Dell PowerVault 770N (Deskside NAS Appliance) ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド
Dell™ PowerVault™ 770N NAS
システム
ユーザーズガイド
システムの概要
セットアップユーティリティの使い方
仕様
I/Oポートおよびコネクタ
コンソールリダイレクションの使い方
用語集
メモ: 操作上、知っておくと便利な情報が記載されています。
注意: ハードウェアの破損またはデータの損失の可能性があることを示します。また、その問題を回避するための方法も示されていま
す。
警告: 物的損害、けがまたは死亡の原因となる可能性があることを示します。
Model SCL
このマニュアルの内容は予告なしに変更されることがあります。
© 2002 すべての著作権はDell Computer Corporationにあります。
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このマニュアルに使用されている商標:DellDELLのロゴ、PowerEdgePowerVault、およびDell OpenManageDell Computer Corporationの商標です。Intelおよ
PentiumIntel Corporationの登録商標です。Intel386およびXeonIntel Corporationの商標です。MicrosoftMS-DOSWindows NT、およびWindowsMicrosoft
Corporationの登録商標です。UNIXThe Open Groupの登録商標です。
このマニュアルでは、上記記載以外の商標や会社名が使用されている場合があります。これらの商標や会社名は、一切Dell Computer Corporationに所属するものではありませ
ん。
初版発行:2002 6 25
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システムの概要
Dell™ PowerVault™ 770N NASシステム ユーザーズガイド
システムの向き
システム状態インジケータ
正面パネルの機能
背面パネルの機能
システムの機能
サポートされているオペレーティングシステム
電源保護装置
その他のマニュアル
テクニカルサポートの受け方
お使いのDell™ PowerVault™ 770N NASシステムは、頑強なラックマウントプラットフォームまたはタワープラットホームに最適化されたファ
イルサービス機能を提供します。基本的な構成には、メモリが512 MBIntel® Xeon™ マイクロプロセッサが搭載されています。最大構成に
は、最大で6つのメモリモジュールを組み込んだ2台のXeonマイクロプロセッサが搭載されています。
この章では、主要なハードウェアとソフトウェアの機能、システム状態インジケータに関する情報、およびシステムの正面パネルにあるインジ
ケータについて説明します。また、システムをセットアップする際に必要なその他のマニュアルの情報や、テクニカルサポートへの連絡方法に
ついても説明します。
システムの向き
このマニュアルの手順を実行する場合、システムの位置や向きを、1-1 に示していますので確認してください。このマニュアルのイラスト
は、タワー型を横置きにした状態を基本にしています。
1-1. システムの向き
システム状態インジケータ
システムには、システムの状態を示すインジケータが組み込まれています。ベゼルが取り付けられていると、ベゼルシステム状態インジケータ
1-2参照)は、システムが正常に動作していること、またはシステムが注意を必要としていることを示します。警告コードは、マイクロプロ
セッサ、電源装置、システムまたは電源装置のファン、システム温度、ハードドライブ、システムメモリ、拡張カード、または内蔵SCSIコント
ローラに問題があることを示します。ベゼルがオフの場合、システム状態インジケータ(
1-3参照)がベゼルシステム状態インジケータの機能
を引き継ぎます。
1-1 に、システムの状態インジケータコードを一覧表示します。
1-2. ベゼルシステム状態インジケータ
1-1. システム状態インジケータコード
システム状態インジケー
警告インジケー
インジケータコード
オフ オフ システムに利用可能な電源がないか、システムの電源が入っていません。
オン オフ システムは正常に動作しています。
オフ 点滅 システムがエラーを検出し、注意を必要としています。
点滅 オフ システムは自己識別をおこなっています。
点滅 点滅またはオフ システム管理ソフトウェアによって、状態インジケータが点滅し、固有のシステムが識別され
ます。
正面パネルの機能
システム電源とドライブ用の追加のインジケータがベゼルの後ろにあります。
1-3 に、システムの正面パネルの機能を示します。1-2では、正面パネルの機能について説明します。
1-3. 正面パネルの機能
1-2. 正面パネルの機能
コンポーネント 説明
電源ボタン システムの電源を切ったり入れたりします。
電源ボタンを使ってシステムの電源を切る場合、電源が切れる前にシステムの正常なシャットダウンを実行することがで
きます。
ボタンは、セットアップユーティリティで有効になっています。無効に設定すると、システムの電源を入れる場合にのみ
ボタンを使用できます。
電源インジケー
電源の状態に関する情報を提供します(「電源インジケータ
」を参照)。
電源装置インジ
ケータ
電源の状態に関する情報を提供します(1-4参照)。
状態インジケー
システムが正常に動作していること、またはシステムが注意を必要としていることを示します(1-1参照)。
警告インジケー
システムが正常に動作していること、またはシステムが注意を必要としていることを示します(1-1参照)。
CDおよびディス
ケットドライブ
インジケータ
個々のドライブへの読み書きアクセスを示します。
ハードドライブ
状態インジケー
個々のハードドライブの状態に関する情報を提供します(
1-5参照)。
NMIボタン ある種のオペレーティングシステムを使用している際に、ソフトウェアエラーおよびデバイスドライバエラーのトラブル
