1
GAX1141.00TS-4
2020.07.01
発行
2021.02.02
改訂
オプション品(仕様記号 SM)
SMユニット取扱説明書
●このたびはつばきギヤモータをお買上げいただきありがとうございます。ギヤモータの取扱いは、作業に習熟した
方が行って下さい。本取扱説明書は製品のSMユニットについて記載しています。この取扱説明書に記載されている
内容は、製品をご使用いただく前に必ず熟読し、充分にご理解いただく必要があります。
●本取扱説明書は、実際にご使用いただくお客様のお手元まで届くようにご配慮下さい。
●本取扱説明書は、製品をお取り扱いいただく前にいつでも使用できるように、大切に保管下さい。
●本取扱説明書の全部または一部について無断で転載、複写することを禁止します。
株式会社
椿本チエイン
1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2 SMユニット仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3 配線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.1 構成説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.2 端子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
3.3 ブレーキ付きの配線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4 外形図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
5 動作説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
5.1 LED仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
5.2 加速度センサ仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
6 パラメータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
6.1 パラメータ一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
6.2 設定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
6.3 警告ログデータ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
6.4 スタートタイム・ショックタイム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7 通信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.1 仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.2 指令データ詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.3 読み込みデータ詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.4 設定データ詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
8 トラブルシューティング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9 保管・寿命・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9.1 保管姿勢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9.2 保管条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9.3 保管後の使用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
9.4 寿命・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
10 保証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
10.1 無償保証期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
10.2 保証範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
