2.1 製品説明
16C は、4 個の 4 インチネオジミウムドライバーと CD ホ
ーンに取り付けられた 0.75 インチコンプレッションドラ
イバー 1 個を内蔵するパッシブ 2 ウェイコラムラウドス
ピーカーです 。
垂直方向に対しては 、指向性を 500 Hz まで下げることが
できます。
HF ホーンは 90° x 40° (h x v)の公称指向角度を有していま
す。
4 インチドライバーは 、ユニークなカーディオイドセット
アップに配置されています。キャビネットの 前方にはウ
ェーブガイドエレメントが 、後方には減衰ポートが装備さ
れています。このデザインによって 、後方向に対しておよ
そ 18 dB の平均広帯域減衰をともなうカーディオイドパ
ターンが維持されます。
押出アルミ製をベースとするラウドスピーカーキャビネ
ットには、ラウドスピーカー 前面を保護するメタルグリル
が装備されています。壁付けブラケットの取り付け用と
して 、2 本のロングレール (8 mm、T 型のスロット) が後方
に装備されています。
2.1.1 カーディオイド拡散
一般的にコラムラウドスピーカーは 、物理的なサイズによ
って 2 kHz 以下では強い指向性を供給することができま
せん。
低周波数領域および中周波数領域では、ポーラーパターン
はほぼ無指向です(点線)。
16C のカーディオイドパターンでは 、室内により低いエネ
ルギーを放射しながらもより高い指向性を発揮します
(実線)。
通常、コラムラウドスピーカーは 壁または固く平坦な表面
に取り付けます。固い表面は音響ミラーとして 作用しま
す。つまり、室内は実際のコラムラウドスピーカーのサウ
ンドだけでなく、後方にある仮想ミラー表面で発生したサ
ウンドによってもカバーされます 。
低い水平指向性を持つ標準的なコラムラウドスピーカー
の場合、ミラーソースからはラウドスピーカーと 同等レベ
ルのサウンドが放射されます。
両方のソースの 組み合わせによって 、双極的な特性が生ま
れ、メインエネルギーが壁を沿って 放射されます(点線)。
16C では、そのカーディオイド 拡散パターンから、これを
壁に取り付けると均一な拡散特性と便利な指向性が得ら
れることになります。
2 16C loudspeaker
d&b 16C マニュアル 1.3 ja 5