シューティングをおこないます。このボタンは、ペーパークリップの端を使って押すことができます。NMIオプション
は、セットアップユーティリティで有効になっています。
注意: 認定を受けたサポート担当者またはオペレーティングシステムのマニュアルによって指示された場合にの
み、NMIボタンを使用してください。このボタンを押すと、オペレーティングシステムが停止し、診断プログラム
画面が表示されます。
電源インジケータ
システムには、正面パネルと電源装置にシステム電源の状態を示すインジケータが搭載されています(1-3参照)。
電源ボタンインジケータコード
電源ボタンは、システムの電源装置への電源入力を制御します。電源ボタンインジケータは、電源の状態に関する情報を提供します。
1-3 に、電源ボタンインジケータコードを一覧表示します。
1-3. 電源ボタンインジケータコード
インジ
ケータ
インジケータコード
オン システムに電力が供給されており、システムが操作可能であることを示します。
オフ システムに電力が供給されていないことを示します。
点滅 システムに電力が供給されているが、システムがスタンバイ状態であることを示します。スタンバイ状態の詳細については、オペ
レーティングシステムのマニュアルを参照してください。
電源装置インジケータ
各ホットプラグ対応電源装置にはインジケータがあり、電源状態、障害、および電源の有無に関する情報を提供します(1-4参照)。1-4
に、電源装置インジケータコードを一覧表示します。
1-4. 電源装置インジケータ
1-4. 電源装置インジケータコード
インジケータ インジケータコード
パワーオン 緑色は、電源装置が動作可能であることを示します。
障害 赤色は、電源装置の問題(ファン障害、電圧エラーなど)を示します。
電源接続 緑色は、電力が電源装置に供給されており、システムが電源に接続されていることを示します。
ハードドライブインジケータ
各ハードドライブキャリアには2つのインジケータがあります。ドライブビジーインジケータおよびドライブ状態インジケータです(1-5
照)。インジケータは、それぞれのハードドライブの状態に関する情報を示します。
1-5 に、ハードドライブ状態インジケータコードを一覧
表示します。
1-5. ハードドライブ状態インジケータ
システムでドライブイベントが発生すると、さまざまなコードで表示されます。例えば、ハードドライブが故障すると、「ドライブ障害」の
コードが表示されます。ドライブの取り外しが選択された後、「取り外し準備完了」のコードが表示されます。交換用のドライブが取り付けら
れた後、「動作、ドライブオンライン準備完了」のコードが表示されます。
1-5. ハードドライブ状態インジケータコード
インジケータ インジケータコード
ドライブベイが空、挿入または取り外し可 オフ
ドライブの動作、ドライブオンライン準備中 緑色に点灯
ドライブの識別 1秒間に4回緑色が点滅
ドライブ取り外し準備中 同じ間隔で1秒間に2回緑色が点滅
ドライブ再構築中 異なる間隔で1秒間に2回緑色が点滅
ドライブに障害発生 1秒間に4回橙色が点滅
ドライブの障害予測 緑色、次に橙色に点滅し、それから消灯このパターンが2秒ごとに繰り返し
ドライブオンライン状態 緑色に点灯
メモ: 「ドライブビジー」インジケータは、ハードドライブがSCSIバス上でアクティブであるかどうかを示します。このインジケータは、
ハードドライブによって制御されます。
背面パネルの機能
1-6 に、システムの背面パネルの機能を示します。背面パネルコネクタに固有の情報は、「I/Oポートおよびコネクタ」を参照してください。
1-6. 背面パネルの機能
NICインジケータ
背面パネルのNICインジケータは、NICのネットワーク動作およびリンク状態に関する情報を示します(1-7参照)。1-6 に、NICのインジ
ケータコードを一覧表示します。
1-7. NICインジケータ
1-6. NICインジケータコード
リンクインジケータ 動作インジケータ インジケータコード
オフ オフ NICがネットワークに接続されていません。
緑色 オフ NICがネットワーク上の有効なリンクパートナーに接続されています。
緑色 橙色の点滅 ネットワークデータが送信または受信されています。
組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタのインジケータ(オプション)
背面パネルの組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタは、組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタのネットワーク動作およびリンク
状態を示します(1-8参照)。1-7 に、組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタのインジケータコードを一覧表示します。
1-8. 組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタ
1-7. 組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタのインジケータコード
リンクインジケータ 動作インジケータ インジケータコード
オフ オフ NICがネットワークに接続されていません。
緑色 橙色 NICがネットワーク上の有効なリンクパートナーに接続されています。
緑色 橙色の点滅 ネットワークデータが送信または受信されています。
システムの機能
512 KBキャッシュのIntel Xeonマイクロプロセッサが1つか2つ。
2つのXeonマイクロプロセッサを搭載したシステムで利用可能なSMPSMPは、独立した複数のマイクロプロセッサ間で処理を分けるこ
とにより、システム全体の性能を飛躍的に向上させます。
512 MB以上のシステムメモリ。システムメモリを増設するには、同一ペアのDDR SDRAM DIMMをシステム基板の6つのDIMMソケット
に取り付けます。
1インチの内蔵Ultra320またはUltra160 SCSIハードドライブを8台までサポート。
システムのメディアベイの追加ハードドライブを2台サポート。
RAIDレベル015、および10をサポート。
