Dell Compellent Storage Center iSCSI Storage Arrays 仕様

  • こんにちは!Dell PowerEdgeとCompellent Storage Centerを使ったWindows Serverフェイルオーバークラスタの設置とトラブルシューティングガイドについて、ご質問にお答えします。このガイドでは、ハードウェア接続、ネットワーク設定、ストレージ構成、そしてトラブルシューティング方法まで、詳細な手順が記載されています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。
  • パブリックネットワークとプライベートネットワークの接続方法は?
    iSCSI NICの役割は?
    電源装置の接続に関する推奨事項は?
    サポートされるストレージシステムは?
    NICのチーム化は可能ですか?
Dell Compellent
Storage Center iSCSI
ストレージアレイを使用した
Microsoft Windows Server
フェイルオーバークラスタ
ハードウェアの設置と
トラブルシューティング
メモ、注意、警告
メモ:
コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意:
手順に従わないと、ハードウェアの損傷やデータの損失につながる可能性が
あることを示しています。
警告:物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示し
ています。
___________________
本書の内容は予告なく変更されることがあります。
© 2011 Dell Inc. All rights reserved.
Dell Inc.
の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。
本書に使用されている商標:
Dell
DELL
ロゴ、
Compellent
PowerEdge
、および
PowerVault
Dell Inc.
の商標です。
Microsoft®
Window
Windows Serve
および
Active Directory®
は米国
および
/
またはその他の国々における
Microsoft Corporation
の商標または登録商標です。
商標または製品の権利を主張する事業体を表すためにその他の商標および社名が使用されていること
があります。それらの商標や会社名は、一切
Dell Inc. に帰属するものではありません。
2011 7 Rev A00
目次
3
目次
1
はじめに
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
クラスタソリューション
. . . . . . . . . . . . . . . . 6
クラスタのハードウェア要件
. . . . . . . . . . . . . 6
クラスタノード
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
クラスタストレージ
. . . . . . . . . . . . . . . . 7
iSCSI
専用の
NIC . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
iSCSI
専用のネットワークスイッチ
. . . . . . . 9
サポートされているクラスタ構成
. . . . . . . . . . 10
iSCSI
スイッチ接続クラスタ
. . . . . . . . . . 10
その他の必要マニュアル
. . . . . . . . . . . . . . . 11
2
クラスタハードウェアのケー
ブル接続
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
マウス、キーボード、モニタのケー
ブル接続
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
電源装置のケーブル接続
. . . . . . . . . . . . . . . 13
パブリックネットワークとプライベートネッ
トワーク用クラスタのケーブル接続
. . . . . . . . 15
パブリックネットワークのケー
ブル接続
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
プライベートネットワークのケー
ブル接続
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
NIC
のチーム化
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
4
目次
ストレージシステムのケーブル接続
. . . . . . . . 18
iSCSI
スイッチ接続クラスタに用いるスト
レージのケーブル接続
. . . . . . . . . . . . . . 18
Compellent Storage Center
のバックエンド接続
. . . . . . . . . . . . . . . 21
3
クラスタリングのためのシ
ステムの準備
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
クラスタ構成の概要
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
インストールの概要
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
iSCSI NIC
のインストール
. . . . . . . . . . . . . . 29
Microsoft iSCSI Software Initiator
のインストール
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
TCP
レジストリ設定の変更
. . . . . . . . . . . 30
共有ストレージシステムの取り付けと設定
. . . . 31
コントローラのセットアップ
. . . . . . . . . . 31
サーバーの作成
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
サーバークラスタの作成
. . . . . . . . . . . . 33
サーバークラスタへのボリュームの作成
. . . 34
ストレージのオプション機能
. . . . . . . . . . 35
フェイルオーバークラスタのインストー
ルと設定
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
A トラブルシューティング
. . . . . . . . . . .
37
B
iSCSI
設定ワークシート
. . . . . . . . . . .
43
C クラスタデータシート
. . . . . . . . . . . . .
