれかを押すと、背
面パネルの識別インジケータおよび前面ベゼルの状態インジケータは、ボタンをもう一度押すまで点滅します。ベゼルが取り外されると、LCDディスプレ
イは青色に点滅します。
正面パネルのシステム識別ボタンの位置は、 図1-2を参照してください。背面パネルのシステム識別ボタンおよびインジケータの位置は、「 背面パネル
の機能」を参照してください。
正面パネルの機能
システム電源とドライブ用の追加のインジケータがベゼルの後ろにあります。正面パネル状態LCDには、英数字ディスプレイの使い方が説明されていま
す(「状態LCD」を参照)。
図1-2に、システムの正面パネルの機能を示します。 表1-3では、正面パネルの機能を説明します。
図1-2. 正面パネルの機能
表1-3. 正面パネルの機能
コンポーネント 説明
電源ボタン システムの電源を切ったり入れたりします。
電源ボタンを使ってシステムの電源を切る場合、電源が切れる前にシステムの正常なシャットダウンを実行することができます。
ボタンは、セットアップユーティリティで有効になっています。無効に設定されると、システムの電源を入れる場合にのみボタンを
使用できます。
電源インジケータ 電源の状態に関する情報を提供します(「 NICインジケータ
」を参照)。
CDおよびディス
ケットドライブイン
ジケータ
個々のドライブへの読み書きアクセスを示します。
ハードドライブ
インジケータ
個々のハードドライブの状態に関する情報を提供します(「 SCSIハードドライブインジケータ
」を参照)。
NICインジケータ NICがネットワークへの有効なリンクを持っているかどうかを示します(「 NICインジケータ
」を参照)。
状態LCD システムが正常に動作していること、またはシステムが注意を必要としていることを示します(「 状態LCD
」を参照)。
システム識別ボタ
特定のシステムを識別します(「 システム識別インジケータ
」を参照)。
NMIボタン ある種のオペレーティングシステムを使用している際に、ソフトウェアエラーおよびデバイスドライバエラーのトラブルシューティン
グをおこないます。このボタンは、ペーパークリップの端を使って押すことができます。NMIオプションは、セットアップユーティリ
ティで有効になっています。
注意:認定を受けたサポート担当者またはオペレーティングシステムのマニュアルによって指示された場合にのみ、NMI
ボタンは使用してください。このボタンを押すと、オペレーティングシステムが停止し、診断プログラム画面が表示されま
す。
また、正面パネルには、Yケーブルを使ってマウスとキーボードを接続するUSBコネクタ、ビデオコネクタ、およびPS/2コネクタが組み込まれています
図1-2参照)。
電源インジケータ
システムには、正面パネルと電源装置にシステム電源の状態を示すインジケータが搭載されています( 図1-2参照)。
電源インジケータコード
電源ボタンは、システム電源装置へのAC電源の入力を制御します。電源ボタンインジケータは、電源の状態に関する情報を提供します。
表1-4に、電源ボタンインジケータコードを一覧表示します。
表1-4. 電源ボタンインジケータコード
インジ
ケータ
インジケータコード
オン システムに電力が供給されており、システムが操作可能であることを示します。
オフ システムに電力が供給されていないことを示します。
点滅 システムに電力が供給されているが、システムがスタンバイ状態であることを示します。スタンバイ状態の詳細については、オペレーティン
グシステムのマニュアルを参照してください。
SCSIハードドライブインジケータ
各SCSIハードドライブキャリアには2つのインジケータがあります。ビジーインジケータおよび状態インジケータです( 図1-3参照)。インジケータは、それ
ぞれのハードドライブの状態に関する情報を示します。表1-5に、ドライブインジケータコードを一覧表示します。
図1-3. SCSIハードドライブインジケータ
システムでドライブイベントが発生すると、さまざまなコードで表示されます。例えば、ハードドライブが故障すると、「ドライブ障害」のコードが表示されま
す。ドライブの取り外しが選択された後、「取り外し準備完了」のコードが表示されます。交換用のドライブが取り付けられた後、「動作、ドライブオンライン
準備完了」のコードが表示されます。
メモ: ドライブビジーインジケータは、ハードドライブがSCSIバス上でアクティブであるかどうかを示します。このインジケータは、ハードドライブに
よって制御されます。
表1-5. SCSIハードドライブインジケータコード
インジケータ インジケータコード
ドライブベイが空、挿入または取り外し可 オフ
ドライブの動作、ドライブオンライン準備中 緑色に点灯
ドライブの識別 1秒間に4回緑色が点滅
ドライブ取り外し準備中 同じ間隔で1秒間に2回緑色が点滅
ドライブ再構築中 異なる間隔で1秒間に2回緑色が点滅
ドライブに障害発生 1秒間に4回橙色が点滅
ドライブの障害予測 緑色、次に橙色に点滅し、それから消灯―このパターンが2秒ごとに繰り返し
ドライブオンライン状態 緑色に点灯
状態LCD
システムの状態インジケータ( 図1-1参照)は、システムが正常に動作していること、システムが注意を必要としていること、またはシステムを識別中であ
ることを示します(「システム識別インジケータ 」を参照)。システム状態インジケータがエラー状態を示している場合、ベゼルを開き、状態LCDによって提
供される詳細を参照してください。
LCDは2列の英数字を表示します。表示コードは2つの色の組み合わせで示されます。
青の背景に白文字情報のみ。対処する必要はありません。
黒の背景に橙色の文字システムに注意が必要です。
LCD状態メッセージに関する情報は、『インストール&トラブルシューティング』を参照してください。
背面パネルの機能
図1-4に、システムの背面パネルの機能を示します。 表1-6では、背面パネルの機能を説明します。
図1-4. 背面パネルの機能
表1-6. 背面パネルの機能
コンポーネント 説明
電源装置インジケータ 電源の状態に関する情報を提供します(「 電源装置インジケータコード
」を参照)。
NICインジケータ NICの状態に関する情報を提供します(「 NICインジケータ
」を参照)。
システム状態インジケータコネ
クタ
インジケータへ接続すると、システムが正常に動作していること、またはシステムが注意を必要としていることが示
されます。
システム識別ボタン 特定のシステムを識別するために使用します(詳細については、「 システム識別インジケータ
」を参照)。
電源装置インジケータ
