D&B 10AL/10AL-D 取扱説明書

  • d&b audiotechnik xA 10AL/10AL-Dラインアレイラウドスピーカーのマニュアルの内容を理解しました。接続方法、使用方法、安全上の注意、技術仕様など、このデバイスに関するご質問にお答えします。例えば、アレイ構成方法や、耐候性オプションについてなど、お気軽にご質問ください。
  • 10ALと10AL-Dの違いは何ですか?
    最大何台のキャビネットをアレイに接続できますか?
    屋外で使用できますか?
    推奨されるd&bアンプは何ですか?
    CPL回路は何をしますか?
xA
10AL/10AL-D
マニュ 1.4 ja
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概説
10AL/10AL-D マニュ
バージョン 1.4 ja, 10/2018, D2611.EN .01
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[email protected], www.dbaudio.com
1 安全上の注意........................................................................... 4
1.1 ラウドスピーカーを使用す際の説明.......................... 4
2 10AL/10AL-D ラウドスピーカー..................................... 5
2.1 製品説明................................................................................... 5
2.2 接続............................................................................................ 6
2.3 使用............................................................................................ 8
2.3.1 コントローラーの設定...................................................... 9
2.4 指向特性................................................................................. 10
2.5 技術仕様................................................................................. 10
3 製造者宣言............................................................................ 12
3.1 ラウドスピーカーの EU 適合性 (CE マークについ
て).......................................................................................... 12
3.2 WEEE 宣言(廃棄につい)........................................... 12
目 次
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja 3
1.1 ラウドスピーカーを使用す際の説明
人体に障害をもたら恐れがあります。
大音量で駆動しているラウドスピーカーのすぐそばには
決し 近寄らないでください。業務用ラウドスピーカー
ムは 人間の健康に害を及ぼす音圧レベルとなる
能性があります。危険でないと思われる音量(約 95 dB の
音圧レベルからであっても 長期間さらされていると
聴の原因となる恐れがあります。
ラウドスピーカーを地面に配置するか吊り下げている時
の事故を防ぐため、以下の事項に注意してください
ラウドスピーカーまたはラウドスピーカータンドの
セットアップは、必ず堅い床面で行います。複数のシ
ムを 積み重ねる場合は、動かないようにストラッ
プで固定してください
組立てや移動式配置のためのアクセサリーは 、d&b で
テストされ 承認されたもののみを使用します。特に弊
社「組立の説明書」または「フライングシムおよ
びリギングマニュル 」に詳細が記載されている
セサリーの正しい使用法および最大荷重量に注意を払
行ってください
べての 追加ハードウェア、据付または移動配置用の
固定および留め具が適当なサズであることと 安全積
載係数を確かめます。ご使用になる製品の各メーカー
の取扱指示書および関連の安全ガイドラインを確認し
てください。
ラウドスピーカーの外観やアクセサリーは 、目につく
磨耗や破損の兆候がないかを定期的に点検し、必要で
あれば交換してください
定期的に、取付装置の全て荷重支持ボルトを点検し
てください。
機器の故障を引き起こ恐れがあります。
ラウドスピーカーには接続されていない場合や、使用さ
ていない場合で静的電磁場が発生しています 。従っ
てラウドスピーカーを組立てた、移動したりするとき
は、外部の磁場によ欠陥や損傷の生じるおそれのあるも
のが、装置や器物の近くにないことを確認します。一般的
には磁気データ媒体(フロッピーディスク オーディオお
よびビデオテー 、キャッシュカードなど)から 0.5 m
(1.5 ft)の間隔があれば十分です。コンピューターやビデ
オモニターでは1 m (3 ft)以上の間隔が必要な場合もあ
ります。
1 安全上の注意
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja4
2.1 製品説明
10S、10A と 10AL およびその「D バージョンは、シン
ル 10 イン ドライバーをバスレフレックスエンクロー
ジャーに搭載し、固定設備用途の音響アプリケーョンに
広範囲に対応す様々な HF セクションを有するハイ
ォーマンスな 2 ウェイラウドスピーカーシリーズで
す。全てのモデルでは 軽量なパッシブ設計を採用し、ネオ
ジミウムドライバーおよび 大型ホーンを搭載することに
