DLE 70

Bosch DLE 70 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!BOSCH DLE 70 レーザー距離計の取扱説明書の内容を理解しました。距離、面積、体積、辺などの測定方法や、様々な測定モード、メモリ機能、安全上の注意事項などについて、ご質問にお答えできます。お気軽にご質問ください!
  • レーザー光を直接見てしまったらどうすれば良いですか?
    電池交換の方法は?
    測定精度はどうですか?
    エラー表示『ERROR』が出た場合は?
    連続測定モードの温度範囲は?
00 DLE 70 表紙01_ア.ai 2008/08/07 18:54:1900 DLE 70 表紙01_ア.ai 2008/08/07 18:54:19
00 DLE 70 目次 2008 8 8 日(金) 午後 2 19
1
安全上のご注意
警告表示の区分 ···································· 2
本製品について
用 途 ············································ 5
各部の名称 ········································ 5
仕 様 ············································ 7
標準付属品 ········································ 8
使い方
作業前の準備をする ································ 9
作業する ·········································· 11
レーザー距離計の精度チェック ······················ 30
困ったときは
故障かな?と思ったら ······························ 31
修理を依頼するときは ······························ 33
お手入れと保管
廃棄 ·············································· 34
付録
ストラップの取り付けについて ······················ 35
01 DLE 70 安全編 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
2
ご使用前に、この『安全上のご注意』をすべてよくお読みのうえ、指示
に従って正しく使用してください。
お読みになった後は、ご使用になる方がいつでも見られる所に必ず保管
してください。
他の人に貸し出す場合は、いっしょに取扱説明書もお渡しください。
警告表示の区分
ご使用上の注意事項は
に区分していますが、それぞれ次の
意味を表わします。
誤った取扱いをしたときに、使用者が死亡または重傷を負う
可能性が想定される内容のご注意。
誤った取扱いをしたときに、使用者が傷害を負う可能性が想
定される内容および物的損害のみの発生が想定される内
のご注意。
なお、
に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可
能性があります。いずれも安全に関する重要な内容を記載しているので、必ず
守ってください。
01 DLE 70 安全編 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
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警 告
1. レーザー光を直接のぞかないでください。
本機はレーザークラス 2(EN60825-1 準拠)のレーザー光を発光します。
レーザー光が目に入りますと視力に影響を及ぼす場合があります。
2. 取扱説明書に記載された使用方法に従って使用してください。
3. 取扱説明書およびボッシュ電動工具カタログに記載されてい
る付属品やアクセサリー以外は使用しないでください。
4. レーザーメガネを保護メガネとして使用しないでください。
レーザーメガネはレーザー光の視認を助けるものであり、レーザー光から
目を保護するものではありません。
5. メガをサグラとし使道路交通上で着
用したりしないでください。
レーザーメガネでは紫外線からの完全な保護はおこなえません。またレー
ザーメガネは色の認識力を低下させます。
6. 本機を分解・改造しないでください。
7. 測定を行う場合は安全な測定場所を確保してください。
8. レーザー光が他人や自分に向いていないことを確かめて、本機
を設置してください。
9. 誤って落としたり、ぶつけたりしたときは、本機に破損や亀裂、
変形がないことをよく確認してください。
10. 使用中に異常が疑われるときには、直ちに使用を中止し、お買
い求めの販売店またはボッシュ電動工具サービスセンターに
点検を依頼してください。
01 DLE 70 安全編 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
4
注 意
1. 使用前に、本機に損傷がないか点検してください。
使用前に、本機に損傷がないか十分に点検し、正常に作動するかまた所
定機能を発揮するか確認してください。
2. 無理な姿勢で作業しないでください。
常に足元をしっかりさせ、バランスを保つようにしてください。