各ホットプラグ対応電源装置にはインジケータがあり、電源状態、障害、およびAC電源の有無に関する情報を提供します( 図1-5参照)。表1-7に、電源装
置インジケータコードを一覧表示します。
図1-5. 電源装置インジケータ
表1-7. 電源装置インジケータコード
インジケータ インジケータコード
パワーオン 緑色は、電源装置が動作可能であることを示します。
障害 赤色は、電源装置の問題(ファン障害、電圧エラーなど)を示します。
AC電源接続 緑色は、AC電力が電源装置に供給されており、システムがAC電源に接続されていることを示します。
NICインジケータ
背面パネルの各NICには1つのインジケータがあり、ネットワーク動作およびリンク状態を示します( 図1-6参照)。表1-8に、背面パネルのNICインジケータ
を一覧表示します。
正面パネルには各NIC用のリンクインジケータがあります( 図1-2参照)。各インジケータは、対応するNICがネットワーク上の有効なリンクパートナーに接
続されているかどうかを示します。
図1-6. NICインジケータ
表1-8. NICインジケータコード
リンク状態インジケータ ネットワーク動作インジケータ インジケータコード
オフ オフ NICがネットワークに接続されていません。
緑色 NICがネットワーク上の有効なリンクパートナーに接続されています。
橙色の点滅 ネットワークデータが送信または受信されています。
システムの機能
512 KBキャッシュのIntel Xeonマイクロプロセッサが1つか2つ。
2つのXeonマイクロプロセッサを搭載したシステムで利用可能なSMP。SMPは、独立した複数のマイクロプロセッサ間で処理を分けることにより、
システム全体の性能を飛躍的に向上させます。
512 MB以上のシステムメモリ。システムメモリを増設するには、同一ペアのDDR SDRAMメモリモジュールをシステム基板の6つのメモリモジュー
ルソケットに取り付けます。
ホットプラグ機能を持つ1インチの内蔵Ultra3 SCSIハードドライブを最大5台サポート。
シングル、1.44 MB、3.5インチディスケットドライブが1台。
IDE CDドライブが1台。
1 + 1冗長構成において、ホットプラグ対応の500 W電源装置が最大2台。
ホットプラグ対応システム冷却ファンおよび2つの追加のファンが電源装置に内蔵。
ベゼルが取り外された場合に、適切なシステム管理ソフトウェアに信号を送るイントリュージョンスイッチ。
システム基板の機能
ライザカード上にある3つの64ビットPCI/PCI-Xスロット(バス1に2つのスロット、バス2に1つのスロット)。スロットには、PCI-X 133 MHz、100
MHz、66 MHz、または33 MHz用に設計されたフルレングスカードを搭載できます。
ATI RAGE XLビデオコントローラ搭載の内蔵VGA互換ビデオサブシステム。このビデオサブシステムには、8 MBのSDRMビデオメモリが組み込
まれています(アップグレード不可)。最大解像度は、1600 × 1200 × 1670万色(非インタレース)。
内蔵デュアルチャネルUltra3 SCSIホストアダプタ。内蔵デュアルチャネルは、
1 × 5または2 + 3スプリットSCSIバックプレーン上のSCSIハードドライブを最大5台サポートし、内蔵RAIDサポートを提供します。SCSIバックプ
レーンは、個々のハードドライブ上のSCSI ID番号およびSCSIターミネータを自動的に設定するので、ドライブの取り付けが飛躍的に単純化され
ます。
メモリの列スペア機能。メモリの1列に障害が起きた場合、前もって保存されたメモリの列へのフェールオーバーを可能にします。
内蔵サブシステムを経由したROMB。128 MBのキャッシュメモリモジュール、RAIDバッテリ、およびRAIDキーが組み込まれています。
Ethernetインタフェースを提供する、2つの内蔵10/100/1000 NIC。
重要なシステム電圧と温度だけでなく、システムファンの動作も監視する組み込み型システム管理回路。システム管理回路は、システム管理ソフ
トウェアと連動します。
背面パネルコネクタは、ビデオコネクタ、キーボードコネクタ、マウスコネクタ、2つのシリアルコネクタ、2つのUSBコネクタ、内蔵リモートアクセス
Ethernetコネクタ、および2つのNICコネクタです。
正面パネルコネクタは、ビデオコネクタ、キーボードコネクタ、マウスコネクタ、およびUSBコネクタです。
それぞれの機能の詳細については、「 仕様」を参照してください。
サポートされているオペレーティングシステム
お使いのシステムは、Microsoft Windowsオペレーティングシステムに対応しています。
電源保護装置
電圧変動、過渡電流、停電などの電力障害の影響からシステムを保護するための多くのデバイスが利用できます。次項では、これらのデバイスのうちの
いくつかについて説明します。
サージプロテクタ
サージプロテクタにはいろいろな種類があり、通常、保護レベルはサージプロテクタの価格に比例します。サージプロテクタは、雷雨中などに発生する
可能性のある過電圧スパイクが、コンセントを介してシステムに侵入するのを防ぎます。サージプロテクタは、電圧が通常のACライン電圧レベルより20
%以上低下した時に起こる電圧低下に対する保護は提供しません。
ラインコンディショナ
ラインコンディショナは、サージプロテクタよりも過電圧に対してより強力に保護します。ラインコンディショナはシステムのAC電源電圧を一定に保ち、短
時間の電圧低下から保護します。このより強力な保護機能があるため、ラインコンディショナはサージプロテクタに比べて数万円高くなっています。ただ
し、これらのデバイスは完全な停電からはコンピュータを保護できません。
無停電電源装置
無停電電源装置(USP)システムは、各種電源障害に対してもっとも完全な保護を提供します。これは、AC電源が使用できないときに、バッテリから電源
を供給してシステムを動作し続けるからです。バッテリはAC電源が利用可能な間に充電されます。AC電力が供給されなくなると、UPSに応じて15分から
1時間の限られた時間、バッテリからシステムに電源が供給されます。
バッテリで5分間しか電力を供給できないUPSシステムでは、システムのシャットダウンしかできず、続けての操作はできません。UPSシステムはすべて
サージプロテクタといっしょに使用してください。UPSシステムはULの安全基準に合格していることを確認してください。
UPSシステムの取り付けおよび設定に関する情報は、『システム管理者ガイド』を参照してください。
その他のマニュアル
この『ユーザーズガイド』以外にも、次のマニュアルがシステムに付属しています。