10.3 有償保証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
10.4 当社技術者の派遣・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
1 はじめに
毎度お引立を戴きまして有難うございます。本取扱説明書は、標準取扱説明書とセットでご使用下さい。
尚、「取扱説明書は必ずご使用頂くお客様のお手元に届くよう」ご配慮下さい。
本説明書では取扱を誤った場合、発生が予想される危惧・損害の程度を、基本的に「警告」･「注意」のランクに分類して表示して
あります。その定義は次のとおりです。
警告
取扱を誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可能性が想定され
る場合
注意
取扱を誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の障害や軽傷を受ける可能性が想
定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合
なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守って下さい。
警 告
爆発性・引火性ガス・腐食性の雰囲気、水のかかる場所では使用しないで下さい。感電、けが、火災、故障の恐
れがあります。
運転は安全が十分に確保されていることを確認し、実施して下さい。
活線作業しないで下さい。必ず電源が切れていることを確認後に作業して下さい。感電の恐れがあります。
端子箱のフタを開けるときは、必ず電源を切って下さい。感電の恐れがあります。
取付、接続、点検の作業は、専門知識のある人が作業に適した服装、適した保護具(安全眼鏡、手袋、安全靴など)
を着用して実施して下さい。感電、けが、火災、故障の恐れがあります。
PE端子は必ずモータ容量に合わせた線径を用い、単独接地し、導通していることも確認して下さい。感電、け
が、火災、故障の恐れがあります。
接続は取扱説明書に基づき実施下さい。感電、火災、故障の恐れがあります。
ケーブルを無理に曲げたり、引っ張ったり、はさみ込んだりしないで下さい。感電、火災の恐れがあります。
停電したときは必ず電源を切って下さい。けがの恐れがあります。
保守点検を実施する前に必ず電源を切って下さい。感電の恐れがあります。
雷サージなどのノイズ影響を受けやすい環境での使用は避けて下さい。火災、故障の恐れがあります。
注 意
お客様による製品の改造は、当社の保証範囲外ですので、責任を負いません。
配線は、電気設備技術基準や内線規程に従って、正しく施工して下さい。
運転中及び、停止後まもなくは端子箱を含めた機器全体が高温になるため、指やモノの接触は避けて下さい。やけ
ど、損傷の恐れがあります。
修理、分解、改造は行わないで下さい。感電、けが、火災、故障の恐れがあります。
製品を廃棄する場合は、産業廃棄物として扱って下さい。
メガテストは行わないで下さい。機器が故障します。
労働安全衛生規則第2編第1章第1節一般基準を遵守して下さい。
2
2 SMユニット仕様
SMユニットはギヤモータの電力、温度、振動を検出し、稼働状況を常に視覚化することでトラブル発生時の素早い対応を目的
とした機能一式を指します。
注）※1 DC配電ネットワークへの接続は不可です。スイッチング電源等を使用して下さい。
※2 トランジスタ出力をランプやリレーへ直接入力する場合は最大負荷電流が最大電流以下にして下さい。
※3 電力センサはモータの入力電力を測定します。出力(動力)ではありません。
この製品は、産業用途での使用を想定しており、住宅に電力を供給する低電圧配電線に接続して用いることを想定していませ
ん。
3 配線
3.1 構成説明
下図、SMユニット詳細図①～⑥の説明を下記します。
① モータ電源供給端子…漏電遮断器、電磁接触器、サーマルリレーを介して6P端子台に配線しモータへ電源を供
給して下さい。（UがモータのU相, VがモータのV相, WがモータのW相に、D, B1, B2がブレーキに対応していま
す。）
② SMユニット電源供給、トランジスタ出力端子…SMユニット使用時は電源を供給して下さい。トランジスタ出力は警
告表示等に使用下さい。（A1, A2がDC24V, GNDに Y+が出力トランジスタのコレクタ、Y-が出力トランジスタのエ
ミッタに対応しています。）
③ 通信用コネクタ…パラメータ設定やセンサ値の読み込みに使用下さい。
通信ケーブルはオプション品の「形番：M-S05」を使用下さい。通信詳細は本書7項に記載します。
④ ジャンパーピン…通信部の終端抵抗切り替え用のピンです。詳細は6.2項を参照下さい。
⑤ ディップスイッチ…スイッチ切り替えで[設定閾値]を選択します。切り替えにより通信用の[スレーブアドレスの変
更]が可能です。詳細は6.2項を参照下さい。