外付けの5.25インチドライブベイを2台と、専用の1.44 MB3.5インチディスケットドライブ。
IDE CDドライブが1台。
オプションの1+1冗長構成で、ホットプラグ対応の730 W電源装置が最大2台。
ホットプラグ対応システム冷却ファンが5基。
ベゼルが取り外された場合に、適切なシステム管理ソフトウェアに信号を送るイントリュージョンスイッチ。
システム基板の機能
64ビットPCI/PCI-X スロットが6つと32ビットPCIスロットが1つ。スロットには、133 MHz100 MHz66 MHz、または33 MHz用に設
計されたフルレングスカードを搭載できます。
ATI RAGE XLビデオコントローラ搭載の内蔵VGA互換ビデオサブシステム。このビデオサブシステムには、8 MBSDRAMビデオメモ
リが組み込まれています(アップグレード不可)。最大解像度は、1600×1200×1670万色(ノンインタレース)。
内蔵デュアルチャネルUltra320 SCSIホストアダプタ。
オプションの1×2バックプレーン。個々のハードドライブ上のID番号およびターミネータを自動的に設定するので、ドライブの取り付け
が飛躍的に単純化されます。
Ethernetインタフェースを提供する内蔵10/100/1000 NIC
重要なシステム電圧と温度だけでなく、システムファンの動作も監視する組み込み型システム管理回路。システム管理回路は、システム
管理ソフトウェアと連動します。
ビデオコネクタを1つ、キーボードコネクタを1つ、マウスコネクタを1つ、シリアルコネクタを2つ、USBコネクタを2つ、NICコネクタ
1つ、およびオプションの組み込み型リモートアクセスEthernetコネクタを1つ搭載した背面パネルコネクタ。
それぞれの機能の詳細は、「仕様」を参照してください。
サポートされているオペレーティングシステム
お使いのシステムは、Microsoft® Windows® オペレーティングシステムに対応しています。
電源保護装置
電圧変動、停電などの影響からシステムを保護するためのデバイスがあります。
PDU ― AC電流量がPDUの値を超えないようにするために回路ブレーカを使用します。
サージプロテクタ雷雨中などに発生する可能性のある電圧スパイクが、コンセントを介してシステムに侵入するのを防ぎます。サー
ジプロテクタは、電圧が通常のACライン電圧レベルより20%以上低下した時に起こる電圧低下からは保護できません。
ラインコンディションシステムのAC電源電圧をほぼ一定に保ち、短時間の電圧低下から保護しますが、完全な停電からは保護できま
せん。
UPS ― AC電源が使用できないときに、バッテリから電源を供給してシステムを動作し続けます。バッテリはAC電力が利用可能な間に
充電されます。AC電力が供給されなくなると、15分から約1時間の限られた時間、バッテリからシステムに電力が供給されます。バッテ
リで5分間しか電力を供給できないUPSでは、システムのシャットダウンしかおこなえません。UPSは、すべてサージプロテクタおよ
PDUといっしょに使用してください。UPSは、ULの安全基準に合格していることを確認してください。
その他のマニュアル
『システム情報ガイド』では、安全および認可機関に関する情報について説明しています。保証に関する情報は、『サービス&サポー
トのご案内』を参照してください。
ラックソリューションに付属の『ラックインストールガイド』では、システムのラックへの取り付け方法について説明しています。
『システムのセットアップ』マニュアルでは、システムを最初にセットアップするための概要について説明しています。
『インストール&トラブルシューティングガイド』では、システムのトラブルシューティング方法、およびシステムコンポーネントの取
り付けや交換方法について説明しています。
『システム管理者ガイド』では、システムの設定、操作、および管理情報について説明しています。
システム管理ソフトウェアのマニュアルでは、ソフトウェアの機能、必要条件、インストール、および基本操作について説明していま
す。
オペレーティングシステムのマニュアルでは、オペレーティングシステムソフトウェアのインストール方法(必要な場合)、設定方法、
使い方について説明しています。
システムとは別に購入したコンポーネントのマニュアルでは、これらのオプションを設定したり取り付けるための情報について説明して
います。
システム、ソフトウェア、マニュアルの変更について説明したアップデートがシステムに同梱されていることがあります。
メモ: マニュアルの情報を変更した内容が含まれているので、必ずアップデートを最初にお読みください。
リリースノートまたはreadmeファイルには、マニュアルの印刷後にシステムに追加された変更や、技術者および専門知識をお持ちのユー
ザーを対象とする、テクニカルリファレンスが記載されている場合があります。
テクニカルサポートの受け方
このガイドの手順が理解できない場合、またはシステムが思った通りに動作しない場合、『インストール&トラブルシューティングガイド』を
参照してください。
Dell Enterprise Training and Certificationが現在ご利用いただけます。詳細については、www.dell.com/trainingを参照してください。このサービス
は、すべての地域で提供されているわけではありません。
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セットアップユーティリティの使い方
Dell™ PowerVault™ 770N NASシステム ユーザーズガイド
セットアップユーティリティの起動
セットアップユーティリティオプション
システムパスワード機能の使い方
セットアップパスワード機能の使い方
パスワードを忘れたとき
システムの電源を入れる度に、システム基板のNVRAMに格納されているシステム設定情報のハードウェアリストに対して、現在システムに取
り付けられているハードウェアの構成が比較されます。システムによって不一致が検出されると、不適切な設定があることを知らせるエラー
メッセージが生成されます。次に、設定を修正するために、セットアップユーティリティを起動するように求めるプロンプトが表示されます。
セットアップユーティリティは次のような場合に使用できます。