3. 子供を近づけないでください。
目の届かない場所で子供に本機を使用させないでください。
4. 使用しない場合は、きちんと保管してください。
子供や製品知識を持たない方の手の届かない安全な所、または鍵の掛かる
所に保管してください。
5. 点検は、必ずお買い求めの販売店、またはボッシュ電動工具サ
ービスセンターにお申し付けください。
点検の知識や技術のない方が点検しますと、十分な性能を発揮しないだけ
ではなく、事故やけがの原因になります。
この取扱説明書は、大切に保管してください。
02 DLE 70 本製品について 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
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用 途
距離、面積、体積、辺(三平方の定理)の測定
各部の名称
◆イラストの形状・詳細は、実物と異なる場合があります。
02 DLE 70 本製品について 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
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操作盤
ディスプレイ
◆イラストの形状・詳細は、実物と異なる場合があります。
02 DLE 70 本製品について 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
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仕 様
型 番 DLE 70
測定可能範囲
*1
0.05~70 m
測定精度
*2
±1.5 mm(標準測定時)
最小測定単位 1 mm
使用温度範囲 -10~+50℃
(連続測定モード:-10~+40℃)
保管温度範囲 -20~+70℃
最大相対湿度 90%
レーザークラス クラス 2
レーザーの種類 635 nm、 <1 mW
レーザー光径 6 mm(測定距離 10 m 時)
(周辺温度 25℃の場合)
防じん・防水構造 IP54(電池収納部を除く)
質 量 180 g(電池を含む)
電 源 4 形アルカリ乾電池 4
電池寿命 30000 回(アルカリ乾電池使用時)
自動電源オフ(測定を行わなかった場合)
レーザー光 20
本 体 5
*1 測定可能範囲は、測定対象表面からのレーザー光の反射特性や、使用周囲の明るさに
より異なります。測定対象表面からの拡散反射(鏡反射ではない)が確保され、レー
ザー光と周囲との明るさの差が大きい、屋内、暗い場所などでその測定能力を発揮し
ます。強い直射日光が当たるなど、測定に不利な環境で使用する場合は、必要に応じ
てターゲットパネルを使用してください。
*2 測定精度は、測定に不利な環境下(強い太陽光の下や反射の弱い測定対象表面の場合
など)では、±0.15mm/m、また好環境下でも±0.05mm/m 精度が悪くなることがありま
す。
お客様のレーザー距離計のシリアルナンバーは、銘板に記載されています。
(5 ページ「各部の名称」参照)
02 DLE 70 本製品について 2008 8 8 日(金) 午後 2 20
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標準付属品
キャリングバック
ストラップ
◆イラストの形状・詳細は、実物と異なる場合があります。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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作業前の準備をする
電池を取り付ける・取り外す
取り付け
1. 電池収納カバーロック⑦を矢印
の方向に押し、電池収納カバー⑧
を取り外します。
2. 電池収納部内の表示に従い、電池の向きに注意して電池を取り付けま
す。
アルカリ乾電池を使用してください。
電池を交換するときは、常に新しい電池を 4 本セットで交換してくださ
い。この際、メーカーおよび容量の異なる電池を使用しないでください。
付属されている電池は作動テスト用です。
3. 電池収納カバー⑧のツメを本体
の凹部に差し込み、上から押し込
んで取り付けます。
長時間にわたって本機をご使用にならない場合は、本体から電池を取り外して
ください。長時間にわたって放置すると、電池の腐食および自然放電につなが
ります。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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取り外し
1. 電池収納カバーロック⑦を矢印の方向に押し、電池収納カバー⑧を取
り外します。(前ページ「取り付け」1 項のイラスト参照)
2. 電池を取り外します。
3. 電池収納カバー⑧のツメを本体の凹部に差し込み、上から押し込んで
取り付けます。
電池残量表示が点灯してから、約 100 回の測定ができます。
電池残量表示が点滅したら、電池を交換してください。
三脚を取り付ける(三脚を使用して測定するときのみ)
1. 本体下部に装備され 1/4ネジ
穴⑫を使用して、市販の写真撮
影用三脚に本体を取り付けま
す。
2. 三脚を使用して測定する基準点
を選択します。
この場合の基準点はネジ穴とな
ります。