45
はじめに 5
はじめに
Dell
フェイルオーバークラスタは、特定のハードウェアとソフトウェアのコン
ポーネントを組み合わせて、クラスタで実行するアプリケーションとサービスの
可用性を高めます。フェイルオーバークラスタは、システム内で単一障害点が発
生する可能性を低くするように設計されています(単一障害点とは、
1
箇所の障
害がシステム全体の障害となることで、これが発生すると、クラスタ内のアプリ
ケーションやサービスが利用できなくなる可能性があります)。クラスタ内のシス
テムおよびストレージの電源装置、ノードとストレージアレイの間の接続、多層
にわたるエンタープライズアプリケーションアーキテクチャ内のクライアントシ
ステムまたはその他のシステムへの接続には、冗長コンポーネントを使用するこ
とをお勧めします。
本書では、
1
つまたは複数のフェイルオーバークラスタを使用して
Dell
Compellent Storage Center iSCSI
ストレージアレイを設定する手順を提供し
ます。これにはクラスタに共有ストレージを導入するために必要な具体的な設定
手順が説明されています。
メモ:
本書では、Windows Server 2008 とは、Microsoft Windows Server 2008
および Microsoft Windows Server 2008 R2 を指します。
Windows Server 2008
を使用したクラスタの導入の詳細については、
support.dell.com/manuals
で、
Microsoft Windows Server 2008
を使
用した
Dell
フェイルオーバークラスタのインストールとトラブルシューティン
グ』を参照してください。
お使いのフェイルオーバークラスタ用として推奨される
OS
、ハードウェアコン
ポーネント、およびドライバまたはファームウェアのバージョンのリストについ
ては、
dell.com/ha
で、
Dell Cluster Configuration Support Matrices
Dell
クラスタ構成のサポートマトリックス)を参照してください。
6 はじめに
クラスタソリューション
Windows Server 2008
の場合、クラスタに実装できるノードの数は
2
16
です。
クラスタソリューションの特徴は次のとおりです。
ギガビットまたは
10
ギガビットイーサネット
iSCSI
テクノロジ
ネットワーククライアントに対するリソースの高可用性
共有ストレージに対する冗長パス
アプリケーションおよびサービスの障害復旧
クラスタ全体をオフラインにせずにノードやストレージシステムの修復、
メンテナンス、アップグレードが可能な柔軟なメンテナンス機能
クラスタのハードウェア要件
使用するクラスタには次のハードウェアコンポーネントが必要です。
クラスタノード
クラスタストレージ
クラスタノード
クラスタノードのハードウェア要件を
1-1
に示します。
1-1. クラスタノードの要件
コンポーネント 最小要件
クラスタノード 少なくとも
2 台の同一の Dell PowerEdge システムが必要です。サ
ポートされるノードの最大数は、ストレージシステムとノードの相互
接続に用いられる物理トポロジによって異なります。
RAM
クラスタノードにインストールされている Windows Server OS の種
類によって、必要とされる最小
RAM が決まります。
iSCSI
イニシエータ
iSCSI ポートドライバ、イニシエータサービス、およびソフトウェアイ
ニシエータを各ノードにインストールします。
ネットワーク
インタフェース
各ノードに
2 枚の iSCSI NIC または 2 個の iSCSI NIC ポート。NIC
別々の
PCI バスに設定して可用性と iSCSI アクセスを高めます。
iSCSI トラフィック用に TCP/IP オフロードエンジン(TOENIC もサ
ポートされています。
NIC
2
枚以上の NIC1 枚はパブリックネットワーク用で、もう 1 枚はプ
ライベートネットワーク用です。
メモ
: パブリックネットワーク用の各 NIC は同一仕様のもの、プライ
ベートネットワーク用の各
NIC も同一仕様のものを使うことをお勧め
します。
はじめに 7
メモ:
サポートされているシステムおよび OS の種類の詳細については、
dell.com/ha で、Dell Cluster Configuration Support Matrix(デルのクラスタ
構成のサポートマトリックス)を参照してください。
クラスタストレージ
サポートされるストレージシステムと、ストレージシステムに接続するクラスタ