『システム情報ガイド』では、安全および認可機関に関する情報を説明しています。保証に関する情報は、このマニュアルに記載されている場合
とそうでない場合があります。
システムをセットアップするための、一般的な手順を記載した『システムのセットアップ』マニュアル。
『インストール&トラブルシューティング』では、システムのインストール、トラブルシューティング、およびアップグレードの方法を説明しています。
『システム管理者ガイド』では、システムの操作および管理情報を説明しています。
システム管理ソフトウェアのマニュアルでは、システム管理ソフトウェアの機能、必要条件、インストール、および基本操作について説明していま
す。このソフトウェアが発行する警告メッセージについては、ソフトウェアのオンラインヘルプを参照してください。
オペレーティングシステムのマニュアルには、オペレーティングシステムソフトウェアのインストール方法(必要な場合)、設定方法、使い方が記載
されています。
システムとは別に購入した各種オプションに付属のマニュアルには、これらのオプションをシステムに取り付けて設定するための情報が記載さ
れています。
次のマニュアルが付属している場合もあります。
システムまたはソフトウェアの変更について説明したマニュアルアップデートがシステムに同梱されていることがあります。
メモ: 必ず、他のマニュアルより先にこのアップデートをお読みください。他のマニュアルの内容よりも新しい情報が含まれていることがよ
くあります。
Dell PowerEdge ラックに付属の『ラックインストールガイド』では、ラックの梱包の解き方、セットアップ方法、およびシステムのラックへの取り付
け方法について説明しています。
『Resource CD』には、マニュアルの印刷後にシステムに追加された変更や、技術者および専門知識をお持ちのユーザーを対象とする、テクニカ
ルリファレンスが記載された技術情報ファイル(リリースノートとも呼ばれます)が収録されている場合があります。
テクニカルサポートを受けるには
このマニュアルで説明されている手順がわからない場合や、システムが思った通りに動作しない場合に備えて、各種ツールが用意されています。ヘルプ
ツールの詳細については、『インストール&トラブルシューティング』にある「困ったときは」を参照してください。
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セットアップユーティリティの使い方
Dell PowerVault 775Nシステム ユーザーズガイド
セットアップユーティリティの起動
セットアップユーティリティオプション
システムパスワード機能の使い方
セットアップパスワード機能の使い方
パスワードを忘れたとき
管理タグ設定ユーティリティの使い方
システムの電源を入れる度に、システム基板のNVRAMに格納されているシステム設定情報のハードウェアリストに対して、現在コンピュータに取り付け
られているハードウェアの構成が比較されます。システムによって不一致が検出されると、不適切な設定があることを知らせるエラーメッセージが生成さ
れます。次に、設定を修正するために、セットアップユーティリティを起動するように尋ねるプロンプトが表示されます。
セットアップユーティリティは次のような場合に使用できます。
システムに対してハードウェアの追加、変更、または取り外しを実行した後に、システム設定情報を変更する場合
システムの時刻または日付の変更など、ユーザーが選択可能な項目を設定または変更する場合
システムの内蔵デバイスを有効または無効にする場合
システムのセットアップが終了したら、システム設定情報およびオプション設定を理解するために、セットアップユーティリティを実行します。参照用にセッ
トアップユーティリティ画面を印刷するか(<Print Screen>を押す)、その情報を記録してください。
セットアップユーティリティの起動
メモ: セットアップユーティリティを使用するには、キーボード、モニタ、およびマウスをシステムに接続するか、あるいは管理ポート(COM1)のコ
ンソールリダイレクション機能を使用します。管理ポートの位置については、図B-1を参照してください。コンソールリダイレクションの詳細につ
いては、「コンソールリダイレクションの使い方 」を参照してください。
1. システムの電源を入れます。
システムが既に動作している場合、一度電源を切ってから再起動します。
2. 次のメッセージが画面の右上角に表示されたら、素早く<F2>を押します。
<F2> = System Setup
<F12>を押してPXEを起動することもできます。PXE起動は、強制的にシステムをネットワークから起動します。
ここで時間を置きすぎて、オペレーティングシステムがメモリにロードされ始めた場合、システムのロード処理を完了させてからシステムをシャット
ダウンして、もう一度実行します。
メモ: 適切なシステムシャットダウンについては、システムに付属の『システム管理者ガイド』を参照してください。
特定のエラーメッセージに対応することによっても、セットアップユーティリティを起動できます。「 エラーメッセージへの対応
」を参照してください。
メモ: セットアップユーティリティの使用方法のヘルプを表示するには、プログラムを開いているときに<F1>を押します。
エラーメッセージへの対応
システムの起動中にエラーメッセージが表示された場合は、メッセージをメモしてください。セットアップユーティリティを起動する前に、『インストール&ト
ラブルシューティング』の「システムビープコード」および「システムメッセージ」を参照して、メッセージの意味やエラー修正の方法を調べてください。
メモ: メモリのアップグレードを取り付けた後、最初にシステムを起動する際に、通常システムはメッセージを送信します。この状況では、「システ
ムビープコード」および「システムメッセージ」は参照しないでください。かわりに、手順については、『インストール&トラブルシューティング』の「メ
モリの追加」を参照してください。
<F1>を押して続行するか、または<F2>を押してセットアップユーティリティを実行するかのどちらかを選択できる場合、<F2>を押します。
セットアップユーティリティの使い方
表2-1に、セットアップユーティリティの情報を表示したり変更したり、プログラムを終了するときに使うキーを一覧表示します。
表2-1. セットアップユーティリティナビゲーションキー
キー 処置
下矢印または<Tab> 次のフィールドへ移動します。
上矢印または<Shift><Tab> 前のフィールドへ移動します。
左右矢印またはスペースバー フィールドの設定を順に切り替えます。多くのフィールドでは適切な値を直接入力することもできます。