システムに対してハードウェアの追加、変更、または取り外しを実行した後に、システム設定情報を変更する場合
システムの時刻または日付の変更など、ユーザーが選択可能なオプションを設定または変更する場合
システムの内蔵デバイスを有効または無効にする場合
システムのセットアップが終了したら、システム設定情報およびオプション設定を理解するために、セットアップユーティリティを実行しま
す。参照用にセットアップユーティリティ画面を印刷するか(<Print Screen>を押す)、その情報を記録します。
セットアップユーティリティの起動
メモ: セットアップユーティリティを使用するには、キーボード、モニタ、およびマウスをシステムに接続するか、あるいはシリアル
ポート1COM1)コネクタのコンソールリダイレクション機能を使用します。シリアルポートの位置については、図3-3を参照してくだ
さい。コンソールリダイレクションの詳細については、「コンソールリダイレクションの使い方
」を参照してください。
 システムの電源を入れます。
システムが既に動作している場合、一度電源を切ってから再起動します。
 次のメッセージが画面の右上角に表示されたら、素早く<F2>を押します。
<F2> = System Setup
<F12>を押してPXEを起動することもできます。PXE起動は、強制的にシステムをネットワークから起動します。
ここで時間を置きすぎて、オペレーティングシステムがメモリにロードされ始めた場合、システムのロード処理を完了させてからシステ
ムをシャットダウンして、もう一度実行します。
メモ: システムのシャットダウンを正しくおこなうために、オペレーティングシステムに付属のマニュアルを参照してくださ
い。
特定のエラーメッセージに対応することによっても、セットアップユーティリティを起動できます。「エラーメッセージへの対応
」を参
照してください。
メモ: セットアップユーティリティの使用方法のヘルプを表示させるには、プログラムを開いているときに<F1>を押します。
エラーメッセージへの対応
システムの起動中にエラーメッセージが表示された場合は、メッセージをメモしてください。セットアップユーティリティを起動する前に、
『インストール&トラブルシューティングガイド』の「システムビープコード」および「システムメッセージ」を参照して、メッセージの意味
やエラー修正の方法を調べてください。
メモ: セットアップユーティリティを使用する、およびエラーメッセージを参照して対応するには、キーボード、モニタ、およびマウ
スをシステムに接続するか、あるいはシリアルポート1COM1)コネクタのコンソールリダイレクション機能を使用します。シリアル
ポートの位置については、図3-3を参照してください。コンソールリダイレクションの詳細については、「コンソールリダイレクション
の使い方」を参照してください。
メモ: メモリのアップグレードを取り付けた後、最初にシステムを起動する際に、通常システムはメッセージを送信します。この状況
では、「システムビープコード」および「システムメッセージ」は参照しないでください。代わりに、手順については、『インストー
&トラブルシューティングガイド』の「メモリの追加」を参照してください。
<F1>を押して続行するか、または<F2>を押してセットアップユーティリティを実行するかのどちらかを選択できる場合、<F2>を押します。
セットアップユーティリティの使い方
2-1 に、セットアップユーティリティの情報を表示したり変更したり、プログラムを終了するときに使うキーを一覧表示します。
2-1. セットアップユーティリティナビゲーションキー
キー 処置
下矢印または<Tab> 次のフィールドへ移動します。
上矢印または<Shift><Tab> 前のフィールドへ移動します。
左右矢印またはスペースバー フィールドの設定を順に切り替えます。多くのフィールドでは適切な値を直接入力することもできます。
<Esc>
変更をおこなった場合、セットアップユーティリティを終了してシステムを再起動します。
ほとんどのオプションでは、変更内容が自動的に記録されますが、それが実際に有効になるのはシステムの再起動後からです。変更した直後に
有効になるオプションもあります(ヘルプエリアを参照)。
セットアップオプション
次項では、セットアップユーティリティ画面上の各オプションの概要について説明します。
メイン画面
セットアップユーティリティを起動すると、メインプログラム画面が表示されます(2-1参照)。
2-1. メインセットアップユーティリティ画面
メインのSystem Setup画面が、次のオプションおよび情報フィールドに表示されます。
System Timeシステムの内部時計の時刻をリセットします。
System Dateシステムの内蔵カレンダーの日付をリセットします。
Diskette Drive A:お使いのシステムのディスケットドライブの種類を指定することができる画面を表示します。
System Memoryシステムメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。
Video Memoryビデオメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。
OS Install Modeオペレーティングシステムに利用できるメモリの最大容量を決定します。Onに設定すると、オペレーティングシステ
ムに利用できるメモリの最大容量は、256 MBになります。Off(デフォルト)に設定すると、すべてのシステムメモリをオペレーティン
グシステムに利用できるようになります。オペレーティングシステムの中には、2 GB以上のシステムメモリではインストールできない
ものもあります。このオプションは、オペレーティングシステムをインストール中はOnにし、インストールが終了したらOffにします。
CPU Information マイクロプロセッサのバスおよびマイクロプロセッサに関連した情報を表示します。論理プロセッサを有効または無
効にします。
Boot Sequenceこの章で後述する、Boot Sequence画面を表示します。
Hard-Disk Drive Sequenceこの章で後述する、Hard-Disk Drive Sequence画面を表示します。