ノードおよびスタンドアロンのシステム構成の要件を
1-2
に示します。
内蔵ディスク
コントローラ
各ノードについて、少なくとも 2 台の内蔵ハードディスクドライブ
ハードディスクドライブに
1 枚のコントローラが接続されていること。
サポートされている
RAID コントローラまたはディスクコントローラ
ならどれでも使用できます。
ミラーリング(
RAID 1)には 2 台のハードディスクドライブ、パリ
ティ付きのディスクストライプ(
RAID 5)には 3 台以上のハードディ
スクドライブが必要です。
メモ
: 内蔵ドライブにはハードウェアベースの RAID または ソフト
ウェアベースのディスクフォールトトレランスの使用をお勧めします。
1-2. クラスタストレージの要件
ハードウェアコンポー
ネント
要件
サポートされる
ストレージシステム
Series-30 または Series-40 デュアルコントローラを備え
たクラスタ構成の
Compellent Storage Center 特定のス
トレージシステムの要件については、表
1-3 を参照してく
ださい。
クラスタノード すべてのノードは、
SAN 経由でストレージシステムに接続
する必要があります。
複数のクラスタと
スタンドアロンシステム
1 台または複数のサポートされているストレージシステム
を共有できる必要があります。
31 ページの「共有ストレー
ジシステムの取り付けと設定」
を参照してください。
1-1. クラスタノードの要件 (続き)
コンポーネント 最小要件
8 はじめに
クラスタを構成するストレージシステムは、
Compellent Storage Center
ソフ
トウェアを実行しているホストシステム(管理ステーションとも呼びます)で集
中管理されます。このソフトウェアは、
Compellent Storage Center
の設定に
使用する、ストレージ集中管理アプリケーションです。
Compellent Storage Center System Manager
には次の機能があります。
Storage Center
のボリューム、サーバー、ディスクおよびユーザーの作成
および管理を一元管理するインタフェースを提供する。
ハードウェアコンポーネントのステータスを表示する。
ローカルおよびリモートでのバックアップおよび復元を行う。
Phone Home
テクニカルサポートを提供する。
複数のユーザーに異なるレベルのアクセス権限を割り当てる。
共有ストレージシステム用のオプションのソフトウェアには、次のものがあり
ます。
Data Progression
ストレージティア間のコストとパフォーマンスの差を
活用し、保存するデータに対して低コストドライブを最大限に使用しながら、
頻繁にアクセスするデータには高性能ドライブを維持します。
データインスタントリプレイ
リプレイとは、
1
つ、または複数のボ
リュームのポイントインタイムコピーです。ボリュームの初回リプレイが行
われると、後続のリプレイは、以前のリプレイ以降に変更されたデータへの
ポインタを保存します。これにより、定期的にボリュームのコピーを保存す
るために必要なストレージ領域を最小化することができます。
リモートインスタントリプレイ
ボリュームをリモートのストレージセン
ターにレプリケートするための非同期および同期モードを提供します。
1-3. Compellent ストレージシステムの要件
ストレージコントローラ 最小構成のストレージ ストレージの拡張
Series-30 コントローラを 2
台、または Series-40 コン
トローラを
2 台を備えた
クラスタ構成
拡張エンクロージャ
1
1
個あたり最大
7
台の
エンクロージャで構成す
るファイバチャネルルー
11
1
個あたり最大
8
台の
エンクロージャと
96
のハードディスクドライ
ブで構成する、
SAS
チェーン
10
1
個あたり最大
5
台の
エンクロージャで構成す
SATA
ループ
11
はじめに 9
iSCSI 専用の NIC
iSCSI
ソフトウェアイニシエータによって制御される
NIC
I/O
アダプタとして機
能し、システムの拡張バスとストレージコンポーネントを接続します。クラスタ構
成されたストレージアレイ内に
Series-30
または
Series-40
デュアルコントローラ
を備えた
Compellent Storage Center
で設定されたフェイルオーバークラスタ
ソリューションには、各
PowerEdge
システムに
iSCSI NIC
ポートまたは
NIC
ポートが
2