<Esc> 変更をおこなった場合、セットアップユーティリティを終了してシステムを再起動します。
ほとんどのオプションでは、変更内容が自動的に記録されますが、それが実際に有効になるのはシステムの再起動後からです。変更した直後に有効に
なるオプションもあります(ヘルプエリアを参照)。
セットアップユーティリティオプション
次項では、セットアップユーティリティ画面上の各オプションの概要について説明します。
メイン画面
セットアップユーティリティを起動すると、メインプログラム画面が表示されます( 図2-1参照)。
図2-1. メインセットアップユーティリティ画面
次のオプションおよび情報フィールドが、メインの System Setup画面上に表示されます。
System Timeシステムの内部時計の時刻をリセットします。
System Date システムの内蔵カレンダーの日付をリセットします。
Diskette Drive A: システムのディスケットドライブの種類を表示します。
System Memory システムメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。
Memory Interleaving システムのメモリインタリービング情報を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。
Video Memory ビデオメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。
Redundant Memory 冗長メモリ機能を有効または無効にするためのオプションを表示します。この機能が適切に機能するには、すべてのバン
クのメモリモジュールの種類とサイズが同じでなければなりません。
OS Install Mode オペレーティングシステムに利用できるメモリの最大容量を決定します。 Onに設定すると、オペレーティングシステムに利用
できるメモリの最大容量は、256 MBになります。Off(デフォルト)に設定すると、すべてのシステムメモリをオペレーティングシステムに利用でき
るようになります。2 GB以上のシステムメモリを搭載したシステムの場合、いくつかのオペレーティングシステムはインストールできません。この
オプションは、オペレーティングシステムをインストール中はOnにし、インストールが終了したら Offにします。
CPU Informationマイクロプロセッサのバスおよびマイクロプロセッサに関連した情報が表示されます。この画面には、ユーザーが選択できる
設定はありません。
Boot Sequence Boot Sequence画面が表示されます。
Hard-Disk Drive Sequence Hard-Disk Drive Sequence画面が表示されます。
Integrated Devices Integrated Devices画面が表示されます。
PCI IRQ Assignment PCIバスの内蔵デバイスのそれぞれに割り当てられているIRQ、およびIRQを必要とするすべての搭載済み拡張カードを
変更できる画面を表示します。
PCIX Slot Information システムのPCI-Xスロットについての情報を含んだメニューを表示します。
Console Redirection コンソールリダイレクションを設定するための画面を表示します。サブメニューを使うと、機能をオンまたはオフにした
り、リモートターミナルの種類を選択したり、起動後のリダイレクションを有効または無効にすることができます。コンソールリダイレクションの使
い方の詳細については、付録C「コンソールリダイレクションの使い方 」を参照してください。
Embedded Server Management 次の3つの選択可能フィールドを含むメニューを表示します。 Front-Bezel Chassis Intrusion、Front-Panel LCD
Options、および User-Defined LCD Stringフィールド。
Front-Bezel Chassis Intrusionこのフィールドを選ぶと、シャーシイントリュ―ジョン検出機能を有効または無効にできます。
Front-Panel LCD Options このフィールドを選ぶと、正面パネルディスプレイにサービスタグ、管理タグ、またはユーザー定義ストリン
グのどれを表示させるか選択することができます。
User-Defined LCD String このフィールドを選ぶと、正面パネルに表示されるユーザー定義ストリングを入力できるようになります。ラ
イン1には5文字、ライン2には16文字入力可能です。
System Security システムパスワードおよびセットアップパスワード機能を設定することができる画面を表示します。詳細については、「 システ
ムパスワード機能の使い方」および「 セットアップパスワード機能の使い方 」を参照してください。
Keyboard NumLock101または102キーのキーボードで(84キーのキーボードには適用されません)、Num Lockモードが有効な状態でシステム
が起動するかどうかを決定します。
Report Keyboard ErrorPOST中に検出されたキーボードエラーの報告機能を有効または無効にします。このオプションは、固定装備のキー
ボードを備えていないセルフ起動システムやホストシステムに適用すると便利です。こうした条件では、Do Not Reportを選ぶと、POST中に検出
されたキーボードまたはキーボードコントローラに関連するすべてのエラーメッセージが省略されます。キーボードがシステムに取り付けられて
いる場合、この設定はキーボード自体の操作に対する影響はありません。
Asset Tag管理タグ番号が割り当てられている場合、ユーザーがプログラム可能なシステムの管理タグ番号を表示します。10文字までの管
理タグ番号をNVRAMに付けるこができます。
管理タグ設定ユーティリティディスケットの作成、および管理タグ番号の割り当てと削除に関する情報は、「 管理タグ設定ユーティリティの使い方
を参照してください。
管理タグ設定ユーティリティの追加情報については、『Resource CD』を参照してください。
Boot Sequence画面オプションは、システムが起動時にロードする必要がある起動デバイスを検索する順序を決定します。利用可能なオプションは、ディ
スケットドライブ、CDドライブ、ネットワーク、およびハードドライブです。デバイスを選んでスペースバーを押し、そのデバイスを有効または無効にできま