よっ 正確なパターンコントロールが可能となっていま
す。
10AL と 10AL-D ラウドスピーカーは同シリーズのライン
アレイモジュールです。これによっ 、 デュ
1 インスロート径ドライバーを 使用した 75° または
105° の水平カバレージを実現す定指向性 HF ラインソ
特性が得られます。キャビネットには 使用環境に応
じた指向特性に設定ができるように垂直アレイ用のリギ
グシムが 内蔵されています
60 Hz から 18 kHz の周波数特性を有するこのキャビネ
トはフルレンジシムとし 使用した、 xS シリー
もしくは xA シリーズなどの 異なるサブウーファー
完したりすることが 可能です。
船舶用合板製のエンクロージャーは 黒色の耐衝撃塗装仕
上げです。キャビネットの 前面は、音響透過性のある発泡
ォームを 裏側に貼りつけた頑丈なメタルグリルで保護
されています
キャビネットは DIN 18032-3 に従った耐衝撃を有してい
ます。
リギングコンポーネント
10AL/10AL-D キャビネットは Z5417 コネクタープレート
10AL をそれぞれ使用し 垂直アレイが構成可能です。隣
接キャビネットと 間のスプレイ角度は、0°、1°、2°,
4°、6°、9°、12°、15°にセットすることができます。垂
直アレイは最大 9 台までのキャビネットで 構成すること
ができます。最大 2 台までの 18A または 27A サブウー
ァーを最大 6 台までの 10AL/10AL-D キャビネットに 統合
ることも可能です。
垂直アレイの場合、Z5414 フラインバー xA および 2 個
の Z5413 フラインバーコネクタープレート xA を使用
ることができます
メモ: 適切な構成、安全な取り付けを行なうため、関
連するリギン 説明書をお読みください。
キャビネットオプション
耐天候仕様(WR)は屋外での使用に適しています(IP34、
垂直エイミン最大 +15°)。キャビネットは 、黒の PCP
(ポリウレアキャビネットプロテクション )による耐衝
撃・耐天候塗装仕上げが施されています
図 1: 10AL ラウドスピーカー
リギン例:
10AL Z5415 フラインバーアダプター xA とのラインアレイ、8 ディー
プ、Z5414 フラインバー xA、
Z5413 フラインバーコネクタープレート xA および Z5417 コネクター
プレート 10AL
10AL および 27A-SUB ラウドスピーカーと
Z5417 コネクタープレート 10AL および Z5418 コネクタープレート xA-
SUB
2 10AL/10AL-D ラウドスピーカー
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja 5
2.2 接続
キャビネットには 一対の NL4 コネクターと 2 個のネジ端
子ブロック(ST)が装備されています。双方の NL4 コネ
ターの全 4 本のピンは並列に接続されています。キャ
ビネットは 1+/1–のピン配列を使用します。2+/2– ピン
はアクティブサブウーファー 用です。
耐天候仕様(WR)のキャビネットには 、直付け入力ケー
(PG タイプ、H07-RN-F、2 x 2.5 mm
2
(AWG 13)、標準
長 5.5 m (18 ft)が装備されています
対応するピンおよびコネクターは 下の表に示しています
NL4 1+ 1– 2+ 2–
ST + なし なし
PG 茶色 (+) 青色 (–) なし なし
直付けケールの 接続
10AL および 10AL-D のラウドスピーカーにはカバープレ
ート [1] とゴムグロメット ・フィードスル [2]が取り付
けられています。屋内で使用す場合には、コネクターパ
ネルを隠す目的でこれらの部品を使用することも可能で
す。屋外で何も保護がない環境で使用す場合には、これ
らの部品でコネクターパネルを保護することが必要です
(これを怠ると、保護等級 IP34 を維持できま
直付けケールの 設置は以下の要領で行なってください
必要工具:プラスドライバー ( #PH2)
1. ゴムグロメットと 接続ケールを 準備します。
2. カバープレート 上のノックアウト穴を取り外し、ゴム
グロメットをはめます
3. 接続ケールをゴムグロメットに 通し、ネジ端子へケ
ルワイヤーを 接続します。
Þ 極性に注意してください
4. コネクターパネル上の 4 個のネジを外します。
5. カバープレートがしっかりとはまるま これをコネ
ターパネルの方向へ押します。
6. 4 個のネジを使用してコネクターパネルにカバープレ
ートを固定します。
図 4: 直付けケールの 設置
図 2: コネクターの接続
図 3: カバープレートとゴムグロメット
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja6
カバープレートと NL4 接続
キャビネット 上のコネクターパネルにある 2 個の NL4 コ
ネクターソケットは凹部に位置しており カバープレート
[1]と NL4 ケールコネクターと 併用が可能となってい
ます(図参照)
メモ: この場合、Neutrik NL4FC タイプのコネクターを
使用することが必要です。
カバーパネルには 2 個のノックアウト穴が装備されてお
り、ラウドスピーカーのデイジーチェーン 接続が可能と
ています
NL4 接続を行なう場合には、 Þ "直付けケールの
続" ....ペー 6 に記載された方法と同様の要領で行なっ
てください。
WR オプション (耐天候仕様)
d&b ラウドスピーカーの多くには、異なる設置状況や環境
の影響に対応でき様々なオプションがご用意されてい
ます。10AL/10AL-D ラウドスピーカーには以下のオプシ
ョンが用意されています
耐天候(WR):屋外での使用に適したオプションです
キャビネットは 黒の PCP(ポリウレアキャビネットプ
ロテクション )による耐衝撃・耐天候塗装仕上げが施
されています
耐海水(SWR)屋外、特に湿度の高い、酸や塩分を含
む外気環境での使用に適したオプションです
WR キャビネットの 窪みにはファストンコネク
(2 x 6.3 mm, メス).にも対応するコネクタパネルが 装備さ
ています。カバープレートは 画像に示されているよう
に、シンルまたはデュ PG ケールグランド(ケー
直径 6 - 12 ㎜の PG13.5 タイプ)を受けることができ
ます。
注意!