⑥ LED…モータの状態を、消灯/青色点灯/赤色点滅 によって判断することが可能です。詳細は5.1項を参照下さ
い。
-
+
OUT
ATBC50DHT52
E
C
B
E
C
B
SMユニット詳細図
配線図
※この製品は、本配線図でEMC試験を行っています。
装置全体のEMC指令への適合性は、この製品を含めた完成状態で確認してください。
トランジスタ出力配線図
負荷
外部電源
DC24V±10%
出力端子(Y+)
マイナスコモン(Y-)
SMユニット
仕様
０．１ｋＷ ～ １.５ｋＷ
定格電圧 モータ銘板値 又は 製品外形図面 を参照ください。
定格周波数 モータ銘板値 又は 製品外形図面 を参照ください。
電源容量 ギヤモータの標準取扱説明書を参照下さい。
ＳＭユニット ※１ ＤＣ２４Ｖ±１０％
２０Ｈｚ ～ １２０Ｈｚ
通信にて設定（本説明書６,７項を参照下さい。）
通信にて設定（本説明書６,７項を参照下さい。）
通信にて設定（本説明書６,７項を参照下さい。）
トランジスタ出力（シンク/ソース共に対応可能）
警告時に動作
※２ 定格 ＤＣ２４Ｖ±１０％、最大１００ｍＡ
※３ 入力電力 ０Ｗ ～ ６０００Ｗ
加速度 ±１５６．８ｍ／ｓ
２
温度 －２０℃ ～ ＋１００℃
※３ 入力電力 電源周波数[Hz]
加速度 800[Hz]
温度 10[s]
使用場所 屋内
周囲温度 ０～４０℃
周囲湿度 ４５～８５％ＲＨ（但し、結露の無きこと）
標高 １０００ｍ以下
雰囲気 腐食性ガス、塵埃、水滴の無きこと
振動 ４．９ｍ／ｓ
２
以下
内蔵センサ
測定範囲
対応周波数範囲
内蔵センサ
サンプリン
グ周期
電源
警告信号
使用環境
項目
適用モータ
スタートタイム
ショックタイム
閾値設定
負荷
外部電源
DC24V±10%
出力端子(Y-)
プラスコモン(Y+)
SMユニット
ソースタイプ
シンクタイプ
3
警告
スイッチやピンの変更を行うときは、必ず電源を切って下さい。感電、故障の恐れがあります。
端子箱内に不要な部品は入れず、配線時以外はフタ閉めて使用して下さい。感電、火災、故障に
つながります。
漏電遮断器を必ず設置して下さい。設置しない場合、感電、火災の恐れがあります。
モータを保護のため別途サーマルリレー等、過負荷遮断器を併設して下さい。併設しない場合、
火災、故障の恐れがあります。
作業時は十分に確認して間違いがないように配線してください。誤配線されますと火災、故障、誤
動作の恐れがあります。
注意
配線時、端子箱内部に過度の力が加わらないようにして下さい。破損の恐れがあります。
配線時に基板のふちへの接触に注意して下さい。切傷、破損の恐れがあります。
3.2 端子
端子名
ネジサイズ
締付トルク 接続電線サイズ
TBm
D
M3 0.6 ～ 0.8N・m
AWG 18 ～ 12
B1
B2
U
V
W
TB1
A1
M3 0.5 ～ 0.6N・m
AWG 26 ～ 16
A2
Y1
Y2
警告
端子のネジ締めは、緩みのないよう確実に作業して下さい。ショートの原因になります。
3.3 ブレーキ付きの配線
結 線 用 途
交流同時切り 一般の場合
交流別操作
インバータを取付けたり、ブレーキを別操作する場合。
但し、インバータ駆動で制動をかける場合は、60Hz以下としてください。
６０Ｈｚ以上の高速域で制動を行いますと、ブレ－キライニングの
異常摩耗、異常発熱などの不具合が生じますので避けてください。
直流別切り 昇降装置（マイナス負荷）や停止精度を要求される場合
交流同時切り⇒交流別操作に変更する場合 ：ショートケーブル2本を取り外して使用してください
直流別切り⇒交流別操作＋直流別切りに変更する場合 ：ショートケーブル2本を取り外して使用してください
警告
ブレーキ付きの配線は、ショートケーブル以外の変更はしないようにしてください。けが、故
障、損傷の恐れがあります。
●三相 200V級
用 途 0.1～1.5kW
交
流
同
時
切
・一般用
・標準の出荷仕様
交
流
別
操
作
・一般的なインバータ駆動
・ブレーキ別操作する場合
注・補助継電器(MCa)は接点容量AC200V7A以上
（抵抗負荷）のものをご使用ください。
※1印部のブレーキへの供給電圧は、
0.1kW・0.2kWはAC200V～AC254V
0.4kW・0.75kWはAC200V～AC220V
1.5kWはAC200V～AC230V
としてください。
直
流
別
切
・昇降装置及び停止精度を要求される場合
注・＊印にＭＣの補助接点あるいは補助継電器を
ご使用の場合は接点容量AC200V10A以上
（抵抗負荷）としてください。
交
流
別
操
作
＋
直
流
別
切
・昇降装置及び停止精度を要求される場合
注・接点容量は
MCa：AC200V 7A以上（抵抗負荷）
MCb：AC200V 10A以上（抵抗負荷）
のものをご使用下さい。
※1印部のブレーキへの供給電圧は、
0.1kW・0.2kWはAC200V～AC254V
0.4kW・0.75kWはAC200V～AC220V