(16 ページ「1/4"ネジ穴」参照)
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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作業する
レーザー光を直接のぞかないでください。
レーザー光が他人や自分に向いていないことを確かめて、本機
を設置してください。
本機を水分や直射日光から保護してください。
極度に温度の高いまたは低い環境、極度に温度変化のある場所
では使用しないでください。
測定するときは、受光レンズ⑪およびレーザー出力部⑩に何も被さっていない
ことを確認してください。
測定中はレーザー距離計を動かさないでください。(連続モードは除く)
このため、レーザー距離計はできるだけ測定点上にあてるようにしてください。
測定はレーザ-光の中心が対象になります。これは対象物に対して斜めに照準
された場合も同様です。
測定範囲は、使用環境の明暗度および照準対象面からの反射特性により異なり
ます。日光照射の強い屋外で作業を行う際には、レーザーメガネおよびターゲ
ットパネルを使用するか、照準対象面に影をあてるとレーザー光が見やすくな
ります。
透明な表面(ガラス、水面など)および鏡表面を対象物にして測定を行った場
合、正しく測定されないことがあります。
同様に穴があいている表面や、凹凸のある表面、温度差のある空気層、間接的
な反射光の受光などが測定誤差の原因となることがあります。これらの現象は
物理的原因によるものであり、本機でのお取り扱いによりこれらの問題を解消
することはできません。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
12
電源を入れる
スイッチの ON/OFF
スイッチ ON : 「電源/クリアボタン⑲ 」または「測定スタート/連続測
定ボタン⑬
」を押す。
電源を入れた時点では、まだレーザー光は照射されません。
スイッチ OFF: 「電源/クリアボタン⑲
」を約 2~3 秒間押す。
測定後5分経過すると、自動的に電源が OFF になります。
測定モードを選択する
測定モードは、“距離測定モード”“面積測定モード”“容積体積測定モード”
“辺測定モード”“壁面積測定モード”“最小最大測定モード”“連続測定モ
ード”の 7 つから選択できます。
電源を入れた直後は、“距離測定モード”が選択されています。
一度任意の測定モードに設定した後は、モードを変更するか電源を切らない
限り、設定したモードのままで測定されます。
距離測定モード
距離を測定したいときに選択します
ディスプレイ③に距離測定マーク
__ が表示されるまで「距離/面積
/容積・体積測定選択ボタ
」を
繰り返し押します。
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面積測定モード
面積を測定したいときに選択します
ディスプレイ③に面積測定マーク
”が表示されるまで、「距離/面
積/容積・体積測定選択ボタン
を繰り返し押します。
容積・体積測定モード
容積、体積を測定したいときに選択しま
す。
ディスプレイ③に容積体積測定マーク
が表示されるまで、「距離/面
積/容積・体積測定選択ボタン
を繰り返し押します。
辺測定モード
障害物にレーザー光が遮られて直接測
定ができない場合や、反射に適した対象
物がない場合に選択します。
ディスプレイ③に辺測定マーク
が表示されるまで、「辺/壁面積測定選択
ボタン⑮
」を繰り返し押します。
壁面積測定モード
同じ高さである、数面の壁の総面積を測
定したいときに選択します。
ディスプレイ③に壁面積測定マーク
”が表示されるまで「辺/壁面
積測定選択ボタン⑮
を繰り返し押
します。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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最小・最大測定モード
一定の測定基準点からの最小距離または最大距離を測定したいときに選択し
ます。
ディスプレイ③に、最小測定の場合は“MIN”最大測定の場合は“MAX”
が表示されるまで、「最小・最大測定ボタン」を繰り返し押します。
連続測定モード
照準点を基準に、距離を測定したいとき
に選択します。
ディスプレイ③に連続測定マーク
が表示されるまで、「測定スタート/連続
測定ボタン⑬
」を繰り返し押しま
す。
基準点を選択する
基準点は“本体の前方端部”“本体の後方端部”“ストッパーピンの後方端部”
“1/4″ネジ穴”の4個所で設定できます。
電源を入れた直後は、後方端部が基準点になっています。
一度任意の基準点に設定した後は、基準点を変更するか電源を切らない限り
同じ基準点で測定されます。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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本体の前方端部(テーブルの角から測定する場合など)
ディスプレイ③に
が表示される
まで、「測定基準点選択ボタン⑳
を繰り返し押します。
本体の後方端部(壁に当てる場合など)
ディスプレイ③に“ ”が表示され
るまで、「測定基準点選択ボタン⑳
を繰り返し押します。
ストッパーピン⑤の後方端部(空間の隅から測定する場合など)
ディスプレイ③に
が表示されるまで、「測定基準点選択ボタン⑳
を繰り返し押します。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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ストッパーピン⑤の使用は、空間の隅から測定する場合(室内の対角線)や
測定が困難な場所(シャッターレールなど)での測定に適しています。
ストッパーピン⑤はストッパーピンロック⑥を横にずらすと、ピンが立ちま
す。
ストッパーピン⑤を収納するときは、ストッパーピン⑤を本体側に倒して、
元の位置に戻すと、ストッパーピンロック⑥で固定されます。
ストッパーピン⑤を使用するときは、通電線から離して使用してください。
1/4″ネジ穴⑫(三脚を使用して測定する場合など)
ディスプレイ③に
が表示される
まで、「測定基準点選択ボタン⑳
を繰り返し押します。
基準点はネジ穴になります。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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測定する
レーザー出力部⑩が他人や自分に向いていないことを確かめて
から、レーザー光を照射させてください。
照射後、約 20 秒以上測定を行わないと、レーザー光は自動的に切れます。
切れてしまったときは、再度「測定スタート/連続測定ボタン⑬ 」を押すと照
射されます。
ガイドライン④を使用した照準
ガイドライン④を使用すると、遠距離の
照準が行いやすくなります。
本機上部のガイドライン④に沿って対
象物を見るようにすると、レーザー光と
視線が平行に照準されます。
気泡管②を使用する
本機を水平に保つ目安として、気泡管②
を使用します。
距離を測定する
1. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬ 」を押して、レーザー光を照射
させます。
レーザーが照射されると、ディスプレイ③に“LASER”が点滅表示され
ます。
2. レーザー光を目標面に当てます。
3. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して測定します。
測定が完了すると、レーザー光は自動的に切れます。
測定が完了すると“カチッ”と音
が鳴り、測定値がディスプレイ③
に表示されます。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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面積を測定する
長さと幅を測定して面積を求めます
1. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して、レーザー光を照射
させます。
レーザーが照射されると、ディスプレイ③に“LASER”が点滅表示され
ます。
2. レーザー光を長さの目標面に当てます。
3. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して長さを測定します。
測定が完了すると“カチッ”と音
が鳴り、測定値がディスプレイ③
の上段と下段に表示されます。
4. 続けて、レーザー光を幅の目標面に当てます。
長さの測定が終わっても、レーザーは照射されたままになっています。
測定基準点の変更が必要な場合は、「測定基準点選択ボタン⑳ 」を
押して、変更してください。
5. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して幅を測定します。
測定が完了すると、レーザー光は自動的に切れます。
測定が完了すると“カチッ”と音
が鳴り、幅の測定値がディスプレ
イ③下段に表示されます。面積の
測定値は、ディスプレイ③の上段
に表示されます。
03 DLE 70 使い方 2008 8 8 日(金) 午後 2 21
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容積・体積を測定する
長さ、幅、高さを測定して、容積・体積を求めます。
1. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して、レーザー光を照射
させます。
レーザーが照射されると、ディスプレイ③に“LASER”が点滅表示され
ます。
2. レーザー光を長さの目標面に当てます。
3. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して長さを測定します。
測定が完了すると“カチッ”と音
が鳴り、測定値がディスプレイ③
の上段と下段に表示されます。
4. 続けて、レーザー光を幅の目標面に当てます。
長さの測定が終わっても、レーザーは照射されたままになっています。
測定基準点の変更が必要な場合は、「測定基準点選択ボタン⑳ 」を
押して、変更してください。
5. 「測定スタート/連続測定ボタン⑬
」を押して幅を測定します。
測定が完了すると“カチッ”と音
が鳴り、幅の測定値がディスプレ
イ③の下段に表示されます。
面積の測定値は、ディスプレイ③
の上段に表示されます。
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