つ必要です。これにより、ストレージシステムに冗長パスと
I/O
データ
の負荷バランシング機能が提供されます。
iSCSI 専用のネットワークスイッチ
iSCSI
アクセス用のギガビットまたは
10
ギガビットスイッチは、拡張機能を提供
し、ノード
/
ストレージシステム間専用の相互接続を行う通常のネットワークス
イッチとして機能します。
メモ:
iSCSI トラフィック用には専用のスイッチを使用することをお勧めします。
スイッチを共有するには、
iSCSI トラフィック用に別のネットワークセグメントま
たは仮想
LANVLAN)を使用します。
10 はじめに
サポートされているクラスタ構成
iSCSI スイッチ接続クラスタ
iSCSI
スイッチ接続クラスタでは、すべてのノードが冗長ネットワークスイッチ経
由でストレージシステムに接続されます。
iSCSI
スイッチ接続クラスタは、構成の
柔軟性、拡張性、およびパフォーマンスに優れています。
1-1
iSCSI SAN
接続のクラスタを示します。
1-1. iSCSI スイッチ接続クラスタ
クラスタノード
プライベートネットワーク
iSCSI 接続
ストレージシステム
iSCSI スイッチ
iSCSI スイッチ
パブリックネットワーク
iSCSI 接続
クラスタノード
はじめに 11
その他の必要マニュアル
警告:
システムに同梱されている安全情報のマニュアルには安全および
認可機関に関する重要な情報が記載されています
保証情報は、このマ
ニュアルに含まれている場合と、別の文書として付属する場合があります。
次のマニュアルは
support.dell.com/manuals
および
support.dell.com/compellent
から入手できます。
ラックソリューションに付属の『ラック取り付けガイド』では、システムを
ラックに取り付ける手順について説明しています。
『はめに』では最初にシステムをセットアップする場合の要を説明し
ています。
Microsoft Windows Server 2008
を使用した
Dell
フェイルオーバーク
ラスタのインストールとトラブルシューティング』には、
Windows
Server 2008
を使用したクラスタの導入に関する情報が記載されています。
Storage Center System Manager
セットアップガイド』には、しいス
トレージセンターのセットアップ方法が説明されています。
Storage Center System Manager
ユーザーガイド』には、ストレージ管
理用に
Storage Center System Manager
を使用するための手順が説明さ
れています。
Enterprise Manager
ユーザーガイド』には、複数のストレージセンター
の管理手順が説明されています。
システム管理ソフトウェアのマニュアルでは、システム管理ソフトウェアの
機能、作要件、インストール、および作について説明しています。
OS
のマニュアルでは、
OS
ソフトウェアのインストール手順(必要な場合)
や設定方法、および使いについて説明しています。
システムとは入されたコンポーネントのマニュアルでは、入された
オプション装置の取り付けや設定について説明しています。
システムまたはストレージシステムに付属のその他のマニュアル。
システム、ソフトウェア、またはマニュアルの変更について記載されたアッ
プデート情報がシステムに付属していることがあります。
メモ
: このアップデート情報には他の文書の内容を差し替える情報が含まれ
ていることがあるので、必ず最初にお読みください。
システムやマニュアルの最のアップデート情報、または専門知識をお持
のユーザーや技術者向けの高技術上の参考資料記載されたリリース
ノートまたは
readme
ファイルがまれている場合があります。
12 はじめに
クラスタハードウェアのケーブル接続 13
クラスタハードウェアのケーブル
接続
マウス、キーボード、モニタのケーブル接続
クラスタ構成をラックに取り付ける場合は、マウス、キーボード、モニタをノー
ドに接続するためのスイッチボックスをめる必要があります。各ノードをス
イッチボックスに接続する方法については、ラックに付属のマニュアルを参照し
てください。
電源装置のケーブル接続
クラスタソリューションの各コンポーネントのマニュアルを参照して、個々の電
源の要件がたされていることを確認します。
電源関連の障害からクラスタソリューションを保するために、次のガイドライン
うことをお勧めします。
複数の電源装置を使用したクラスタノードでは、各電源装置を別々
AC
に接続する。
無停電電源装置(
UPS
)を使用する。