Integrated Devicesこの章で後述する、Integrated Devices画面を表示します。
PCI IRQ Assignmentバスの内蔵デバイスのそれぞれに割り当てられているIRQ、およびIRQを必要とするすべての搭載済み拡張
カードを変更できる画面を表示します。
PCI-X Slot Information つの選択可能なフィールドを含むメニューを表示します。PCIX Bus 1PCIX Bus 2PCIX Bus 3、およ
PCIX Bus 4です。これらのフィールドのいずれかを選ぶと、選択されたPCI-Xバスの以下の情報が表示されます。
バス用のPCI-Xスロットが占有されているかどうか。
PCI-Xスロットが占有されている場合、スロットの動作周波数。PCI-Xスロットが占有されていない場合、スロットの最大動作周
波数。
PCI-Xスロットが占有されている場合、スロットの動作モード(PCIまたはPCI-X)。PCI-Xスロットが占有されていない場合、ス
ロットの可能動作モード。
Console Redirectionこの章で後述する、コンソールリダイレクションを設定するための画面を表示します。コンソールリダイレク
ションの使い方の詳細については、付録Cコンソールリダイレクションの使い方
」を参照してください。
System Securityシステムパスワードおよびセットアップパスワード機能を設定することができる画面を表示します。詳細について
は、「システムパスワード機能の使い方
」および「セットアップパスワード機能の使い方」を参照してください。
Keyboard NumLockまたは102キーのキーボードで(84キーのキーボードには適用されません)、Num Lockモードが有効な状態で
システムが起動するかどうかを決定します。
Report Keyboard Error中に検出されたキーボードエラーの報告機能を有効または無効にします。このオプションは、固定装備
のキーボードを備えていないセルフ起動システムやホストシステムに適用すると便利です。こうした条件では、Do Not Reportを選ぶ
と、POST中に検出されたキーボードまたはキーボードコントローラに関連するすべてのエラーメッセージが省略されます。キーボード
がシステムに取り付けられている場合、この設定はキーボード自体の操作に対する影響はありません。
Asset Tag管理タグ番号が割り当てられている場合、ユーザーがプログラム可能なシステムの管理タグ番号を表示します。 管理タグ設
定ユーティリティの追加情報については、『Resource CD』を参照してください。
Boot Sequence画面
Boot Sequence画面オプションは、システムが起動時にロードする必要がある起動デバイスを検索する順序を決定します。利用可能なオプション
は、ディスケットドライブ、CDドライブ、ネットワーク、およびハードドライブです。デバイスを選んでスペースバーを押し、そのデバイスを
有効または無効にできます。デバイスを検索する順序を変更するには、<+>および<->キーを使用します。
Hard-Disk Drive Sequence画面
Hard-Disk Drive Sequence画面オプションは、システムが起動時にロードする必要があるファイルを検索するハードドライブの順序を決定しま
す。お使いのシステムに取り付けられているハードドライブによって、選択肢が異なります。デバイスを検索する順序を変更するには、<+>
よび<->キーを使用します。<Enter>を押して、選択を確認します。
注意: Hard-Disk Drive Sequence画面でデバイスの検索順序を変更して起動ドライブを選択できますが、Hard-Disk Drive Sequence画面
のデフォルトの順番を変更しないようお勧めします。
Integrated Devices画面
この画面を使って、次のデバイスを設定できます。
Embedded RAID ControllerチャネルABは同じ設定にする必要があります。取り付けられているROMBカードの種類によって、設
定可能なオプションは変わります。
ROMBカードは、RAID機能用にデフォルトでRAID Enabledに設定されています。RAID機能をオフにしないでください。
注意: システムのRAID機能をオフにすると、すべてのデータが失われます。
IDE CD-ROM Controller内蔵IDEコントローラを設定します。Autoに設定すると、IDEデバイスがチャンネルに接続されていて外付
IDEコントローラが検出されない場合、各内蔵IDEコントローラのチャンネルは有効です。そうでない場合、チャンネルは無効です。
Diskette Controllerシステムのディスケットドライブコントローラを有効または無効にします。Auto(デフォルト)が選択されている
と、拡張スロットに取り付けられているコントローラカードを使用する必要がある場合、システムはコントローラをオフにします。ドラ
イブを読み取り専用にセットアップすることもできます。読み取り専用設定を使うと、ドライブを使用してディスクに書き込むことがで
きません。
USB Controllerを使ってUSBポートを有効にしたり、BIOSを使わずにUSBポートを有効にしたり、またはシステムのUSBポー
トを無効にしたりできます。USBポートを無効にするとその他のデバイスがシステムリソースを利用できるようになります。
Embedded 10/100/1000 NICシステムの内蔵NICを有効または無効にします。オプションは、Enabled without PXEEnabled with
PXE、およびDisabledです。PXEサポートによってシステムをネットワークから起動できます。変更はシステムの再起動後に有効になり
ます。
MAC Address 対応する内蔵NICによって使用される10/100/1000 NIC用のMACアドレスを表示します。このフィールドには、ユーザー
が選択できる設定はありません。
Serial Port12システムの内蔵シリアルポートを設定します。Autoに設定すると、内蔵ポートは自動的に次に利用できるポート
をマップします。シリアルポート1は最初にCOM1を、次にCOM3を使用しようとします。シリアルポート2は最初にCOM2を、次
