T10
図 1: T10 ラウドスピーカー
図 2: T10 ラインソースセットアップのホーンとレン
ズ
図 3: T10 ポイントソースセットアップのホーンとレ
ンズ
T10 は非常にコンパクトで、ラインアレイとしても、超指向性ポイントソース
スピーカーとしても使用 す る こ と ができるラウドスピーカーシステムで
す。T10 キャビネットは、これらのアプリケーションの 2 種類の指向性設定を
工具なしに切り換えることができます。
本デザインの中核は、回転可能なウェーブガイドおよびホーンと音響レンズの
ユニークな組み合わせです。ホーンは従来的な 90°の水平指向性を持つ垂直ラ
インソースを提供します。フロントグリルの一部のレンズはラインアレイモー
ドでの HF 指向性を 105°に拡張します。ポイントソースとして縦方向で使用す
る場合には、レンズがラインソースのウェーブフロントを湾曲させ 90°x 35°
の指向性パターンを提供します。
T10 は、2 ウェイ設計で 2 つの 6.5 インチドライバー、1.4 インチスロート径ド
ライバーおよびパッシブクロスオーバー・ネットワークを内蔵しています。低
域ドライバーはダイポーラー上に配置され、低周波域に向かって(で)優れた
拡散制御を提供します。周波数特性は、68 Hz から 18 kHz 以上にも及びま
す。
T10 のエンクロージャーは、黒の耐衝撃および耐候性塗装仕上げの施された、
一体化ポリウレタンハードフォーム構造となっています。キャビネットは、シ
ステムをシングルユニットとして縦方向、またはラインアレイとしてユーザー
の定めた垂直方向の設定で配置できる形になっています。ラウドスピーカーの
キャビネットのフロント部は、音響透過性発泡フォームの前にある、堅い金属
性グリルで保護されています。
T シリーズ リギングコンポーネントとアレイ
T10 にはポイントソースアプリケーション用として Z5371 T フライングブラ
ケット、Z5372 T ホリゾンタルブラケット、Z5354 E8/E12 フライングアダプ
ターまたは Z5020/25 フライングアダプター 02/03 のような異なるリギング
アクセサリーの取り付け用に 6 つのねじ穴が備えられています。
ラインアレイとして使用される時のキャビネットは、フロント両側のリギング
ストランドと後部の中央ストランドにより機械的に接続します。すべての必要
なリギングコンポーネントはキャビネットに内蔵されており、必要に応じて収
納したり、引き出して使用します。隣接するキャビネット間のスプレイ角度は
0°から 15°の範囲で設定できます。
T シリーズリギングコンポーネントの詳しい説明は、 Z5370 T フライングフ
レームとともに提供される T シリーズリギングマニュアルを参照ください。
最大 3 台までの T10 キャビネットによるラインアレイは、Z5373 T クラスター
ブラケットで支えることができます。これにより吊り下げた時でもハイスタン
ドに取り付けた時でもアレイのエイミングが容易に設定可能になります。
Tシリーズアレイのプランおよびデザインの詳細な説明は、同じくTフライング
フレームとともに提供される「TI 385 Line array design, ArrayCalc」技術文書に
記載されています。 www.dbaudio.com.からダウンロードできます。
T10 マニュアル (1.1 jp) ページ 4 of 9