1.5kWはAC200V～AC230V
としてください。
○
M
: モータ ○
B
: ブレーキ MC ： 電磁接触器 MCa ,MCb ： 補助継電器 OCR ： 過電流継電器
DM200D,DM200DUL8 ： DCモジュール －Ｎ－： 保護素子（バリスタ）
（注１） ブレーキ電圧はDC90Vです。（DCモジュールにAC200V入力時）
（注２） 直流別切りの場合、接点間にバリスタを接続してください。（バリスタ電圧は470Vのものを選定して下さい。）
（注３） 直流別切りの場合、接点はD端子とB2端子間に接続してください。
（注４） ブレーキ電源は必ずインバータの一次側電源から取り出し、ブレーキ操作とモータのON・OFFとは必ず同期させ
てください。
（注５） MCaの投入、開放はインバータのインターロックが必要となりますので、インバータの取扱説明書をご参照くださ
い。
4
●三相 400V級
用 途 0.1～1.5kW
交
流
同
時
切
・一般用
・標準の出荷仕様
交
流
別
操
作
・一般的なインバータ駆動
・ブレーキ別操作する場合
注・補助継電器(MCa)は接点電圧AC400～440V
誘導負荷1A以上のものをご使用ください。
直
流
別
切
・昇降装置及び停止精度を要求される場合
注・＊印にＭＣの補助接点あるいは補助継電器を
ご使用の場合は接点電圧AC400～440V
誘導負荷1A以上のものを直列に2個または3個
接続してご使用ください。
交
流
別
操
作
＋
直
流
別
切
・昇降装置及び停止精度を要求される場合
注・接点電圧AC400～440V誘導負荷1A以上
のものをMCaは1個、MCbは直列に2個または3個
接続してご使用ください。
○
M
: モータ ○
B
: ブレーキ MC ： 電磁接触器 MCa ,MCb ： 補助継電器 OCR ： 過電流継電器
DM400D ： DCモジュール －Ｎ－： 保護素子（バリスタ）
（注１） ブレーキ電圧はDC180Vです。（DCモジュールにAC400V入力時）
（注２） 直流別切りの場合、接点間にバリスタを接続してください。（バリスタ電圧は820Vのものを選定して下さい。）
（注３） 直流別切りの場合、接点はD端子とB2端子間に接続してください。
（注４） ブレーキ電源は必ずインバータの一次側電源から取り出し、ブレーキ操作とモータのON・OFFとは必ず同期させ
てください。
（注５） MCaの投入、開放はインバータのインターロックが必要となりますので、インバータの取扱説明書をご参照くださ
い。
4 外形図
下図、端子箱とフタの△マークが同じ位置にくるようにフタを閉めて下さい。
ネジサイズ 締付トルク
端子箱カバー M4 1.0N・m
ケーブルグランド G1/2 2.2～3.0N・m
通信線長さは30m以下にして下さい。
Pin番号
端子名
線色
通信用ケーブル
1 NC 青
2 B- 緑
3 A+ 茶
4 GND 橙
－ シールド
－
警告
運転中は、端子箱のフタを開けないで下さい。感電の恐れがあります。
フタを開けたままの運転は行わないで下さい。火災、故障の恐れがあります。
端子箱とフタがアース線で接続されている状態で運転して下さい。接続していない場
合、感電の恐れがあります。
フタを閉めるとき、電線を挟み込まないようにして下さい。感電、けが、火災の恐れが
あります。
注意
切削液がミストとなって端子箱内に侵入しますと、電気部品に悪影響を与えます。
端子箱のフタのネジ締めは、緩みのないよう確実に作業して下さい。
フタを閉めるとき、パッキンを均一に挟み込み、電線が基板に当たり基板に無理な力
がかからないようにして下さい。感電、故障の原因になります。
端子箱図
通信用ケーブル(オプション品「形番：M-S05」)
5
5 動作説明
①. SMユニットに電源を供給するとLEDが青色に点灯します。モータ電源投入するとモータが起動し、通常運転ではLEDが
青色の状態が継続します。
②. モータ運転中に設定の閾値を超える、または下回るとトランジスタ出力がONし、LEDが赤色に点滅します。※1
③. LEDを青色の点灯に戻すにはモータ及びSMユニットへの供給電源を切り、LEDが赤色に点滅した原因を除去または閾
値の見直しを行って下さい。※2
④. 復帰動作は③の手順に従い、モータ及びSMユニットへの供給電源を投入して下さい。モータが起動、LEDが青色に点
灯します。
注）※1 過熱、過衝撃の設定についてはモータの起動の有無に関係なく閾値を超えるとトランジスタ出力がONし、LEDが
赤色に点滅します。
※2 7.4項に記載の自動復帰時間の設定または警告解除によりSMユニットへの供給電源を再投入する作業を
不要にできます。
上記①～④を行った際のタイムチャートを下記します。
警告
モータ保護のため、別途サーマルリレーを併設して下さい。設置しない場合、火災、
故障の恐れがあります。
注意
電源を切った直後は、端子箱表面及び内部が高温になっていますので、触らないで