COM4を使用しようとします。特定のポートに対してどちらのアドレスも使用中の場合、そのポートは無効です。
シリアルポートをAutoに設定し、同じ指定先に設定されたポートを搭載した拡張カードを追加した場合、システムは内蔵ポートを次の利
用可能な同じIRQ設定を共有しているポート指定に、自動的に再マップします。
Parallel Portパラレルポートのアドレスを選択できます。 デフォルトのアドレスは378hです。
同じアドレスのパラレルポートを含む拡張カードが検出された場合、システムは自動的に内蔵パラレルポートを無効にします。
Parallel Port Modeパラレルポートの動作モードをATモードとPS/2モードの間で切り換えます。ATモードでは、内蔵パラレルポート
は取り付けられたデバイスのみにデータを出力できます。PS/2モードでは、内蔵パラレルポートはデータの入出力が可能です。
Speaker 内蔵スピーカーのOn(デフォルト)またはOffを切り換えます。このオプションへの変更はただちに有効になります(再起動
は必要ありません)。
System Security画面
System Security画面を使って、次のセキュリティ機能を設定できます。
Password StatusSetup PasswordEnabledに設定すると、システムパスワードをシステム起動時に変更または無効にできなくなりま
す。
システムパスワードをロックするには、まずSetup Passwordオプションでセットアップパスワードを設定し、次にPassword Statusオプ
ションをLockedに変更します。この状態では、System Passwordオプションを使ってシステムパスワードを変更したり、<Ctrl><Enter>
押してシステム起動時にパスワードを無効にすることはできません。
システムパスワードのロックを解除するには、まずSetup Passwordオプションでセットアップパスワードを入力して、Password Statusオプショ
ンをUnlockedに変更する必要があります。この状態では、<Ctrl><Enter>を押してシステム起動時にシステムパスワードを無効にしたり、System
Passwordオプションを使ってシステムパスワードを変更することができます。
Setup Passwordシステムパスワード機能を使ってシステムへのアクセスを制限するのと同じ要領で、セットアップユーティリティへ
のアクセスを制限できます。
メモ: セットアップパスワードの設定、および既存のセットアップパスワードの使用または変更に関する手順については、
セットアップパスワード機能の使い方
」を参照してください。忘れてしまったセットアップパスワードを無効にする方法につい
ては、「パスワードを忘れたとき
」を参照してください。
System Passwordシステムのパスワードセキュリティ機能の現在の状態が表示され、新しいシステムパスワードを設定したり検証する
ことができます。
メモ: システムパスワードの設定、および既存のシステムパスワードの使用または変更に関する手順については、「システムパ
スワード機能の使い方」を参照してください。 忘れてしまったシステムパスワードを無効にする方法については、「パスワード
を忘れたとき」を参照してください。
Front-Bezel Chassis Intrusionこのフィールドを選ぶと、シャーシイントリュジョン検出機能を有効または無効にできます。
メモ: Power ButtonオプションがDisabledに設定されていても、電源ボタンを使ってシステムをオンにすることは可能です。
Power Button このオプションがEnabledに設定されている際に、ACPI仕様に対応したオペレーティングシステムを実行している場
合、電源ボタンを使用してシステムをオフにしたりシャットダウンすることができます。システムがACPI対応のオペレーティングシス
テムを実行していない場合、電源ボタンを押すと電源はただちに切れます。このオプションがDisabledに設定されているときは、システ
ムをオフにしたり、その他のシステムイベントを実行するのに電源ボタンを使用することはできません。
注意: 認定を受けたサポート担当者またはオペレーティングシステムのマニュアルによって指示された場合にのみ、NMIボタンを使用
してください。このボタンを押すと、オペレーティングシステムが停止し、診断プログラム画面が表示されます。
NMI Button機能のOnまたはOffを切り換えます。
Console Redirection画面
この画面は、コンソールリダイレクション機能を設定するために使用します。
メモ: コンソールリダイレクションのデフォルトは変更しないようお勧めします。
Console Redirectionコンソールリダイレクション機能のOn(デフォルト)またはOffを切り換えます。
Remote Terminal TypeVT 100/VT 220(デフォルト)またはANSIのどちらかを選ぶことができます。
Redirection after Bootシステムが再起動した後に、コンソールリダイレクションを有効(デフォルト)または無効にします。
Exit画面
<Esc>を押してセットアップユーティリティを終了すると、Exit画面が次のオプションを表示します。
Save Changes and Exit(変更を保存して終了)
Discard Changes and Exit(変更を保存せずに終了)
Return to Setup(セットアップへ戻る)
システムパスワード機能の使い方
注意: パスワード機能は、システム内のデータに対して基本的なセキュリティを提供します。より強固なセキュリティが必要なデータ
については、データ暗号化プログラムなどの保護機能をご自身でご用意ください。
メモ: Dellでは、Not Enabled (デフォルト)設定でシステムパスワードを残しておくことをお勧めします。System Passwordオプショ
ンがEnabledに設定されている場合、システムをヘッドレス構成で使用する際に、システムを再起動するためにシステムパスワードを入
力することはできません。
メモ: セットアップユーティリティを使用するには、キーボード、モニタ、およびマウスをシステムに接続するか、あるいはシリアル