耐天候仕様の WR オプションの場合、周辺環境の変化
が多い環境でラウドスピーカーを使用することが可能に
なりますが、屋外で何も保護が無い環境で継続し 使用す
ることを保証するものではありま
ラウドスピーカーにさらにカバーを取り付けてくださ
い。
キャビネットは 水平方向または下に傾けた位置で設置
します。
以下の要領で先バラ接続ケールを 取り付けてください。
必要工具:ドライバー (#T20)
メモ: ケールの 極性を確認します。
茶色(+)/青(
1. 接続ケールを PG のネジ切り部分に挿入し、オスコ
ネクタをメスコネクタに 接続します。
2. カバープレートがしっかりとはまるま コネクター
パネルの方向へ押します。
3. 4 個の皿ねじを使用してコネクターパネルにカバー
レートを固定します。
図 5: カバープレート[1]と NL4 ケー 接続
ファストンコネクター 、オス、シン PG (スタンダード ), デュ
PG (オプション)
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja 7
2.3 使用
注意!
d&b ラウドスピーカーは、正しく設定された d&b アンプ
のみをご使用ください。他の使用法ではラウドスピーカ
ーのコンポーネントに損害を与え恐れがあります。
使用可能な d&b アンプ:
10D/30D/D6/D12/D20/D80.
用途 セットアップ ャンネル/キャ
ビネット
10AL 10A Arc/10A Lin 3
10AL-D 10ADArc/10ADLin 3
ここで使用可能なアンプ用とし 、Dual Channel および
Mix TOP/SUB モードのコントローラー設定が適切です。
"Arc" と "Line" の設定
アレイの曲率に応じて、"Arc"または"Line"を選択します。い
ずれの設定も 1 つのアレイ内で使用することができま
す。
"Arc" 設定は、カーブアレイで使用されるラインアレイラ
ウドスピーカーに使用します。
"Line" 設定は、0°、1°、2°、4°のスプレイ角が 3 つまたは
それ以上連続するスプレイ設定によるロングスローアレ
イセクションに使用します。"Arc"設定と組み合わせに
よっ 中高域を低減させることでニアフィールドの 拡大
に対応することができます
アレイ内における"Line" から "Arc" への設定変更はスプレ
イの連続に従っ 行なわれますが、実際の結線に応じて最
大 3 台までのキャビネットに 対す誤差は許容範囲内と
なります。
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja8
2.3.1 コントローラーの設定
音響調整には、CUT、 HFC および CPL 機能が選択できま
す。
CUT 回路
CUT に設定すると、キャビネットの 低域レベルが減少さ
れ、これによりキャビネットは d&b のアクティブサブウ
ファーと 組み合わせて使えるように設定されます。
HFC 回路
HFC(高域補正:High Frequency Compensation)回路は、遠
距離にある客席をカバーするためにラウドスピーカーを
使用す場合、大気中で吸収される高域エネルギーの損失
を補います。
HFC 回路には、キャビネットがカバーしなければならない
距離の範囲によ 2 つの設定(HF1, HF2 )があります。
これらの設定はそれぞれ HF1 は 25 m( 80 ft)以上、 HF2
は 50 m (160 ft) 以上の距離の距離をカバーす各キャビ
ットのみに 使用します。
この補正は、標準的な相対湿度 40 %に合わせて調整され
ています。従ってこれよ 低い湿度では空気による吸収
が増加するため、それぞれの HFC 設定の補正距離は、上
記の距離よ短くなります。
HFC 機能を使用すれば近距離および遠距離の聴衆に正し
い音響バランスを提供すると同時に、アレイを駆動するす
べてのアンプに同じ信号を送ることが可能です。
CPL 回路
CPL(カップリン: Coupling)回路は、アレイ内のキャ
ビネット 間のカップリングによる影響を補正します。CPL
はおよそ 1 kHz から徐々に減衰が始まり、200 Hz 以下で
最大の減衰がかかります。カップリン効果はラインア
レイの長さに応じて強くなります。CPL 回路は-9 から 0
の間の dB 単位の減衰値に設定することができます。減
衰値が高くなると、ィルターのコーナー 周波数が低くな