下さい。やけどの恐れがあります。
電源を切った後、残留電圧が残っていますので、LEDが消灯するまでは端子箱内部
の基板に触らないで下さい。感電の恐れがあります。
5.1 LED仕様
各状態でのLED点灯パターンは下記の通りとなります。
動作状態 点灯/点滅 LED色
電源OFF × －
通常 ○ 青
警告状態
トルク上限値A ☆（1回）
赤
トルク上限値B ☆（2回）
トルク下限値A ☆（3回）
トルク下限値B ☆（4回）
過衝撃 ☆（5回）
過熱 ☆（6回）
・○ ：点灯
・× ：消灯
・☆( ) ：点滅（）内は点滅回数
※点滅サイクルはいずれの警告時も以下の通り
点滅 ⇒ 消灯(1s) ⇒ 点滅 ⇒ 消灯(1s) ⇒ 点滅 ⇒ 消灯(1s) ⇒ ・・・
また、同時に複数の警告が発生した場合は、最も優先度が高い状態をLEDで表示します。
動作警告状態 優先度
トルク上限値A 高
トルク上限値B |
トルク下限値A |
トルク下限値B |
過衝撃 |
過熱 低
5.2 加速度センサ仕様
X、Y、Z軸それぞれの方向は下記の通りです。
6
6 パラメータ
6.1 パラメータ一覧
分類 名称 内容
警告機能
※１ 出力トルク上限A(1～4) 出力トルクが超えた場合に警告する閾値
※１ 出力トルク上限B(1～4) 〃
※１ 出力トルク下限A(1～4) 出力トルクが下回った場合に警告する閾値
※１ 出力トルク下限B(1～4) 〃
スタートタイム(1～4) 始動後、警告判定をしない時間
ショックタイム
(出力トルク上限A)(1～4)
出力トルク上限値Aの設定値を超えた場合に警告
の実施を判断するための設定時間
ショックタイム
(出力トルク上限B）(1～4) 出力トルク上限値B 〃
ショックタイム
(出力トルク下限A)(1～4)
出力トルク下限値Aの設定値を下回った場合に警
告の実施を判断するための設定時間
ショックタイム
(出力トルク下限B)(1～4) 出力トルク下限値B 〃
過熱閾値 端子箱内部温度が超えた場合に警告する閾値
過衝撃閾値 モータへの衝撃が超えた場合に警告する閾値
警告状態 モータの動作状態（正常／警告）
自動復帰時間 警告状態から正常状態に自動復帰する時間
モニタリング
機能
電圧 電源電圧（平均値方式）
電流 モータ電流（平均値方式）
電力 モータ消費電力
温度 端子箱内温度
加速度X/Y/Z軸 モータの振動量（加速度）3軸（瞬時最大）
※２ 電源周波数 電源周波数
※１ 出力軸トルク 出力軸トルク
ログ機能
警告回数 警告した回数
警告要因 ログデータ1～3のそれぞれの警告要因
取得間隔 警告機能が作動した時のログデータ取得間隔
ログデータ1 前回、警告機能が作動した時のデータ
ログデータ2 前々回、警告機能が作動した時のデータ
ログデータ3 前々々回、警告機能が作動した時のデータ
ロック機能 パスワード ログインしてパラメータを変更するときに必要な、8
～16桁の半角英数字
その他
製品コード 製品固有4桁の番号
MFG番号 製品固有10桁の番号
ソフトバージョン SMユニットのソフトバージョン
注）※１ 出力軸トルクは電力と温度から算出した推定値となるため、使用する装置や環境によっては実際の出力軸トルクと異な
ることがあります。そのため装置稼働前に必ず設定した閾値で適切な警告が出力されているか確認の上、使用してください。
※２ 電源周波数はモータ電流周期より算出しております。そのため、インバータの設定周波数と異なる場合があります。
6.2 設定方法
オプション品の通信ケーブル「形番：M-S05」を使用することで、各種パラメータ値の変更、読み込みが可能で
す。
下図、端子箱内詳細図①～③の説明を下記します。
① 通信ケーブル接続用コネクタ
1台での接続時には2箇所あるコネクタのどちらに接続しても通信できます。
② 終端抵抗切り替え用ジャンパーピン
1台での通信時には、「1-2」を短絡して下さい。複数台での通信時には、親機から最も遠いSMユニットの
「1-2」を短絡し、その他のSMユニットは「2-3」を短絡して下さい。
複数台接続時は、各子機のスレーブアドレスが同じにならないようにして下さい。
スレーブアドレスはディップスイッチで設定して下さい。
短絡 終端抵抗
1-2 有
2-3 無
端子箱内詳細図
SMユニット5台接続例
通信ケーブル
子機
(SMユニット)
終端抵抗無し
子機
(SMユニット)
終端抵抗無し
子機
(SMユニット)
終端抵抗無し
子機
(SMユニット)
終端抵抗無し
子機
(SMユニット)
終端抵抗有り
親機
(PC,PLC等)
終端抵抗有り
7
③ 設定パラメータおよびスレーブアドレス切り替え用ディップスイッチ
1～6までのスイッチの組み合わせで、下記を切り替えることができます。
・設定した4パターンのパラメータ（出力トルク上下限A/B、スタートタイム、各ショックタイム）
・通信用スレーブアドレス（0x01～0x10）
・○：ＯＮ
・×：ＯＦＦ
ディップスイッ
チ
出力トルク
閾値
設定No.