ポート1COM1)コネクタのコンソールリダイレクション機能を使用します。 シリアルポートの位置については、図3-3を参照してくだ
さい。 コンソールリダイレクションの詳細については、「コンソールリダイレクションの使い方
」を参照してください。
お使いのシステムは、出荷時にはシステムパスワードが設定されていません。システムのセキュリティが必要な場合、必ずシステムパスワード
保護機能を有効にしてシステムを操作してください。
セットアップユーティリティを使用して、いつでもシステムパスワードを設定できます。システムパスワードを設定すると、パスワードを知っ
ているユーザーでなければ、システムの全機能を使用することはできません。
System PasswordオプションがEnabledに設定されている場合、システムパスワード要求のプロンプトがシステムの起動直後に表示されます。
既存のシステムパスワードを変更するには、そのパスワードを事前に知っておく必要があります(「既存のシステムパスワードの取り消しと変
」を参照)。設定したパスワードを忘れた場合、訓練を受けたサービス技術者がシステムカバーを取り外し、ジャンパ設定を変更してシステ
ムパスワード機能を無効にする必要があります(「パスワードを忘れたとき
」を参照)。ただし、セットアップパスワードも同時に消去される
ので注意してください。
注意: システムパスワードを設定せずに実行中のシステムから離れたり、システムをロックせずに放置した場合、第三者がジャンパの
設定を変更して、パスワード機能を無効にすることができます。結果、誰でもハードドライブ内の情報にアクセスすることができるよ
うになります。
システムパスワードの設定
システムパスワードを設定する前に、まずセットアップユーティリティを起動して、System Passwordオプションを確認する必要があります。
システムパスワードが設定されている場合、System Passwordオプションに表示される設定はEnabledです。Password Statusオプション
Unlockedに設定されている場合、システムパスワードを変更できます。Password StatusオプションがLockedに設定されている場合、システ
ムパスワードは変更できません。システム基板のジャンパ設定によって、システムパスワード機能が解除されている場合、その設定
Disabledと表示され、システムパスワードを変更したり新しいシステムパスワードを入力することはできません。
システムパスワードが設定されておらず、システム基板上のパスワードジャンパが有効な位置(デフォルト)に設定されている場合、System
PasswordオプションはNot Enabledと表示され、Password StatusフィールドはUnlockedと表示されます。システムパスワードを設定するには、
次の手順を実行します。
 Password StatusオプションがUnlockedに設定されていることを確認します。
 System Passwordオプションをハイライト表示して、<Enter>を押します。
 新しいシステムパスワードを入力します。
パスワードには32文字まで使用できます。
それぞれの文字キー(または空白としてのスペースバー)を押すごとに「*」が表示されます。
パスワードの設定操作では、キーボード上の位置でキーが認識され、大文字と小文字は区別されません。例えば、パスワード設定時
Mを入力しても、Mmの両方が正しい文字として認識されます。無効なキーの組み合わせもあります。そのような組み合わせで入力
すると、スピーカーからビープ音が鳴ります。入力した文字を訂正する場合、<Backspace>または左矢印キーを押します。
メモ: システムパスワードの入力を途中で中止したい場合、<Enter>を押して別のフィールドに移動するか、手順5を終了する前
<Esc>を押します。
 <Enter>を押します。
 パスワードを確認するために、再度パスワードを入力して<Enter>を押します。
System Passwordオプションが、Enabledに変わります。これで、システムパスワードが設定されました。セットアップユーティリティを
終了して、システムを使用することができます。
メモ: 電源を入れなおしてシステムを再起動しないと、パスワード保護機能は有効になりません。
システムを保護するためのシステムパスワードの使い方
電源を入れるか、または<Ctrl><Alt><Del>を押してシステムを再起動した際に、Password StatusオプションがUnlockedに設定されている場合、
次のプロンプトが表示されます。
Type in the password and... -- press <ENTER> to leave password security enabled. -- press <CTRL><ENTER> to
disable password security. Enter password:(パスワードを入力し... -- <ENTER>を押してパスワード セキュリティを有効なままに
します。-- <CTRL><ENTER>を押してパスワードセキュリティを 無効にします。パスワードを入力してください。)
Password StatusオプションがLockedに設定されている場合、次のプロンプトが表示されます。
Type the password and press <Enter>.(パスワードを入力し、<ENTER>を押してください。)
正しいシステムパスワードを入力して<Enter>を押すと、システムが起動順序を完了し、キーボードやマウスを使用して通常通りにシステムを操
作できます。
メモ: セットアップパスワードを設定している場合(「セットアップパスワード機能の使い方」を参照)、システムはセットアップパ
スワードをシステムパスワードの代用として受け付けます。
入力したシステムパスワードが間違っていると、次のメッセージが表示されます。
** Incorrect password. **
Enter password:** 間違ったパスワード** パスワードを入力してください。)
2回目も誤ったシステムパスワードまたは不完全なシステムパスワードを入力すると、同じメッセージが表示されます。