す。デバイスを検索する順序を変更するには、<+>および<->キーを使用します。
Hard-Disk Drive Sequence画面
Hard-Disk Drive Sequence画面オプションは、起動時にロードする必要があるファイルをシステムが検索するハードドライブの順序を決定します。お使い
のシステムに取り付けられているハードドライブによって、選択肢が異なります。デバイスを検索する順序を変更するには、<+>および<->キーを使用し
ます。<Enter>を押して、選択を確認します。
注意:Hard-Disk Drive Sequence画面でデバイス検索順序を変更して起動ドライブを選択できますが、 Hard-Disk Drive Sequence画面のデフォ
ルトの順番を変更しないようお勧めします。
Integrated Devices画面
この画面では、次のデバイスを設定するために使用します。
Embedded RAID Controller チャネルAとBは同じ設定にする必要があります。システムに取り付けられているROMBカードの種類によって、設
定可能なオプションは変わります。
ROMBカードは、RAID機能用にデフォルトで RAID Enabledに設定されています。RAID機能をオフにしないでください。
注意:システムのRAID機能をオフにすると、全てのデータが失われます。
Diskette Controller システムのディスケットドライブコントローラを有効または無効にします。 Auto(デフォルト)が選択されていると、拡張スロッ
トに取り付けられているコントローラカードを使用する必要がある場合、システムはコントローラをオフにします。ドライブを読み取り専用にセット
アップすることもできます。読み取り専用設定によって、ドライブを使用したディスクへの書き込みを防ぐことができます。
USB Controller システムのUSBポートを有効または無効にします。USBポートを無効にするとその他のデバイスがシステムリソースを利用で
きるようになります。
Embedded 10/100/1000 NIC システムの2つの内蔵NICを有効または無効にします。オプションは、 Enabled without PXE、Enabled with PXE
およびDisabledです。PXEサポートによってシステムをネットワークから起動できます。変更はシステムの再起動後に有効になります。
MAC Address 対応する内蔵NICによって使用される10/100/1000 NIC用のMACアドレスを表示します。このフィールドには、ユーザーが選択
できる設定はありません。
Mouse Controller システムのマウスコントローラを有効または無効にします。マウスコントローラを無効にすると、拡張カードがIRQ12を使用で
きるようになります。
Serial Port(1と2) システムの内蔵シリアルポートを設定します。このオプションは、自動的にポートを設定する Auto(デフォルト)、特定の機能
の指定、またはポートを無効にするOffに設定することができます。
シリアルポートを Autoに設定し、同じ指定先に設定されたポートを搭載した拡張カードを追加した場合、システムは内蔵ポートを次の利用可能な
同じIRQ設定を共有しているポート指定に、自動的に再マップします。
Speaker 内蔵スピーカーのOn(デフォルト)または Offを切り換えます。このオプションへの変更はただちに有効になります(再起動は必要あり
ません)。
System Security画面
System Security画面を通して次のセキュリティ機能を設定できます。
Password Status Setup PasswordEnabledに設定すると、システムパスワードをシステム起動時に変更または無効にできなくなります。
システムパスワードをロックするには、まず Setup Passwordオプションでセットアップパスワードを設定し、次に Password Statusオプション
Lockedに変更します。この状態では、 System Passwordオプションを使ってシステムパスワードを変更したり、<Ctrl><Enter>を押してシステム起
動時にパスワードを無効にすることはできません。
システムパスワードのロックを解除するには、まず Setup Passwordオプションでセットアップパスワードを入力して、 Password Statusオプション
Unlockedに変更する必要があります。この状態では、<Ctrl><Enter>を押してシステム起動時にシステムパスワードを無効にしたり、 System
Passwordオプションを使ってシステムパスワードを変更できます。
Setup Password システムパスワード機能を使ってシステムへのアクセスを制限するのと同じ要領で、セットアップユーティリティへのアクセス
を制限できます。
メモ: セットアップパスワードの設定、および既存のセットアップパスワードの使用または変更に関する手順については、「セットアップパス
ワード機能の使い方」を参照してください。忘れてしまったセットアップパスワードを無効にする手順については、「 パスワードを忘れたと
」を参照してください。
System Password システムのパスワードセキュリティ機能の現在の状態が表示され、新しいシステムパスワードの設定および検証を実行でき
ます。
メモ: システムパスワードの設定、および既存のシステムパスワードの使用または変更に関する手順については、「システムパスワード機
能の使い方」を参照してください。忘れてしまったシステムパスワードを無効にする方法については、「 パスワードを忘れたとき 」を参照し
てください。
Power Button このオプションが Enabledに設定されている場合、電源ボタンを使用してシステムをオフにしたり、シャットダウンすることができ
ます。このオプションがDisabledに設定されているときは、システムをオフにしたり、その他のシステムイベントを実行するのに電源ボタンを使用
することはできません。
メモ: Power Buttonオプションが Disabledに設定されていても、電源ボタンを使ってシステムをオンにすることは可能です。
注意: 認定を受けたサポート担当者またはオペレーティングシステムのマニュアルによって指示された場合にのみ、NMIボタンを使用してくださ
い。このボタンを押すと、オペレーティングシステムが停止し、診断プログラム画面が表示されます。
NMI Button NMI機能のEnabledとDisabledを切り換えます。
Console Redirection画面