環境によっては、バックアップ用の発電機の設置やの変電設備からの電
検討する。
2-1
に、
2
Dell PowerEdge
システムと
2
のストレージシステムで
構成されるクラスタソリューションに推奨される電源ケーブルの接続方法を示
します。冗長性を保するため、すべてのコンポーネントのプライマリ電源装
置は、
1
つまたは
2
つの回にまとめて接続し、冗長電源はの電源供
にまとめて接続するようにします。
14 クラスタハードウェアのケーブル接続
2-1. 2 台の電源装置を使用した PowerEdge システムの電源ケーブル接続の例
冗長電源は 1 つの AC
源タップ(または図外の
1
つの AC PDU)に接続
メモ:
この図は、電源装置から各コンポーネントへの配線のみを示した
ものです。
1 つの電源タップに接
続されたプライマリ電
源装置
(または、図外
AC PDU 1 台)
Compellent
Storage
Center
コン
トローラ
2
Compellent
Storage Center
コントローラ 1
クラスタノード 1
クラスタノード 2
クラスタハードウェアのケーブル接続 15
パブリックネットワークとプライベートネット
ワーク用クラスタのケーブル接続
クラスタノード内のネットワークアダプタは、各ノードに対してなくとも
2
のネットワーク接続を提供します。表
2-1
を参照してください。
2-1. ネットワーク接続
ネットワーク接続 説明
パブリックネットワーク クライアント
LAN へのすべての接続。
プライベートネットワークのフェイルオーバー用に、少な
くとも
1 つのパブリックネットワークを Mixed mode
(混在モード)に設定する必要があります。
プライベートネットワーク クラスタノード間でクラスタの稼動状況の情報だけを共有
するための専用接続。
iSCSI ネットワーク クラスタノードからストレージシステムへの直接接続また
はスイッチ
iSCSI 接続が 2 つ。
16 クラスタハードウェアのケーブル接続
2-2
はネットワークアダプタのケーブル接続のです。各ノード内の専用ネッ
トワークアダプタはプライベートネットワーク内で相互に接続され、りのネッ
トワークアダプタはパブリックネットワークに接続されています。
2-2. ネットワークのケーブル接続の例
パブリックネットワークのケーブル接続
TCP/IP
を実行しているシステムでサポートされているネットワークアダプタなら
れでも、パブリックネットワークセグメントに接続できます。追加のパブリッ
クネットワークセグメントをサポートするため、またはプライマリネットワーク
アダプタやスイッチポートの障に備えて冗長性を持たせるために、追加のネッ
トワークアダプタを取り付けることができます。
プライベートネットワークのケーブル接続
ノードへのプライベートネットワーク接続は、ノードとに取り付けたネット
ワークアダプタによって行います。このネットワークはクラスタ内の通に使用
します。
2-2
では、
2
種類の可能なプライベートネットワーク構成について説
明します。
クラスタノード 1
パブリックネットワーク
パブリッ
クネット
ワークア
ダプタ
プライベートネットワーク
プライベートネッ
トワークアダプタ
クラスタノード 2
クラスタハードウェアのケーブル接続 17
メモ:
サポートされているケーブルのタイプの詳細については、システムまたは
NIC
のマニュアルを参照してください。
デュアルポートネットワークアダプタの使用
パブリックネットワークをプライベートネットワーク通のフェイルオーバー用
に使えるように、クラスタを構成することもできます。デュアルポートネット
ワークアダプタを使用する場合は、パブリックとプライベートの両方のネット
ワークをサポートするように両方のポートを同に設定しないでください。
NIC のチーム化
2
NIC
を組み合わせて
NIC
のチーム化を行うと、負荷分散やフォールト
トレランスが実されます。お使いのクラスタは、パブリックネットワークでの
NIC
のチーム化をサポートしています。
NIC
のチーム化は、プライベートネッ
トワークではサポートされていませ
メモ:
1 つのチーム内では同じブランドの NIC を使用します。異なる複数の
ブランドを使用しないでください。
2-2. プライベートネットワークのハードウェアコンポーネントおよび接続
方式 ハードウェアコンポーネント 接続
ネットワーク
スイッチ
ギガビットまたは
10 ギガ
ビットイーサネットネット
ワークアダプタとスイッチ
ハードウェアに応じて、
CAT5e また
CAT6 ケーブル、ローカルコネク
タ(