システムパスワードを3回間違えると、それ以降は次のメッセージが表示されます。
** Incorrect password. ** Number of unsuccessful password attempts: 3 System halted! Must power down.**
違ったパスワード** ** 間違ったパスワードの入力回数** 3 システムが停止します。
適切なシステムパスワードを入力するために試みた不成功の回数によって、認証されていないユーザーがシステムにアクセスしようとしている
ことがわかります。
システムの電源を入れなおした後でも、再び誤ったシステムパスワード、または不完全なシステムパスワードを入力する度に、前述のメッセー
ジが表示されます。
メモ: Password Statusオプションの他にSystem PasswordSetup Passwordオプションも併用すると、無許可の変更からシステムを保護
することができます。
既存のシステムパスワードの取り消しと変更
 プロンプトが表示されたら、<Enter>を押して通常の操作を続ける代わりに、<Ctrl><Enter>を押して既存のシステムパスワードを無効に
します。
セットアップパスワードを入力するように指示される場合、セットアップパスワードを持つネットワーク管理者に連絡する必要がありま
す。
 POST中に<F2>を押して、セットアップユーティリティを起動します。
 System Security画面フィールドを選んで、Password StatusオプションがUnlockedに設定されていることを確認します。
 プロンプトが表示されたら、システムパスワードを入力します。
 System PasswordオプションにNot Enabledが表示されていることを確認します。
System PasswordオプションにNot Enabledが表示されている場合、システムパスワードは取り消されています。新しいパスワードを設定
する場合、手順 6に進みます。System PasswordオプションにNot Enabledと表示されない場合、<Alt><b>を押してシステムを再起動し、
手順 25を繰り返します。
 新しいパスワードを設定するには、「システムパスワードの設定
」の手順に従います。
セットアップパスワード機能の使い方
お使いのシステムは、出荷時にはセットアップパスワードが設定されていません。システムのセキュリティが必要な場合、必ずセットアップパ
スワード機能を有効にして使用してください。
セットアップユーティリティを使用して、いつでもセットアップパスワードを設定できます。セットアップパスワードを設定すると、パスワー
ドを知っているユーザーでなければ、セットアップユーティリティの全機能を使用することはできません。
既存のセットアップパスワードを変更するには、そのパスワードを事前に知っておく必要があります(「既存のセットアップパスワードの取り
消しと変更」を参照)。設定したセットアップパスワードを忘れると、訓練を受けたサービス技術者がシステムシャーシを取り外し、パスワー
ドジャンパの設定を変更してパスワードを無効にし、既存のパスワードを消去するまで、システムを操作したり、セットアップユーティリティ
の設定を変更できません。この手順は、『インストール&トラブルシューティングガイド』に記載されています。
セットアップパスワードの設定
セットアップパスワードは、Setup PasswordオプションがNot Enabledに設定されている場合にのみ、設定(または変更)できます。セットアッ
プパスワードを設定するには、Setup Passwordオプションをハイライト表示して、<+>および<->キーを押します。パスワードの入力と確認のプ
ロンプトが表示されます。パスワードに使用できない文字を指定すると警告のビープ音が鳴ります。
メモ: セットアップパスワードとシステムパスワードは同じでもかまいません。それら2つのパスワードが異なる場合でも、セットアッ
プパスワードをシステムパスワードの代わりに使用することができます。ただし、システムパスワードは、セットアップパスワードの
代わりに使用することができません。
パスワードの確認が終わると、Setup Passwordの設定はEnabledに変わります。これ以降、セットアップユーティリティを起動する際に、セッ
トアップパスワードの入力を求められます。
Setup Passwordオプションへの変更は、ただちに有効になります(システムを再起動する必要ありません)。
セットアップパスワードが有効な場合の操作
Setup PasswordEnabledに設定されている場合、正しいセットアップパスワードを入力しないと、ほとんどのセットアップユーティリティオ
プションを変更できません。セットアップユーティリティを起動すると、プログラムプロンプトが表示され、パスワードを入力するよう求めら
れます。
3回までの入力で正しいパスワードを入力しないと、セットアップユーティリティ画面は表示されますが、以下の例を除いて変更することはで
きません。System PasswordEnabledに設定されておらず、またPassword Statusオプションを使ってロックされていない場合、システムパス
ワードを設定できます(ただし、既存のシステムパスワードを無効にしたり変更することはできません)。
メモ: Setup PasswordオプションといっしょにPassword Statusオプションを使うと、無許可の変更からシステムパスワードを保護する
ことができます。
既存のセットアップパスワードの取り消しと変更
 セットアップユーティリティを起動して、System Securityオプションを選び ます。
 Setup Passwordオプションをハイライト表示し、<Enter>を押してセットアップパスワードウィンドウにアクセスし、<Enter>2回押して
既存のセットアップパスワードをクリアします。
設定はNot Enabledに変わります。
 新しいセットアップパスワードを設定したい場合、「セットアップパスワードの設定
」の手順を実行します。
パスワードを忘れたとき
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