この画面は、コンソールリダイレクション機能を設定するために使用します。
Console Redirection コンソールリダイレクション機能の On(デフォルト)または Offを切り換えます。
Remote Terminal Type VT 100/VT 220(デフォルト)または ANSIのどちらかを選ぶことができます。
Redirection after Boot システムが再起動した後に、コンソールリダイレクションを有効(デフォルト)または無効にします。
Exit画面
<Esc>を押してセットアップユーティリティを終了すると、 Exit画面が次のオプションを表示します。
Save Changes and Exit(変更を保存して終了)
Discard Changes and Exit(変更を保存せずに終了)
Return to Setup(セットアップへ戻る)
システムパスワード機能の使い方
注意:パスワード機能は、システム内のデータに対して基本的なセキュリティを提供しますが、より強固なセキュリティが必要なデータについて
は、データ暗号化プログラムなどの保護機能をご自身でご用意ください。
メモ: Dellでは、Not Enabled(デフォルト)設定でシステムパスワードを残しておくことをお勧めします。 System Passwordオプションが Enabledに設
定されている場合、システムをヘッドレス構成で使用する際に、システムを再起動するためにシステムパスワードを入力することはできません。
お使いのシステムは、出荷時にはシステムパスワードが設定されていません。システムのセキュリティが必要な場合、必ずシステムパスワード保護機能
を有効にしてシステムを操作してください。
セットアップユーティリティを使用すると、いつでもシステムパスワードを設定できます。システムパスワードを設定すると、パスワードを知っているユー
ザーでなければ、システムの全機能を使用することはできません。
System Passwordオプションが Enabledに設定されている場合、システムパスワード要求のプロンプトがシステムの起動直後に表示されます。
既存のシステムパスワードを変更するには、そのパスワードを事前に知っておく必要があります(「 既存のシステムパスワードの取り消しと変更 」を参
照)。設定したパスワードを忘れた場合、訓練を受けたサービス技術者がシステムカバーを取り外し、ジャンパ設定を変更してシステムパスワード機能を
無効にする必要があります(「パスワードを忘れたとき 」を参照)。ただし、セットアップパスワードも同時に消去されるので注意してください。
注意:システムパスワードを設定せずに実行中のシステムから離れたり、システムをロックせずに放置した場合、第三者がジャンパ設定を変更
し、パスワード機能を無効にすることができます。結果、誰でもハードドライブ内の情報にアクセスすることができるようになります。
システムパスワードの設定
システムパスワードを設定する前に、まずセットアップユーティリティを起動し、 System Passwordオプションを確認する必要があります。
システムパスワードが設定されている場合、 System Passwordオプションに表示される設定は Enabledです。Password Statusオプションが Unlockedに設
定されている場合、システムパスワードを変更できます。Password Statusオプションが Lockedに設定されている場合、システムパスワードは変更できま
せん。システム基板のジャンパ設定によって、システムパスワード機能が解除されている場合、その設定はDisabledと表示され、システムパスワードを変
更したり新しいシステムパスワードを入力することはできません。
システムパスワードが設定されておらず、システム基板上のパスワードジャンパが有効な位置(デフォルト)に設定されている場合、 System Password
プションはNot Enabledと表示され、 Password Statusフィールドは Unlockedと表示されます。システムパスワードを設定するには、次の手順を実行しま
す。
1. Password Statusオプションが Unlockedに設定されていることを確認します。
2. System Passwordオプションをハイライト表示して、<Enter>を押します。
3. 新しいシステムパスワードを入力します。
パスワードには32文字まで使用できます。
それぞれの文字キー(または空白としてのスペースバー)を押すごとに「*」が表示されます。
パスワードの設定操作では、キーボード上の位置でキーが認識され、大文字と小文字は区別されません。例えば、パスワード設定時にMを入力し
ても、Mとmの両方が正しい文字として認識されます。無効なキーの組み合わせもあります。そのような組み合わせで入力すると、スピーカーから
ビープ音が鳴ります。入力した文字を訂正する場合、<Backspace>または左矢印キーを押します。
メモ: システムパスワードの入力を途中で中止したい場合、<Enter>を押して別のフィールドに移動するか、手順5を終了する前に<Esc>を
押します。
4. <Enter>を押します。
5. パスワードを確認するために、再度パスワードを入力して<Enter>を押します。
System Passwordオプションが、 Enabledに変わります。これで、システムパスワードが設定されました。セットアップユーティリティを終了して、シス
テムを使用することができます。
メモ: 電源を入れなおしてシステムを再起動しないと、パスワード保護機能は有効になりません。
システムを保護するためのシステムパスワードの使い方
電源を入れるか、または<Ctrl><Alt><Del>を押してシステムを再起動した場合、 Password Statusオプションが Unlockedに設定されていると、次のプロン
プトが表示されます。
Type in the password and... -- press <ENTER> to leave password security enabled. -- press <CTRL><ENTER> to
disable password security. Enter password:
(パスワードを入力し... -- <ENTER>を押してパスワードセキュリティを有効なままにします。-- <CTRL><ENTER>を押してパスワードセキュリティを無効
にします。パスワードを入力してください。)
Password Statusオプションが Lockedに設定されている場合、次のプロンプトが表示されます。
Type the password and press <Enter>.