ります。
CPL 値をプラス数値(0 ~ +5 dB)にすると、低域を盛り
上げることができます。この数値は、ムをサブウー
ファーを使用しないフルレンジモードで使用す際に設
定できます。
メモ: ラインアレイ上のキャビネットの 全てが同じ
CPL 設定で使用されていることが大切です。
図 6: HFC 回路の補正周波数特性
図 7: CPL 回路の補正周波数特性
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja 9
2.4 指向特性
下のグラフに単独の キャビネットの 周波数における指向
角度を–6 dB および –12 dB の音圧を線に置き換えた等圧
線(アイソバー )で表示 しています
図 8: アイソバー、水平
10AL
図 9: アイソバー、垂直
図 10: アイソバー、水平
10AL-D
図 11: アイソバー、垂直
2.5 技術仕様
10AL/10AL-D シムデータ
周波数特性(-5 dB スタンード
60 Hz - 18 kHz
周波数特性(–5 dB CUT モード) 110 Hz -18 kHz
最大音圧レベル 1 m、無響音場)
10AL および 10D/D6 130 dB
10AL および 30D/D20/D12 133 dB
10AL および D80 133 dB
10AL-D および 10D/D6 129 dB
10AL-D および 30D/D20/D12 132 dB
10AL-D および D80 132 dB
(最大 SPL ピーク 、テス 信号 CF4 のピンノイ
図 12: 10AL 周波数特性 標準、CUT 設定
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja10
10AL/10AL-D ラウドスピーカー
公称インピーダ 12 Ω
許容入力 (RMS/ピーク 10 ms) 200/1200 W
公称指向角度(水平)10AL 75°
公称指向角度(水平)10AL-D 105°
スプレイアン 設定 0°, 1°, 2°, 4°, 6°, 9°, 12°, 15°
コンポーネント
10 インチネオジミウ 磁性体構造 15 インチドライバー
2 x 1 スロートコンプレッションドライバー
ッシブクロスオーバーネットワーク
接続 2 x NL4
1 x ネジ端子 (ST - 線断面積最大 4 mm
2
/AWG 11)
WR のオプション:ファストンコネク 2 x 6.3 ㎜、メス
ピン配列 NL4:1+/1–
WR オプション: 茶色 +/x 青色–: 茶色 + / 青色 –
重量 14 kg (31 lb)
図 13: 10AL-D 周波数特性 標準、CUT 設定
図 14: 10AL/10AL-D キャビネット寸法 mm [インチ]
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja 11
3.1 ラウドスピーカーの EU 適合性 (CE マークについ
この宣言は、以下の製品に適用されます。
d&b Z1557/Z1622 10AL ラウドスピーカー
d&b Z1558/Z1623 10AL-D ラウドスピーカー
製造者 d&b audiotechnik GmbH & Co. KG
この番号で始まる製品バージョンの全てが初期仕様に一
致していますが 後に設計または電気技術的変更が行われ
ないことを前提としています
弊社は、本製品が全て関係条項の EC 指令条項に準拠し
いることを宣言いたします。
この宣言に関わる詳細な情報は、 d&b に注文頂くかウ
ブサイト www.dbaudio.com からダウンロードすることも
できます。 .
3.2 WEEE 宣言(廃棄につい
電気及び電子機器を廃棄す際は、必ず他のゴミと分別し
てください。
本機器を廃棄す時には、お住まいの国や地域の関連す
法律や条例に従ってください 。廃棄の際に不明な点があ
る時は、お買い上げの販売店、または d&b audiotechnik ま
でお問い合わせください。
WEEE-Reg.-Nr. DE: 13421928
3 製造者宣言
d&b 10AL/10AL-D マニュ 1.4 ja12
D2611.EN .01, 10/2018 © d&b audiotechnik GmbH & Co. KG
www.dbaudio.com
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