ディップスイッチ 通信用
スレーブアドレス
1 2
3 4 5 6
× ×
1
× ×
×
× 0x01
× ○
2
× ×
×
○ 0x02
○ ×
3
× ×
○
× 0x03
○ ○
4
× ×
○
○ 0x04
× ○
×
× 0x05
× ○
×
○ 0x06
× ○
○
× 0x07
× ○
○
○ 0x08
○ ×
×
× 0x09
○ ×
×
○ 0x0A
○ ×
○
× 0x0B
○ ×
○
○ 0x0C
○ ○
×
× 0x0D
○ ○
×
○ 0x0E
○ ○
○
× 0x0F
○ ○
○
○ 0x10
スレーブアドレスとは、通信ライン上に複数台機器を接続する場合に、機器を識別するための番号です。
そのため、複数台接続時は他機器とスレーブアドレスが同じにならないように設定してください。
警告
ディップスイッチを設定するときは、必ず電源を切って下さい。感電の恐れがあります。
注意
起動前にディップスイッチがON,OFF状態しっかり切り分けられていることを確認してく
ださい。スイッチが適切な位置に移動していないと設定を間違えて認識する恐れがあ
ります。
パラメータ設定時は内容を確認の上、誤りがないようにして下さい。誤った設定は故
障、破損、劣化の原因になります。
ディップスイッチ設定時は内容を確認の上、誤りがないようにして下さい。誤った設定
は故障、破損、劣化の原因になります。
ディップスイッチ切り替え時に過度の力が加わらないようにして下さい。破損の恐れが
あります。
6.3 警告ログデータ
警告直前のデータを、設定したログ取得間隔[s]×20個×3回分記録・保持することができます。
3回分のログデータを保持しているときに警告機能が作動すると、最も古いログデータが削除され、最新のログ
データが記録されます。
注） ※1 「出力トルク上限A/B」「出力トルク下限A/B」「過熱閾値」「過衝撃閾値」の6種が設定可能です。
※2 記録・保持するデータは「電圧」「電流」「電力」「温度」「加速度X/Y/Z軸」「電源周波数」「出力軸トルク」の
9種です。
※3 ログ取得間隔は通信で設定します。本書7項を参照下さい。
全てOFF 例）2,3,5,6がON
8
6.4 スタートタイム・ショックタイム
① スタートタイム
モータ始動時にSMユニットにより警告機能が作動しないように設定するためのものです。モータ始動後、こ
の時間は警告しません。
設定したスタートタイムは、全ての出力トルク設定値で共通です。※1
② ショックタイム
警告のフィルタであり、この時間以上の連続した設定超過が発生した場合、警告します。
それぞれの出力トルク上下限A/Bごとにショックタイムを設定します。※2
出力トルク上限A1 ⇒ ショックタイム（出力トルク上限A）1
出力トルク上限B1 ⇒ ショックタイム（出力トルク上限B）1
出力トルク下限A1 ⇒ ショックタイム（出力トルク下限A）1
出力トルク下限B1 ⇒ ショックタイム（出力トルク下限B）1
・
・
・
出力トルク上限A4 ⇒ ショックタイム（出力トルク上限A）4
出力トルク上限B4 ⇒ ショックタイム（出力トルク上限B）4
出力トルク下限A4 ⇒ ショックタイム（出力トルク下限A）4
出力トルク下限B4 ⇒ ショックタイム（出力トルク下限B）4
注）※1 過熱と過衝撃はスタートタイムの設定が無く、モータ始動時に警告機能が作動しないようにはできません。
※2 過熱と過衝撃はショックタイムの設定が無く、設定値を超えた瞬間に警告します。
7 通信
○パソコン用ソフトウェアを用いることにより、本項の通信を行うことが可能です。下記リンク先よりダウンロードができま
す。
(https://www.tsubakimoto.jp/power-transmission/reducer-variable-speed-drive/gear-motor/small/)
○通信機能の詳細な解説については、本書の他、別冊の「SMユニット通信ガイドライン」を参照してください。
下記リンク先よりダウンロードができます。
(https://tt-net.tsubakimoto.co.jp/tecs/ctlg/ctlg_mlist.asp?bu_code=10_90)
7.1 仕様
※1 プロトコル Modbus-RTU
伝送路接続 RS-485
通信速度 9600bps
スタートビット長 1bit
データビット長 8bit
ストップビット長 1bit