(パスワードを入力し、<ENTER>を押してください。)
正しいシステムパスワードを入力して<Enter>を押すと、システムが起動順序を完了し、キーボードやマウスを使用して通常通りにシステムを操作できま
す。
メモ: セットアップパスワードが設定されている場合(「 セットアップパスワード機能の使い方 」を参照)、システムはセットアップパスワードをシステ
ムパスワードの代用として受け付けます。
入力したシステムパスワードが間違っていると、次のメッセージが表示されます。
** Incorrect password. **
Enter password:
(** 間違ったパスワード** パスワードを入力してください。)
2回目も誤ったシステムパスワードまたは不完全なシステムパスワードを入力すると、同じメッセージが表示されます。
システムパスワードを3回間違えると、それ以降は次のメッセージが表示されます。
** Incorrect password. **
Number of unsuccessful password attempts: 3
System halted! Must power down.
(** 間違ったパスワード** ** 間違ったパスワードの入力回数** 3、 システムが停止します。)
適切なシステムパスワードを入力するために試みた不成功の回数によって、認証されていないユーザーがシステムにアクセスしようとしていることがわ
かります。
システムの電源を入れなおした後でも、再び誤ったシステムパスワード、または不完全なシステムパスワードを入力する度に、前述のメッセージが表示
されます。
メモ: Password Statusオプションの他に System PasswordSetup Passwordオプションも併用すると、無許可の変更からシステムを保護するこ
とができます。
既存のシステムパスワードの取り消しと変更
1. プロンプトが表示されたら、<Enter>を押して通常の操作を続ける代わりに、<Ctrl><Enter>を押して既存のシステムパスワードを無効にします。
セットアップパスワードを入力するように指示される場合、セットアップパスワードを持つネットワーク管理者に連絡する必要があります。
2. POST中に<F2>を押して、セットアップユーティリティを起動します。
3. System Security画面フィールドを選んで、 Password Statusオプションが Unlockedに設定されていることを確認します。
4. プロンプトが表示されたら、システムパスワードを入力します。
5. System Passwordオプションに Not Enabledが表示されていることを確認します。
System Passwordオプションに Not Enabledが表示されている場合、システムパスワードは取り消されています。新しいパスワードを設定する場合
は、手順6に進みます。System Passwordオプションに Not Enabledが表示されていない場合、<Alt><b>を押してシステムを再起動し、手順2~5を
繰り返します。
6. 新しいパスワードを設定するには、「 システムパスワードの設定 」の手順に従います。
セットアップパスワード機能の使い方
お使いのシステムは、出荷時にはセットアップパスワードが設定されていません。システムのセキュリティが必要な場合、必ずセットアップパスワード機能
を有効にして使用してください。
セットアップユーティリティを使用すると、いつでもセットアップパスワードを設定できます。セットアップパスワードを設定すると、パスワードを知っている
ユーザーでなければ、セットアップユーティリティの全機能を使用することはできません。
既存のセットアップパスワードを変更するには、そのパスワードを事前に知っておく必要があります(「 既存のセットアップパスワードの取り消しと変更 」を
参照)。設定したセットアップパスワードを忘れると、訓練を受けたサービス技術者がシステムシャーシを取り外し、パスワードジャンパの設定を変更して
パスワードを無効にし、既存のパスワードを消去するまで、システムを操作したり、セットアップユーティリティの設定を変更できません。この手順は、『イ
ンストール&トラブルシューティング』に記載されています。
セットアップパスワードの設定
セットアップパスワードは、 Setup Passwordオプションが Not Enabledに設定されている場合にのみ、設定(または変更)できます。セットアップパスワード
を設定するには、Setup Passwordオプションをハイライト表示して、< +>または< ->キーを押します。パスワードの入力と確認のプロンプトが表示されま
す。パスワードに使用できない文字を指定すると警告のビープ音が鳴ります。
メモ: セットアップパスワードとシステムパスワードは同じでもかまいません。それら2つのパスワードが異なる場合でも、セットアップパスワードを
システムパスワードの代わりに使用することができます。ただし、システムパスワードは、セットアップパスワードの代わりに使用することができ
ません。
パスワードの確認が終わると、 Setup Passwordの設定はEnabledに変わります。これ以降、セットアップユーティリティを起動する際に、セットアップパス
ワードの入力を求められます。
Setup Passwordオプションへの変更は、ただちに有効になります(システムを再起動する必要ありません)。
セットアップパスワードが有効な場合の操作
Setup PasswordがEnabledに設定されている場合、正しいセットアップパスワードを入力しないと、ほとんどのセットアップユーティリティオプションを変更
できません。セットアップユーティリティを起動すると、プログラムプロンプトが表示され、パスワードを入力するよう求められます。
3回までの入力で正しいパスワードを入力しないと、セットアップユーティリティ画面は表示されますが、以下の例を除いて変更することはできませ