LC)コネクタを備えたマルチ
モード光ケーブル、またはツイナッ
クスケーブルを、ノード内のネット
ワークアダプタからスイッチの間に
接続します。
ポイントツー
ポイント
2 ノードクラスタ
のみ)
RJ-45 コネクタを備えた銅線
ギガビットまたは
10 ギガ
ビットイーサネットネット
ワークアダプタ
SFP+ コネクタを備えた銅線
10
ギガビットイーサネット
ネットワークアダプタ
LC コネクタを備えた光学ギ
ガビットまたは
10 ギガビッ
トイーサネットネットワーク
アダプタ
両方のノードのネットワークアダプ
タ間に標準
CAT5e または CAT6
イーサネットケーブルを接続します。
両方のノードのネットワークアダプタ
間に
2
芯同軸ケーブルを接続します。
両方のノードのネットワークアダプ
タ間にマルチモードの光ケーブルを
接続します。
18 クラスタハードウェアのケーブル接続
ストレージシステムのケーブル接続
では、
iSCSI
スイッチ接続構成でクラスタをストレージシステムに配線する
を説明します。
メモ:
本項の図解は、クラスタノードをストレージシステムのギガビット iSCSI
ポートに接続する例を示しています。光ケーブルおよび同一のケーブル接続方法を
使用して、ストレージシステムの
10 ギガビット iSCSI ポートに接続してください。
メモ:
本項で取り上げている接続例は、クラスタノードとストレージシステムの間
の接続における冗長性を確保する検証済みの代表的な方法です。同種の冗長接続を
実現できる他の方法を用いることも可能です。
クラスタから Dell Compellent ストレージシステムへのケーブル接続
各クラスタノードは、
RJ-45
コネクタ付きの
CAT5e
または
CAT6 LAN
ケーブルを
使用してストレージシステムのギガビット
iSCSI
ポートに、または、
LC
コネクタ付
きのマルチモードケーブルを使用してストレージシステムの
10
ギガビット
iSCSI
ポートに接続します。
iSCSI スイッチ接続クラスタに用いるストレージのケーブル接続
iSCSI
スイッチ接続のクラスタでは、冗長スイッチファブリックを使用して、ネッ
トワーク経由ですべてのクラスタノードを
1
または複数のストレージシステム
に接続します。この構成は柔軟性と拡張性、パフォーマンスを提供します。
2
ノードの
iSCSI
スイッチ接続クラスタの
2-3
に示します。各クラスタ
ノードは、
2
iSCSI
シングルチャネルネットワークインタフェースカード
NIC
、または、
2
のギガビットまたは
10
ギガビットイーサネットスイッチに
接続されている
1
iSCSI
デュアルチャネル
NIC
で構成されます。ストレージ
システムには
2
のストレージポート
搭載され、ネットワークスイッチへの冗
長接続を提供します。この構成ではデータの冗長性が保され、ホストまたはス
トレージシステムの単一障害点(
1
箇所の障害がシステム全体の障害となること)
の発生が防止されます。
ノード数の異なるクラスタでも、同でケーブルを接続できます。
クラスタハードウェアのケーブル接続 19
16
ノード構成の
iSCSI
スイッチ接続クラスタのを図
2-4
に示します。
ノード数の異なるクラスタでも、同でケーブルを接続できます。
メモ:
本項で取り上げている接続例は、クラスタノードとストレージシステムの間
の接続における冗長性を確保する検証済みの代表的な方法です。同種の冗長接続を
実現できる他の方法を用いることも可能です。
2-3. iSCSI スイッチ接続の 2 ノードクラスタ
クラスタノード
クラスタノード
プライベートネットワーク
iSCSI 接続
ストレージシステム
iSCSI スイッチ
iSCSI スイッチ
パブリックネットワーク
iSCSI 接続
20 クラスタハードウェアのケーブル接続
2-4. iSCSI スイッチ接続の 16 ノードクラスタ
メモ:
スイッチ接続構成では、次の条件を満たせばギガビット NIC からストレー
ジシステムの
10 ギガビット iSCSI ポートにアクセスできます。
スイッチがギガビットイーサネットと 10 ギガビットイーサネットの両方に対
応していること。
複数のサーバーが 1 台のギガビットイーサネットスイッチに接続されており、
ストレージシステムに接続されている
10 ギガビットイーサネットにカスケー
ド接続されていること。
パブリックネットワーク
ストレージシステム
クラスタノード(
2 16
ギガビットまたは
10
ギガビット
イーサネットス
イッチ
ギガビットまたは
10
ギガビット
イーサネットス
イッチ
プライ
ベート
/