パリティビット EVEN
エンディアン LSB
※2 スレーブアドレス 1－16 (0x01－0x10)
初期パスワード password（ASCIIコード）
注） ※1 ModbusはSchneider Automation社の登録商標です。
※2 ディップスイッチによって切り替えます。（本書6項を参照下さい。）
7.2 指令データ詳細
データ名称 内容
警告回数クリア
「警告回数」を0にクリアします。
警告解除 警告状態を解除します。
7.3 読み込みデータ詳細
データ名称 内容 単位
出力トルク上限A/B
各設定値
[%]
出力トルク下限A/B
スタートタイムSET
[0.1s] ショックタイムSET上限A/B
ショックタイムSET上限A/B
電圧
各データの現在値
[0.1V]
電流 [10mA]
電力 [0.1W]
温度 [0.1℃]
加速度X軸
[0.01m/s
2
] 加速度Y軸
加速度Z軸
警告
モータ保護のため、別途サーマルリレーを併設して下さい。設置しない場合、火災、故障の
恐れがあります。
9
出力軸トルク 各データの現在値 [0.1N・m]
電源周波数 [Hz]
警告回数 警告した回数 回
警告状態 モータの動作状態 －
警告要因 警告の要因 －
取得間隔 ログデータの取得間隔 [0.1s]
ログイン状態 ログイン／ログアウトの状態 －
ログデータ
前回、警告時の各データ
（電圧、電流、電力、温度、加速度、
出力軸トルク、電源周波数）
各データと同じ
※1 製品コード 製品固有の番号 -
※1 MFG番号 製品固有の番号 -
注）※1 弊社出荷時に設定する製品固有の番号ですので、特に使用して頂くことはありません。
7.4 設定データ詳細
データ名称 内容 単位
工場出荷時
下限値
上限値
設定No.
1 2 3 4
出力トルク上限A
ディップスイッチ設定番号
ごとの
各設定値を格納します。
[%]
100
120
80
150
※1
0 200
出力トルク上限B 80
100
60
130
出力トルク下限A 0 0 0 0
出力トルク下限B 0 0 0 0
スタートタイム
[0.1s]
10
10
10
10
1 300
ショックタイム
（出力トルク上限A）
10
10
10
10
0 300
ショックタイム
（出力トルク上限B）
100
100
100
100
ショックタイム
（出力トルク下限A）
10
10
10
10
ショックタイム
（出力トルク下限B）
100
100
100
100
過熱閾値 警告する各設定値を格納し
ます。
[0.1℃] 0 ※1
0
1000
過衝撃閾値 [0.01m/s
2
] 0 15000
ログ取得間隔
警告直前のデータを記録・
保持するためのサンプリン
グ時間値を格納します。
[0.1s] 5 1 100
自動復帰 警告から通常に戻す自動
復帰時間値を格納します。
[s] 0 ※１
0 300
パスワード 8～16文字のパスワードを
格納します。 － password － －
注）※1 各値を「0」に設定した場合、設定したパラメータでは警告、動作しません。
8 トラブルシューティング
不具合現象 点検項目 点検結果 原因 対策
警告出力されな
い LEDの状態
消灯 SMユニット電源異常 SMユニットにDC24Vを供給する
青色に点灯 設定間違い パラメータの設定を見直す
ディップスイッチの設定を見直す
通常運転状態で
警告出力される LEDの状態 赤色に点滅
正しく配線されていな
い モータ、SMユニットの配線を見直す
設定間違い パラメータの設定を見直す
ディップスイッチの設定を見直す
パラメータ通信
できない 通信読み出し
可能 未ログイン ログインする
不可能
SMユニット電源異常 SMユニットにDC24Vを供給する
正しく配線されていな
い
SMユニット電源、通信の配線を見直
す
設定間違い
ディップスイッチの設定を見直す
終端抵抗の設定を見直す
上記調査を行った結果、全て問題が無い場合や上記にない不具合現象が発生した場合は当社営業所に連絡下さい。
9 保管・寿命
9.1 保管姿勢
出荷時、据付に適した梱包・出荷を行っています。据付方向（天地関係等）を守って、フタを閉めた状態で保管して下
さい。
9.2 保管条件
電子部品の静的寿命は温度と湿度に関連します。従って
保管条件は、常温：5～35℃（推奨：20～30℃）、常湿：30～80％Ｒ.Ｈ.（推奨：40～60％Ｒ.Ｈ.）で直射日光の当たらな
い場所として下さい。又次の環境下での保管は避けて下さい。
（１） 結露状態になる環境
（２） 部品の腐食等を避けるため有毒ガス（硫化水素、亜硫酸、亜硝酸、塩素、アンモニアなど）が充満する環境
（３） オゾン、放射線、紫外線が照射される環境
（４） お客様の装置の不具合が原因で、当社製品に二次的に故障が発生する環境
9.3 保管後の使用
非金属部分は、温度や紫外線など環境の影響を受けやすく劣化する場合がありますので、長期の保管後は、運転開
始前に必ず点検し、劣化が認められた場合は、新品と交換して下さい。
9.4 寿命
本ユニットの寿命は、内部に使用しているアルミニウム電解コンデンサにより決まり、周囲温度40˚C環境で連続通電
で使用した場合、寿命5 年以上になるように設計しています。一般にアルミニウム電解コンデンサには、「アレニウ
スの法則」に従い、温度が10˚C高くなると寿命は1/2 となり、逆に10˚C低くなると寿命は2倍に延びるという特性があり
ます。アルミニウム電解コンデンサは使用環境・運転条件により、この寿命時間は変わります。またアルミ電解コンデ
ンサは無通電のまま放置した場合、常温でも通電時の1/4程度の進行速度で劣化します。たとえば，常温で10年間
10
保管すると，2.5年程度寿命が短くなります。高温，高湿の場所では，さらに劣化の進行が速くなります。トラブルが発
生する前に、製品一式の交換をおすすめします。
10 保証
10.1 無償保証期間
工場出荷後18ヶ月間または使用開始後（お客様の装置への当社製品の組込み完了時から起算します）12ヶ月間の
いずれか短い方をもって当社の無償による保証期間とします。
ただし、条件によっては有償となる場合があります。
10.2 保証範囲
無償保証期間中に、お客様側にてカタログ、取扱説明書などに準拠する正しい据付・使用方法・保守管理が行われ
ていた場合において、当社製品に生じました故障は、当社製品を当社に返却いただくことにより、その故障部分の
交換または修理を無償で行います。
ただし、無償保証の対象は、あくまでお客様にお納めした当社製品単体についてのみであり、以下の費用は保証
範囲外とさせて頂きます。（取扱説明書などにはお客様に対して特別に提出された文書を含みます）
１.お客様の装置から当社製品を交換又は修理のために取り外したり取り付けたりするために要する費用及びこれ
らに付帯する工事費用。
２.お客様の装置を修理工場などへ輸送するために要する費用。
３.故障や修理に伴うお客様の逸失利益ならびにその他の拡大損害額。
10.3 有償保証
無償保証期間にもかかわらず、以下の項目が原因で当社製品に故障が発生しました場合は、有償にて調査・修理を
承ります。
１.お客様が、取扱説明書通りに当社製品を正しく据付けられなかった場合。
２.お客様の保守管理が不充分であり、正しい取扱いが行われていない場合。
３.当社製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。
４.お客様側で改造を加えるなど、当社製品の構造を変更された場合。
５.当社または当社指定工場以外で修理された場合。
６.取扱説明書による正しい運転環境以外で当社製品をご使用になった場合。
７.災害などの不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合。
８.お客様の装置の不具合が原因で、当社製品に二次的に故障が発生した場合。
９.お客様から支給を受けて組み込んだ部品や、お客様のご指定により使用した部品などが原因で故障した場合。
１０.お客様側での配線不具合やパラメータの設定間違いにより故障した場合。
１１.使用条件によって正常な製品寿命に達した場合。
１２.その他当社の責任以外で損害が発生した場合。
10.4 当社技術者の派遣
当社製品の調査、調整、試運転等の技術者派遣などのサービス費用は別途申し受けます。
この取扱説明書に関するお問い合わせは、お客様問合せ窓口をご利用ください。
お客様問合せ窓口 TEL (0120)251-602 FAX (0120)251-603
長岡京工場 : 〒617-0833 京都府長岡京市神足暮角１－１
株式会社
椿本チエイン
ホームページアドレス
https://www.tsubakimoto.jp/
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