ん。System PasswordがEnabledに設定されておらず、また Password Statusオプションをでロックされていない場合、システムパスワードを設定できます
(ただし、既存のシステムパスワードを無効にしたり変更したりすることはできません)。
メモ: Setup Passwordオプションといっしょに Password Statusオプションを使うと、無許可の変更からシステムパスワードを保護することができ
ます。
既存のセットアップパスワードの取り消しと変更
1. セットアップユーティリティを起動し、 System Securityオプションを選びます。
2. Setup Passwordオプションをハイライト表示し、<Enter>を押してセットアップパスワードウィンドウにアクセスし、<Enter>を2回押して既存のセット
アップパスワードをクリアします。
設定はNot Enabledに変わります。
3. 新しいセットアップパスワードを設定したい場合、「 セットアップパスワードの設定 」の手順を実行します。
パスワードを忘れたとき
システムパスワードまたはセットアップパスワードを忘れると、訓練を受けたサービス技術者がシステムシャーシを開き、パスワードジャンパの設定を変
更してパスワードを無効にし、既存のパスワードを消去するまで、システムを操作したり、セットアップユーティリティの設定を変更できません。この手順
は、『インストール&トラブルシューティング』に記載されています。
管理タグ設定ユーティリティの使い方
管理タグ設定ユーティリティを使うと、システムに対して管理タグ番号を割り当てることができます。
メモ: 管理タグ設定ユーティリティが動作するのは、MS-DOS ® が実行されているシステムに限られます。
管理タグ設定ユーティリティディスケットの作成
管理タグ設定ユーティリティ用のディスケットを作成するには、次の手順を実行します。
1. ディスケットをまだ作成していない場合、 システムツール CD起動ディスケッ トの作成 に進み、『Resource CD』から管理タグ設定ユーティリティ
起動ディスケットを作成します。
2. ディスケットドライブにディスケットを挿入し、システムを再起動します。
メモ: 管理タグ設定ユーティリティディスケットにはCDドライバが含まれ、ディスケットから起動したときに、このドライバによってCDドライブにアク
セスすることができます。
管理タグ番号の割り当ておよび削除
管理タグ番号は最大で10文字です。スペースを含むすべての文字の組み合わせが有効です。
管理タグ番号を割り当てる、または変更するには、次の手順を実行します。
1. 「管理タグ設定ユーティリティの使い方」の手順を実行します。
2. assetとスペースを入力し、その後に新しいストリングを入力します。
例えば、次のコマンドを入力します。
asset 12345abcde
3. <Enter>を押します。
4. 管理タグ番号の確認を要求するメッセージが表示されたら、 yを入力し、<Enter> を押します。
新しい、または変更された管理タグ番号およびサービスタグナンバーがシステムに表示されます。
新しい番号を割り当てずに管理タグ番号を削除するには、 asset /dと入力し、<Enter>を押します。
表2-2
に、管理タグ設定ユーティリティで使用できるコマンドラインのオプションを一覧表示します。これらのオプションを使うには、 assetおよびスペー
スを入力し、その後にオプションを続けて入力します。
表2-2. 管理タグコマンドラインオプション
管理タグオプション 説明
/d 管理タグ番号を削除します。
/? 管理タグ設定ユーティリティのヘルプ画面を表示します。
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仕様
Dell PowerVault 775Nシステム ユーザーズガイド
マイクロプロセッサ
拡張バス
メモリ
ドライブ
ポートおよびコネクタ
ビデオ
電源
サイズと重量
環境
マイクロプロセッサ
マイクロプロセッサのタイプ Intel® Xeon マイクロプロセッサが1つか2つ
フロントサイドバス(外部)速度 400 MHz以上
内部キャッシュ 512 KBキャッシュ
拡張バス
バスのタイプ PCI/PCI-X
拡張スロット 3つの専用PCI/PCI-X
(フルレングス、64ビット、33/66/100/133 MHz;バ
ス1に2つのスロット、バス2に1つのスロット)
メモリ
アーキテクチャ 72ビットECC PC-1600 DDR SDRAM DIMM、2ウェ
イインタリーブ付き
メモリモジュールソケット 72ビット幅、184ピンDIMMソケットが6つ
メモリモジュール容量 256 MBまたは512 MB容量のレジスタSDRAM
DIMM(DDR動作周波数200 MHz)
最小RAM 512 MB
ドライブ
ディスケットドライブ 3.5インチ、1.44 MBディスケットドライブ
SCSIハードドライブ 1インチ内蔵Ultra3 SCSIが最大5台
CDドライブ IDE CDドライブが1つ
ポートおよびコネクタ
外部アクセス用:
背面:
シリアル 9ピンコネクタが2つ
USB 4ピンコネクタが2つ
NIC 内臓10/100/1000 NIC用のRJ45コネクタが2つ
組み込み型リモートアクセスEthernet 組み込み型リモートアクセスコントローラ(100 Mbit
Ethernetコントローラ)用のRJ45コネクタが1つ
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Dell PowerVault 775N (Rackmount NAS Appliance) ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド